JP3170695U - 薄板端面の加工工具ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の工作機械の主軸に簡単に着脱自在にでき、あらゆる形状寸法の薄板材のリブ加工が簡便・且つ、歪みなく高精度に実施できる薄板端面の加工工具ユニットを提供する。【解決手段】加工機の主軸Sに装着された加工工具ユニット100において、負荷側となる回転軸Sを二軸S1,S2等に複軸化するとともに、両軸の回転方向を同一方向または逆方向とし、上記両軸に回転刃具T1を備え薄板材10の隙間X1よりも刃具外径間の隙間Xとし、この隙間に薄板材を挿入して薄板材の両端面10a,10bを同時に切削加工する加工工具ユニットである。【選択図】図1

Description

本考案は、炭素繊維強化プラスチック積層板やアルミニウム薄板等の薄板両端面を加工する加工工具に係わり、特に、各種薄板端面(リブ)に側圧歪みを与えることなく精度良く・効率良く端面加工する加工装置の工具ユニットに関するものである。
近年、例えば、航空機による国際的な物流増大に対応する事と、対地球環境向上を図るための低燃費性の要求が高まり、航空機の機体軽量化と燃費改善が図られている。その具体的方策として、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)等の繊維強化プラスチック系の薄板材が軽量で、且つ、高い強度と剛性とを備えているため、航空機等の構造部材の薄肉リブとして使用されている。
上記薄板材のリブ加工は、図9と図10に示すような加工手順で実施されている。治具1は、図9に示すように、薄板材Pの底面P1と裏面P2をクランプし、加工面となる側面P3を工作機械の主軸に装着した工具ホルダーHのエンドミルEにより側面加工し、続いて、治具を反転クランプして裏面P2側を加工する。上記加工は、図10に示すように、荒加工▲1▼▲2▼と、仕上げ加工▲1▼▲2▼を繰り返して実施される(非特許文献。)。
しかし、上記薄板材の端面加工(リブ加工)では、下記の不具合がある。▲1▼薄板材のリブ加工は、エンドミルによる加工側圧により、薄板が反加工面側に撓んで歪み、加工精度を低下させる。▲2▼薄板が反加工面側に撓んで歪むのを治具により防止する事も可能だが、加工空間を狭めるとともに、ワークの着脱に手間と時間を要し、多量生産に向かない。▲3▼薄板の反加工面側への歪みを最小にした微小切り込み加工も可能であるが、残留応力が時間経過と共にワークに撓み戻りを起こして加工精度を狂わせる。
そこで、上記従来技術の問題点を解消させるべく、プラスチック成形体の二端面切削加工方法が提供されている。その構成は、相対する一対の荒削り容回転切削刃間に、プラスチック成形体を通過させて荒削りを完了し、継いでラ削り終了プラスチック成形体を一対の仕上げ切削用回転切削刃間を通過させて該プラスチック成形体の相対する面を平行且つ平滑な切削加工面に加工するものである(例えば、特許文献1参照。)。
これにより、プラスチック成形体の二端面切削加工が荒削り工程と仕上げ工程に分けて加工されるから、荒削りの振動が仕上げ削りに影響されずに高精度に仕上げられると共に、成形体に側面方向の加工歪みが解消されていて、効率良く・高精度に加工されるメリットを持っている。
特開平04−141310号公報
上記特開平04−141310号公報のプラスチック成形体の二端面切削加工方法は、上記のようなメリットがあるものの、下記の問題点が残存している。即ち、一対の回転切削刃は、独立して対向する一対の切削刃駆動部のユニットを加工装置本体の枠体に設置しなければならないので、専用機械になり、高価な加工装置になること。また、ワークも特殊な形状となる為、クランプ治具も特殊なものに限定される。これらの理由により、汎用性が無く、既存の工作機械において、プラスチック成形体の二端面切削加工の実施は不可能である。
本考案は、上記のプラスチック成形体の二端面切削加工方法における問題点に鑑みてなされたものである。その目的は、既存の工作機械、例えば竪型フライス盤や横型フライス盤、マシニングセンター、研削盤等の主軸に簡単に着脱自在にできる上に、あらゆる形状寸法の薄板材の端面加工(リブ加工)が簡便・且つ、高精度に実施できる薄板端面の加工工具ユニットを提供する。
上記目的を達成するべく本考案の請求項1による薄板端面の加工工具ユニットは、加工機の主軸に駆動箱で支持されたシャンク部を連結し、上記シャンク部の回転トルクを駆動箱内の駆動系を介した負荷側に回転軸を備え、上記回転軸の軸端に回転刃具を装着する加工工具ユニットであって、上記加工工具ユニットの負荷側となる回転軸を二軸等に複軸化するとともに、両複軸の回転方向を同一方向または逆方向とし、上記複軸に回転刃具を備えて刃具外径間に薄板材よりも狭い隙間を形成し、上記刃具外径間の隙間に薄板材を挿入して薄板材の両端面を同時に切削加工することを特徴とする。
また、本考案の請求項2による薄板端面の加工工具ユニットは、請求項1記載の薄板端面の加工工具ユニットにおいて、上記回転刃具は、荒加工刃具と仕上加工刃具とを交換可能とすると共に、荒加工刃具の外径寸法よりも仕上加工刃具の外径寸法を仕上切削を見込んで僅かに大径としたことを特徴とする。
また、本考案の請求項3による薄板端面の加工工具ユニットは、請求項1記載の薄板端面の加工工具ユニットにおいて、上記駆動箱を薄板材の両端面及び切削送り方向に対して旋回位置調節機構を備えることで薄板材に対する刃具外径間の隙間調節を可能とし、薄板材の両端面に対する刃具の切込量を調節可能としたことを特徴とする。
また、本考案の請求項4による薄板端面の加工工具ユニットは、請求項1〜3のいずれか一つの項に記載の薄板端面の加工工具ユニットにおいて、上記駆動箱にサイドスルークーラントノズルを装備したことを特徴とする。
また、本考案の請求項5による薄板端面の加工工具ユニットは、請求項1〜3のいずれか一つの項に記載の薄板端面の加工工具ユニットにおいて、上記駆動箱に備える複軸及び回転刃具にセンタースルークーラント流路を装備したことを特徴とする。
また、本考案の請求項6による薄板端面の加工工具ユニットは、請求項4または5記載の薄板端面の加工工具ユニットにおいて、上記センタークーラントノズル叉はセンタークーラント流路に液体クーラントまたは泡状クーラントまたは不燃性ガス等を供給することを特徴とする。
上記請求項1〜3における薄板端面の加工工具ユニットによると、薄板の端面切削は、加工工具ユニットの負荷側となる回転軸を二軸等に複軸化するとともに、両複軸の回転方向を同一方向または逆方向とし、上記複軸に回転刃具を備えて刃具外径間に薄板材よりも狭い隙間を形成し、上記刃具外径間の隙間に薄板材を挿入して薄板材の両端面を同時に切削加工することで、各種薄板端面(リブ)に側圧歪みを与えることなく精度良く・効率良く端面加工される。
更に、加工工具ユニットにおいて、回転刃具は、荒加工刃具と仕上加工刃具とを交換可能とすると共に、荒加工刃具の外径寸法よりも仕上加工刃具の外径寸法を仕上切削を見込んで僅かに大径としたから、両複軸の間隔を変更しなくても荒加工と仕上げ加工が1つの加工工具ユニットで実行される。
更に、加工工具ユニットにおいて、上記駆動箱を薄板材の両端面及び切削送り方向に対して旋回位置調節機構を備えることで薄板材に対する刃具外径間の隙間調節を可能とし、薄板材の両端面に対する刃具の切込量を調節可能に荒加工と仕上げ加工が1つの加工工具ユニットで実行される。
上記請求項4〜6における薄板端面の加工工具ユニットによると、駆動箱にサイドスルークーラントノズルを装備し、また、複軸及び回転刃具にセンタースルークーラント流路を装備している。これにより、上記センタークーラントノズル叉はセンタークーラント流路を介して薄板端面と刃具に液体クーラントまたは泡状クーラント叉は不燃性ガス等が供給され、効率の良い切削加工が実行される。
上記請求項1〜3における薄板端面の加工工具ユニットによると、薄板の端面切削は、加工工具ユニットの複軸に回転刃具を備えて刃具外径間に薄板材よりも狭い隙間を形成し、上記刃具外径間の隙間に薄板材を挿入して薄板材の両端面を同時に切削加工でき、各種薄板端面(リブ)に側圧歪みを与えることなく精度良く・効率良く端面加工できる。
更に、加工工具ユニットにおいて、荒加工刃具の外径寸法よりも仕上加工刃具の外径寸法を仕上切削を見込んで僅かに大径としたから、両複軸の間隔を変更しなくても荒加工と仕上げ加工が1つの加工工具ユニットで実行できる。
更に、加工工具ユニットにおいて、上記駆動箱を薄板材の両端面及び切削送り方向に対して旋回位置調節機構により薄板材に対する刃具外径間の隙間調節を可能とし、薄板材の両端面に対する刃具の切込量を調節可能に荒加工と仕上げ加工が1つの加工工具ユニットで実行できる。
上記請求項4〜6における薄板端面の加工工具ユニットによると、駆動箱にサイドスルークーラントノズルを装備し、また、複軸及び回転刃具にセンタースルークーラント流路を装備したから、上記センタークーラントノズル叉はセンタークーラント流路を介して薄板端面と刃具に液体クーラントまたは泡状クーラントまたは不燃性ガス等が効率良く供給でき、無酸素状態での効率の良い切削加工が高精度に実行できる。
本考案の第1の実施の形態で、薄板端面の加工工具ユニットとその周辺の斜視図である。 本考案の第2の実施の形態で、薄板端面の加工工具ユニットの左側面図である。 本考案の第2の実施の形態で、薄板端面の加工工具ユニットの正面図である。 本考案の第2の実施の形態で、薄板端面の加工工具ユニットの底面図である。 本考案の第3の実施の形態で、薄板端面の加工工具ユニットの外観斜視図である。 本考案の第1,2の実施の形態で、加工工具ユニットによる薄板端面の切削作用図である。 本考案の第1,2の実施の形態で、薄板端面の肉厚寸法に対応した作用平面図である。 本考案の第4の実施の形態で、薄板端面の荒加工と仕上加工を同時実施する作用図である。 従来例を示し、薄板端面の片側加工を実施する正面図である。 従来例を示し、薄板端面の片側加工を荒加工と仕上加工する手順図である。
以下、図1乃至図8を参照し、本考案の第1の実施の形態となる薄板端面の加工工具ユニットを説明する。以下、実施例によりその詳細を説明する。
本考案の薄板端面の加工工具ユニット100は、下記のようにその主たる構成要件からなる。まず、図1に示すように、薄板端面の加工工具ユニットは、竪型フライス盤や横型フライス盤、マシニングセンター、研削盤等の加工機Kの電動機Mで駆動される主軸Sに着脱可能に構成されている。即ち、上記加工工具ユニット100は、加工機Kの主軸Sに駆動箱Bで支持されたシャンク部TSを連結し、上記シャンク部の回転トルクTを駆動箱内の駆動系GOを介した負荷側となる回転軸を複軸化の二軸S1,S2とし、両軸S1,S2の回転方向を同一方向または逆方向(図示のとおり)とする。上記二軸S1,S2の把持部H1,H2には、回転刃具(エンドミル:E1,E2)を備え、刃具外径間の隙間Xは薄板材10の板厚X1よりも狭い隙間Xとし、上記刃具外径間の隙間Xに薄板材10を挿入して薄板材の両端面10a,10bを同時に切削加工する。即ち、加工機Kの下方には炭素繊維強化プラスチック積層板CPやアルミ板等の薄板材10を冶具Gで固定するテーブル3を備え、NC制御装置CCにより薄板材10が三次元方向に位置制御される。そして、荒加工工具T1を先行使用させ、仕上加工工具T2を後行使用させるべく、上記2軸S1,S2の把持部H1,H2に荒加工工具T1と仕上加工工具T2とを交換可能に備えたものである。
以下、図1〜図4に見るように、薄板端面の加工工具ユニット100の詳細構成を説明する。上記加工工具ユニット100は、シャンク部TSの回転トルクTを駆動箱内の駆動系GOを介した負荷側となる回転軸を複軸化の二軸S1,S2とする構成を説明する。図1に示す第1の実施例は、駆動箱Bの内部において、シャンク部TSの下端部を回転自在(軸受で支持)に支持し、且つ下端部と直結する第1軸S1と、第1軸S1に嵌着する歯車G1が第2軸S2に嵌着する歯車G2に噛み合っている。これにより、上記各軸S1,S2は、矢印で示すように、相互に逆方向に逆転駆動する。上記荒加工工具T1と仕上加工工具T2とは、バリ抑制作用を発揮させるべく、逆回転に対応するように、逆刃で同じすくい角を持ったエンドミルである。
尚、上記荒加工工具と仕上加工工具との刃すくい角を逆向きとすれば、各軸S1,S2を同じ回転方向とすることも可能である。その構成は、図2〜図4に示すように、第2の実施例は、駆動箱Bの内部において、シャンク部TSの下端部を回転自在に支持し、且つ下端部の従軸S´に連結した主歯車Gmに、第1軸S1の歯車G1と第2軸S2の歯車G2を個別に噛み合わせている。これにより、上記各軸S1,S2は、矢印で示すように、相互に同じ方向に回転駆動する。
上記駆動箱Bの裏面(外面)10Aには、図1と図2に示すように、加工機Kとの位置決めピン14と一体化したクーラント液Cや不燃性ガス(窒素ガス等)Nや泡状クーラントACやの供給用のカプラ15を備えており、この接合部16が加工機Kの主軸Sの近くに開口させた位置決め供給口17と着脱可能になっている。上記カプラ15は、図5に示す第3の実施の形態のように、その噴射ノズル15Aが駆動箱Bの下面に開口しており、荒加工工具T1と仕上加工工具T2とに向けてクーラント液Cを噴射するサイドスル−クーラントを構成している。また、センタースルークーラントとするには、クーラント液C叉は不燃性ガス(窒素ガス等)N叉は泡状クーラント液ACをカプラ15から第1軸S1と第2軸S2とのセンタースルー孔h,hに分割供給し、この先端の把持部H1,H2から回転刃具(エンドミルE1,E2等)即ち、荒加工工具T1と仕上加工工具T2のセンタースルー孔h1,h2に供給される冷却回路を構成している。勿論、クーラント液Cを加工機1の主軸(1軸)Sの尾端からシャンク部TSのセンター孔h0に供給する方式としても良い。
本考案の薄板端面の加工工具ユニット100は、上記のように構成されており、以下のように薄板端面の加工が実施される。先ず、図1と図2に示すように、薄板材10は、加工機1のテーブル3に治具を介して固定される。上記薄板材10に対して、NC制御装置CCにより薄板材10が三次元方向に位置制御され、荒加工工具側を先行使用させ、仕上加工工具を後行使用すべく、上記2軸S1,S2の把持部H1,H2に各工具が把持される。
先ず、図1と図6において、荒加工工具T1となる回転刃具(エンドミルE1,E2等)の隙間Xは、薄板材10の板厚X1よりも狭い隙間Xとし、上記回転刃具(エンドミルE1,E2等)の隙間Xに薄板材10を挿入・挟み込んで薄板材の両端面10a,10bを同時に荒加工する。続いて、仕上加工工具T2と交換するも、その隙間Xを狭い隙間X1よりも僅かに狭い仕上隙間X2となる工具外径寸法の工具とする。この仕上隙間X2のもとに、仕上加工する。
また、別の加工は、図7に示すように、上記駆動箱Bを薄板材10の両端面10a,10b及び切削送り方向Fに対して旋回位置調節機構20を備えることで薄板材に対する刃具外径間の隙間Xを切削板厚X1に調節を可能とし、薄板材の両端面に対する刃具の切込量を調節可能とした。上記旋回位置調節機構20は、その1実施例として、駆動箱Bの側面に取り付けられているカプラ15の取付位置を円周方向に微調節固定する構成とする。
上記旋回位置調節機構20により、上記駆動箱Bを切削送り方向Fに対して旋回αして固定することで、薄板材10の両端面10a,10bの板厚X1(A)よりも狭い隙間X2(B´)となり、この隙間X2(B´)で、薄板材の両端面を加工することが可能となる。尚、上記旋回位置調節機構20は、その他の任意な手段が採用できる。
更に、別の加工は、図8に示すように、上記加工工具ユニット100において、回転切削刃具は、荒加工刃具T1と仕上加工刃具T2とを両軸S1,S2に装着する。そして、荒加工刃具T1の外径寸法D1よりも仕上加工刃具T2の外径寸法D2を仕上切削代を見込んで僅かに大径とする。
そして、薄板材10の両端面10aに対して、荒加工刃具T1と仕上加工刃具T2とを直列複軸仕上加工し、リブ片面を複軸(2軸)で、同時加工することが可能となる。その後に、薄板材10の両端面10bに対して、荒加工刃具T1と仕上加工刃具T2とを直列複軸仕上加工し、リブ片面を複軸(2軸)で、工具交換することなく効率良く同時加工する。
尚、上記各加工において、加工工具ユニットにおいて、駆動箱にサイドスルークーラントノズルを装備し、また、複軸及び回転切削刃具にセンタースルークーラント流路を装備している。これにより、上記サイドスルークーラントノズル15A叉はセンタースルークーラント流路h1,h2を介して薄板端面と刃具に液体クーラントCまたは泡状クーラントACまたは窒素ガスN等が供給され、効率の良い切削加工が実行される。
上記加工によるメリットは、▲1▼両側同時加工であるから、薄肉リブ加工時にも、ワークの倒れや加工歪みを最小限に抑制できる。▲2▼同時両面加工により、加工効率が2倍以上に高められる。▲3▼リブの仕上肉厚の調節は、工具径の微妙な設定調節による他、駆動箱10の加工面に対する旋回角度の大小微調節により、切り込み深さ(カッター間隙間)が替えられるからリブの仕上肉厚の調節が簡単にできる。▲4▼サイドスルクーラントノズルやセンタースル−クーラントノズルを備えているから、クーラント供給や窒素ガスや泡状クーラントによる無酸素加工や泡包囲加工等による加工面保護や切粉処理が完璧に行なわれる。
本考案の実施形態となる薄板端面の加工工具ユニット100によれば、下記の効果が奏せられる。薄板の端面切削は、加工工具ユニットの複軸に回転刃具を備えて刃具外径間に薄板材よりも狭い隙間を形成し、上記刃具外径間の隙間に薄板材を挿入して薄板材の両端面を同時に切削加工でき、各種薄板端面(リブ)に側圧歪みを与えることなく精度良く・効率良く端面加工できる。
更に、薄板端面の加工工具ユニットによれば、荒加工刃具の外径寸法よりも仕上加工刃具の外径寸法を仕上切削を見込んで僅かに大径としたから、両複軸の間隔を変更しなくても荒加工と仕上げ加工が1つの加工工具ユニットで実行できる。
更に、加工工具ユニットによれば、上記駆動箱を薄板材の両端面及び切削送り方向に対して旋回位置調節機構により薄板材に対する刃具外径間の隙間調節を可能とし、薄板材の両端面に対する刃具の切込量を調節可能に荒加工と仕上げ加工が1つの加工工具ユニットで実行できる。
更に、薄板端面の加工工具ユニットによれば、駆動箱にサイドスルークーラントノズルを装備し、また、複軸及び回転刃具にセンタースルークーラント流路を装備したから、上記センタークーラントノズル叉はセンタークーラント流路を介して薄板端面と刃具に液体クーラントまたは泡状クーラント窒素ガス等が効率良く供給でき、無酸素状態での効率の良い切削加工が高精度に実行できる。
本考案は、その対象物を炭素繊維強化プラスチック積層板やアルミ板等の薄板材の実施例で説明したものであるが、様々な複合積層板の薄板や厚板への適用が可能である。
3 テーブル
10 薄板材
10a,10b 両端面
14 位置決めピン
15 カプラ
15A 噴射ノズル
16 接合部
17 供給口
100 加工工具ユニット
B 駆動箱
C クーラント液
CC NC制御装置
CP 炭素繊維強化プラスチック積層板
E1,E2 回転刃具(エンドミル等)
G 冶具
GO 駆動系
G1〜G4 歯車
Gm 主歯車
K 加工機
H1,H2 把持部
M 電動機
N 窒素ガス
h1,h2 センタースルー孔
S 主軸
S´ 従軸
S1,S2 2軸
T 回転トルク
T1 荒加工工具
T2 仕上加工工具
TS シャンク部
X 刃具外径間の隙間
X1,X2 板厚の隙間

Claims (6)

  1. 加工機の主軸に駆動箱で支持されたシャンク部を連結し、上記シャンク部の回転トルクを駆動箱内の駆動系を介した負荷側に回転軸を備え、上記回転軸の軸端に回転刃具を装着する加工工具ユニットであって、上記加工工具ユニットの負荷側となる回転軸を二軸等に複軸化するとともに、両複軸の回転方向を同一方向または逆方向とし、上記複軸に回転刃具を備えて刃具外径間に薄板材よりも狭い隙間を形成し、上記刃具外径間の隙間に薄板材を挿入して薄板材の両端面を同時に切削加工することを特徴とする薄板端面の加工工具ユニット。
  2. 上記回転刃具は、荒加工刃具と仕上加工刃具とを交換可能とすると共に、荒加工刃具の外径寸法よりも仕上加工刃具の外径寸法を仕上切削を見込んで僅かに大径としたことを特徴とする請求項1記載の薄板端面の加工工具ユニット。
  3. 上記駆動箱を薄板材の両端面及び切削送り方向に対して旋回位置調節機構を備えることで薄板材に対する刃具外径間の隙間調節を可能とし、薄板材の両端面に対する刃具の切込量を調節可能としたことを特徴とする請求項1記載の薄板端面の加工工具ユニット。
  4. 上記駆動箱にサイドスルークーラントノズルを装備したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つの項に記載の薄板端面の加工工具ユニット。
  5. 上記駆動箱に備える複軸及び回転刃具にセンタースルークーラント流路を装備したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つの項に記載の薄板端面の加工工具ユニット。
  6. 上記センタークーラントノズル叉はセンタークーラント流路に液体クーラントまたは泡状クーラントまたは不燃性ガス等を供給することを特徴とする請求項4または5記載の薄板端面の加工工具ユニット。
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