JP3174209U - 血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置 - Google Patents

血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3174209U
JP3174209U JP2011007708U JP2011007708U JP3174209U JP 3174209 U JP3174209 U JP 3174209U JP 2011007708 U JP2011007708 U JP 2011007708U JP 2011007708 U JP2011007708 U JP 2011007708U JP 3174209 U JP3174209 U JP 3174209U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer cover
blood pressure
cuff
cover member
pressure information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2011007708U
Other languages
English (en)
Inventor
為夫 芦田
和延 糸永
実 谷口
雅規 原田
智則 湯浅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Healthcare Co Ltd
Original Assignee
Omron Healthcare Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Healthcare Co Ltd filed Critical Omron Healthcare Co Ltd
Priority to JP2011007708U priority Critical patent/JP3174209U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3174209U publication Critical patent/JP3174209U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

【課題】大型化した場合にも血圧値を高精度に測定することが可能でかつ安価に製作することができる血圧計用カフを提供する。
【解決手段】血圧計用カフ100Aは、空気袋150を内包する外装カバー110と、外装カバー110に設けられたリング160と、外装カバー110の外側カバー部材120の外表面に固定されたループファスナ141,フックファスナ142からなる面ファスナとを備える。ループファスナ141は、平面視した場合に、その周縁に沿って縁取るように外側カバー部材120に縫合された周縁縫合部としての縫合ライン145aと、当該周縁縫合部としての縫合ライン145aの内側の部分において外側カバー部材120に縫合された内側縫合部としての縫合ライン145bとによって外側カバー部材120に固定される。
【選択図】図2

Description

本考案は、血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置に関し、特に、生体を圧迫するための流体袋を内包する外装カバーと当該外装カバーに設けられた固定手段としての面ファスナとを備えた血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置に関する。
血圧情報を測定することは、被験者の健康状態を知る上で非常に重要なことである。近年においては、従来から健康管理の代表的な指標として広くその有用性が認められている収縮期血圧値(以下、最高血圧)、拡張期血圧値(以下、最低血圧)等を測定することに限られず、脈波を測定することによって心臓負荷や動脈硬化度等を捉える試みがなされている。
血圧情報測定装置は、測定した血圧情報に基づいてこれら健康管理のための指標を得るための装置であり、循環器系疾患の早期発見や予防、治療等の分野においてさらなる活用が期待されている。なお、血圧情報には、最高血圧、最低血圧、平均血圧、脈波、脈拍、動脈硬化度を示す各種指標等、循環器系の種々の情報が広く含まれる。
一般に、血圧情報の測定には、血圧情報測定装置用カフ(以下、単にカフとも称する)が利用される。ここで、カフとは、内空を有する流体袋を含む帯状または環状の構造物であって身体の一部に装着が可能なものを意味し、気体や液体等の流体を上記内空に注入することによって流体袋を膨張および収縮させて血圧情報の測定に利用されるもののことを指す。なお、カフは、腕帯あるいはマンシェットとも呼ばれる。
通常、カフは、生体を圧迫するための平面視略矩形状の空気袋と、これを内包する帯状の外装カバーとによって構成される。また、外装カバーには、カフが被験者の被装着部位に巻き付けられた状態においてこれを維持するための固定手段が設けられる。当該固定手段としては、ループファスナおよびフックファスナからなる面ファスナが利用されることが一般的である。
外装カバーに面ファスナが設けられたカフが開示された文献としては、たとえば特開2007−275483号公報(特許文献1)や、特開2010−252836号公報(特許文献2)等がある。これら特許文献1および2に開示のカフにあっては、外装カバーのうちの、装着状態において空気袋よりも外側に位置することとなる外側カバー部材自体をループファスナにて構成することとし、当該ループファスナからなる外側カバー部材の外表面上の所定位置にフックファスナを重ねあわせてその周縁を外側カバー部材に対して縫合または溶着等することによって接合する構成とされている。
特開2007−275483号公報 特開2010−252836号公報
ところで、被装着部位である上腕や手首等の周囲長には、大きな個人差があるため、より多くの人が利用できるカフとするためには、周囲長の異なる被装着部位に対してより広くカフが適正に装着可能となるようにカフを大型に構成することが必要になる。また、近年においては、日本人の体型の大型化も進んでおり、また概して体型が日本人よりも大きい欧米人等、外国人の使用をも考慮に入れれば、カフを大型化させることが必要となっている。
ここで、カフを大型化した場合には、これに応じて面ファスナ(特にループファスナ)も大型化することになる。ループファスナは、外装カバーを構成する布地として通常利用されるポリエステル繊維等からなる織物よりも高価であるため、仮に上記特許文献1および2に開示の如く、外装カバーの外側カバー部材自体をループファスナにて構成した場合には、製造コストが大幅に圧迫されてしまうことが避けられない。
そのため、製造コストの増加を抑制するためには、外装カバーの外側カバー部材を通常のポリエステル繊維等からなる織物にて構成し、当該外側カバー部材の外表面に必要な大きさのループファスナを重ね合わせてその周縁を外側カバー部材に対して縫合することで固定する構成とすることが好ましい。
しかしながら、当該構成を採用した場合にも、カフを大型化した場合には、上述したようにループファスナが少なからず大型化することになってしまい、その分だけ測定時において空気袋の膨張に伴ってループファスナと外側カバー部材との間にずれが生じ易くなることとなってしまう。このループファスナと外側カバー部材との間のずれが生じた場合には、これが振動となって空気袋の内圧に伝播することになり、ノイズとなって測定結果に重畳することで高精度の測定の妨げとなってしまう問題がある。
したがって、本考案は、上述した問題点を解決すべくなされたものであり、大型化した場合にも血圧情報を高精度に測定することが可能でかつ安価に製作することができる血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置を提供することを目的とする。
本考案に基づいた血圧情報測定装置用カフは、被装着部位に巻き付けられた装着状態において環状の形態をとるものであって、流体が出入りすることによって膨縮する流体袋と、上記流体袋を内包する袋状の外装カバーと、上記外装カバーの長手方向の一端部に設けられ、上記外装カバーの長手方向の他端部が挿通されることで上記外装カバーの上記他端部寄りの部分を上記外装カバーの環状の部分の周方向に沿って折り返し可能にする引っ掛け部材と、上記外装カバーの上記引っ掛け部材によって折り返された部分と上記外装カバーの環状の部分とを固定可能にする固定手段とを備えている。上記外装カバーは、上記装着状態において上記流体袋よりも内側に位置する内側カバー部材と、上記装着状態において上記流体袋よりも外側に位置する外側カバー部材とを有している。上記固定手段は、上記外装カバーの環状の部分における上記外側カバー部材の表面を少なくとも覆うように設けられたループファスナと、上記外装カバーの上記引っ掛け部材によって折り返された部分における上記外側カバー部材の表面を覆うように設けられたフックファスナとからなる面ファスナにて構成されている。上記ループファスナは、平面視した場合に、その周縁に沿って縁取るように上記外側カバー部材に縫合された周縁縫合部と、上記周縁縫合部の内側の部分において上記外側カバー部材に縫合された内側縫合部とによって上記外側カバー部材に固定されている。
上記本考案に基づいた血圧情報測定装置用カフにあっては、上記内側縫合部が、上記流体袋の長手方向に沿って直線状に延びるように互いに並走して設けられた複数の縫合部によって構成されていることが好ましい。
本考案に基づいた血圧情報測定装置は、上記本考案に基づいた血圧情報測定装置用カフと、上記流体袋を加減圧するための加減圧機構と、上記加減圧機構にて加減圧された上記流体袋の内圧変動に基づいて血圧情報を取得する血圧情報取得部とを備えている。
本考案によれば、大型化した場合にも血圧情報を高精度に測定することが可能でかつ安価に製作することができる血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置とすることができる。
本考案の実施の形態における血圧計の斜視図である。 本考案の実施の形態におけるカフの外周面側から見た場合の展開図である。 本考案の実施の形態におけるカフを短手方向に沿って切断した場合の模式断面図である。 本考案の実施の形態におけるカフを長手方向に沿って切断した場合の模式断面図である。 本考案の実施の形態における血圧計の機能ブロックの構成を示す図である。 本考案の実施の形態における血圧計の測定動作の流れを示す図である。 第1変形例に係るカフの外周面側から見た場合の展開図である。 第2変形例に係るカフの外周面側から見た場合の展開図である。 第3変形例に係るカフの外周面側から見た場合の展開図である。
以下、本考案の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。以下に示す実施の形態においては、血圧情報測定装置およびこれに具備された血圧情報測定装置用カフとして、最高血圧および最低血圧等の血圧値を測定することが可能に構成された上腕式の血圧計およびこれに具備された血圧計用カフを例示して説明を行なう。なお、以下においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
図1は、本考案の実施の形態における血圧計の斜視図であり、図2は、本実施の形態におけるカフの外周面側から見た場合の展開図である。また、図3は、本実施の形態におけるカフを短手方向に沿って切断した場合の模式断面図であり、図4は、本実施の形態におけるカフを長手方向に沿って切断した場合の模式断面図である。ここで、図3において示すカフの断面は、図2中に示すIII−III線に沿ったものである。まず、これら図1ないし図4を参照して、本実施の形態における血圧計1の概略的な構成およびこれに具備されたカフ100Aの詳細な構造について説明する。
図1に示すように、血圧計1は、本体10と、カフ100Aと、エア管40とを主として備えている。このうち、エア管40は、分離されて構成された本体10とカフ100Aとを接続しており、たとえば可撓性を有する樹脂製のチューブにて構成されている。
本体10は、箱状のケーシング11を有しており、その上面に表示部21および操作部23が設けられている。本体10は、測定時においてテーブル等の載置面に載置されて使用されるものである。
カフ100Aは、被装着部位としての上腕に巻き付けが可能な帯状の形態を有しており、外装カバー110によって覆われている。カフ100Aは、測定時において上腕に装着されて使用されるものであり、上腕に巻き付けられた装着状態において環状の形態をとる。
図1ないし図4に示すように、カフ100Aは、上述した外装カバー110と、流体袋としての空気袋150と、引っ掛け部材としてのリング160と、固定手段としての面ファスナ141,142とを主として有している。
外装カバー110は、平面視略矩形状の帯状かつ袋状の形状を有しており、装着状態において径方向外側に位置することとなる外側カバー部材120と、装着状態において径方向内側に位置して上腕の表面に接触することとなる内側カバー部材130とを含んでいる。外装カバー110は、外側カバー部材120と内側カバー部材130とが重ね合わされてそれらの周縁がバイアステープ140によって覆われた状態で接合(たとえば縫合や溶着等)されることで袋状に形成されている。
外装カバー110のうち、外側カバー部材120としては、空気袋150が径方向外側に向かって膨張することを抑制するために、内側カバー部材130に比して伸縮性に乏しい部材が利用される。一方、外装カバー110のうち、内側カバー部材130としては、空気袋150の膨張によって上腕に加えられる圧迫力が当該内側カバー部材130によって阻害されないように、十分に伸縮性に富んだ部材が好適に利用される。このような観点から、外装カバー110としては、伸縮性の大小を比較的容易に調整することができるポリアミド、ポリエステル等の合成繊維からなる布地等が利用される。
図2ないし図4に示すように、外側カバー部材120および内側カバー部材130によって規定される外装カバー110の内部の空間には、上述した空気袋150が収容されている。空気袋150は、平面視略矩形状の形状を有しており、その長手方向がカフ100Aの長手方向に沿って配置されるように外装カバー110に内包されている。空気袋150は、外装カバー110の長手方向の一端部寄りの位置に偏在して配置されている。空気袋150は、好適には樹脂シートを用いて形成された袋状の部材にて構成され、内部に膨縮空間を有している。
図1および図2に示すように、装着状態において径方向外側に位置することとなる空気袋150の外表面には、ニップル151が取付けられている。ニップル151には、上述したエア管40が接続されている。これにより、エア管40を介して膨縮空間に空気が供給されることにより空気袋150が膨張し、エア管40を介して膨縮空間から空気が排出されることにより空気袋150が収縮する。
空気袋150を構成する樹脂シートの材質としては、伸縮性に富んでおり上述した膨縮空間からの漏気がないものであればどのようなものでも利用可能である。このような観点から、樹脂シートの好適な材質としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、軟質塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド等が挙げられる。
図1、図2および図4に示すように、カフ100Aの長手方向の一端部寄りの部分には、リング160が取付けられている。より具体的には、リング160は、リング固定布143を用いて外装カバー110の外側カバー部材120の外表面のうちの上記一端部寄りの部分に取付けられている。リング固定布143は、リング160の一部を覆うように巻き付けられた状態でその一部が外側カバー部材120に接合(たとえば縫合や溶着等)されることにより、リング160を外装カバー110に固定している。
図4に示すように、リング160は、カフ100Aの上腕への巻き付け固定の際に補助具として機能するものであり、外装カバー110のリング160が取付けられていない方の端部である他端部寄りの部分がこのリング160に挿入されることで引っ掛けられて折り返されることにより、カフ100Aの上腕への巻き付けを可能にしている。
また、図1ないし図4に示すように、装着状態において径方向外側に位置することとなるカフ100Aの外表面には、面ファスナとしてのループファスナ141およびフックファスナ142が取付けられている。より具体的には、ループファスナ141およびフックファスナ142は、外装カバー110の外側カバー部材120の外表面に縫合されることによって固定されている。
ここで、ループファスナ141およびフックファスナ142は、いずれも平面視略矩形状の形状を有しており、カフ100Aの長手方向に沿って並んで設けられている。より詳細には、ループファスナ141は、カフ100Aの長手方向の上記一端部寄りの部分から上記他端部寄りの部分の近傍にまで達するように設けられており、フックファスナ142は、カフ100Aの長手方向の上記他端部寄りの部分に設けられている。
ループファスナ141が設けられたカフ100Aの長手方向の上記一端部寄りの部分から上記他端部寄りの部分の近傍にまで達する領域は、装着状態においてカフ100Aの環状の部分となる領域であり、フックファスナ142が設けられたカフ100Aの長手方向の上記他端部寄りの部分を含む領域は、装着状態においてカフ100Aのリング160によって折り返された部分となる領域である。なお、ループファスナ141は、フックファスナ142に比較して、カフ100Aの長手方向に沿って大型の形状を有している。
ループファスナ141およびフックファスナ142は、上腕に巻き付けられた外装カバー110を固定することでカフ100Aが上腕に対して巻き付けられた状態を維持するためのものである。すなわち、外装カバー110の上記他端部がリング160に挿入されて折り返されることにより、上述したループファスナ141およびフックファスナ142が対面することになるため、当該状態においてこれらループファスナ141およびフックファスナ142を係合させることにより、カフ100Aの環状の形態が維持されてカフ100Aが上腕に対して固定されることになる。
なお、本実施の形態におけるカフ100Aは、外側カバー部材120、内側カバー部材130、面ファスナ141,142およびリング固定布143の接合が、いずれも縫合によって行なわれた場合を示すものであり、図2においては、当該縫合によって形成されることとなる縫合ラインを符号145,145a,145bにて示されるラインによって表わしている。
ここで、本実施の形態におけるカフ100Aにあっては、図1および図2に示すように、ループファスナ141が、外側カバー部材120の外表面上の所定位置に重ね合わされて配置されるとともに、これを平面視した場合に、その周縁に沿って縁取るように外側カバー部材120に縫合された周縁縫合部としての縫合ライン145aと、当該周縁縫合部としての縫合ライン145aの内側の部分において外側カバー部材120に縫合された内側縫合部としての縫合ライン145bとによって外側カバー部材120に固定されている。また、内側縫合部としての縫合ライン145bは、空気袋150の長手方向に沿って直線状に延びるように互いに並走して3本設けられている。
このように構成することにより、ループファスナ141がその周縁において外側カバー部材120に固定されるのみならず、平面視した場合における内側の部分においても外側カバー部材120に固定されることになるため、ループファスナ141が外側カバー部材120により密着した状態が維持されることになる。そのため、測定時において、空気袋150の膨張に伴ってループファスナ141と外側カバー部材120との間にずれが生じ難くなることになり、ループファスナ141と外側カバー部材120との間にずれが生じてこれが振動となって空気袋150の内圧に伝播することが抑制できることになる。したがって、高精度に血圧値を測定することが可能になる。
図5は、本実施の形態における血圧計の機能ブロックの構成を示す図である。次に、この図5を参照して、本実施の形態における血圧計1の機能ブロックの構成について説明する。
図5に示すように、本体10は、上述した表示部21および操作部23に加え、制御部20と、メモリ部22と、電源部24と、加圧ポンプ31と、排気弁32と、圧力センサ33と、加圧ポンプ駆動回路34と、排気弁駆動回路35と、発振回路36とを有している。加圧ポンプ31、排気弁32および圧力センサ33は、血圧計1に具備されるエア系コンポーネント30に相当し、上述したエア管40を介して空気袋150に接続されている。このうち、加圧ポンプ31および排気弁32は、空気袋150を加減圧するための加減圧機構に相当する。
制御部20は、たとえばCPU(Central Processing Unit)にて構成され、血圧計1の全体を制御するための手段である。メモリ部22は、たとえばROM(Read-Only Memory)やRAM(Random-Access Memory)にて構成され、血圧値測定のための処理手順を制御部20等に実行させるためのプログラムを記憶したり、測定結果等を記憶したりするための手段である。
表示部21は、たとえばLCD(Liquid Crystal Display)にて構成され、測定結果等を表示するための手段である。操作部23は、使用者等による操作を受付けてこの外部からの命令を制御部20や電源部24に入力するための手段である。電源部24は、制御部20に電力を供給するための手段である。
制御部20は、加圧ポンプ31および排気弁32を駆動するための制御信号を加圧ポンプ駆動回路34および排気弁駆動回路35にそれぞれ入力したり、測定結果としての血圧値をメモリ部22や表示部21に入力したりする。また、制御部20は、圧力センサ33によって検出された圧力値に基づいて被験者の血圧値を取得する血圧情報取得部(不図示)を含んでおり、この血圧情報取得部によって取得された血圧値が、測定結果として上述したメモリ部22や表示部21に入力される。
なお、血圧計1は、測定結果としての血圧値を外部の機器(たとえばPC(Personal Computer)やプリンタ等)に出力する出力部を別途有していてもよい。出力部としては、たとえばシリアル通信回線や各種の記録媒体への書き込み装置等が利用可能である。
加圧ポンプ駆動回路34は、制御部20から入力された制御信号に基づいて加圧ポンプ31の動作を制御する。加圧ポンプ31は、空気袋150の膨縮空間に空気を供給することにより空気袋150の内圧(以下、「カフ圧」とも称する)を加圧するためのものであり、その動作が上述した加圧ポンプ駆動回路34によって制御される。
排気弁駆動回路35は、制御部20から入力された制御信号に基づいて排気弁32の開閉動作を制御する。排気弁32は、空気袋150の内圧を維持したり、空気袋150の膨縮空間を外部に開放してカフ圧を減圧したりするためのものであり、その動作が上述した排気弁駆動回路35によって制御される。
圧力センサ33は、静電容量型のセンサであり、空気袋150の内圧に応じてその静電容量が変化する。発振回路36は、圧力センサ33の静電容量に応じた発振周波数の信号を生成し、生成した信号を制御部20に入力する。
図6は、本実施の形態における血圧計の測定動作の流れを示す図である。次に、この図6を参照して、本実施の形態における血圧計1の測定動作の流れについて説明する。なお、図6に示すフローチャートに従うプログラムは、上述したメモリ部22に予め記憶されており、制御部20がメモリ部22からこのプログラムを読み出して実行することにより、その処理が実行されるものである。
血圧値を測定するに際しては、カフ100Aが予め被験者の上腕に巻き付けられて装着される。この状態において、本体10に設けられた操作部23が操作されて血圧計1の電源がオンにされると、制御部20に対して電源部24から電力が供給されて制御部20が駆動する。図6に示すように、制御部20は、その駆動後において、まず血圧計1の初期化を行なう(ステップS1)。
次に、制御部20は、測定開始の指示を待ち、操作部23が操作されて測定開始の指示が入力されると、排気弁32を閉塞させるとともに加圧ポンプ31の駆動を開始し、空気袋150のカフ圧を徐々に上昇させる(ステップS2)。
この空気袋150を加圧する過程において、制御部20は、公知の手順で最高血圧および最低血圧を算出する(ステップS3)。具体的には、制御部20は、空気袋150のカフ圧を上昇させる過程において発振回路36から得られる発振周波数よりカフ圧を取得し、取得したカフ圧に重畳した脈波情報を抽出する。そして、制御部20は、抽出された脈波情報に基づいて上記血圧値を算出する。
ステップS3において血圧値が算出されると、制御部20は、加圧ポンプ31の駆動を停止するとともに排気弁32を開放することで空気袋150内の空気を完全に排気し(ステップS4)、測定結果としての血圧値を表示部21に表示するとともに、当該血圧値をメモリ部22に格納する(ステップS5)。
その後、制御部20は、電源オフの指令を待ってその動作を終了する。なお、以上において説明した測定方式は、空気袋150の加圧時に脈波を検出するいわゆる加圧測定方式に基づいたものであるが、空気袋150の減圧時に脈波を検出するいわゆる減圧測定方式を採用することも当然に可能である。
以上において説明した本実施の形態における血圧計用カフ100Aおよびこれを備えた血圧計1とすることにより、上述したように、ループファスナ141が外側カバー部材120により密着した状態が維持できるようになる。そのため、測定時において、空気袋150の膨張に伴ってループファスナ141と外側カバー部材120との間にずれが生じてしまうことが抑制できることになり、高精度に血圧値を測定することが可能になる。
また、本実施の形態における血圧計用カフ100Aおよびこれを備えた血圧計1においては、外装カバー110の外側カバー部材120を比較的安価なポリアミド、ポリエステル等の合成繊維からなる布地等にて構成するとともに、当該外側カバー部材120の外表面上の所定位置に必要な大きさのループファスナ141を重ね合わせて縫合することによってこれを固定する構成としているため、カフ100Aの大型化に伴う製造コストの増加についても、これを抑制することを可能にしている。
したがって、本実施の形態における血圧計用カフ100Aおよびこれを備えた血圧計1とすることにより、大型化した場合にも血圧値を高精度に測定することが可能でかつ安価に製作することができる血圧計用カフおよびこれを備えた血圧計とすることができる。
図7ないし図9は、本実施の形態に基づいた第1ないし第3変形例に係るカフの外周面側から見た場合の展開図である。以下、これら図7ないし図9を参照して、本実施の形態に基づいた第1ないし第3変形例に係るカフ100B〜100Dについて説明する。
図7に示すように、第1変形例に係るカフ100Bにあっては、ループファスナ141を外側カバー部材120に固定するための内側縫合部が、空気袋150の短手方向に沿って直線状に延びるように互いに並走して設けられた7本の縫合ライン145bによって構成されている。
図8に示すように、第2変形例に係るカフ100Cにあっては、ループファスナ141を外側カバー部材120に固定するための内側縫合部が、空気袋150の短手方向に沿って直線状に延びるように互いに並走して設けられた2本の縫合ライン145bと、これら2本の縫合ライン145bおよび周縁縫合部としての縫合ライン145aによって区切られた平面視略矩形状の3つの領域の対角を結ぶように交差して設けられた合計6本の縫合ライン145bとによって構成されている。
図9に示すように、第3変形例に係るカフ100Dにあっては、ループファスナ141を外側カバー部材120に固定するための内側縫合部が、周縁縫合部としての縫合ライン145aと略相似形でかつ略同心の大きさの異なる平面視略矩形状に設けられた2つの縫合ライン145bによって構成されている。
これら第1ないし第3変形例に係るカフ100B〜100Dとした場合にも、上述した実施の形態におけるカフ100Aとした場合と同様に、ループファスナ141を外側カバー部材120に対してより密着させた状態とすることができる。したがって、これら第1ないし第3変形例に係るカフ100B〜100Dおよびこれを備えた血圧計とした場合にも、上述した実施の形態において説明した効果と同様の効果を得ることができる。
以上において説明した本考案の実施の形態およびその変形例においては、ループファスナ141を外側カバー部材120に固定するための内側縫合部として、各種の形状を有するように設けられた縫合ライン145bにてこれを構成するようにした場合を具体的に例示して説明を行なったが、内側縫合部としての縫合ライン145bの形状や数、配設位置等は、当然にこれに限定されるものではない。すなわち、ループファスナ141を平面視した場合に、周縁縫合部の内側に内側縫合部が位置していれば、当該内側縫合部の形状や数、配設位置等は、どのように構成することとしてよい。
また、上述した本考案の実施の形態およびその変形例においては、ループファスナが平面視略矩形状の形状を有している場合を例示して説明を行なったが、ループファスナの形状もこれに限られるものではなく、そのような形状であってもよい。
また、上述した本考案の実施の形態およびその変形例においては、被装着部位として上腕が採用された上腕式血圧計およびこれに具備される血圧計用カフに本考案を適用した場合を例示して説明を行なったが、本考案は、手首式血圧計や足式血圧計およびこれらに具備される血圧計用カフにも当然にその適用が可能である。
さらには、上述した本考案の実施の形態およびその変形例においては、最高血圧および最低血圧が測定可能な血圧計およびこれに具備される血圧計用カフに本考案を適用した場合を例示して説明を行なったが、最高血圧および最低血圧以外の他の血圧情報(たとえば、平均血圧値、脈波、脈拍、AI(Augmentation Index)値等)が測定可能な血圧情報測定装置およびこれに具備される血圧情報測定装置用カフに本考案を適用することも当然に可能である。
このように、今回開示した上記各実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本考案の技術的範囲は実用新案登録請求の範囲によって画定され、また実用新案登録請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 血圧計、10 本体、11 ケーシング、20 制御部、21 表示部、22 メモリ部、23 操作部、24 電源部、30 エア系コンポーネント、31 加圧ポンプ、32 排気弁、33 圧力センサ、34 加圧ポンプ駆動回路、35 排気弁駆動回路、36 発振回路、40 エア管、100A〜100D カフ、110 外装カバー、120 外側カバー部材、130 内側カバー部材、140 バイアステープ、141 面ファスナ(ループファスナ)、142 面ファスナ(フックファスナ)、143 リング固定布、145,145a,145b 縫合ライン、150 空気袋、151 ニップル、160 リング。

Claims (3)

  1. 被装着部位に巻き付けられた装着状態において環状の形態をとる血圧情報測定装置用カフであって、
    流体が出入りすることによって膨縮する流体袋と、
    前記流体袋を内包する袋状の外装カバーと、
    前記外装カバーの長手方向の一端部に設けられ、前記外装カバーの長手方向の他端部が挿通されることで前記外装カバーの前記他端部寄りの部分を前記外装カバーの環状の部分の周方向に沿って折り返し可能にする引っ掛け部材と、
    前記外装カバーの前記引っ掛け部材によって折り返された部分と前記外装カバーの環状の部分とを固定可能にする固定手段とを備え、
    前記外装カバーは、前記装着状態において前記流体袋よりも内側に位置する内側カバー部材と、前記装着状態において前記流体袋よりも外側に位置する外側カバー部材とを有し、
    前記固定手段は、前記外装カバーの環状の部分における前記外側カバー部材の表面を少なくとも覆うように設けられたループファスナと、前記外装カバーの前記引っ掛け部材によって折り返された部分における前記外側カバー部材の表面を覆うように設けられたフックファスナとからなる面ファスナにて構成され、
    前記ループファスナが、平面視した場合に、その周縁に沿って縁取るように前記外側カバー部材に縫合された周縁縫合部と、前記周縁縫合部の内側の部分において前記外側カバー部材に縫合された内側縫合部とによって前記外側カバー部材に固定されている、血圧情報測定装置用カフ。
  2. 前記内側縫合部が、前記流体袋の長手方向に沿って直線状に延びるように互いに並走して設けられた複数の縫合部によって構成されている、請求項1に記載の血圧情報測定装置用カフ。
  3. 請求項1または2に記載の血圧情報測定装置用カフと、
    前記流体袋を加減圧するための加減圧機構と、
    前記加減圧機構にて加減圧された前記流体袋の内圧変動に基づいて血圧情報を取得する血圧情報取得部とを備えた、血圧情報測定装置。
JP2011007708U 2011-12-27 2011-12-27 血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置 Expired - Lifetime JP3174209U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011007708U JP3174209U (ja) 2011-12-27 2011-12-27 血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011007708U JP3174209U (ja) 2011-12-27 2011-12-27 血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3174209U true JP3174209U (ja) 2012-03-08

Family

ID=48001377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011007708U Expired - Lifetime JP3174209U (ja) 2011-12-27 2011-12-27 血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3174209U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4665757B2 (ja) 血圧計用カフおよびこれを備えた血圧計
JP4595573B2 (ja) 血圧計用カフおよびその製造方法ならびに血圧計
JP3168377U (ja) 血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置
JP4742576B2 (ja) 血圧計用カフおよびこれを備えた血圧計
JP2006218178A (ja) 血圧計用カフおよび血圧計
JP5556244B2 (ja) 血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置
TWI532464B (zh) 血壓資訊測量裝置用壓脈帶及具備壓脈帶之血壓資訊測量裝置
JP5633447B2 (ja) 血圧情報測定装置用カフの製造方法
JP2006174860A (ja) 血圧計用カフおよびこれを備えた血圧計
WO2011105196A1 (ja) 血圧情報測定装置
JP5487963B2 (ja) 血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置
JP2012200508A (ja) 血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置
WO2018150750A1 (ja) 血圧情報測定装置
JP2007275483A (ja) 血圧計用カフ
JP5494008B2 (ja) 血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置
JP5141679B2 (ja) 血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置
WO2018150751A1 (ja) 血圧情報測定装置
JP5987547B2 (ja) 血圧情報測定装置
JP3174209U (ja) 血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置
JP3168376U (ja) 血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置
JP3171697U (ja) 血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置
JP5862285B2 (ja) 血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置
JP3174766U (ja) 血圧計用カフ
JP3174765U (ja) 血圧計用カフ
JP6834569B2 (ja) 血圧情報測定装置用カフ

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3174209

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150215

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term