JP3170406B2 - 誘導加熱装置 - Google Patents

誘導加熱装置

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JP3170406B2
JP3170406B2 JP01257894A JP1257894A JP3170406B2 JP 3170406 B2 JP3170406 B2 JP 3170406B2 JP 01257894 A JP01257894 A JP 01257894A JP 1257894 A JP1257894 A JP 1257894A JP 3170406 B2 JP3170406 B2 JP 3170406B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、端材を確実に排出す
ることができ、又、最後段に配置された加熱コイルと同
じ長さのダミー材を用いるだけで、誘導加熱コイル内に
導入された総ての被加熱材を切断材に加工することがで
きる誘導加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、例えば特願平4−51319
号に示された従来の誘導加熱装置の構成を示す断面図、
図12、図13はそれぞれ図11の誘導加熱装置におけ
る被加熱材の長さ計測動作を示す断面図である。各図に
おいて、1は後述の誘導加熱コイルで加熱される被加熱
材で、その長さは不揃いである。2はそれぞれ間隔をあ
けて配置された複数の加熱コイル2aからなる誘導加熱
コイル、3は各加熱コイル2aの入側に配置され被加熱
材1を誘導加熱コイル2内に導入して搬送する複数のピ
ンチローラ、4は誘導加熱コイル2の入側にピンチロー
ラ3と同一の搬送面を形成するように配置された複数の
供給ローラ、5は供給ローラ4と近接して配置され内部
に被加熱材1を貯溜する被加熱材貯溜装置、6は入側の
ピンチローラ3に近接して配置され、誘導加熱コイル2
へ供給される被加熱材1に向けて信号を出す検出器、7
は検出器6と所定の間隔をあけて最入側のピンチローラ
3と加熱コイル2aとの間に配置された長さ計測器で、
被加熱材1と接触することにより回転して計測できるよ
うにされている。8は誘導加熱コイル2の出側と間隔を
あけて配置され、被加熱材1をクランプするクランプ装
置で、被加熱材1を支持する下部クランパ8aと、下部
クランパ8aと対向し接離可能に移動される上部クラン
パ8b、及び上部クランパ8bと連結され上部クランパ
8bを駆動するシリンダ8cを備えている。
【0003】9はクランプ装置8の出側に配置され、ク
ランプ装置8でクランンプされた被加熱材1を切断する
切断機で、下部クランパ8aと近接して配置され被加熱
材1を支持する下部切刃9aと、下部切刃9aと対向し
て被加熱材1を切断可能に配置された上部切刃9b、及
び上部切刃9bと連結され上部切刃9bを下部切刃9a
に向けて接離方向に駆動するシリンダ9cを備えてい
る。10は切断機9の切断位置から出側に被加熱材1の
所望の切断長さだけ間隔をあけて配置され、被加熱材1
の前進を阻止するストッパ装置で、被加熱材1に先端と
当接するストッパ10aと、このストッパ10aと連結
されてストッパ10aを進退駆動するシリンダ10bを
備えている。そして、上記8〜10で被加熱材1の切断
長さを設定してクランプし、被加熱材1を切断する切断
装置11が形成される。また、上記端部検出器6と長さ
検出器7とで誘導加熱コイル2へ導入される被加熱材1
の各長さを検出する長さ計測手段12が形成される。な
お、上記のように構成された誘導加熱装置は、図示しな
い制御装置によって制御される。
【0004】次に動作について説明する。図11に示す
誘導加熱装置において、長さが不揃いの被加熱材1を加
熱し、加熱された被加熱材1を切断して所望の長さの切
断材を得るように、誘導加熱コイル2で被加熱材1を加
熱する加熱温度や、加熱された被加熱材1を切断して得
られる切断材1aの長さL0などの諸元を、制御装置に
入力し制御装置を始動させる。この制御装置によって、
誘導加熱コイル2、ピンチローラ3、及び切断装置11
が駆動されると、切断装置11は、上部クランプ8b、
上部切刃9bをそれぞれ上昇駆動して、被加熱材1のク
ランプ及び切断可能な待機状態に、そして、ストッパ1
0aは駆動されて、下部切刃9aとの距離を切断長さL
0とする位置に設定される。
【0005】次に、ピンチローラ3、供給ローラ4、検
出器6、長さ計測器7がそれぞれ駆動され、被加熱材貯
溜装置5内に貯溜された被加熱材1を適宜の手段で供給
ローラ4上に供給することにより、被加熱材1は供給ロ
ーラ4からピンチローラ3を経て誘導加熱コイル2の入
側へ供給され、誘導加熱コイル2内を通過して出側に向
けて搬送される間に、所定の温度に加熱される。上記の
ように、誘導加熱コイル2の入側へ順次供給される被加
熱材1は、先端が検出器6を通過すると、検出器6の出
す信号が被加熱材1に当ることにより、信号は反射され
て検出器6へ入力されている。そして、被加熱材1の先
端が長さ検出器7と接触すると、長さ検出器7は回転し
て長さの計測を開始し、計測値信号は制御装置へ送られ
る。被加熱材1の後端が検出器6を通過すると、検出器
6が出す信号の反射がなくなることにより、反射信号の
消滅で被加熱材1の後端を検出した信号が制御装置へ送
られる。
【0006】上記のように、被加熱材1の後端を検出す
る検出器6と長さ計測器7よりなる長さ検出手段12か
ら信号を受けた制御装置は、図12に示すように、長さ
計測器7が被加熱材1と接触して計測を開始してから、
検出器6が被加熱材1の後端を検出した時点までの計測
値L4と、予め設定した位置にある検出器6と長さ計測
器7との間の距離L5から、L4+L5=L1によって計測
した被加熱材1の長さL1を認識し、1本目の被加熱材
1の長さをN1・L1として記憶する。次に、供給ローラ
4上に2本目の被加熱材1が供給されると、2本目の被
加熱材1の後端を検出器6で検出した時点の長さ計測器
7の計測値を、図13に示すようにL6とすれば、端部
検出器6と長さ計測器7との距離L5は一定であること
から、2本目の被加熱材1の長さL1=L6−L4によっ
て求められ、N2・L1として制御装置に記憶される。そ
して、以下同様にして、順次供給される被加熱材1の各
長さを計測し、N3・L1〜Nn・L1として順次制御装置
に記憶される。
【0007】上記のように、順次供給される被加熱材1
の長さの計測値L1は、切断材1aの長さL0と切断機9
による切断回数n、及びクランプ装置8のクランプ(掴
み)代αから、制御装置では、端材1bの長さL3=L1
−L0×n,L3<L0+αによって、各被加熱材1から
加工される切断材1aの個数と端材1bの有無、及び端
材1bの長さが算出される。誘導加熱コイル2内で入側
から出側に向けて搬送される間に所定の温度に加熱され
た被加熱材1は、誘導加熱コイル2から出て切断装置1
1へ入り、先端がストッパ10aに当接するとクランプ
装置8のシリンダ8cが駆動されることにより、上部ク
ランパ8bが下降動作し、下部クランパ8aと上部クラ
ンパ8bによって被加熱材1を固定する。そして、スト
ッパ装置10のシリンダ10bが駆動されて、ストッパ
10aが被加熱材1の先端から離れるように移動し、切
断機9のシリンダ9cが駆動されることにより、上部切
刃9bが下部切刃9aに向かって動作して被加熱材1を
切断し、切断された切断材1aは図示しない次工程へ供
給される。上記の切断機9によって被加熱材1を切断す
る切断動作は制御装置でカウントされている。
【0008】上記のように被加熱材1の最初の切断が終
了すると、クランプ装置8、切断機9、及びストッパ装
置10とはそれぞれシリンダ8c、9c、10bが駆動
されて、上部クランパ8b、上部切刃9b、ストッパ1
0aがそれぞれ復帰動作して、次の被加熱材1のクラン
プ及び切断に備えて復帰される。ここで、上記被加熱材
1の先端がストッパ装置10のストッパ10aに当接し
てクランプ装置8、ストッパ装置10、切断機9が動作
し、被加熱材1を切断後にクランプ装置8、切断機9、
ストッパ装置10が、それぞれ次の切断に備えて復帰す
るまでの動作を切断サイクルと呼ぶ。
【0009】上記被加熱材1を切断して切断材1aに加
工する切断回数が、制御装置に記憶された回数に到達す
ると、制御装置は切断装置11の切断サイクルを停止
し、長さ計測器7を介してピンチローラ3を駆動して被
加熱材1を端材1bの長さだけ送出し、後続の被加熱材
1から端材1bを分離して落下させる。このように端材
1bの払い出しを行った後、上記の切断サイクルを繰り
返し、順次被加熱材1の切断加工が行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の誘導加熱装置は
以上のように、誘導加熱コイルの入側に配置された長さ
計測手段12で誘導加熱コイル2内に供給される被加熱
材1の長さを計測し、誘導加熱コイル2の出側に配置さ
れた切断装置11で加熱された被加熱材1を切断して切
断材1aに加工し、被加熱材1の計測長さから所定の切
断回数に到達すると、長さ計測器7を介してピンチロー
ラ3を駆動して被加熱材1を端材1bの長さだけ送りだ
し、端材1bを切断機9から払い出すように構成されて
いるので、最後に誘導加熱コイル2内へ供給された被加
熱材1が長さ計測器7を通過すると、端材1bの払い出
しが不可能となり運転終了となるので、誘導加熱コイル
2の全長に相当する長さのダミー材を用いなければ、端
材1bの払い出し制御をすることができないという問題
点があった。また、被加熱材1の種類及び加熱の温度分
布によっては、先行の被加熱材1の後端と後行の被加熱
材1の先端とが溶着することがあり、前後の被加熱材1
が溶着していると、端材1bの払い出し操作が行われた
にも拘らず端材1bは落下せずに溶着したままで残り、
次の切断サイクルで端材1bと後行の被加熱材1とが溶
着したものが次工程へ送られ、不良製品の発生やプレス
等の生産機械の破壊を招くこともあるので、端材1bが
溶着した場合は、一端運転を停止し端材1bを被加熱材
1から切り離す作業を、作業者がその都度実施しなけれ
ばならないという問題点があった。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、端材を確実に排出することがで
き、被加熱材とほぼ同じ長さの1本のダミー材を用いる
ことにより、誘導加熱コイルに供給された総ての被加熱
材を切断材に加工することができる誘導加熱装置を得る
こと、および、前後の被加熱材の溶着を検出して、端材
の溶着した切断材が正規の切断材に混入するのを防止す
ることができる誘導加熱装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わる誘導加熱装置は、間隔をあけて配置された複数の加
熱コイルよりなる誘導加熱コイル、各加熱コイルの入側
に配置され被加熱材を誘導加熱コイル内に導入して搬送
する複数のピンチローラ、誘導加熱コイルの入側に配置
され順次導入される被加熱材の各長さを計測する第1の
長さ計測手段、誘導加熱コイルの出側に配置され被加熱
材をクランプするクランプ装置、クランプ装置の出側に
配置されクランプ装置でクランプされた被加熱材を切断
する切断機、切断機の切断位置から出側に被加熱材の所
望の切断長さだけ間隔をあけて配置され被加熱材の前進
を阻止するストッパ装置、最出口側のピンチローラに併
設され被加熱材の長さと切断長さ及び切断回数とから端
材の長さを算出しピンチローラを駆動させて被加熱材を
端材の長さだけ送出する第2の長さ計測手段、第2の長
さ計測手段で駆動されるピンチローラにより送出され後
続の被加熱材から分離して落下される端材の有無を検出
する端材検出手段を備えたものである。
【0013】また、この発明の請求項2による誘導加熱
装置は、間隔をあけて配置された複数の加熱コイルより
なる誘導加熱コイル、各加熱コイルの入側に配置され被
加熱材を誘導加熱コイル内に導入して搬送する複数のピ
ンチローラ、誘導加熱コイルの出側に配置され被加熱材
をクランプするクランプ装置、クランプ装置の出側に配
置されクランプ装置でクランプされた被加熱材を切断す
る切断機、切断機の切断位置から出側に被加熱材の所望
の切断長さだけ間隔をあけて配置され被加熱材の前進を
阻止するストッパ装置、誘導加熱コイルの入側に配置さ
れ被加熱材の各長さを計測し被加熱材の長さと切断長さ
及び切断回数とから端材の長さを算出しピンチローラを
駆動させて被加熱材を端材の長さだけ送出する長さ計測
手段、長さ計測手段で駆動されるピンチローラにより送
出され後続の被加熱材から分離して落下される端材の有
無を検出する端材検出手段を備えたものである。
【0014】
【作用】この発明の請求項1における誘導加熱装置の第
2の長さ検出手段は、被加熱材を切断して切断材を得る
切断回数が、被加熱材の長さと切断長さとより求められ
た回数に到達すると、次に切断する被加熱材は端材であ
ると認識し、端材の長さだけ被加熱材を送り出して端材
を払い出すようにピンチローラを駆動させる。また、端
材検出手段は、第2の長さ計測手段で駆動されるピンチ
ローラにより送出される後続の被加熱材から分離して落
下される端材の有無を検出する。
【0015】また、この発明の請求項2における誘導加
熱装置の第2の長さ検出手段は、誘導加熱コイル内に導
入される被加熱材の各長さを計測して被加熱材の長さと
切断 材の長さとから切断回数を算出し、切断回数が算出
した回数に到達すると、次に切断する被加熱材は端材で
あると認識し、端材の長さだけ被加熱材を送り出して端
材を払い出すようにピンチローラを駆動させる。また、
端材検出手段は、長さ計測手段で駆動されるピンチロー
ラにより送出される後続の被加熱材から分離して落下さ
れる端材の有無を検出する。
【0016】
【実施例】実施例1. 以下この発明の実施例を図について説明する。図1はこ
の発明の実施例1による誘導加熱装置の構成を示す断面
図、図2は図1の誘導加熱装置における端材の払い出し
動作を示す断面図、図3は図1の誘導加熱装置における
被加熱材溶着時の切断動作を示す断面図、図4は図1の
誘導加熱装置におけるダミー材を用いた被加熱材の切断
動作を示す断面図である。各図において、1〜12は従
来のものと同様のため説明を省略する。13は誘導加熱
コイル2の出側に配置された第2の長さ計測器で、被加
熱材1と接触して回転し、制御装置によって指示された
長さを計測し指示された長さに到達すると到達信号を出
力するようにされている。
【0017】次に動作について説明する。実施例1の誘
導加熱装置においては、誘導加熱コイル2へ供給される
各被加熱材1の長さの計測、被加熱材の加熱、加熱され
た被加熱材1を切断する切断動作、及び端材1bの認識
は従来の誘導加熱装置と同様に行われる。制御装置は、
切断機9で次に切断する被加熱材1が端材1bであると
認識すると、図2に示すように、切断装置11に切断サ
イクルを指示せず、第2の長さ計測器13をリセットし
て端材1bの長さに対応した距離、被加熱材1を送り出
すようにピンチローラ3を駆動させ、被加熱材1により
切断機9の下部切刃9a上にある端材1bを払い出す。
【0018】また、誘導加熱コイル2に最後の被加熱材
1を供給するときは、図4に示すように、被加熱材1に
続いて最後段に配置された加熱コイル2とほぼ同じ長さ
のダミー材14を供給することにより、被加熱材1が出
側のピンチローラ3を通過しても、ダミー材14によっ
て被加熱材1は押し出され、最後の切断材1aを加工し
端材1bの払い出しも行われる。
【0019】このように実施例1によれば、誘導加熱コ
イル2の出側に、端材1bを送り出す第2の長さ計測手
段を配置し、最出口側のピンチローラを駆動する構成と
したことにより、端材1bの払い出しは勿論、最後の被
加熱材1は最後段に配置された加熱コイル2とほぼ同じ
長さのダミー材14を後続して供給するだけで、供給さ
れた総ての被加熱材1を切断材1aに加工することがで
きる。
【0020】実施例2. 図5はこの発明の実施例2による誘導加熱装置の構成を
示す断面図、図6は図5の誘導加熱装置における被加熱
材の端材払い出し動作を示す断面図、図7は図5の誘導
加熱装置における被加熱材の溶着部の切断動作を示す断
面図である。各図において、1〜10、12、13は実
施例1のものと同様のため説明を省略する。15は切断
機9の下部切刃9aに近接した所定の位置に配置された
端材検出器で、制御装置によって駆動されて信号を送出
し反射信号を入力できるようにされている。そして、上
記8〜10、15で切断装置16が形成される。
【0021】次に動作について説明する。実施例2によ
る誘導加熱装置は、各被加熱材1の長さの計測、被加熱
材1の加熱、加熱された被加熱材1の切断動作、及び端
材1bの認識は従来の誘導加熱装置と同様に行われる。
ここで、制御装置は切断機9で次に切断する被加熱材1
が端材1bであると認識すると、切断装置16の切断サ
イクルを停止するとともに、第2の長さ計測手段13と
端材検出器15とを駆動することにより、第2の長さ計
測手段13を介してピンチローラ3を駆動させ、被加熱
材1を端材1bの長さだけ送出することにより、後続の
被加熱材1から端材1bを分離させて端材1bの払い出
しが行われる。この端材1bの払い出しにより落下され
る端材1bは、図6に示すように、端材検出器15の信
号を横切ることにより、端材検出器15は端材1bから
反射する信号を入力する、このように、端材検出器15
は入力される反射信号の有無により端材1bの有無を検
出する。
【0022】そして、端材1bの払い出し動作が行われ
たにも拘らず、端材検出器15に端材1bを検出した反
射信号が入力されないときは、反射信号なしを端材1b
の払い出しなし、即ち、端材1bと後続の被加熱材1と
が溶着しているとして、端材不検出の信号を制御装置へ
送る。この端材不検出の信号を受けた制御装置は、図7
に示すように、第2の長さ計測手段13に所定の距離
(K)被加熱材1を送り出すように指示することによ
り、ピンチローラ3を駆動して溶着部1cを所定の長さ
(K)送り出した状態で、切断サイクルを開始し、後行
の被加熱材1を切断することによって、溶着した端材1
bと後行の被加熱材1の先端とが端材収納容器へ排出さ
れる。そして、切断された被加熱材1の長さL1からK
を引いた長さを実長として再計算をし、加工される切断
材1bの個数と端材1bが求められる。
【0023】このように実施例2によれば、誘導加熱コ
イル2の入側に配置され順次導入される被加熱材1の各
長さを計測する第1の長さ計測手段12と、最出口側の
ピンチローラ3に併設され被加熱材1の長さと切断長さ
0及び切断回数とから端材1bの長さを算出し、ピン
チローラ3を駆動させて被加熱材1を端材1bの長さだ
け送出する第2の長さ計測手段13、及び第2の長さ計
測手段13で駆動されるピンチローラ3により送出され
後続の被加熱材1から分離して落下される端材1bの有
無を検出する端材検出器15を備えた構成としたことに
より、実施例1と同様の効果を得ることは勿論、端材1
bと後続の被加熱材1との溶着の発生を検出することが
できるので、加工された切断材1aに溶着部1cが存在
することはなく、切断材1aの品質を確保することがで
きる。
【0024】実施例3. 図8はこの発明の実施例3による誘導加熱装置の構成を
示す断面図、図9は図8の誘導加熱装置における被加熱
材の端材払い出し動作を示す断面図、図10は図8の誘
導加熱装置における被加熱材の溶着部の切断動作を示す
断面図である。各図において、1〜10、12、15、
16は実施例2のものとそれぞれ同様のため説明を省略
する。次に動作について説明する。実施例3による誘導
加熱装置においては、誘導加熱コイル2へ供給される被
加熱材1のそれぞれの長さの計測、被加熱材1の加熱、
加熱された被加熱材1を切断する切断動作、及び端材1
bの認識は実施例2の誘導加熱装置と同様に行われる。
制御装置は切断機9で次に切断する被加熱材1が端材1
bであると認識すると、切断装置16の切断サイクルを
停止させるとともに端材検出器15を駆動する。この端
材検出器15の駆動によって信号が出力されると、制御
装置により長さ計測手段12をリセットして、図9に示
すように、端材1bの長さだけ被加熱材1を送り出すよ
うにピンチローラ3を駆動させ、このピンチローラ3に
より送出され、後続の被加熱材1から分離して落下され
る端材1bの有無を端材検出器15で検出する。
【0025】ここで、端材1bから反射される信号が端
材検出器15に入力されないときは、端材1bと後行の
被加熱材1の先端とが溶着していると認識され、再度長
さ計測手段12をリセットして、図10に示すように、
所定の距離(K)被加熱材1を送り出すようにピンチロ
ーラ3を駆動させ、切断装置16へ切断サイクルの実行
を指示することにより、先端部に端材1bが溶着した被
加熱材1は、溶着部1cから距離Kをあけた部分で切断
機9により切断される。そして、切断された被加熱材1
は長さL1−Kとして長さを修正され、修正した長さか
ら切断される切断材1aの個数及び端材1bが計算され
る。
【0026】このように実施例3によれば、誘導加熱コ
イル2の入側に配置され被加熱材1の各長さを計測し被
加熱材1の長さと切断長さL0及び切断回数とから端材
の有無を算出し、ピンチローラ3を駆動させて被加熱材
1を端材1bの長さだけ送出する長さ計測手段12と、
長さ計測手段12で駆動されるピンチローラにより送出
され後続の被加熱材1から分離して落下される端材1b
の有無を検出する端材検出器15を備えた構成としたこ
とにより、端材1bと後続の被加熱材1とが溶着した場
合でも、溶着部1cから距離Kをあけて切断するので、
溶着部1cが切断材1aに混入するのを防止することが
できるので、切断材1aの品質を確保することができ
る。
【0027】実施例4. 上記各実施例においては、誘導加熱コイル2へ供給され
る被加熱材1の後端を検出する検出器6は、被加熱材1
に向けて出力された信号の反射信号で被加熱材1を検出
し、反射信号の消滅で被加熱材1の後端を検出する場合
について説明したが、例えば、検出器は、信号を出力す
る第1の部材と、第1の部材の出す信号を入力する第2
の部材とを備え、両部材間を通過する被加熱材1へ信号
を出力して、被加熱材1が通過すると第1の部材が出す
信号を第2の部材で受け、被加熱材1の後端を検出する
ようにしても、上記各実施例と同様の効果を得ることが
できる。
【0028】実施例5. 上記実施例2、実施例3においては、被加熱材1から分
離され落下される端材1bの有無を端材検出器15で検
出し、被加熱材1の溶着の有無を検出する場合について
説明したが、例えば、端材収容容器内に落下された端材
1bを検出するようにしても、上記各実施例と同様の効
果を得ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、間隔をあけて配置された複数の加熱コイルよりなる
誘導加熱コイル、各加熱コイルの入側に配置され被加熱
材を誘導加熱コイル内に導入して搬送する複数のピンチ
ローラ、誘導加熱コイルの入側に配置され順次導入され
る被加熱材の各長さを計測する第1の長さ計測手段、誘
導加熱コイルの出側に配置され被加熱材をクランプする
クランプ装置、クランプ装置の出側に配置されクランプ
装置でクランプされた被加熱材を切断する切断機、切断
機の切断位置から出側に被加熱材の所望の切断長さだけ
間隔をあけて配置され被加熱材の前進を阻止するストッ
パ装置、最出口側のピンチローラに併設され被加熱材の
長さと切断長さ及び切断回数とから端材の長さを算出し
ピンチローラを駆動させて被加熱材を端材の長さだけ送
出する第2の長さ計測手段、第2の長さ計測手段で駆動
されるピンチローラにより送出され後続の被加熱材から
分離して落下される端材の有無を検出する端材検出手段
を備えた構成としたことにより、端材を確実に払い出す
ことができるとともに、最後に誘導加熱コイルへ供給さ
れる被加熱材に続いて最後段の加熱コイルとほぼ同じ長
さのダミー材を用いるだけで、誘導加熱コイルへ導入さ
れた総ての被加熱材を切断材に加工することができ、さ
らに、前後の被加熱材の溶着を検出して溶着部を含む端
材が切断材に混入するのを防止することができることに
より、切断材の品質を確保することができるという効果
が得られる。
【0030】また、この発明の請求項2によれば、間隔
をあけて配置された複数の加熱コイルよりなる誘導加熱
コイル、各加熱コイルの入側に配置され被加熱材を誘導
加熱コイル内に導入して搬送する複数のピンチローラ
導加熱コイルの出側に配置され被加熱材をクランプす
るクランプ装置、クランプ装置の出側に配置されクラン
プ装置でクランプされた被加熱材を切断する切断機、切
断機の切断位置から出側に被加熱材の所望の切断長さだ
け間隔をあけて配置され被加熱材の前進を阻止するスト
ッパ装置、誘導加熱コイルの入側に配置され被加熱材の
各長さを計測し被加熱材の長さと切断長さ及び切断回数
とから端材の長さを算出しピンチローラを駆動させて被
加熱材を端材の長さだけ送出する長さ計測手段、長さ計
測手段で駆動されるピンチローラにより送出され後続の
被加熱材から分離して落下される端材の有無を検出する
端材検出手段を備えた構成としたことにより、前後の被
加熱材の溶着を検出して溶着部を含む端材が切断材に混
入するのを防止し、切断材の品質を確保することができ
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による誘導加熱装置の構
成を示す断面図である。
【図2】 図1の誘導加熱装置における端材の払い出し
動作を示す断面図である。
【図3】 図1の誘導加熱装置における端材溶着時の溶
着部を含む被加熱材の切断動作を示す断面図である。
【図4】 図1の誘導加熱装置における最終の被加熱材
の切断動作を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施例2による誘導加熱装置の構
成を示す断面図である。
【図6】 図5の誘導加熱装置における端材の払い出し
動作を示す断面図である。
【図7】 図5の誘導加熱装置における端材溶着時の溶
着部を含む被加熱材の切断動作を示す断面図である。
【図8】 この発明の実施例3による誘導加熱装置の構
成を示す断面図である。
【図9】 図9の誘導加熱装置における端材の払い出し
動作を示す断面図である。
【図10】 図9の誘導加熱装置における端材溶着時の
溶着部を含む被加熱材の切断動作を示す断面図である。
【図11】 従来の誘導加熱装置の構成を示す断面図で
ある。
【図12】 図11の誘導加熱装置における被加熱材の
長さ計測動作を示す断面図である。
【図13】 図11の誘導加熱装置における被加熱材の
長さ計測動作を示す断面図である。
【符号の説明】
1 被加熱材、1a 切断材、1b 端材、2 誘導加
熱コイル、2a 加熱コイル、3 ピンチローラ、6
検出器、7 計測器、8 クランプ装置、9 切断機、
10 ストッパ装置、10a ストッパ、12 第1の
長さ計測手段、13 第2の長さ計測手段(長さ計測
器)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/10 B23D 36/00 B23D 33/00 B26D 5/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔をあけて配置された複数の加熱コイ
    ルよりなる誘導加熱コイル、上記各加熱コイルの入側に
    配置され被加熱材を誘導加熱コイル内に導入して搬送す
    る複数のピンチローラ、上記誘導加熱コイルの入側に配
    置され順次導入される上記被加熱材の各長さを計測する
    第1の長さ計測手段、上記誘導加熱コイルの出側に配置
    され上記被加熱材をクランプするクランプ装置、上記ク
    ランプ装置の出側に配置され上記クランプ装置でクラン
    プされた上記被加熱材を切断する切断機、上記切断機の
    切断位置から出側に上記被加熱材の所望の切断長さだけ
    間隔をあけて配置され上記被加熱材の前進を阻止するス
    トッパ装置、最出口側の上記ピンチローラに併設され上
    記被加熱材の長さと切断長さ及び切断回数とから端材の
    長さを算出し上記ピンチローラを駆動させて上記被加熱
    材を上記端材の長さだけ送出する第2の長さ計測手段
    上記第2の長さ計測手段で駆動される上記ピンチローラ
    により送出され後続の上記被加熱材から分離して落下さ
    れる端材の有無を検出する端材検出手段を備えたことを
    特徴とする誘導加熱装置。
  2. 【請求項2】 間隔をあけて配置された複数の加熱コイ
    ルよりなる誘導加熱コイル、上記各加熱コイルの入側に
    配置され被加熱材を誘導加熱コイル内に導入して搬送す
    る複数のピンチローラ、上記誘導加熱コイルの出側に配
    置され上記被加熱材をクランプするクランプ装置、上記
    クランプ装置の出側に配置され上記クランプ装置でクラ
    ンプされた上記被加熱材を切断する切断機、上記切断機
    の切断位置から出側に上記被加熱材の所望の切断長さだ
    け間隔をあけて配置され上記被加熱材の前進を阻止する
    ストッパ装置、上記誘導加熱コイルの入側に配置され上
    記被加熱材の各長さを計測し上記被加熱材の長さと切断
    長さ及び切断回数とから端材の長さを算出し上記ピンチ
    ローラを駆動させて上記被加熱材を上記端材の長さだけ
    送出する長さ計測手段、上記長さ計測手段で駆動される
    上記ピンチローラにより送出され後続の上記被加熱材か
    ら分離して落下される端材の有無を検出する端材検出手
    段を備えたことを特徴とする誘導加熱装置。
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