JP3169309U - プラスチック段ボールからなる簡易便器及び簡易トイレ - Google Patents

プラスチック段ボールからなる簡易便器及び簡易トイレ Download PDF

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Abstract

【課題】軽量で解体したときの容量が小さく、組立て容易であり、さらに、耐久性が高く長期間繰返し使用でき、かつ、耐水性が高く水で洗うことが可能な簡易便器及び簡易トイレを提供する。【解決手段】いずれもプラスチック段ボールを主要な材料とする。箱状の背面ケースと、それぞれ板材を折曲げることにより立体形状にした、胴板及び便座並びに必要な蓋及び底板を組合わせてなる簡易便器2とする。また、板材を折曲げて平面視をコ形にした上間仕切14、下間仕切15及び結合帯16とからなる間仕切3と、収納カーテン4と簡易便器2とからなる簡易トイレ1とする。さらに、収納カーテン4は、部品の全てを詰めることが可能な収納部4aと、間仕切3の開いた面を覆うことが可能なカーテン部4bを有するものとした。【選択図】図1

Description

本考案は災害時に緊急に使用したり、介護やレジャーなどの時に仮設して使用する簡易便器及び簡易トイレに関するものである。
従来から段ボール箱を使用した組立て式簡易便器の発明があった(例えば特許文献1参照。)、しかしこれらの発明は強度が不足するため、使用者が体重を載せることができず、お尻を浮かした状態で使用しなければならないことから、足腰の弱い年寄りや病人が使用することができない問題があった。
また、段ボールの板材を使用した箱状の腰掛便器の発明もあった(例えば特許文献2参照。)、しかしこれらの発明は軽量ではあるけれども、各部材が脱着容易に構成されていないため組立て及び解体に時間や手間がかかる問題と、組立てた状体では容量が大きいため、搬送時や収納時に大きなスペースを要する問題があった。
そして、段ボールを使用する発明は、耐久性に欠け長期間に渡り何回も繰返して使用することができない問題があった。また、段ボールは耐水性に欠けるため、雨の掛かる屋外での使用ができない問題があった。さらに、汚れが付着したときに水を掛けて洗うことができないため、清潔な状体を保つことができない問題があった。
また、樹脂を含浸させた段ボールを使用した簡易便器の考案もあった(例えば特許文献3参照。)、しかしこれらの考案は部品点数が多く複雑であると共に、各部材が着脱容易に構成されていないため、組立て及び解体に時間や手間がかかり、組立てた状体では容量が大きいため、搬送時や収納時に大きなスペースを要する問題があった。
さらに樹脂を含浸させた段ボールは、通常の段ボールに比べて改善はみられるものの、耐久性が未だ十分ではなく強度上の信頼性が不足する問題と、耐水性についても十分ではないため水に漬けたり水を掛けて洗うことができず、清潔な状態を維持することができない問題があった。
特開2009−425号公報(図11) 特開2006−296925号公報 実用新案登録第3135809号公報
本考案の目的は軽量で、組立て前や解体したときの容量が小さく、かつ、組立て容易な簡易便器及び簡易トイレを提供することにある。
また耐久性が高く、安心して長期保存と長期にわたり繰返して使用することが可能な簡易便器及び簡易トイレを提供することにある。
さらに耐水性が高く、屋外での使用が可能であって、水に漬けて固着した汚物を溶かしたり、付着した汚物に水を掛けて洗い流したりすることが可能な簡易便器及び簡易トイレを提供することにある。
2枚のシート部の間に空間を設け、適宜ピッチを明けて2枚のシート部を連結した断面形状を有するプラスチックの板材(以下単に「プラスチック段ボール」という。)を主たる材料として使用する。そして箱状の背面ケースと、いずれも平板状の胴板及び便座並びに必要な蓋及び底板を折曲げることにより立体形状の部品とし、これらを組合わせてなる簡易便器及び簡易トイレとする。
胴板は多数の折曲線を設けて屈曲させてなるものとし、背面ケースの取付面板の一部と胴板とで空間を区切り胴部を構成する。蓋、便座及び底板の本体と取付部の間にそれぞれ折曲線を設けて折曲げ、それぞれの使用時や組立時に必要な立体形状を得る。
さらに、簡易便器と間仕切及び収納カーテンからなる簡易トイレとし、間仕切は上間仕切、下間仕切及び上間仕切と下間仕切を結合する結合帯からなるものとし、それぞれに2箇所の折曲線を設けて折曲げることにより、平面視においてコ形の形状を得る。そして収容カーテンにより、間仕切の天井面と前方の開いた面に目隠しをする。
また胴板及び便座、並びに、必要な蓋及び底板を平板状にして並べて重ねた状態の層状体とし、これを背面ケースに詰めることが可能な構成とする。さらに上間仕切、下間仕切及び結合帯を折畳んだ状態とし、背面ケースと共に収納カーテンの収納部に詰めることが可能に構成とする。
プラスチック段ボールは傷が付きにくく劣化が極めて少ないので、気温や湿度の変化や使用環境の変化に耐え、長期にわたり使用することが可能であるため、軽量で耐久性の高い簡易便器及び簡易トイレを得ることができた。
またプラスチック段ボールは耐水性が高いため、雨に濡れる屋外での使用が可能な簡易便器を得ることができた。さらに、汚れたときに簡単に拭き取ることが可能であり、汚れが固着した場合は水に漬けて汚物を溶かしたり、付着した汚物に水を掛けて洗い流すことが可能な、耐水性の高い簡易便器及び簡易トイレを得ることができた。
また背面ケースに対する胴板及び便座、並びに、必要な蓋の取付け、胴板に対する必要な底板の取付け、さらには上間仕切及び下間仕切と結合帯との取付けを、いずれも脱着容易に構成したので、短時間の間に工具を使うことなく、また、特殊な技能を必要とせずに、人力だけで容易に組付け及び解体可能な簡易便器及び簡易トイレを得ることができた。
簡易便器を構成する全部品を平板状にして並べて重ねた状態の層状体とし、これを背面ケースに詰めることを可能にしたので、コンパクトで搬送時と収納時に大きなスペースを要しない、簡易便器の組立てキットを得ることができた。
さらに、間仕切りを構成する全部品を折畳み、背面ケースと共に収容カーテンの収容部に詰めることが可能な構成としたので、コンパクトで搬送時と収納時に大きなスペースを要しない、簡易トイレの組立てキットを得ることができた。
簡易トイレの斜視図である。 中心線2aの左側を断面図とした簡易トイレの正面図である。 図2のJ−J視の断面図である。 図3のK−K視の断面図である。 胴板を展開して表した正面図である。 背面ケースの取付面板の正面図である。 蓋の平面図である。 便座の平面図である。 結合帯の正面視の断面図(a)及びはめ込み部に上下の間仕切を挿入した状態の正面視の断面図(b)である。 結合帯の屈曲部の平面視の断面図(a)及び結合帯の屈曲部に間仕切を挿入した状態の平面視の断面図(b)である。 受け台の斜視図である。 プラスチック段ボールの断面形状と折曲線を表した断面図である。
プラスチック段ボール9は図12に示したように、2枚のシート部9dの間に空間9fを設け、適宜ピッチを明けて連結部9eを設けた断面形状を有している。段ボールと異なり折曲げることが困難なため、折曲げる部分には適宜折曲線を設ける必要がある。
例えば、先端がV字形状の板を加熱して押付ける方法などにより、片方のシート部9dをV字形状に変形させ、V字形状の先端部を他方のシート部9dに溶着させた熱溶着折曲線9aとすれば、プラスチック段ボール9を180度折返すことが可能であり、折曲げを繰り返しても破損することのない耐久性の高い折曲線を得ることができる。
また、先端がV字形状の板を押付ける方法などにより、片方のシート部9dをV字形状に変形させ、他方のシート部に届かない程度の深さのV字形状としたV字折曲線9bとすれば、60度程度の折曲げが可能である。さらに、片方のシート部9dのみを切断してなる切込折曲線9cとすれば、切断した側には120度程度折曲げ、切断していない側には180度折返すことが可能である。
通常のプラスチック段ボールは耐久性と耐水性を有するため、材質について特にこだわるものではないが、入手の容易性から材質がポリプロピレンのプラスチック段ボールを使用することが好ましい。
いずれもプラスチック段ボールからなる胴板、背面ケース及び便座とで簡易便器を構成する。胴板は多数の折曲線を設けることにより屈曲させてなるものとし、胴板と背面ケースの取付面板の一部とで空間を区切り胴部を構成する。本考案の簡易便器は、胴部の中にビニール袋を入れて使用する構成の簡易便器である。
胴板の折曲線としては中央部に熱溶着折曲線9a又は切込折曲線9cを設け、他の折曲線をV字折曲線9bとすることが好ましい。中央部に熱溶着折曲線9a又は切込折曲線9cを設けたのは、収納時に胴板を二つ折りにするためである。また、他の折曲線をV字折曲線9bとして、多数の屈曲部を有する胴部とすることにより、使用者の重量を各部に分散して受持つ構成を得るためである。またその結果として、耐久性が高くコンパクトで軽量な胴部を得ることが可能になるからである。
胴部を構成したときの胴板の平面視の形状についてこだわるものではないが、直線部並びに円弧部若しくは楕円弧部からなる概略U字形状とすると、見栄えが良く普段使用している便器に形状が似ているため、違和感なく使用することができる。
また、胴板は本体から突出た胴取付部を有し、取付面板は胴取付部を貫通させる胴用穴を有するものとする。そして、胴板の本体と胴取付部との間に折曲線を設け、胴取付部を胴用穴に貫通させた状態で、取付面板の内側において胴取付部を折曲げ、胴取付部を取付面板の内面に取付ける構成とする。
胴取付部と取付面板の内面との間の取付けについて脱着容易に構成する。脱着容易な構成とは、工具を使うことなく、また、特殊な技能を必要とせずに、人力だけで容易に組付け及び解体可能な構成のことをいう。
例えば、面ファスナを使用した構成、はめ込み部に取付部を挿入する構成、ストッパに取付部を掛ける構成、ホックを使用した構成、ベルトとバックルの組合せ、パッチン錠を使用した構成などとすることにより、工具を使うことなく、また、特殊な技能を必要とせずに、人力だけで組付け及び解体可能な構成にすることができる。
便座は使用者が腰掛けて使用することができればよく、胴部との間の位置ずれ防止用のストッパを施して、単に胴部に載せる構成で構わない。また、蓋が無くても便器として使用可能であり、専用の蓋が無くても適宜板状物を使用して蓋にすることが可能である。しかし、蓋を取り付けると見栄えが良く、臭いも防ぐことができるため、蓋を取付けることが好ましい。
また、床の上に置いて使用することが多いため底板を設ける必要はないが、底板を取付けると床に穴や窪みなどがある場合の使用が可能になる。さらに、胴部の中に収容したビニール袋とその中身が底板によって保持され、使用開始後に移動させることが容易になることから、底板を取付けることが好ましい。
簡易便器であって、便座は本体から突出た座取付部を有するものとし、取付面板は座取付部を貫通させる座用穴を有するものとし、便座の本体と座取付部との間に2本の折曲線を設け、座取付部を座用穴に貫通させた状態で、取付面板の内側と外側の2箇所において便座を折曲げ可能にする。取付面板の外側で折曲げ可能にしたのは、胴部に載せた状態から便座を持上げて、胴部が開いた状態まで便座を開閉可能にするためである。
そして、座取付部を座用穴に貫通させた状態で、取付面板の内側において座取付部を折曲げ、座取付部を取付面板の内面に取付ける構成とし、さらに、座取付部と取付面板の内面との間の取付けについて脱着容易に構成する。
また、プラスチック段ボールからなる蓋を有する簡易便器とする。蓋は固定せずに位置ずれ防止用のストッパを施して、便座の上に載せる構成で構わない。蓋を取付面板に取付ける場合は、蓋に本体から突出た蓋取付部を設け、取付面板に座取付部及び蓋取付部を一緒に貫通させる蓋座共用穴を設けることが好ましい。そして、蓋の本体と蓋取付部との間に2本の折曲線を設け、蓋取付部を蓋座共用穴に貫通させた状態で、取付面板の内側と外側の2箇所において蓋を折曲げ可能にする。取付面板の外側で折曲げ可能にしたのは、便座に載せた状態から蓋を持上げて、取付面板に立てかけた状態まで蓋を開閉可能にするためである。
さらに、座取付部及び蓋取付部を一緒に蓋座共用穴に貫通させた状態で、取付面板の内側において座取付部及び蓋取付部を折曲げ、座取付部及び蓋取付部を取付面板の内面にそれぞれ取付ける構成とする。このとき、座取付部及び蓋取付部と取付面板の内面との間の取付けについて脱着容易に構成する。
簡易便器であって、プラスチック段ボールからなる底板を設け、底板は本体から突出た底取付部を有するものとし、底板の本体と底取付部との間に折曲線を設けて折曲げ、底取付部を胴部に取付ける構成とし、底取付部と胴部との間の取付けについて脱着容易に構成する。
胴板や便座の板厚を薄くしたり、胴板や便座の平面視の大きさを大きくした場合は、人の重さで胴板や便座が撓むことがある。このような場合は、補助的な受け台を胴部の中に入れ、使用者の体重を支持する構成とすることが好ましい。
また、上記したいずれかの簡易便器を構成する胴板及び便座、並びに、必要な蓋及び底板を、折曲線で折曲げることなく平板状にして、並べて重ねた状態の層状体とし、これを背面ケースに詰めてなる簡易便器の組立てキットとする。
組付け前や使用後に解体した状態の全部品を背面ケースに詰めてなる簡易便器組立てキットは、運搬時や保管時にスペースを取らず持運び安いからである。背面ケースは取付面板を有し、簡易便器を構成する全部品を詰めることが可能であれば、上面を開放し下面に落下防止の部材を取付けるなど、開口の多いケースであっても構わない。
簡易便器と、間仕切及び収納カーテンからなる簡易トイレであって、間仕切はいずれもプラスチック段ボールからなる上間仕切、下間仕切及び結合帯とからなるものとし、結合帯は上下両側にはめ込み部を有するものとする。
また上間仕切、下間仕切及び結合帯にそれぞれ2箇所の折曲線を設けることにより、平面視においてコ形の形状に折曲げ、上間仕切の下部と下間仕切の上部を取付部として、結合帯の上下のはめ込み部にそれぞれ挿入して取付ける構成とする。
そして、収納カーテンは収納部とカーテン部を有するものとし、収納部には層状体を詰めた背面ケース、並びに、上間仕切、下間仕切及び結合帯をそれぞれ畳んだ状態にして、まとめて詰めることができるものとする。
さらに、間仕切を組立てた状態にしたときに、間仕切の上部に収納部を被せることが可能とし、収納部を間仕切の上部に被せたときに、カーテン部が間仕切の前方の開いた面を覆い、内部を目隠しする構成とする。
組付け前や使用後に解体した状態の全部品を収納部に詰め、カーテン部により収納部を巻いた状体にして、留具や締め具を使用してカーテン部を固定することにより、運搬時や保管時にスペースを取らず持運び安い簡易トイレ組立てキットを得ることができるからである。
以下、本考案の簡易便器にかかる実施例1を図2〜図8に示し説明する。平面視において胴板6のユーターンする部分の外周は多数の折曲げを有する多角形になるが、作図の都合により図3では円弧形状に表した。また、図2及び図3では中心線2aの左側半分を断面にして表した。
実施例1の簡易便器2は、いずれも材質がポリプロピレンのプラスチック段ボールを材料とした胴板6、背面ケース7、蓋11、便座12及び底板8からなるものである。
胴板6の本体を展開した形状は縦方向が短く横方向が長い長方形を有するものとし、中央部に熱溶着折曲線9a又は切込折曲線9cからなる折曲線6bを設けた。これは、収納時に胴板6を二つ折りにすることができるようにしたものである。さらに、折曲線6bの両側に多数のV字屈曲線9bからなる折曲線6cを設けた。
また、胴板6は本体から突出た胴取付部6aを有するものとし、本体と胴取付部6aの間に熱溶着折曲線9a又は切込折曲線9cからなる折曲線6gを設けた。そして、胴取付部6aに面ファスナ6eを取付けた。さらに、胴板6の縦方向の下側の端部の2箇所に切欠部6dを設け、切欠部6dの上部に面ファスナ6fを取付けた。
背面ケース7は上面を開放し、下面に渡し板7gを取付けた箱状のケースとし、取付面板7aに胴用穴7bと蓋座共用穴7cを設けた。また、胴用穴7bの外側の位置において取付面板7aの内面に面ファスナ7fを取付け、蓋座共用穴7cの上側の位置において取付面板7aの内面に面ファスナ7dを取付け、蓋座共用穴7cの下側の位置において取付面板7aの内面に面ファスナ7eを取付けた。
蓋11の本体の外縁は概略U字形状を有し、本体から突出た蓋取付部11aを有するものとし、本体と蓋取付部11aとの間に熱溶着折曲線9a又は切込折曲線9cからなる、2本の折曲線11c、11dを設け、蓋取付部11aに面ファスナ11bを取付けた。
便座12の本体の外縁は概略U字形状を有し、便座12の中央部に大きな開口12aを設け、本体から突出た座取付部12bを有するものとし、本体と座取付部12bとの間に熱溶着折曲線9a又は切込折曲線9cからなる、2本の折曲線12d、12fを設け、座取付部12bに面ファスナ12cを取付けた。また、便座12の下面には胴部のU字形状に合わせた開口を有する枠板12eを取付けた。
底板8は長方形状を有するものとし、熱溶着折曲線9a又は切込折曲線9cからなる折曲線を設け、折曲線の外側を底取付部8aとして、底取付部8aに面ファスナ8bを取付けた。
胴板6を折曲線6b、6cで屈曲させ平面視が概略U字形状になるようにして、胴取付部6aを取付面板7aの胴用穴7bに貫通させる。そして、折曲線6gにより取付面板7aの内側において胴取付部6aを外側に折曲げ、面ファスナ7fと面ファスナ6eを合わせた状態にして、面ファスナ7fと面ファスナ6eを密着させ、胴取付部6aを取付面板7aの内面に取付けることにより、胴板6と取付面板7aの一部とで空間を区切りこれを胴部2bとした。
また、蓋11と便座12を揃えた状態にして、蓋取付部11aと座取付部12bを一緒にして蓋座共用穴7cに貫通させる。そして、折曲線11dにより取付面板7aの内側において蓋取付部11aを上側に折曲げ、面ファスナ7dと面ファスナ11bを合わせた状態にして、面ファスナ7dと面ファスナ11bを密着させ、蓋取付部11aを取付面板7aの内面に取付けた。さらに、折曲線12dにより取付面板7aの内側において座取付部12bを下側に折曲げ、面ファスナ7eと面ファスナ12cを合わせた状態にして、面ファスナ7eと面ファスナ12cを密着させ、座取付部12bを取付面板7aの内面に取付けた。
取付面板7aの外側にある折曲線11cにより、蓋11を折曲げることが可能であるため、便座12に載せた状態から取付面板7aに立てかけた状態まで、蓋11を開閉することが可能である。また、取付面板7aの外側にある折曲線12fにより、便座12を折曲げることが可能であるため、胴部2bに載せた状態から胴部2bが開いた状態まで、便座12を開閉することが可能である。
また胴板6の切欠部6dを通過するようにして底板8を取付け、取付部8aを上方に折曲げた状態にして、胴板6に取付けた面ファスナ6fと取付部8aに取付けた面ファスナ8bとを合わせた状態にして、面ファスナ6fと面ファスナ8bを密着させることにより、胴板6に底板8を取り付けた。
簡易便器2を使用するときは蓋11と便座12を持上げて、胴部2bの中にビニール袋を入れ、胴板6の上側においてビニール袋の上部を外側に折曲げた状態にして取付け、便座12を胴部2bの上に載せて使用する。ビニール袋に溜まった汚物はビニール袋と共に取出して処理する。
取付面板7aに対する胴板6、蓋11及び便座12の取付け、並びに、胴板6に対する底面8の取付けの、全ての取付けに面ファスナを使用したため、短時間の間に工具を使用することなく、また、特殊な技能を必要とせずに人力だけで容易に、簡易便器2を組立て及び解体することが可能である。
本実施例では面ファスナを使用したが、面ファスナに替えて、はめ込み部を取付面板7aの内面に設けこれに取付部を挿入する構成、ストッパを取付面板7aの内面に設けこれに取付部を掛ける構成、ホックのオスとメスを取付面板7aの内面と取付部に取り付ける構成、取付面板7aの内面に取付けたバックルにより取付部に取付けたベルトを固定する構成、パッチン錠を使用した構成などとすることも可能である。
簡易便器2は蓋11を有しているので見た目が良く、臭いも気にならずに使用することができる。さらに、プラスチック段ボールは耐水性が高いため、使用中に汚物が付着した場合や使用後に片付ける場合に、水に漬けたり水を掛けて洗うことができる。
また、胴板6が多数の面と角を有する構成にすることにより、使用する人間の体重をそれぞれの面と角とで分散して受けるようにして、軽量でありながら耐久性の高い簡易便器2としたため、持運ぶことが容易であり、繰返して使用することが可能である。
胴板6や便座12の板厚を薄くしたり、胴部の平面視の面積を大きくした場合に、胴板6や便座12が人の重さにより撓むことが考えられる。このような場合は、ポリプロピレンのプラスチック段ボールを複数枚組合わせてなる受け台17を胴部2bの中に入れ、胴板6や便座12が撓むことを防ぐ構成とすればよい。
本実施例における組立て前の胴板6、蓋11、便座12及び底板8はいずれも平板状であり、解体後には平板状に戻すことが可能なため、平板状の各部品を並べて重ねた状態の層状体とし、これを背面ケース7に詰めることが可能である。
また本実施例では、背面ケース7の下面に渡し板7gを取付けたので、各部品は背面ケース7の下面の空間から落下することはない。もちろん背面ケース7の下面を密閉することも好ましい。このように構成することにより軽量であって、コンパクトで搬送時と収納時に大きなスペースを要しない、簡易便器組立てキットとすることができた。
本考案の簡易トイレにかかる実施例2を図1、図9及び図10に示し説明する。実施例2は実施例1に記載した簡易便器2と、間仕切3及び収納カーテン4からなる簡易トイレ1である。また間仕切3は、いずれも材質がポリプロピレンのプラスチック段ボールを材料とした上間仕切14、下間仕切15及び結合帯16とからなるもとした。
上間仕切14と下間仕切15には、それぞれ2箇所の折曲線14d、15dを設けた。図10(b)においては熱溶着折曲線9aからなる折曲線14dを表したが、折曲線14d、15dは熱溶着折曲線9aであっても切込折曲線9cであっても構わない。
平面視においてコ形の形状に折曲げたときの、上間仕切14の各面を右上面14a、奥上面14b及び左上面14cの3面とし、下間仕切15の各面を右下面15a、奥下面15b及び左下面15cの3面とした。
さらに、下間仕切15の下端部から突出させて座穴15gを有する座板15eを設け、下間仕切15の下端部と座板15eとの間に熱溶着折曲線9a又は切込折曲線9cからなる折曲線15fを設けて折曲げた。
結合帯16は正面視において、2枚のプラスチック段ボールを並べて中央部で連結することにより、上下にはめ込み部16eを設けた断面形状を有するものとした。そして、内側のプラスチック段ボールの内側のシート部9dだけを残して切込みを設けた折曲線16dを2箇所設けた。また、平面視においてコ形の形状に折曲げたときの、結合帯16の各面を右結帯16a、奥結帯16b及び左結帯16cの3面とした。
収納カーテン4は開放面を有する収納部4aとカーテン部4bとからなるものとし、収納部4aには、簡易便器2を構成する全部品を詰めた背面ケース7、並びに、上間仕切14、下間仕切15及び結合帯16をそれぞれ三つ折りにした状態にして収納可能なものとした。
収納部4aに背面ケース7と間仕切3を構成する全部品を入れた後に、カーテン部4bにより収納部4aの開放した面を覆い、カーテン部4bの余った長さの部分を収納部4aに巻き、図示しない締結具によりカーテン部4bの先端部を留めて固定した。さらに、収納カーテン4には図示しない手提げ又は肩掛けベルトを取付けた。
間仕切り3を組立てるときは、上間仕切14、下間仕切15及び結合帯16をそれぞれコ形の形状にする。そして、下間仕切15の上部を取付部として、結合帯16の下側のはめ込み部16eに挿入して、結合帯16を下間仕切15の上に載せて結合する。さらに上間仕切14の下部を取付部として、結合帯16の上側のはめ込み部16eに挿入して、結合帯16の上に上間仕切14を載せて結合する。また、下間仕切15の座板15eの座穴15gにプラスチックのペグを通して、プラスチックのペグを地面に打ち込めば間仕切り3はより安定する。
さらに、間仕切3の中に簡易便器2を設置した後に、間仕切3の上部に収納カーテン4の収納部4aを下向きにして被せ、カーテン部4bにより間仕切3の前方の開いた面を覆うことにより内部を目隠しする。
本考案は、簡易便器又は簡易トイレを製造販売する産業で利用されるだけでなく、自治体が災害時に避難所に設置したり、レジャー産業がキャンプ場などに設置したり、介護施設が簡易便器を被介護者の部屋に設置したりして利用することができる。
1 :簡易トイレ 2 :簡易便器 2b:胴部
3 :間仕切 4 :収納カーテン 4a:収納部
4b:カーテン部 6 :胴板 6a:胴取付部
6b:折曲線 6c:折曲線 6d:切欠部
6e:面ファスナ 6f:面ファスナ 6g:折曲線
7 :背面ケース 7a:取付面板 7b:胴用穴
7c:蓋座共用穴 7d:面ファスナ 7e:面ファスナ
7f:面ファスナ 7g:渡し板 8 :底板
8a:底取付部 8b:面ファスナ 9 :プラスチック段ボール
9a:熱溶着折曲線 9b:V字折曲線 9c:切込折曲線
9d:シート部 9e:連結部 9f:空間
11 :蓋 11a:蓋取付部 11b:面ファスナ
11c:折曲線 11d:折曲線 12 :便座
12a:開口 12b:座取付部 12c:面ファスナ
12d:折曲線 12e:枠板 12f:折曲線
14 :上間仕切 14a:右上面 14b:奥上面
14c:左上面 14d:折曲線 15 :下間仕切
15a:右下面 15b:奥下面 15c:左下面
15d:折曲線 15e:座板 15f:折曲線
15g:座穴 16 :結合帯 16a:右結帯
16b:奥結帯 16c:左結帯 16d:折曲線
16e:はめ込み部 17 :受け台

Claims (11)

  1. 2枚のシート部の間に空間を設け、適宜ピッチを明けて前記2枚のシート部を連結した断面形状を有するプラスチックの板材(以下単に「プラスチック段ボール」という。)に、多数の折曲線を設けることにより屈曲させてなる胴板と、いずれもプラスチック段ボールからなる背面ケース及び便座を組合わせた簡易便器であって、
    前記胴板は本体から突出た胴取付部を有し、前記背面ケースの取付面板は前記胴取付部を貫通させる胴用穴を有するものとし、前記胴板の本体と前記胴取付部との間に折曲線を設け、前記胴取付部を前記胴用穴に貫通させた状態で、前記取付面板の内側において前記胴取付部を折曲げ、前期胴取付部を前記取付面板の内面に取付けることにより、前記胴板と前記背面ケースの前記取付面板の一部とで胴部を構成するものとし、前記胴取付部と前記取付面板の前記内面との間の取付けについて、脱着容易に構成したことを特徴とする簡易便器。
  2. 請求項1に記載した簡易便器であって、前記便座は本体から突出た座取付部を有し、前記取付面板は前記座取付部を貫通させる座用穴を有するものとし、前記便座の前記本体と前記座取付部との間に2本の折曲線を設け、前記座取付部を前記座用穴に貫通させた状態で、前記取付面板の内側と外側の2箇所において、前記便座を折曲げ可能にすると共に、
    前記座取付部を前記座用穴に貫通させた状態で、前記取付面板の内側において前記座取付部を折曲げ、前期座取付部を前記取付面板の内面に取付ける構成とし、前記座取付部と前記取付面板の内面との間の取付けについて、脱着容易に構成したことを特徴とする簡易便器。
  3. 請求項2に記載した簡易便器であって、プラスチック段ボールからなる蓋を有することを特徴とする簡易便器。
  4. 請求項3に記載した簡易便器であって、前記蓋は本体から突出た蓋取付部を有し、前記取付面板は前記座取付部及び前記蓋取付部を一緒に貫通させる蓋座共用穴を有するものとし、前記蓋の本体と前記蓋取付部との間に2本の折曲線を設け、前記蓋取付部を前記蓋座共用穴に貫通させた状態で、前記取付面板の内側と外側の2箇所において、前記蓋を折曲げ可能にすると共に、
    前記蓋取付部を前記蓋座共用穴に貫通させた状態で、前記取付面板の内側において前記蓋取付部を折曲げ、前期蓋取付部を前記取付面板の内面に取付ける構成とし、前記蓋取付部と前記取付面板の内面との間の取付けについて、脱着容易に構成したことを特徴とする簡易便器。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載した簡易便器であって、プラスチック段ボールからなる底板を設け、前記底板は本体から突出た底取付部を有するものとし、前記底板の本体と前記底取付部との間に折曲線を設けて折曲げ、前記底取付部を前記胴部に取付ける構成とし、前記底取付部と前記胴部との間の取付けについて、脱着容易に構成したことを特徴とする簡易便器。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載した簡易便器であって、プラスチック段ボールの材質がポリプロピレンであることを特徴とする簡易便器。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載した簡易便器であって、前記胴部を構成したときの前記胴板の平面視の形状が、概略U字形状であることを特徴とする簡易便器。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載した簡易便器であって、脱着容易に取り付ける構成が、以下に記載したいずれか単種類の構成又はいずれか複数種類を併用した構成、であることを特徴とする簡易便器。
    (a)面ファスナを使用した構成
    (b)はめ込み部と前記はめ込み部に挿入する取付部の組合せとした構成
    (c)ストッパに取付部を掛ける構成
    (d)ホックを使用した構成
    (e)ベルトとバックルの組合せとした構成
    (f)パッチン錠を使用した構成
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載した簡易便器を構成する胴板及び便座、並びに、必要な蓋及び底板を、折曲線で折曲げることなく平板状にして、並べて重ねた状態の層状体とし、前記層状体を前記背面ケースに詰めたことを特徴とする、簡易便器の組立てキット。
  10. 簡易便器と、間仕切及び収納カーテンからなる簡易トイレであって、前記間仕切はいずれもプラスチック段ボールからなる上間仕切、下間仕切及び結合帯とからなるものとし、前記結合帯は上下両側にはめ込み部を有するものとし、
    前記上間仕切、前記下間仕切及び前記結合帯にそれぞれ2箇所の折曲線を設けることにより、平面視においてコ形の形状に折曲げ、前記結合帯の上下のはめ込み部に、前記上間仕切の下部と前記下間仕切の上部を、それぞれ挿入して結合する構成とし、
    前記収納カーテンは収納部とカーテン部を有するものとし、前記収納部には前記簡易便器を構成する全部品、並びに、前記上間仕切、前記下間仕切及び前記結合帯をそれぞれ畳んだ状態にして、まとめて詰めることができるものとし、
    前記間仕切を組立てた状態にしたときに、前記間仕切の上部に前記収納部を被せることが可能とし、前記収納部を前記間仕切に被せたときに、前記カーテン部が前記間仕切の開いた面を覆い、内部を目隠しする構成としたことを特徴とする簡易トイレ。
  11. 請求項10に記載した簡易トイレであって、簡易便器が請求項9に記載した簡易便器であることを特徴とする簡易トイレ。
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