JP3176471B2 - Cvケーブルの絶縁診断方法 - Google Patents

Cvケーブルの絶縁診断方法

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JP3176471B2
JP3176471B2 JP06116693A JP6116693A JP3176471B2 JP 3176471 B2 JP3176471 B2 JP 3176471B2 JP 06116693 A JP06116693 A JP 06116693A JP 6116693 A JP6116693 A JP 6116693A JP 3176471 B2 JP3176471 B2 JP 3176471B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脈動検出法によりCV
ケーブルの絶縁劣化の程度を診断するCVケーブルの絶
縁診断方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブルにおいては、布設後の経年
変化により絶縁劣化が生ずる。このような絶縁劣化は、
放置すると進展していずれは大きな絶縁破壊事故に継が
る虞れがあり、早期のうちに劣化状態を正確に把握し、
ケーブル交換等の適切な処置を施すことが必要である。
このため、従来から電力ケーブルの絶縁劣化診断方法が
種々提案されている。
【0003】脈動検出法は測定対象の電力ケーブルのケ
ーブル導体に印加された交流電圧を対象とし、得られる
電流から商用交流成分を除去した後に重畳している雑音
的な脈動電流のうちの特定低周波数のみを抽出して測定
し、電力ケーブルの絶縁劣化診断を行うものであり、接
地線電流の影響を受けない等の利点から近年注目されて
きている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ケーブル導体を流れる
脈動電流Δiは、測定周波数を1Hz、ケーブル内部の
劣化部分のアドミッタンスであって、交流電圧を印加す
ることで局部的に増加するアドミッタンスをY、ケーブ
ルの電圧変化をΔVとすると次式で表される。
【0005】Δi=Y・ΔV・・・(1) 活線状態のケーブルには様々な電気的負荷が接続されて
おり、これらの負荷の負荷変動につれて、基本周波数を
除去すると図3のグラフ図に示すように負荷変動による
雑音のみが残る。そのため、脈動検出法により脈動電流
Δiを測定してケーブルの絶縁劣化部で、アドミッタン
スYを生ずる部分の有無は診断できるが、電圧変化ΔV
が一定ではないので、その劣化程度の診断を正確に行う
ことは難しいという問題点がある。
【0006】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
ケーブルの絶縁劣化の有無だけでなく、その劣化程度も
正確に診断できるCVケーブルの絶縁診断方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明に係るCVケーブルの絶縁診断方法は、脈動
検出方法によりCVケーブルの絶縁診断を行う場合にお
いて、動作時に大きさの揃った幅の狭い周期的な電圧変
化を生ずるような負荷特性を持つ電気的負荷を前記ケー
ブルに接続し、該負荷をオンオフすることにより前記ケ
ーブルに雑音よりも十分大きな電圧変動信号を注入し、
活線状態で前記ケーブルの絶縁劣化診断を行うことを特
徴とする。
【0008】
【作用】上述の構成を有するCVケーブルの絶縁診断方
法は、脈動検出法によりケーブルの絶縁診断を行う場合
において、動作時に大きさの揃った幅の狭い周期的な電
圧変化を生ずるような負荷特性を持つ電気的負荷をケー
ブルに接続してオンオフすることにより、ケーブルに一
定の大きさの電圧変化による重畳信号を注入して、活線
状態でケーブルの絶縁劣化診断を行う。
【0009】
【実施例】本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は実施例に係るブロック回路構成図である。
測定対象であるCVケーブル等の供試電力ケーブル1は
導体1a及び遮蔽層1b、絶縁体1c、外被1dで構成
されており、導体1aと端末で接地した遮蔽層1b間の
絶縁体1cに静電容量Ckを有している。供試電力ケーブ
ル1の導体1aは交流電源Sに接続する。また、供試電
力ケーブル1の遮蔽層1bからの接地線にはインピーダ
ンス素子2を挿入し、インピーダンス素子2の両端で得
られる電圧はローパスフィルタ3、共振器4、増幅器5
を介して表示器6に接続する。更に、供試電力ケーブル
1の導体1aにはスイッチ7を介して、動作時に大きさ
の揃った幅の狭い周期的な電圧変化を生ずるような負荷
特性を持つ電気的負荷、例えばヒータ等の電気的負荷8
を接続する。
【0010】ここで、交流電源Sから供試電力ケーブル
1の導体1aに商用周波数による電圧を印加すると、絶
縁劣化部がなくとも供試電力ケーブル1が有する静電容
量Ckに充電電流iが流れることになる。供試電力ケーブ
ル1に交流電圧が印加されると、遮蔽層1bには導体1
aとの静電結合により印加交流電圧に応じた電荷が誘起
され、接地線には印加交流電圧の周波数と同程度の周期
で変動する微弱な充電電流iが流れることになるが、こ
れに加えて絶縁体1cに絶縁劣化部が存在する場合に
は、脈動電流Δiが重畳されることとなる。
【0011】負荷8はその発熱による温度が一定になる
ように、スイッチ7が自動的にオンオフし、図2に示す
ように供試電力ケーブル1に大きさと繰返し時間の揃っ
た重畳信号を注入する。負荷8からスイッチ7を介して
注入する電圧変化による重畳信号は、供試電力ケーブル
1に接続されている様々な負荷の負荷変動による雑音よ
りも十分に、例えば1桁以上大きなものを使用し、雑音
を無視できる程度にする。かくすることにより、供試電
力ケーブル1の電圧変化ΔVをほぼ一定にすることがで
きるので、脈動電流Δiの大きさを正確に求めることが
できることになる。
【0012】インピーダンス素子2は充電電流iを検出
し、ローパスフィルタ3に伝え、ケーブル導体1aへの
交流電源Sの交流電圧の印加により生ずる充電電流iの
中から交流電源Sによる基本交流成分を除去して、負荷
8による脈動成分のみを出力する。通常、印加交流電圧
の周波数は50Hz又は60Hzであるので、例えば5
0Hz又は60Hz未満の周波数信号が通過するように
ローパスフィルタ3の回路を設計すれば、脈動電流Δi
のみを充電電流iの中から検出することができる。得ら
れた脈動電流Δiを狭帯域型の共振器4、共振器4では
脈流成分の中から特定低周波数のみを抽出する。抽出す
る脈動電流Δiの周波数は任意であるが、周波数が高い
ほど対地容量の面で不利となるため、5Hz程度以下で
あることが望ましく、例えば1Hz等が好適である。更
に、この信号を可変ゲイン増幅器5によって増幅して、
ペングラフ、オシロスコープ等から成る表示器6に送信
して、その大きさ等を測定する。
【0013】脈動電流Δiの大きさは絶縁劣化部の劣化
の程度が著しいほどアドミッタンスYが増加して、負荷
8による電圧変動はほぼ一定であるので、脈動電流Δi
の大きさを求めることにより絶縁劣化の程度を或る程度
定量的に推測することができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るCVケ
ーブルの絶縁診断方法は、ケーブル導体に一定の大きさ
の電圧変化による重畳信号を注入することにより、脈動
検出法によってケーブルの絶縁劣化の有無だけでなく、
その劣化程度も活線状態で正確に診断することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のブロック回路構成図である。
【図2】本発明のCVケーブルの絶縁診断方法を適用し
た活線状態のケーブルの基本周波数を除去した電圧変化
のグラフ図である。
【図3】活線状態のケーブルの基本周波数を除去した電
圧変化のグラフ図である。
【符号の説明】
1 供試電力ケーブル 1a 導体 1b 遮蔽層 2 インピーダンス素子 3 ローパスフィルタ 4 共振器 5 増幅器 6 表示器 7 スイッチ 8 負荷 S 交流電源

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脈動検出方法によりCVケーブルの絶縁
    診断を行う場合において、動作時に大きさの揃った幅の
    狭い周期的な電圧変化を生ずるような負荷特性を持つ電
    気的負荷を前記ケーブルに接続し、該負荷をオンオフす
    ることにより前記ケーブルに雑音よりも十分大きな電圧
    変動信号を注入し、活線状態で前記ケーブルの絶縁劣化
    診断を行うことを特徴とするCVケーブルの絶縁診断方
    法。
JP06116693A 1993-02-25 1993-02-25 Cvケーブルの絶縁診断方法 Expired - Fee Related JP3176471B2 (ja)

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