JP3178668U - 保護シート材 - Google Patents

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義英 井上
豊樹 田中
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Abstract

【課題】剥離材を部分的に剥離切断し、露出した粘着材の層で容易に仮止めでき、且つ、粘着材の層に対する切込み痕などが残らないようにして綺麗に仕上げた保護シート材を提供する。
【解決手段】基材の一側面に粘着材の層を設けて保護シートを構成し、粘着材の層を剥離材で被覆した保護シート材で、保護シート材の一側辺側から対向する他側辺に向けて、剥離材の外表面側から、切込み刃を作用させ、剥離材に所定の深さの少なくとも1本の切込みを入れ、剥離材を分割剥離して段階的に貼付するようにした。
【選択図】図5

Description

本考案は、例えば、携帯電話、パソコンなど、液晶画面を備えた機器の画面保護を図るために用いられる保護シート材に関する。
例えば、液晶画面は、携帯電話、携帯ゲーム機、タブレット機、パソコン、或いは制御機器などの電子機器の表示手段として用いられているが、こうした液晶画面は外部に露出されているものであるから、爪或いは他物との接触によって傷つき易く、そのために保護皮膜を貼ることが求められている。
かかる保護皮膜としては、一般に、樹脂フィルム(シート)を基材として用いており、製品の最終工程で貼着したり、あるいは携帯電話等の個人ユーザーが別途購入し、自ら貼着したりしている。
具体的には、図12及び図13(拡大縦断面図)に示すように、このような表面保護シートは、一般に、樹脂フィルム(PET:ポリエチレンテレフタレート)からなる基材4の一側面に、シリコーン吸着させた粘着材3の層を備え、其の面を保護するために、通常他の樹脂フィルム(紙材に離型処理を施したものを用いることもある)の剥離材2(セパレーター層)を貼り付け、この状態で、搬送、販売され、ユーザーがその剥離材2を剥がして、目的の液晶画面などに、その粘着材3の層でもって貼り付けるものである。
また、こうした保護フィルムの貼付を、販売に先立って、或いは販売と同時に専門の業者が行うことも増えてきている。
市場流通しているのは、前記剥離材2が貼られている状態のものであり、本考案では、これを保護シート材1と称し、前記剥離材2が剥がされ、液晶画面等に貼着した状態のものを表面保護シート6と称する。
尚、図示のように、前記基材4が、そのPETフィルムと軟質樹脂層(防眩性乃至自己修復性)との積層である場合、前記基材4の他側面には、表面保護膜5が設けられることがある。この種の表面保護膜5は、例えば、通常、PET或いはPP(ポリプロピレン)で構成されているが、その対象たる液晶画面に貼られた後に剥離、廃棄される。
上述の保護シート材1は、その使用に際し、例えば、液晶画面に貼着する場合、その剥離材2を表面保護シート6から剥離し、画面に貼着することになるが、この際、規格サイズの保護シート材1から所要の面積のものをカットし(製造工程において予め規定のサイズのものが準備されることもある)、得られた保護シート材1の全域の剥離材2を剥離してから液晶画面に表面保護シート6を貼着しようとすると、表面保護シート6の全面の粘着材3の層に手指が貼り付いて、液晶画面に対する貼着位置の端部の位置決めが難しくなり、また、表面保護シート6の端から順番に貼って行くときに皺寄りなくスムースに行うということが出来難い。そして、貼着を何度もやり直しするような場合には、埃などが入り込むといった問題も発生する。
そこで、従来においては、前記剥離材2に予め切込み(切れ目)を入れておいて、先ず、その部分剥離可能な剥離材2を剥離し、露出した粘着材3の一部を液晶画面に仮止めし、その後に、残りの剥離材2を剥がしながら順次液晶画面の上に貼着して行くという方法が採られるようになった。
こうした表面保護シートにかかわる従来技術としては、次の文献を挙げることができる。
特開2011−74109 特開2001−293780 特開2012−25057
第一に、液晶画面に貼着する場合、その所要面に対して位置ずれすることなく正確に表面保護シートを貼るようにしなければならないが、そのためには剥離材2のどのような剥離形態が、画面上での正確な位置決めを成し得るのか、また、皺寄りのない貼着を成し得るのかという点である。
即ち、保護シートの貼着に際して、画面上に正確に位置決めして仮止目し、しかる後に全面貼着に移項すればよいかという問題である。
第2に、上述したスムースな貼着を行うため、或いは皺寄り問題、埃等の混入問題を解消するべく、剥離材2に切込み7を入れることとなるが、次の問題も生じていた。
即ち、図12及び図13に示すように、このような切込み7を形成する場合、図14に示すようなスリッター機を用いて保護シート材1の剥離材2(セパレーター層)側から直接切込み加工を行うと、塗布されているシリコーン吸着の粘着材3の層をも切断する可能性がある。
又、基材4、両側面の粘着材3と表面保護膜5、即ち、保護シート6は、基本的には樹脂層といえるものであるから、例え、不完全切断を試みたとしても、図14に示すスリッター機を用いると、この圧縮変形し得る樹脂層を刃付きローラー等で押さえ付けて切り込みすることとなり、シリコーン吸着の粘着材3の層に凹部が発生する。
このような凹部が形成されると、保護シート6を画面に貼着するときに空気が入って皺寄りとなったり、その凹部の光屈折に起因する反射光で画面が見難くなったりするという問題がある。
り、本考案では、これを保護シート材1と称し、前記剥離材2が剥がされ、液晶画面等に貼着した状態のものを表面保護シート6と称する。
尚、図示のように、前記基材4が、そのPETフィルムと軟質樹脂層(防眩性乃至自己修復性)との積層である場合、前記基材4の他側面には、表面保護膜5が設けられることがある。この種の表面保護膜5は、例えば、通常、PET或いはPP(ポリプロピレン)で構成されているが、その対象たる液晶画面に貼られた後に剥離、廃棄される。
上述の保護シート材1は、その使用に際し、例えば、液晶画面に貼着する場合、その剥離材2を表面保護シート6から剥離し、画面に貼着することになるが、この際、規格サイズの保護シート材1から所要の面積のものをカットし(製造工程において予め規定のサイズのものが準備されることもある)、得られた保護シート材1の全域の剥離材2を剥離してから液晶画面に表面保護シート6を貼着しようとすると、表面保護シート6の全面の粘着材3の層に手指が貼り付いて、液晶画面に対する貼着位置の端部の位置決めが難しくなり、また、表面保護シート6の端から順番に貼って行くときに皺寄りなくスムースに行うということが出来難い。そして、貼着を何度もやり直しするような場合には、埃などが入り込むといった問題も発生する。
そこで、従来においては、前記剥離材2に予め切込み(切れ目)を入れておいて、先ず、その部分剥離可能な剥離材2を剥離し、露出した粘着材3の一部を液晶画面に仮止めし、その後に、残りの剥離材2を剥がしながら順次液晶画面の上に貼着して行くという方法が採られるようになった。
こうした表面保護シートにかかわる従来技術としては、次の文献を挙げることができる。
特開2011−74109
更に、剥離材2(セパレーター層)を粘着材3の層から剥がして、別途、全切切り込みした後再度貼り付ける方法もあるが、この方法では、裁断された剥離材2の細片を再貼着する際、相互に完全密着させて行うことは難しく、結果的にシリコーン吸着の粘着材3の層に細片同士による切込み線痕が発生し、画面に貼った後切込み線痕が消えることが無く、画面用保護フィルム、光飛散防止フィルムのように目視確認が出来る商品に対し使用するには問題があった。
加えて、従来の剥離材2の完全切断による裏切り込みの場合、切込み線より粘着材3の粘着溶剤が染み出す事態も多々発生しており(図13参照)、保護シート6の表面に付着し、ここに付着した埃等が固着されて容易に除去することが難しくなり、爾後の液晶画面への貼着使用上、問題になることが多くあった。
本考案は、かかる問題に鑑み、液晶画面等を保護する保護シートに貼着されている剥離材を部分的に剥離切断し、露出した粘着材の層で容易に所定位置に正確に仮止めでき、皺寄り難く、埃の入り込みを未然に回避できながらスムースに貼着でき、また、粘着材の層に対する切込み痕などが残らないようにして貼着後の見た目が綺麗に仕上がるようにすることを目的とする。
本考案にかかる保護シート材は、上記目的を達成するために、
基材(4)の一側面に粘着材(3)の層を設けて表面保護シート(6)を構成し、前記粘着材(3)の層を剥離材(2)で被覆して長方形、正方形、円形又は楕円形の何れか一つの形状とされた保護シート材であって、
前記剥離材(2)は、厚みが50ミクロンから100ミクロンのPETフィルム、PPフィルム又は表面離型処理された洋紙の何れか一つで構成され、
前記剥離材(2)の所定位置において、該剥離材(2)の外表面側から、該剥離材(2)の厚みの99%から30%の深さの切込み(7)が入れられ、
前記切込み(7)が、対抗する2側辺(12)に亘って少なくとも1本形成されると共に前記2側辺(12)に隣接する側辺(13)から所定の間隔(L1)を空けられることで前記表面保護シート(6)の一側部に第一の剥離部分(2A)が構成されている、
という解決手段を講じた。
また、本考案にかかる保護シート材は、上記目的を達成するために、
基材(4)の一側面に粘着材(3)の層を設けて表面保護シート(6)を構成し、前記粘着材(3)の層を剥離材(2)で被覆して長方形、正方形、円形又は楕円形の何れか一つの形状とされた保護シート材であって、
前記剥離材(2)は、厚みが50ミクロンから100ミクロンのPETフィルム、PPフィルム又は表面離型処理された洋紙の何れか一つで構成され、
前記剥離材(2)の所定位置において、該剥離材(2)の外表面側から、該剥離材(2)の厚みの99%から30%の深さの切込み(7)が入れられ、
前記切込み(7)が、対抗する2側辺(12)に亘って、相互に所定の間隔(L2)を空けられて2本形成されることで前記表面保護シート(6)の中央部に第一の剥離部分(2A)を構成している、
という解決手段を講じた。
本考案に言う液晶画面の概念には、通常の液晶画面の他に、EL(エレクトロルミネセンス)の画面、各種の装飾用ガラス面、その他の表面保護を必要とする画面が含まれる。
また、本考案にいう表面保護シート(6)は、各種電子機器の液晶画面、特殊なディスプレイ用ガラス板、プラスチック板等、表面保護などの目的で用いるもので、その対象は、携帯電話機などの液晶画面に限らない。
そして、上記基材(4)の他側面、即ち、画面等への貼着後に最上面に表面保護膜をコーティングすることもある。
更に、前記基材(4)を、ベースの樹脂フィルム層と、その上の軟質樹脂層とから構成する場合があり、貼着後に剥離除去される前記表面保護膜の裏面に微細の凹凸を形成しておいて、これの剥離、除去によって前記軟質樹脂層に微細の凹凸を形成し、防眩性を付与する構成とされる場合もある。
本考案によれば、剥離材をその切込みに沿って切断し、剥離材の一部を保護シート材の全体から部分剥離することができるので、画面等への貼り付けに際して、部分剥離材し露出した粘着材の層の部分を対象画面の正確な位置に仮止めで貼り付けできて、しかる後に剥離材の残部を剥離材して全面貼り付けができることで、対象画面への正確な貼り付けをスムースに行い得る。
この際、従来の剥離材の全面剥離を行うのではなく、その一部を剥離するのであるが、その剥離が保護シート材の対抗する2側辺に亘って幅をもって行われるので、2側辺という離れた距離をもった位置で対象画面に仮止めすることになるので、対象画面に対する位置決めが確実に行い得て、残部を剥離して全体を貼着する際に、この仮止め部位を基準にして対象画面に対して斜めに食み出たりすることはなく、対象画面の全面に正確に貼ることができる利点がある。
また、液晶画面等を保護する保護シートに貼着されている剥離材を、その外側面側から不完全切断の切込みを入れることで、従来の完全切断方式に比べ、粘着材の層に切込み線が残ることがなく、画面への貼着後に切込み線が邪魔になって、画面が見難くなるという問題もなくなり、また、粘着材の層への行き過ぎた切込みにより、その粘着材の溶剤が漏れ出すという虞もなく、画面へ綺麗にスムースに貼り付けることができる。
更に、剥離材が粘着材の層に貼られた状態で不完全切断を行う切込み刃によって所定の深さに切り込まれるので、従来の完全切断のような粘着材の粘着溶剤が切込みから滲みだし、埃等の付着固定が発生するといった事態を回避でき、また、加圧切断による凹凸が粘着材に形成される虞もなく、粘着材の層に貼り付けたときの凹凸痕も生じないので、貼着後の見栄えが良く、異常な光の屈折も生じないといった利点もある。
本考案にかかる保護シート材の実施に際しては、前記剥離材(2)の切り込みは、平面視で波型または、山形を呈するように形成されているのが好ましい。
このように構成すると、前記剥離材(2)を剥離する際に、保護シート材をその切り込み位置で折り曲げると、前記波型または、山形の部位が立ち上がるように保護シート(6)から離れ、その部分を指で摘むことで剥離操作を行い易くすることができる。
本考案にかかる保護シート材の製造工程を示す概略図。 本考案にかかる保護シート材の加工前の要部の断面図。 本考案にかかる保護シート材の加工後の要部の断面図。 本考案にかかる保護シート材の使用方法の一工程を示す斜視図。 本考案にかかる保護シート材の使用方法の一工程を示す斜視図。 本考案にかかる保護シート材の使用方法の一工程を示す斜視図。 本考案にかかる保護シート材の別態様の使用方法の一工程を示す斜視図。 本考案にかかる保護シート材の別態様の使用方法の一工程を示す斜視図。 本考案にかかる保護シート材の剥離材3分割の別態様の斜視図。 本考案にかかる保護シート材の剥離材3分割の使用方法の一工程を示す斜視図。 本考案にかかる保護シート材の剥離材2分割の別態様の斜視図。 従来技術の保護シート材の断面図。 従来技術の保護シート材の要部の拡大断面図。 従来技術の保護シート材のスリッター機の概略正面図。
本考案にかかる保護シート6及び保護シート材1は、図2に示すように、次のように構成されている。
その保護シート6の保護シート材1を製造する工程は、従来技術と同様の前処理工程というべきものであるために、図示省略するが、先ず、基材4の一面に粘着材3の層を、粘着剤をロール転写によって塗布し、その後に剥離材2が貼着される。これによって、図2に示す積層構造で、ロール状に巻かれた長尺の保護シート材1が形成される。
前記基材4は、ここでは、厚みが、50〜200ミクロンのPET(ポリエチレンテレフタレート)のフィルムで構成されている。
本考案においては、この基材4は、PETの素材フィルムだけで構成されている例を示すが、防眩性乃至自己修復性を持たせるため、ベースのフィルム上に30ミクロン程度の軟質樹脂層(シリコーンとウレタン系樹脂の混合物)との積層状体として構成され、その軟質樹脂層に表面皮膜材5の裏面の凹凸で防眩性と自己修復性を付与させるようにし、前記表面皮膜材5は、剥離、除去するようにしてもよい。
また、粘着材3は、粘着剤として溶剤を用いたシリコーン樹脂液をロール転写により前記基材4に塗布することで構成されている。
更に、前記基材4の他側面(即ち、貼着後の表面を構成する一側面)には、この実施例では、表面保護膜5が設けられており、ここでは、PP(ポリプロピレン)又はPETで構成され、保護シート6が画面等へ転写、貼着された後に剥離され、廃棄される。この表面保護膜5についは、実施に際しては、これを備えておらず、前記基材4の表面がそのまま外表面とされている場合もある。
そして、前記保護シート材1は、前記保護シート6に、厚みが50ミクロン〜100ミクロンの剥離材2を貼着することで構成されているが、ここでは、その剥離材2のベースにPETを用いている。尚、他にPP、その他のベース材、例えば、洋紙を用いる場合などで、必要あれば、この一側面、即ち、前記粘着材3の層に接する面側に、シリコーン皮膜などの離型剤を塗布することもある。
図1に示す切込み形成機により、前記保護シート材1に切込みが形成される。
長尺の保護シート材1が、反転された状態で、図示左方から搬送されてくると、ガイドロール機構10によって、保護シート材1は、剥離材2が保護シート6(基材4、粘着材3、表面皮膜材5)から一旦剥離され、分離される。
そして、該剥離材2が前記保護シート6から離れた状態において、アンビロール10A上へと送られ、前記保護シート材1の幅方向略中間位置で所定の間隔Lを持たせて、該剥離材2の外表面側から、回転する一対の切込み刃11を作用させ、前記剥離材2の厚みの70%(99%から30%であれば可)の深さD(35ミクロン)の2本の切込み7を入れる(図3参照)。
尚、この切込み7は、1本でも、3本以上でもよく、また、実施例で直線状であるが、波形としてもよく、また、ミシン目のように不連続のものとしてもよく、また、升目状に入れてもよい。
しかる後に前記ガイドロール機構10を用いて再び前記保護シート6に、合流させて貼着させる。
その後に、図1の中段に示すように、使用する電子機器の最終形状となる長さ乃至大きさに前記保護シート材1をカットすることになる。この工程においては、抜き形状刃Hを用いて、保護シート6の側から前記剥離材2を残して、その保護シート6の側縁部を、剥離時のつまみ部Tが形成されるように、所定の幅で切除し、同時に、外形寸法のカットと、カメラ位置等の窓を穿孔8する。このカット工程は、対象機器のカメラ等の表面配置に応じたバリエーションが考慮されることになるのは勿論である。従って、前記カットは、機器乃至その画面の形状(円形、楕円、角部に丸みのある正方形乃至長方形など)に対応した形状にカットされることも含まれる。
上述の製造工程を経て得られた保護シート材1は、図2の下段及び図3に示す構造のものとなる。
図4に示すように、この状態の保護シート材1を、対象となる機器の画面DSに貼着する場合、ここでは、先ず、前記剥離材2の中央帯状片2Aを、切込み7に沿って分断し、剥離する。
そして、図5に示すように、露出した保護シート材1の粘着材3の層を、対象画面DSに当て付けるが、この際、端の方に位置する上述した穿孔8を、画面DSのカメラ等位置に合わせてから、暫時他の中央部分の貼着を行って行く。
次いで、図6に示すように、残っている左右の剥離材2B,2Cを順次剥離して、画面DSへ貼り付けて行く。図示では、その片方2Bを剥離している状態を示す。
この際、前述の中央部分の貼り付けが既に完了しているので、画面DSへの保護シート6の位置が固定されていて、左右の部分の貼り付けにおいて、全体の位置ずれを来たさないのである。
図7に示すように、前記保護シート材1が、そのまま貼着可能な所定のサイズ及び形状に裁断されたものである場合には、前記切込み7が、前記保護シート材1の剥離材2の中央(又は少なくとも一側辺)に形成しておき、この切込み7に沿って、剥離材2の一部2Dを剥離して、図8に示すように、画面に貼着して仮止目した後、剥離材2の残部2Eを剥離して画面全面に貼り付けるようにすればよい。
上述のように、不完全切断の切込み7を形成したことにより、その部分の剥離材2は薄くなるが、基材4に塗布したシリコーン吸着の粘着材3の層と切込み刃11が接触することはなく、粘着材3の層にスリッター線痕は入らない。
また、不完全切断故に、其の粘着材3に塗布した粘着剤の溶剤が切込み7から染み出すということもなく、且つ、その切込み7から指先で容易に剥離材2の一部を切り裂き、除去することができて、画面に保護シートを貼る場合、その粘着材3の露出部分を利用して仮固定ができて貼り易くなる。
尚、剥離材2に対して上記切込み7を格子状に入れた場合は、剥離材2を縦横どちらでも部分的に切り裂くことができ、仮止めに際しての便宜性が高まることになり、各種のサイズの液晶画面などへの仮固定が容易にできる。
そして、部分剥離の後に、保護シート6よりも大きい剥離材2のつまみ部Tを引っ張ると、スムースに順次広げて行っていって容易に貼る事ができて実用的である。
図9は、剥離材2の3分割の別態様を示す。ここでは、前記剥離材2の所定位置において、該剥離材2の外表面側から、爾後の剥離切断ができる深さに切込み7が入れられ、前記切込み7が、対抗する2側辺12に亘って、相互に所定の間隔L2を空けられて2本形成されることで前記表面保護シート6の中央部に、中央帯状片である第一の剥離部分2Aを構成しているが、これは、先の図5等に示すように、上下の方向で3分割されているという点で同じであるが、その分割線が直線ではなく、波形分割線2aとされている。
ここでは、便宜上、2つの波山を形成したものを示すが、波山は、一つでもよく、また、三角形や台形等の形状を呈していてもよい。
かかる剥離材2の分割線は、第一の剥離部分2Aを、切込み7に沿って分断し、剥離した後に、露出した保護シート材1の粘着材3の層を、対象画面DSに当て付ける。この際、端の方に位置する上述した穿孔8を、画面DSのカメラ等位置に合わせてから、暫時他の中央部分の貼着を行う点は変わりないが、その後に、残っている左右の剥離材2B,2Cを剥離する際に、これらを、その剥離線で強く折り曲げると、図10に示すように、前記波形分割線2aの波山部分2bが前記保護シート材1の粘着材3の層から跳ね上がり状態に浮き上がり、指の掛かりが形成されることになり、左右の剥離材2B,2Cの剥離操作が行い易いのである。
図11は、剥離材2の2分割の別態様を示すもので、ここでは、前記剥離材2の所定位置において、該剥離材2の外表面側から、爾後の剥離切断ができる深さに切込み7が入れられ、前記切込み7が、対抗する2側辺12に亘って少なくとも1本形成されると共に前記2側辺12に隣接する側辺13から所定の間隔L1を空けられることで前記表面保護シート6の一側部に第一の剥離部分2Aが構成されている点は、2分割という点において、図7に示す形態(これは上下方向に2分割)と同じであるが、横方向に2分割されている点及びその分割線が直線でなく、波形分割線2aとされ、波山部分2bが形成されてい点が異なる。
かかる波形分割線2aは、前述の図10と同じく、波山は、一つでもよく、また、三角形や台形等の形状を呈していてもよい。
依って、ここでは、上部の穿孔8が形成された部分が、第一の剥離部分2Aということになり、この部分を剥がして、端の方に位置する上述した穿孔8を、画面DSのカメラ等位置に合わせて貼着してから、残部の剥離材部分2Bを剥がすことになるが、この際、その残部の剥離材部分2Bを把持して強く折り曲げると、前記波山部分2bが跳ね上がり状態に粘着材3の層から浮き上がり、以って、把持代が形成されて剥離操作が行い易くなるのである。
このような剥離材2の2分割方式では、第一の剥離部分2Aの所定の間隔L1、即ち、こでは上下の幅を十分に採ることが、全面は貼り付けにおけるずれを無くすることにつながり、正確な貼付が可能となる。
本考案は、剥離材を裏側(外側)から不完全切断するので、基材の層が極薄材で、裏切り込みをすると基材の層まで切れて不都合となることもなく、液晶画面等だけでなく、種々の機器などの表面保護を図ることができるので、用途が広がり利用価値が高い。
1: 保護シート材
2: 剥離材
2A: 第一の剥離部分
2B: 残りの剥離部分
3: 粘着材
4: 基材
5: 表面保護膜
6: 保護シート
7: 切込み
8: 穿孔
10: ガイドロール機構
11: 切込み刃
12: 対抗する2側辺
13: 隣接する2側辺
L1: 所定の間隔(隣接する側辺から)
L2: 所定の間隔(2本の切込み)

Claims (3)

  1. 基材(4)の一側面に粘着材(3)の層を設けて表面保護シート(6)を構成し、前記粘着材(3)の層を剥離材(2)で被覆して長方形、正方形、円形又は楕円形の何れか一つの形状とされた保護シート材であって、
    前記剥離材(2)は、厚みが50ミクロンから100ミクロンのPETフィルム、PPフィルム又は表面離型処理された洋紙の何れか一つで構成され、
    前記剥離材(2)の所定位置において、該剥離材(2)の外表面側から、該剥離材(2)の厚みの99%から30%の深さの切込み(7)が入れられ、
    前記切込み(7)が、対抗する2側辺(12)に亘って少なくとも1本形成されると共に前記2側辺(12)に隣接する側辺(13)から所定の間隔(L1)を空けられることで前記表面保護シート(6)の一側部に第一の剥離部分(2A)が構成されている、
    ことを特徴とする保護シート材。
  2. 基材(4)の一側面に粘着材(3)の層を設けて表面保護シート(6)を構成し、前記粘着材(3)の層を剥離材(2)で被覆して長方形、正方形、円形又は楕円形の何れか一つの形状とされた保護シート材であって、
    前記剥離材(2)は、厚みが50ミクロンから100ミクロンのPETフィルム、PPフィルム又は表面離型処理された洋紙の何れか一つで構成され、
    前記剥離材(2)の所定位置において、該剥離材(2)の外表面側から、該剥離材(2)の厚みの99%から30%の深さの切込み(7)が入れられ、
    前記切込み(7)が、対抗する2側辺(12)に亘って、相互に所定の間隔(L2)を空けられて2本形成されることで前記表面保護シート(6)の中央部に第一の剥離部分(2A)を構成している、
    ことを特徴とする保護シート材。
  3. 前記剥離材(2)の切り込みは、平面視で波型または、山形を呈するように形成されている請求項1又は請求項2に記載の保護シート材。
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