JP3171826U - ブラジャーのカップ部やその他キャミソールのカップ部に装着するカップ - Google Patents

Abstract

【課題】カップの上辺の***への食い込みを緩和し、さらにカップの通気性を高めてカップ内の蒸れを防止して快適に装着できるブラジャーそのその他キャミソールのカップ成形体を提供する。【解決手段】ブラジャーのカップ部に装着するカップ３は、素材の発泡ウレタンをモールド加圧成形して製作する。また、カップ３の周辺部を最も薄い肉薄とし、カップ３の下辺部３ｄを除く周辺部から中心の乳頭部３ｃにかけて徐々に厚さを増して肉厚とし、カップ上辺中央部３ｅから身体の脇方向７へ至る部分を下側へ弧状に凹入する切欠き部３ｆに形成する。さらにカップ３の内部に下向き弧状の膨出部４を設け、膨出部４の中央部３ｂの乳頭部３ｃ側から下辺部３ｄの下側へ底部の溝幅６〜８ｍｍの凹溝部５を形成し、その深さを乳頭部３ｃ近辺の厚さと同じとしてカップ３内の通気性を図る。【選択図】図３

Description

この考案は、女性の***を支え、かつその形状を補整するためのブラジャーやカップ付きのキャミソールなどのバストのカップ部に装着する***の支持および補正用のカップに関し、特に***の形状を補整して豊かに見せるために素材の発泡ポリウレタンをモールド成形して形成のカップの構造に関する。

ブラジャーやキャミソールなどのバストのカップ部に装着する従来のファンデーション用のカップは、女性の***を下方から支持することで、ボディー部と一体化した動きを可能として日常の生活をし易くする機能を有することを基本とし、さらに***の形状を補整して女性の体形をより美しく魅力的に見せる機能を有している。この補整のために***をバストの中央部に寄せ、さらにバストラインを上に着ている衣服の外側に現出するようにしている。

このため、これらのブラジャーやキャミソールなどのバストのカップ部に挿着するカップは、身体の肌に優しく当接するように、材料自体を柔軟な素材、例えば発泡ウレタンのモールド成形体から形成している。また、これらの発泡ウレタンからなるカップの形状を、***の形状の魅力的形状の不足部分を補う形状のものとし、さらに***の向きをカップの向きで補整し得るようにするなどして格好の良い***形状に見えるようにしている。

そこで、考案者は、既にブラジャーやカップ付きキャミソールなどのファンデーション用のカップとして、軽量で通気性があり、耐久性に優れ、***形状を魅力的に見せるシームレスカップを開発している（例えば、特許文献１参照。）。このシームレスカップは、カップ表側の発泡ウレタン成形体とカップ裏側の不織布の繊維の綿状体から形成したカップとし、表側の発泡ウレタン成形体のカップ中央部は微細な連続気泡の肉厚の膨らみを有するものとし、カップ周辺部は微細な連続気泡の肉厚の部分を熱圧着により肉薄部に形成し、さらに裏側の不織布の繊維の綿状体のカップ中央に、上下方向の凹みを形成し、その凹みの周囲を膨らみからなる肉厚部とし、かつカップ周辺部は表側の発泡ウレタン成形体の肉薄部と裏側の不織布の繊維の綿状体の肉薄部からなる一体的な当接部から形成している。

さらに、柔軟性により着用時のフィット性に優れ、***の下部を支持すると共に中央部に寄せて持ち上げる作用を有する***形状のシームレスカップが提案されている（例えば、特許文献２参照。）。すなわち、発泡ウレタンからなるカップ成形体は***の乳頭部近傍から斜め下方および脇側辺にいたる扇形部のカップ成型体の構造で、厚みとして乳頭部近傍を厚く、乳頭部近傍から斜め下方の脇周辺にいたる扇形部の周辺部にかけての部位を、その残余の部位と同様に徐々に厚みを薄くしている。このように薄くしながらも、乳頭部近傍から斜め下方の脇側辺にかけての各部位の密度および硬さよりも高い密度および硬さとして成形したカップ成形体である、ブラジャーその他のファンデーション用のシームレスカップが開発されている。

しかしながら、これらの先行技術のブラジャーその他のファンデーション用のシームレスカップにおいて、これらのブラジャーその他のファンデーションを装着している女性が日常生活の中での身体の動きにより***の上辺部がカップの上辺に食い込み痛みを覚えることや、またカップ内が汗と体熱により蒸れることがある。そこで、このような痛みや蒸れに対してより適応したブラジャーその他のファンデーション用のカップ部に装着して長時間着用できるようにした、これらのカップ部に装着するカップが求められている。

登録実用新案第３１６２８０７号公報 登録実用新案第３１４８４５６号公報

この考案が解決しようとする課題は、ブラジャーその他のキャミソールなどのファンデーションの***下部周辺を支持するカップ部に装着するカップにおいて、ブラジャーその他のキャミソールを装着した際に、カップ上辺が***の上部への食い込みを防止し、さらにカップ内が蒸れる季節、特に他の季節より一層にカップ内が蒸れる夏の湿度の高い季節に装着しても、カップの形状を損なうことなく、カップ内の通気性を高めることで、カップ内の蒸れを防止することができ、より快適に装着できるカップ部を有するブラジャーその他のファンデーションに装着するためのカップを提供することである。

上記の課題を解決するための本考案の手段は、請求項１の考案では、ブラジャーその他のキャミソールのカップ部に装着するためのカップであって、このカップは発泡ウレタンからなり、カップの周辺部を肉薄とし、このカップの下辺を除く肉薄の周辺部からカップ中心の乳頭部にいたる部分を徐々に肉厚とし、***下部を下方から支えるために、***下部に沿ったカップの内面の下辺部に下向きの弧状で身体のバスト側へ膨らむ膨出部を設け、カップの上辺の中央部から身体の脇方向へいたる部分を下側へ弧状に凹入する切欠き部（この切欠き部を有するカップの上辺の形状を、以下「Ｓライン」とも言う。）に形成し、カップの表裏を編地で被覆していることを特徴とするブラジャーのカップ部その他のカップ部を有するキャミソールのカップ部に装着するカップである。

請求項２の考案では、***下部に沿ったカップの内面の下辺部に下向きの弧状で身体のバスト側へ膨らむ膨出部は、この弧状の膨出部を縦方向に横断する乳頭部近辺の厚さと同じ厚さの凹溝部を弧状の膨出部の中央の乳頭部からカップの下辺部に形成していることを特徴とする請求項１の手段のブラジャーのカップ部その他のカップ部を有するキャミソールのカップ部に装着するカップである。

請求項３の考案では、弧状の膨出部を縦方向に横断する乳頭部近辺の厚さと同じ厚さの凹溝部は、溝幅が凹溝部の底部で６〜８ｍｍ、凹溝部の頂部で７〜１０ｍｍからなり、***下部周辺の通気性を図っていることを特徴とする請求項２の手段のブラジャーのカップ部その他のカップ部を有するキャミソールのカップ部に装着するカップである。

本考案の請求項１の手段では、***を下部から支える作用をする***下部に沿ってカップ内に下向きの弧状で身体のバスト側へ膨らむ膨出部を設けているカップは、***下部周辺をこの弧状の膨出部で支持しているので、***下部を上方へプッシュアップして安定して支持できる。さらにカップの上辺はこの上辺の中央部から脇側にいたる部分が下側に弧状に凹入した形状に切りかかれてＳラインを形成しており、従って、このカップを有するブラジャーあるいはカップを有するキャミソールを女性がバストに着用した際に、カップの上辺部であるＳラインの中央部から脇側部に至る部分の下方へ凹状に切り欠かれた部分が、***の膨らみに押されて拡大した際に、このＳラインの部分が横方向に伸びることとなり、カップの上辺部に、特に下側に切り欠かれた部分の上辺部に弛みが生じる結果、カップの上辺部の***上部への食い込みが緩和され、このカップを有するブラジャーやカップ付きのキャミソールなどを長時間にわたり装着しても、痛みを覚えることがない。

本考案の請求項２手段では、下向きの弧状の膨出部の中央部に乳頭部から下辺部にかけて、深さが乳頭部近辺の厚さと同じである縦方向に横断する凹溝部を形成しているので、厚さで蒸れて汗のかきやすい***下部周辺における汗の湿気を含んだ空気を、この凹溝部を通してカップの外側のブラジャーやその他のファンデーションから外部に逃がして、カップ内の乳頭部近傍の蒸れを解消し、これらのカップを有するブラジャーやキャミソールを長時間にわたり気持ち良く装着でき、しかも***の下部周辺を支持して上方へプッシュアップの機能も損なうことない効果を十分に奏することができる。

さらに本考案の請求項３の手段では、発泡ウレタンからなるカップ内の下向きの弧状の膨出部を縦方向に横断する凹溝部の幅は底部で６〜８ｍｍとし、凹溝部の頂部で７〜１０ｍｍとしているので、蒸れて湿った空気を快適に外部へ放出できるものとしながら、***の下部周辺を支持して上方へプッシュアップする機能は凹溝幅が狭すぎることなく十分に発揮できるなど、本考案は多くの効果を奏する。

本考案のカップを有するブラジャーである 本考案のカップの表面から見た図である。 本考案のカップの裏面から見た図である。 本考案の他の形状のカップを裏面から見た図である。

本考案を実施するための形態について、図面を参照しながら以下に説明する。

本願の請求項１に係る考案の実施の形態は、図１に示すように、ブラジャー１その他のカップを有するキャミソールのカップ部２に装着するためのカップ３である。このカップ３の表面から見た姿を図２に示す。このカップ３は、その素材を発泡ウレタンとし、この発泡ウレタンの例えば厚さ１３ｍｍの板状体をモールド加圧成形により形成している。このカップ３の周辺部３ａは最も厚みの薄い肉薄部とし、カップ３の下辺部３ｄを除く周辺部３ａから中心の乳頭部３ｃにかけて徐々に厚さを増して乳頭部３ｃの近辺を肉厚としている。さらに、カップ上辺の中央部３ｅから身体の脇方向７へ至る部分は、下側へ弧状に凹入する切欠き部３ｆに形成し、発泡ウレタンからなるカップ３の表裏を薄い合成繊維からなる編地で被覆して感触を良好なものとしている。さらに、図１に示すように、ブラジャー１の***上辺部の脇側部１ａの部分がカップ２の形状に合わせて下方に切りかかれている。

図２に示すように、このカップ３の表面がわは、乳頭部３ｃに当接する部分が最も外側に膨出している。一方、図３はカップ３の裏面を見た図である。このカップ３の裏面には、図３に示すように、カップ３の下辺部３ｄに女性の***下部周辺部６を下方から上方へ支持するために、この***下部周辺部６に沿ってカップ３の内部に下向きに弧状となって身体のバスト側へ膨らむ膨出部４を有している。さらに上記したように発泡ウレタンからなるカップ３の表裏は合成繊維、例えばポリアミド繊維（すなわち商標のナイロン）あるいはポリウレタン繊維などの薄い編地で被覆し、カップ成形体８に形成している。このカップ成形体８では、カップ３はその両側中央部３ｂから下辺部３ｄにかけて下向きの弧状に膨れた膨出部４を有している。

本願の請求項２に係る考案の実施の形態では、図３に示すように、上記した弧状の膨出部４の中央部３ｂの乳頭部３ｃの近辺から下辺部３ｄの下側へ縦方向に横断している凹溝部５を形成している。この凹溝部５の深さは乳頭部３ｃの近辺の厚さと同じとしている。このように縦方向の凹溝部５を弧状の膨出部４の中央部３ｂに形成しているので、身体の乳頭部付近の湿度の高い空気を身体が動いた際に生じる一種のポンプ作用で、弧状の膨出部４の下部の湿度の低い空気と凹溝部５を通じて入れ換えることができるので、身体の乳頭部３ｃ付近が汗などで蒸せることはない。

さらに、本願の請求項３に係る考案の実施の形態では、図３に示すように、上記した弧状の膨出部４の中央部３ｂの乳頭部３ｃの近辺から下辺部３ｄの下側へ横断している凹溝部５は、その溝幅を凹溝部５の底部５ａで６〜８ｍｍから形成し、凹溝部５の頂部５ｂで７〜１０ｍｍの溝幅から形成している。このように凹溝部５の溝幅としていることで、***下部周辺６の乳頭部３ｃから下辺部３ｄへの十分な通気性を図ることができ、カップ３内を蒸れないよう最適化している。このように請求項３に係る考案の構成の手段とすることで、ブラジャーその他のファンデーションのカップ部２に装着するカップ３を従来にない快適なカップ３としている。

さらに、図４に示す本願の考案の他の実施の形態では、上記した図３に示す弧状の膨出部４の中央部３ｂの乳頭部３ｃの近辺から下辺部３ｄの下側へ横断している凹溝部５を有しない形状からなるもので、請求項１の考案の他の実施の形態である。このように凹溝部５を有しない弧状の膨出部４からなる場合は、凹溝部５を通じたポンプ作用でカップ３内の十分な通気性を図ることはできないが、本実施の形態では、カップ３を形成する発泡ウレタンが連続気泡の発泡体からなルものとするとき、これらの連続気泡から換気を図ることができる。

１ ブラジャー
１ａ ***の脇側の上辺部
２ カップ部
３ カップ
３ａ 周辺部
３ｂ 両側中央部
３ｃ 乳頭部
３ｄ 下辺部
３ｅ カップ上辺中央部
３ｆ 切欠き部
４ 弧状の膨出部
５ 凹溝部
５ａ 底部
５ｂ 頂部
６ ***下部周辺部
７ 身体の脇方向
８ カップ成型体

Claims (3)

1. ブラジャーその他のファンデーションのカップ部に装着するためのカップで、このカップは発泡ウレタンからなり、カップの周辺部を肉薄とし、このカップの下辺を除く肉薄の周辺部からカップ中心の乳頭部にいたる部分を徐々に肉厚とし、***下部を下方から支えるために、***下部に沿ったカップの内面の下辺部に下向きの弧状で身体のバスト側へ膨らむ膨出部を設け、カップの上辺の中央部から身体の脇方向へいたる部分を下側へ弧状に凹入する切欠き部に形成し、カップの表裏を編地で被覆していることを特徴とするブラジャーその他キャミソールのカップ部に装着するカップ。
2. ***下部に沿ったカップの内面の下辺部に下向きの弧状で身体のバスト側へ膨らむ膨出部は、この弧状の膨出部を縦方向に横断する乳頭部近辺の厚さと同じ厚さの凹溝部を弧状の膨出部の中央の乳頭部からカップの下辺部に形成していることを特徴とする請求項１に記載のブラジャーその他キャミソールのカップ部に装着するカップ。
3. 弧状の膨出部を縦方向に横断する乳頭部近辺の厚さと同じ厚さの凹溝部は、溝幅が凹溝部の底部で６〜８ｍｍ、凹溝部の頂部で７〜１０ｍｍからなり、***下部周辺の通気性を図っていることを特徴とする請求項２に記載のブラジャーその他キャミソールのカップ部に装着するカップ。

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