JP3178684U - 指装着形収穫爪 - Google Patents

Abstract

【課題】刃部が上面に露出して見えるので安全で、しかも刃部の研磨が容易で、繰り返し使用でき、安価な指装着形収穫爪を提供するものである。
【解決手段】親指９に装着する指サック１の上部に、横方向に平板状の金属刃１０を突設し、この金属刃１０は先端側中央部に、平面Ｖ溝１４が形成されていると共に、正面山形に折曲し、この山形に折曲したＶ溝１４の上面に刃部１５がＶ形に形成されて、親指９に指サック１を装着し、四指で胡瓜１８をつかんで、Ｖ形の刃部１５の間に果梗１９を位置させて刃部１５で簡単に押し切ることができ、刃部１５の研磨も容易である。
【選択図】図５

Description

本考案は、刃研ぎが容易な指装着形収穫爪の改良に関するものである。

胡瓜の収穫には果頭部を傷めない様に、鋏で切り取って収穫することが行なわれているが、一方の手で胡瓜をつかんで、他方の手で鋏を持つので両手を使用しなければならず、またネットや蔓などが絡んだ狭い場所では作業性が悪かった。

このため、人差し指に切断刃を取付けた指サックを嵌め、親指に前記切断刃が当接する滑り止め凹凸部を形成した指サックを嵌め、切断刃と滑り止め凹凸部との間で果梗を挟み切る指装着形の鋏（特許文献１）も開発されている。しかしながらこれは指を鋏のように交差させて使用するので、胡瓜を収穫する場合には他方の手でつかまなければならず作業性が悪かった。

このため、図６に示すように親指に装着する指サック１の上部に、横方向に平板状の金属刃２を突設し、この金属刃２は先端側中央部に、平面Ｖ溝３が形成されている。更にこの金属刃２は図７および図８に示すように、正面Ｖ形に折曲し、このＶ形に折曲したＶ溝３の内側面から下面に向かって、図９に示すように刃部４がＶ形に形成されている指装着形収穫爪５が開発されている。

この指装着形収穫爪５は、指サック１を右手の親指に装着し、同じ右手の四指で胡瓜を掴かんでＶ形の刃部４の間に果梗を位置させて刃部４で押切ることにより切断するものである。しかしこれらは刃部４が果梗を掴みきれなかったり、折れたりして手が疲れ易く、また刃部４がＶ溝３の内側面から下面に向かって形成されているので、上から見えず指を怪我する危険性もあった。

また胡瓜の蔓の剛毛のため切れ味が低下するが、刃部４がＶ形に折曲したＶ溝３の内側面から下面に向かって形成されているので、切れ味が低下しても研ぐことができず、使い捨てとなり、結果として高価なものになっていた。

特開平９−１２１６７８号公報

本考案は上記問題を改善し、刃部が上面に露出して見えるので安全で、しかも刃部の研磨が容易で、繰り返し使用でき、安価な指装着形収穫爪を提供するものである。

本考案の請求項１記載の指装着形収穫爪は、親指に装着する指サックの上部に、横方向に平板状の金属刃を突設し、この金属刃は先端側中央部に、平面Ｖ溝が形成されていると共に、正面山形に折曲し、この山形に折曲したＶ溝の上面に刃部がＶ形に形成されていること特徴とするものである。

本考案の請求項２記載の指装着形収穫爪は、請求項１において、金属刃が指サックの上部に着脱自在に取付けられていることを特徴とするものである。

本考案に係る請求項１記載の指装着形収穫爪によれば、親指に装着する指サックの上部に金属刃を突設し、この金属刃は先端側中央部に、平面Ｖ溝が形成されていると共に、正面山形に折曲し、この山形に折曲したＶ溝の上面に刃部がＶ形に形成されているので、親指に指サックを装着し、四指で胡瓜などをつかんで、Ｖ形の刃部の間に果梗などを位置させて刃部で簡単に押し切ることができる。また指装着形収穫爪は山形に折り曲げられているので強度が得られ、しかも刃部が、山形に折曲したＶ溝の上面に形成されているので、刃部が外から見え安全である。

また使用していて刃部の切れ味が低下した場合、指サックに装着したまま取り外すことなく、直ちに金属刃の山形に折曲したＶ溝の刃部を、ヤスリで表面を研磨するか、指サックを逆にして刃部を砥石の表面に押し当てて研磨することができ、何回も研磨して繰り返し使用することができるので安価である。

また請求項２記載の指装着形収穫爪によれば、金属刃が指サックの上部に着脱自在に取付けられているので、刃部が摩耗して切れ味が低下してきた場合、金属刃を指サックから取り外して研磨することができ、また金属刃を交換でき経時的である。

以下本考案の実施の一形態を図１ないし図５を参照して詳細に説明する。図５において８は指装着形収穫爪を示すもので、親指９に装着する指サック１の上部に、横方向に平板状の金属刃１０が突設されている。指サック１は軟質なプラスチックで形成され、その前後側面に切欠孔１２、１３が開孔されている。

この金属刃１０は、例えば厚さ１ｍｍ、幅１５ｍｍ、長さ４０ｍｍほどの鋼板で形成されている。この金属刃１０は先端側中央部に、図２に示すように平面Ｖ溝１４が形成されていると共に、図４に示すように中心で正面山形に折曲し、この山形に折曲したＶ溝１４の上面に刃部１５がＶ形に形成されている。また金属刃１０の基端側は、指サック１の上部にねじ１６で着脱自在に取付けられている。

上記構成の指装着形収穫爪８は、図５に示すように指サック１を右手の親指９を装着し、同じ右手の四指で胡瓜１８をつかんで、Ｖ形の刃部１５の間に果梗１９を位置させて刃部１５で簡単に押し切ることができる。またこの指装着形収穫爪８は、果梗１９の切断だけでなく、芯の切断、側枝の切除、葉の切り落としなどに広く使用することができる。また指装着形収穫爪８は山形に折り曲げられているので強度が得られ、しかも刃部１５が、山形に折曲したＶ溝１４の上面に形成されているので、刃部１５が外から見え安全である。

また使用していて胡瓜１８の果梗１９や蔓２０の剛毛のため刃部１５の切れ味が次第に低下してくる。この場合、金属刃１０の刃部１５に、図６に示すようにヤスリ２１を全体に当たるようにして３〜４回研磨すれば良い。また金属刃１０を取付けたまま図７に示すように指サック１を上下逆にして、金属刃１０の刃部１５が砥石２２の全体に当たるようにして研磨することもでき、何回も研磨して繰り返して鋭利に使用することができ、結果として安価である。

なお上記説明では、胡瓜１８の手入れや収穫の場合について説明したが、トマトや茄子、サヤエンドウ、隠元、ピーマンなどの手入れや収穫に広く使用することができる。

本考案の実施の一形態による指装着形収穫爪の斜視図である。 図１の指装着形収穫爪を示す平面図である。 図１の指装着形収穫爪を示す正面図である。 図１の指装着形収穫爪に取付けた金属刃の先端部を拡大して示す斜視図である。 図１の指装着形収穫爪を親指に装着して、胡瓜の果梗を刃部で押し切っている状態を示す斜視図である。 ヤスリで金属刃の刃部を研磨している状態を示す斜視図である。 砥石で金属刃の刃部を研磨している状態を示す斜視図である。 従来の指装着形収穫爪を示す斜視図である。 図８の従来の指装着形収穫爪を示す正面図である。 図８の従来の指装着形収穫爪を示す底面図である。 図８の従来の指装着形収穫爪に取付けた金属刃の先端部を拡大して示す斜視図である。

１ 指サック
２ 金属刃
３ Ｖ溝
４ 刃部
５ 指装着形収穫爪
８ 指装着形収穫爪
９ 親指
１０ 金属刃
１２ 切欠孔
１３ 切欠孔
１４ Ｖ溝
１５ 刃部
１６ ねじ
１８ 胡瓜
１９ 果梗
２０ 蔓
２１ ヤスリ
２２ 砥石

Claims (2)

1. 親指に装着する指サックの上部に、横方向に平板状の金属刃を突設し、この金属刃は先端側中央部に、平面Ｖ溝が形成されていると共に、正面山形に折曲し、この山形に折曲したＶ溝の上面に刃部がＶ形に形成されていること特徴とする指装着形収穫爪。
2. 金属刃が指サックの上部に着脱自在に取付けられていることを特徴とする請求項１記載の指装着形収穫爪。