JP3167961U - 折れ角l型擁壁 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレキャストのL型擁壁を使用して土留め壁を作る場合,コーナ部の底板の重なり合いを避けることが出来る折れ角L型擁壁を提供する。【解決手段】壁1に異形底板2を設け、この異形底板に、底板鉄筋3を定着設置し、異形底板の重なり合うところは、異形底板を無しにし、異形底板のない部分は壁に直接、壁鉄筋を定着設置し、底板鉄筋及び壁鉄筋の部分にコンクリートを打設して底板を一体化してコーナ部のL型擁壁を造る解決手段とした。また擁壁の高さが高い場合には、更に柱状結合部材、柱状結合部材鉄筋及び壁結合鉄筋を用い、隣り合う2列の壁結合鉄筋と、柱状結合部材鉄筋、の3者をコンクリートで結合し、隣接する壁及び柱状結合部材を強固に結合した折れ角L型擁壁とした。【選択図】図7

Description

本考案は、平面的に内まわりに折れるL型擁壁のコーナ部の構造に関する。
従来から、プレキャストのL型擁壁を使用して土留めを作る場合コーナ部分の底板の構造が問題になっていた。平面的に180度より小さい内まわりの場合、コーナ部の底板が重なり合う為である。この問題を解決するものとして様々な提案がある。例えば<特開2010−261168>がある。これを特許文献1とする。
前記の特許文献1のものは底板が重なり合うことはないが、この構造では、更に次のような問題点がある。特許文献1の段落(0022)の6行目よりにあるように、縦壁と凸状部とに・・・安定して自立させることができる。と記載されており、安定して自立させていると同時に、図面の図1の符号14aの鉄筋取付位置において擁壁ブロック11に鉄筋部14を定着設置しているが、鉄筋取付位置14aに局部応力が生じる。このことは非経済的で安全上にも問題がある。
この課題を解決するために次の方法がある。この方法を図1に添って説明する。図1の(a)はL型擁壁の1部分の説明の為の側面の断面図であり、実線の部分が1次コンクリートによるプレキャストのL型擁壁である。破線の部分は現場打設の2次コンクリートである。J点は鉄筋の接合点であり、ねじ式継ぎ手又はガス圧接である。図1の(b)は底板の曲げモーメント図であり、最大モーメントをMmaxで表示する。1次コンクリートと2次コンクリートとの接合面C点の曲げモーメントをM1とする。これは最大曲げモーメントMmaxより小さく、約50%である。またJ点の曲げモーメントをM2とする。次に図2の平面図に示す(a)のプレキャストのL型擁壁Aと、(b)のプレキャストのL型擁壁Bを造り、矢印の方向に移動して、実際には重機で吊り上げ設置して、コーナ部のL型擁壁を造ろうとすると、(c)のようになり、ハッチングのHの部分の底板が重なり施工できない。
この問題を解決する方法として、図3に示すように、重なる部分の底板を無しにしたものを考案した。これを図3の(a)にL型擁壁AAをまた、(b)にL型擁壁BBを示す。図3の矢印の方向に移動して、重ねると、(c)のようなり、問題を解決できる。この一部切り欠いた底板を以後、異形底板と称する。底板のない部分のみ、壁に直接、壁鉄筋を定着設置した。この構造を図4及び図7に示す。更に詳しく、考案を実施するための形態の実施例1、で説明する。また異形底板により壁を安定して自立させ施工現場における施工性も考慮している。
更に壁の高さが高く土圧が大きい場合に、壁鉄筋と壁との接続部に、前記の特許文献1の鉄筋取付位置14aの場合と同じように、局部応力が生じる。この局部応力の問題を解決するために、柱状結合部材、柱状結合部材鉄筋及び壁結合鉄筋を用いる。この構造を図10及び図14に示す。この場合も更に詳しく、考案を実施するための形態の実施例2、で説明する。
壁に異形底板を設け、この異形底板に、底板鉄筋を定着設置した。この異形底板は隣接する異形底板と重なり合うことが、ないように重なり合うところは、底板を無しにした。また異形底板により壁を安定して自立させ施工現場における安全性を高めている。更に壁の高さが高く土圧が大きい場合に、壁鉄筋と壁との接続部に、局部応力が生じないように、柱状結合部材、柱状結合部材鉄筋及び壁結合鉄筋を用いた。
(a)は本考案の、要旨を説明するための、側面の断面図である。 (b)は上記(a)のL型擁壁の底板の曲げモーメント図である。 従来の構造では、底板が重なり、施工できないことを示す説明図である。 図2に示す課題を解決する考案を示す説明図である。 実施例1のL型擁壁の組み立て前の斜視図である。 実施例1のL型擁壁1個の斜視図である。 実施例1のL型擁壁の背面の斜視図である。 実施例1のL型擁壁の組み立て後の斜視図である。 実施例1のL型擁壁の底板型枠の斜視図である。 実施例1の壁の平面的な交角が90度より大きい鈍角の場合の斜視図であ る。 実施例2のL型擁壁の組み立て前の斜視図である。 実施例2のL型擁壁1個の斜視図である。 実施例2の柱状結合部材と柱状結合部材鉄筋の斜視図である。 実施例2の柱状結合部材の背面の斜視図である。 実施例2のL型擁壁の組み立て後の斜視図である。 実施例2のL型擁壁の底板型枠及び結合鉄筋型枠の斜視図である。 実施例2の壁の平面的な交角が90度より大きい鈍角の場合の斜視図であ る。 実施例1のコーナ部の平面的な交角が約90度の場合の、前壁の接合部の 別案である。 実施例1のコーナ部の平面的な交角が鈍角の場合の、前壁の接合部の別 案である。 実施例2のコーナ部の平面的な交角が鈍角の場合の、柱状結合部材及び 柱状結合部材鉄筋の平面図である。
以下、添付図面に従って実施例1を説明する。図4に示すように、1は壁でL型擁壁の前壁である。2は異形底板で壁1の全巾より隣り合う壁寄りが、一部欠けている。3は底板鉄筋で底板に定着設置する。4は壁鉄筋で壁に定着設置する。これらの1〜4の部材によりL型擁壁の組み立て前のものを造る。これを図4に示し2個斜めに向かい合っている。この2個をクレーン等で吊り図7のように所定の位置に設置する。この場合の壁の平面的な交角は約90度である。また2つのL型擁壁の底板鉄筋3の、かぶりは底板鉄筋3の直径の分だけ、異なり互いに上下に、ずれている。また異形底板2は図7に示すように重なり合っていない。次に図8のように底板型枠5を設置し、現場打設の底板のコンクリートを打設し、コーナ部のL型擁壁を完成する。この図8の場合、底板鉄筋3及び壁鉄筋4の表示は省略している。
前記の段落(0009)の場合、2個の壁の平面的な交角は約90度であるが、これより多い鈍角の場合を図9に示す。また少ない鋭角の場合も施工可能であり90度の外、任意の角度に自在に使用できる。
構造の確認のためL型擁壁1個の、別の角度の斜視図を図5に、また背面の斜視図を図6に示す。またコーナ部の構造について、平面的な交角が約90度の場合、図7のようにする以外に、壁1の部分を平面的に図17のようにする方法もある。また鈍角の図9の場合、壁1の部分を平面的に図18のようにする方法もある。
実施例1と同様に、1は壁でL型擁壁の前壁であり、2は異形底板で壁1の全巾より隣り合う壁寄りが、一部欠けている。3は底板鉄筋で底板に定着設置し、4は壁鉄筋で壁に定着設置する。これらの1〜4の部材によりL型擁壁の組み立て前のものを造る。これを図10に示し2個斜めに向かい合っている。この2個をクレーン等で吊り図14のように所定の位置に設置する。この場合、2個の壁の平面的な交角は約90度である。異形底板2は図14に示すように重なり合っていない。これらは実施例1と同じである。
実施例2では柱状結合部材6、柱状結合部材鉄筋7及び壁結合鉄筋8を図10及び図14のように用いる。この目的は壁鉄筋4と壁1との接続部に応力が集中し、局部応力が生じないようにすると同時に壁1の上方から下方まで、隣り合う壁1を強固に結合するためである。柱状結合部材6及び柱状結合部材鉄筋7の単独の斜視図を図12に示し、柱状結合部材6の背面の斜視図を図13に示す。図10では柱状結合部材鉄筋7の表示は省略している。L型擁壁1個の別の角度の斜視図を図11に示す。図14では壁結合鉄筋8及び柱状結合部材鉄筋7を省略している。
次に図15のように底板型枠5を設置し底板のコンクリートを打設する。これは実施例1と同じである。このコンクリートが硬化後に結合鉄筋型枠9を設置して、この中にコンクリートを打設して、壁結合鉄筋8及び柱状結合部材鉄筋7をコンクリートを介して結合し、隣り合う2個の壁1と柱状結合部材6を結合する。このコンクリートが硬化後に、底板型枠5と結合鉄筋型枠9を取り外して、このコーナ部のL型擁壁を完成する。
実施例2の前記の場合、2個の壁の平面的な交角は約90度であるが、これより多い鈍角の場合を図16に示す。この場合の、柱状結合部材は表示していないが、断面の形状が図19のような柱状結合部材6及び柱状結合部材鉄筋7を用いる。平面的な交角が任意の施工条件に於いて、L型擁壁は変えずに、部材の小さい柱状結合部材6のみを変えれば、いろいろの角度のコーナ部のL型擁壁を迅速に施工することが出来る。
1 壁
2 異形底板
3 底板鉄筋
4 壁鉄筋
5 底板型枠
6 柱状結合部材
7 柱状結合部材鉄筋
8 壁結合鉄筋
9 結合鉄筋型枠

Claims (2)

  1. L型擁壁の底板の片方を切り欠いて、前壁より短くした異形底板を用い、平面的に前壁の折れ角が180度より小さい内まわりの、土留め壁を造る場合に、隣接する2個のL型擁壁の底板が重なり合う課題を、前記の異形底板を使用することにより解決した構造であり、異形底板に底板鉄筋を用い、前壁の異形底板の無い部分のみに、壁鉄筋を設けた構造であり、隣接する2個のL型擁壁の底板鉄筋及び壁鉄筋を底板コンクリートで結合して、L型擁壁のコーナ部を構築する折れ角L型擁壁。
  2. 隣接する壁を強固に固定するために、請求項1の折れ角L型擁壁に、更に柱状結合部材、柱状結合部材鉄筋及び壁結合鉄筋を用い、隣り合う2列の壁結合鉄筋と、柱状結合部材鉄筋、の3者をコンクリートで結合し、隣接する壁及び柱状結合部材を強固に結合した折れ角L型擁壁。
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