JP3168799B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

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JP3168799B2
JP3168799B2 JP32910693A JP32910693A JP3168799B2 JP 3168799 B2 JP3168799 B2 JP 3168799B2 JP 32910693 A JP32910693 A JP 32910693A JP 32910693 A JP32910693 A JP 32910693A JP 3168799 B2 JP3168799 B2 JP 3168799B2
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佳洋 山下
憲二 服部
博文 野間
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Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭において使用
される誘導加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、誘導加熱調理器はその安全・清潔
・高効率という優れた特徴が理解されて、一般家庭に普
及しつつある。誘導加熱調理器とは、スパイラル平面状
にまかれている加熱コイルに数十KHzの高周波電流を
印加することにより加熱コイルと磁気結合する負荷鍋を
誘導加熱する構造であり、この数十KHzの高周波電流
は誘導加熱部においてスイッチング手段を開閉させるこ
とにより発生させている。
【0003】以下に従来構成の誘導加熱調理器について
図10を用いて説明する。図10において、1は交流電
源、2は電源スイッチ、3は誘導加熱部で、整流器3
0、加熱コイル31、スイッチング手段32、インバー
タ回路33で構成されている。
【0004】誘導加熱部制御手段4がスイッチング手段
32の開閉制御を行い、スイッチング手段32の導通時
間を制御することで加熱コイル31への印加電流を制御
している。また、誘導加熱部制御手段4は感温素子6か
らの入力信号を基に負荷鍋7内にある被調理物の温度を
間接的に検知し、さらにインバータ回路33、感温素子
6等の異常を検知すると誘導加熱部3の出力停止等の措
置を行っている。
【0005】操作部5では、入力手段51は通常タクト
スイッチ等で構成されており、加熱モード(加熱キ
ー)、温調モード(温調キー)別に、また各モードでの
設定出力あるいは温度の変更(UPキー、DOWNキ
ー)のためにそれぞれスイッチが設けられている。
【0006】モード制御手段50は加熱停止状態(以後
初期モードと呼ぶ)、誘導加熱部3の一定出力による加
熱状態(以後加熱モードと呼ぶ)、感温素子6にて検知
する温度と設定温度の関係により誘導加熱部3の出力を
自動調節する自動温度調節状態(以後温調モードと呼
ぶ)の複数の機器動作モード、および加熱モードは弱加
熱の「1」から強加熱の「7」までの7通りの設定出
力、温調モードは低温の「1」から高温の「7」までの
7通りの設定温度といった機器動作状態に関する設定を
所有している。そして、モード制御手段50は入力手段
51からの入力信号に基づいて前記設定を変更し、表示
手段52を制御して前記設定に関する表示を行い、報知
手段53を制御して必要に応じてブザー報知を行う。
【0007】また、タイマー手段54はカウンタを1つ
所有して所定時間のカウントを終了するとカウント終了
を示す信号を出力し、入力手段51からの入力信号に基
づいて前記カウンタの初期化を行う。
【0008】以上のように構成された従来の誘導加熱調
理器について、図11、図12、図13および図14を
用いてその動作を説明する。図11に示すように、ステ
ップ31で複数個のスイッチより構成される入力手段5
1からの入力信号を基にして現在オンしているスイッチ
を特定する。なお、雑音による影響を防ぐためにスイッ
チの状態が所定時間以上持続した場合にオンオフを確定
する。また、複数個のスイッチが同時にオンしている場
合はどのスイッチも無効とする。そして加熱モードなら
ばステップ33で加熱モードのときの処理を行い、温調
モードならばステップ35で温調モードのときの処理を
行い、どちらでもないならばステップ36で初期モード
のときの処理を行う。
【0009】また、図12に示すように、図11のステ
ップ31で特定されたスイッチを参照し、加熱キーがオ
ンのときはステップ42で機器動作モードを初期モード
から加熱モード、設定出力「7」に変更し、温調キーが
オンのときはステップ44で温調モード、設定温度
「5」に変更する。なお、前述のように初期設定として
設定出力「7」あるいは設定温度「5」が採用されてい
るのは、各設定の中で一番使用頻度が高いためである。
また、設定出力あるいは設定温度の変更は、図11に示
す加熱モード処理あるいは温調モード処理の中でUPキ
ーあるいはDOWNキーがオンのときに行われる。
【0010】図13に示すように、電源スイッチ2をオ
ン状態にして機器の動作を開始すると、モード制御手段
50は機器動作モードを加熱停止状態を示す初期モード
にして機器を加熱停止状態にする。ここで、温調キーを
オンにして自動温度調節状態を示す温調モードを選択す
ると、モード制御手段50は図12のステップ44で機
器動作モードを初期モードから温調モード、設定温度
「5」に変更し、表示手段52で温調モード、設定温度
「5」を示す表示を行うとともに温調モード、設定温度
「5」を示す信号を誘導加熱部制御手段4に出力する。
そして、この信号を入力して誘導加熱部制御手段4は感
温素子6にて検知する温度と設定温度の関係により誘導
加熱部3の出力を自動調節する。
【0011】ここで、温調モードについて詳しく説明す
る。温調モードとは、てんぷら料理等の油を使った揚げ
物料理を想定し、油の温度が調理の状況に応じたものに
なるように誘導加熱部3の出力を自動制御するものであ
る。また、このモードは例えば負荷鍋7内の油の温度を
低温状態から設定温度まで一気に上昇させる温度立ち上
げ状態、油の温度が設定温度を維持するように感温素子
6で検知する温度に基づいて誘導加熱部3の出力を自動
制御する温度安定状態、油の温度の急激な下降を感温素
子6で検知して誘導加熱部3の出力を大きくする負荷補
正状態等の数種のシーケンスから成り立っている。さら
に、温度立ち上げ状態では低温状態の油を高出力で一気
に加熱すると感温素子6で検知する温度の上昇度合いに
比べて油の温度の上昇度合いが遅れる傾向にあるので到
達目標温度を機器を使用する者が設定した設定温度より
も幾分高くする初期補正処理を行う等の工夫が施されて
いる。
【0012】そして、誘導加熱部制御手段4が前記シー
ケンスを制御し、モード制御手段50からの入力信号に
基づいて機器動作モードを初期モードから温調モードに
変更するときに前記シーケンスを温度立ち上げ状態に初
期化し、所定の条件を満たすと温度立ち上げ状態から温
度安定状態へシーケンスを変更する。また、このとき誘
導加熱部制御手段4はシーケンス変更を示す信号を制御
部5に出力し、この信号を入力してモード制御手段50
が表示手段52および報知手段53を制御して表示手段
52でシーケンス変更を知らせるための表示を行い、報
知手段53でシーケンス変更を示すブザー報知を行う。
これによって機器を使用する者は油の温度が所定温度に
到達したことを知り、被調理物を油の中に投入する等の
調理を開始する構成になっている。
【0013】また、モード制御手段50が機器動作モー
ドを温調モードに変更するのと同時にタイマー手段54
は入力手段51からの入力信号に基づいてカウンタを初
期化しカウント動作を開始する。そして、所定時間T1
カウント後にモード制御手段50に機器動作モードを初
期モードに変更するためのモード初期化信号を出力す
る。この信号を入力してモード制御手段50は機器動作
モードを初期モードに変更して表示手段52が初期モー
ドを示す表示を行い報知手段53が所定時間T1経過に
よる自動加熱終了を示すタイマー報知を行う。また、モ
ード制御手段50は初期モードに変更直後から初期モー
ドを示す信号を誘導加熱部制御手段4に出力し、この信
号を入力して誘導加熱部制御手段4は誘導加熱部3の出
力を直ちに停止させる。これは、例えば揚げ物料理を行
った後に入力手段51を操作して誘導加熱部3を出力停
止することなくそのまま放置すると油の温度が上昇し過
ぎて発火に至る場合が考えられ、この誘導加熱部3の自
動加熱終了機能は油発火を防ぐための防護策となってい
る。また、自動加熱終了機能とは主に加熱終了までの時
間が一定で機器固有のものであるが、長時間の煮込み料
理を想定して機器を使用するものが入力手段51を操作
して加熱終了までの所定時間T1を設定できるとともに
表示手段52が前記加熱終了までの残時間を表示するよ
うにしたタイマー加熱機能も考えられる。
【0014】また、図14はタイマー報知中の機器動作
モード変更を示す図である。図14に示すように、自動
加熱終了機能が作用して機器動作モードを初期モードに
自動変更することを示すタイマー報知を報知手段53が
行っているときに再度温調キーをオンにして機器動作モ
ードを初期モードから温調モードに変更すると、モード
制御手段50は図12のステップ44で機器動作モード
を温調モード、設定温度「5」に変更して温調モード、
設定温度「5」を示す信号を誘導加熱部制御手段4に出
力し、この信号を入力して誘導加熱部制御手段4は前記
シーケンスを温度立ち上げ状態に初期化して新たに感温
素子6で検知する温度に従って誘導加熱部3の出力を自
動調節する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来構成では、タイマー手段54が所定時間T1のカウン
トを終了すると、被調理物を油の中に投入して揚げ物調
理を行っている最中にもかかわらずモード制御手段50
が機器動作モードを誘導加熱部3の出力停止を示す初期
モードに変更してしまい機器を使用する者は揚げ物調理
を続行することができなくなる。
【0016】また、再度入力手段51を操作して機器動
作モードを温調モードに戻し揚げ物調理を再開しようと
しても、誘導加熱部制御手段4は一旦初期モードを示す
信号を入力した後に温調モードを示す信号を入力するの
でシーケンスを温度立ち上げ状態に初期化し、従来例で
述べた温度立ち上げ状態のときの初期補正処理により誘
導加熱部制御手段4は到達目標温度を設定温度より幾分
高めに設定するので、油の温度が設定温度に到達したこ
とを示す報知が遅れてその間は機器を使用する者は揚げ
物調理の再開を待たなければならず、また報知したとき
の油の温度が設定温度よりも初期補正処理した分だけ高
くなって揚げ物料理の出来映えに悪影響を及ぼすという
課題を有している。
【0017】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、自動加熱終了機能により機器動作モードを初期モー
ドに変更後所定時間は誘導加熱部は以前の動作状態を維
持することを第1の目的とする。
【0018】また、第1の目的に加えて、自動加熱終了
機能の作用後により簡単な操作で以前の機器動作状態に
復帰できるようにすることを第2の目的とする。
【0019】さらに、第1の目的に加えて、自動加熱終
了機能の作用によって初期モードに変更後所定時間計測
する動作を省いて機器の構成をより簡単なものにするこ
とを第3の目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明の誘導加熱調理器は、被加熱体を誘導加
熱する誘導加熱部と、前記誘導加熱部の出力のオンオフ
を制御する誘導加熱部制御手段と、前記誘導加熱部制御
手段の出力を制御する操作部とを備え、前記操作部は、
前記誘導加熱部による誘導加熱を開始させる入力手段
と、前記入力手段の出力により計時するタイマー手段
と、前記入力手段の出力により前記誘導加熱部の出力モ
ードを設定するモード制御手段と、前記タイマー手段に
よる計時終了後の所定時間は計時中の前記出力モードで
誘導加熱を行わせるモード保持手段とを有するものとし
た。
【0021】また、第2の目的を達成するために、タイ
マー手段による計時終了後の所定時間において、入力手
段を一度操作するだけで、モード制御手段の出力モード
を前記タイマー手段による計時終了前の出力モードに復
帰させるものとした。
【0022】さらに、第3の目的を達成するために、モ
ード制御手段の出力により音を発する報知手段を備え、
前記タイマー手段による計時終了後で前記報知手段から
の出力がある期間は計時中の前記出力モードで誘導加熱
を行わせるものとした。
【0023】
【作用】上記第1の課題解決手段により、モード保持手
段はタイマー手段から信号入力後所定時間はモード制御
手段からの入力信号を保存している保持信号の更新を行
わないので、タイマー手段がカウント終了して機器が自
動的に加熱終了する自動加熱終了機能が作用する以前の
機器動作モードおよび設定出力あるいは温度等の機器動
作状態をモード保持手段で保持できる。そして、モード
保持手段は前記保持信号を誘導加熱部制御手段に出力し
この入力信号に従って誘導加熱部制御手段は誘導加熱部
を制御するので、タイマー手段がカウントを終了後所定
時間以内は前記自動加熱終了機能が作用する以前の機器
動作状態に従って誘導加熱部制御手段は誘導加熱部を制
御できる。
【0024】したがって、タイマー手段がカウント終了
後所定時間以内に入力手段を操作して機器動作モードを
前記自動加熱終了機能が作用する以前のモードに戻し、
初期設定の設定出力あるいは設定温度が前記自動加熱終
了機能が作用する以前のものと異なる場合はさらに入力
手段を操作して以前の設定出力あるいは設定温度に変更
すると、モード保持手段が誘導加熱部制御手段に出力す
る信号はタイマー手段のカウント終了前後で同一のもの
となり、誘導加熱部制御手段は前記自動加熱終了機能が
作用する以前の機器動作モード、シーケンスおよび設定
出力あるいは設定温度のままで誘導加熱部の制御を続行
することができる。
【0025】すなわち、例えば温調モードで揚げ物料理
を行っている最中にタイマー手段がカウント終了して機
器出力停止状態を示す初期モードになっても、所定時間
以内に元の温調モードに戻せば再度温度安定状態になる
まで待たされることなくすぐさま調理を再開することが
でき、また油の温度が初期補正処理した分だけ高くなら
ないようにすることができる。
【0026】また、第2の課題解決手段により、モード
保持手段はタイマー手段から信号入力後所定時間は自動
加熱終了機能が作用する以前の機器動作モードおよび設
定出力あるいは設定温度の機器動作状態を保持し、前記
保持信号をモード制御手段に出力するので、モード制御
手段は自動加熱終了機能の作用後所定時間以内は前記以
前の機器動作状態を参照することができる。そしてモー
ド制御手段は入力手段からの入力信号に基づき機器動作
モードを初期モードからその他のモードに変更するとき
に、変更先の機器動作モードと前記モード保持手段から
の入力信号による機器動作モードが一致する場合は前記
モード保持手段からの入力信号に基づく設定出力あるい
は設定温度に変更するので、入力手段を一度操作するだ
けで自動加熱終了機能が作用する以前と全く同じ状態に
復帰させることができる。
【0027】すなわち、第1の課題解決手段に比べて設
定出力あるいは設定温度を元の状態に戻すために入力手
段を複数回操作する手間を省くことができ、機器をより
使い勝手の良いものにすることができる。
【0028】さらに、第3の課題解決手段により、モー
ド保持手段は報知手段からの入力信号に基づいて保持信
号の更新を禁止し前記保持信号の更新禁止の間も前記保
持信号を誘導加熱部制御手段に出力するので、報知手段
がタイマー報知をおこなっている間は誘導加熱部制御手
段は前記自動加熱終了機能が作用する以前の機器動作状
態に従って誘導加熱部を制御できる。したがって、報知
手段がタイマー報知を終了するまでに入力手段を操作し
て機器動作モード、続けて設定出力あるいは設定温度を
前記自動加熱終了機能が作用する以前のものに戻すと、
モード保持手段が誘導加熱部制御手段に出力する信号は
タイマー手段のカウント終了前後で同一のものとなり、
誘導加熱部制御手段は前記自動加熱終了機能が作用する
以前の機器動作モード、シーケンスおよび設定出力ある
いは設定温度のままで誘導加熱部の制御を続行すること
ができる。
【0029】すなわち、第1の課題解決手段のモード保
持手段に比べて前記保持信号の更新を禁止する時間を計
測するためのカウント動作を省くことができ、より簡単
な構成にて前記自動加熱終了機能が作用したときの機器
動作状態復帰処理を実現することができる。
【0030】
【実施例】(実施例1) 以下本発明の第1の実施例について、図1を参照しなが
ら説明する。なお、従来例と同じ機能を有するものは同
一の符号を付し説明を省略する。本実施例の特徴的構成
は、操作部5にモード制御手段50からの入力信号を定
期的に更新しながら保持信号として保存して誘導加熱部
制御手段4へ前記保持信号を出力し、かつタイマー手段
54から信号を入力後所定時間T2は前記保持信号を更
新せずに出力するモード保持手段55を新たに設けたこ
とである。
【0031】以上のように構成された誘導加熱調理器に
ついて、図2、図3および図4を用いてその動作を説明
する。図2に示すように、電源スイッチ2をオン状態に
して機器に交流電源1を印加するとモード保持手段55
は動作を開始する。まずステップ1でタイマー手段54
から機器動作モードを初期モードに変更するためのモー
ド初期化信号の入力判定を行う。前記モード初期化信号
を入力していない場合は、モード保持手段55はステッ
プ2でモード制御手段50から機器動作モード等の設定
を示す信号を入力し、ステップ3でこの入力信号を保持
信号として保存した後に、ステップ4で前記保持信号を
誘導加熱部制御手段4に出力してステップ1であるモー
ド初期化信号入力判定状態に戻る。
【0032】しかし、前記モード初期化信号を入力する
とモード保持手段55はステップ5で所定時間T2を計
測するためのカウンタを初期化した後に、ステップ6の
処理を行う。まずある一定時間だけ待機した後に前記保
持信号を誘導加熱部制御手段4に出力しカウンタを1つ
だけ増加させる。そして、この処理はカウンタの値が所
定値を越えるかあるいはカウンタが桁上がりを発生する
まで繰り返され、前記の条件を満たすとカウント動作を
終了しステップ1である前記モード初期化信号入力判定
状態に戻る。すなわち、所定時間T2の計測を1処理あ
たりの処理時間とカウント回数の積で実現する構成にな
っている。また、カウント動作を開始してからカウント
動作を終了するまでのステップ6の期間中は、モード保
持手段55は前記保持信号を更新しないのでカウント動
作を開始する以前の機器動作モード等の設定を誘導加熱
部制御手段4に出力する。
【0033】また、図3に示すように、タイマー手段5
4が所定時間T1のカウントを終了するとモード制御手
段50が機器動作モードを自動温度調節機能を示す温調
モードから加熱停止を示す初期モードに変更して表示手
段52で初期モードの表示を行うが、誘導加熱部制御手
段4はタイマー手段54がカウント終了してから所定時
間T2以内はモード保持手段55から変更前の設定であ
る温調モードを示す信号を入力するので温調モードに従
った動作を継続し、所定時間T2経過後にモード保持手
段55から初期モードを示す信号を入力して誘導加熱部
3の出力を停止する。
【0034】図4に示すように、タイマー手段54がカ
ウント終了してから所定時間T2以内に入力手段51を
操作して機器動作モード等の設定をタイマー手段54が
カウント終了する以前のものに戻すと、誘導加熱部制御
手段4がモード保持手段55から入力する信号はタイマ
ー手段54のカウント終了前後で同一のものとなり一貫
した機器動作モード等の設定およびシーケンスで誘導加
熱部3を制御することができる。
【0035】以上のような構成により、タイマー手段5
4がカウントを終了してモード制御手段50が機器動作
モード等の設定を初期モードに変更しても、所定時間T
2以内に入力手段51を操作して再度元の設定に戻すと
誘導加熱部制御手段4はタイマー手段54がカウント終
了する以前と同じ機器動作モード等の設定およびシーケ
ンスを継続することができる。すなわち、機器を使用す
る者が温調モードで揚げ物料理を行っている最中にタイ
マー手段54がカウント終了してモード制御手段50が
機器動作モードを初期モードに変更しても、誘導加熱部
制御手段4が所定時間T2だけ前記カウント終了以前の
シーケンスを維持している間に入力手段51を操作して
元の機器動作モードである温調モードおよび所定の設定
温度に戻せば、再度温度安定状態になるまで待つことな
くすぐさま揚げ物調理を再開することができ、また油の
温度が初期補正処理した分だけ高くならないようにする
ことができる。
【0036】(実施例2) 以下本発明の第2の実施例について、図5を参照しなが
ら説明する。第1の実施例と異なる点は、モード保持手
段55が誘導加熱部制御手段4に加えてモード制御手段
57に前記保持信号を出力する構成にして新たにモード
保持手段56とし、モード制御手段57が入力手段51
からの入力信号に基づいて機器動作モードを初期モード
からその他のモードに変更するときに、モード保持手段
56からの入力信号による機器動作モードと変更後の機
器動作モードが一致する場合は設定出力あるいは設定温
度を前記モード保持手段56からの入力信号による設定
出力あるいは設定温度に変更するようにしたことであ
る。
【0037】前記第1の実施例において、設定出力ある
いは設定温度が初期設定と異なる状態で機器を使用中に
自動加熱終了機能が作用すると、自動加熱終了機能が作
用する以前の機器動作状態に戻すには入力手段51を操
作して以前の機器動作モードを選択した後に、さらに入
力手段51を操作して設定出力あるいは設定温度を変更
しなければならない。
【0038】本発明はこのような点を改善するものであ
り、以上のように構成された誘導加熱調理器について、
図6を用いてその動作を説明する。まず初期モードでか
つ自動加熱終了機能が作用していない、あるいは自動加
熱終了機能作用後所定出時間T2がすでに経過している
場合について考えてみる。このときは第1の実施例です
でに述べたようにモード保持手段56はモード制御手段
57からの入力信号を保持信号として保存しモード制御
手段57に前記保持信号を出力するもので、モード制御
手段57はモード保持手段56から初期モードに関する
信号を入力する。そして、入力手段51を構成する複数
のスイッチのうち加熱キーをオンにすると、図6に示す
ようにステップ12で機器を使用する者が加熱キーをオ
ンにしたと判定し、ステップ13で機器動作モードを初
期モードから加熱モードに変更する。この場合は、変更
後の機器動作モードである加熱モードと前記モード保持
手段56からの入力信号による機器動作モードである初
期モードとは内容が異なるのでステップ13で設定出力
を初期設定である設定出力「7」に変更するがステップ
14では前記モード保持手段56からの入力信号による
設定出力の変更を行わない。
【0039】しかし、温調モード、設定温度「7」で機
器を使用しているときに自動加熱終了機能が作用した場
合は、モード保持手段56は自動加熱終了機能の作用後
所定時間T2以内は自動加熱終了機能が作用する以前の
機器動作状態を保持信号として保存し前記保持信号をモ
ード制御手段57に出力するので、モード制御手段57
は前記自動加熱終了機能が作用する以前の機器動作状態
である温調モード、設定温度「7」を知ることができ
る。したがって、前記自動加熱終了機能が作用してから
所定時間T2以内に機器を使用する者が温調キーをオン
にして機器動作モードを初期モードから温調モードに変
更すると、図6に示すようにステップ17でとりあえず
設定温度を初期設定である設定温度「5」に変更する
が、変更後の機器動作モードである温調モードと前記モ
ード制御手段56からの入力信号による機器動作モード
である温調モードが一致するのでステップ18で設定温
度を初期設定の設定温度「5」から前記モード保持手段
56からの入力信号による設定温度「7」に再度変更す
る。
【0040】以上のような構成により、入力手段を一度
操作するだけで自動加熱終了機能が作用する以前と全く
同じ状態に復帰させることができ、第1の課題解決手段
に比べて設定出力あるいは設定温度を元の状態に戻すた
めに入力手段を複数回操作する手間を省いて機器をより
使い勝手の良いものにすることができる。
【0041】(実施例3) 以下本発明の第3の実施例について、図7を参照しなが
ら説明する。第1の実施例と異なる点は、モード保持手
段55の構造を前記保持信号の更新禁止をタイマー手段
54からモード初期化信号入力後所定時間T2ではなく
て報知手段53からの入力信号に基づいて行う構成にし
て新たにモード保持手段58としたことである。
【0042】前記第1の実施例において、モード保持手
段55が所定時間T2を計測するためにはカウンタを1
つ所有してカウント動作を行わなければならない。
【0043】本発明はこのような点を改善するものであ
り、以上のように構成された誘導加熱調理器について、
図8および図9を用いてその動作を説明する。図8はモ
ード保持手段58の動作を示すフローチャートである。
図8に示すように、電源スイッチ2をオン状態にして機
器に交流電源1を印加するとモード保持手段58は動作
を開始する。まずステップ21でタイマー手段54から
の機器動作モードを初期モードに変更するためのモード
初期化信号の入力判定を行う。そして前記モード初期化
信号を入力していない場合は、モード保持手段58はス
テップ22でモード制御手段50から機器動作モード等
の設定を示す信号を入力し、ステップ23でこの入力信
号を保持信号として保存した後に、ステップ24で前記
保持信号を誘導加熱部制御手段4に出力してステップ2
1であるモード初期化信号入力判定状態に戻る。
【0044】しかし、前記モード初期化信号を入力する
と、モード保持手段58はステップ25で前記保持信号
を誘導加熱部制御手段4に出力しながらステップ26で
報知手段53から自動加熱終了機能の作用を知らせるた
めのタイマー報知が終了したことを示す信号の入力判定
を行う。そして、モード保持手段58はタイマー報知が
終了するまではステップ25で自動加熱終了機能が作用
する以前の機器動作モード等の設定を保存している保持
信号を誘導加熱部制御手段4に出力し、ステップ26で
タイマー報知が終了したことを検知するとステップ21
を経由してステップ22およびステップ23で示すよう
にモード制御処理50からの入力信号により初期モード
を示す信号に保持信号を更新し、ステップ24で前記保
持信号すなわち初期モードを示す信号を誘導加熱部制御
手段4に出力する。
【0045】図9に示すように、タイマー手段54のカ
ウント終了により自動加熱終了機能が作用してモード制
御手段50が機器動作モード等の設定を初期モードに変
更し表示手段52で初期モードの表示を行うが、誘導加
熱部制御手段4は報知手段53がタイマー報知を終了す
るまではモード保持手段58から自動加熱終了機能が作
用する以前の設定を入力するので前記以前の設定に従っ
て誘導加熱部3を制御できる。すなわち、報知手段53
がタイマー報知を行っている間に入力手段51を操作し
て再度自動加熱終了機能が作用する以前の設定に戻す
と、誘導加熱部制御手段4は自動加熱終了機能が作用す
る以前の機器動作モードおよびシーケンスで誘導加熱部
3の制御を続行することができる。
【0046】以上のような構成により、自動加熱終了機
能が作用したときの機器動作モード等の設定の復帰処理
を実現しつつ保持信号の更新を禁止する時間を計測する
ためのカウント動作を省くことができ、機器の構成をよ
り簡単にすることができる。
【0047】なお、実施例1、2および3における自動
加熱終了機能を定義する所定時間T1は、機器固有の値
で使用者が設定できない場合あるいは入力手段51を操
作して使用者が任意の値に設定できる場合のどちらにお
いても同様に効果を実現することができる。また、操作
部5と誘導加熱部制御手段4の間での信号の送受信形態
は複数配線によるパラレル通信あるいは単一配線による
シリアル通信のどちらにおいても同様に効果を実現する
ことができる。さらに、従来例および実施例1、2、3
において、誘導加熱部制御手段4、制御部5の一部ある
いは全部の構成手段を単体あるいは複数個のマイクロコ
ンピュータにて行うことができることは明らかである。
【0048】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、温調モード・温度安定状態で揚げ物調理を行ってい
る最中にタイマー手段のカウント終了によって初期モー
ドを示す表示に変わっても、所定時間以内に機器を使用
する者が入力手段を操作して機器動作モードを元の温調
モードに戻すと表示が温度立ち上げ状態を示す表示から
油温の安定状態を示す表示に代わるのを待つことなくす
ぐさま調理を再開することができ、また温度立ち上げ状
態にはならないので油の温度が設定温度に対して初期補
正処理した分だけ高くならないようにすることができ
る。
【0049】また請求項2記載の発明によれば、入力手
段を一度操作するだけで自動加熱終了機能が作用する以
前と全く同じ状態に復帰できるようにし、設定出力ある
いは設定温度を元の状態に戻すために入力手段を複数回
操作する手間を省いて機器をより使い勝手の良いものに
することができる。
【0050】さらに請求項3記載の発明によれば、モ
ド保持手段が保持信号の更新を禁止するためのカウント
動作を省いて機器の構成をより簡単にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における誘導加熱調理器
のブロック図
【図2】同誘導加熱調理器のモード保持手段の動作を示
すフローチャート
【図3】同誘導加熱調理器のタイマー手段による機器動
作モード変更を示す図
【図4】同誘導加熱調理器のタイマー報知中の機器動作
モード変更を示す図
【図5】本発明の第2の実施例における誘導加熱調理器
のブロック図
【図6】同誘導加熱調理器の初期モードのときの動作を
示すフローチャート
【図7】本発明の第3の実施例における誘導加熱調理器
のブロック図
【図8】同誘導加熱調理器のモード保持手段の動作を示
すフローチャート
【図9】同誘導加熱調理器のタイマー手段による機器動
作モード変更を示す図
【図10】従来例における誘導加熱調理器のブロック図
【図11】同誘導加熱調理器のモード制御手段の動作を
示すフローチャート
【図12】同誘導加熱調理器の初期モードのときの動作
を示すフローチャート
【図13】同誘導加熱調理器のタイマー手段による機器
動作モード変更を示す図
【図14】同誘導加熱調理器のタイマー報知中の機器動
作モード変更を示す図
【符号の説明】
1 交流電源 2 電源スイッチ 3 誘導加熱部 4 誘導加熱部制御手段 5 操作部 6 感温素子 7 負荷鍋 30 整流器 31 加熱コイル 32 スイッチング手段 33 インバータ回路 50 モード制御手段 51 入力手段 52 表示手段 53 報知手段 54 タイマー手段 55 モード保持手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−95381(JP,A) 特開 平1−161695(JP,A) 特開 平4−214124(JP,A) 特開 平5−258852(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱体を誘導加熱する誘導加熱部と、
    前記誘導加熱部の出力のオンオフを制御する誘導加熱部
    制御手段と、前記誘導加熱部制御手段の出力を制御する
    操作部とを備え、前記操作部は、前記誘導加熱部による
    誘導加熱を開始させる入力手段と、前記入力手段の出力
    により計時するタイマー手段と、前記入力手段の出力に
    より前記誘導加熱部の出力モードを設定するモード制御
    手段と、前記タイマー手段による計時終了後の所定時間
    は計時中の前記出力モードで誘導加熱を行わせるモード
    保持手段とを有する誘導加熱調理器。
  2. 【請求項2】 タイマー手段による計時終了後の所定時
    間において、入力手段を一度操作するだけで、モード制
    御手段の出力モードを前記タイマー手段による計時終了
    前の出力モードに復帰させる請求項1記載の誘導加熱調
    理器。
  3. 【請求項3】 被加熱体を誘導加熱する誘導加熱部と、
    前記誘導加熱部の出力のオンオフを制御する誘導加熱部
    制御手段と、前記誘導加熱部制御手段の出力を制御する
    操作部とを備え、前記操作部は、前記誘導加熱部による
    誘導加熱を開始させる入力手段と、前記入力手段の出力
    により計時するタイマー手段と、前記入力手段の出力に
    より前記誘導加熱部の出力モードを設定するモード制御
    手段と、前記モード制御手段の出力により音を発する報
    知手段と、前記タイマー手段による計時終了後で前記報
    知手段からの出力がある期間は計時中の前記出力モード
    で誘導加熱を行わせるモード保持手段とを有する誘導加
    熱調理器。
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