JP3172269B2 - 非接触データキャリアを用いたデータ処理装置 - Google Patents

非接触データキャリアを用いたデータ処理装置

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JP3172269B2
JP3172269B2 JP18638792A JP18638792A JP3172269B2 JP 3172269 B2 JP3172269 B2 JP 3172269B2 JP 18638792 A JP18638792 A JP 18638792A JP 18638792 A JP18638792 A JP 18638792A JP 3172269 B2 JP3172269 B2 JP 3172269B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、施設や機器の有料利用
等に使用される非接触データキャリアを用いたデータ処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スキー場のリフトや遊戯施設等の
有料使用に利用される所謂データコインとして知られた
非接触データキャリアを用いたデータ処理装置として
は、例えば図4のものが知られている。図4おいて、1
0はリーダライタ、20はデータキャリアである。リー
ダライタ10は固定設置され、制御部11、変調回路1
2、送信コイル13a、受信コイル13bおよび復調回
路14を備える。またデータキャリア20は利用者が例
えばペンダントあるいは腕時計として携帯しており、E
2 PROM等の不揮発性のメモリ21、制御部22、送
受信コイル23、復調回路24、変調回路25および整
流回路26を備える。
【0003】このようなデータ処理装置の動作は、リー
ダライタ10の変調回路12はデータビット0に対応し
たFSK信号を常時送信コイル13aに供給しており、
データキャリア20をリーダライタ10の通信可能距離
に近づけると、リーダライタ10の送信コイル13aか
らの送信信号に応じた受信電圧がデータキャリア20の
送受信コイル23に誘起され、この受信電圧を整流回路
26で整流平滑して電源電圧Vccを作り出して動作状
態となる。
【0004】データキャリア20のメモリ21には固有
の符号コード、、例えばIDコードが登録されており、
リーダライタ10が符号コードの照合命令を発行する
と、メモリ21の符号コードとの照合処理が実行され、
照合に成功するとメモリ21に対するアクセスが許可状
態となり、所謂データキャリア20の鍵を開けることが
できる。
【0005】データキャリア20の鍵を開けることがで
きたリーダライタ10は、メモリ21の特定のアドレス
を指定してデータを読出して変更し、変更したデータを
同じメモリアドレスに書き込むことでメモリ内容の変更
を行う。このメモリ内容の書き替えが済むと、同じアド
レスを指定して読出を行い、正しく書けたか否かの確認
を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなデータキャリアを用いたデータ処理装置にあって
は、リーダライタからアクセスでデータキャリアのメモ
リ内容を書き変えた場合正しく書けなかった時には、再
度、同一アドレスを指定して書込みを行うことになる。
【0007】この再書込みの際に、例えば図5に示すよ
うに、アクセス許可を獲得して書込みを行っていたデー
タキャリア20Aが遠のき、別のデータキャリア20B
が通信可能距離に近づいてくる場合がある。この場合、
データキャリア20Bの鍵は開いていないため、リーダ
ライタ10は、符号コードの照合命令を行って鍵を開
け、メモリ内容を調べるが、このときに得られる符号コ
ードは前回とは異なる符号コードであることから、別の
データキャリア20Bをアクセスしてしまったことが判
る。そこで、前のデータキャリア20Aを正しくアクセ
スするためには、誤って開いたデータキャリア20の鍵
をかけ直す必要がある。
【0008】その理由は、データキャリア10の通信可
能距離に鍵の開いた2つのデータキャリア20A,20
Bが存在していると、正しい方のデータキャリア20A
に書込みを行ったときに、同時に別のデータキャリア2
0Bにも同じデータが書込まれてしまうからである。し
かし、従来装置にあっては、鍵を開けるための符号コー
ド照合命令とその実行アルゴリズムは準備されている
が、一度開けた鍵をかけ直すためのコマンドやその実行
アルゴリズムは準備されておらず、このような鍵をかけ
直す機能をもたせるためには、新たなコマンド体系を追
加しなければならず、処理が煩雑になる恐れがあった。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、新たなコマンド体系を準備すること
なく簡単にリーダライタからデータキャリアの鍵をかけ
直すことができるようにした非接触データキャリアを用
いたデータ処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。まず本発明は、リーダラ
イタに非接触結合されるデータキャリアに、所定の符号
コードを格納した少なくとも読出可能なメモリと、リー
ダライタとデータキャリアの間での諸問のやりとりが成
功した時に、その後のデータキャリアによるメモリのア
クセスを一部又は全部許可する照合許可手段と、リーダ
ライタの送信信号から動作電力を生成する動作電力生成
手段とを設けた非接触データキャリアを用いたデータ処
理装置を対象とする。
【0011】このようなデータ処理装置につき本発明に
あっては、リーダライタに、データキャリアのアクセス
許可を獲得する際に得られた符号コードを記憶する符号
記憶部と、その後にデータキャリアに対するアクセスに
失敗した時、アクセス獲得の再処理の際に得られた符号
コードが符号記憶部に記憶した符号コードとことなる場
合は、データキャリアに対する動作電力生成のための送
信信号を停止してアクセス禁止状態に戻すリセット手段
を設けたことを特徴とする。
【0012】更に本発明は、リーダライタに、データキ
ャリアのアクセス許可を獲得した後に読出した符号コー
ドを記憶する符号記憶部と、その後にデータキャリアに
対するアクセスに失敗した時、アクセス獲得の再処理を
行い、その後に読出した符号コードが符号記憶部に記憶
した符号コードと異なる場合は、データキャリアに対す
る動作電力生成のための送信信号を停止してアクセス禁
止状態に戻すリセット手段を設けるようにしてもよい。
【0013】ここで、リーダライタとデータキャリアの
間での所定の手続きが成功した時に、動作電力の供給が
停止されるか、または送信信号を十分に受信できなくな
るまでメモリに対するアクセスを一部又は全部許可し続
けるようになる。
【0014】
【作用】このような構成を備えた本発明による非接触デ
ータキャリアを用いたデータ処理装置によれば、データ
キャリアのアクセス許可を獲得した後にリーダライタが
メモリ内容の書き変えなどのアクセスに失敗し、アクセ
ス獲得からの処理をやり直した場合、データキャリアか
ら前回とは異なる符号コード、例えばIDコードが読出
された時には、別のデータキャリアの鍵を誤って開けて
しまったものと判断し、データキャリアに対するFSK
信号の送信を停止し、誤って鍵を開いてしまったデータ
キャリアへの動作電力の供給を停止してリセットを掛け
ることで、次に動作電力の供給を受けた際には、鍵をか
け直した状態に戻すことができる。
【0015】このため鍵を書け直すための特別なコマン
ド体系を設ける必要がなく、簡単に鍵をかけ直すリセッ
ト動作ができる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示した実施例構成
図であり、データキャリアに対するアクセス許可を獲得
する際に得られた符号コードを記憶し、その後のアクセ
ス処理を行うようにしたことを特徴とする。図1におい
て、10はリーダライタであり、有料利用される施設の
入り口等に固定設置されている。20はデータキャリア
であり、施設を利用する人がデータコインあるいは腕時
計といった形で保持している。
【0017】リーダライタ10には制御部11,変調回
路12,送受信コイル13,復調回路14,切替回路1
5,コマンド生成部16,ID番号読出部17,ID番
号記憶部18,比較部19,読出部30及びリセット回
路部32が設けられる。一方、データキャリア20には
2 PROM等の不揮発性のメモリ21,制御部22,
送受信コイル23,変調回路24,復調回路25,整流
回路26,暗号コード照合部27,ID番号読出部2
8,ID番号照合部29,許可ゲート部40,送受信切
替スイッチ42が設けられる。
【0018】この実施例にあっては、データキャリア2
0のメモリ21に予め暗号コードとデータキャリア固有
のID番号を登録している。ここで、暗号コード及びI
D番号は固定データであっても良いし可変データであっ
ても良く、更には固定データと可変データの組み合わせ
データであっても良い。まず、リーダライタ10による
データキャリア20に対する動作電力の供給を説明す
る。リーダライタ10に設けた変調回路12はコマンド
生成部16からのビットデータ0,1に応じた周波数f
1 ,f2 のいずれかのFSK変調信号を送信コイル13
に供給し、データキャリア20をアクセスしていないス
タンバイ状態にあっては、データビット0に対応したF
SK信号を常時送受信コイル13に供給している。
【0019】このため、送受信コイル13の所定の領域
には常にFSK変調信号による電磁界が生成され、この
通信可能距離にデータキャリア20が近付いてくると送
受信コイル23にFSK信号の受信電圧が誘起される。
データキャリア20の送受信切替スイッチ42は図示の
ように常時受信側に切り替わっており、送受信コイル2
3の受信電圧を整流回路26で整流平滑し、電源電圧V
ccを作り出し、内部に動作電力を供給している。
【0020】次にリーダライタ10とデータキャリア2
0間のデータ伝送については、リーダライタ10からデ
ータキャリア20に対してはFSK変調方式が採用さ
れ、一方、データキャリア20からリーダライタ10に
対してはスペクトラム拡散変調方式が採用される。リー
ダライタ10からデータキャリア20に対するデータ伝
送は、データビットに応じた変調回路12からのFSK
変調信号が送受信コイル13,23による非接触結合で
データキャリア20の復調回路25に与えられてデータ
ビットが復調され、制御部22に与えられる。
【0021】一方、制御部22からのデータビットは変
調回路24でデータビット0,1に対応した擬似ランダ
ム系列信号、例えばデータビット0,1に対応してM0
系列信号とM1 系列信号のいずれかを発生する。この擬
似ランダム信号はリーダライタ10の復調回路14で復
調される。復調回路14にはデータキャリア20側と同
じM0 ,M1 系列信号が基準信号として記憶されてお
り、受信系列と基準系列との自己相関を演算し、両系列
が一致すると自己相関ピーク値が得られることでデータ
ビット1または0の復調出力を生ずる。
【0022】次にリーダライタ10によるデータキャリ
ア20のアクセス獲得処理を説明する。この実施例にあ
っては、リーダライタ10の通信可能距離にデータキャ
リア20が近づいて、動作電力の供給を受けてパワーオ
ンスタートした場合、リーダライタ10から暗号コード
照合命令を送って1回目の照合処理を行わせ、次にID
番号読出命令を送ってID番号を読み出し、更にID番
号照合命令を送って2回目の照合処理を行わせ、照合成
功でアクセスを許可する。このアクセスの許可はメモリ
21の一部又は全部に対し行うことができる。
【0023】アクセス許可を獲得するための暗号コード
照合命令,ID番号読出命令及びID番号照合命令はコ
マンド生成部16により順次発行される。また、コマン
ド生成部16はスタンバイ状態においてテストコマンド
を周期的に発行しており、このテストコマンドに対しデ
ータキャリア20から予め定めた応答ビットが得られた
ときにアクセス許可の獲得処理を開始する。
【0024】データキャリア20からの暗号コード,I
D番号及び通常アクセスの読出データの読出しは読出部
30により行われる。更にリーダライタ10には、一度
データキャリア20のアクセス許可を獲得した後に通常
のアクセスに失敗した場合のアクセス獲得の再処理にお
けるID番号比較処理のため、ID番号読出部17,I
D番号記憶部18及び比較部19が設けられている。I
D番号記憶部18には読出部30で最初のアクセス獲得
時に得られたID番号が記憶される。
【0025】ID番号読出部17はデータキャリアのア
クセス許可獲得状態で通常アクセスに失敗したときのア
クセス許可の再獲得の際のID番号を読み出して比較部
19に与える。比較部19はID番号記憶部18の記憶
番号とID番号読出部17で読み出したデータキャリア
からのID番号を比較して一致又は不一致出力を生ず
る。比較器19の一致出力については通常のアクセスを
継続して行うが、不一致出力についてはリセット回路部
32を起動し、切替回路15を作動して変調回路12に
よる電力供給のためのFSK信号の送信動作を強制的に
停止する。
【0026】具体的には、切替回路15は制御部11か
らの送受信制御に応じた復調回路14と変調回路12の
動作切替えを行っているが、比較部19より不一致出力
が得られたときにはリセット回路部32の動作によるリ
セット信号で切替回路15を強制的に復調回路14側の
動作状態に切り替え、制御部11から切替回路15に変
調回路12側の動作指令がきても、これを無効とし、送
信動作を強制的に停止する。
【0027】リセット回路部32による変調回路12の
送信停止の時間はデータキャリア20に対するFSK信
号の送信を遮断してから、整流回路26で生成している
電源電圧Vccが低下して内部回路の動作が停止するに
十分な時間である。次にデータキャリア20のアクセス
許可の獲得を行う回路部を説明すると、最初にリーダラ
イタ10から送られてくる暗号コード照合命令を制御部
22で解読すると、暗号コード照合部27を起動し、メ
モリ21に登録している暗号コードを読み出し、例えば
リーダライタ10から送ってきた暗号コードとの照合一
致を判別する。
【0028】この暗号コードの照合はリーダライタ10
から暗号コードを送らず、まず暗号コード照合部27で
メモリ21から暗号コードを読み出してリーダライタ1
0に送り、その後にリーダライタ10から送り返してき
た暗号コードと新たにメモリ21から読み出した暗号コ
ードとの照合一致を処理するようにしても良い。暗号コ
ード照合部27で照合に成功すると、ID番号読出部2
8がイネーブル状態となる。この状態で制御部22がリ
ーダライタ10からのID番号読出命令を解読すると、
ID番号読出部28を起動し、メモリ21からID番号
を読み出してリーダライタ10に送り返す。このID番
号はリーダライタ10の読出部30から制御部11を経
由してID番号記憶部18に記憶される。
【0029】続いて制御部22がリーダライタ10から
のID番号照合命令を解読するとID番号照合部29を
起動し、リーダライタ10から送り返されてきたID番
号とメモリ21から読み出したID番号とを照合する。
このID番号の照合に成功すると制御部22とメモリ2
1の間に設けている許可ゲート部40をイネーブル状態
とし、以後、リーダライタ10からの読出命令あるいは
書込命令に対し、制御部22はメモリ21の読出または
書込を実行するようになる。
【0030】ID番号の照合成功により一度イネーブル
状態となった許可ゲート部40は、整流回路26からの
電源電圧Vccが断たれて動作が停止するまで許可状態
を保持する。図2は図1の処理動作を示したフローチャ
ートであり、リーダライタ10とデータキャリア20の
各動作及び両者間のやり取りを示している。
【0031】図2において、まずリーダライタ10はス
テップS101でテストコマンドを一定周期毎に発行し
ている。この状態で、リーダライタ10の通信可能距離
にデータキャリア20が近付いてくると、FSK信号に
よる動作電力の供給を受けてステップS201で電源電
圧Vccが得られることでパワーオンスタートし、この
状態でテストコマンドを受信すると、コマンドに対する
ビット応答をステップS202で返す。
【0032】このビット応答はメモリのアクセス許可の
有無に対応しており、アクセス不許可即ち鍵のかかった
状態ではビット0を応答し、アクセス許可状態、即ち鍵
が開いた状態ではビット1を応答する。最初、鍵は開い
ていないことから、ステップS202ではビット0を応
答する。データキャリア20からのビット応答はステッ
プS102で判別され、鍵が開いていないことからステ
ップS103でアクセス許可を獲得するためにまず暗号
コード照合命令を発行する。この暗号コード照合命令を
受けてステップS203でデータキャリア20は暗号コ
ード照合処理を実行し、ステップS204で暗号コード
が一致して照合に成功すると、ステップS104で発行
されたテストコマンドに対しステップS206で一致応
答を返す。
【0033】リーダライタ10は暗号コードの照合成功
を認識すると、ステップS105で次のID番号読出命
令を発行する。このID番号読出命令を受けてデータキ
ャリア20はステップS207でメモリのID番号を読
み出し、リーダライタ10に送る。リーダライタ10は
ステップS106でデータキャリア20から読み出した
ID番号をID番号記憶部18に記憶する。
【0034】続いてステップS107でID番号照合命
令を発行する。このID番号照合命令は同時にステップ
S106で得られたID番号を一緒に送り返す。データ
キャリア20はステップS208でリーダライタ10か
らのID番号とメモリ21から読み出したID番号との
照合処理を行い、照合一致がステップS209で判別さ
れるとステップS211で許可ゲート部40をイネーブ
ル状態とする。このアクセス許可状態にあっては、ステ
ップS108におけるテストコマンドの発行に対しステ
ップS212でアクセス許可を示すビット1の応答を返
し、これによってリーダライタ10はデータキャリア2
0のアクセス許可を獲得したことを認識する。
【0035】続いてリーダライタ10はデータキャリア
20のメモリ内容を読み出して変更した後に書き込む処
理を実行する。この書き替え処理はステップS109で
読出命令を発行し、ステップS110で読み出しデータ
を変更して書込命令を発行し、更にステップS111で
書込確認のために読出命令を発行する。勿論、データキ
ャリア20側にあっては各命令に対応しステップS21
3で読出動作を実行し、ステップS214で書込動作を
実行している。
【0036】しかしながら、ステップS111で書込確
認のために読出命令を発行したとき、それまでアクセス
許可状態にあったデータキャリアが通信可能領域から遠
ざかり、別のデータキャリアが通信可能領域に近づき、
ステップS111で発行した読出命令に対しデータキャ
リアがアクセス禁止状態に見掛上、なったとする。この
データキャリア20側のアクセス禁止状態に対し、リー
ダライタ10は何等かの原因により鍵が掛かってしまっ
たものと判断し、ステップS112で再度鍵を開けるた
めに暗号コード照合命令を発行し、ステップS216で
別のデータキャリアにおいて暗号コード照合処理が実行
され、照合一致応答を返してくる。続いてリーダライタ
10はステップS113でID番号読出命令を発行する
とステップS217で別のデータキャリアからID番号
が読み出されてくる。
【0037】このID番号の読出しに対し、リーダライ
タ10はステップS114で、現在ID番号記憶部18
に記憶しているID番号と新たに読み出したID番号と
を比較部19で比較する。しかし、別のデータキャリア
からID番号を読み出しているために比較部19は不一
致出力を生じ、ステップS115に示すようにリセット
回路部32を起動して変調回路12の送信動作を一定時
間停止する。
【0038】このため、データキャリア20はステップ
S218に示すようにFSK信号の受信による電力供給
が停止し、整流回路26の電源電圧Vccが低下して電
源遮断状態になると強制的にリセットが掛かったと同じ
状態になる。その後に、最初に鍵を開いた元のデータキ
ャリアが通信可能距離に戻り、ステップS115で停止
したFSK信号の送信も再開され、通信可能領域に電力
供給の停止を受けた他のデータキャリアも同時に存在し
ていたとする。
【0039】この状態では、再度ステップS109〜S
111に示したメモリ内容の書き替え処理をリトライす
ることになるが、鍵が開いているのは最初にアクセス許
可を獲得したデータキャリアのみであることから、電力
供給の停止により鍵がかけ直された他のデータキャリア
に同時に書込みが行われてしまうことを確実に防止でき
る。
【0040】図3は本発明の他の実施例を示した実施例
構成図であり、この実施例にあっては、暗号コードの照
合処理のみでデータキャリア20のアクセス許可を獲得
でき、更にデータキャリアのアクセス許可を獲得した後
に読出した符号コードを記憶し、その後のアクセス禁止
処理を行うようにしたことを特徴とする。このため、I
D番号照合処理に用いられる図1のID番号読出部17
は除かれ、またデータキャリア20側のID番号読出部
28とID番号照合部29も取り除いている。また、リ
ーダライタ10の変調回路12と復調回路14について
も、図1のように切替回路15は設けず、復調回路14
は常時受信状態に固定しており、変調回路12のみをリ
セット回路部32のリセット出力により送信停止制御で
きるようにしている。
【0041】この図3の実施例の処理動作にあっては、
リーダライタ10のコマンド生成部16より、まず暗号
コード照合命令を発行し、この暗号コード照合命令をデ
ータキャリア20の制御部22で解読すると暗号コード
照合部27を起動し、メモリ21の暗号コードとの照合
処理を行い、照合に成功すると許可ゲート部40をイネ
ーブル状態としてメモリ21のアクセスを一部又は全部
許可する。
【0042】このアクセス許可の獲得後に、通常アクセ
スと同様、コマンド生成部16はID番号読出命令を発
行してデータキャリア20からID番号を読み出し、I
D番号記憶部18に記憶させる。このようなアクセス許
可の獲得してID番号を記憶した後に、例えばデータキ
ャリア20からデータを読み出して変更した後に書き込
む処理を行っている途中で、他のデータキャリアに入れ
替わってアクセスに失敗した場合、暗号コード照合命令
の発行によるアクセス獲得の再処理を行った後、ID番
号読出命令により新しく鍵を開けたデータキャリアから
ID番号を読み出して比較部19で既に記憶しているI
D番号と比較し、もし不一致であればリセット回路部3
2を起動して変調回路12の送信動作を一時的に停止さ
せ、動作電力の供給を遮断して、間違って鍵を開けたデ
ータキャリア20の鍵のかけ直しを行う。
【0043】尚、上記の実施例にあってはデータキャリ
ア20のメモリ21に暗号コードとID番号の2つを登
録して、暗号コードとID番号の照合成功あるいは暗号
コードのみの照合成功でアクセス許可を獲得するように
しているが、暗号コードやID番号以外の適宜の符号コ
ードを用いるようにしても良い。また上記の実施例にお
いては、リーダライタ10とデータキャリア20の間で
の所定の手続き(照合処理等)が成功した時に、リーダ
ライタ10からの動作電力の供給が停止されるまでメモ
リ21に対するアクセスを一部又は全部許可し続ける
が、これ以外にリーダライタ10からの送信信号を十分
に受信できなくなるまでメモリ21に対するアクセスを
一部又は全部許可し続け、送信信号を十分に受信できな
くなった時にメモリ21に対し許可していたアクセスを
禁止状態に戻るようにしてもよい。
【0044】更に、上記の実施例は電磁誘導結合による
非接触結合を例にとるものであったが、データ及び動作
電力をリーダライタ10から非接触で供給できる方式で
あれば光結合方式,電波結合方式等、適宜の非接触結合
方式を用いることができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、特定のデータキャリアのアクセス許可を獲得した後
に間違って他のデータキャリアのアクセス許可を獲得し
た場合には、この誤ったアクセス許可の獲得を認識して
強制的に鍵をかけ直すリセットを、データキャリアから
の電力エネルギの供給停止や送信信号を十分に受信でき
ない状態への移行により行うことができ、鍵を掛け直す
ための特別なコマンド体系を必要としないため、簡単に
強制リセットによるデータキャリアの鍵のかけ直しを実
現し、通信可能領域に2以上のデータキャリアが存在し
ても、特定のデータキャリアに絞ってアクセスを行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例構成図
【図2】本発明の処理動作を示したフローチャート
【図3】本発明の他の実施例構成図
【図4】従来装置の説明図
【図5】複数のデータキャリアを同時にアクセスした状
態の説明図
【符号の説明】
10:リーダライタ 11,22:制御部 12,24:変調回路 13,23:送受信コイル 14,25:復調回路 15:切替回路 16:コマンド生成部 17:ID番号読出部 18:ID番号記憶部 19:比較部 20:データキャリア 21:メモリ 26:整流回路 27:暗号コード照合部 28:ID番号読出部 29:ID番号照合部 30:読出部 32:リセット回路部 40:許可ゲート部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 17/00 G01S 13/74 G07B 15/00 501

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リーダライタに非接触結合されるデータキ
    ャリアに、所定の符号コードを格納した少なくとも読出
    可能なメモリと、リーダライタとデータキャリアとの間
    での所定のやりとりが成功した時に、その後のデータキ
    ャリアによるメモリのアクセスを一部又は全部許可する
    照合許可手段と、リーダライタの送信信号から動作電力
    を生成する動作電力生成手段とを設けた非接触データキ
    ャリアを用いたデータ処理装置に於いて、 前記リーダライタに、前記データキャリアのアクセス許
    可を獲得した際に得られた符号コードを記憶する符号記
    憶部と、その後にデータキャリアに対するアクセスに失
    敗した時、アクセス獲得の再処理の際に得られた符号コ
    ードが前記符号記憶部に記憶した符号コードと異なる場
    合は、前記データキャリアに対する動作電力生成のため
    の送信信号を停止してアクセス禁止状態に戻すリセット
    手段を設けたことを特徴とする非接触データキャリアを
    用いたデータ処理装置。
  2. 【請求項2】リーダライタに非接触結合されるデータキ
    ャリアに、所定の符号コードを格納した少なくとも読出
    可能なメモリと、リーダライタとデータキャリアとの間
    での所定のやりとりが成功した時に、その後のデータキ
    ャリアによるメモリのアクセスを一部又は全部許可する
    照合許可手段と、リーダライタの送信信号から動作電力
    を生成する動作電力生成手段とを設けた非接触データキ
    ャリアを用いたデータ処理装置に於いて、 前記リーダライタに、前記データキャリアのアクセス許
    可を獲得した後に読出した符号コードを記憶する符号記
    憶部と、その後にデータキャリアに対するアクセスに失
    敗した時、アクセス獲得の再処理を行い、その後に読出
    した符号コードが前記符号記憶部に記憶した符号コード
    と異なる場合は、前記データキャリアに対する動作電力
    生成のための送信信号を停止してアクセス禁止状態に戻
    すリセット手段を設けたことを特徴とする非接触データ
    キャリアを用いたデータ処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の非接触データキャリ
    アを用いたデータ処理装置に於いて、リーダライタとデ
    ータキャリアの間での所定の手続きが成功した時に、動
    作電力の供給が停止されるか、または送信信号を十分に
    受信できなくなるまでメモリに対するアクセスを一部又
    は全部許可し続けることを特徴とする非接触データキャ
    リアを用いたデータ処理装置。
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