JP3180351B2 - エフェクト装置 - Google Patents

エフェクト装置

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JP3180351B2
JP3180351B2 JP40063890A JP40063890A JP3180351B2 JP 3180351 B2 JP3180351 B2 JP 3180351B2 JP 40063890 A JP40063890 A JP 40063890A JP 40063890 A JP40063890 A JP 40063890A JP 3180351 B2 JP3180351 B2 JP 3180351B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、安価なシステムで基本的
なエフェクト処理を可能とし、遅延用のメモリを追加
(増設)した、あるいは大容量の遅延用のメモリを採用
したシステムでは、多機能なエフェクト処理を実行でき
るエフェクト装置に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来より電子楽器の分野にお
いては、音源から発生した楽音信号に対し、リバーブ効
果、コーラス効果等のエフェクト(効果)を付加するこ
とが行われている。このエフェクトを付加する構成とし
ては、最近DSP(ディジタルシグナルプロセッサ)に
よるものが多い。
【0003】このようなエフェクト装置は、現在高機能
用と低機能用に分れており、夫々別々のシステムで構成
されるのが一般的である。その為、1つのエフェクト用
DSP LSIで低級機から高級機までカバーすること
はできず、夫々別々のエフェクト用LSIを作る必要が
あった。
【0004】また、電子楽器の音源LSIにエフェクタ
を内蔵する場合も、様々な価格帯の電子楽器を同一の音
源LSIシステムで作る場合は、低級機は内蔵エフェク
タ、高級機は外部エフェクタというように分ける必要が
あり、電子楽器としてのシステム構成が、複雑になると
いう欠点があった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであり、種々の価格帯のシステム構築をする場
合も簡単に対応できるエフェクト装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【発明の構成、作用】本発明は、上記目的を達成すべ
く、エフェクト処理の為のマイクロプログラムを記憶す
るマイクロプログラム記憶手段と、このマイクロプログ
ラム記憶手段に記憶された上記マイクロプログラムに従
って、エフェクト処理の為に順次ディジタル信号処理演
算を行う演算手段と、上記演算手段がアクセスする遅延
処理用の遅延用記憶手段と、上記演算手段と上記遅延用
記憶手段のデータバスとが等しい長さの場合には第1の
モードを設定し、上記演算手段のデータが上記遅延用記
憶手段のデータバスより長い場合には第2のモードを設
定するモード設定手段と、上記演算手段が、上記遅延用
記憶手段をアクセスする際、上記第1のモードのときは
上記演算手段の1演算サイクル内で上記遅延用記憶手段
に対して1回アクセスし、上記第2のモードのときは
記演算手段の1演算サイクル内で上記遅延用記憶手段に
対して複数回多重化してアクセスするアクセス手段と、
を具備したことを特徴とするエフェクト装置を提供す
る。
【0007】このような構成によれば、遅延用記憶手段
の容量に従ったエフェクト処理を演算手段は実行でき
る。つまり、例えば、高級機については、大容量の遅延
用記憶手段を搭載し、演算手段は、このような遅延用記
憶手段を高速でアクセスし(演算手段のデータと遅延用
記憶手段のデータバスの長さを等しくする)、低級機に
ついては、小容量の遅延用記憶手段を搭載し、演算手段
は、このような遅延用記憶手段を1演算サイクル内で複
数回多重化してアクセスする(演算手段のデータが遅延
用記憶手段のデータバスより長い)ようにすることがで
きる。
【0008】より具体的な一例としては、上記マイクロ
プログラム記憶手段は、1サンプリング周期内の実行命
令が異なるステップ数で表現されたマイクロプログラム
を記憶しており、上記モード設定手段は、上記演算手段
が上記1サンプリング周期内で実行するマイクロプログ
ラムのステップ数が所定値以上である場合は上記第1の
モードに設定し、上記1サンプリング周期内で実行する
マイクロプログラムのステップ数が所定値未満である場
合は上記第2のモードに設定する。
【0009】このような構成によれば、1サンプリング
周期内の実行命令のステップ数に応じてモードを設定す
ることにより、マイクロプログラムの複雑さに対応する
形で、上記遅延用記憶手段の容量を設定モードに応じて
変更できる。従って、例えば、高級機においては、高速
で複雑なディジタル信号処理を大容量の遅延用記憶手段
をアクセスしながら実行してエフェクト音を発生するよ
うにし、低級機においては、低速で比較的簡単なディジ
タル信号処理を小容量の遅延用記憶手段をアクセスしな
がら実行してエフェクト音を発生することができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明を適用した一実施例につき詳
述する。
【0011】<構成> 図1は、ワンチップ構成の楽音発生装置(音源LSI)
を用いて構成した電子楽器の全体構成を示し、図中1は
マイクロコンピュータ等からなるCPUである。このC
PU1に鍵盤2、スイッチ3が接続され、鍵情報やスイ
ッチ情報がスキャンによって取込まれる。そして、CP
U1には、音源LSI4が接続され、CPU1から、発
音制御情報や、音色情報等がこの音源LSI4に転送さ
れる。
【0012】この音源LSI4は、後述する通り、波形
発生回路とDSP部とが一体的にワンチップ構成となっ
ている。そして、この波形発生回路としては、各種音源
方式、例えば、PCM方式、iPD方式、FM方式等が
採用できるが、この実施例としては、PCM方式によっ
ている。
【0013】つまり、音源LSI4は、楽音波形を表現
するデータがストアされたPCMROM5をアクセスす
るため、アドレス信号を端子PADを介して送り、PC
M波形データを端子PDTを介して取込み、それに内部
の回路で、エンベロープを付加した後、所望のエフェク
トを楽音波形信号に付加するために内部のDSP部に送
る。このDSP部は、遅延用のRAM6をアクセスし
て、エフェクト演算を実行する。このRAM6とは、端
子DADを介して、アドレス信号が音源LSI4から送
られ、端子DDTを介して、音源LSI4と波形データ
のやり取りを行う。
【0014】そして、音源LSI4からエフェクトが付
与された波形データが端子EOUTを介して、DAC
(ディジタルアナログコンバータ)7に送られ、更にア
ンプ8A、8Bにて増幅された後スピーカ9A、9Bを
経て、ステレオ出力される。
【0015】図2は、音源LSI4の具体的なブロック
回路構成例を示し、11はCPUインタフェースで、C
PU1からの非同期的な制御データを端子INにて受け
て、音源LSI4の内部回路動作に同期したタイミング
で各回路ブロックに制御データを端子OUTから分配す
る。
【0016】このCPUインタフェース11と接続され
て、発生すべき楽音の特性(音高、音色、音量、エンベ
ロープ等)が端子INから与えられるデータに従って決
定される波形発生回路12からは、上述したPCM R
OM5をアクセスするためのアドレス信号が端子Add
から出力し、音源LSI4の端子PADに送られる。そ
して、音源LSI4の端子PDTから供給される波形デ
ータは端子Dataを介し波形発生回路12内部に与え
られ、エンベロープ等の処理が施されてから、DSP部
10に端子Woutを介して送出される。この実施例で
は、波形発生回路12は時分割処理によって、複数音分
の楽音波形信号を時分割発生するが、それらが適宜合成
された後DSP部10に供給される。
【0017】DSP部10は、CPUインタフェース1
1から端子INを介して供給する制御情報に従って、エ
フェクト処理をディジタル信号処理によって実現してい
る。つまり、DSP部10はCPU1から与えられるマ
イクロプログラムや、各種係数データにより任意のエフ
ェクト処理が、合成された各グループ毎の波形データに
対して独立的に実行可能である。このDSP部10の端
子Addは音源LSI4の端子DADと接続されて、遅
延用のRAM6をアクセスし、データのやり取りは、音
源LSI4の端子DDTと、このDSP部10の端子D
ataを介して行う。
【0018】そして、DSP部10の出力端子EWou
tから、エフェクト処理を施した楽音波形信号が出力さ
れて、音源LSI4の出力端子EOUTに送られる。
【0019】図3は、DSP部10のブロック回路構成
を示しており、このDSP部10は与えられるモード信
号aによって高級機用(モード信号a=0でモード1と
言い、遅延用RAM6が16ビットバスであり、1サン
プリング周期内に128ステップ(演算サイクル)の演
算を実行する。)と低級機用(モード信号a=1でモー
ド2と言い、遅延用RAM6が8ビットバスであり、1
サンプリング周期内に64ステップの演算を実行す
る。)の2段階の処理形態を選択的に取る。
【0020】カウンタ101は、システムクロックφを
端子CKにうけて動作するもので、その出力の下位7ビ
ットは、シフタ102の入力端子Iに送られ、端子Sに
与えられるモード信号aによってシフト動作が制御され
た後、マイクロプログラムメモリ103の端子ADRに
アドレス信号として供給される。つまりこのシフタ10
2から出力される7ビットの信号がディジタル信号処理
の各演算サイクルを指定する。具体的には、シフタ10
2はモード1のときは何もシフト動作を行わないので、
カウンタ101の下位7ビットがそのまま0〜127の
ステップを指定するが、モード2のときは、1ビット下
位ビット側へシフトを行い最上位ビットMSBに“0”
を付加することになって、結局シフタ102は1サンプ
リング周期内で0〜63のステップを指定することにな
る。
【0021】なお、上記モード信号aは、CPU1から
CPUインタフェース11を介して与えられるか、ある
いは、音源LSI4の特定の端子に対応する電圧レベル
が印加されることによって与えられる。
【0022】また、このカウンタ101の上位15ビッ
トは、エフェクト用の遅延用RAM6(モード1のとき
は、32K×16ビット、モード2のときは、32K×
8ビット)の歩進アドレスとして使われる。
【0023】マイクロプログラムメモリ103は、シフ
タ102の出力を受け、DSP105が行うディジタル
演算を制御する為の24ビットのマイクロプログラムデ
ータ(マイクロインスロラクション)を端子MPから出
力する。このマイクロプログラムメモリ103のモード
端子MODEには、上記モード信号aが入力し、モード
1とモード2とで異なるステップ数(モード1で128
ステップ、モード2で64ステップ)のマイクロインス
トラクションを出力する。
【0024】尚、このマイクロプログラムメモリ103
をRAMとし、CPU1から実行しようとするモードに
対応して異なるステップ数のマイクロプログラムをCP
Uインタフェース11を介して書込可能とすることもで
きる。その場合は、ディレイRAMオフセットメモリ1
11もRAMとして、必要なオフセットデータのセット
をCPU1は書込むようにする。また、各種係数なども
書込可能とすることもできるが、その為の接続構成は図
3では省略してある。
【0025】DSP105は、マイクロプログラムデー
タを受けて、対応するディジタル信号処理を実行し、端
子INを介し入力するデータEWinから所望のエフェ
クトデータEWoutを生成し、端子OUTから出力す
る。この、DSP105の端子CLKには動作クロック
(システムクロック)がセレクタ104を介して供給さ
れる。このセレクタ104には、上記システムクロック
φと、それを分周したクロックφ1(カウンタ101の
最下位ビットLSB出力)の論理反転をインバータ11
3にて取ったクロックバーφ1とが入力端子AとBとに
与えられ、端子Sに与えられるモード信号aにより出力
端子Yから選択出力される。具体的には、モード信号a
が0(モード1)のときクロックφを選択出力し、モー
ド信号aが1(モード2)のときクロックバーφ1を選
択出力する。従って、DSP105は、モード1のとき
とモード2のときで動作速度が2対1の関係になり、モ
ード1のときの方が高速に演算を実行する。
【0026】DSP105は、本実施例の場合モード
1、モード2とも16ビットでデータを入出力し、ディ
レイ用RAM6にデータの書込/読出を行う。
【0027】具体的には、書込時には、DSP105の
端子DOUTから出力された16ビットデータは、上位
8ビットが直接もしくはセレクタ106の端子Bを通
り、下位8ビットがセレクタ106の端子Aを通り、更
にバッファ108を介してRAM6に与えられる(RA
M6には、モード1のとき16ビットデータ、モード2
のとき8ビットデータの形式でデータが供給記憶され
る)。尚、このバッファ108の開閉動作は、マイクロ
プログラムメモリ103からのマイクロインストラクシ
ョンによる。
【0028】上記セレクタ106には、入力端子A、B
に与えられるデータのいずれを端子Yから出力するかを
制御するために端子Sにアンドゲート107から制御信
号が与えられる。つまり、セレクタ106は端子Sに与
えられる制御信号が“0”のときは端子Aへの入力を選
択出力し、制御信号が“1”のときは端子Bへの入力を
選択出力する。なお、アンドゲート107には、上述し
たクロックバーφ1とモード信号aとが与えられその論
理積が取られて上記制御信号となる。このセレクタ10
6の具体的な動作は、更に後述する。
【0029】また、読み出し時には、RAM6からのデ
ータ(モード1のときは、16ビットデータ、モード2
のときは8ビットデータ)がセレクタ109、フリップ
フロップ(以下、FF)110の動作で、16ビットデ
ータに変換されて、DSP105のデータ入力端子DI
Nに与えられる。
【0030】つまり、端子Dataから与えられるデー
タの下位8ビットは直接、もしくはFF110を通りセ
レクタの端子Bを介して、DSP105に与えられ、上
位8ビットは、セレクタ109の端子Aを介して、DS
P105に与えられる。そして、FF110には読み込
みクロックとして、クロックφ1が与えられる。また、
セレクタ109の端子Sにはモード信号aが供給され、
このモード信号aが“0”のとき端子Aに与えられるデ
ータを端子Yから出力し、モード信号aが“1”のとき
端子Bから与えられるデータを端子Yから出力する。こ
の端子Yから出力される8ビットデータが、DSP10
5に供給される16ビットデータのうちの上位8ビット
となる。このセレクタ109、FF110の動作につい
ても後に詳述する。
【0031】ディレイ用RAM6は、遅延処理の為RA
Mをシフトレジスタの代わりとして使用するもので、上
記カウンタ101の上位15ビットを循環アドレスと
し、それにシフトレジスタの入出力位置を表わすオフセ
ットデータを加算して、アドレスデータとするものであ
る。つまり、ディレイRAMオフセットメモリ107
は、カウンタ101の下位7ビットを受けるシフタ10
2からの7ビットデータを入力端子ADRに入力し、こ
の値に応じた15ビットのオフセットデータを出力端子
Oから加算器112のA端子に送り、更にカウンタ10
1から与えられる上位15ビットデータ(B端子入力)
と加算した後、15ビットの上記アドレスデータ(S端
子出力)とする。そして、この15ビットデータの最下
位ビットにカウンタ101の最下位ビット出力であるク
ロックφ1が付け加えられて全16ビットのアドレスデ
ータとなる。また、上記ディレイRAMオフセットメモ
リ111にもモード信号aがその端子MODEに与えら
れ、モード1とモード2とで異なったディジタル信号処
理をDSP105が実行するのにあわせ異なったオフセ
ットデータをモード毎に出力する。
【0032】<動作> 次に本実施例の動作につき、特に図4を参照しながら説
明する。
【0033】モード1 まず、モードが1のとき、つまり遅延用RAM6とし
て、32K×16ビットのRAMが接続されていて、D
SP105が高速演算動作をシステムクロックφに従っ
て実行する場合について説明する。このとき1サンプリ
ング周期内で128ステップのマイクロプログラムに従
った処理を実行する。
【0034】即ち、このモード1のときは、モード信号
aが“0”として図3のシフタ102、マイクロプログ
ラムメモリ103、セレクタ104、109、アンドゲ
ート107、及びディレイRAMオフセットメモリ11
1に供給される。
【0035】従って、マイクロプログラムメモリ103
の端子ADRには、図4に示すごとく0〜127のアド
レス信号が与えられる。そして、これに対応して、マイ
クロインストラクションがDSP105に供給される。
DSP105は、16ビットデータを1演算サイクルに
つき1回端子DOUTから出力したり、端子DINから
入力したりすることができる。
【0036】このとき、セレクタ106、109の夫々
の端子Sには、“0”が与えられるので端子Aの入力を
端子Yを介して出力する。具体的には、DSP105か
らデータを出力する場合、16ビットデータのうち上位
8ビットは直接、下位8ビットは、セレクタ106の端
子Aをとおって、バッファ108に与えられ、しかる後
RAM6に16ビットデータとして格納される。また、
RAM6からDSP105に16ビットデータが供給さ
れる場合は、その下位8ビットは直接DSP105に与
えられ、その上位8ビットは、セレクタ109の端子A
を介して、DSP105に与えられる。
【0037】なお、RAM6のアドレスは、カウンタ1
01の下位7ビットの循環出力がディレイRAMオフセ
ットメモリ111からのオフセットデータと加算されて
供給される。このとき、最下位ビットLSBにクロック
φ1が付加されてアドレス信号となるが、結局モード1
のときは上位15ビットを実際にアドレスとして使用す
ることになる。
【0038】モード2 次に、モードが2のとき、つまり遅延用RAM6とし
て、32K×8ビットのRAMが接続されていて(16
ビットバスの下位8ビットラインに接続される。)、D
SP105が低速演算動作をシステムクロックバーφ1
(図4のDSP105クロック参照)に従って実行する
場合について説明する。このとき1サンプリング周期内
で64ステップのマイクロプログラムに従った処理を実
行する。
【0039】即ち、このモード2のときは、モード信号
aが“1”として図3のシフタ102、マイクロプログ
ラムメモリ103、セレクタ104、109、アンドゲ
ート107、及びディレイRAMオフセットメモリ11
1に供給される。
【0040】従って、マイクロプログラムメモリ103
の端子ADRには、図4に示すごとく0〜63のアドレ
ス信号がシフタ102の動作により与えられる。そし
て、これに対応したマイクロインストラクションがDS
P105に供給される。DSP105は、16ビットデ
ータを1演算サイクルにつき1回端子DOUTから出力
したり、端子DINから入力したりすることができる。
しかし接続されているRAM6は、8ビットデータバス
に依っているため、16ビットデータを8ビットデータ
にマルチプレクシングしたり、逆に8ビットデータを1
6ビットデータにデマルチプレクシングしたりする必要
がある。
【0041】そこで、まずDSP105からRAM6へ
データを格納するときは、DSP105の端子DOUT
からの16ビットデータのうち、上位8ビットデータが
セレクタ106の端子Bを介して(セレクタ106の端
子Sにはクロックバーφ1が与えられるので)、図4に
示すように1演算サイクルの前半にRAM6ヘ供給され
る。1演算サイクルの後半には下位8ビットがセレクタ
106の端子Aを介して供給される。そして、RAM6
には、1演算サイクル内で2つの順番のアドレス信号が
与えられる(クロックφ1がアドレスデータの最下位ビ
ットとなっているので)ことにより、DSP105から
出力される16ビットデータは結局上位8ビット、下位
ビットの順で記憶されることになる。
【0042】逆に、RAM6から16ビットデータが多
重化されて2回の8ビットデータとして供給されるとき
は、先ず上位8ビットデータがFF110に図4に示す
ように1演算サイクルの前半のタイミング、つまりクロ
ックφ1でラッチされる。そして、この上位8ビットデ
ータは、セレクタの端子Bを介してDSP105の端子
DINに供給される。下位8ビットデータは、1演算サ
イクルの後半のタイミングで直接DSP105の端子D
INに供給される。従って、DSP105は、このよう
にしてデマルチプレクスされた16ビットデータを図4
に示す通りクロックバーφ1のタイミングで取込むこと
になる。
【0043】なお、RAM6のアドレスは、カウンタ1
01の下位7ビットの循環出力がディレイRAMオフセ
ットメモリ111からのオフセットデータと加算されて
供給される。このとき、最下位ビットLSBにクロック
φ1が付加されてアドレス信号となりモード2のときは
下位15ビットを実際にアドレスとして使用することに
なる。
【0044】以上説明した実施例によれば、遅延用RA
M6のリード/ライトアクセスを16ビット×1回また
は8ビット×2回の態様で選択的に実行するようにした
ので、高機能のエフェクト装置も低機能のエフェクト装
置もひとつのDSP105を用いて、実現できる。
【0045】尚、この発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記
実施例では、音源LSIの内部にDSP部10を設けて
あったが、DSP部を波形発生回路とは別体のLSI構
成としてもよい。
【0046】また、上記実施例では、遅延用RAM6の
アクセス態様を2通り取れるようにしたが、それ以上の
段階に切換えて取れるようにしてもよい。例えば、1演
算サイクル内で、1回(16ビット×1回)、2回(8
ビット×2回)、4回(4ビット×4回)の3段階の多
重化アクセスを選択的に採用するようにすることもでき
る。
【0047】更に、上記実施例では、DSP105の1
サンプリング周期内での処理ステップ数が接続された遅
延用RAMの大きさに対応するかたちで変更されたが、
必ずしもその必要はない。また、1サンプリング周期内
で実行するマイクロプログラムのステップ数も上記実施
例のように128ステップと64ステップとに限られる
ものではない。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明は、遅延用記憶手段の容
量に従ったエフェクト処理が演算手段にて実行できる。
従って、種々の価格帯のエフェクト装置を実現する際に
ひとつの信号処理回路(DSP等)を適用できる。
【0049】請求項2の発明は、更に、マイクロプログ
ラムの複雑さに対応する形で、上記遅延用記憶手段の容
量を変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成を示す回路図であ
る。
【図2】図1の回路内の音源LSIの内部構成を示す回
路図である。
【図3】図2のDSP部の具体的構成を示す回路図であ
る。
【図4】遅延用RAMに対する入出力処理のタイムチャ
ートを示す図である。
【符号の説明】
1・・・CPU、 4・・・音源LSI、 5・・・PCM ROM、 6・・・RAM、 10・・・DSP部、 12・・・波形発生回路、 101・・・カウンタ、 103・・・マイクロプログラムメモリ、 105・・・DSP、 106、109・・・セレクタ、 111・・・ディレイRAMオフセットメモリ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エフェクト処理の為のマイクロプログラ
    ムを記憶するマイクロプログラム記憶手段と、 このマイクロプログラム記憶手段に記憶された上記マイ
    クロプログラムに従って、エフェクト処理の為に順次デ
    ィジタル信号処理演算を行う演算手段と、 上記演算手段がアクセスする遅延処理用の遅延用記憶手
    段と、上記演算手段と上記遅延用記憶手段のデータバスとが等
    しい長さの場合には第1のモードを設定し、上記演算手
    段のデータが上記遅延用記憶手段のデータバスより長い
    場合には第2のモードを設定するモード設定手段と、 上記演算手段が、上記遅延用記憶手段をアクセスする
    際、上記第1のモードのときは上記演算手段の1演算サ
    イクル内で上記遅延用記憶手段に対して1回アクセス
    し、上記第2のモードのときは上記演算手段の1演算サ
    イクル内で上記遅延用記憶手段に対して複数回多重化し
    てアクセスするアクセス手段と、 を具備したことを特徴とするエフェクト装置。
  2. 【請求項2】 上記マイクロプログラム記憶手段は、1
    サンプリング周期内の実行命令が異なるステップ数で表
    現されたマイクロプログラムを記憶しており、上記モード設定手段は、上記演算手段が上記1サンプリ
    ング周期内で実行するマイクロプログラムのステップ数
    が所定値以上である場合は上記第1のモードに設定し、
    上記1サンプリング周期内で実行するマイクロプログラ
    ムのステップ数が所定値未満である場合は上記第2のモ
    ードに設定する ことを特徴とする請求項1記載のエフェ
    クト装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101622533B1 (ko) * 2014-03-13 2016-05-20 더진 (홍콩) 홀딩 컴퍼니 리미티드 기압식 노즐장치

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KR101622533B1 (ko) * 2014-03-13 2016-05-20 더진 (홍콩) 홀딩 컴퍼니 리미티드 기압식 노즐장치

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