JP3167958U

JP3167958U - 一体構造二重織ガーゼ毛布

Info

Publication number: JP3167958U
Application number: JP2011001211U
Authority: JP
Inventors: 一昌仙波
Original assignee: 株式会社成願
Priority date: 2011-03-07
Filing date: 2011-03-07
Publication date: 2011-05-26
Anticipated expiration: 2021-03-07

Abstract

【課題】寝装用、カーペット、人体保温用に好適なガーゼ地組織を織り込んだ二重ガーゼ毛布を提供する。【解決手段】ガーゼ部１と起毛毛布部２からなる二重織物であり、前記ガーゼ部１と起毛毛布部２は接結糸３で止められており、前記接結糸３で止められた部分が直線状あるいは千鳥線状に形成して一体構造二重織ガーゼ毛布を構成する。毛布地に用いる糸は、綿、ウール、アクリル、ポリエステル、ナイロン等いずれでもよい。また、ガーゼ地に用いる糸は、特に限定されないが、肌触り、吸湿性が良く、柔らかさ保持の面で、綿糸が好ましい。【選択図】図１

Description

本考案は生活資材、殊に、寝装用、カーペット、人体保温用に好適ながーゼ地組織を織り込んだ二重ガーゼ毛布に関する。

従来、通気性があって、吸湿、吸水性のよいガーゼ地とパイル地とを二重織にしたタオルあるいは、吸湿性が良いガーゼを綿毛布地と二重織にして、表面を起毛して毛布とする試みが知られている。

特開平１０−１１７９０９号公報

前記する従来公知の毛布は、製織後に毛布の表面を起毛すると毛布に収縮が起こり、同時に裏のガーゼにたるみが発生するといった不具合が生じる。また、このような問題を解決するために、ガーゼと毛布を別々に作成した後、キルト縫製した、所謂、張り合わせ技術が知られているが、この場合、作成の工程が増加しコストも大きくなることが問題である。これらの従来技術の問題を解消することが本考案での課題である。

本考案は、（１）ガーゼ部と（２）起毛毛布部からなる二重織物であり、前記（１）ガーゼ部と（２）起毛毛布部は（３）接結糸で止められており、前記（３）接結糸で止められた部分が直線状あるいは千鳥線状に形成されていることを特徴とする一体構造二重織ガーゼ毛布である。

本考案の一体構造二重ガーゼ毛布は、従来のガーゼ毛布に比べて厚手でボリューム感があり、表面がガーゼ織物で形成され、裏面が起毛毛布で形成されており、表ガーゼと裏毛布が止め糸で直線状あるいは千鳥線状に接結され、一体構造に形成されている。夏はサラッとした感じ、冬は保温性があって暖かく、発汗放出、保温、吸水性も高い。また、通気性が良く、保温性も兼ね備えており、家庭用洗濯機で洗濯が可能であり乾燥が早いのも特徴の一つである。更に、ガーゼ組織は、肌触りが良く、柔らかいのが特徴であり、紋織り等を付与すれば、美的感覚、デザイン性効果は抜群のものとなる。

特に、季節によって表と裏の使い分けが出来るので、より利便性が付加される。また、表と裏の糸質を変えることによって表側と裏側の機能性に変化を持たせる事ができる。

本考案一体構造二重織ガーゼ毛布実施例１の見取図である。本考案一体構造二重織ガーゼ毛布実施例１の織物組織図である。本考案一体構造二重織ガーゼ毛布実施例１の織前から見た断面図である。

本考案は、表ガーゼ付裏毛布で形成され、表と裏は接結一体構造二重織になっており、裏の毛布部分は起毛により、毛布を形成し、表ガーゼと裏毛布との二重織の止め部分が経糸方向に直線状又は千鳥線状に設けられていることを特徴としたガーゼ毛布である。

本考案の毛布地に用いる糸は、綿、ウール、アクリル、ポリエステル、ナイロン等いずれでもよい。

本考案のガーゼ地に用いる糸は、特に限定されないが、肌触り、吸湿性が良く、柔らかさ保持の面で、綿糸が好ましい。

（実施例１）
ドビー織機を用い、二重ビーム（ガーゼビーム、起毛糸ビーム）、綜絖（ヘルドともいう）枠数１２枚を用いて図２に示す組織図に基づいて織成した。

図１は、本願考案二重織物実施例１の概略見取り図であり、表面はガーゼ、裏面は起毛毛布からなる二重紋織物を示す。

図２は、同実施例１の織物組織図を示す。たての１〜１４の数字は、緯糸ピック数を示す。よこの１〜１２の数字は綜絖枠枚数を示す。Ｐはパイル糸、Ｇはガーゼ糸を示す。Ａは上げる、Ｓは沈む、Ｔは止める（引っ掛け）を示す。

図３は、同実施例１の二重織物を織前から見た断面図を示す。

夏はサラッとした感じ、冬は保温性があって暖かく、発汗放出、保温、吸水性も高い。また、通気性が良く、保温性も十分兼ね備えており、家庭用洗濯機で洗濯が可能であり、乾燥が早いのも特徴の一つである。更に、ガーゼ組織は、肌触りが良く、柔らかいのが特徴であり、ジャカード機で製織をおこなえば、美的感覚、デザイン性効果は抜群のガーゼ毛布が提供できる。

１ガーゼ部
２起毛毛布部
３接結糸

Claims

（１）ガーゼ部と（２）起毛毛布部からなる二重織物であり、前記（１）ガーゼ部と（２）起毛毛布部は（３）接結糸で止められており、前記（３）接結糸で止められた部分が直線状あるいは千鳥線状に形成されていることを特徴とする一体構造二重織ガーゼ毛布。