JP3175441B2 - 自動車用レーダ装置 - Google Patents

自動車用レーダ装置

Info

Publication number
JP3175441B2
JP3175441B2 JP28117293A JP28117293A JP3175441B2 JP 3175441 B2 JP3175441 B2 JP 3175441B2 JP 28117293 A JP28117293 A JP 28117293A JP 28117293 A JP28117293 A JP 28117293A JP 3175441 B2 JP3175441 B2 JP 3175441B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radar
target
radar wave
wave
antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28117293A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07134175A (ja
Inventor
正伸 行松
佐々木  邦彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP28117293A priority Critical patent/JP3175441B2/ja
Publication of JPH07134175A publication Critical patent/JPH07134175A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3175441B2 publication Critical patent/JP3175441B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の外部に存在す
る物標をレーダ波の送・受信により検出する自動車用レ
ーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の安全対策として、
公昭59−12144号公報,特開昭61−11792
9号公報等に開示されているように、直線偏波或は円偏
波のマイクロ波(レーダ波)を送信し、その送信したレ
ーダ波が車両前後に存在する障害物や標識等の物標に当
たって反射してくる反射波を受信することにより、車両
外部の物標を検出する自動車用レーダ装置が知られてい
る。
【0003】またこの種の装置では、同種のレーダ装置
を搭載した複数の自動車が近くに存在すると、各レーダ
装置が、他のレーダ装置が発射したレーダ波を受信し
て、外部の物標を誤検出してしまうことがあるため、
公昭59−12144号公報に開示されているように、
レーダ波に直線偏波のものを使用し、送・受信するレー
ダ波の偏波方向を路面に対し斜め45度の偏波方向にす
る、所謂交差偏波識別によって、物標の検出精度を向上
することも行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように交
差偏波識別を利用した従来装置では、レーダ波に直線偏
波のものを使用し、受信するレーダ波の偏波方向を、送
信時のレーダ波の偏波方向に対して直交させるだけであ
るため、他のレーダ装置から発射されたレーダ波が直接
レーダ装置に入射した場合に生じる物標の誤検出は防止
することができるものの、例えば他のレーダ装置からの
レーダ波が路面等に当たって反射してくる間接波がレー
ダ装置に入射したような場合には、そのレーダ波により
物標を誤検出してしまうといったことがあった。
【0005】つまり、直線偏波のレーダ波は、路面等に
当たるとその偏波方向が変化するため、上記のように交
差偏波識別を利用して物標の検出精度を向上する従来装
置では、こうした反射波による物標の誤検出を防止する
ことができず、物標を誤検出してしまうことが生じるの
である。
【0006】また、このように他のレーダ装置との間で
レーダ波の干渉が生じた場合、物標から実際に反射して
くる反射波が、他のレーダ装置からのレーダ波により打
ち消され、実際には物標が存在するにもかかわらず、物
標を検出することができなくなることもある。
【0007】また更に、上記従来の装置では、直線偏波
のレーダ波を使用し、且つその交差偏波識別により物標
の検出精度を向上するものであるため、円偏波のレーダ
波を使用した自動車用レーダ装置には適用することがで
きない。本発明は、こうした問題に鑑みなされたもの
で、レーダ波の送・受信により車両外部の物標を検出す
るレーダ装置において、使用するレーダ波が円偏波であ
っても直線偏波であっても、他のレーダ装置から発射さ
れるレーダ波の影響を受けることなく物標を常に正確に
検出できるようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、図1に例示する
如く、アンテナから所定偏波のレーダ波を発射させる送
信器と、該送信器から発射され、外部の物標に当たって
反射してくる所定偏波のレーダ波を、アンテナを介して
受信する受信器と、該受信器による上記レーダ波の受信
レベルが所定レベル以上であるとき、外部に物標が存在
することを判定する物標判定手段と、を備えた自動車用
レーダ装置において、上記受信器による上記レーダ波の
受信レベルの変化状態を監視し、受信レベルの単位時間
当たりの変化量が所定値以上であるか否かを判定する変
化状態判定手段と、上記物標判定手段にて外部に物標が
存在すると判定されるか、或いは、上記変化状態判定手
段にて受信レベルの単位時間当たりの変化量が所定値以
上であると判定されると、上記受信器が上記物標から反
射してくるレーダ波を受信できる条件下で、上記送信器
がアンテナから発射させるレーダ波及び上記受信器がア
ンテナを介して受信するレーダ波の偏波方向を夫々変更
する偏波方向変更手段と、該偏波方向変更手段が上記各
レーダ波の偏波方向を変更した後、上記物標判定手段に
て上記物標の存在が判定されているか否かを判定し、上
記物標判定手段にて上記物標の存在が判定されていると
きに、外部に実際に物標が存在するとしてその旨を表わ
す信号を発生する物標確認手段と、を設けたことを特徴
としている。
【0009】
【0010】また次に請求項2に記載の発明は、上記
求項1に記載の自動車用レーダ装置において、上記送信
器がアンテナを介して所定旋回方向の円偏波のレーダ波
を送信し、上記受信器がアンテナを介して送信時のレー
ダ波とは異なる旋回方向の円偏波のレーダ波を受信し、
上記偏波方向変更手段が、上記各レーダ波の偏波の旋回
方向を、夫々、通常の旋回方向とは異なる旋回方向に切
り換えることを特徴としている。
【0011】また更に請求項3に記載の発明は、上記
求項1に記載の自動車用レーダ装置において、上記各送
・受信器がアンテナを介して直線偏波のレーダ波を送・
受信し、上記偏波方向変更手段が、上記各レーダ波の偏
波方向を、夫々、通常の偏波方向と直交する偏波方向に
切り換えることを特徴としている。
【0012】
【作用及び発明の効果】以上のように構成された請求項
1に記載の自動車用レーダ装置においては、まず送信器
がアンテナから所定偏波のレーダ波を発射し、受信器が
その発射したレーダ波が外部の物標に当たって反射して
くる所定偏波のレーダ波をアンテナを介して受信する。
そして、物標判定手段が、この受信器によるレーダ波の
受信レベルが所定レベル以上か否かを判断し、受信レベ
ルが所定レベル以上であるとき、外部に物標が存在する
ことを判定する。
【0013】つまり、外部に物標が存在すれば、送信器
から発射したレーダ波がその物標に当たって反射してく
るため、受信器によりその反射波が受信されるが、外部
に物標が存在しなければ、受信器によりレーダ波の反射
波が受信されることはなく、また受信器による反射波の
受信レベルは、自動車が物標に近いほどレベルが大きく
なるため、物標判定手段において、受信器による物標か
らの反射波であるレーダ波の受信レベルが所定レベル以
上か否かによって、車両近傍に物標が存在するか否かを
判定するのである。
【0014】また、前述したように、このような自動車
用レーダ装置では、その付近に、同種のレーダ波を送信
するレーダ装置が存在すると、このレーダ装置から発射
されたレーダ波の影響を受けて、物標を誤検出してしま
うことがある。そこで、本発明では、物標判定手段が物
標の存在を判定すると、偏波方向変更手段が、受信器が
物標から反射してくるレーダ波を受信できる条件下で、
送信器がアンテナから発射させるレーダ波及び受信器が
アンテナを介して受信するレーダ波の偏波方向を夫々変
更し、物標確認手段が、偏波方向変更手段によるレーダ
波の偏波方向変更後、物標判定手段にて物標の存在が判
定されているか否かを判定し、物標判定手段にて物標の
存在が判定されているときに、外部に実際に物標が存在
するとしてその旨を表わす信号を発生する。
【0015】つまり、受信器が他のレーダ装置から送信
されたレーダ波或はその反射波の影響を受けて、物標判
定手段が物標の存在を誤判定している場合には、送・受
信するレーダ波の偏波方向を切り換えれば、受信器が他
のレーダ装置からのレーダ波或はその反射波の影響を受
けなくなって、物標判定手段が物標の存在を判定しなく
なるため、本発明では、物標判定手段が物標の存在を一
旦判定すると、偏波方向変更手段によって、送・受信時
のレーダ波の偏波方向を変更することにより、送・受信
器にて通常とは異なる偏波方向のレーダ波を用いて物標
検出のためのレーダ波の送・受信を実行させ、その後、
物標確認手段において、物標判定手段が未だ物標の存在
を判定しているか否かを判定し、物標判定手段が未だ物
標の存在を判定している場合にのみ、実際に物標が存在
するとしてその旨を表わす信号を出力するようにしてい
るのである。
【0016】この結果、本発明の自動車用レーダ装置に
よれば、他のレーダ装置から送信されたレーダ波の影響
を受けることなく、外部に存在する物標を高精度に検出
することができるようになる。また、図1に点線で示す
ように、本発明の自動車用レーダ装置には、受信器によ
るレーダ波の受信レベルの変化状態を監視して、受信レ
ベルの単位時間当たりの変化量が所定値以上であるか否
かを判定する変化状態判定手段が設けられ、この変化状
態判定手段にて、受信レベルの単位時間当たりの変化量
が所定値以上であると判断されると、物標判定手段が物
標の存在を判定したときと同様に、偏波方向変更手段に
て、送・受信する各レーダ波の偏波方向を変更する。
【0017】これは、他のレーダ装置との間でレーダ波
の干渉が生じている場合には、受信器にて受信されるレ
ーダ波のレベルが急激に増加或は減少することがあり、
受信レベルの大小判定だけでは、外部に存在する物標を
確実に検出することができないことがあるためである。
【0018】つまり、本発明の自動車用レーダ装置にお
いては、受信器によるレーダ波の受信レベルの変化状態
から、他の装置との間でレーダ波の干渉が生じていない
かどうかを判定し、受信レベルが急変した場合には、受
信器がレーダ波の干渉の影響を受けている虞があるの
で、このときにもレーダ波の偏波方向を切り換えて、物
標確認手段を作動させるのである。
【0019】この結果、本発明の自動車用レーダ装置に
よれば、単に、レーダ波の干渉による物標の誤検出を防
止できるだけでなく、レーダ波の干渉による物標の検出
遅れをも防止することができるようになり、安全性をよ
り向上することができる。次に、請求項2に記載の自動
車用レーダ装置においては、送信器がアンテナを介して
所定旋回方向の円偏波のレーダ波を送信し、受信器がア
ンテナを介して送信時のレーダ波とは異なる旋回方向の
円偏波のレーダ波を受信し、偏波方向変更手段が、各送
・受信器がアンテナを介して送・受信するレーダ波の偏
波の旋回方向を、各々、通常の旋回方向とは異なる旋回
方向に切り換える。
【0020】すなわち、本発明の自動車用レーダ装置
は、物標の検出に使用するレーダ波として、円偏波のレ
ーダ波を使用するようにされている。そして、円偏波の
レーダ波は、物標に当たって反射するとその旋回方向が
送信時とは逆方向に変化する(例えば送信時のレーダ波
が右旋回円偏波であれば、物標に当たって反射すると、
レーダ波の旋回方向が反転して、左旋回円偏波になる)
ため、受信器が受信するレーダ波の旋回方向を送信時の
レーダ波の旋回方向と異なる方向に設定することによ
り、送信したレーダ波の反射波を受信器で受信できるよ
うにしている。
【0021】そして、このように円偏波のレーダ波を使
用するレーダ装置では、受信するレーダ波の旋回方向と
同じ旋回方向のレーダ波の影響を受けて誤動作するた
め、本発明では、偏波方向変更手段により、送信器がア
ンテナを介して送信するレーダ波の偏波の旋回方向及び
受信器がアンテナを介して受信するレーダ波の偏波の旋
回方向を各々異なる方向に切り換えることによって、他
のレーダ装置からのレーダ波の影響を除去し、物標の存
在を確認するようにしているのである。
【0022】この結果、本発明の自動車用レーダ装置に
よれば、円偏波のレーダ波を用いた自動車用レーダ装置
において、他の同種のレーダ装置から送信されたレーダ
波の影響を受けることなく、外部に存在する物標を高精
度に検出することができるようになる。
【0023】一方、請求項3に記載の自動車用レーダ装
置においては、送・受信器がアンテナを介して直線偏波
のレーダ波を送・受信し、偏波方向変更手段が、各送・
受信器が送・受信するレーダ波の偏波方向を、夫々、通
常の偏波方向と直交する偏波方向に切り換える。
【0024】すなわち、直線偏波のレーダ波を使用して
物標を検出するレーダ装置では、受信するレーダ波の偏
波方向と同じ偏波方向のレーダ波の影響を受けて誤動作
するため、本発明では、偏波方向変更手段により、送・
受信器が送・受信するレーダ波の偏波方向を夫々90度
回転させることによって、他のレーダ装置からのレーダ
波の影響を除去し、物標の存在を確認するようにしてい
るのである。
【0025】この結果、本発明の自動車用レーダ装置に
よれば、直線偏波を使用した自動車用レーダ装置におい
て、他の同種のレーダ装置から送信されたレーダ波の影
響を受けることなく、外部に存在する物標を高精度に検
出することができるようになる。
【0026】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図2は本発明が適用された実施例の障害物検出
用のレーダ装置2及びこのレーダ装置2を搭載した自動
車4を表わす説明図である。
【0027】図2に示す如く、本実施例のレーダ装置2
は、二端子駆動型円偏波用の平面アレーアンテナ12
と、この平面アレーアンテナ12を介してレーダ波を送
・受信するための一対の送・受信器16,18と、送信
器16から出力された送信信号を処理して平面アレーア
ンテナ12から所定旋回方向の円偏波のレーダ波を発射
させると共に、平面アレーアンテナ12にて受信された
レーダ波のうち送信時とは異なる旋回方向のレーダ波の
みを受信器18に入力する信号処理回路14と、送・受
信器16,18及び信号処理回路14を制御する制御回
路(以下、ECUという。)20とから構成されてい
る。
【0028】そして、本実施例では、レーダ装置2によ
り自動車前方の障害物を検出するために、平面アレーア
ンテナ12が、自動車4の前面(例えばフロントグリル
4a)に取り付けられ、信号処理回路14,送・受信器
16,18等の高周波回路が、平面アレーアンテナ12
の裏面に取り付けられ、ECU20が、車室内又は車室
近傍の所定の位置に取り付けられている。
【0029】次に信号処理回路14は、図3に示す如
く、ハイブリッド回路22と、位相器24とから構成さ
れている。ハイブリッド回路22は、そのパターン形状
によって、端子Aに入力された信号を位相差90度の信
号に分岐して端子D,Cから出力し、端子D,Cに入力
された位相差−90度の信号を合成して端子Bから出力
する周知のもので、端子Aには送信器16が、端子Bに
は受信器18が、端子Cには位相器24が、端子Dには
平面アレーアンテナ12の一方の端子が、夫々接続され
ている。
【0030】また、位相器24は、位相を0度及び18
0度の何れかに切換可能になっており、ハイブリッド回
路22の端子Cから入力された信号を位相差0度又は位
相差180度の信号に変換して端子Eに出力する。な
お、位相器24の端子Eは、平面アレーアンテナ12の
他方の端子に接続されている。
【0031】すなわち、二端子駆動型円偏波用の平面ア
レーアンテナ12は、偏波方向が直交する1対の直線偏
波用アンテナから構成され、各アンテナの端子に給電す
る電力の位相差を90度又は270度とすることで右旋
回又は左旋回の円偏波が得られるものであるため、ハイ
ブリッド回路22により端子C,Dに位相差90度の送
信信号を発生させ、その一方を平面アレーアンテナ12
の一方の端子に直接入力し、他方を位相差を0度と18
0度とに切換可能な位相器24を介して平面アレーアン
テナ12の他方の端子に入力することにより、位相器2
4の切換状態に応じて、平面アレーアンテナ12から右
旋回又は左旋回の円偏波のレーダ波を送信するようにし
ているのである。
【0032】また、円偏波のレーダ波は、障害物に当た
って反射すると、その旋回方向が反転し、平面アレーア
ンテナ12がその反射波を受信すると、平面アレーアン
テナ12の各端子には送信時とは位相差が180度異な
る信号が発生し、その合成信号がハイブリッド回路22
の端子Bに生じるため、この端子Bを受信器18に接続
することにより、受信器18にて障害物に当たって反射
してくる旋回方向のレーダ波のみを受信できるようにし
ている。
【0033】次に、ECU20は、障害物の検出処理を
行なうための、CPU,ROM,RAM等からなるマイ
クロコンピュータと、障害物検出時に車両乗員に警報を
与える警報装置とから構成されている。以下、このEC
U20にて実行される障害物の検出処理を図4に示すフ
ローチャートに沿って説明する。
【0034】図4に示す如く、ECU20は、まずステ
ップ110にて、送信器16を作動させ、続くステップ
120にて、位相器24の位相を初期値(0度)に設定
する。この結果、平面アレーアンテナ12からは、位相
器24の位相に対応した所定旋回方向(例えば右旋回)
の円偏波のレーダ波が発射される。なお、このとき受信
器18は、上記ハイブリッド回路22の動作によって、
平面アレーアンテナ12から送信したレーダ波とは旋回
方向の異なる(例えば左旋回)のレーダ波を受信する。
【0035】次に、続くステップ130では、受信器1
8における上記レーダ波の受信レベルを読み込み、続く
ステップ140にて、その読み込んだ受信レベルと前回
読み込んだ受信レベルとから、受信レベルの単位時間当
たりの変化量(変化速度)を求め、その変化速度が所定
値以上であるか否かによって、受信レベルが急増或は急
減したかを判定する、変化状態判定手段としての処理を
実行する。
【0036】そして、このステップ140にて、受信レ
ベルが急増或は急減したと判断されると、他のレーダ装
置との間でレーダ波の干渉が生じていることが考えられ
るので、続くステップ160に移行する。一方、ステッ
プ140にて、受信レベルが急増或は急減していないと
判断された場合には、ステップ150に移行して、今度
はステップ130にて読み込んだレーダ波の受信レベル
が障害物判定レベルVref 以上であるか否かを判定す
る、物標判定手段としての処理を実行する。
【0037】そして、このステップ150にて、受信レ
ベルが障害物判定レベルVref 以上であると判定された
場合には、ステップ160に移行し、受信レベルが障害
物判定レベルVref 以上でなければ、再度ステップ13
0に移行する。次に、ステップ160では、位相器24
の位相を、初期値(0度)から180度に切り換え、平
面アレーアンテナ12から送信するレーダ波の旋回方向
及び受信器18に入力されるレーダ波の旋回方向を、各
々反転する、偏波方向変更手段としての処理を実行す
る。つまり、位相器24の位相を初期値(0度)から1
80度に切り換えることにより、例えば、送信用レーダ
波を右旋回から左旋回に、受信用レーダ波を左旋回から
右旋回に、夫々反転させるのである。
【0038】また次に、続くステップ170では、上記
ステップ130と同様に、受信器18におけるレーダ波
の受信レベルを読み込み、続くステップ180にて、上
記ステップ150と同様に、ステップ170にて読み込
んだレーダ波の受信レベルが障害物判定レベルVref 以
上であるか否かを判定する、物標判定手段としての処理
を実行する。
【0039】そして、このステップ180では、受信レ
ベルが障害物判定レベルVref 以上でなければ、車両前
方に障害物は存在しないと判断して、上記ステップ12
0に移行し、逆に受信レベルが障害物判定レベルVref
以上であれば、車両前方に障害物が実際に存在する判断
して、ステップ190に移行し、車両乗員に、車両前方
に障害物が存在する旨を表わす警報を発生する警報発生
処理を実行した後、ステップ120に移行する。
【0040】なお、このステップ180からステップ1
90に至る一連の処理は、本発明の物標確認手段に相当
する。またステップ190の処理は、例えば、受信器1
8によるレーダ波の受信レベルに基づき車両と障害物と
の距離を求めて、その距離に応じて警報内容を切り換え
る(例えば警報音の間隔を変化させる)といった手順
で、障害物が検出されなくなるまで継続して実行され
る。
【0041】以上説明したように、本実施例では、位相
器24の位相を初期状態(0度)に設定した状態でレー
ダ波の送・受信を行ない、レーダ波の受信レベルが急変
するか、或は受信レベルが障害物判定レベルVref 以上
になると、位相器24の位相を180度に変更して、初
期状態とは異なる旋回方向のレーダ波の送・受信を行な
い、この送・受信によるレーダ波の受信レベルが障害物
判定レベルVref 以上である場合に、車両前方に障害物
が存在するとして、車両乗員に対する警報を発生するよ
うにされている。
【0042】このため、本実施例によれば、同種のレー
ダ装置から送信されたレーダ波の影響を受けることな
く、車両前方の障害物を正確に検出して、その旨を車両
乗員に報知することができ、車両走行時の安全性を向上
することができる。ここで、上記実施例では、平面アレ
ーアンテナ12を用いて円偏波のレーダ波を送・受信す
ることにより、車両前方の障害物を検出する自動車用レ
ーダ装置について説明したが、二端子駆動型円偏波用の
平面アレーアンテナ12は、両方の端子に給電する電力
の位相差を、0度又は180度とすれば、平面アレーア
ンテナ12を構成する一対のアンテナに対して夫々45
度又は135度の傾きを持つ直線偏波のレーダ波を送信
する直線偏波アンテナとして動作することから、例え
ば、上記実施例における位相器24を、90度,270
度切換式の位相器とすることで、直線偏波のレーダ波を
送・受信するレーダ装置として構成することができ、し
かも上記実施例と同様の効果を得ることができる。
【0043】なお、この場合、ハイブリッド回路22の
B端子からは、送信したレーダ波の反射波に対応した受
信信号を得ることができないので、図5に示す如く、端
子Bをダミー抵抗Rにて接地すると共に、送信器16か
ら端子Aに至る信号経路に端子A側からの受信信号を分
岐するサーキュレータ30を設け、このサーキュレータ
30に受信器18を接続する必要はある。
【0044】また上記実施例では、レーダ波送受信用の
アンテナとして、二端子駆動型円偏波用の平面アレーア
ンテナ12を使用したが、図6に示すような二端子駆動
型のホーンアンテナや、これに反射板を取り付けたパラ
ボラアンテナ等、二端子駆動型で、各々の端子に入力す
るマイクロ波の位相差にて、円偏波のレーダ波を放射で
きるアンテナであれば、上記実施例と同様の装置を構成
することができる。
【0045】またハイブリッド回路22に代えて、同様
の働きをする四端子回路、例えばラングカップラ等を用
いることもできる。また次に、上記実施例では、二端子
駆動型円偏波用の平面アレーアンテナ12を使用するこ
とにより、一つのアンテナにてレーダ波の送・受信を行
なうように構成したが、例えば、図7に示す如く、一端
子入力の円偏波用アンテナ42,44を備え、送信器1
6からの送信信号を、旋回方向を電気的に切り換え可能
な電子切換式ポラライザ46を介して一方の円偏波用ア
ンテナ42に出力し、他方の円偏波用アンテナ44から
の受信信号を電子切換式ポラライザ48を介して受信器
18に入力することにより、旋回方向の異なるレーダ波
を送・受信するようにした自動車用レーダ装置であって
も、本発明を適用して、上記実施例と同様の効果を得る
ことができる。
【0046】つまり、電子切換式ポラライザ46,48
は、各円偏波用アンテナ42,44にて送・受信するレ
ーダ波の旋回方向を切り換えることができるので、制御
回路20にて、各ポラライザ46,48を各々異なる旋
回方向に設定して、受信器18によるレーダ波の受信レ
ベルが障害物判定レベルVref 以上となったとき、或は
受信レベルが急変したときに、制御回路20により、各
ポラライザ46,48の旋回方向を夫々反転するように
すれば、上記実施例と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を例示するブロック図である。
【図2】実施例のレーダ装置及びレーダ装置を搭載した
自動車を表わす説明図である。
【図3】円偏波のレーダ波を送受信するレーダ装置の詳
細構成を表わす構成図である。
【図4】ECUにて実行される障害物検出処理を表わす
フローチャートである。
【図5】直線偏波のレーダ波を送受信するレーダ装置の
構成を表わす構成図である。
【図6】ホーンアンテナの構成を表わす説明図である。
【図7】一端子入力の円偏波用アンテナを使用したレー
ダ装置の構成を表わす構成図である。
【符号の説明】
2…レーダ装置 12…平面アレーアンテナ 14
…信号処理回路 16…送信器 18…受信器 20…制御回路(E
CU) 22…ハイブリッド回路 24…位相器 30…サ
ーキュレータ 42,44…円偏波用アンテナ 46,48…電子切
換式ポラライザ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−226075(JP,A) 特開 平5−288827(JP,A) 特開 平3−57984(JP,A) 特開 昭54−9596(JP,A) 特開 平4−321304(JP,A) 特開 平2−194390(JP,A) 特開 平5−196729(JP,A) 特開 平5−113478(JP,A) 特開 平5−119153(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナから所定偏波のレーダ波を発射
    させる送信器と、 該送信器から発射され、外部の物標に当たって反射して
    くる所定偏波のレーダ波を、アンテナを介して受信する
    受信器と、 該受信器による上記レーダ波の受信レベルが所定レベル
    以上であるとき、外部に物標が存在することを判定する
    物標判定手段と、 を備えた自動車用レーダ装置において、上記受信器による上記レーダ波の受信レベルの変化状態
    を監視し、受信レベルの単位時間当たりの変化量が所定
    値以上であるか否かを判定する変化状態判定手段と、 上記物標判定手段にて外部に物標が存在すると判定され
    るか、或いは、上記変化状態判定手段にて受信レベルの
    単位時間当たりの変化量が所定値以上であると判定され
    ると、 上記受信器が上記物標から反射してくるレーダ波
    を受信できる条件下で、上記送信器がアンテナから発射
    させるレーダ波及び上記受信器がアンテナを介して受信
    するレーダ波の偏波方向を夫々変更する偏波方向変更手
    段と、 該偏波方向変更手段が上記各レーダ波の偏波方向を変更
    した後、上記物標判定手段にて上記物標の存在が判定さ
    れているか否かを判定し、上記物標判定手段にて上記物
    標の存在が判定されているときに、外部に実際に物標が
    存在するとしてその旨を表わす信号を発生する物標確認
    手段と、 を設けたことを特徴とする自動車用レーダ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に 記載の自動車用レーダ装置に
    おいて、 上記送信器がアンテナを介して所定旋回方向の円偏波の
    レーダ波を送信し、 上記受信器がアンテナを介して送信時のレーダ波とは異
    なる旋回方向の円偏波のレーダ波を受信し、 上記偏波方向変更手段が、上記各レーダ波の偏波の旋回
    方向を、夫々、通常の旋回方向とは異なる旋回方向に切
    り換えることを特徴とする自動車用レーダ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に 記載の自動車用レーダ装置に
    おいて、 上記各送・受信器がアンテナを介して直線偏波のレーダ
    波を送・受信し、 上記偏波方向変更手段が、上記各レーダ波の偏波方向
    を、夫々、通常の偏波方向と直交する偏波方向に切り換
    えることを特徴とする自動車用レーダ装置。
JP28117293A 1993-11-10 1993-11-10 自動車用レーダ装置 Expired - Fee Related JP3175441B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28117293A JP3175441B2 (ja) 1993-11-10 1993-11-10 自動車用レーダ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28117293A JP3175441B2 (ja) 1993-11-10 1993-11-10 自動車用レーダ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07134175A JPH07134175A (ja) 1995-05-23
JP3175441B2 true JP3175441B2 (ja) 2001-06-11

Family

ID=17635361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28117293A Expired - Fee Related JP3175441B2 (ja) 1993-11-10 1993-11-10 自動車用レーダ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3175441B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4747652B2 (ja) * 2005-04-15 2011-08-17 株式会社デンソー Fmcwレーダ
JP6975946B2 (ja) * 2017-08-30 2021-12-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 電波センサ
CN108363059A (zh) * 2017-12-28 2018-08-03 北京融创远大网络科技有限公司 一种减少信号干扰的智能车载雷达装置
CN114735558B (zh) * 2022-04-02 2023-08-11 日立楼宇技术(广州)有限公司 一种采用雷达测距的电梯***

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07134175A (ja) 1995-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4817282B2 (ja) 電磁信号を送受信するためのセンサ
US20020038170A1 (en) Vehicle surroundings monitoring device
WO2012030615A2 (en) Multi-range radar system
JP3511329B2 (ja) 車載用レーダ装置
US11460536B2 (en) Circularly polarized automotive radar for improved signal to noise ratio
JP4431157B2 (ja) レーダ装置
JP3175441B2 (ja) 自動車用レーダ装置
US6911934B2 (en) Apparatus, method and articles of manufacture for sequential lobing high resolution radar
JPH02287180A (ja) 車載用レーダシステム
JP4230057B2 (ja) 車載レーダ装置
JPH08105963A (ja) レーダ装置
JPH0784042A (ja) 障害物検知レーダ
JP3656290B2 (ja) モノパルスレーダ装置
JP3070589B2 (ja) レーダ装置
US20200072960A1 (en) Radar device and detection method of target position of radar device
JP2000088954A (ja) 物体検出装置
JP3007213B2 (ja) 自動車用レーダ装置
JP3126495B2 (ja) 車載用衝突予防レーダ装置
JPH0792258A (ja) 車両用レーダ装置
JPH07191132A (ja) 車載用レーダ装置
JP3401284B2 (ja) レーダ・通信兼用装置
JPH02287178A (ja) 車載用レーダシステム
JP2003207561A (ja) レーダ動作監視システム
JP2631137B2 (ja) 車両用障害物検出装置
KR102018139B1 (ko) 도플러 신호 발생장치 및 그를 이용한 사각지대 감시장치 검사 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100406

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees