JP3171229B2 - 線材のテンション減衰装置 - Google Patents

線材のテンション減衰装置

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JP3171229B2 JP14176696A JP14176696A JP3171229B2 JP 3171229 B2 JP3171229 B2 JP 3171229B2 JP 14176696 A JP14176696 A JP 14176696A JP 14176696 A JP14176696 A JP 14176696A JP 3171229 B2 JP3171229 B2 JP 3171229B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻線装置において
ノズルから引き出された線材のテンションを減衰するテ
ンション減衰装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】線材をノズルを介して案内し、このノズ
ルから引き出された線材を、コイルボビンに巻線する巻
線装置には、線材に適当なテンションをかけるテンショ
ン装置が備えられている。
【0003】これに対して、例えば、線材をボビンの端
子に絡げるときや、線材をボビンの所定の溝に溝入れす
るとき、線材の方向を変えるために所定の凹部や溝にフ
ッキングを行うときなどには、線材のテンションを適当
なものに緩める必要があるが、この場合には、テンショ
ン装置のブレーキ力や、テンションバーのバックテンシ
ョンを緩めることにより、線材を一時的に弛ませる、い
わゆるテンションリリースを行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなテンションリリースによっては、太線のように剛性
の高い線材の場合には、テンション装置による線材の緩
みが、線材のノズルから引き出された部分にまでは及ば
ず、ノズルに達する途中の段階で線材が弛んだ状態にな
ってしまう。この結果、肝心な線材がノズルから引き出
された部分のテンションは減衰せず、この線材のテンシ
ョンが、端子を曲げてしまったり、溝入れが適当になさ
れなかったり、フッキングが引っ掛からなかったりする
原因となってしまう。
【0005】このような事態に対処するため、例えばラ
ッピングツールを使用することもあるが、これでは装置
が複雑になり、また高価になってしまう。
【0006】本発明は、このような問題点に着目して、
ノズルから引き出された線材のテンションを確実に減衰
できる線材のテンション減衰装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ノズルから繰
り出された線材をコイルボビンに巻線する巻線装置にお
いて、線材を案内する案内手段と、この案内手段により
案内された線材を前記ノズルに導かれる手前で保持する
保持手段と、この保持手段を前記案内手段に対して移動
させる移動手段とを備え前記ノズルを前記案内手段に
固定するとともに、前記ノズルと、案内手段、保持手段
からなるテンション減衰機構を一体に三次元方向に移動
させる三次元移動手段を備えた。
【0008】
【0009】
【0010】
【作用】本発明では、三次元移動手段でノズルを三次元
方向に任意の動かすことにより、巻線作業が行われる
が、この場合、案内手段、保持手段からなるテンション
減衰機構はノズルと一体に移動するので、案内手段によ
り案内された線材を保持手段により保持した状態で、こ
の保持手段を移動手段によって昇降させれば、案内手段
より繰り出される線材の繰り出し量を調節することがで
き、これにより巻線作業中の線材のテンションを適切に
減衰させることができる。
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態について説明する。
【0014】図1は本発明のテンション減衰装置の斜視
図であり、図2は側面図、図3は正面図である。
【0015】これらに示すように、装置の上下には上側
プレート1、下側プレート2が平行に配設され、これら
は一対のシャフト3により連結固定されている。これら
により線材21の案内手段が構成される。
【0016】すなわち、上側プレート1には貫通穴4が
設けられ、この貫通穴4には、図示しない線材源より、
線材21が導かれ、貫通するようになっている。なお、
この貫通穴4には、セラミック等の円筒形ガイド5が固
定され、このガイド5の内側を摺動する線材21の動き
をスムーズにするとともに、線材21が傷つくのを防止
するようになっている。
【0017】一方、下側プレート2には、ノズル6の取
り付け穴7が設けられ、ここにノズルが挿入され、側
面よりネジ止めにより固定されている。線材21はこの
ノズルを通過後、下側プレート2の下方の図示しない
コイルボビンへと導かれて巻線がなされるようになって
いる。
【0018】さて、上下方向に延びる一対のシャフト3
は、上側プレート2と下側プレート2との間の線材21
をクランプするクランパー8の一対の摺動穴9に貫通し
ており、このクランパー8は上側プレート1と下側プレ
ート2の間で摺動自在となっている。
【0019】クランパー8は、上側プレート1および下
側プレート2にそれぞれ回動可能に軸支されたプーリー
10、11に掛け回されたタイミングベルト12の一部
に、その端部が取り付けられており、下側のプーリー1
1が下側プレート2に固定されているサーボモータ13
により回転駆動され、この回転にしたがってタイミング
ベルト12が循環することにより、上下方向に昇降され
るようになっている。このサーボモータ13はその動作
をコンピュータにより制御されるようになっている。
【0020】なお、クランパー8の上下方向への駆動方
法はこのようなものに限られず、例えば、クランパーに
ボールネジを累合させ、このボールネジをモータによっ
て回転させるようにしてもよい。
【0021】クランパー8は、線材21に対応する位置
に、この線材21を保持する保持手段として、受板14
およびプッシャ15を備えている。線材21は、クラン
パー8から前方に延びるプッシャ15の先端と、線材2
1前方に回り込むように形成された受板14とで前後か
ら挟まれた状態にあるが、クランパー8に固設されたプ
ッシャ駆動用シリンダ20の伸縮ロッド部分であるプッ
シャ15が、プッシャ駆動用シリンダ20の駆動によ
り、受板14側に押し出されることにより、受板14と
プッシャ15の間に挟持されるようになっている。この
ように線材21をクランプした状態で、サーボモータ1
3をコンピュータ制御することにより、クランパー8を
適切に昇降し、線材21が上方または下方に引き出され
るので、ノズルから引き出された線材21の繰り出し
量および緩みの状態は、適切に制御することができる。
【0022】なお、線材21の保持手段はこのようなも
のに限られず、例えば、開閉可能な一対のクランプ板を
シリンダーにより開閉し、これらの間に線材21を挟み
込む構成としてもよい。
【0023】また、このテンション減衰装置は、基台1
6を介して図示しない三軸移動機構に連結され、これに
より三次元方向に自由に移動可能となっており、この場
合、ノズルはテンション減衰装置と一体に移動するよ
うになっているので、この移動を制御して、ノズル
ら引き出された線材21をコイルボビンへと巻線できる
ようになっている。
【0024】また、巻線装置には線材21を切断するカ
ッタ17と、このカッタ17が線材21を切断するため
の開閉動作を駆動するカッタ開閉用シリンダ18と、カ
ッタ17を移動させるカッタ移動用シリンダ19がテン
ション減衰装置に一体に備えられる。ただし、これらの
カッタ17、カッタ開閉用シリンダ18、カッタ移動用
シリンダ19は、必ずしもテンション減衰装置と一体で
ある必要はなく、テンション減衰装置と独立に設けるよ
うにしてもよい。
【0025】なお、ノズルは本実施の形態のように下
側プレート2に固定する必要はなく、ノズルをテンシ
ョン減衰装置とは独立に設け、例えば、下側プレート2
を貫通して繰り出された線材21を、三軸移動機構に連
結され三次元方向に自由に移動可能なノズルへと導く
ような構成にすることも可能である。
【0026】さらに、本実施形態のような上側プレート
1、下側プレート2等の案内手段を特に設けずに、円筒
形ガイド5に導かれる手前の線材21(または円筒形ガ
イド5に導かれた後の線材21)を例えばクランパー8
のような保持手段で保持して、この保持手段を昇降する
構成とすることも可能である。
【0027】つぎに作用を説明する。
【0028】図示しない線材源からテンション減衰装置
へと導かれ、このテンション減衰装置はに固定されたノ
ズルの先端から繰り出された線材21は、その先端部
において適当な係止手段(例えば捨て絡げピン)により
係止されているが、この状態で、三軸移動機構を用い
て、ノズルが固定されたテンション減衰装置を移動さ
せて、先端部とノズルの間の部分の線材21を、コイ
ルボビンへと巻線し、コイルを製造する。
【0029】このとき、例えば、コイルボビンの端子へ
と線材21を絡げたり、線材21をボビンの所定の溝に
溝入れたり、線材21の方向を変えるために所定の凹部
や溝に引っかけるフッキングを行ったりする必要がある
が、これらの作業内容に応じて、テンション減衰装置を
作動させて、ノズルから繰り出される線材21のテン
ションを適切に減衰させるように調節する。
【0030】すなわち、線材21の端子への絡げのとき
などには、プッシャ駆動用シリンダ20の作動によりプ
ッシャ15を前進させ、線材21を受板14とプッシャ
15により挟持し、その後、サーボモータ13を作動さ
せて、クランパー8を下降させ、ノズルより線材21
を所定量繰り出すようにする。これにより、線材21の
テンションは緩められる。
【0031】この場合、線材21のテンションの減衰は
ノズルのすぐ手前に設けられたテンション減衰装置に
よりなされるので、たとえ径が太い太線などのように線
材21の剛性が大きなものであっても、ノズルから繰
り出された線材21のテンションは確実に緩められ、例
えば、端子への線材21の絡め時に端子が線材21に負
けて曲がってしまったり、溝入れが適当になされなかっ
たり、フッキングが引っ掛からなかったりすることはな
い。
【0032】なお、特にフッキングの場合には、ノズル
をフッキング位置の近傍に移動させた後、テンション
減衰装置を作動させてノズルから線材21を繰り出し、
線材21をフックさせるのが有効である。
【0033】また、例えば、線材21絡げ後に端子に絡
げた線材21の緩みを是正するためには、クランパー8
を再度作動させ、線材21を受板14とプッシャ15と
でクランプした状態で、クランパー8を上昇させること
により、線材21にテンションを持たせて、緩みをとる
ようにすればよい。
【0034】本発明によれば、三次元移動手段でノズル
を三次元方向に任意の動かすことにより、巻線作業が行
われるが、この場合、案内手段、保持手段からなるテン
ション減衰機構はノズルと一体に移動するので、案内手
段により案内された線材を保持手段により保持した状態
で、この保持手段を移動手段によって昇降させれば、案
内手段より繰り出される線材の繰り出し量を調節するこ
とができ、これにより巻線作業中の線材のテンションを
適切に減衰させることができる。
【0035】
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】同じく正面図である。
【符号の説明】
1 上側フレーム 2 下側フレーム 3 シャフト 4 貫通穴 6 ノズル 7 取り付け穴 8 クランパー 9 摺動穴 10 プーリー 11 プーリー 12 タイミングベルト 13 サーボモータ 14 受板 15 プッシャ 20 プッシャ駆動用シリンダ 21 線材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−312323(JP,A) 特開 平1−112718(JP,A) 特開 平2−18915(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 41/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズルから繰り出された線材をコイルボビ
    ンに巻線する巻線装置において、 線材を案内する案内手段と、 この案内手段により案内された線材を前記ノズルに導か
    れる手前で保持する保持手段と、 この保持手段を前記案内手段に対して移動させる移動手
    段とを備え 前記ノズルを前記案内手段に固定するとともに、 前記ノズルと、案内手段、保持手段からなるテンション
    減衰機構を一体に三次元方向に移動させる三次元移動手
    段を備えたことを特徴とする線材のテンション減衰装
    置。
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