JP3176405U - 手帳 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯性を損なうことなく過去の記録内容の確認でき、しかもフリーハンドであっても文字の並びや線を可及的きれいに記載することのできる手帳を提供する。
【解決手段】1年分のカレンダーを1頁に表示した年間カレンダー頁と、1年間の目標を記入可能とした目標記入頁と、見開きの左側の頁に1日から15日までの日ごとに区分した記入欄を設けるとともに、見開きの右側の頁に16日から月末までの日ごとに区分した記入欄を設けた月間カレンダー頁と、前記月間カレンダー頁と翌月の前記月間カレンダー頁との間に設けられ、見開きの左右両側の頁に方眼が記載されたメモ頁と、を表紙と裏表紙との間に設け、表紙の表面から前記裏表紙の表面にかけて耐水性材のシート体を貼付ける。各頁は少なくとも5年分を備えると共に、メモ頁は半透明状の紙を用いて構成し、月間カレンダー頁の記入欄を構成する線分が、メモ頁を透かして方眼の補助線として出現する。
【選択図】図6
【解決手段】1年分のカレンダーを1頁に表示した年間カレンダー頁と、1年間の目標を記入可能とした目標記入頁と、見開きの左側の頁に1日から15日までの日ごとに区分した記入欄を設けるとともに、見開きの右側の頁に16日から月末までの日ごとに区分した記入欄を設けた月間カレンダー頁と、前記月間カレンダー頁と翌月の前記月間カレンダー頁との間に設けられ、見開きの左右両側の頁に方眼が記載されたメモ頁と、を表紙と裏表紙との間に設け、表紙の表面から前記裏表紙の表面にかけて耐水性材のシート体を貼付ける。各頁は少なくとも5年分を備えると共に、メモ頁は半透明状の紙を用いて構成し、月間カレンダー頁の記入欄を構成する線分が、メモ頁を透かして方眼の補助線として出現する。
【選択図】図6
Description
本考案は手帳に関する。
従来より、スケジュールの管理ツールやメモ帳として手帳が利用されている。このような手帳としては、目的に応じて掌サイズからA4サイズまでの各種の大きさとしたものや、各種のページ構成としたものが提供されている。
本考案者は、従来の手帳には常々不満を感じており、この不満を解消すべく新たな形態の手帳を発明した。すなわち、その手帳とは、それぞれ形態の異なる1ヶ月分のカレンダーとした複数枚の用紙からなる手帳であって、各用紙を両側縁または一側縁においてそれぞれ他の用紙と切離自在、かつ、折り畳み自在に一列に連設するとともに、各用紙の一側端縁に複数の綴じ込み孔を穿設したものである(例えば、特許文献1参照。)。
そして、1ヶ月間使用した後は、用紙ごとに切離して、綴じ込み孔を利用して所定のバインダに綴じ込んで管理可能としている。
本考案者が発明した特許文献1に記載の手帳は、つづら折り状としてコンパクトにすることができ、軽量であることから極めて使いやすいものの、唯一の欠点として、使用後にはバインダなどの綴込用具を用いて綴じて管理する必要があり、綴込用具が持ち運びに不向きであるために、急に過去の記録内容の確認が必要となった場合に、綴込用具を持ち運んでいないことがほとんどであるので、直ちに記録内容を確認することができないという問題があった。
特に、一般的なビジネスにおいては、確認が必要となる過去の記録内容としては、前年あるいは数年前の同月同日またはその前後の日の内容であることが多く、これらの記録内容を速やかに確認可能となっていなかった。
そこで、本考案者は、携帯性を損なうことなく過去の記録内容の確認を行いやすい手帳を考案した(例えば、特許文献2及び特許文献3参照。)。
しかしながら、本考案者が考案した特許文献2に記載の手帳は、携帯性を損なうことなく過去の記録内容の確認を行いやすく、複数枚の無地頁を綴じて形成したメモ帳を備えていることによって、必要なメモを速やかに書きとめることができるものの、同メモ帳が、別冊になっているために、紛失するおそれがあり、また、書きとめたメモの内容を確認する際に、過去のいつの時点での内容であるかを速やかに確認できないおそれがあった。
また、特許文献3に記載の手帳は、携帯性を損なうことなく過去の記録内容の確認を行いやすい手帳であるものの、フリーハンドでメモをとる際に、文字の並びや線が歪みやすいという問題があった。
本考案は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、携帯性を損なうことなく過去の記録内容の確認でき、しかもフリーハンドであっても文字の並びや線を可及的きれいに記載することのできる手帳を提供する。
上記従来の課題を解決するために、請求項1に係る考案では、手帳において、1年分のカレンダーを1頁に表示した年間カレンダー頁と、1年間の目標を記入可能とした目標記入頁と、見開きの左側の頁に1日から15日までの日ごとに区分した記入欄を設けるとともに、見開きの右側の頁に16日から月末までの日ごとに区分した記入欄を設けた月間カレンダー頁と、前記月間カレンダー頁と翌月の前記月間カレンダー頁との間に設けられ、見開きの左右両側の頁に方眼が記載されたメモ頁と、を表紙と裏表紙との間に設け、前記表紙の表面から前記裏表紙の表面にかけて耐水性材のシート体を貼付けた手帳であって、少なくとも5年分の前記年間カレンダー頁と、5年分の前記目標記入頁と、5年分の前記月間カレンダー頁と、5年分の前記月間カレンダー頁に対応する前記メモ頁とを有すると共に、前記メモ頁は半透明状の紙を用いて構成し、前記メモ頁を見開いた際に、前記月間カレンダー頁の記入欄を構成する線分が、前記メモ頁を透かして前記方眼の補助線として出現するよう構成した。
また、請求項2に係る考案では、手帳において、少なくとも1年分のカレンダーを1頁に表示した年間カレンダー頁と、1年間の目標を記入可能とした目標記入頁と、見開きの左側の頁に1日から月末までの日ごとに区分した記入欄を設けた月間カレンダー頁と、同カレンダー頁と同じ見開きの右側の頁に設けられ方眼が記載されたメモ頁と、を表紙と裏表紙との間に設け、前記表紙の表面から前記裏表紙の表面にかけて耐水性材のシート体を貼付けた手帳であって、少なくとも5年分の前記年間カレンダー頁と、5年分の前記目標記入頁と、5年分の前記月間カレンダー頁と、5年分の前記月間カレンダー頁に対応する前記メモ頁とを有すると共に、前記メモ頁は半透明状の紙を用いて構成し、前記メモ頁を見開いた際に、翌月の前記月間カレンダー頁の記入欄を構成する線分が、前記メモ頁を透かして前記方眼の補助線として出現するよう構成した。
また、請求項3に係る考案では、請求項1又は請求項2に記載の手帳において、前記月間カレンダー頁の上下左右少なくともいずれかの縁部には、当該月間カレンダー頁の年月を示した見出し部が備えられており、所定の年に属する月間カレンダー頁と、当該所定の年の前年又は翌年に属する月間カレンダー頁と、で前記見出し部デザインを違えることにより、年の違いを識別可能としたことに特徴を有する。
また、請求項4に係る考案では、請求項3に記載の手帳において、前記デザインは、色、網掛け、模様、マーク、形状から選ばれる少なくともいずれか1つによって特徴付けられるものであることに特徴を有する。
また、請求項5に係る考案では、請求項1〜4いずれか1項に記載の手帳において、前記月間カレンダー頁の3ヶ月毎に対応する前記メモ頁には、偉人の名言が記載されていることに特徴を有する。
請求項1に係る考案によれば、1年分のカレンダーを1頁に表示した年間カレンダー頁と、1年間の目標を記入可能とした目標記入頁と、見開きの左側の頁に1日から15日までの日ごとに区分した記入欄を設けるとともに、見開きの右側の頁に16日から月末までの日ごとに区分した記入欄を設けた月間カレンダー頁と、前記月間カレンダー頁と翌月の前記月間カレンダー頁との間に設けられ、見開きの左右両側の頁に方眼が記載されたメモ頁と、を表紙と裏表紙との間に設け、前記表紙の表面から前記裏表紙の表面にかけて耐水性材のシート体を貼付けた手帳であって、少なくとも5年分の前記年間カレンダー頁と、5年分の前記目標記入頁と、5年分の前記月間カレンダー頁と、5年分の前記月間カレンダー頁に対応する前記メモ頁とを有すると共に、前記メモ頁は半透明状の紙を用いて構成し、前記メモ頁を見開いた際に、前記月間カレンダー頁の記入欄を構成する線分が、前記メモ頁を透かして前記方眼の補助線として出現するよう構成したため、携帯性を損なうことなく過去の記録内容の確認でき、しかもフリーハンドであっても文字の並びや線を可及的きれいに記載することのできる手帳を提供することができる。
また、請求項2に係る考案によれば、少なくとも1年分のカレンダーを1頁に表示した年間カレンダー頁と、1年間の目標を記入可能とした目標記入頁と、見開きの左側の頁に1日から月末までの日ごとに区分した記入欄を設けた月間カレンダー頁と、同カレンダー頁と同じ見開きの右側の頁に設けられ方眼が記載されたメモ頁と、を表紙と裏表紙との間に設け、前記表紙の表面から前記裏表紙の表面にかけて耐水性材のシート体を貼付けた手帳であって、少なくとも5年分の前記年間カレンダー頁と、5年分の前記目標記入頁と、5年分の前記月間カレンダー頁と、5年分の前記月間カレンダー頁に対応する前記メモ頁とを有すると共に、前記メモ頁は半透明状の紙を用いて構成し、前記メモ頁を見開いた際に、翌月の前記月間カレンダー頁の記入欄を構成する線分が、前記メモ頁を透かして前記方眼の補助線として出現するよう構成したため、携帯性を損なうことなく過去の記録内容の確認でき、しかもフリーハンドであっても文字の並びや線を可及的きれいに記載することのできる手帳を提供することができる。
また、請求項3に係る考案によれば、前記月間カレンダー頁の上下左右少なくともいずれかの縁部には、当該月間カレンダー頁の年月を示した見出し部が備えられており、所定の年に属する月間カレンダー頁と、当該所定の年の前年又は翌年に属する月間カレンダー頁と、で前記見出し部デザインを違えることにより、年の違いを識別可能としたため、所望する年月の月間カレンダー頁を参照する際に、見出し部の年月の字面を視認せずとも、見出し部のデザインで直感的に目的とする年に属する月間カレンダー頁であるか否かを判断することができる。
また、請求項4に係る考案によれば、前記デザインは、色、網掛け、模様、マーク、形状から選ばれる少なくともいずれか1つによって特徴付けられるものとしたため、より明確に見出し部のデザインで直感的に目的とする年に属する月間カレンダー頁であるか否かを判断することができる。
また、請求項5に係る考案によれば、前記月間カレンダー頁の3ヶ月毎に対応する前記メモ頁には、偉人の名言を記載したため、手帳の使用者に対し、3ヶ月周期で日々の生活における目標設定のヒントを提供することができる。
本考案は、1年分のカレンダーを1頁に表示した年間カレンダー頁と、1年間の目標を記入可能とした目標記入頁と、見開きの左側の頁に1日から15日までの日ごとに区分した記入欄を設けるとともに、見開きの右側の頁に16日から月末までの日ごとに区分した記入欄を設けた月間カレンダー頁と、前記月間カレンダー頁と翌月の前記月間カレンダー頁との間に設けられ、見開きの左右両側の頁に方眼が記載されたメモ頁と、を表紙と裏表紙との間に設け、前記表紙の表面から前記裏表紙の表面にかけて耐水性材のシート体を貼付けた手帳であって、少なくとも5年分の前記年間カレンダー頁と、5年分の前記目標記入頁と、5年分の前記月間カレンダー頁と、5年分の前記月間カレンダー頁に対応する前記メモ頁とを有すると共に、前記メモ頁は半透明状の紙を用いて構成し、前記メモ頁を見開いた際に、前記月間カレンダー頁の記入欄を構成する線分が、前記メモ頁を透かして前記方眼の補助線として出現するよう構成したことを特徴とする手帳を提供するものである。
また、本考案は、少なくとも1年分のカレンダーを1頁に表示した年間カレンダー頁と、1年間の目標を記入可能とした目標記入頁と、見開きの左側の頁に1日から月末までの日ごとに区分した記入欄を設けた月間カレンダー頁と、同カレンダー頁と同じ見開きの右側の頁に設けられ方眼が記載されたメモ頁と、を表紙と裏表紙との間に設け、前記表紙の表面から前記裏表紙の表面にかけて耐水性材のシート体を貼付けた手帳であって、少なくとも5年分の前記年間カレンダー頁と、5年分の前記目標記入頁と、5年分の前記月間カレンダー頁と、5年分の前記月間カレンダー頁に対応する前記メモ頁とを有すると共に、前記メモ頁は半透明状の紙を用いて構成し、前記メモ頁を見開いた際に、翌月の前記月間カレンダー頁の記入欄を構成する線分が、前記メモ頁を透かして前記方眼の補助線として出現するよう構成したことを特徴とする手帳を提供するものでもある。
ここで年間カレンダー頁は、1年分のカレンダーが1頁に記載されていても良く、また、2年分以上のカレンダーが1頁に記載されていても良い。1頁の縦横幅や見やすさ等を考慮して記載すると良い。
また、年間カレンダー頁は、後述する5年分の月間カレンダー頁に対応する5年分のカレンダーが少なくとも記載されていれば良い。すなわち、5年分の月間カレンダー頁の最初の年(以下、1年目ともいう。)の前年以前のカレンダーや、最後の年(以下、五年目ともいう。)の翌年以降のカレンダーが記載されていても良い。
目標記入頁は、後述する5年分の月間カレンダー頁に対応する5年分の頁を備えるのが好ましい。特に、1頁に1年分の目標を記入可能に構成することで、目標記入頁の頁毎に、その年の目標を整然と記入させることができる。
また、5年目の目標記入頁は2頁設けるようにしても良い。このような構成とすることにより、5年分の目標記入頁のページ数を偶数として見開き両頁を目標記入頁とすることができると共に、5年後の夢についても1〜4年目の時点で記入可能とすることができる。特に、5年目に、過去に記入した夢についての記載を参照することで、5年目時点での自分に対し評価や自省を促すことができる。
月間カレンダー頁は、本実施形態に係る手帳において少なくとも5年分備えられている。具体的には、5年分と6年目の1〜3月(第1四半期)分が備えられている。
また、月間カレンダー頁は、見開きの左側の頁に1日から15日までの日ごとに区分した記入欄を設けるとともに、見開きの右側の頁に16日から月末までの日ごとに区分した記入欄を設けて構成することができる。なお、以下の説明において、このような月間カレンダー頁の構成を見開き構成と言う。
このような見開き構成とすることにより、手帳の携帯性を重視して小型に形成した場合であっても、日々の記録や予定を十分に書き込むことができる。また、その月の記録や予定を、次頁をめくることなく見渡すことができる。
また、月間カレンダー頁は、見開きの左側の頁に1日から月末までの日ごとに区分した記入欄を設けて構成しても良い。なお、以下の説明において、このような月間カレンダー頁の構成を片頁構成とも言う。
このような形態は、特に持ち運びの利便性を確保しながらも記録性を重視して頁の縦横幅を比較的大きめに形成した際に適用すると良い。このような片頁構成によっても、上述のような効果を享受することができる。
メモ頁は、月間カレンダー頁に対応させて月毎に設けており、その月の備忘録として機能する頁である。また、このメモ頁には、格子状の方眼が印刷されており、フリーハンドであっても文字の並びや直線を可及的きれいに記載できるようにしている。なお、この方眼は、前述の月間カレンダー頁の記入欄を構成する線分の間隔よりも広いピッチで形成している。
メモ頁は、月間カレンダー頁を見開き構成とした場合には、同月に対応する左右見開きのメモ頁を、翌月の月間カレンダー頁との間に設けている。すなわち、月間カレンダー頁の16日から月末までを示した右頁の翌頁及び翌々頁をメモ頁としている。
特に、月間カレンダー頁を見開き構成とした本実施形態に係る手帳に特徴的には、メモ頁は半透明状の紙を用いて構成し、メモ頁を見開いた際に、月間カレンダー頁の記入欄を構成する線分が、メモ頁を透かして前記方眼の補助線として出現するよう構成している。
すなわち、メモ頁を見開き、左頁のメモ頁はその前々頁に、右頁のメモ頁はその翌々頁に密着させることで、左頁のメモ頁には当月の月間カレンダー頁の記入欄を構成する線分により、右頁のメモ頁には翌月の月間カレンダー頁の記入欄を構成する線分によって、各メモ頁に印刷されている方眼をより細かに分割する補助線が出現するように構成している。
したがって、フリーハンドであっても、よりきれいに、且つ、細かに文字の並びや直線を記載することができる。
また、月間カレンダー頁を片頁構成とした場合には、同月間カレンダー頁を見開きの左頁とし、同月に対応するメモ頁を見開きの右頁としている。
そして、同メモ頁は半透明状の紙を用いて構成し、メモ頁を見開いた際に、翌月の前記月間カレンダー頁の記入欄を構成する線分が、メモ頁を透かして方眼の補助線として出現するよう構成している。
すなわち、メモ頁を翌々頁に密着させることで、メモ頁には、翌月の月間カレンダー頁の記入欄を構成する線分によって、同メモ頁に印刷されている方眼をより細かに分割する補助線が出現するように構成している。
この場合も前述の見開き構成と同様に、フリーハンドであっても、よりきれいに、且つ、細かに文字の並びや直線を記載することができることとなる。
また、本実施形態に係る手帳の月間カレンダー頁には、上下左右いずれかの縁部に、当該月間カレンダー頁年月を示した見出し部が備えられており、所定の年に属する月間カレンダー頁と、当該所定の年の前年又は翌年に属する月間カレンダー頁と、で前記見出し部デザインを違えることにより、年の違いを識別可能としている。
ここでデザインを違えるとは、使用者が一見して隣り合う他の年との違いが分かる構成であれば良く、例えば、色彩、色彩の濃淡、網掛け、模様、マーク、形状等を異ならせることで実現することができる。
また、デザインは、所定の年のデザインが、1年目は翌年と、5年目は前年と、2〜4年目はその両方(前年及び翌年)のデザインと少なくとも一見して分かる程度に異なっていれば良い。すなわち、1、3、5年目が第1のデザイン、2、4年目が第2のデザインで見出し部が構成されていても良い。また、1、4年目が第1のデザイン、2、5年目が第2のデザイン、3年目が第3のデザインとして見出し部を構成しても良い。さらに第4のデザインを加えてもよいし、第5のデザインを加えて各年でそれぞれ異なるデザインとしても良いのは勿論である。
このような構成を備えることにより、所望する年月の月間カレンダー頁を参照する際に、見出し部の年月の字面を視認せずとも、見出し部のデザインで直感的に目的とする年に属する月間カレンダー頁であるか否かを判断することができる。
具体的には、例えば、ぱらぱらマンガをめくるときのように、手帳のページ束の縁部(小口)をやや斜めにし、この縁部上で親指をスライドさせながらページ送りをするめくり方(以下、早めくりという。)を行って所望する月の月間カレンダー頁を参照する際に、見出し部の年月の字面を確認せずとも、見出し部のデザインで直感的に目的とする年に属する月間カレンダー頁であるか否かを判断することができる。すなわち、参照する月間カレンダー頁の年月のうち、年を容易に絞り込むことができ、参照する月間カレンダー頁を素早く見つけることができる。
また、月間カレンダー頁の3ヶ月毎に対応するメモ頁には、偉人の名言が記載されている。この構成により、手帳の使用者に対し、3ヶ月周期で日々の生活における目標設定のヒントを提供することができる。
以下、本実施形態に係る手帳について、図面を参照しながら詳説する。
図1は、本実施形態の手帳の斜視図であり、図2は、年間カレンダー頁の説明図であり、図3は、目標記入頁の説明図である。
まず、本考案にかかる実施形態の手帳Aの外観について説明する。図1に示すように、手帳Aは、2012年から2016年まで使用されることを想定して作られたものであり、厚手の紙製の表紙11と裏表紙12を有し、表紙11の表面から裏表紙12の表面にかけて耐水性材のシート体13を貼付けるとともに、シート体13を二つ折り状態としている。更に、頁の目印のための紐状の栞14が複数本設けられている。
また、手帳Aは表紙11やシート体13を保護するために、表紙11を被うシート体13を被包するように形成されたカバー体40を有する。
特に、シート体13は、合成皮革材で形成することにより、耐水性を備えさせるだけでなく、手に馴染みやすく、しかも高級感を醸し出させることができる。
また、シート体13は地色を金色としている。したがって、手帳Aを鞄に入れて持ち運ぶ際に、鞄の中で目立たせることができ、速やかに鞄から取り出すことができる。なお、シート体13は必ずしも無地である必要はなく、全体的に暗色系とならない程度で所要のデザインを施してもよい。
栞14は、本実施形態に係る手帳Aでは3本設けており、それぞれ異なる色、例えば、赤色と黄色と緑色とで構成している。このようにそれぞれの栞14の色を違えることにより、例えば、赤色は現在、黄色は直近の予定など、使用者が各色に機能を紐付けすることができ、使用者が確認したい過去の記録内容や将来の予定などの記載事項を速やかに検索できるため、使用者の利便性を向上させている。
手帳Aの大きさは、二つ折り状態で縦129.4mm、横80mmとしている。このサイズとすることにより、手に持った場合の収まりがよく、片手で支持しながら記入を行うことができる。しかも、ワイシャツの胸ポケットや背広のポケットへの収まりがよく、携帯性を向上させることができる。また、手帳Aの縦横寸法比は、横1に対して、縦1.6〜1.65として、黄金比(1:(1+√5)/2)に近似した比率としており、視覚的にも安定感のある美しいデザインとしている。
次に、手帳Aの各頁の構成について説明する。表紙11と裏表紙12の間には、同表紙11から裏表紙12にかけて順に、複数枚の年間カレンダー頁21により構成される年間カレンダーセクション51と、複数枚の目標記入頁22により構成される目標記入セクション52と、月間カレンダー頁23及びメモ頁24により構成される月別記入セクション53と、住所録を記載可能に構成した複数枚の住所録頁25により構成される住所録セクション55と、個人情報を記入可能に構成した個人情報頁26とが備えられている。
図2は年間カレンダーセクション51のうち、2012年と2013年の年間カレンダー頁21が記載されている見開きを示した説明図である。
年間カレンダーセクション51は、2012年から2017年までの6年分の年間カレンダー頁21により構成しており、本手帳Aの使用期間である2012年から2016年までの5年間分の年間カレンダー頁21を少なくとも備えるものである。年間カレンダーセクション51を6年分としているのは、使用期間の最終年(2016年)で使用している状態において、翌年のカレンダーを確認可能とすると共に、年間カレンダーセクション51の構成頁を偶数として、全ての年間カレンダー頁21を見開きで参照可能とするためである。
年間カレンダー頁21は、図2に示すように、左上部位置にカレンダーの数字よりも大きめのフォントでそのカレンダーが示す年を記載した年表示部21aと、この年表示部21aの下方に各月別に1年分のカレンダーが記載されたカレンダー表示部21bとを備えており、1頁に1年間のカレンダーを示すことで、暦の確認を行いやすくしている。
また、カレンダー表示部21bのさらに下方には、祝日表示部21cが配置されており、その年の祝日が日付と対応させた状態で記載されている。
図3は年間目標記入セクション52のうち、2012年と2013年の目標記入頁22の見開きを示した説明図である。
目標記入セクション52は、2012年から2016年までの5年分の目標記入頁22により構成しており、本手帳Aの使用期間である2012年から2016年までの5年間分の年間カレンダー頁21を少なくとも備えるものである。なお、最終年の目標記入頁22は見開きで2頁分としている。これは、目標記入セクション52の構成頁を偶数として、全ての目標記入頁22を見開きで参照可能とするとともに、5年後の夢についても1〜4年目の時点で記入可能とすべく筆記可能スペースを大きくとるためである。
目標記入頁22は、図3に示すように、目標を掲げた年を示す年表示部22aと、その年の目標を記載するスペースとして年表示部22aの下方に設けられた目標記載部22bとを備えている。
また、目標記載部22bには、方眼22cが予め印刷されており、その年の目標を、図や文字を交えつつ整然と記載できるよう構成している。
月別記入セクション53は、5年+6年目の第1四半期分の月間カレンダー頁23と、各月の備忘録として機能するメモ頁24とで構成しており、所定の月の月間カレンダー頁23の見開きの次には、当該所定の月に対応するメモ頁24の見開きがあり、その次には翌月の月間カレンダー頁23がくるよう構成している。
すなわち、月別記入セクション53は、月間カレンダー頁23の見開きと、メモ頁24の見開きとが5年+6年目の第1四半期分に亘って繰り返し交互に配置されている。さらに換言すれば、月別記入セクション53は、所定の月の月間カレンダー頁23の見開きと、翌月の月間カレンダー頁23の見開きとの間に、メモ頁24の見開きが介設されるようにしている。
図4(a)は月別記入セクション53のうち、2012年1月の月間カレンダー頁23の見開きを示した説明図である。
月間カレンダー頁23は、月別記入セクション53において、2012年1月から2017年3月まで、毎月づつ5年分が備えられている。
月間カレンダー頁23は、図4に示すように、見開きの左側に設けられ1日から15日までの日ごとに区分した記入欄が備えられた月前半頁と、見開きの右側に設けられ16日から月末までの日ごとに区分した記入欄が備えられた月後半頁とを有している。
また、月間カレンダー頁23は、当該月間カレンダー頁23の年月を示す見出部23aと、その月の日ごとの予定や記録を記載するスペースとして見出部23aの下方に設けられた記録スペース23bと、記録スペース23bに予め記載されている記号等の説明を補足する説明スペース23cとを備えている。
見出部23aは、月間カレンダー頁23の上下左右少なくともいずれかの縁部に設けられるものであり、本実施形態では、月前半頁においては上縁の左寄り位置に、月後半頁においては上縁の右より位置に設けており、しかも、月前半頁の見出部23aと月後半頁の見出部23aとは、手帳Aを閉じた際に対向する位置に設けている。また、この見出部23aの位置は、他の年月の月間カレンダー頁23においても同じ位置としている。ただし、この位置は、上下左右少なくともいずれかの縁部で、手帳Aを閉じた際に対向する位置で、かつ、他の年月の月間カレンダー頁23においても同じ位置という要件を満たせば特に限定されるものではなく、例えば、月前半頁においては左縁に、月後半頁においては右縁に設けても良い。
また、見出部23aの特徴として、使用者によって開かれた月間カレンダー頁23の年月を示す表示を少なくとも備えつつ、所定の年に属する月間カレンダー頁23と、当該所定の年の前年又は翌年に属する月間カレンダー頁23とで見出部23aのデザインを違えることにより、年の違いを識別可能としている。
具体的には、図4(b)に示すように、本実施形態では各年毎に網掛けのデザインを違えて、見出部23aの年月の字面を確認せずとも、見出部23aのデザインで直感的に目的とする年に属する月間カレンダー頁23であるか否かを判断可能としている。
記録スペース23bは、左右方向へ伸延する記入欄仕切線61が上下複数段に亘って設けられており、各記入欄仕切線61の間を、日ごとの予定や記録を記載する記入欄62としている。
記入欄仕切線61の間隔は、後述のメモ頁24の方眼65の横線の間隔幅の等倍よりも大きく、2倍より小さい間隔としている。また、記入欄仕切線61は月間カレンダー頁23の月前半頁と月後半頁とで互いに対向する位置に設けている。
各記入欄62には、その左側に日付と曜日、祝日名や六曜が示されており、また、右側には月齢を示すマークや二十四節気の名称が示されている。このように記入欄62に月齢を示すマークを表示することにより、例えば漁業関係などのように潮の満ち引きの状態に影響を受けやすい業種において、前年あるいは数年前の同月同日近くの同じような潮の状態の日における記載内容を参照できるので、より正しい判断を下せるようにすることができる。また、記入欄62に二十四節気の名称や六曜を表示することによって、季節品を取り扱う業種や六曜の影響を受ける業種において、二十四節気や六曜を参考に前年あるいは数年前の記載内容を参照できるので、より正しい判断を下せるようにすることができる。
また、各月の第1日目用の記入欄62の上部には、日付等が記載されていない空白の空白行63を設けている。このように空白行63を設けることにより、この空白行63の上部に設けられた見出部23aの視認性を高めることができる一方で、空白行63には、1ヶ月の目標や、ToDo項目を記入することにより、現状認識を行いやすくすることができる。
説明スペース23cは、記録スペース23bの下方に設けられており、特に本実施形態では、月間カレンダー頁23(月前半頁)の記録スペース23bの下方位置としている。この説明スペース23cは必要に応じて設けることができ、本実施形態では月前半頁のみに設けているが、月後半頁のみに設けたり、両頁に設けてもよく、また、特に説明する事項がなければ、いずれの頁に設けなくとも良い。
この説明スペース23cには、記入欄62に記載されている月齢を示すマークの意味を記載して、使用者がマークの意味を容易に理解できるようにしている。なお、本実施形態において説明スペース23cには、月齢を示すマークの説明のみを記載しているが、これに限定されるものではなく、その他のマークの説明や、六曜の意味などについて記載しても良い。
メモ頁24は、月間カレンダー頁23の見開きの次の見開きに左右両頁に亘って設けられており、月間カレンダー頁23に対応させてメモを記載可能としている。
具体的には図5に示すように、メモ頁24は、メモを記載するためのページであることを示す表題部24aと、メモを記載するためのスペースとして機能するメモ部24bと、偉人の名言を記載する名言部24cとを備えている。
表題部24aは、当該頁がメモを記載するためのページであることが手帳Aの使用者に対して分かるよう文字や図形によって表示するための部位である。
メモ部24bは、使用者がメモを記載するための部位であり、特徴的には直線を格子状に配してなる方眼65(図中破線で示す)と、方眼65の横線と平行な補助線(図中細実線で示す)とを備えている。
方眼65は、縦21マス×横13マスのものであり、メモ頁24の略全面に亘って印刷が施されている。この方眼65は、使用者がメモを記載するにあたり、フリーハンドであっても、文字の並びや直線を整然と記載可能とするためのものである。すなわち、方眼65を備えない無地のメモ頁を有する従来の手帳に比して、メモを整然ときれいに記載することができる。
また、メモ部24bには、メモ頁24を見開いた際に、補助線66が出現するように構成している。
具体的には、メモ頁24は、淡クリームキンマリ(四六判T目 55kg)を用いて、メモ頁24同士を重畳・密着させた時に半透明状となるよう構成しており、左頁のメモ頁24(以下、前半メモ頁ともいう。)には、同メモ頁24に対応する月間カレンダー頁23の記入欄62を構成する線分(記入欄仕切線61)が、前半メモ頁を透かして方眼65の補助線66として出現するよう構成し、右頁のメモ頁24(以下、後半メモ頁ともいう。)には、翌月の月間カレンダー頁23の記入欄仕切線61が後半メモ頁を透かして方眼65の補助線66として出現するよう構成している。なお、本実施形態では、上述の紙をメモ頁24に使用したが、これに限定されるものではなく、例えば、白色、又は極度に着色が施されていない紙で、紙厚が90μm以下であれば、好適に用いることができる。勿論、方眼を除いた部分は、着色の有無に拘わらず無地であるのが望ましい。
付言すると、例えば前半メモ頁の補助線66は、前半メモ頁に直接印刷されたものではなく、同メモ頁24に対応する月の月間カレンダー頁23の月前半頁及び月後半頁の記入欄仕切線61が透けて浮かび上がるものである。
したがって、図6(a)に示すように、もともとのメモ頁24には補助線66が示されていないが、メモ頁24をしっかりと見開いて前半メモ頁を月前半頁に密着させ、後半メモ頁を翌月の月後半頁に密着させることで、図6(b)に示すように、メモ頁24に補助線66が出現することとなる。
これは、例えば前半メモ頁に出現する補助線66を例に説明すると、図6(a)に示すように、前半メモ頁表面から入射し同頁を透過して月前半頁の表面に至った光は反射して前半メモ頁の裏面(すなわち、月後半頁の表面)に至ることとなるが、前半メモ頁を月前半頁に対して浮かせている場合には、かなりの光量が月後半頁の表面で反射されてしまう。
したがって、前半メモ頁の裏面から表面に向けて透過する光量が少ないため、光が透過しにくい記入欄仕切線61の部分と、光が透過しやすい無地の部分とでコントラストがつきにくく補助線66は殆ど出現しない状態となる。
一方、メモ頁24をしっかり見開いて密着させた場合には、前半メモ頁を透過して月前半頁に至りその表面で反射された光は、前半メモ頁を浮かせている場合に比してより多くの光が前半メモ頁の裏面から表面へ向けて透過することとなるため、コントラストが明瞭となり、補助線66が明確に出現することとなる。
すなわち、前半メモ頁の場合、前半メモ頁の裏面にて反射されてしまうことを抑制しつつ月前半頁からの反射光を前半メモ頁を透過させて、無地部分の明るさ(明度)を向上させることによりコントラストを明瞭として補助線66が浮かび上がるようにしている。なお、後半メモ頁についても、翌月の月間カレンダー頁23の月後半頁との間で同様のことが起こり、補助線66が出現することとなる。
このような仕組みによって補助線66が現れるようにしているため、筆圧によってメモ頁24が密着した際には補助線66が出現し、筆記時以外ではメモ頁は多少浮かび上がるので、メモを読む際の邪魔になることがない。また、方眼65のみの場合に比して、フリーハンドであっても、よりきれいに、且つ、細かに文字の並びや直線を記載することができる。
また、記入欄仕切線61の上下方向の間隔は、方眼65の横線の間隔幅の等倍よりも大きく、2倍より小さい間隔としているため、方眼65を補助線66によってより細かに分割することができ、使用者がメモ頁24により詳細な文字や図を記載することを補助することができる。
併せて、記入欄仕切線61は月間カレンダー頁23の月前半頁と月後半頁とで互いに対向する位置に設けているため、メモ頁24を見開いた際に月前半頁の記入欄仕切線61と月後半頁の記入欄仕切線61とがぴったりと重なりあうこととなる。
したがって、補助線66の無地部分に対するコントラストをより明瞭とすることができる。
図5の説明に戻り、名言部24cは、古今東西様々な偉人の名言を記載する部位である。この名言部24cは、月間カレンダー頁の3ヶ月毎に対応する前記メモ頁に記載されるものであり、名言部24cが設けられていないメモ頁24もある。この構成により、手帳の使用者に対し、3ヶ月周期で日々の生活における目標設定のヒントを提供することができる。
次に、図7に住所録頁25を示す。この住所録頁25は手帳Aにおいて複数枚綴じられており、住所録セクション55の一部を構成するものである。
住所録頁25は、図7に示すように、複数人分の勤務先情報や電話番号、メールアドレス等を記載する欄が設けられている。なお、この住所録頁25は必要に応じて設けることができ、不要な場合は省略しても良い。
個人情報頁26は、図8に示すように、手帳Aの使用者の名前、住所、電話番号などの記入欄を設けた頁であり、本実施形態では、裏表紙12の前に設けた最終頁27の前に設けている。最終頁27は、個人情報頁26の保護用に設けているものである。
個人情報頁26は、運転免許証番号記入欄26a、健康保険証番号記入欄26b、パスポート番号記入欄26cを設けており、特に、運転免許証番号記入欄26a及びパスポート番号記入欄26cには、有効期限年月日を記入させることにより、有効期限の途過を防止しやすくすることができる。
カバー体40は、手帳Aの表紙11やシート体13を保護するために、表紙11やシート体13を被包するように形成されている。カバー体40の材質は、可撓性を有する柔軟な合成樹脂(例えば、塩化ビニルなど)などにより構成されている。
内ポケット部41は、図9に示すように、手帳Aの裏表紙12の外側端近傍に、カバー体40によって形成される一側縁を開口縁40aとした矩形状のポケットである。内ポケット部41には、例えば、出張などの際、乗車券などを仮に収納することができ、乗車券を紛失するおそれを無くすことができる。
また、図示しないが、手帳A内の頁が1年分毎に脱着自在とすることにより、適宜古い頁は取り外し、将来の新しい頁は後で装着する構造とすることもできる。その結果、必要のない頁を省くことができ、例えば手帳Aを持ち歩く際に、手帳Aを軽量化でき、持ち運びを楽に行うことができる。また、大切な内容が記載されている古い頁を別途保管でき、外で紛失するおそれがなくなる。
以下に、本考案の実施形態にかかる手帳Aの使用形態について説明する。
本考案の実施形態にかかる手帳Aでは、5年分の年間カレンダー頁21と、5年分の目標記入頁22と、5年分の月間カレンダー頁23を有することによって、手帳Aの使用者は、同地の手帳を5年にわたって使用することができ、過去の記録内容の確認を速やかに行うことができる。しかも、中長期に亘った自己の目標達成状況や事業の推移状況を容易に確認できる。
更に、手帳Aが、5年分の各月間カレンダー頁23間にメモ頁24を有することによって、メモ頁24を別冊とした場合と比較すると、使用者は、メモ頁24を紛失するおそれがない。更に、メモ頁24が各月間カレンダー頁23間に形成されていることから、書きとめたメモの内容を確認する際に、過去のいつの時点での内容であるかを速やかに確認できる。
特に、年度始まりの使用者は、例えば、本考案の実施形態にかかる手帳Aが月間カレンダー頁23を2012年1月から始まる様に収録した際に、2016年12月までではなく、2017年3月までの月間カレンダー頁23を有することによって、手帳Aを有効に活用することができる。つまり、手帳Aは、使用者が手帳Aを使い始める時期を問わないことから、幅広い層の使用者に利用されることができる。
また使用者は、栞14を活用することにより、確認したい過去の記録内容や将来の予定などの記載事項を速やかに検索できる。なお、ここでは、栞の色は赤色、黄色、緑色で構成しているが、栞の色の種類は問わない。
例えば、使用者は、赤色の栞14を現在の月間カレンダー頁23に、直近の予定に黄色の栞14を、緑色の栞14を現在より1年前の月間カレンダー頁23に、それぞれ挟むことにより、現在の事業内容と1年前の事業内容である過去の記録内容との比較や確認を速やかに行うことができる。他にも、使用者は、自身の確認したい内容によって、複数本の栞14を使い分けることにより、手帳Aをより効率的に活用することができる。
次に、変形例に係る手帳Bについて図10を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、前述と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。図10は手帳Bにおける月別記入セクション153の見開きを示した説明図である。
本変形例に係る手帳Bは、前述の手帳Aと略同様の構成を備えるものであるが、手帳Bの縦横寸法や、月別記入セクション153において構成を異にする。
具体的には、手帳Bは、二つ折り状態で縦173.1mm、横107mmとすることで、手帳Aに比して1頁あたりの情報量や記録量をより大きくしている。なお、手帳Bにおいても、手帳Aと同様、縦横寸法の黄金比に近似させた比率は保たれている。
また、月別記入セクション153の見開きでは、見開きの左側の頁に1日から月末までの日ごとに区分した記入欄62を備えた月間カレンダー頁123を設け、また、同カレンダー頁と同じ見開きの右側の頁に方眼が記載されたメモ頁124を月に対応させて設けている。なお、メモ頁124の次頁は、記入欄62を備える翌月の月間カレンダー頁123となる。
それゆえ、メモ頁124を翌月のメモ頁124に密着させることにより、図10に示すように、方眼65に補助線66を出現させることができる。
このような手帳Bにおいても、補助線66の無地部分に対するコントラストをより明瞭として、フリーハンドであっても、よりきれいに、且つ、細かに文字の並びや直線を記載することができる。また、筆記時以外では、補助線66が薄くなり判読の邪魔になってしまうことを防止できる。
上述してきたように、本実施形態に係る手帳Aによれば、1年分のカレンダーを1頁に表示した年間カレンダー頁(例えば、年間カレンダー頁21)と、1年間の目標を記入可能とした目標記入頁(例えば、目標記入頁22)と、見開きの左側の頁に1日から15日までの日ごとに区分した記入欄を設けるとともに、見開きの右側の頁に16日から月末までの日ごとに区分した記入欄を設けた月間カレンダー頁(例えば、月間カレンダー頁23)と、前記月間カレンダー頁と翌月の前記月間カレンダー頁との間に設けられ、見開きの左右両側の頁に方眼(例えば、方眼65)が記載されたメモ頁(例えば、メモ頁24)と、を表紙(例えば、表紙11)と裏表紙(例えば、裏表紙12)との間に設け、前記表紙の表面から前記裏表紙の表面にかけて耐水性材のシート体(例えば、シート体13)を貼付けた手帳Aであって、少なくとも5年分の前記年間カレンダー頁と、5年分の前記目標記入頁と、5年分の前記月間カレンダー頁と、5年分の前記月間カレンダー頁に対応する前記メモ頁とを有すると共に、前記メモ頁は半透明状の紙を用いて構成し、前記メモ頁を見開いた際に、前記月間カレンダー頁の記入欄を構成する線分(例えば、記入欄仕切線61)が、前記メモ頁を透かして前記方眼の補助線(例えば、補助線66)として出現するよう構成したため、携帯性を損なうことなく過去の記録内容の確認でき、しかもフリーハンドであっても文字の並びや線を可及的きれいに記載することのできる手帳を提供することができる。
また、変形例に係る手帳Bによれば、少なくとも1年分のカレンダーを1頁に表示した年間カレンダー頁(例えば、年間カレンダー頁21)と、1年間の目標を記入可能とした目標記入頁(例えば、目標記入頁22)と、見開きの左側の頁に1日から月末までの日ごとに区分した記入欄を設けた月間カレンダー頁(例えば、月間カレンダー頁123)と、同カレンダー頁と同じ見開きの右側の頁に設けられ方眼(例えば、方眼65)が記載されたメモ頁(例えば、メモ頁124)と、を表紙(例えば、表紙11)と裏表紙(例えば、裏表紙12)との間に設け、前記表紙の表面から前記裏表紙の表面にかけて耐水性材のシート体(例えば、シート体13)を貼付けた手帳Bであって、少なくとも5年分の前記年間カレンダー頁と、5年分の前記目標記入頁と、5年分の前記月間カレンダー頁と、5年分の前記月間カレンダー頁に対応する前記メモ頁とを有すると共に、前記メモ頁は半透明状の紙を用いて構成し、前記メモ頁を見開いた際に、翌月の前記月間カレンダー頁の記入欄を構成する線分(例えば、記入欄仕切線61)が、前記メモ頁を透かして前記方眼の補助線(例えば、補助線66)として出現するよう構成したため、携帯性を損なうことなく過去の記録内容の確認でき、しかもフリーハンドであっても文字の並びや線を可及的きれいに記載することのできる手帳を提供することができる。
最後に、上述した各実施の形態の説明は本考案の一例であり、本考案は上述の実施の形態に限定されることはない。このため、上述した各実施の形態以外であっても、本考案に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
11 表紙
12 裏表紙
13 シート体
14 栞
21 年間カレンダー頁
22 目標記入頁
23 月間カレンダー頁
23a 見出部
24 メモ頁
24b メモ部
24c 名言部
40 カバー体
61 記入欄仕切線
62 記入欄
65 方眼
66 補助線
123 月間カレンダー頁
124 メモ頁
A 手帳
B 手帳
12 裏表紙
13 シート体
14 栞
21 年間カレンダー頁
22 目標記入頁
23 月間カレンダー頁
23a 見出部
24 メモ頁
24b メモ部
24c 名言部
40 カバー体
61 記入欄仕切線
62 記入欄
65 方眼
66 補助線
123 月間カレンダー頁
124 メモ頁
A 手帳
B 手帳
Claims (5)
- 1年分のカレンダーを1頁に表示した年間カレンダー頁と、
1年間の目標を記入可能とした目標記入頁と、
見開きの左側の頁に1日から15日までの日ごとに区分した記入欄を設けるとともに、見開きの右側の頁に16日から月末までの日ごとに区分した記入欄を設けた月間カレンダー頁と、
前記月間カレンダー頁と翌月の前記月間カレンダー頁との間に設けられ、見開きの左右両側の頁に方眼が記載されたメモ頁と、
を表紙と裏表紙との間に設け、前記表紙の表面から前記裏表紙の表面にかけて耐水性材のシート体を貼付けた手帳であって、
少なくとも5年分の前記年間カレンダー頁と、5年分の前記目標記入頁と、5年分の前記月間カレンダー頁と、5年分の前記月間カレンダー頁に対応する前記メモ頁とを有すると共に、
前記メモ頁は半透明状の紙を用いて構成し、前記メモ頁を見開いた際に、前記月間カレンダー頁の記入欄を構成する線分が、前記メモ頁を透かして前記方眼の補助線として出現するよう構成したことを特徴とする手帳。 - 少なくとも1年分のカレンダーを1頁に表示した年間カレンダー頁と、
1年間の目標を記入可能とした目標記入頁と、
見開きの左側の頁に1日から月末までの日ごとに区分した記入欄を設けた月間カレンダー頁と、
同カレンダー頁と同じ見開きの右側の頁に設けられ方眼が記載されたメモ頁と、
を表紙と裏表紙との間に設け、前記表紙の表面から前記裏表紙の表面にかけて耐水性材のシート体を貼付けた手帳であって、
少なくとも5年分の前記年間カレンダー頁と、5年分の前記目標記入頁と、5年分の前記月間カレンダー頁と、5年分の前記月間カレンダー頁に対応する前記メモ頁とを有すると共に、
前記メモ頁は半透明状の紙を用いて構成し、前記メモ頁を見開いた際に、翌月の前記月間カレンダー頁の記入欄を構成する線分が、前記メモ頁を透かして前記方眼の補助線として出現するよう構成したことを特徴とする手帳。 - 前記月間カレンダー頁の上下左右少なくともいずれかの縁部には、当該月間カレンダー頁の年月を示した見出し部が備えられており、
所定の年に属する月間カレンダー頁と、当該所定の年の前年又は翌年に属する月間カレンダー頁と、で前記見出し部デザインを違えることにより、年の違いを識別可能としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の手帳。 - 前記デザインは、色、網掛け、模様、マーク、形状から選ばれる少なくともいずれか1つによって特徴付けられるものであることを特徴とする請求項3に記載の手帳。
- 前記月間カレンダー頁の3ヶ月毎に対応する前記メモ頁には、偉人の名言が記載されていることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の手帳。
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