JP3172903B2 - サーモエレメントで開閉駆動される蝶番 - Google Patents

サーモエレメントで開閉駆動される蝶番

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JP3172903B2 JP10728796A JP10728796A JP3172903B2 JP 3172903 B2 JP3172903 B2 JP 3172903B2 JP 10728796 A JP10728796 A JP 10728796A JP 10728796 A JP10728796 A JP 10728796A JP 3172903 B2 JP3172903 B2 JP 3172903B2
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武 宮内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、サーモエレメントの
進退移動するピストンで開閉駆動される蝶番に関するも
ので、例えばこの蝶番に開口を開閉する蓋を取り付け、
周囲温度が所定値以下になると、前記蓋が蝶番に備えた
スプリングの付勢力で閉じ、周囲温度が所定値以上にな
ると、前記蓋がサーモエレメントのピストンの前進によ
り開くようにする手段として使用できるようにするもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、常時閉じる方向に、あるいは開く
方向にスプリングで付勢された蝶番はあったが、蝶番の
周囲温度が所定値以上になると蝶番を付勢力に抗して回
動させるようなものはなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】常時閉じる方向に、あ
るいは開く方向にスプリングで付勢された蝶番に蓋を取
り付けた場合、閉じた蓋を所望温度以上のときに開き、
あるいは開いた蓋を所望温度以下のときに閉じるように
するには、その蓋の開閉手段として、モーターあるいは
電磁プランジャーを用い、蓋を開ける、あるいは蓋を閉
じるときに、前記モーターあるいは電磁プランジャーに
通電する必要があった。この発明は、前記モーターある
いは電磁プランジャーを用いることなく、閉じた蓋を所
望温度以上のときに開き、あるいは開いた蓋を所望温度
以下のときに閉じるようにすることができるサーモエレ
メントで開閉駆動される蝶番を提供することを課題とす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明のサーモエレメントで開閉駆動される蝶番
は、常時閉じる方向にスプリング2で付勢された蝶番1
の一方片1aに、温度変化によって膨張・収縮するワッ
クス(熱膨張体)3bの膨張・収縮作用によって進退移
動するピストン3aを有するサーモエレメント3を取り
付け、このサーモエレメント3のピストン3aの先端3
a′を蝶番1の他方片1bに当接させ、前記ピストン3
a設置側の反対側に傾斜させた傾斜部1cを、前記サー
モエレメント3のピストン3aが当接する蝶番1の他方
片1bの当接部に形成して構成したことを特徴とするも
のである。
【0005】
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に従ってこの発明のサ
ーモエレメントで開閉駆動される蝶番の実施の形態につ
いて詳細に説明する。図1の(a)はこの発明の蝶番の
平面図、(b)図は同正面図、(c)は同左側面図であ
り、図2はこの発明のサーモエレメントで開閉駆動され
る蝶番の他方片にサーモエレメントのピストンが当接す
る部分の拡大図、図3は蝶番の回動状態を示す図であ
る。
【0007】これらの図において、1は常時閉じる方向
にスプリング2で付勢された蝶番であり、その一方片1
aに、温度変化によって膨張・収縮するワックスの膨張
・収縮作用によって進退移動するピストン3aを有する
サーモエレメント3を取り付け、このサーモエレメント
3の進退移動するピストン3aの先端3a′を、蝶番1
の他方片1bに当接させて構成している。また、前記サ
ーモエレメント3のピストン3aの先端3a′が当接す
る蝶番1の他方片1bの当接部に、ピストン3aの前進
方向に向かう傾斜部1cを形成している。1dは蝶番1
の一方片1aと他方片1bを回動自在に組み立てた支軸
である。
【0008】図4は前記サーモエレメント3を詳細に示
した図であり、3cはワックス(熱膨張体)3bを収納
したケース、3dは前記ワックス3bをケース3c内に
封入するダイアフラム、3eはこのダイアフラム3dを
介して前記ケース3cの開口部に連結したガイド筒体
で、このガイド筒体3e内の前記ダイアフラム3d側か
ら順次、流動体3fと、ラバーピストン3gと、バック
アッププレート3hと、ピストン3aとが配設されてい
る。
【0009】このサーモエレメントで開閉駆動される蝶
番は、以上のように構成されているので、その使用の一
例として、前記サーモエレメント3が取り付けられた蝶
番1の一方片1aを固定部に取り付け、他方片1bに開
口を開閉する蓋を取り付けると、蝶番1の周囲温度が所
定値以上になると、前記サーモエレメント3に内蔵され
たワックス3bが膨張して、ピストン3aが前進し、蝶
番1の他方片1bを押動して、この他方片1bに取り付
けた蓋を開ける。また、蝶番1の周囲温度が所定値以下
になると、前記ワックス3bが収縮してピストン3aの
前進力がなくなり、蝶番1のスプリング2の付勢力で、
蝶番1の他方片1bは一方片1a側に回動させられるの
で、この他方片1bに取り付けた蓋を閉じるように作動
させる。
【0010】また、前記サーモエレメント3のピストン
3aの先端3a′が当接する蝶番1の他方片1bの当接
部に、前記ピストン3aの前進方向に向かう傾斜部1c
を形成したことにより、図3の実線で示すように、前記
ピストン3aが蝶番1の他方片1bの傾斜部1cの押し
始め時においては、ピストン3aに作用する力の方向
は、ピストン3aの軸方向と軸に直行する方向となる。
この軸に直行する方向の力がピストン3aに作用して
も、まだピストン3aの前進量が少ないので偏荷重の影
響は少ない。また、2点鎖線で示すように、ピストン3
aが大きく前進移動したときは、ピストン3aの軸に直
行する方向の力が作用すると、偏荷重が大きくなり偏摩
擦が生ずるが、この実施の形態においては、前記傾斜部
1cの当接部Cをピストン3aが押すことになり、ピス
トン3aに作用する力の方向は軸方向のみとなり、ピス
トン3aに偏荷重がかからないので、偏摩擦も生じな
い。また、前記サーモエレメント3のピストン3aの先
端3a′の、前記蝶番1の他方片1bへの当接位置が経
時変化しても、その当接位置の変化は、A点からB点方
向に変化する傾向となり、すなわち、支軸1dの方向に
変化する傾向となるので、経時変化によって前記蝶番1
の他方片1bの開き角度が小さくなるようなことがなく
なる。
【0011】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、すなわ
ち、常時閉じる方向にスプリングで付勢された蝶番の一
方片に、温度変化によって膨張・収縮するワックスの膨
張・収縮作用によって進退移動するピストンを有するサ
ーモエレメントを取り付け、このサーモエレメントのピ
ストンの先端を蝶番の他方片に当接させて構成したサー
モエレメントで開閉駆動される蝶番としたので、蝶番の
周囲温度が所定値以上になると、前記サーモエレメント
に内蔵されたワックスが膨張して、ピストンが前進し、
蝶番の他方片を常時閉じる方向に付勢したスプリングの
付勢力に抗して押し開く。また、蝶番の周囲温度が所定
値以下になると、前記ワックスが収縮してピストンの前
進力がなくなり、前記スプリングの付勢力で、蝶番の他
方片は一方片側に回動させられるので、この蝶番の使用
の一例として、前記サーモエレメントが取り付けられた
蝶番の一方片を固定部に取り付け、他方片に開口を開閉
する蓋を取り付けると、蝶番の周囲温度が所定値以上に
なると、開口を閉じた蓋が開き、蝶番の周囲温度が所定
値以下になると、開口を開いていた蓋が閉じるようにす
ることができる。
【0012】また、請求項2に記載の発明によれば、す
なわち、前記サーモエレメントのピストンが当接する蝶
番の他方片の当接部に、前記ピストンの前進方向に向か
う傾斜部を形成したことにより、ピストンが大きく前進
移動したときは、ピストンの軸に直行する方向の力が作
用すると、偏荷重が大きくなり偏摩擦が生ずるが、前記
傾斜部の当接部をピストンが押すことになり、ピストン
に作用する力の方向は軸方向のみとなり、ピストンに偏
荷重がかからないので偏摩擦も生じない。また、前記サ
ーモエレメントのピストンの先端の、前記蝶番の他方片
への当接位置が経時変化しても、その当接位置の変化
は、支軸の方向に変化する傾向となるので、経時変化に
よって前記蝶番の他方片の開き角度が小さくなるような
ことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のサーモエレメントで開閉駆動される
蝶番を各方向から見た図である。
【図2】この発明のサーモエレメントで開閉駆動される
蝶番の他方片にサーモエレメントのピストンが当接する
部分の拡大図である。
【図3】蝶番の回動状態を示す図である。
【図4】サーモエレメントを詳細に示した図である。
【符号の説明】
1 蝶番 1a 一方片 1b 他方片 1c 傾斜部 1d 支軸 2 スプリング 3 サーモエレメント 3a ピストン 3a′ 先端 3b ワックス 3c ケース 3d ダイアフラム 3e ガイド筒体 3f 流動体 3g ラバーピストン 3h バックアッププレート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常時閉じる方向にスプリング(2)で付
    勢された蝶番(1)の一方片(1a)に、温度変化によ
    って膨張・収縮するワックスの膨張・収縮作用によって
    進退移動するピストン(3a)を有するサーモエレメン
    ト(3)を取り付け、このサーモエレメント(3)のピ
    ストン(3a)の先端(3a′)を蝶番(1)の他方片
    (1b)に当接させ、前記ピストン(3a)設置側の反
    対側に傾斜させた傾斜部(1c)を、前記サーモエレメ
    ント(3)のピストン(3a)が当接する蝶番(1)の
    他方片(1b)の当接部に形成して構成したことを特徴
    とするサーモエレメントで開閉駆動される蝶番。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210365078A1 (en) * 2020-05-22 2021-11-25 Shenzhen Royole Technologies Co., Ltd. Folding apparatus and flexible electronic device
JP7072302B1 (ja) * 2021-09-06 2022-05-20 株式会社榮伸 背負い鞄の接続金具

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US20210365078A1 (en) * 2020-05-22 2021-11-25 Shenzhen Royole Technologies Co., Ltd. Folding apparatus and flexible electronic device
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