JP3173075B2 - プロペラシャフトの製造方法 - Google Patents

プロペラシャフトの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプロペラシャフトの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車工業の分野では、車輌重量を軽く
して燃費節減を図るために、各種の部材を繊維強化プラ
スチック材で代替することが試みられている。これら部
材のうち、たとえば、プロペラシャフトは、繊維強化プ
ラスチック管の両端部に、駆動軸や従動軸と連結してそ
のトルクを伝達するための接続継手を接続した構造にな
っている。このようなプロペラシャフトにおいては、ト
ルク伝達時に、繊維強化プラスチック管と接続継手との
接続部に応力集中が発生しやすく、そのため、当該接続
部は充分大きい破壊強度を有する接続状態になっている
ことが必要とされる。
【0003】ところで、繊維強化プラスチック管と継手
部材とを接続する方法としては、従来、様々な方法が提
案されている。たとえば、繊維強化プラスチック管体の
端部内壁に周方向に延びる2条の溝を平行に周設し、こ
れらの溝に弾力性を有するOリングを嵌め込み、前記管
体に継手部材を挿入した後Oリング間に接着剤を注入し
て接続する方法が、特開昭52−127552号公報に
開示されている。
【0004】しかしながら、この方法で形成された接続
部は、強度が小さく、しかも耐久性に劣るという問題が
あり、前記したプロペラシャフトのような過酷な条件下
で使用される部材に適用することはほとんどできない。
また、特開昭55−159314号には、繊維強化プラ
スチック管の端部内壁に金属製スリーブを組み込んだシ
ャフトの製造方法が開示されている。
【0005】この方法によれば、フィラメントワインデ
ィング法で繊維強化プラスチック管を成形するときに、
まずマンドレルの所定位置に、外周の断面形状が多角形
になっている金属製スリーブを配置し、この上から樹脂
含浸強化繊維を巻付けることにより、前記金属製スリー
ブが一体に組込まれた繊維強化プラスチック管が製造さ
れる。そして、接続継手と前記金属製スリーブを溶接し
て両者の接続がなされている。
【0006】しかしながら、この方法においても、つぎ
のような問題がある。すなわち、まず、接続継手との正
確な接続との関係で、マンドレルへの金属製スリーブの
配置作業は可成り煩雑となり、そのため、生産性の低下
を招きやすい。また、金属製スリーブの外周の断面形状
は多角形になっているので、ここに巻付けられた強化繊
維は前記多角形の頂部で応力集中を受けやすくなり、そ
の結果、強化繊維が金属製スリーブの表面から剥離して
しまうこともある。さらには、接続継手と金属製スリー
ブとの溶接時に、その熱によって、成形されている繊維
強化プラスチック管の一部が劣化するという問題も発生
する。
【0007】また、特公昭62−53373号公報に
は、つぎのような接続方法が開示されている。この方法
では、接続素子の接続端の外周に軸方向に延びる切込み
歯を形成し、この接続素子を繊維強化プラスチック管の
管口から圧入したのち、その繊維強化プラスチック管の
外側に、金属製の支持環を押し嵌めて3者を同心的に組
み合わせている。前記した切込み歯が圧入の過程で繊維
強化プラスチック管の内壁に刻み目をつけ、これが切込
み歯と噛み合っていることにより、接続素子と繊維強化
プラスチック管との相対回転が防止される。
【0008】しかしながら、この方法の場合、接続素子
と繊維強化プラスチック管と支持環を同心的に組み合わ
せるためには、フィラメントワインディング法で成形し
たのちの繊維強化プラスチック管の外周を、偏肉しない
ように機械加工することが必要になる。また、支持環は
金属製であるため、全体の重量は増加してしまい、軽量
化の実現という目的と相反するようになる。
【0009】このように、繊維強化プラスチック管と接
続継手との接続に関する従来方法には、上記したような
多くの問題があり、プロペラシャフトの製造方法として
適切であるとはいいがたい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、繊維
強化プラスチック管と接続継手との接続における上記し
たような問題を解決することにより、トルク伝達軸とし
ての充分なトルク伝達力を有するとともに、製造が比較
的簡単で、したがって安価に製造することができるプロ
ペラシャフトの製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、繊維強化プラスチックから
なり、かつ、端部に強化繊維による周方向補強巻層を含
んでいる円筒体の前記端部の内側に、外周面に、軸方向
に延び、かつ、歯先円の直径が前記円筒体の前記端部の
内径よりも大きい切込み歯を有するヨークを圧入し、前
記切込み歯で前記円筒体の前記端部の内壁に刻み目を刻
設しながら、前記切込み歯を、前記端部の前記内壁に喰
い込ませることによって、前記円筒体と前記ヨークとを
相対回転しないように接続するプロペラシャフトの製造
方法であって、 前記円筒体は、端部の肉厚が他の部分の
肉厚の1.2〜2.0倍であることを特徴とする、プロペ
ラシャフトの製造方法が提供される。また、本発明にお
いては、繊維強化プラスチックからなり、かつ、端部に
強化繊維による周方向補強巻層を含んでいる円筒体の前
記端部の内側に、外周面に、軸方向に延び、かつ、歯先
円の直径が前記円筒体の前記端部の内径よりも大きい切
込み歯を有するヨークを圧入し、前記切込み歯で前記円
筒体の前記端部の内壁に刻み目を刻設しながら、前記切
込み歯を、前記端部の前記内壁に喰い込ませることによ
って、前記円筒体と前記ヨークとを相対回転しないよう
に接続するプロペラシャフトの製造方法であって、 前記
円筒体は、前記切込み歯の歯先円の直径と円筒体の端部
との差が0.1〜0.6mmであることを特徴とする、プロ
ペラシャフトの製造方法が提供される。 更に、本発明に
おいては、繊維強化プラスチックからなり、かつ、端部
に強化繊維による周方向補強巻層を含んでいる円筒体の
前記端部の内側に、外周面に、軸方向に延び、かつ、歯
先円の直径が前記円筒体の前記端部の内径よりも大きい
切込み歯を有するヨークを圧入し、前記切込み歯で前記
円筒体の前記端部の内壁に刻み目を刻設しながら、前記
切込み歯を、前記端部の前記内壁に喰い込ませることに
よって、前記円筒体と前記ヨークとを相対回転しないよ
うに接続するプロペラシャフトの製造方法であって、
記円筒体は、前記円筒体の端部に対する圧入長が、円筒
体の端部の内径の0.5〜1.0倍であることを特徴とす
る、プロペラシャフトの製造方法が提供され る。
【0012】
【作用】本発明方法によれば、繊維強化プラスチックか
らなる円筒体の端部の肉厚が他の部分の肉厚の1.2〜
2.0倍であるか、ヨーク接続端の切込み歯の歯先円の
直径と円筒体の端部との差が0.1〜0.6mmであるか、
または円筒体の端部に対するヨーク接続端の圧入長が円
筒体の端部の0.5〜1.0倍であるかになっているの
で、ヨークの接続端を円筒体の端部に圧入すると、ヨー
クの接続端の外周に形成されている切込み歯は、円筒体
の端部の内壁に刻み目を刻設しながら前記端部の内壁に
喰い込み、自らが刻設した刻み目と噛み合って、ヨーク
と円筒体とは相対回転が起こらないように接続される。
【0013】そのとき、円筒体の端部では、円周方向が
補強されているので、ヨークが円筒体の端口に圧入され
ても、その管口は変形せずに当初の口径を保持し、切込
み歯による円筒体内壁への喰い込みが確実に進み、しか
も、径方向の緊締力を受けるようになって、その接続状
態は非常に強固になる。また、本発明方法によれば、円
筒体の外側に支持環を配することも必要でないため、同
心度をだすための外周への機械加工は不要となり、軽量
化と相俟って接続に要する工程が簡略化される。
【0014】
【実施態様】以下に、添付図面に基づいて実施態様を説
明する。図1において、円筒体1は、常用のフィラメン
トワインディング法などの方法で成形されたもので、そ
の管口1aから所望の長さlに亘る端部1bでは、その
内径はDと一定で、その円周方向の強度が他の部分1c
よりも補強されている。そして、この管口1aから後述
するヨークの接続端が圧入されることにより、この端部
1bが両者の接続部となる。
【0015】この円筒体をフィラメントワインディング
法で成形する場合、それがトルク伝達軸として使用され
ることを考慮にいれると、曲げ共振周波数を高めるため
には、樹脂含浸強化繊維を、円筒体の軸方向に対して5
〜20°の巻き角度で所望の厚みになるまでマンドレル
の全長に亘って巻付けたのち、それを熱処理している。
しかし、このような巻付けの態様では、成形された円筒
体の円周方向弾性率があまり高くないので、ここにヨー
クの接続端を圧入したときに、端部1bの内径Dが変化
してしまい、良好な接続状態が得られなくなる。
【0016】そのため、本発明に用いる円筒体1の場合
は、少なくともこの端部1bの円周方向の強度、具体的
には、弾性率が2〜10ton/mm2 となるように補強され
る。端部1bの円周方向弾性率を上記値まで補強するた
めには、たとえば、内径Dが50〜80mmのとき、端部
1bを成形するときに、これに加えて、樹脂含浸強化繊
維を円筒体の軸方向に対して80〜90°の範囲で配列
するように巻付け、その巻付け層を2〜10層存在させ
るようにして周方向補強巻層1dを形成すればよい。当
然、端部1bは他の部分1cよりも厚肉になる。
【0017】このとき、シャフトになる円筒体1に許容
される外径は、他の部材との関係で決定されるので、こ
の外径があまり大きくなることは好ましくない。また、
外径が大きくなると、曲げ共振周波数が低下したり、重
量が増加したりするという問題も生じてくる。このよう
なことから、端部1bを補強するための補強巻層1dの
肉厚は、他の部分1cの厚みの1.2〜2.0倍の範囲内に
制限することが必要になる。また、補強巻層1dと他の
部分1cとの境界は、画然とした段差構造ではなく、図
1で示したようなテーパー1eを形成していることが好
ましい。局部的な応力集中の発生を防止できるからであ
る。
【0018】一方、円筒体1の端部1bに接続するヨー
ク2は、その接続端2aの外周面に、軸方向に延びてい
る切込み歯2bが設けられている。この切込み歯2b
は、図1のII−II線に沿う断面図で示したように、その
先端が鋭利な歯であることが好ましい。そして、この切
込み歯2bにおける歯先円の直径Dyは、円筒体1の端
部1bの内径Dよりも大径になっている。
【0019】この場合、DyとDとの差は、端部1bの
肉厚や端部1bの円周方向弾性率の値によっても変わっ
てくるが、その値は、0.1〜0.6mmの範囲内に設定さ
れる。DyとDとの差が0.1mm未満の場合には、ヨー
ク2の接続端2aを円筒体1の管口1aから端部1bに
圧入したときに、切込み歯2bによって端部1bの内壁
1fに刻設される刻み目の深さは浅くなり、そのため、
切込み歯2bと刻み目との噛み合いが不充分で、両者間
で高い接続強度が得られず、プロペラシャフトとして求
められる充分に大きな破壊強度が得られないようにな
る。また、DyとDの差が0.6mmより大きい場合は、
ヨーク2の圧入に要する荷重は増大するので圧入装置が
大型化するとともに、円筒体1の端部1bの強度が低い
時には、その端部1b自体が破壊するという問題を引き
起こしてしまう。
【0020】上記した円筒体1の管口1aからヨーク2
の接続端2aを圧入し、接続端2aの切込み歯2bで円
筒体の端部1bの内壁1fに刻み目を刻設しながら、切
込み歯2bを円筒体の端部1bの内壁1fに喰い込ませ
て両者を噛み合わせることによって、円筒体1とヨーク
2とが相対回転しないように接続して、本発明のプロペ
ラシャフトが製造される。
【0021】この場合、ヨーク2の接続端2aの圧入の
長さ(圧入長)は、円筒体1の端部1bの内径Dの0.
5〜1.0倍に設定される。この圧入長がDの0.5倍値
より短い場合は、両者の接続部における強度がプロペラ
シャフトに求められる破壊強度よりも低くなり、またD
の1.0倍値より長くなると、必要とされる破壊強度を
大幅に上まわって無駄であると同時に、重量増、製造コ
スト増などの問題が生じてくるからである。
【0022】なお、ヨーク2の接続端2aに少しテーパ
ーをつけておいてもよい。ヨーク2を円筒体1の端部1
bの内側に圧入するときに、ヨーク2の圧入が円滑に行
えるようになるからである。また、ヨーク2を圧入する
ときに、円筒体1の端部の内壁1fまたはヨーク2の接
続端2aの外周面に接着剤などを塗布しておくと、機械
的結合と接着剤による結合との両方が併用できる。
【0023】
【実施例】
実施例1 フィラメントワインダーに直径55.5mmのマンドレルを
セットし、ここに、東レ株式会社製炭素繊維“トレカ”
T300の糸束(6000フィラメント)4本を引き揃
え、エポキシ樹脂を含浸した状態で給糸した。
【0024】繊維配列は、最初はマンドレルの軸方向に
対し15°の巻き角度で8層の強化繊維の内層を形成
し、ついで、両端部のみ、軸方向に対し88°の巻き角
度で6層の補強巻層を形成した。全体を加熱炉内で回転
加熱することにより、エポキシ樹脂を硬化し、ついで、
マンドレルを抜きとって図1で示したような円筒体1を
得た。
【0025】この円筒体1の内径Dは55.5mm,端部1
bの外径は64mmであり、内層1cの肉厚は2.25mm,
補強巻層1dの厚みは2.0mmであった。また、端部1b
における円周方向弾性率は6ton/mm2 であった。一方、
ヨークとして、図1で示したようなユニバーサルジョイ
ント用の鉄製ヨークを用意した。
【0026】このヨーク2の接続端2aの外周面に、歯
先円の直径Dyが55.94mmの切込み歯2bを加工し
た。このヨークの接続端2aを、円筒体1の管口1aか
ら端部1bの内側に圧入した。圧入長は50mmとした。
端部1bの内壁1fには、ヨーク2の接続端2aの切込
み歯2bによって、深さ0.22mmの刻み目が形成されて
両者が噛み合い、ヨーク2と円筒体1が接続した。
【0027】この接続部の静的ねじり破壊試験を行った
ところ、ねじり破壊トルクは350Kg・mであり、充
分、車輌用のプロペラシャフトとして使用できることが
確認された。
【0028】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明方
法によれば、繊維強化プラスチックからなる円筒体とヨ
ークを強固に接続することができ、得られた接続部材
は、車輌用プロペラシャフトとして充分使用できるもの
である。このことは、円筒体の端部の肉厚を他の部分の
肉厚の1.2〜2.0倍にして円筒体の端部における円周
方向弾性率が高くしたり、また、ヨークの切込み歯の歯
先円と円筒体の端部との差を0.1〜0.6mmと設定した
り、更には、ヨークの円筒体の端部に対する圧入長を円
筒体の端部の内径の0.5〜1.0倍に設定したので、
の端部の内径は変化せず、切込み歯による端部内壁への
刻み目の刻設が充分満足する状態で形成されるので、切
込み歯と刻み目の噛合いは良好になり、端部の軸方向へ
の緊締力も発生して、両者が強固に接続されるからであ
る。
【0029】また、金属製の支持環を接続部の外側に配
することも不要になるので、全体として軽量になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】接続する前における円筒体とヨークとの位置関
係を示す部分断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 繊維強化プラスチックからなる円筒体 1a 円筒体1の管口 1b 円筒体1の端部 1c 端部1b以外の部分 1d 繊維強化プラスチックからなる周方向補強巻層 1e 補強巻層1dのテーパー 1f 端部1bの内壁 2 ヨーク 2a ヨーク2の接続端 2b 切込み歯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/00 B60K 17/22 B60K 17/30 F16C 3/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維強化プラスチックからなり、かつ、
    端部に強化繊維による周方向補強巻層を含んでいる円筒
    体の前記端部の内側に、外周面に、軸方向に延び、か
    つ、歯先円の直径が前記円筒体の前記端部の内径よりも
    大きい切込み歯を有するヨークを圧入し、前記切込み歯
    で前記円筒体の前記端部の内壁に刻み目を刻設しなが
    ら、前記切込み歯を、前記端部の前記内壁に喰い込ませ
    ることによって、前記円筒体と前記ヨークとを相対回転
    しないように接続するプロペラシャフトの製造方法であ
    って、 前記円筒体は、端部の肉厚が他の部分の肉厚の1.2〜
    2.0倍であることを特徴とする、プロペラシャフトの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 円筒体の補強巻層が、円筒体の軸方向に
    対して80〜90°の角度で配列され、円筒体の端部の
    周方向弾性率を2〜10ton/mm2にする強化繊維を含ん
    でいる、請求項1のプロペラシャフトの製造方法。
  3. 【請求項3】 繊維強化プラスチックからなり、かつ、
    端部に強化繊維による周方向補強巻層を含んでいる円筒
    体の前記端部の内側に、外周面に、軸方向に延び、か
    つ、歯先円の直径が前記円筒体の前記端部の内径よりも
    大きい切込み歯を有するヨークを圧入し、前記切込み歯
    で前記円筒体の前記端部の内壁に刻み目を刻設しなが
    ら、前記切込み歯を、前記端部の前記内壁に喰い込ませ
    ることによって、前記円筒体と前記ヨークとを相対回転
    しないように接続するプロペラシャフトの製造方法であ
    って、 前記円筒体は、前記切込み歯の歯先円の直径と円筒体の
    端部との差が0.1〜0.6mmであることを特徴とする、
    プロペラシャフトの製造方法。
  4. 【請求項4】 円筒体の補強巻層が、円筒体の軸方向に
    対して80〜90°の角度で配列され、円筒体の端部の
    周方向弾性率を2〜10ton/mm 2 にする強化繊維を含ん
    でいる、請求項3のプロペラシャフトの製造方法。
  5. 【請求項5】 繊維強化プラスチックからなり、かつ、
    端部に強化繊維による周方向補強巻層を含んでいる円筒
    体の前記端部の内側に、外周面に、軸方向に延び、か
    つ、歯先円の直径が前記円筒体の前記端部の内径よりも
    大きい切込み歯を有するヨークを圧入し、前記切込み歯
    で前記円筒体の前記端部の内壁に刻み目を刻 設しなが
    ら、前記切込み歯を、前記端部の前記内壁に喰い込ませ
    ることによって、前記円筒体と前記ヨークとを相対回転
    しないように接続するプロペラシャフトの製造方法であ
    って、 前記円筒体は、前記円筒体の端部に対する圧入長が、円
    筒体の端部の内径の0.5〜1.0倍であることを特徴と
    する、 プロペラシャフトの製造方法。
  6. 【請求項6】 円筒体の補強巻層が、円筒体の軸方向に
    対して80〜90°の角度で配列され、円筒体の端部の
    周方向弾性率を2〜10ton/mm 2 にする強化繊維を含ん
    でいる、請求項5のプロペラシャフトの製造方法。
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