JP3170026U - 食事用ナプキン - Google Patents
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Abstract
【課題】 スカーフのように使用することができ、衣服等を傷めることなく着脱が容易で、装着後は脱落しにくいこと、食事中も胸元に充分広がることにより汚れを防ぎ、使い勝手も良いこと、装着時の見た目が向上すること、ポケットチーフとしても使用できること、のいずれをも実現できるポケットチーフ兼食事用ナプキンを提供する。
【解決手段】 本体部と、前記本体部より上方に設けられ、前記本体部を襟元に係止させる保持部であって、上部中央に窪みを有し、かつ左右斜め上方に略均等に突出した突出部を有する保持部と、前記本体部と前記保持部との間に設けられたくびれ部分とからなる食事用ナプキンである。
【選択図】 図1
【解決手段】 本体部と、前記本体部より上方に設けられ、前記本体部を襟元に係止させる保持部であって、上部中央に窪みを有し、かつ左右斜め上方に略均等に突出した突出部を有する保持部と、前記本体部と前記保持部との間に設けられたくびれ部分とからなる食事用ナプキンである。
【選択図】 図1
Description
本考案は食事用ナプキンに関する。より具体的には、食事中胸元を覆うための食事用ナプキン、及び、食事用ナプキンとして使用しない場合にポケットチーフとして使用できるポケットチーフ兼食事用ナプキンに関する。
食事中に衣服が汚れるのを防ぐため、従来より食事用のナプキン(以下、単に「ナプキン」とも称する)が用いられている。最も一般的なものは、膝元に使用できるように作られた白色・布製・方形の食事用ナプキンである。これは、シンプルな形状ゆえ、膝元に掛けて使用するのに便宜であり、フォーマルな場でも用いられている。
このナプキンを使用して胸元が汚れるのを防ぐには、ナプキンの一端を襟元に差し込み、ナプキン全体を広げて胸元を覆うようにして使用するほかない。しかしながら、このナプキンをこのように用いるのは本来マナー違反とされている(第一の問題点)。また仮にそのようにして使用するとしても、方形のナプキンの一端を襟元に差し込むだけでは、襟元からナプキンが脱落し易い(第二の問題点)。また、この種のナプキンは、衣服が汚れるのを防ぐ目的からサイズが大きいのが通常である。これは膝元に掛けて使用する場合はともかく、胸元に用いるには大き過ぎ、反面、ナプキンを左右に広げた状態が保たれ難く、使い勝手が悪い(第三の問題点)。更に、方形のナプキンの一端を襟元に差し込み、全体を胸元に広げて使用すると見た目が良いものとならず、使用が躊躇されることも少なくなかった(第四の問題点)。
またこれまでは、食事用ナプキンを本来の用途以外に使用できなかったため、各人があえて個人専用のものを用意することも一般的でなかった。そのため、外食時には店側が用意する前記の一般的なナプキンや使い捨てタイプのエプロンを使用せざるを得ず、またナプキンが提供されない店ではナプキン無しで食事せざるを得なかった(第五の問題点)。
前記問題点のうち、ナプキンの脱落(第二の問題点)については、食事用ナプキンの角隅部などにボタン穴を設け、これを衣服のボタンなどに掛けて使用することが提案されている(下記特許文献1〜3参照)。しかし、衣服の適当な場所にボタンがない場合、これらを使用することは困難である。また特許文献2のようにボタン付き紐を用いること(図3、第3の実施例を参照)は、装着に手間がかかるとともに、見た目の問題が残るため、実際の使用は困難であった。
一方、紳士向けに、ネクタイの結び目に差し込んで用いる使い捨てネクタイナプキンが提案されている(下記特許文献4参照)。しかし、同文献における綿棒状の突起棒1ではネクタイの結び目に十分に固定がされず、またこれによるとネクタイの結び目の部分はナプキンで覆うことができず、さらにそもそもネクタイを着用しない場合には用いることができないなどの問題があった。
そこで、上端部に粘着テープを備え、下部にネクタイの下部を覆って保持する粘着テープを設けるネクタイ用ナプキンが提案されている(下記特許文献5参照)。しかし、粘着テープを衣服やネクタイ等に付着させると衣服等を傷めるおそれが残る。また同文献のナプキンはネクタイを着用しない場合に用いることができないのみならず、より広い範囲で胸元を汚れから防止することができないという問題があった。
このように前記第二の問題点は未解決であり、またその他の前記いずれの問題点をも解決できる食事用ナプキンは提供されていない。
本考案は上記の如き観点に鑑みてなされたものであって、前記第一〜第五の問題点を解決することを課題とする。すなわち、老若男女を問わず、スカーフのように使用できて上記のようなマナー違反を回避できること、衣服等を傷めることなく着脱が容易で、装着後は脱落しにくいこと、食事中も胸元に充分広がることにより汚れを防ぎ、使い勝手も良いこと、装着時の見た目が向上すること、のいずれをも実現できる食事用ナプキンを提供する。また、ポケットチーフとしても使用できる食事用ナプキン、及びコンパクトに収納できて持ち運びに便宜な食事用ナプキンを提供する。
上記課題を解決するため,本考案の第1の側面として,請求項1に記載の本考案は、本体部と、前記本体部より上方に設けられ、前記本体部を襟元に係止させる保持部であって、上部中央に窪みを有し、かつ左右斜め上方に略均等に突出した突出部を有する保持部と、前記本体部と前記保持部との間に設けられたくびれ部分とからなることを特徴とする食事用ナプキンを提供するものである。
本考案の第2の側面として,請求項2に記載の本考案は、布により構成されることにより、ポケットチーフを兼用する請求項1に記載の食事用ナプキンを提供するものである。
本考案の第3の側面として,請求項3に記載の本考案は、前記本体部の下端部が二本の直線により構成される剣先形を有するポケットチーフを兼用する請求項2に記載の食事用ナプキンを提供するものである。
本考案の第4の側面として,請求項4に記載の本考案は、前記くびれ部分が湾曲状にすぼまり、前記くびれ部分に連続する前記本体部の両側部の一部が、下方に向かい漸次広がる形状を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の食事用ナプキンを提供するものである。
本考案の第5の側面として,請求項5に記載の本考案は、ポリエステルとポリウレタンから構成される素材からなる請求項1〜4のいずれか一項に記載の食事用ナプキンを提供するものである。
本考案の第6の側面として,請求項6に記載の本考案は、前記保持部が磁石を備える請求項1〜5のいずれか一項に記載の食事用ナプキンを提供するものである。
本考案の第7の側面として,請求項7に記載の本考案は、前記ポケットチーフ兼食事用ナプキンを収納する収納部を前記本体部に設けた請求項1〜6のいずれか一項に記載の食事用ナプキンを提供するものである。
本考案によれば、着脱が容易で、装着後は脱落しにくく、食事中も胸元に充分広がることにより汚れを防ぐことができ、ナプキンとして使用しないときはポケットチーフとして使用できる。
以下、本考案の一実施形態に係る食事用ナプキンを図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、本考案にかかる食事用ナプキンの一実施形態を示す図であり、食事用ナプキンを正面から見た図である。
図1に示すように、本考案にかかる食事用ナプキン1は、本体部4と、保持部2とくびれ部分3とからなる。保持部2はナプキンを襟元に保持して装着するための手段であり、装着した際、本体部4が胸元を覆う。
保持部2は、本体部4より上方に設けられ、左右斜め上方に略均等に突出した突出部11を有する。保持部2の上部中央に窪み12を設け、襟元に装着した際に首回りに違和感無くフィットしやすいようにする。窪み12は曲線からなるのが好ましい。突出部11の形状を特定するものではないが、突出部11と窪み12からなる形状は、図1に示すようにハート形(上の部分)のように形成するのが、フィットしやすく脱落し難くなり好ましい。
保持部2と本体部4の間に、くびれ部分3を設ける。図1の点線で示した位置より上の部分を、所望の長さだけ襟の中に差し込み、ナプキンを装着する。くびれ部分が設けられていることにより、保持部2を襟元に差し込んだ際に襟元に折り込む部分を小さくすることができ、装着しやすく、かつ首回りの違和感を回避することができる。
保持部2を襟元に差し込むと、左右の突出部11が、衣服の襟裏と首との間に挟まれ、ナプキンを装着した状態が保持される。
ナプキン装着時に充分に胸元が覆うことができるように本体部4を形成する。図1に示すように、くびれ部分3を湾曲状にすぼまるように構成し、符号13で示すように、このくびれ部分に連続して本体部の両側部の上方から下方にかけて、漸次広がる形状とするのが好適である。くびれ部分から連続して下方に向けて徐々に広がる形状とすることにより、方形の場合のような無駄な部分を設けることなくかつ充分に胸元を覆うことができるだけでなく、ナプキンの左右が弛まず、衣服にフィットし、上腕部が動かしやすくなる。
本考案にかかる食事用ナプキンは、折り畳んで持ち運ぶことができる。本考案にかかる食事用ナプキンを布製とすれば、例えば折り畳んだナプキンを上着の胸ポケットに収納し、その一部をポケットから出すようにすることで、ポケットチーフとして用いることができる。
図1に示すように、本体部の下端部14を、二本の直線により構成される剣先形を有するように構成すると、折り畳んだナプキンの剣先形の部分をポケットから出せるので好適である。また剣先形とすることにより、装着時の見栄えも向上する。
本考案にかかる食事用ナプキンは、素材を限定するものではないが、特に、ポリエステル及びポリウレタンを混合してなる素材を用いるのが好ましい。混合の比率は、ポリエステルを約65%、ポリウレタンを約35%とするのが好適である。
このように素材を構成すると、ナプキンの製造にあたり、断裁した際に切断箇所がほつれないようにすることができるので、縫製無しで一枚布としてナプキンを構成することができる。一枚布とすることにより、ナプキンをコンパクトに畳むことができ、収納に有利となる。
また、これによると、適度の重みによるフィット感が得られ、ナプキンを装着して胸元に広げたときに適度に張りを出すことができ、しわや弛みも生じない。
かかる素材を用い、ナプキンの表面を細かな起毛が形成されるように構成すれば、パスタやソースのハネを確実にキャッチできる。またスエード調にして高級感・上質感を出せる等、ファッション性を高めることもできる。
本考案にかかる食事用ナプキンに種々のデザイン(柄、色彩、表面処理等)を採用することにより、更にファッション性を高めることができる。これにより、単にマナー違反を回避できるだけでなく、見た目の問題により使用が躊躇されてきたナプキンの問題を克服することができる。例えば外食の際、ナプキンを使用できず、パスタなどのソースが飛びやすい料理を避けざるを得なかったような場合、本考案に係るナプキンを使用すれば、これを避ける必要がなくなるため、食事の選択の幅を広げることができる。
本考案の他の実施形態として、襟元からナプキンが脱落するのを防ぐ手段として、保持部2に別途磁石を設けることもできる。図2はその一例である。例えば、左右の突出部11の裏側に、それぞれ磁石20を設ける。また、突出部11を襟元に差し込んだときに前記磁石20が対応するように、本体部裏側上部の左右それぞれの位置に、磁石21を(前記磁石20の極と反対の磁極を対応させるようにして)設ける。
本考案の更に他の実施形態として、ナプキンの収納を容易にする手段として、ナプキンに別途収納部を設けることもできる。図3はその一例であり、例えば、本体部の裏側に、適切なサイズのポケット状の収納部22を設ける。ナプキンの両脇をそれぞれ収納部の両脇に沿って表側に折り畳み、ナプキン上端部から折り畳んでいくと、ナプキンを収納部22に収納することができる。
本明細書記載の実施形態は一例に過ぎず、本考案はこれのみに限定されるものではない。
本考案の食事用ナプキンによれば、老若男女を問わず、衣服等を傷めることなく着脱が容易で、装着後は脱落しにくいものとなる。また、食事中も胸元に充分広がることによりネクタイや衣服が汚れるのを防ぎ、使い勝手も良く、装着時の見た目が向上する。更に、食事用ナプキンとして使用しない場合はポケットチーフとしても使用でき、用途の幅を広げることができる。各人の好みに見合ったポケットチーフ兼食事用ナプキンを提供できることにもなり、需要の幅が広がるため、本考案の産業上の利用可能性は極めて高い。
1 本考案に係る食事用ナプキン
2 保持部
3 くびれ部分
4 本体部
11 突出部
12 窪み
13 本体部の側部上方から下方に掛けての形状
14 本体部の下端部
20、21 磁石
22 収納部
2 保持部
3 くびれ部分
4 本体部
11 突出部
12 窪み
13 本体部の側部上方から下方に掛けての形状
14 本体部の下端部
20、21 磁石
22 収納部
Claims (7)
- 本体部と、
前記本体部より上方に設けられ、前記本体部を襟元に係止させる保持部であって、上部中央に窪みを有し、かつ左右斜め上方に略均等に突出した突出部を有する保持部と、
前記本体部と前記保持部との間に設けられたくびれ部分とからなることを特徴とする食事用ナプキン。
- 布により構成されることにより、ポケットチーフを兼用する請求項1に記載の食事用ナプキン。
- 前記本体部の下端部が二本の直線により構成される剣先形を有するポケットチーフを兼用する請求項2に記載の食事用ナプキン。
- 前記くびれ部分が湾曲状にすぼまり、前記くびれ部分に連続する前記本体部の両側部の一部が、下方に向かい漸次広がる形状を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の食事用ナプキン。
- ポリエステルとポリウレタンから構成される素材からなる請求項1〜4のいずれか一項に記載の食事用ナプキン。
- 前記保持部が磁石を備える請求項1〜5のいずれか一項に記載の食事用ナプキン。
- 前記ポケットチーフ兼食事用ナプキンを収納する収納部を前記本体部に設けた請求項1〜6のいずれか一項に記載の食事用ナプキン。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3170026U true JP3170026U (ja) | 2011-09-01 |
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