JP3179538U - 食液用スプレーガン - Google Patents

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Abstract

【課題】汚れが付着し難く、たとえ汚れが付着しても洗浄によって容易に除去できるように構成され、食品衛生上において好適な食液用スプレーガンを提供する。
【解決手段】銃身を有するガン本体1と、銃身の先端のノズル15の周囲に環状のスリット22を有して配置され、側面空気孔23を有する角部を備える空気キャップ20と、前記ガン本体1に取り付けられ前記空気キャップ20を固定させるキャップカバー21と、を有する。さらに、前記空気キャップ20は前記キャップカバー21との間にシール部材を介さずに前記ガン本体1に着脱可能に固定されているとともに、ガン本体1からの圧縮空気はスリット22および側面空気孔23のみを通して噴出されるように構成される。
【選択図】図1

Description

本考案は食液用スプレーガンに関する。
塗装の際に用いられ、塗料流と空気流を大気中で混合させ霧化させた状態で塗料を噴出させるスプレーガンの構成は、たとえば下記特許文献1、2等において知られている。
特許文献1、2に開示されるスプレーガンは、銃身を有するガン本体と、該銃身の先端の塗料ノズルの周囲に環状のスリットを介して該ガン本体に取り付けられた空気キャップと、該ガン本体に取り付けられ塗料ノズルに塗料を供給する塗料容器を螺合によって付設する塗料用ジョイントと、該塗料用ジョイントから供給される塗料の該塗料ノズルから噴射させる量を回転軸の回りに回転させることによって調節する塗料量調節つまみと、該ガン本体に取り付けられた空気ニップルを介して供給される圧縮空気の前記スリットを通して噴射させる量を回転軸の回りに回転させることによって調節するパターン開き調節つまみと、有して構成されている。
特開平8−196950号公報 国際公開第01/02099号
そして、近年、塗装の際に用いられる上述した手持ち式のスプレーガンと基本的な構成においてほぼ同様のいわゆる手持ち式の食液用スプレーガンの製作が試みられている。従来から食品用のスプレーガンとして自動で食液を噴霧するオートガンが存在した。しかし、オートガンは大規模な工場の食品ライン等で使用されるのが一般的であり、少量の食液塗布を必要とする事業主においてはオートガンよりも手軽に食液を塗布できるハンドガンタイプのスプレーガンが望まれていた。
ハンドガンタイプのスプレーガンとして特許文献1及び2の塗装用のスプレーガンが周知となっているが、塗装スプレーガンの部品はメッキ処理を施した真鍮で構成されるものも有り、継続的に塗布を繰り返すことにより真鍮が食液に混入する恐れがあった。
本考案は、このような事情に基づいてなされたものであり、衛生的且つ洗浄性にすぐれたスプレーガンを提供することを目的とする。
このような食液用スプレーガンは、以下の種々の用途が考えられ、利用価値の高いものとして把握される。
すなわち、食液用スプレーガンの用途として、(1)たとえばパンあるいは菓子の焼き工程で、鉄板などへの焼き付けを防止するために油の塗布をする、(2)たとえばパンあるいは菓子の焼き工程で、それらの生地が容器に付着するのを防止するために油の塗布をする、(3)仕出し弁当を作る際に、ご飯、肉類、魚類の艶出しのために艶出し材からなる食液を塗布する、(4)仕出し弁当を作る際に、ご飯、肉類、魚類の老化防止のために老化防止剤からなる食液を塗布する、等が挙げられる。
この他、食材に刷毛でタレを塗る場合、作業中断時、刷毛を置く必要がある。そのため刷毛に雑菌が付着する恐れがあった。一方、スプレーガンであれば、塗布作業を中止する際、ニードル弁によって食液中心口が密閉されているため食液が外に洩れる恐れが無い。また、空気キャップには一対の角が左右対称に設けられており、食液中心口が何らかの物品と接触するのを防いでいる。そのため刷毛塗りなどと比較しスプレーガンは過度に衛生面に気を使わずに食液を塗布することができる。
しかし、このような用途を有する食液用スプレーガンを、上記特許文献1、2に開示されるスプレーガンと同様の構成とした場合に、該スプレーガンは、汚れが付着し易い材質・形状で構成されるとともに、比較的凹凸部が多い形状となっているため、凹部に付着した汚れを洗浄することが困難となり、食品衛生上において不都合が生じることは否めない。
本考案は、このような事情に基づいてなされたものであり、汚れが付着し難く、たとえ汚れが付着しても洗浄によって容易に除去できるように構成され、食品衛生上において好適な食液用スプレーガンを提供することにある。
このような目的を達成するために、本考案は、比較的汚れが生じ易い空気キャップをガン本体から容易に取り外し易いようにし、これにより、該空気キャップを洗浄し易くするようにしたものである。
また、該空気キャップから空気が噴出される空気孔の数を少なくし、これら空気孔に入り込んだ食液の取り除く際の該空気キャップの洗浄を容易にするようにしたものである。
本考案の食液用スプレーガンは、以下の構成によって把握される。
(1)本考案の食液用スプレーガンは、食液流と空気流を大気中で混合させる食液用スプレーガンであって、銃身を有するガン本体と、前記銃身の先端のノズルの周囲に環状のスリットを有して配置され、側面空気孔を有する角部を備える空気キャップと、前記ガン本体に取り付けられ前記空気キャップを固定させるキャップカバーと、を有し、前記空気キャップは前記キャップカバーとの間にシール部材を介さずに前記ガン本体に着脱可能に固定されているとともに、前記ガン本体に取り付けられた空気ニップルを介して供給される圧縮空気は前記スリットおよび前記側面空気孔のみを通して噴出されることを特徴とする。
(2)本考案の食液用スプレーガンは、(1)の構成において、前記キャップカバーは、合成樹脂で構成されるとともに、その中心軸に交差する断面が円形および多角形のうちのいずれかの形状をなしていることを特徴とする。
(3)本考案の食液用スプレーガンは、(1)の構成において、前記空気ニップルはステンレスの材料によって構成されていることを特徴とする。
(4)本考案の食液用スプレーガンは、(1)の構成において、前記ガン本体に取り付けられ前記ノズルに食液を供給する食液供給装置を螺合によって付設するジョイントを有し、前記ジョイントは、筒状部材から構成され、前記食液供給装置を螺合する螺子部を除いて、その中心軸に沿った径がほぼ同一に形成されていることを特徴とする。
(5)本考案の食液用スプレーガンは、(1)の構成において、前記ジョイントから供給される食液の前記ノズルから噴射させる量を回転軸の回りに回転させることによって調節する食液量調節つまみを有し、その回転軸と交差する断面が円柱および多角形のうちのいずれかの形状をなすことを特徴とする。
(6)本考案の食液用スプレーガンは、(1)の構成において、前記ガン本体に取り付けられた前記空気ニップルを介して供給される圧縮空気を通して噴射させる量を回転軸の回りに回転させることによって調節するパターン開き調節つまみを有し、その回転軸と交差する断面が円柱および多角形のうちのいずれかの形状をなしていることを特徴とする。
(7)本考案の食液用スプレーガンは、(1)の構成において、ガン本体の表面の一部にマークが付され、前記マークはレーザー刻印によって形成されていることを特徴とする。
(8)本考案の食液用スプレーガンは、(1)の構成において、ガン本体から一部露出され前記ノズルの食液噴射口のシールを解除するニードル弁と、前記ニードル弁が挿入されるガン本体との間に取付けられるパッキン部品を備え、前記パッキン部品はゴム・樹脂・ステンレスのうちのいずれかによって構成されていることを特徴とする。
(9)本考案の食液用スプレーガンは、(1)の構成において、前記ニードル弁は、前記ガン本体に支点を介して取り付けられたトリガの操作によって押し付けられる空気弁棒を備え、前記空気弁棒はステンレスによって構成されていることを特徴とする。
(10)本考案の食液用スプレーガンは、(1)の構成において、前記ニードル弁は、前記トリガの操作によって前記ノズルの食液噴射口のシールを解除できることを特徴とする。
(11)本考案の食液用スプレーガンは、(10)の構成において、前記トリガに押し付けられる前記空気弁棒はステンレスによって構成されていることを特徴とする。
(12)本考案の食液用スプレーガンは、(7)の構成において、前記トリガは、ステンレスによって構成されていることを特徴とする。
(13))本考案の食液用スプレーガンは、(6)の構成において、前記ニードル弁は、作動エアの供給によって前記ノズルの食液噴射口のシールを解除できることを特徴とする。
以上の構成からなる食液用スプレーガンによれば、汚れが付着し難く、たとえ汚れが付着しても洗浄によって容易に除去できるように構成され、食品衛生上において好適なものを得ることができる。
本考案の実施形態1の食液用スプレーガンの全体を示す断面図である。 (a)は本考案の実施形態1の食液用スプレーガンの斜視図、(b)はキャップカバーの断面図である。 空気キャップとキャップカバーの取り付け状態を示す説明図である。 本考案の実施形態1の食液用スプレーガンの後端部側から観た要部斜視図である。 (a)は本考案の実施形態1の食液用スプレーガンの側面図、(b)は該食液用スプレーガンの正面図、(c)は該食液用スプレーガンの上面図である。 本考案の実施形態2の食液用スプレーガンの全体を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本考案を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
(実施形態1)
〈全体の機構〉
図1は、本考案の食液用スプレーガンの全体を示す断面図である。図1に示す食液用スプレーガン(ガン本体)1は、いわゆるハンドガンと称され、銃身部2、トリガ3、および握り部4を備えて構成されている。食液用スプレーガン1は、トリガ3の操作にともなって、銃身部2の先端から食液流と空気流が噴出され、これら食液流と空気流は大気中で混合されるようになっている。
なお、図1に示す各部材の以下の説明において、その便宜上、銃身部2側を先端部(前方部)と、銃身部2と反対側を後端部(後方部)と称する場合がある。
図1において、食液用スプレーガン1の握り部4からは圧縮空気が空気ニップル5、空気通路6を介して空気弁部7に送り込まれ、該圧縮空気は空気通路6’を介して銃身部2の先端部に送られるようになっている。空気ニップル5には図示しないチューブが付設され、該チューブを通して圧縮空気がガン本体1に供給されるようになっている。トリガ3は支点3Aを中心にして握り部4側へ引くことができ、該トリガ3によって押される空気弁棒8を介して空気弁部7の空気弁9を開き、圧縮空気を銃身部2の先端部に送るようになっている。また、空気弁棒8には、この空気弁棒8と同軸上の延在部として形成されるニードル弁12が取り付けられている。該ニードル弁12は、トリガ3が引かれていない場合に、空気弁部7側に配置されるコイルばね13によって銃身部2の先端側に取り付けられたノズル15の食液噴出口15Aのシート部に押圧されてシールされるようになっている。
なお、ノズル15側へ延在するトリガ3近傍のニードル弁12は、ガン本体1から露出され、この露出されたニードル弁12のガン本体1への挿入はガン本体1に取り付けられたパッキン部材14を貫通させることによってなされている。これにより、ニードル弁12とガン本体1の間のシール性が確保されるようになっている。
ノズル15は、食液噴出口15Aを有する先端部において径が小さく後端部において径の大きな円筒状部材から構成されている。ノズル15の後端部にはジョイント16がガン本体1に取り付けられ、このジョイント16に付設される図示しない食液供給装置からノズル15に食液が供給されるようになっている。ノズル15に供給された食液は、ノズル15のニードル弁12によるシールが解除された際に、該ノズル15の食液噴出口15Aから食液流として噴出するようになっている。
なお、前記コイルばね13は、食液噴出量調節つまみ18によって押さえられ、該食液噴出量調節つまみ18は、その回転軸の回りの回転によって、前記空気弁棒8の後端部が当接し、ノズル15の食液噴出口15Aのシート部とニードル弁12の隙間の開度が調節され、これにより、食液の噴出量を調節できるようになっている。
また、ノズル15の先端部を囲むようにして空気キャップ20が配置されている。この空気キャップ20はキャップカバー21を介して銃身部2に取り付けられている。そして、空気キャップ20の内周面とノズル15の先端部の外周面との間には環状のスリット22が形成されるようなっている。前記空気通路6’からの圧縮空気は、前記空気弁部7の空気弁9が開かれた際に、該スリット22からノズル15の先端部の周囲に沿って空気流を噴出するようになっている。
空気キャップ20は、その先端側の面において、ノズル15を間にして一対の角部20Aが形成されている。各角部20Aは、ノズル15の食液噴出口15Aを間にして互いに対向するようにして形成されている。空気キャップ20の角部20Aには、前記空気通路6’に連結される側面空気孔23が形成され、これら側面空気孔23からの空気流は、ノズル15の食液噴出口15Aからの食液流に交差するように噴射できるようになっている。これにより、ノズル15から噴出される食液は空気キャップ20の側面空気孔23から噴出される圧縮空気によって楕円形のスプレーパターンとして形成できるようになっている。
なお、空気キャップ20の側面空気孔23は、図2(a)および図3に示すように、各角部20Aにそれぞれ1個ずつ設けられている。しかし、これに限定されず、2個ずつあるいは3個ずつ設けるようにしてもよいことはもちろんである。しかし、空気キャップ20の洗浄のし易さを考慮した場合、側面空気孔23の数は少ない方がよく、各角部20Aにそれぞれ1個ずつが最適となる。
空気キャップ20の側面空気孔23へ送られる圧縮空気は、パターン開き調節装置25によって流量調節されようになっている。パターン開き調節装置25は、パターン開き調節ガイド26に、パターン開き調節弁27とパターン開き調節つまみ28が螺設されて構成されている。パターン開き調節つまみ28を、その回転軸の回りに回転することにより、パターン開き調節弁27と弁シート部29との隙間の開度が調節され、空気キャップ20の側面空気孔23へ送られる圧縮空気の流量調節がなされるようになっている。これにより、ノズル15から噴出される食液スプレーパターンの扇状の広がりが調節できるようになっている。
この場合、たとえば塗料用スプレーガンにおいては、空気キャップ20に補助空気孔等が設けられているが、本実施態様における食液用スプレーガン1において、該補助空気孔を形成しないようにして該空気キャップ20の洗浄を容易にしている。これにより、ガン本体1からの空気(圧縮空気)は前記スリット22および前記側面空気孔23のみを通して噴出されるようになっている。
このように構成される食液用スプレーガン1は、図2(a)の斜視図に示すような外観を呈するようになっている。以下、空気キャップ20、キャップカバー21、食液噴出量調節つまみ18、パターン開き調節つまみ28、ジョイント16、トリガ3、空気ニップル5、パッキン部材14等について、さらに詳述する。
〈空気キャップ20〉
図2(a)に示すように、ガン本体1の銃身部2の先端に取り付けられるノズル15の周辺には、空気キャップ20が配置されている。空気キャップ20は、銃身部2の前方側から観た場合にたとえば円形をなし、前方へ突出する一対の角部20Aを備えて構成されている。そして、空気キャップ20は、角部20Aとともに、たとえばポリアセタールからなる合成樹脂の成形によって構成されている。
空気キャップ20は、ノズル15から噴出される食液が付着されやすい個所となるが、該空気キャップ20を合成樹脂で構成することにより、それに付着された食液をたとえば水洗いによって容易に除去でき衛生面の信頼を確保できるようになっている。この場合、空気キャップ20を、前方から観た場合に単純な円形をなしていることから、たとえば微細加工された凹部等がなく、したがって該凹部に食液が残存するということがないので、簡単な水洗い等によって食液を除去することができるようになっている。このような趣旨から、空気キャップ20の形状としては必ずしも円形ではなく、たとえば8角形、6角形、5角形等の多角形であってもよい。
また、図3に示すように、空気キャップ20は、その先端からキャップカバー21に挿入嵌合させ、該キャップカバー21をガン本体1の銃身部2に取り付けることにより、該銃身部2に固定されるようになっている。これにより、銃身部2から該キャップカバー21を外すことにより、空気キャップ20をガン本体1から離脱させることができる。すなわち、空気キャップ20はガン本体1に対して着脱可能に固定されているため、必要な時に、ガン本体1から取り外し、該空気キャップ20を洗浄することができるようになっている。
さらに、空気キャップ20のキャップカバー21への嵌合はシール部材を介することなく行われるようになっている。一般のスプレーガンはこのシール部材を用いて空気キャップ20とキャップカバー21を一体にセット化する構成が多々見受けられるが、本考案ではシール部材を介することなく両者が分離しているので分解洗浄し易い効果を奏する。
〈キャップカバー21〉
また、空気キャップ20を銃身部2に取り付けるキャップカバー21は、空気キャップ20の円形の形状に合わせた円筒状の部材によって構成されている。すなわち、キャップカバー21は、図2(b)に示すように、その中心軸に交差する断面が円形となっており、空気キャップ20の外周縁とキャップカバー21の間に隙間が形成されることのない構成となっている。
キャップカバー21は、空気キャップ20の次にノズル15からの食液が付着し易い個所となっているが、該キャップカバー21を合成樹脂の成形で構成することにより、それに付着された食液を水洗い等によって容易に除去でき衛生面の信頼を確保できるようになっている。この場合、空気キャップ20は、円筒状となっていることから、たとえば微細加工された凹部等がなく、したがって該凹部に食液が残存するということがないので、簡単な水洗いによって食液を除去することができるようになっている。
なお、キャップカバー21は、必ずしも円筒形である必要はない。空気キャップ20を前方から観た場合に上述した多角形状をなす場合、キャップカバー21も、空気キャップ20の形状に合わせ、中心軸に交差する断面を多角形とするようにしてもよいことはもちろんである。
〈食液噴出量調節つまみ18〉
銃身部2のノズル15と反対の後端部には、食液噴出量調節つまみ18が取り付けられている。この食液噴出量調節つまみ18は、上述したように、その回転軸の回りの回転によって、ノズル15からの食液の噴出量を調節できるようになっている。
そして、食液噴出量調節つまみ18は、該回転軸と公差する断面がたとえば6角形をなすとともに、その角部のそれぞれに面取り(いわゆるR)がなされている。図3(a)は、食液用スプレーガン1を後端部側から観た要部斜視図であり、食液噴出量調節つまみ18が、6角柱状をなし、その角部のそれぞれに面取りがなされていることが明らかとなる。なお、図3(b)は、食液噴出量調節つまみ18をその軸方向から観た正面図を示し、6角形状の角部のそれぞれに面取り18’がなされていることを示している。
食液噴出量調節つまみ18は、食液用スプレーガン1の操作中に手(指)によって比較的頻繁に動作される個所となり、汚れが比較的多く付着され易い個所となる。このため、食液噴出量調節つまみ18を上述した形状とすることにより、その表面において凹部が形成されることはなく、該食液噴出量調節つまみ18の表面に付着された汚れをたとえば水洗いによって容易に除去でき、衛生面の信頼を確保できるようになっている。
なお、食液噴出量調節つまみ18は、上述した趣旨から、回転軸と公差する断面が必ずしも6角形に限定されることはなく、たとえば円形、4角形、5角形、7角形、あるいは8角形等の他の多角形であってもよいことはもちろんである。
〈パターン開き調節つまみ28〉
銃身部2のノズル15と反対の後端部には、前記食液噴出量調節つまみ18の上方に、パターン開き調節つまみ28が取り付けられている。このパターン開き調節つまみ28は、上述したように、その回転軸の回りの回転によって、空気キャップ20の側面空気孔23へ送られる圧縮空気の流量調節がなされるようになっている。
そして、パターン開き調節つまみ28は、該回転軸と公差する断面がたとえば6角形をなすとともに、その角部のそれぞれに面取り(いわゆるR)がなされている。図3(a)には、パターン開き調節つまみ28が、6角柱状をなし、その角部のそれぞれに面取りがなされていることが示されている。なお、パターン開き調節つまみ28をその軸方向から観た正面図は図3(b)の場合と同様となっている。
パターン開き調節つまみ28も、食液用スプレーガン1の操作中に手(指)によって比較的頻繁に動作される個所となり、汚れが比較的多く付着され易い個所となる。このため、パターン開き調節つまみ28を上述した形状とすることにより、その表面において凹部が形成されることはなく、パターン開き調節つまみ28の表面に付着された汚れをたとえば水洗いによって容易に除去でき、衛生面の信頼を確保できるようになっている。
なお、パターン開き調節つまみ28は、上述した趣旨から、回転軸と公差する断面が必ずしも6角形に限定されることはなく、たとえば円形、4角形、5角形、7角形、あるいは8角形等の他の多角形であってもよいことはもちろんである。
〈ジョイント16〉
ノズル15の後端部のガン本体1に取り付けられたジョイント16は、たとえば断面が円形の円筒状部材から構成され、この先端側(ガン本体1と反対の端側)には、食液供給装置(図示せず)が付設される螺子部16’が形成されている。
そして、ジョイント16は、図4(a)、(b)に示すように、螺子部16’を除いた部分において、その中心軸に沿った径がほぼ同一に形成されている。すなわち、ジョイント16は、螺子部16’を除いた部分において、その中心軸方向の一部に周方向に延在する突起部が形成されることなく構成されている。
なお、図4は、(a)において食液用スプレーガンの側面図を示すとともに、正面図である(b)と、上面図である(c)を共に示している。
これにより、ジョイント16は、ガン本体1との間に、比較的深い溝が形成されることなく、該溝に汚れが蓄積され、この蓄積された汚れを除去することが困難になるという不都合を解消できるようになる。
なお、ジョイント16は、たとえば断面が円形の円筒状部材から構成されたものとして説明したが、これに限定されることはなく、断面の形状がたとえば5角形、6角形、7角形、8角形等の多角形であってもよいことはもちろんである。
<トリガ3>
ガン本体1に支点3Aを介して取り付けられたトリガ3を有し、該トリガ3は、空気弁棒8、およびこの空気弁棒8と同軸上に延在されて形成されたニードル弁12を動作させるようになっている。そして、該トリガ3は、ステンレスの材料によって構成されている。トリガ3をステンレスによって構成することによって、銅が削り取られて食液に混合するのを防ぐ効果を奏する。
〈空気ニップル5〉
握り部4の底部には空気ニップル5が取り付けられている。ガン本体1には、該空気ニップル5に付設されたチューブ(図示せず)を通して圧縮空気が供給されるようになっている。
該空気ニップル5は、ステンレスの材料によって構成されている。空気ニップル5をステンレスによって構成することによって、銅が削り取られて食液に混合するのを防ぐ効果を奏する。
〈パッキン部材14〉
図1に示すように、トリガ3に取り付けられ、ノズル15側へ延在するニードル弁12は、ガン本体1に取り付けられたパッキン部材14を貫通させることによって、ニードル弁12とガン本体1の間のシール性を確保するように構成されている。そして、パッキン部材14はステンレスの材料によって構成されている。このように、パッキン部材14をステンレスによって構成することにより、銅が削り取られて食液に混合するのを防ぐ効果を奏する。
〈ガン本体1〉
そして、上述したノズル15等の各部材を除くガン本体1の外枠を構成する材料はアルミが用いられている。ガン本体1の外枠をアルミによって構成することによって、軽量化による作業性の向上を図る効果を奏する。
〈マーク30〉
ガン本体1の外枠の表面の一部には、図2、図4に示すように型番あるいはロゴを示すマーク30が形成されている。そして、これらマーク30は、レーザー刻印によって形成されている。すなわち、マーク30は、ガン本体1の外枠の形成の際に一体に形成するのを回避し、該外枠の形成後にレーザーの照射によって形成するようになっている。これにより、ガン本体1の外枠の表面に形成されるマーク30の段差の深さを浅く形成でき、該マーク30内に付着した汚れを洗浄等によって容易に除去できるように構成されている。
(実施形態2)
実施形態1では、ニードル弁12がガン本体1に取り付けたトリガ3の操作によってノズル15の食液噴出口15Aのシールを解除するように構成したいわゆるハンドガンと称される食液用スプレーガン1について例を挙げて示したものである。しかし、これに限定されることはなく、前記トリガ3を有せず、ニードル弁12が作動エアの供給によってノズル15の食液噴出口15Aのシールを解除できるように構成したいわゆるオートガンと称される食液用スプレーガンにおいても適用できることはいうまでもない。
図6は、オートガンと称される食液用スプレーガン1の斜視図である。図6において、ハンドガンと称される食液用スプレーガン1と同機能の部材には同一の符号を付して示している。また、図6では、食液用スプレーガン1において上述した考案を適用させたものとして描いている。
以上、実施形態を用いて本考案を説明したが、本考案の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本考案の技術的範囲に含まれ得ることが、実用新案登録請求の範囲の記載から明らかである。
1……食液用スプレーガン(ガン本体)、2……銃身部、3……トリガ、3A……支点、4……握り部、5……空気ニップル、6、6’……空気通路、7……空気弁部、8……空気弁棒、9……空気弁、12……ニードル弁、13……コイルばね、14……パッキン部材、15……ノズル、15A……食液噴出口、16……ジョイント、16’……螺子部、18……食液噴出量調節つまみ、18’……面取り、20……空気キャップ、20A……角部、21……キャップカバー、22、22’……スリット、23……側面空気孔、25……パターン開き調節装置、26……パターン開き調節ガイド、27……パターン開き調節弁、28……パターン開き調節つまみ、29……弁シート部、30……マーク。

Claims (13)

  1. 食液流と空気流を大気中で混合させる食液用スプレーガンであって、
    銃身を有するガン本体と、
    前記銃身の先端のノズルの周囲に環状のスリットを有して配置され、側面空気孔を有する角部を備える空気キャップと、
    前記ガン本体に取り付けられ前記空気キャップを固定させるキャップカバーと、を有し、
    前記空気キャップは前記キャップカバーとの間にシール部材を介さずに前記ガン本体に着脱可能に固定されているとともに、
    前記ガン本体に取り付けられた空気ニップルを介して供給される圧縮空気は前記スリットおよび前記側面空気孔のみを通して噴出されることを特徴とする食液用スプレーガン。
  2. 前記キャップカバーは、合成樹脂で構成されるとともに、その中心軸に交差する断面が円形および多角形のうちのいずれかの形状をなしていることを特徴とする請求項1に記載の食液用スプレーガン。
  3. 前記空気ニップルはステンレスの材料によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の食液用スプレーガン。
  4. 前記ガン本体に取り付けられ前記ノズルに食液を供給する食液供給装置を螺合によって付設するジョイントを有し、前記ジョイントは、筒状部材から構成され、前記食液供給装置を螺合する螺子部を除いて、その中心軸に沿った径がほぼ同一に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の食液用スプレーガン。
  5. 前記ジョイントから供給される食液の前記ノズルから噴射させる量を回転軸の回りに回転させることによって調節する食液量調節つまみを有し、その回転軸と交差する断面が円柱および多角形のうちのいずれかの形状をなすことを特徴とする請求項1に記載の食液用スプレーガン。
  6. 前記ガン本体に取り付けられた前記空気ニップルを介して供給される圧縮空気を通して噴射させる量を回転軸の回りに回転させることによって調節するパターン開き調節つまみを有し、その回転軸と交差する断面が円柱および多角形のうちのいずれかの形状をなしていることを特徴とする請求項1に記載の食液用スプレーガン。
  7. ガン本体の表面の一部にマークが付され、前記マークはレーザー刻印によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の食液用スプレーガン。
  8. ガン本体から一部露出され前記ノズルの食液噴射口のシールを解除するニードル弁と、前記ニードル弁が挿入されるガン本体との間に取付けられるパッキン部品を備え、前記パッキン部品はゴム・樹脂・ステンレスのうちのいずれかによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の食液用スプレーガン。
  9. 前記ニードル弁は、前記ガン本体に支点を介して取り付けられたトリガの操作によって押し付けられる空気弁棒を備え、前記空気弁棒はステンレスによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の食液用スプレーガン。
  10. 前記ニードル弁は、前記トリガの操作によって前記ノズルの食液噴射口のシールを解除できることを特徴とする請求項8に記載の食液用スプレーガン。
  11. 前記トリガに押し付けられる前記空気弁棒はステンレスによって構成されていることを特徴とする請求項10に記載の食液用スプレーガン。
  12. 前記トリガは、ステンレスによって構成されていることを特徴とする請求項7に記載の食液用スプレーガン。
  13. 前記ニードル弁は、作動エアの供給によって前記ノズルの食液噴射口のシールを解除できることを特徴とする請求項6に記載の食液用スプレーガン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107444353A (zh) * 2017-09-18 2017-12-08 佛山市穗能软件科技有限公司 一种高压水汽微水洗车***及其***

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