JP3171933B2 - 撮影表示方法および表示装置 - Google Patents

撮影表示方法および表示装置

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JP3171933B2
JP3171933B2 JP17727392A JP17727392A JP3171933B2 JP 3171933 B2 JP3171933 B2 JP 3171933B2 JP 17727392 A JP17727392 A JP 17727392A JP 17727392 A JP17727392 A JP 17727392A JP 3171933 B2 JP3171933 B2 JP 3171933B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビ会議等に好適な
撮影表示方法とそれに用いる表示装置に関し、詳しく
は、異なる場所または異なる方角から撮影した多映像を
表示する場合、表示映像を観る位置によって、あたか
も、実空間にいる感覚でその撮影した場所または撮影し
た方角を再現した映像を表示装置を通して観ることがで
きる撮影表示方法と表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、映像による複数の対話者同士の遠
隔地通信等では、テレビ会議システムが構築され、実用
化されている。この場合の例として、説明の簡略化のた
めに図12に示した2地点X,Y間で会議をする場合に
ついて述べる。両地点には、各々、1〜複数台の撮影装
置と表示装置が設置されており、例示ではX地点の撮影
装置Xa,Xb,XcとY地点の表示装置Y1,Y2,
Y3が対応し、Y地点の撮影装置Ya,Yb,YcとX
地点の表示装置X1,X2,X3が対応している。便宜
上、撮影装置Xa,Xb,Xcではその前にいる対話者
XA,XB,XCを撮影して、Y地点にある表示装置Y
1,Y2,Y3に対話者XA,XB,XCを個別に表示
する。
【0003】図13(a),(b)は、上記構成による
対話の様子を示す説明図である。Y地点の表示装置Y
1,Y2,Y3の前にいる対話者YA,YB,YCは、
前記の表示装置Y1,Y2,Y3を観察して、それぞれ
X地点の対話者XA,XB,XCと見つめ合うことにな
る。例えば、対話者YBが対話者XBと対話する場合
は、互いに正面の姿を(図13の(a)のように対話者
YBは表示装置Y2、対話者XBは表示装置X2を通し
て)見つめ合いながら対話できる。しかし、図12の破
線で示すように、仮に対話者YBが対話者XCと対話す
る場合は、Y2の表示装置ではなく、首を右に振ってY
3の表示装置に表示されている対話者XCを見ることに
なる。対話者XCは表示装置X2の方を向くことによっ
て、撮影装置Xcにより撮影される対話者XCの映像は
図13(b)のように表示装置Y3に横向きに表示さ
れ、対話者YBはこの横向きに表示された対話者XCと
視線を合わせることなく対話することになる。
【0004】このような、対話者同士の視線がはずれて
しまうことを補うには、表示装置Y2に対話者XCの映
像を切り換えて表示したり、1つの表示装置にX地点の
何れか1つの撮影装置の映像のみを表示するのではな
く、対話者XB,XC等の多くの映像を部分表示して、
対話者YBがX地点の対話者を選択して話し合う等の方
法が考えられている。
【0005】一方、各撮影装置からの映像を各々縦分割
して組み合わせた合成映像を微小レンズの焦点面に表示
し、これを、両眼視差を利用した立体表示装置に用いら
れているレンチキラーレンズシートを用いることによっ
て、映像を分離させようとする提案もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のテ
レビ会議システムにおいて、対話者と表示装置を1対1
に対応させて対話する方法の場合は、実空間で対話して
いる感覚が得られるものの、正面以外の人と対話すると
き、斜め姿の人と対話することになり、これを改善しよ
うとして、表示映像を斜め方向から撮影した映像に切り
換えて表示する場合は、例えば図12の表示装置Y2を
用いて対話者YBが対話者XBから対話者XCへと対話
者を変える時、手動によって画面を切り換えるか、対話
者の動きを検出したり、「Cさん」等の呼掛けを音声認
識して自動的に画面を切り換えることは可能である。し
かし、操作や構成が複雑になるとともに、対話者とその
背景の映像関係が常に表示装置前の撮影装置によって撮
影されるために、平面的で実空間での対話している感覚
に乏しくなる。また、一つの表示装置に多映像を部分表
示する方法の場合では、多映像を縮小表示するために等
倍表示と異なり、現実感に乏しい欠点がある。
【0007】このように、従来の方法による多人数の遠
隔地映像会議では、対話する人が入れ代わる場合、斜め
姿の映像の人と話し合ったり、自分の正面の映像を異な
った場所と方角から撮影した映像に切り換えたり、縮小
多映像の中から対話者を選んで見つめ合い対話したりす
るために、同一場所で対話するのに比較して不自然な環
境での対話になる問題点があった。
【0008】一方、レンチキラーレンズシートを用いる
表示方法では、分離映像を観察できる領域(観察領域)
はレンチキラーレンズシートと観察者(対話者)との距
離により変化し、距離が隣接している場合は視域が狭く
なり、表示面(レンチキラーレンズシート面)と観察者
(対話者)との距離に制約が生じる問題があった。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は、映像を通して対話者同
士の視線を一致させ、同一場所で対話する感覚を味わえ
る表示空間を実現する撮影表示方法とそれに用いる表示
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の撮影表示方法においては、請求項1記載の
発明では、映像による異なる地点間での複数の対話者同
士の視線を一致させる撮影表示方法であって、前記異な
る地点の各々には、複数の表示装置を配置するととも
に、各表示装置に対応した設置場所毎に各表示装置の正
面の対話者を被写体として撮影する撮影装置と当該正面
の対話者に隣接する他の対話者を右方向または左方向の
被写体として撮影する撮影装置との複数の撮影装置を配
置し、各地点での前記複数の撮影装置で撮影した被写体
の映像を互いに他地点にある表示装置へ伝送して映像表
示する際に、同一の被写体を撮影した複数の撮影装置か
らの映像を各々縦分割しこの縦分割した映像を組み合わ
せて合成映像をつくり、次に当該被写体の映像を表示す
表示装置において多角形状の微小プリズムをこの各々
縦分割して組み合わせた最小単位の組映像に対応させ前
記合成映像を構成する組映像の組数だけ前記多角形状の
微小プリズムを繰り返した形状よりなる微小多角形プリ
ズムシートを通して前記合成映像を前記撮影に対応する
方角に分離して表示することを特徴とし、請求項2記載
の発明では、映像による異なる地点間での複数の対話者
同士の視線を一致させる撮影表示方法であって、前記異
なる地点の各々には、複数の表示装置を配置するととも
に、各表示装置に対応し設置場所毎に各表示装置の正面
の対話者を被写体として撮影する撮影装置と当該正面の
対話者に隣接する他の対話著を右方向または左方向の被
写体として撮影する撮影装置との複数の撮影装置を配置
し、各地点での前記複数の撮影装置で撮影した被写体の
映像を互いに他地点にある表示装置へ伝送して映像表示
する際に、同一の被写体を撮影した複数の撮影装置から
の各映像に対応させて複数の投射形表示装置によって
該被写体の映像を表示する表示スクリーンに投射表示す
るとき前記同一被写体を異なる方角から撮影した撮影装
置の各映像を撮影時の方角に対応させた角度をもつ多角
形状の微小プリズムを繰り返した形状よりなる微小多角
形プリズムシートに前記各投射形表示装置によって投射
表示することによって前記撮影に対応する方角に分離し
て表示することを特徴とし、請求項3記載の発明では、
映像による異なる地点間での複数の対話者同士の視線を
一致させる撮影表示方法であって、前記異なる地点の各
々には、複数の表示装置と複数の撮影装置とを配置し、
前記複数の撮影装置の各々は微小多角形プリズムシート
通して、または、前記微小多角形プリズムシートと相
似のプリズムシートを撮影装置の入射光軸上に配置し
異なる方角にある被写体すなわち各表示装置の正面
の対話者を正面のの被写体としてかつ当該正面の対話者
に隣接する他の対話者を右方向または左方向の被写体と
して同時に撮影し、この同時に撮影した複数の方角の映
像を縦分割して同一方角の映像に分離し、各撮影装置
が分離した前記映像片を組み合わせ同一被写体に対する
異なる撮影装置からの映像片による合成映像をつくり、
次に他地点にある表示装置において多角形状の微小プリ
ズムを前記異なる撮影装置により同一被写体の映像を各
々縦分割して組み合わせた最小単位の組映像に対応さ
せ、前記合成映像を構成する組映像の組数だけ前記多角
形状の微小プリズムを繰り返した形状よりなる微小多角
形プリズムシートを通して前記合成映像を前記撮影に対
応する方角に分離して表示することを特徴としている。
【0011】さらに、請求項4記載の発明では、請求項
1,2および3のいずれかに記載の撮影表示方法におい
て、異なる方角にある同一被写体を撮影した映像を多角
形状の微小プリズムの集合体である微小多角形プリズム
シートを通して表示する場合、撮影した方角に対応した
角度を有するプリズム面を複数個連続して配列した同一
角度連続プリズム面の組を構成し、前記異なる方角を撮
影するときの方角の数だけその方角に対応した角度を有
る同一角度連続プリズム面の組を並べて微小多角形プ
リズムを構成し、この微小多角形プリズムの繰り返しに
より微小多角形プリズムシートを構成し、前記異なるプ
リズム面の角度を有する各々の同一角度連続プリズム
組一組対応に、前記異なる方角にある同一被写体を撮影
した各々異なる映像を対応させて表示することを特徴と
、請求項5記載の発明では、請求項4に記載の撮影表
示方法に用いるための表示装置であって、撮影した方角
に対応した角度を有するプリズム面を複数個連続して配
列した同一角度連続プリズム面の組を構成し、前記異な
る方角を撮影するときの方角の数だけその方角に対応し
た角度を有する同一角度連続プリズム面の組を並べて微
小多角形プリズムを構成し、この微小多角形プリズムの
繰り返しにより微小多角形プリズムシートを構成し、前
記異なるプリズム面の角度を有する各々の同一角度連続
ブリズム一組一組対応に、前記異なる方角にある同一被
写体を撮影した各々異なる映像を対応させて表示するこ
とを特徴としている。
【0012】
【作用】本発明の撮影表示方法では、複数の撮影装置に
よって異なる場所から異なる方角にある同一被写体を撮
影することにより、同一被写体について異なる角度から
撮影した複数の映像を得、まず本発明の請求項1記載の
発明では、これらの映像を各々縦分割して組み合わせて
一つの合成映像をつくる。この合成映像を遠隔地にある
表示装置に表示する際において、多角形状の微小プリズ
ムをこの各々縦分割して組合せた合成映像の最小単位の
組映像に対応させ、合成映像を達成する組映像の組数だ
け前記微小プリズムを繰り返した形状の微小多角形プリ
ズムシートを通すことにより、この合成映像を構成する
各映像をそれぞれの撮影方角に対応する方向に分離して
表示する。
【0013】次に、本発明の請求項2記載の発明では、
遠隔地にある表示装置に表示する際において、前記各撮
影装置からの各映像に対応させて複数の投射形表示装置
を用いて表示スクリーンに投射表示し、このとき前記同
一被写体を異なる方角から撮影した撮影装置の各映像を
撮影時の方角に対応させた角度をもつ多角形状の微小プ
リズムを繰り返した形状よりなる微小多角形プリズムシ
ートに各投射形表示装置によって投射表示することによ
って前記撮影に対応する方角に分離して表示する。
【0014】また、本発明の請求項3記載の発明では、
多角形状の微小プリズムシートを透過させた異なる方角
にある被写体の映像を微小プリズムシートに対面するよ
うに設置した1つの撮影装置で撮影し、この複数の方角
の映像を縦分割して同一方角の映像に分離し、同様の分
離操作を異なる場所にある前記各撮影装置の映像につい
ても行い、同一被写体を異なる方角から撮影して前記縦
分割の映像片の集合として、合成映像をつくる。この合
成映像の表示を前記本発明の請求項1記載の発明と同様
に行うことにより、この合成映像を構成する各映像をそ
れぞれの撮影方角に対応する方向に分離して表示する。
【0015】さらに、本発明の請求項4記載の撮影表示
方法の発明および請求項5記載の表示装置の発明では、
撮影した方角に対応した角度を有するプリズム面を複数
個連続して配列した同一角度連続プリズム面の組を映像
片単位とし、異なる方角を撮影するときの方角の数だけ
その方角に対応した角度を有する上記映像片単位の同一
角度連続プリズム面の組を並べた微小多角形プリズムを
繰り返し単位として多角形状の微小プリズムシートを構
成する。同一被写体について異なる角度から撮影した複
数の映像を各々縦分割し、組み合わせて合成した合成映
像を表示するとき、前記合成映像の最小単位の組映像の
1つの映像片を微小多角形プリズムの同一角度連続プリ
ズム面の組に対応させ、組映像を微小多角形プリズムに
対応させ、合成映像全体では組映像の組数だけ前記微小
多角形プリズムを繰り返した形状の微小多角形プリズム
シートを通すことにより、この合成映像を構成する各映
像をそれぞれの撮影方角に対応する方向に分離して表示
する。
【0016】これらにより、表示装置の表示映像を異な
る場所から、すなわち、異なる角度から観ることによっ
て、前記撮影装置が設置されている地点において被写体
を撮影する角度と表示装置の設置されている地点におけ
て表示映像を観る角度とを対応させ、あたかも、直接、
被写体を観る感覚、すなわち実空間にいる感覚が得られ
るようにしている。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して詳
細に説明する。
【0018】〔請求項1記載の発明の実施例〕図1は本
発明の撮影表示方法による実施例である。具体例とし
て、複数の対話者同士のテレビ会議システムの場合を説
明する。説明の簡素化のために、多角形状の微小プリズ
ムシートとして本実施例では台形状の微小プリズムシー
トの場合について、かつ、図1に示した2地点X,Y間
の会議について述べる。
【0019】2地点X,Y間の各々には、複数の表示装
置X1,X2,X3,Y1,Y2,Y3が置かれ、各々
の表示装置の正面の被写体XA,XB,XC,YA,Y
B,YCを撮影する複数の撮影装置(XaC,XbL)、
(XaR,XbC,XcL)、(XbR,XcC)、(Y
C,YbR)、(YaL,YbC,YcR)、(YbL,Y
C)を配置する。すなわち、撮影装置(XaC,X
L)は被写体XAを撮影する。(XaR,XbC,X
L)はXB、(XbR,XcC)はXC、(YaC,Yb
R)はYA、(YaL,YbC,YcR)はYB、(Y
L,YcC)はYCを撮影する。ここで、撮影装置の添
Cは正面の方向を撮影し、Lは左の方向を撮影し、R
右の方向を撮影することを示す。さらに、a,b,cは
表示装置の1,2,3に対応した撮影装置の設置場所を
示している。
【0020】このようにして、各地点の複数の撮影装置
で撮影した被写体の映像を互いに他地点にある表示装置
へ伝送して映像表示する。この場合、前記したように、
同一の被写体を複数の撮影装置によって撮影しており、
同一の被写体を撮った複数の映像を合成して他地点の表
示装置に表示させる。この合成映像と表示装置の対応関
係は、被写体XAを撮影した合成映像を表示装置Y1
に、被写体YBを表示装置Y2に、被写体XCを表示装
置Y3に、被写体YAを表示装置X1に、被写体YBを
表示装置X2に、被写体YCを表示装置X3にそれぞれ
対応させて表示させる。なお、図中で「無」と記した意
味は合成映像中に含まれる撮影装置の映像が無いことを
示しており、具体的には黒映像または隣接映像等を用い
ることを意味している。
【0021】図2は、上記図1におけるY地点の表示装
置Y1,Y2,Y3の表示面を線分L−L′上に揃えて
設置した場合の、表示装置Y2と対話者YA,YB,Y
Cの関係を中心に示している。表示装置Y2に表示され
るX地点の対話者XBとY地点の対話者YA,YB,Y
Cが対話するとき、対話者YA,YB,YCがそれぞれ
の位置から首を右に振ったり、正面を向いたり、首を左
に振ったりすることによって、見合わせながら対話がで
きる様子を示している。首の振る最適方向角度γは、後
記する図3の微小台形プリズムシートの説明で示す。
【0022】本発明の請求項1記載における表示装置の
構成は、図2に示すように、同一の被写体を異なる場所
に設置した撮影装置によって撮影角度をかえて撮影した
映像を各々縦分割して組合せた最小単位の組映像3に対
応させた台形状の微小プリズムを、合成映像を構成する
組映像の組数だけ繰り返した形状よりなる微小台形プリ
ズムシート1を通して表示する構成をとる。この実施例
では、微小台形プリズムシート1の表示映像の入射光
を、一旦、微小台形プリズムシート1に近接または密着
した半遮光スクリーンシート2に投影し、その映像を微
小台形プリズムシート1によって3方向映像に分離して
いる。図中の表示装置の表示面上に記述した〔・・・〕
は各撮影装置からの映像から合成映像を作るときの並び
順序を示し、例えば、〔XaR XbC XcL〕は、X
地点でaの場所に配置した撮影装置XaRからの映像
と、bの場所に配置した撮影装置XbCからの映像と、
cの場所に配置した撮影装置XcLからの映像の各々を
縦分割して並べて合成することを示す。この一つの合成
映像4を構成する3つの映像が、撮影装置の撮影方角に
対応する対話者YA,YB,YC方向へ微小プリズムシ
ート1の作用によって分離されて表示される。
【0023】なお、合成映像4を液晶バルブ等5に表示
して、この映像を半遮光スクリーンシート2に拡大投射
したり、詳細は後述するが縦分割して組合せた最小単位
の組映像3の映像ピッチが微小台形プリズムシート1の
台形ピッチpに一致していれば映像表示面に微小台形プ
リズムシート1を直接接合してもよい。
【0024】次に、同一被写体を異なる角度から撮影し
た映像を各々縦分割して組み合わせた合成映像の作成方
法を、図3の微小台形プリズムシート1との対応関係と
ともに説明する。図3(a),(b)に微小台形プリズ
ムシート1の具体的な実施例を半遮光スクリーンシート
2とともに示す。この図3は、微小台形プリズムシート
1を真上からみた形状を示している。図3(a)は微小
台形プリズムシートの入射光に対して凹台形、図3
(b)は凸台形の形状をしており、同一被写体を異なる
角度から撮影した映像R,C,L(添字)を各々n個の
縦細長状の映像片Ri,Ci,Lii=1,・・・・,
n)に縦分割して、映像片を組み合わせた合成映像を作
成するとき、その組み合わせる順序が異なる。
【0025】図3(a)に示す凹台形微小台形プリズム
シート1の場合は、同一被写体を右方向から撮影する撮
影装置からの映像R、正面から撮影する撮影装置からの
映像C、左方向から撮影する撮影装置からの映像Lの順
に各々縦分割して組合せ、この組合せ最小単位の組映像
の映像ピッチを微小台形プリズムシートの台形ピッチp
に対応させ、この合成映像を微小台形プリズムシート1
に入射させる。このとき、図中のプリズム面r,c,l
に上記映像R,C,Lの縦分割した映像片を割り当て
る。凸台形微小台形プリズムシートの場合は同一被写体
を左方向から撮影する撮影装置からの映像L、正面から
撮影する撮影装置からの映像C、右方向から撮影する撮
影装置からの映像Rの順に各々縦分割して組み合わせた
合成映像を微小台形プリズムシート1に入射させる。こ
のとき、図中のプリズム面l,c,rに上記映像L,
C,Rの縦分割した映像片を割り当てる。微小台形プリ
ズムシート1の台形底角θ、材質の屈折率nとすると、
この微小台形プリズムシート1を通して表示映像をみる
最適方位角度γ(図2参照)は、 γ=sin-1〔n・sin(θ−sin-1(sinθ/
n))〕となる。
【0026】なお、合成映像を作成するとき、同一被写
体を異なる方向から撮影した映像R,C,Lの縦分割に
よる映像片Ri,Ci,Lii=1,・・・・,n)を各
々1/3になるように横方向に圧縮して、全ての映像片
を用いる第1の方法(並びとしては、図3(a)の凹台
形微小台形プリズムシートの場合を例として示すと、R
111222・・・・・・)、さらに2倍圧縮して
全ての映像片を用いる第2の方法(並びとしてR11
1111222222・・・・・・)、映像片
から2本づつ除去し、並びとしてR123456
・・・・・を用いる第3の方法等、種々の方法が考えら
れる。上記第1,第2の方法は全ての映像片を用いるた
めに表示映像としては解像度低下は起こらないが、第3
の方法は作成は容易であるが、解像度低下が起こる。し
たがって、使用目的に応じて選択すればよい。
【0027】図4(a),(b)には、前記図3の半遮
光スクリーンシート2において、スクリーンシートに結
像する縦分割映像の分割単位の境界部を遮蔽する遮光膜
ストライプ6を設けた半遮光スクリーンシート1を示
す。合成映像の分割境界と遮光膜ストライプ6と微小台
形プリズムシート1の各台形のコーナとの位置合わせを
行い、縦分割して組み合わせた合成映像を微小台形プリ
ズムシート1に入射させることによって、この遮光膜ス
トライプ6は3方向映像に分離するときの分離性を高め
る効果があり、縦分離した各映像を分離するブラックス
トライプとなる。なお、図4(a)は図3(a)に対応
し、図4(b)は図3(b)に対応している。
【0028】図5(a),(b)は前記ブラックストラ
イプ機能を半遮光スクリーンシート2でなく、直接、微
小台形プリズムシート1に付加した構成を示す。すなわ
ち、台形の各コーナ付近に前記分割映像の一部を遮蔽す
る遮光膜ストライプ7を設けた微小台形プリズムシート
1であるため、図4の場合と異なり、半遮光スクリーン
シート2と微小台形プリズムシート1の位置合わせが不
要になる利点がある。図5において、(a)は図3
(a)に対応し、(b)は図3(b)に対応している。
【0029】なお、合成映像の表示時の分離性を高める
方法として、上記図4,図5のようにブラックストライ
プを表示装置側に設ける方法以外に、映像R,C,Lを
合成するときに、各々の映像片Ri,Ci,Liの間にブ
ラックストライプの映像片を挿入して合成する方法でも
よい。
【0030】上記請求項1の発明の実施例では、同一の
被写体を異なる場所に設置した撮影装置によって撮影角
度をかえて撮影した各々の映像に対応した映像信号を分
割合成処理する。すなわち、前記各々の映像を縦分割し
て組合せた最小単位の組映像3の並び(合成映像)を作
りこれを液晶バルブ等5に表示して表示装置の微小台形
プリズムシート上に拡大投射したり、この合成映像を直
視形映像表示面に表示しこの表示面を微小台形プリズム
シート1に直接接合する。
【0031】〔請求項2記載の発明の実施例〕本発明の
請求項2記載における表示装置の構成は、同一の被写体
を異なる場所に設置した撮影装置によって撮影角度をか
えて撮影した各々の映像の映像信号を分割合成処理して
前記組映像3を作ることはせずに、表示装置の微小台形
プリズムシート上に、直接、拡大投射して、微小台形プ
リズムシート上で各映像の合成表示を行うものである。
【0032】請求項2記載の発明における実施例を図6
に示す。請求項1記載の実施例を示した図1と同様に微
小多角形プリズムシートとしての台形状の微小プリズム
シートを取り上げ、かつ、2地点X,Y間の会議につい
て述べる。2地点X,Yには複数の表示スクリーンX
1,X2,X3,Y1,Y2,Y3が置かれ、各々の表
示装置の正面の被写体XA,XB,XC,YA,YB,
YCを撮影する複数の撮影装置(XaC,XbL)、(X
R,XbC,XcL)、(XbR,XcC)、(YaC,Y
R)、(YaL,YbC,YcR)、(YbL,YcC)を
配置し、各被写体を撮影する撮影装置の関係は図1と同
様である。図6では前記表示スクリーンを真上からみた
ときの形状を示してある。但し、表示スクリーンY2に
ついては、被写体であり、かつ、対話者でもあるYA,
YB,YCが表示スクリーンY2を見たときのスクリー
ン面の状態(〔XaR,XbC,XcL〕)も、前記真上
からみたときの形状とともに示した。さらに、図6にお
いては、X地点の被写体XBに着目して、かかる被写体
を撮影する撮影装置(XaR,XbC,XcL)とその撮
影映像をY地点で被写体(対話者)YBの前に設置した
表示スクリーンY2に投射表示する投射形表示装置(Y
TaR,YTbC,YTcL)に限定して図示してある。
従って、他の被写体XA,XC,YA,YB,YCに関
しても同様の撮影・投射表示・表示スクリーンの関係を
適用して考えればよい。このように、図6ではX地点の
撮影した映像をY地点で表示することを取り上げ説明す
るが、Y地点の撮影した映像をX地点で表示するとき
は、Y地点に前記撮影装置、Y,Xの両地点に表示スク
リーン、X地点に投射形表示装置を配置して同様に撮
影、映像転送、表示を行えばよい。
【0033】X地点の被写体XBを3方角から撮影装置
(XaR,XbC,XcL)で撮影するとき、同一被写体
XBに対する各撮影装置の撮影方角をγとする。Y地点
で微小台形プリズムシートよりなる表示スクリーンY2
に各投射形表示装置(YTaR,YTbC,YTcL)に
よって表示する。対話者YA,YB,YCが表示スクリ
ーンY2を見るとき、特に、対話者YA,YCは対向す
る表示スクリーンY1,Y3ではなく、対話者YA,Y
Cからは各々γだけ方角の異なった所に設定された対話
者YBに対向する表示スクリーンY2上に表示される映
像〔XaR〕,〔XcL〕を見ることによって、撮影時の
方角に対応した映像を分離して見ることができる。ここ
で、映像〔XaR〕は撮影装置XaRから撮影した映像の
縦分割した映像片Riの集合映像であり、映像〔XcL
は撮影装置XcLから撮影した映像の縦分割した映像片
iの集合映像である。表示スクリーンに用いる本発明
の微小台形プリズムシート上の各投射映像の投射配列順
序は、図3(a),図3(b)に示したと同様であり、
前記合成映像の作成方法の第1の方法や第2の方法の場
合の映像片の順になるように設定する。したがって、微
小台形プリズムシートと半遮光スクリーンシート、遮光
膜ストライプの構造は図4(a),(b)、図5
(a),(b)の場合と同様である。
【0034】〔請求項3記載の発明の実施例〕請求項3
記載の発明における実施例を図7に示す。請求項1記載
の実施例を示した図1と同様に台形状の微小プリズムシ
ート、かつ、2地点X,Y間の会議について述べる。2
地点X,Yには複数の表示スクリーンX1,X2,X
3,Y1,Y2,Y3が置かれ、各々の表示装置の正面
の被写体XA,XB,XC,YA,YB,YCを撮影す
る複数の撮影装置Xa,Xb,Xc,Ya,Yb,Yc
を配置して各被写体を表示スクリーンX1,X2,X
3,Y1,Y2,Y3を通して撮影する。図7では前記
表示スクリーンを真上からみたときの形状を示してあ
る。さらに、図7ではX地点の撮影をした映像をY地点
で表示することを取り上げ説明するために、X地点では
前記撮影装置Xa,Xb,Xcを、Y地点では投射形表
示装置YT1,YT2,YT3を図示したが、Y地点の撮
影した映像をX地点で表示するときは、Y地点に前記撮
影装置、Y,Xの両地点に表示スクリーン、X地点に投
射形表示装置を配置して同様に撮影、映像転送、表示を
行えばよい。
【0035】撮影装置Xaは微小台形プリズムシートよ
りなる表示スクリーンX1を通して被写体XAとXBを
同時に撮影し、XAの映像を縦分割した映像片XaC1
XaC2,XaC3…と、XBの映像を縦分割したXaR1
XaR2,XaR3…とが順に並んだ映像を出力する。同様
に、撮影装置Xbは微小台形プリズムシートよりなる表
示スクリーンX2を通して被写体XAとXBとXCを同
時に撮影し、XAの映像を縦分割した映像片XbL1,X
L2,XbL3…と、XBの映像を分割した映像片X
C1,XbC2,XbC3…と、XCの映像を縦分割した映
像片XbR1,XbR2,XbR3…とが順に並んだ映像を出
力する。同様に、撮影装置Xcは微小台形プリズムシー
トよりなる表示スクリーンX3を通して被写体XBとX
Cを同時に撮影し、XBの映像を縦分割した映像片Xc
L1,XcL2,XcL3…と、XCの映像を縦分割した映像
片XcC1,XcC2,XcC3…とが順に並んだ映像を出力
する。以上の撮影装置Xaが出力する映像を図8のX1
に、撮影装置Xが出力する映像を図8のX2に、撮影
装置Xが出力する映像を図8のX3に示す。ただし、
各撮影装置からの出力される映像を縦分割した映像片の
数、すなわち縦分割数nが3の場合を例示してある。
【0036】これらの縦分割映像片を同一被写体に関し
て合成処理することによって、それぞれY地点の投射形
表示装置YT1,YT2,YT3に送り微小台形プリズム
シートよりなる表示スクリーンY1,Y2,Y3に投射
表示する。例えば、被写体XBに関しては、図8に示し
たX1,X2,X3の中から映像片XaRi,映像片X
Ci,映像片XcLi(i=1〜n)を選択して合成し、
2の映像を作り投射表示装置YT2によって微小台形プ
リズムシートよりなる表示スクリーンY2に投射表示す
る。対話者YAは対話者(被写体)XBに対する投影方
角右γの方向の対話者(被写体)XBの映像を、対話者
YBは対話者(被写体)XBに対向する対話者(被写
体)XBの映像を、対話者YCは対話者(被写体)XB
に対する撮影方角左γの方向の対話者(被写体)XBの
映像を、微小台形プリズムシートを通すことによりそれ
ぞれ映像分離して見ることができる。
【0037】なお、本実施例では微小台形プリズムシー
トよりなる表示スクリーンX1,X2,X3,Y1,Y
2,Y3を各々分割している図で説明したが、実際には
X1〜X3、Y1〜Y3の各々を連続した微小台形プリ
ズムシートよりなる表示スクリーンでもよい。さらに、
本実施例では撮影装置Xa,Xb,Xcで被写体を撮影
するとき、表示スクリーンのX1,X2,X3を通した
映像を撮影して説明したが、微小台形プリズムシートよ
りなる表示スクリーンとは別に相似の形状をした微小台
形プリズムシートを撮影装置の入射光軸上に取付けて多
方向映像を撮影しても同様である。
【0038】〔請求項1,2,3の発明における合成映
像〕本発明の請求項1および3における前記合成映像と
は表示する前に映像信号による映像の合成であり、その
合成映像を投射等で表示する。本発明の請求項2におけ
る前記合成映像とは複数の撮影装置対応に設けた投射装
置で表示スクリーンに投射して表示スクリーン上で作製
する合成映像である。いずれの場合でも、合成映像を微
小多角形プリズムシートよりなる表示スクリーンを通す
ことによって、この合成映像を構成する各映像をそれぞ
れの撮影に対応する方角に分離して表示する。
【0039】〔請求項1,2,3の発明の実施例の微小
多角形プリズムシート〕請求項1,請求項2,請求項3
の発明の実施例に示した微小多角形プリズムシートの形
状は、図3(a),図3(b)に示したごとく、表示ス
クリーンとなる微小台形プリズムシートへの入射光に対
して3種のプリズム面r,c,lを有する凹台形プリズ
ム、または、凸台形プリズムを繰り返した形状である。
請求項1と請求項2では同一の被写体を異なる場所に設
置した各々の撮影装置によって撮影方角を変えて撮影し
た各々の映像を、表示スクリーンとなる微小台形プリズ
ムへの入射光に対して角度の異なる3種のプリズム面
r,c,lに割り付けて表示し、請求項3では微小台形
プリズムシートを通して異なる場所に設置した撮影装置
によって撮影した各々の映像の中から同一の被写体の映
像を各々選択して合成した映像を、表示スクリーンとな
る微小台形プリズムへの入射光に対して角度の異なる3
種のプリズム面r,c,lに割り付けて表示する。前記
撮影の各映像を微小台形プリズムシートのプリズム面
r,c,lに割り付けることによって、微小台形プリズ
ムシートはこれらの各映像を撮影方角に分離して表示す
る機能を有する。ここで、同一被写体を右方向から撮影
する撮影装置からの映像R、正面から撮影する撮影装置
からの映像C、左方向から撮影する撮影装置からの映像
Lの各々をn個の縦分割した映像片Ri,Ci,Li(i
=1〜n)を微小台形プリズム上に割り当てる位置は、
図3に示すとおりプリズム面ri,ci,liである。
【0040】〔請求項4、5記載の発明における微小多
角形プリズムシートの実施例〕 請求項4、5記載の発明における微小多角形プリズムシ
ートの一実施例を図9(a1),(a2),(b1),
(b2)に示す。ここで、微小台形プリズムシートに対
して、同一被写体を右方向から撮影する撮影装置からの
映像R、正面から撮影する撮影装置からの映像C、左方
向から撮影する撮影装置からの映像Lの各々縦分割映像
片を割り付ける微小台形プリズム上の位置は、図3のプ
リズム面r,c,lに対応して、本実施例では同一角度
連続プリズム面の組r,c,lになる。図3のプリズム
面r,c,lと同一角度連続プリズム面の組r,c,l
の関係は、図9(a1),(a2)は図3(a)の凹台
形プリズム、図9(b1),(b2)は図3(b)の凸
台形プリズムに対応している。図9(a1),(a
2),(b1),(b2)に示したように本微小台形プ
リズムシート1のプリズム面の角度をθとすると、投射
映像はプリズム面法線に対してθの角度で入射する。同
一角度連続プリズム面の組rのプリズム面の角度θと、
同一角度連続プリズム面の組lのプリズム面の角度θは
図示したように投射映像の入射方向に対して線対象であ
る。また、3方向から同一被写体を撮影装置で撮影する
とき、プリズム面の角度θと対向しない被写体への撮影
方角γとの間には、前述した式 γ=sin-1〔n・sin(θ−sin-1(sinθ/
n))〕 の関係がある。ここで、nは材質の屈折率である。
【0041】請求項4、5記載の発明における微小多角
形プリズムシートは、撮影した方角γに対応した角度θ
を有するプリズム面を複数個連続して配列した同一角度
連続プリズム面の組r,lと撮影した方角γ=0、すな
わちθ=0の面を有するcとより構成し、この組r,
c,lを微小台形プリズムの繰り返し単位にし、これを
前記組映像の最小単位となる映像ピッチpとを対応させ
て、この微小台形プリズムを繰り返すことによって構成
する。前記同一角度連続プリズム面の組r,c,l対応
に、異なる方角にある同一被写体映像を撮影した各々異
なる映像を縦分割した縦分割映像を対応させる。なお、
上記同一角度連続プリズム面の組r,c,lは図3のプ
リズム面r,c,lと光学的には同じ機能を有してい
る。
【0042】また、請求項4、5記載の発明における微
小多角形プリズムシートの他の構成例を図10(a
1),(a2),(b1),(b2)に示す。前記図9
(a1),(a2),(b1),(b2)に示した同一
角度連続プリズム面の組r,c,lを繰り返して微小多
角形プリズムシートを形成することは同様であるが、各
プリズムの形状が異なる。すなわち、投射映像の入射光
に対してプリズムの突起を切断して、その平らになった
面を遮光膜7にした構造を有している。
【0043】前記請求項4、5記載の同一角度連続プリ
ズム面の組r,c,lよりなる微小台形プリズムシート
では、入射光の進行方向に対して凹凸が請求項1,請求
項2,請求項3の実施例で示した微小台形プリズムシー
トの凹凸に比べて小さい。従って、図9(a1),(a
2),(b1),(b2)および図10(a1),(a
2),(b1),(b2)に示したように、前記図5
(a),(b)と同様に微小台形プリズムシート側に遮
光膜ストライプ7を形成する場合、遮光膜ストライプ形
成が容易になる。
【0044】〔本発明の実施例の拡張例〕本発明の撮影
表示方法による映像通信においては、説明の簡素化のた
めに2地点間の会議の場合を取り上げ、話し合う相手同
士の視線が一致できることを説明したが、特に通信地点
の数を限定するものではない。
【0045】また、上記本発明の実施例では、複数の対
話者同士のテレビ会議システムを基にして説明したが、
特に、テレビ会議システムに限定するものではなく、映
像による異なる地点間通信において、複数の視点を変え
た映像を異なる地点にある表示装置を通して見る場合、
表示装置を観る方向が撮影装置から被写体を撮影する方
向に対応し、言い換えれば、撮影装置の設置点から被写
体を観るかの如く、臨場感あふれる映像通信を実現する
ものである。
【0046】また、各撮影装置からの映像を各々縦分割
して、この縦分割した映像を組み合わせて合成映像をつ
くるとき、撮影地点側で合成を行い、表示地点側へは合
成映像信号を伝送してもよく、または、撮影地点側から
各撮影映像を表示地点側に伝送し、表示地点側で合成映
像化してもよい。
【0047】本実施例では各地点の撮影装置設置場所数
や表示装置数を3として説明したが、微小多角形プリズ
ムシートの多角形の形状が台形のため、3方向映像の表
示に合致している。しかし、この台形状の場合では各地
点の撮影装置設置場所数や表示装置数を2のとき、2つ
の撮影装置からの映像と黒映像とを各々縦分割して組合
せた合成映像をつくればよく、4以上の場合は表示地点
側で表示装置を観る対話者の表示装置に対する観察方向
角度を、撮影地点側の撮影装置の被写体への撮影方向角
度と合致した3つの映像を摘出して各々の映像を縦分割
して組合せ合成を行えばよい。
【0048】また、請求項1と請求項2記載の発明にお
いて、微小多角形プリズムの1つの多角形の角数をm角
形とすれば、底辺を除いたm−1の数の辺に映像を入射
することができる。微小台形プリズムの場合は、台形の
角数は4角形であり、底辺を除いた3つの辺r,c,l
に映像を入射している。本発明のm角形の微小多角形プ
リズムシートを適用する場合、上記実施例で撮影装置設
置場所数や表示装置数をm−1とし、かつ、各撮影装置
設置場所にはその地点のm−1個の表示装置の前の被写
体の方向に向けて、最大でm−1種の方位に向けたm−
1個の撮影装置を設置し、かつ、上記実施例と同様に、
同一被写体には最大でm−1個の撮影映像から合成映像
を作成し、他地点の対応する表示装置に表示すればよ
い。また、ブラックストライプ機能の遮光膜ストライプ
を設けるとき、各多角形のコーナとの位置を合わせるこ
とは、台形の場合と同様である。
【0049】また、請求項4、5記載の発明において、
上記の実施例では、異なる方角にある同一被写体を撮影
する方向数を3方向にして微小多角形プリズムを微小台
形プリズムとして説明した。しかし、同一被写体を撮影
するときm方向から撮影する場合、請求項4、5記載の
発明の微小多角形プリズムでは同一角度連続プリズム面
の組の1つ1つのプリズムは同一の垂直面と傾斜面の2
面のプリズム面からなっているために、同一角度連続プ
リズム面の組の1つ1つのプリズムを構成する傾斜面の
傾斜角度を変えた、言い換えれば、各々の組のプリズム
面の角度θ(図9と図10に示した角度)を撮影した方
角に対応させて変えた、m種類の同一角度連続プリズム
面の組より微小多角形プリズムを構成すればよく、さら
に、これを繰り返しの単位(前記最小単位の組映像の映
像ピッチp)にして表示スクリーン状に展開したものが
微小多角形プリズムシートである。なお、微小多角形プ
リズムシートに映像を投射する場合、投射系の光学歪み
等により、微小多角形プリズムシートの中央付近と周辺
付近では組映像の映像ピッチpが一定でない場合はそれ
に合わせ、微小多角形プリズムの繰り返しピッチpを変
化させる必要がある。また、各投射映像の入射角が微小
多角形プリズムシートの中央付近と周辺付近とで異なる
場合は、同一の前記微小多角形プリズムを繰り返して微
小多角形プリズムシートを作製せずに、微小多角形プリ
ズム内のm種類の組の中の各組のプリズム面の角度θを
撮影した方角に対して多少変更させて作製することもあ
り得る。
【0050】本実施例の図2では、表示装置Y2の表示
面の左右の表示装置Y1,Y3の表示面が揃うように各
表示装置を配置しているが、表示面を線分L−L′上に
揃えずに、ある角度をもたせて配置してもよい。例え
ば、γだけ角度をつけて配置した他の実施例を図11に
示す。この場合は、同一被写体を異なる角度から撮影し
た各々の映像を縦分割した映像片と「無」映像としての
黒映像片等との微小台形プリズムシートに対する並び順
序が異なり、図2の左の表示装置Y1では〔無XaC
XbL〕が図11では〔XaC XbL 無〕になり、図
2の右の表示装置Y1では〔XbR XcC 無〕が図1
1では〔無 XbR XcC〕になる。
【0051】上記実施例では、その微小台形プリズムシ
ート1の底角θが45度の場合を示したが、シート材料
の屈折率n,撮影装置の対被写体への方向角度等を考慮
して決定すればよい。材質としては加工容易性,光透過
性,均一性,廉価等の点からアクリル材の適用が上げら
れるが、特に、限定するものではなく、光透過性,耐膨
張性の優れた材質が望ましい。
【0052】微小多角形プリズムシートの多角形ピッチ
pは、前記縦分割して組合せた最小単位の組映像の映像
ピッチが表示映像全面に渡ってほとんど等しいときは、
シート全面に渡って等ピッチでよい。しかし、合成映像
が表示映像の中央から左右に離れるに連れて斜め入射に
なる程度が大きい場合などは、例えば、微小多角形プリ
ズムシートの前でフレネルレンズシート等によって垂直
光(微小多角形プリズムシート入射角αが90度)にす
る。これによっても、なお、表示映像の中央から左右に
離れるに連れて組映像の映像ピッチが広くなる場合は、
微小多角形プリズムシートの多角形ピッチpも組映像の
映像ピッチに合わせなければならず、かならずしも、シ
ート全面に渡って等ピッチであることを限定するもので
はない。
【0053】表示装置に表示される映像の大きさは一般
に数10インチから数100インチと大きいものの場合
は、映像表示は液晶プロジェクタ等の投射表示方式を用
いた表示形態になる。この場合、光源,液晶バルブ,光
学系の設計によって、微小多角形プリズムシートに投影
される合成映像は、ほぼ一様にプリズムシートに対して
垂直入射させることが望ましいことは明らかである。
【0054】なお、図2,図3,図4,図5,図9,図
10の実施例では、表示装置と微小台形プリズムシート
の間に微小台形プリズムシートに近接または密着した半
遮光スクリーンシートを配置する構成を示した。しか
し、台形表面を半遮光スクリーン処理した微小台形プリ
ズムシートを用いることによって前記実施例のような半
遮光スクリーンシートと微小台形プリズムシートの機能
を1つの微小台形プリズムシートでも実現できる。この
場合、図5に示したようにブラックストライプ機能を台
形の各コーナ付近に設けた微小台形プリズムシートでも
実現可能なことは明らかである。
【0055】また、図2,図3,図4,図5,図9,図
10の実施例では、微小台形プリズムシートへの合成映
像を入射光進路に対して、半遮光スクリーンシートを微
小台形プリズムシートの前に配置したが、他の実施例と
して、微小台形プリズムシート入射面の裏面側に半遮光
スクリーンシートを配置し、合成映像の結像距離を半遮
光スクリーンに合わせたり、独立した半遮光スクリーン
シートを設けずに微小台形プリズムシートの裏面(入射
光側のプリズム面ではなく出力光面)に半遮光スクリー
ン処理を施したりしたものでも可能である。さらに、光
むらの均一化を問題にしなくてもよい場合は、半遮光ス
クリーンシートを用いる必要や、微小台形プリズムシー
トの台形表面(入射光側のプリズム面)または微小台形
プリズムシートの裏面(入射光側のプリズム面ではなく
出力光面)を半遮光スクリーン処理する必要はない。
【0056】さらに、上記実施例の微小台形プリズムシ
ートを、一般に、微小多角形プリズムシートにした場合
も、上記のごとく半遮光スクリーンシートを用いたり、
半遮光スクリーンシートを用いずに微小多角形プリズム
シートの多角形表面(入射光側のプリズム面)や裏面
(入射光側のプリズム面ではなく出力光面)を半遮光ス
クリーン処理したりしたものでも可能であることは同様
であり、光むらの均一化を問題にしなくてもよい場合
は、半遮光スクリーンシートを用いる必要や、微小多角
形プリズムシートの多角形表面や裏面を半遮光スクリー
ン処理する必要はない。以上のように本発明は、その主
旨に沿って種々に応用され、種々の実施態様を取り得る
ものである。
【0057】〔請求項4、5記載の微小台形プリズムシ
ートの実施例の拡張例〕 前記請求項4、5記載の微小台形プリズムシートと平面
シートとの2種類のシートを用い、前者の微小台形プリ
ズムシートの凹凸のあるプリズム面と後者の平面シート
の平面とを対向させてその対向する両面に透明電極膜を
形成して高分子液晶を挟み込み、透明電極の電圧制御に
よって高分子液晶の拡散状態とプリズムシートの屈折率
nに一致した透過状態とを作り出し、この複合構造のシ
ートを透過状態と拡散状態を交互に時分割制御し、透過
状態時には微小台形プリズムシートの屈折作用のない透
過板の機能にして撮影装置で撮影できるようにし、拡散
状態時には微小台形プリズムシートの屈折作用を残しか
つ半遮光スクリーンの機能をもたせて、請求項1および
2の前記表示スクリーンとして適用できる。この場合
に、請求項4、5の微小台形プリズムシートを用いるこ
とによって、請求項1,請求項2,請求項3の実施例の
微小台形プリズムシートを用いた時に比べて、微小台形
プリズムシートの凹凸が小さいため、透明電極電圧制御
による高分子液晶への電界分布が比較的均一となり、透
過性が向上し、この表示スクリーンを通した映像の画質
が向上する。
【0058】前記複合構造のシート(微小台形プリズム
シートと平面シートの2種類のシートで挟み込んだ高分
子液晶を電圧制御して透過・拡散制御するシート)を請
求項3の表示スクリーンに適用する場合で撮影の時にこ
の表示スクリーンの微小台形プリズムの屈折作用を利用
するときは、前記複合構造シートにおいて前記とは異な
り高分子液晶の屈折率をプリズムシートの屈折率nに一
致させず微小台形プリズムの屈折作用を残して透過状態
になるように高分子液晶材料を選定する必要がある。ま
たは、微小台形プリズムシートと平面シートの2種類の
シートの対向する両面を前記の複合構造のシートの場合
と異にして、前者の微小台形プリズムシートの凹凸のな
い平面と後者の平面シートの平面を対向させてその対向
する2つの平面に、前記と同様に透明電極膜を形成して
高分子液晶を挟み込み、透明電極の電圧制御によって高
分子液晶の拡散状態と透過状態とを作り出す複合構造の
シートでも同様の目的を達成できる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の撮影表示
方法では、遠隔地における撮影映像とその映像表示にお
いて、複数の撮影装置を用いて異なる場所から異なる方
角にある同一映像を、請求項1記載の発明では、撮影し
た各々撮影映像を各々縦分割して組み合わせて合成映像
をつくり、遠隔地にある表示装置において、多角形状の
微小プリズムをこの各々縦分割して組合せた最小単位の
組映像に対応させ、合成映像を達成する組映像の組数だ
け繰り返した形状の微小多角形プリズムシートを通し
て、この合成映像を表示することにより、表示映像を撮
影に対応する方角に分離し、この表示装置の表示映像を
異なる場所、異なる角度から観ることによって、前記撮
影装置の設置されている地点から、あたかも、実空間で
被写体を直接観るがごとく表示映像を観ることができ
る。
【0060】請求項2記載の発明では、遠隔地にある表
示装置において、複数の撮影装置対応に設けた投射装置
によって各々撮影映像を微小多角形プリズムシートへ投
射して微小多角形プリズムシート上で合成映像を表示す
るために映像信号における合成処理が不要であり、表示
した映像を撮影に対応する方角に分離し、この表示装置
の表示映像を異なる場所、異なる角度から観ることによ
って、前記撮影装置の設置されている地点から、あたか
も、実空間で被写体を直接観るがごとく表示映像を観る
ことができる。
【0061】請求項3記載の発明では、遠隔地にある表
示装置において、複数の撮影装置は各々その前方に配置
した微小多角形プリズムシートを通して方角の異なる被
写体(対話者)を撮影し、この各々の撮影映像を各々縦
分割して同一被写体を異なる方角から撮影した映像の縦
分割した映像片の組の集合として合成映像をつくること
によって、撮影装置の数が低減でき、遠隔地にある表示
装置において微小多角形プリズムシートよりなる表示ス
クリーンを通してこの合成映像を表示することによっ
て、微小多角形プリズムシートを通して撮影した多方角
の映像をその方角に対応した表示映像として分離して見
ることができ、この表示装置の表示映像を異なる場所、
異なる角度から観ることによって、前記撮影装置の設置
されている地点から、あたかも、実空間で被写体を直接
観るがごとく表示映像を観ることができる。
【0062】請求項4、5記載の発明の微小多角形プリ
ズムは、同一被写体を異なる方角から撮影した映像を微
小多角形プリズムの集合体である微小多角形プリズムシ
ートを通して表示し、分離して表示映像を見ることがで
きるため、光学的には前記請求項1,2および3におけ
る微小多角形プリズムと同じ機能を有しているが、1つ
のプリズム面を同一角度連続プリズム面の組で実現する
ために、投射映像の入射方向に対して凹凸が小さくで
き、異なる映像の縦分割映像を分離して漏れを防止する
ための遮光膜ストライプを前記凹凸面の凸部上のみに容
易に形成できる。または、遮光膜ストライプの一部を凹
部に形成してもほとんど大部分は凸部上に形成でき、凹
凸が小さいため遮光膜ストライプ形成が容易になる。さ
らに、遮光膜ストライプを直接微小多角形プリズムに形
成できるため、遮光膜ストライプを半遮光スクリーンシ
ートに形成して微小多角形プリズムシートの各プリズム
面に合わせる必要がなく、その合わせずれの心配がな
い。さらに、前記請求項1,2および3における微小多
角形プリズムでは微小多角形プリズムの多角形の角数を
m角形とすれば底辺を除いたm−1の数のプリズム面を
有し、m=4のときは台形プリズムになるが、mが5以
上になるとプリズム面が4面以上になって各プリズム面
を角度よく加工することが要求されるが、請求項4、5
記載の発明の微小多角形プリズムでは同一角度連続プリ
ズム面の組の1つ1つのプリズムは同一の垂直面と傾斜
面の2面のプリズム面からなり、前記、同一角度連続プ
リズム面の組の1つ1つのプリズムを構成する傾斜面の
傾斜角度を変えることによって、前記請求項1,2およ
び3における微小多角形プリズムと光学的には同じ微小
多角形プリズムを容易に実現できる。
【0063】また、各投射映像の入射角が微小多角形プ
リズムシートの中央付近と周辺付近とで異なる場合は、
同一の前記微小多角形プリズムを繰り返して微小多角形
プリズムシートを作製せずに、微小多角形プリズム内の
m種類の組の中の各組のプリズム面の前記傾斜面の角度
を撮影した方角に対して多少変更させて作製すればよ
く、容易に対処できる。
【0064】さらに、請求項1,請求項2,請求項3の
実施例の微小多角形プリズムシートを用いた時に比べて
請求項4、5の微小多角形プリズムシートは凹凸が小さ
いため、本プリズムシートを用いて高分子液晶を挟み込
んで透明電極電圧制御による高分子液晶の透過・拡散制
御シートを構成して表示スクリーンとして利用すると
き、電界分布が比較的均一となり、透過性が向上し、こ
の表示スクリーンを通した撮影映像の画質が向上する。
【0065】以上の請求項1〜記載の発明では、前記
被写体として対話者を適用した場所は、目の前の対話者
とは正面の映像を、斜め横前方の対話者とは実際に対話
する人と見つめ合う動作、すなわち、首や体を対話者の
方へ動かすことによって、映像を通して対話者同士の視
線を一致させ、あたかも、眼前に実在しているような表
示が実現でき、同一場所で対話する感覚を味わえること
が可能になる。すなわち、表示装置上に実空間で対話し
ている感覚が出せる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1の一実施例の構成を示す図
【図2】本発明の請求項1の実施例の表示装置構成の詳
細説明図であり、微小多角形プリズムシート、特に、台
形状のプリズムシートによって合成映像を3方向映像の
分離する様子を示す説明図
【図3】(a),(b)は本発明の請求項1の実施例に
用いられる微小台形プリズムシートの形状と同一被写体
を異なる角度から撮影した映像を各々縦分割した映像片
を組み合わせた合成映像との対応関係を示す説明図
【図4】(a),(b)は本発明の実施例に用いられる
遮光膜ストライプを設けた半遮光スクリーンシートを示
す図
【図5】(a),(b)は本発明の実施例に用いられ遮
光膜ストライプを設けた微小台形プリズムシートを示す
【図6】本発明の請求項2の一実施例の構成の一部で特
に請求項1と異なる部分を示す図
【図7】本発明の請求項3の一実施例の構成を示す図
で、特にX地点で撮影して、Y地点で表示するときの構
成を示す図
【図8】本発明の請求項3の実施例の撮影装置による多
方角の映像の分割合成処理を説明する図であり、異なる
方角から撮影した同一被写体の映像の縦分割映像片を合
成して表示映像化する様子を示す説明図
【図9】(a1),(a2),(b1),(b2)は本
発明の請求項4、5の実施例に用いられる微小台形プリ
ズムシートの形状と半遮光スクリーンシートと遮光膜ス
トライプとを示す図
【図10】(a1),(a2),(b1),(b2)は
本発明の請求項4、5の他の実施例に用いられる微小台
形プリズムシートの形状と半遮光スクリーンシートと遮
光膜ストライプとを示す図
【図11】本発明の実施例の表示装置の他の配置例を示
す説明図
【図12】従来の2地点X,Y間の映像による複数の対
話者同士の遠隔地通信(テレビ会議)を示す図
【図13】(a),(b)は、従来のテレビ会議におい
て、斜め横方向の人と対話するとき視線がずれてしまっ
たり、表示装置上の横顔の表示映像を観ながら対話した
りする様子を示す説明図
【符号の説明】
1…微小多角形プリズムシートまたは微小台形プリズム
シート 2…半遮光スクリーンシート 3…組映像 4…合成映像 5…液晶バルブ等 6,7…遮光膜ストライプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 均 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−248293(JP,A) 特開 昭54−55114(JP,A) 特開 昭60−261284(JP,A) 特開 平3−89794(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/10 H04N 7/14 - 7/173 H04N 7/20 - 7/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像による異なる地点間での複数の対話
    者同士の視線を一致させる撮影表示方法であって、 前記異なる地点の各々には、複数の表示装置を配置する
    とともに、各表示装置に対応した設置場所毎に各表示装
    置の正面の対話者を被写体として撮影する撮影装置と当
    該正面の対話者に隣接する他の対話者を右方向または左
    方向の被写体として撮影する撮影装置との複数の撮影装
    置を配置し、 各地点での前記複数の撮影装置で撮影した被写体の映像
    を互いに他地点にある表示装置へ伝送して映像表示する
    際に、 同一の被写体を撮影した複数の 撮影装置からの映像を各
    々縦分割しこの縦分割した映像を組み合わせて合成映像
    をつくり、次に当該被写体の映像を表示する表示装置に
    おいて多角形状の微小プリズムをこの各々縦分割して組
    み合わせた最小単位の組映像に対応させ前記合成映像を
    構成する組映像の組数だけ前記多角形状の微小プリズム
    を繰り返した形状よりなる微小多角形プリズムシートを
    通して前記合成映像を前記撮影に対応する方角に分離し
    て表示することを特徴とする撮影表示方法。
  2. 【請求項2】 映像による異なる地点間での複数の対話
    者同士の視線を一致させる撮影表示方法であって、 前記異なる地点の各々には、複数の表示装置を配置する
    とともに、各表示装置に対応し設置場所毎に各表示装置
    の正面の対話者を被写体として撮影する撮影装置と当該
    正面の対話者に隣接する他の対話著を右方向または左方
    向の被写体として撮影する撮影装置との複数の撮影装置
    を配置し、 各地点での前記複数の撮影装置で撮影した被写体の映像
    を互いに他地点にある表示装置へ伝送して映像表示する
    際に、 同一の被写体を撮影した複数の 撮影装置からの各映像に
    対応させて複数の投射形表示装置によって当該被写体の
    映像を表示する表示スクリーンに投射表示するとき前記
    同一被写体を異なる方角から撮影した撮影装置の各映像
    を撮影時の方角に対応させた角度をもつ多角形状の微小
    プリズムを繰り返した形状よりなる微小多角形プリズム
    シートに前記各投射形表示装置によって投射表示するこ
    とによって前記撮影に対応する方角に分離して表示する
    ことを特徴とする撮影表示方法。
  3. 【請求項3】 映像による異なる地点間での複数の対話
    者同士の視線を一致させる撮影表示方法であって、 前記異なる地点の各々には、複数の表示装置と複数の撮
    影装置とを配置し、 前記 複数の撮影装置の各々は微小多角形プリズムシート
    通して、または、前記微小多角形プリズムシートと相
    似のプリズムシートを撮影装置の入射光軸上に配置し
    異なる方角にある被写体すなわち各表示装置の正面
    の対話者を正面のの被写体としてかつ当該正面の対話者
    に隣接する他の対話者を右方向または左方向の被写体と
    して同時に撮影し、この同時に撮影した複数の方角の映
    像を縦分割して同一方角の映像に分離し、各撮影装置
    が分離した前記映像片を組み合わせ同一被写体に対する
    異なる撮影装置からの映像片による合成映像をつくり、 次に他地点にある表示装置において多角形状の微小プリ
    ズムを前記異なる撮影装置により同一被写体の映像を各
    々縦分割して組み合わせた最小単位の組映像に対応さ
    せ、前記合成映像を構成する組映像の組数だけ前記多角
    形状の微小プリズムを繰り返した形状よりなる微小多角
    形プリズムシートを通して前記合成映像を前記撮影に対
    応する方角に分離して表示することを特徴とする撮影表
    示方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2および3のいずれかに記載
    の撮影表示方法において、異なる方角にある同一被写体
    を撮影した映像を多角形状の微小プリズムの集合体であ
    る微小多角形プリズムシートを通して表示する場合、撮
    影した方角に対応した角度を有するプリズム面を複数個
    連続して配列した同一角度連続プリズム面の組を構成
    し、前記異なる方角を撮影するときの方角の数だけその
    方角に対応した角度を有する同一角度連続プリズム面の
    組を並べて微小多角形プリズムを構成し、この微小多角
    形プリズムの繰り返しにより微小多角形プリズムシート
    を構成し、前記異なるプリズム面の角度を有する各々の
    同一角度連続プリズム一組一組対応に、前記異なる方角
    にある同一被写体を撮影した各々異なる映像を対応させ
    て表示することを特徴とする撮影表示方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の撮影表示方法に用いる
    ための表示装置であって、 撮影した方角に対応した角度を有するプリズム面を複数
    個連続して配列した同 一角度連続プリズム面の組を構成
    し、前記異なる方角を撮影するときの方角の数だけその
    方角に対応した角度を有する同一角度連続プリズム面の
    組を並べて微小多角形プリズムを構成し、この微小多角
    形プリズムの繰り返しにより微小多角形プリズムシート
    を構成し、前記異なるプリズム面の角度を有する各々の
    同一角度連続ブリズム一組一組対応に、前記異なる方角
    にある同一被写体を撮影した各々異なる映像を対応させ
    て表示することを特徴とする表示装置。
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