JP3177192U - 保護シート材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材の一側面に粘着材の層を設けて保護シートを構成し、前記粘着材の層を、厚みが50umから100umの剥離材で被覆した保護シート材で、前記剥離材の外表面側から、該剥離材の厚みの99%から30%の深さの少なくとも1本の切込みを入れてある。
【選択図】図1
Description
かかる保護皮膜としては、一般に、樹脂フィルム(シート)を基材として用いており、製品の最終工程で貼着したり、あるいは携帯電話等の個人ユーザーが別途購入し、自ら貼着したりしている。
尚、図示のように、前記基材4が、そのPETフィルムと軟質樹脂層(防眩性乃至自己修復性)との積層である場合、前記基材4の他側面には、表面保護膜5が設けられることがある。この種の表面保護膜5は、例えば、通常、PET或いはPP(ポリプロピレン)で構成されているが、その対象たる液晶画面に貼られた後に剥離、廃棄される。
即ち、図9及び図10に示すように、このような切込み7を形成する場合、図11に示すようなスリッター機を用いて保護シート材1の剥離材2(セパレーター層)側から直接切込み加工を行うと、塗布されているシリコーン吸着の粘着材3の層をも切断する可能性がある。
このような凹部が形成されると、保護シート6を画面に貼着するときに空気が入って皺寄りとなったり、その凹部の光屈折に起因する反射光で画面が見難くなったりするという問題がある。
1)剥離材(セパレーター)に、完全切断の切込みを入れると、シリコーン吸着の粘着材の層に切込み線痕が付くこととなって液晶画面等への貼着後に目障りとなる。
2)また、完全切断の切込み線から、粘着材の層の粘着剤の溶剤が染み出し、問題となる。
3)更に、事前に剥離材を切断しておいてから揃えて粘着材の層に貼着させる場合でも、この粘着材の層には、その分離された剥離材の突合せの線が残ることになり、画面等に貼着したときに目障りとなる。
基材(4)の一側面に粘着材(3)の層を設けて保護シート(6)を構成し、前記粘着材(3)の層を剥離材(2)で被覆して保護シート材(1)を構成してあるところの保護シート材あって、
前記剥離材(2)は、厚みが50ミクロンから100ミクロンのPET、PPフィルム又は表面離型処理された洋紙の何れか一つで構成され、
前記剥離材(2)の所定位置において、該剥離材(2)の外表面側から該剥離材(2)の厚みの99%から30%の深さの少なくとも1本の切込み(7)を設け、該切込み(7)の部分で爾後の剥離切断ができるように構成してある、
という手段を講じた。
本発明に言うPETは、ポリエチレンテレフタレートの略称であり、PPは、ポリプロピレンの略称である。
そして、表面離型処理された洋紙とは、洋紙の表面にシリコーン等の離型機能(貼着物からの剥離が容易)を有する皮膜が形成されたものを言う。
更に、99%から30%の深さの少なくとも2本の切込み7を入れた場合は、剥離材を3分割できることでその貼り付けのバリエーションを得られ、貼り付け作業が行い易くなり、上述した貼着に際して剥離材の切断、剥離操作がより一層が容易にスムースに行い易くなる。
このように構成することで、剥離材(2)が3分割以上可能となり、例えば、その中央部を先に剥離して画面への貼着を図ることで、画面中央部での位置決めが確実となって、その後の画面全面への正確な貼着が可能となるといった利点が得られる。
このような穿孔(8)は、機器の画面に表れているカメラ等用の開口であるが、上述した3分割以上の剥離が可能であることと相まって、この穿孔(8)のカメラ等に対する位置合わせしてから、全面への貼着に移行できることとなり、より一層確実な貼着を行い得る。
その保護シート6の保護シート材1を製造する工程は、従来技術と同様の前処理工程というべきものであるために、図示省略するが、先ず、基材4の一面に粘着材3の層を、粘着剤をロール転写によって塗布し、その後に剥離材2が貼着される。これによって、図2に示す積層構造で、ロール状に巻かれた長尺の保護シート材1が形成される。
本考案においては、この基材4は、PETの素材フィルムだけで構成されている例を示すが、防眩性乃至自己修復性を持たせるため、ベースのフィルム上に30ミクロン程度の軟質樹脂層(シリコーンとウレタン系樹脂の混合物)との積層状体として構成され、その軟質樹脂層に表面皮膜材5の裏面の凹凸で防眩性と自己修復性を付与させるようにし、前記表面皮膜材5は、剥離、除去するようにしてもよい。
更に、前記基材4の他側面(即ち、貼着後の表面を構成する一側面)には、この実施例では、表面保護膜5が設けられており、ここでは、PP(ポリプロピレン)又はPETで構成され、保護シート6が画面等へ転写、貼着された後に剥離され、廃棄される。この表面保護膜5についは、実施に際しては、これを備えておらず、前記基材4の表面がそのまま外表面とされている場合もある。
長尺の保護シート材1が、反転された状態で、図示左方から搬送されてくると、ガイドロール機構10によって、保護シート材1は、剥離材2が保護シート6(基材4、粘着材3、表面皮膜材5)から一旦剥離され、分離される。
尚、この切込み7は、1本でも、3本以上でもよく、また、実施例で直線状であるが、波形としてもよく、また、ミシン目のように不連続のものとしてもよく、また、升目状に入れてもよい。
その後に、図1の中段に示すように、使用する電子機器の最終形状となる長さ乃至大きさに前記保護シート材1をカットすることになる。この工程においては、抜き形状刃Hを用いて、保護シート6の側から前記剥離材2を残して、その保護シート6の側縁部を、剥離時のつまみ部Tが形成されるように、所定の幅で切除し、同時に、外形寸法のカットと、カメラ位置等の窓を穿孔8する。このカット工程は、対象機器のカメラ等の表面配置に応じたバリエーションが考慮されることになるのは勿論である。従って、前記カットは、機器乃至その画面の形状(円形、楕円、角部に丸みのある正方形乃至長方形など)に対応した形状にカットされることも含まれる。
図4に示すように、この状態の保護シート材1を、対象となる機器の画面DSに貼着する場合、ここでは、先ず、前記剥離材2の中央帯状片2Aを、切込み7に沿って分断し、剥離する。
そして、図5に示すように、露出した保護シート材1の粘着材3の層を、対象画面DSに当て付けるが、この際、端の方に位置する上述した穿孔8を、画面DSのカメラ等位置に合わせてから、暫時他の中央部分の貼着を行って行く。
この際、前述の中央部分の貼り付けが既に完了しているので、画面DSへの保護シート6の位置が固定されていて、左右の部分の貼り付けにおいて、全体の位置ずれを来たさないのである。
そして、部分剥離の後に、保護シート6よりも大きい剥離材2のつまみ部Tを引っ張ると、スムースに順次広げて行っていって容易に貼る事ができて実用的である。
2: 剥離材
3: 粘着材
4: 基材
5: 表面保護膜
6: 保護シート
7: 切込み
8: 穿孔
10: ガイドロール機構
11: 切込み刃
Claims (3)
- 基材(4)の一側面に粘着材(3)の層を設けて保護シート(6)を構成し、前記粘着材(3)の層を剥離材(2)で被覆して保護シート材(1)を構成してあるところの保護シート材あって、
前記剥離材(2)は、厚みが50ミクロンから100ミクロンのPETフィルム、PPフィルム又は表面離型処理された洋紙の何れか一つで構成され、
前記剥離材(2)の所定位置において、該剥離材(2)の外表面側から該剥離材(2)の厚みの99%から30%の深さの少なくとも1本の切込み(7)を設け、該切込み(7)の部分で爾後の剥離切断ができるように構成してある、
ことを特徴とする保護シート材。 - 前記切込み(7)が、前記保護シート材(1)の幅方向略中間位置で所定の間隔を持たせて、少なくとも2本設けられていることを特徴とする請求項1に載の保護シート材。
- 前記保護シート材(1)の長手方向の両端部近傍位置で、その2本の切込み(7)の間に、夫々所定の大きさの穿孔(8)が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の保護シート材。
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JP2012002585U JP3177192U (ja) | 2012-04-11 | 2012-04-11 | 保護シート材 |
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JP2012002585U JP3177192U (ja) | 2012-04-11 | 2012-04-11 | 保護シート材 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2014030549A1 (ja) * | 2012-08-21 | 2014-02-27 | 株式会社パワーサポート | セパレータ付き粘着剤層付保護フィルム |
CN113150702A (zh) * | 2021-04-29 | 2021-07-23 | 业成科技(成都)有限公司 | 光学膜组件及其加工方法、电子设备 |
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2012
- 2012-04-11 JP JP2012002585U patent/JP3177192U/ja not_active Expired - Lifetime
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