JP3176810B2 - 自動車の塗装方法 - Google Patents

自動車の塗装方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車車体の塗装方法に
関し、特にソリッド系塗料の塗装方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車車体の塗装は、図1に示されるよ
うに、外板部2と、エンジンルーム、ドアオープニング
部及び室内などの内板部とにそれぞれ異なる塗装が施さ
れる。内板部では安価な塗料を用いた内板色を中塗塗膜
上にウエット・オン・ウエットで塗装し、外板部におい
ても上塗塗装の隠蔽性を確保するために中塗塗膜上に上
塗塗装を施している。
【0003】その工程を図2に示す。電着塗膜を形成
し、焼付乾燥させた後、外板部と内板部にともに中塗塗
布を施し、内板部には安価な内板色を中塗塗膜上にウエ
ット・オン・ウエットで塗布した後、車体を炉に入れて
中塗塗膜と内板色塗膜を焼付乾燥させる。その後、外板
部には上塗塗布を施し、再び車体を炉に入れて上塗塗膜
を焼付乾燥させる。
【0004】内板部と外板部の境界領域を概略的に図示
すると、図3に示されるようになり、鋼板6上に電着塗
膜8(一般にダークグレー系)が形成され、その上に中
塗塗膜10が形成され、内板部では中塗塗膜10上に内
板色の塗膜12が形成されている。一方、外板部2では
中塗塗膜10上に上塗塗膜14が形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】中塗工程を設ける従来
の方法は、電着塗装後、3回の塗布工程と2回の焼付乾
燥工程が必要になり、工程数が多く、設備と工数面で不
利である。中塗塗膜10上に内板色の塗装を施す際、内
板色のダスト12aが発生することがある。ソリッド系
の上塗塗装で、その塗色が濁りのない透明感のある鮮や
かなカラーの場合には、隠蔽性が劣るため、中塗塗膜1
0上に内板色ダスト12aが付着している場合には、そ
のダスト12aが上塗塗膜14から透けて見え、外観品
質が低下する問題が生じる。
【0006】本発明は工程数を少なくしてコスト低減を
図るとともに、専用の内板色塗料を用いる場合に発生す
る外板部でのダストの影響をなくして外観品質を高める
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、図4に示さ
れるように、鋼板上に電着塗膜を形成した後、上塗トッ
プ塗膜の塗料と同一樹脂組成をもち上塗トップ塗膜の顔
料濃度よりも高い顔料濃度に調整された上塗ベース塗膜
を外板部と内板部に共通に塗布し、外板部のみにさらに
その上に上塗トップ塗膜をウエット・オン・ウエットで
塗布し、その後、全体を焼付乾燥する。
【0008】中塗塗装をなくし、それに代えて上塗ベー
ス塗膜を外板部と内板部に共通に塗布する。これによ
り、電着塗装後の塗布工程が2工程に減り、焼付乾燥も
1工程に減ることによって、工程数が減少する。また、
上塗トップ塗膜の下層になる上塗ベース塗膜は内板部と
外板部で共通であるので、従来のような専用の内板色塗
料によるダストの影響はない。
【0009】内板部と外板部の境界領域を概略的に示す
と図5のようになり、内板部4と外板部2で電着塗膜8
上に上塗ベース塗膜20が共通に形成され、外板部2で
はさらにその上に上塗トップ塗膜22が形成されてい
る。内板部4は上塗ベース塗膜20で仕上げられてい
る。上塗ベース塗膜20は電着塗膜8と近似したL値に
設定しておく。L値はハンターの色差式L,a,bのう
ちのL値である。
【0010】上塗ベース塗料としては安価な顔料を使用
することができ、その顔料濃度は上塗トップ塗膜22の
塗料の顔料濃度よりも高濃度になるように調製してお
く。上塗ベース塗膜20の色味は上塗トップ塗膜22と
同一であるか、又は上塗ベース塗膜20と上塗トップ塗
膜22との組合わせで鮮やかな色味を出す場合には上塗
ベース塗膜20の色味は上塗トップ塗膜22の色味と近
似色を用いることができる。上塗ベース塗膜20と上塗
トップ塗膜22は樹脂組成が同じで、溶剤設定が異なっ
ている。本発明では鮮やかな色味に対する対応が安価に
達成できる。これは内板部2を安価な上塗ベースで仕上
げ、その隠蔽性は電着塗膜8との2層膜で確保すればよ
いからである。
【0011】
【実施例】図4と図5を参照して一実施例を説明する。
鋼板6上に通常の方法により電着塗膜8を形成する。電
着塗膜8の塗料は顔料として酸化チタンやカーボンブラ
ックなどを含むエポキシ系カチオン電着塗料であり、固
形分濃度が20重量%に調整されたものである。その塗
料を約20μmの厚さに塗装し、170℃で20分間焼
付乾燥して電着塗膜8を形成する。
【0012】その上に上塗ベース塗膜20を内板部4と
外板部2に共通に塗布する。上塗ベース塗膜20の塗料
は、アルキド−メラミン樹脂を主成分の樹脂として用
い、それとベンガラやアゾ系レッドなどの着色顔料とを
溶剤としての専用シンナーに分散させ、固形分濃度が4
7.5重量%になるように調整された塗料であり、その
塗料をエアスプレーガン法により塗布膜厚が約15μm
になるように塗布する。
【0013】その上塗ベース塗膜20上に、ウエット・
オン・ウエットで上塗トップ塗膜22を塗布する。上塗
りトップ塗膜22の塗料は、上塗ベース塗膜20の塗料
の樹脂と同じアルキド−メラミン樹脂を主成分の樹脂と
して用い、それとキナクリドン系レッドやアド系レッド
などの着色顔料とを溶剤としての専用シンナーに分散さ
せ、固形分濃度が45.8重量%になるように調整され
た塗料であり、その塗料をエアスプレーガン法により塗
布膜厚が約25μmになるように外板部2のみに塗布す
る。
【0014】その後、上塗ベース塗膜20と上塗トップ
塗膜22を140℃で20分間同時に焼付乾燥する。各
塗膜の塗料組成、塗布膜厚、塗装方法などは実施例に示
されたものに限定されるものではない。上塗ベース塗膜
と上塗トップ塗膜の塗装手段としてエアスプレー法の
他、エアレススプレー法や静電塗装法を用いてもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明では、中塗塗装をなくし、それに
代えて上塗ベース塗膜を外板部と内板部に共通に形成す
るようにしたので、電着塗装後の塗布工程が2工程に減
り、焼付乾燥も1工程に減り、工程数が減少する。ま
た、上塗トップ塗膜の下層になる上塗ベース塗膜は内板
部と外板部で共通であるので、従来のような専用の内板
色塗料によるダストの影響はなく、外板部の外観品質が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車車体の塗装を施す外板部と内板部を示す
斜視図である。
【図2】従来の方法における塗装工程を示すフローチャ
ート図である。
【図3】従来の方法により塗装された外板部と内板部の
境界部分を示す概略断面図である。
【図4】本発明の塗装方法を示すフローチャート図であ
る。
【図5】一実施例により形成される塗膜の外板部と内板
部の境界領域を示す概略断面図である。
【符号の説明】
2 外板部 4 内板部 6 鋼板 8 電着塗膜 20 上塗ベース塗膜 22 上塗トップ塗膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−175674(JP,A) 特開 平1−168388(JP,A) 特開 平1−210082(JP,A) 特開 平4−66163(JP,A) 特開 平4−104867(JP,A) 特開 平4−330965(JP,A) 特開 平5−185031(JP,A) 特開 平7−116596(JP,A) 特開 平8−71456(JP,A) 特開 昭61−238370(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 1/00 - 7/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の鋼板上に電着塗膜を形成した
    後、 上塗トップ塗膜の塗料と同一樹脂組成をもち上塗トップ
    塗膜の顔料濃度よりも高い顔料濃度に調整された上塗ベ
    ース塗膜を外板部と内板部に共通に塗布し、 外板部のみにさらにその上に上塗トップ塗膜をウエット
    ・オン・ウエットで塗布し、 その後、全体を焼付乾燥することを特徴とする自動車の
    ソリッド系塗料の塗装方法。
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