JP3167874U - 内障子 - Google Patents

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Abstract

【課題】断熱効果が高く、割れにくくて安全かつ安価な内障子を提供する。【解決手段】矩形状の枠体2と、枠体2の内側に仕組んだ格子状の組子1と、組子1の表裏両面に取り付ける透明乃至半透明の薄い2枚の樹脂シート体3,3とを、備え、樹脂シート体3,3が、熱による伸縮を考慮して組子1よりも僅かに小さく形成されると共に、組子1と2枚の樹脂シート体3,3によって、断熱空気層11を包囲形成して成る複層体10を具備している。【選択図】図1

Description

本考案は、内障子に関する。
従来、屋外面の建具の室内側に、障子(内障子)が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−151853号公報
しかし、従来の内障子は、断熱効果を高めるため、複層真空ガラスや複層樹脂ガラスを使用しているため、(二重ガラスは)重量が非常に重くて取り扱いにくいという欠点があった。しかも、複層真空ガラスや複層樹脂ガラスは、高価であり、製造コストが増大するという問題があった。
特にリフォームに於ける従来の内障子は、複層ガラスを特注にて製造するため、正確な採寸精度が要求されるのと、納期の問題もあった。そこで、3mm厚〜4mm厚の一重のガラスを使用する場合が殆どで、なお重くて断熱効果に乏しく、ガラスの破損の危険性が高い。
内障子の桟には、一般的に樹脂製のものが採用される。このため、内障子の縦桟は、たわみによるガラス破損防止の観点から、一定以上の(見込み)厚さ寸法が必要で、引違い内障子の場合は、開閉に要する外枠の見込み厚さ寸法が68mm内外となり、新築を除く後付け内障子を設置する場合は、(見込み)厚さ寸法の不足から、枠の周囲に増枠を設ける必要があり、コストが増大するという問題があった。
なお、環境面では、内障子の桟の材質は木材が最適であるが、コストを削減するために合成樹脂製の内障子が使用され、室内の湿度調整の点でも適材とは言えなかった。
従来から組子の両面に障子紙を貼ったものが断熱障子として存在しているが、部屋の明るさが単純に片面貼りの2分の1になるため、よほど明るい部屋でなければ使用できず、破けたりすると断熱性が失われるという欠点があった。また、紙の厚みは0.3mm未満であり、薄いので断熱効果に乏しかった。
そこで、本考案は、断熱効果が高く、割れにくくて安全かつ安価な内障子を提供することを目的とする。
本考案に係る内障子は、矩形状の枠体と、該枠体の内側に仕組んだ格子状の組子と、該組子の表裏両面に取り付ける透明乃至半透明の薄い2枚の樹脂シート体とを、備え、上記樹脂シート体が、熱による伸縮を考慮して上記組子よりも僅かに小さく形成されると共に、該組子と上記2枚の樹脂シート体によって、断熱空気層を包囲形成して成る複層体を具備するものである。
また、上記組子が、上記枠体の内側に設けた環状凹溝に嵌合可能な矩形状の廻し縁を有し、かつ、上記組子の表裏両面の各々に上記樹脂シート体を非貼着状に重ね合わせ、該樹脂シート体の外周縁部と共に上記廻し縁を上記環状凹溝に嵌め込んで、該樹脂シート体を摺動自在に保持しているものである。
また、上記複層体は、上記樹脂シートと上記組子との遊離を防止するための開き止め部材を備え、該開き止め部材が、ヘッド部と軸部とを有するリベット型であり、かつ、上記樹脂シート体に、上記軸部を挿通して係止させるための貫孔を形成し、さらに、該貫孔が、上記軸部を遊嵌可能として上記軸部の軸径よりも大きく形成されているものである。
また、上記2枚の樹脂シート体によって形成される上記断熱空気層の厚さ寸法を、8mm〜18mmに設定しているものである。
また、上記組子が、上記枠体の内側面に当接可能な矩形状の廻し縁を有し、かつ、上記組子の表裏両面の各々に上記樹脂シート体を非貼着状に重ね合わせ、該樹脂シート体の外周縁部を摺動自在に保持する内押し縁及び外押し縁を上記枠体に固着したものである。
また、上記枠体の内側面に付子を付設し、かつ、上記組子と上記付子の表裏両面の各々に上記樹脂シート体を非貼着状に重ね合わせ、該樹脂シート体の外周縁部を摺動自在に保持する内押し縁及び外押し縁を上記枠体に固着したものである。
また、上記枠体の内側面に、シート体保持用の挿入溝を有するL字型受け部材を付設し、かつ、上記組子の表裏両面の各々に上記樹脂シート体を非貼着状に重ね合わせ、上記L字型受け部材の挿入溝に上記樹脂シート体の外周縁部を摺接自在に差し込んで保持しているものである。
本考案の内障子によれば、安価で破れにくく、かつ、非常に軽くて明るく採光性に優れ、しかも、容易に断熱性を向上させることができる。樹脂シート体の伸縮を吸収して、撓みを防止できる。
本考案の実施の一形態を示した正面図である。 内障子を示した要部拡大正面図である。 図2のA−A拡大断面図である。 図2のB−B拡大断面図である。 図2のC−C拡大破断断面図である。 本考案の他の実施形態を示した要部拡大断面図である。 本考案の別の実施形態を示した要部拡大断面図である。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本考案を詳説する。
図1、図2に示すように、本考案の内障子は、矩形状の枠体2と、枠体2の内側に仕組んだ格子状の組子1と、組子1の表裏両面に取り付ける透明乃至半透明の薄い2枚の樹脂シート体3,3とを、備えている。
図3、図4と共に説明すると、本考案の内障子は、樹脂シート体3,3が、熱による伸縮を考慮して組子1よりも僅かに小さく形成されると共に、組子1と2枚の樹脂シート体3,3によって、断熱空気層11を包囲形成して成る複層体10を具備している。
樹脂シート体3の厚さ寸法は、0.5mm〜2.0mmに設定されている。樹脂シート体3は、透明若しくは半透明であって、割れにくいものであれば良く、例えば、ポリカーボネート等の合成樹脂から成るのが望ましい。特に、ポリカーボネートは、熱伝導率が硝子の約1/4倍であって断熱性に優れ、硝子の約95%全光線透過率が高く、採光の点からも最適である。言い換えると、樹脂シート体3は、従来の硝子と同等の断熱性を得るために必要な厚さ寸法が、(従来の硝子の)約1/4倍の厚さで済み、その重量は1/8倍程度であるため、軽くて取り扱い易い。なお、樹脂シート体3,3の熱による伸縮を考慮して組子1よりも僅かに小さく形成するとは、樹脂シート体3,3の熱による伸縮性や撓みを勘案し、樹脂シート体3の幅寸法及び高さ寸法を、組子1の幅寸法及び高さ寸法より僅かに短く設定することをいう。
そして、組子1が、枠体2の内側に設けた環状凹溝20に嵌合可能な矩形状の廻し縁14を有し、かつ、組子1の表裏両面の各々に樹脂シート体3,3を非貼着状に重ね合わせている。
本考案の内障子は、樹脂シート体3,3の熱による伸縮性や撓みを考慮して、組子1に対し接着剤や糊等で貼付しないで、樹脂シート体3の外周縁部30と(共に)廻し縁14を環状凹溝20に嵌め込んで、樹脂シート体3を摺動自在に保持している。
樹脂シート体3,3は、環状凹溝20の最奥面20Aに対し、微小な間隙9,9をもって近接・離間自在に保持されている。この間隙9,9は、樹脂シート体3,3の伸縮を吸収するために設けられている。
枠体2は、左右の縦桟21,21と上横桟22及び下横桟22´を、(木ネジ等を用いて)矩形状に組立てて成り、縦桟21及び横桟22の各々の内側面に設けた環状凹溝20によって複層体10を保持している。枠体2は、環状凹溝20の摺接面20Bと複層体10(樹脂シート体3,3の外表面)との隙間(クリアランス)を、0.2mm程度と(できるだけ小さく設定)して、複層体10内部の断熱空気層11の空気の流通を防止しており、かつ、温度差による空気の膨張・収縮に関して、樹脂シート体3の変形や結露を防止している。
図2と図5に示すように、複層体10は、樹脂シート体3,3と組子1との遊離を防止するための開き止め部材15を備えている。
開き止め部材15は、ヘッド部15Bと軸部15Aとを有するリベット型であり、具体的には、平頭の打込み鋲、又は、木ネジ等を用いるのが好ましい。
また、樹脂シート体3には、軸部15Aを挿通して係止させるための貫孔16を形成し、さらに、貫孔16が、軸部15Aを遊嵌可能として軸部15Aの軸径よりも大きく形成されている。
貫孔16は、例えば、樹脂シート体3の厚さ寸法が0.5mmの場合には、樹脂シート体3の面積約0.3平方米毎に1箇所程度の割合で形成され、開き止め部材15が、貫孔16に軸部15Aを挿通して組子1に打ち込まれ、樹脂シート体3を軽く押えて開き止めをしている。なお、貫孔16は、軸部15Aの軸径の2倍程度の大きさをもって貫設される、いわゆるバカ穴であって、開き止め部材15の打込み前に予め形成されている。
組子1は、竪子12と横子13を有する格子形状に形成され、竪子12・横子13から成る格子の周囲を取り囲む矩形状の廻し縁14を備えている。組子1は、その厚さ寸法Tをもって、2枚の樹脂シート体3,3間の距離を保持している。つまり、2枚の樹脂シート体3,3によって形成される断熱空気層11の厚さ寸法Tは、複層体10全域に亙って組子1の厚さ寸法Tと同等に保持されている。
そして、本考案の内障子は、断熱空気層11の厚さ寸法Tを、8mm〜18mmに設定している。より好ましくは、10mm〜12mmに設定するのが良い。
この構成により、組子1の強度を確保しつつ、障子を設置する開口部の枠幅を37mm〜43mmに設定でき、(引違いの)内障子としての使用に好適である。言い換えると、断熱空気層11は、その厚さ寸法Tを8mmより小さく設定すると、組子1の強度が十分に確保できず、また、その厚さ寸法Tを18mmより大きく設定すると、枠幅が大きくなってしまい増枠が必要となり、コストが増大する。
組子1の材質は、限定されるものではないが、木製とすれば熱伝導率が小さく、かつ、複層体10の断熱空気層11の湿度調整に適しているため、結露し易い環境に設置するのに好適である。
また、樹脂シート体3は、カッターナイフや鋸等で簡単に切断でき、密封等の特殊加工が不要なため、簡単に、しかも、精度良く寸法合わせができ、納期も短く済む。
なお、図示省略するが、組子1の代替として、両面吸盤付のセパレーター、若しくは、ライナーと打込み鋲又はビス等を用いて、表裏両面の各々に重ねた2枚の樹脂シート体3,3を、その厚さ寸法に適応した所定の間隔で固定し、樹脂シート体3,3の周囲に、断熱空気層11の厚さ寸法T(セパレーター又はライナーの長さ寸法)に対応して廻し縁を組み込んで、複層体10を形成しても良い。
ここで、本考案の内障子の組立方法について説明すると、図3と図4に示すように、予め矩形状に組み立てられた枠体2の内側に、複層体10を裏面側から嵌込む方式であって、割れにくい木材又は化粧ベニア板若しくは合成木材等から成る3mm〜4mm厚の帯板部材23を用い、木製心材24の表面側に貼り付けて、(断面視)L字型の桟とし、複層体10を裏面側から嵌込んだ後、木製心材24の裏面側に約3mm厚の化粧ベニア板若しくは合成木材等から成る押え板部材25を(両面テープ等で)貼り付けることで、複層体10を環状凹溝20に嵌合状とし、組子1の廻し縁14を一体状に保持する枠体2が作製され、組子1の厚さ寸法Tが比較的小さくても、十分な安全性を備えている。なお、枠体2は、(断面視)L字型となるように加工した基材を用い、その裏面側に約2.5mm〜3mm厚の化粧ベニア板若しくは合成木材等から成る押え板部材を貼り付けるも良い(図示省略)。
なお、図示省略するが、本考案の内障子の他の組立方法として、複層体10の周囲に、グレチャンを装着して、環状凹溝20に嵌込む構成とするも良い。この場合、帯板部材23・押え板部材25として、2.5mm厚程度の割れにくい化粧ベニア板若しくは合成木材等を用いるのが好ましい。
また、図4に示すように、引き違いの鴨居に枠体2の上横桟22を嵌め込む部分は、心材24と気密パッキン24Aを鴨居の樋に嵌め込み、上横桟22の表裏両面の各々に肩部26を形成している。気密パッキン24Aは、枠体2の上横桟22の上部に(両面テープ等で)固着されている。なお、鴨居の樋端は、3mm〜4mm厚の割れにくい木材又は化粧ベニア板若しくは合成木材等から成る帯板を使用すれば、最小枠幅となり、鴨居の中樋(中仕切り)の隙間を小さくすることで、中央の枠体間の半円型気密部材(図示省略)の設置が容易となる。
なお、組子1・枠体2の材質は、日本の風土や環境面から木材を用いるのが好ましいが、合成樹脂成型品を用いるも良く、より安価に製造できると共に、複層体10を確実に保持でき、成型時の精度が高く、樹脂シート体3,3が伸縮した場合であっても拘束せず、施工性良く嵌込みと組立てが容易に行える。
本考案の内障子は、既存の(紙)障子にも適応可能であって、図6に示すように、既存障子の組子1の表裏両面に2枚の樹脂シート体3,3を張り込んで複層体10を形成することもできる。
既存障子の組子1が廻し縁14を有している場合に於て、(矩形状の)廻し縁14が枠体2の内側面に当接し、組子1の表裏両面の各々に樹脂シート体3,3を非貼着状に重ね合わせ、樹脂シート体3の外周縁部30を摺動自在に保持する内押し縁18A及び外押し縁18Bを枠体2に固着している。
内押し縁18A・外押し縁18Bは、樹脂シート体3に(軽く)押し当てながら、枠体2の内側面に(両面テープ又は木ネジ等で)固定される。樹脂シート体3は、組子1に対してスライド自在に保持され、枠体2に間隙9をもって近接・離間自在としている。
また、既存障子の組子が、廻し縁を有していない場合に於て、枠体2の内側面に付子17を付設し、かつ、組子1と付子17の表裏両面の各々に樹脂シート体3,3を非貼着状に重ね合わせ、樹脂シート体3の外周縁部30を摺動自在に保持する内押し縁18A及び外押し縁18Bを枠体2に固着している。内押し縁18A・外押し縁18Bの取着方法については、上記と同様とする。
既存障子の組子に廻し縁がない場合の別法として、図7に示すように、枠体2の内側面に、シート体保持用の挿入溝19Aを有するL字型受け部材19を付設し、かつ、組子1の表裏両面の各々に樹脂シート体3,3を非貼着状に重ね合わせ、L字型受け部材19の挿入溝19Aに樹脂シート体3の外周縁部30を摺接自在に差し込んで保持している。
L字型受け部材19は、受けアングル29と、受けアングル29に嵌着可能な押さえアングル28とから成り、押さえアングル28を受けアングル29に嵌着することで、樹脂シート体3の外周縁部30を摺接自在に保持する挿入溝19Aが形成される。L字型受け部材19は、受けアングル29の一辺を組子1に当てつつ他辺を枠体2の内側面に(接着剤又は糊、両面テープ等で)固着し、次に、樹脂シート体3の外周縁部30を受けアングル29の一辺の内面に当て、そして、押さえアングル28を樹脂シート体3に(軽く)押し当てながら受けアングル29の他辺に向けて押し込んで嵌着している。
つまり、本考案に係る内障子は、屋外面の建具の内に設ける(主として)引違いの二重障子であって、既存の紙障子にも適用でき、そして、薄く軽く安全で、かつ、断熱効果が高いものである。さらに、透明乃至半透明の薄い2枚の樹脂シート体3,3の使用により、室内をより明るくでき、しかも、破けにくく、そして、低価格で容易に作製できる。また、主として、木材を使用するため、住環境に適しており、湿度調整に優れる。増枠を設けないよう障子の枠見込み寸法を小さくすることで、コストダウンが図れ、部屋側に障子が出っ張らない。さらに、コストダウンを考慮すれば、結露しない場所であれば合成樹脂製の障子でも良い。複層体10は、組子1を用いることで、薄い樹脂シート体3,3の使用が可能となっている。
以上のように、本考案に係る内障子は、矩形状の枠体2と、枠体2の内側に仕組んだ格子状の組子1と、組子1の表裏両面に取り付ける透明乃至半透明の薄い2枚の樹脂シート体3,3とを、備え、樹脂シート体3,3が、熱による伸縮を考慮して組子1よりも僅かに小さく形成されると共に、組子1と2枚の樹脂シート体3,3によって、断熱空気層11を包囲形成して成る複層体10を具備するので、安価で破れにくく、かつ、非常に軽くて明るく採光性に優れている。しかも、複層体10の断熱空気層11により、顕著な断熱性を有すると共に、遮音性を向上させることができる。(比較的熱膨張し易い)樹脂シート体3の伸縮を吸収して、撓みを防止できる。
また、組子1が、枠体2の内側に設けた環状凹溝20に嵌合可能な矩形状の廻し縁14を有し、かつ、組子1の表裏両面の各々に樹脂シート体3,3を非貼着状に重ね合わせ、樹脂シート体3の外周縁部30と共に廻し縁14を環状凹溝20に嵌め込んで、樹脂シート体3を摺動自在に保持しているので、樹脂シート体3,3の伸縮に確実に対応して、変形や撓みを防止できる。
また、複層体10は、樹脂シート体3,3と組子1との遊離を防止するための開き止め部材15を備え、開き止め部材15が、ヘッド部15Bと軸部15Aとを有するリベット型であり、かつ、樹脂シート体3に、軸部15Aを挿通して係止させるための貫孔16を形成し、さらに、貫孔16が、軸部15Aを遊嵌可能として軸部15Aの軸径よりも大きく形成されているので、樹脂シート体3,3を軽く押さえて組子1との遊離を防止でき、かつ、樹脂シート体3,3の伸縮を吸収することができる。
また、2枚の樹脂シート体3,3によって形成される断熱空気層11の厚さ寸法Tを、8mm〜18mmに設定しているので、組子1の強度を十分に確保でき、かつ、建具の枠幅を37mm〜43mmと比較的小さく設定できて、引違いの内障子としての使用に好適である。
また、組子1が、枠体2の内側面に当接可能な矩形状の廻し縁14を有し、かつ、組子1の表裏両面の各々に樹脂シート体3,3を非貼着状に重ね合わせ、樹脂シート体3の外周縁部30を摺動自在に保持する内押し縁18A及び外押し縁18Bを枠体2に固着したので、既存の組子障子(紙障子)にも適用が可能であって、より安価で容易に断熱性を向上させることができ、かつ、樹脂シート体3,3の伸縮に確実に対応して、変形や撓みを防止できる。
また、枠体2の内側面に付子17を付設し、かつ、組子1と付子17の表裏両面の各々に樹脂シート体3,3を非貼着状に重ね合わせ、樹脂シート体3の外周縁部30を摺動自在に保持する内押し縁18A及び外押し縁18Bを枠体2に固着したので、既存の組子障子(紙障子)に廻し縁がない場合であっても適用が可能であって、より安価で容易に断熱性を向上させることができ、かつ、樹脂シート体3,3の伸縮に確実に対応して、変形や撓みを防止できる。
また、枠体2の内側面に、シート体保持用の挿入溝19Aを有するL字型受け部材19を付設し、かつ、組子1の表裏両面の各々に樹脂シート体3,3を非貼着状に重ね合わせ、L字型受け部材19の挿入溝19Aに樹脂シート体3の外周縁部30を摺接自在に差し込んで保持しているので、既存の組子障子(紙障子)に廻し縁がない場合であっても適用が可能であって、より安価で容易に断熱性を向上させることができ、かつ、樹脂シート体3,3の伸縮に確実に対応して、変形や撓みを防止できる。
1 組子
2 枠体
3 樹脂シート体
10 複層体
11 断熱空気層
14 廻し縁
15 開き止め部材
15A 軸部
15B ヘッド部
16 貫孔
17 付子
18A 内押し縁
18B 外押し縁
19 L字型受け部材
19A 挿入溝
20 環状凹溝
30 外周縁部
厚さ寸法

Claims (7)

  1. 矩形状の枠体(2)と、該枠体(2)の内側に仕組んだ格子状の組子(1)と、該組子(1)の表裏両面に取り付ける透明乃至半透明の薄い2枚の樹脂シート体(3)(3)とを、備え、
    上記樹脂シート体(3)(3)が、熱による伸縮を考慮して上記組子(1)よりも僅かに小さく形成されると共に、該組子(1)と上記2枚の樹脂シート体(3)(3)によって、断熱空気層(11)を包囲形成して成る複層体(10)を具備することを特徴とする内障子。
  2. 上記組子(1)が、上記枠体(2)の内側に設けた環状凹溝(20)に嵌合可能な矩形状の廻し縁(14)を有し、かつ、上記組子(1)の表裏両面の各々に上記樹脂シート体(3)(3)を非貼着状に重ね合わせ、該樹脂シート体(3)の外周縁部(30)と共に上記廻し縁(14)を上記環状凹溝(20)に嵌め込んで、該樹脂シート体(3)を摺動自在に保持している請求項1記載の内障子。
  3. 上記複層体(10)は、上記樹脂シート(3)(3)と上記組子(1)との遊離を防止するための開き止め部材(15)を備え、
    該開き止め部材(15)が、ヘッド部(15B)と軸部(15A)とを有するリベット型であり、かつ、上記樹脂シート体(3)に、上記軸部(15A)を挿通して係止させるための貫孔(16)を形成し、
    さらに、該貫孔(16)が、上記軸部(15A)を遊嵌可能として上記軸部(15A)の軸径よりも大きく形成されている請求項1又は2記載の内障子。
  4. 上記2枚の樹脂シート体(3)(3)によって形成される上記断熱空気層(11)の厚さ寸法(T)を、8mm〜18mmに設定している請求項1,2又は3記載の内障子。
  5. 上記組子(1)が、上記枠体(2)の内側面に当接可能な矩形状の廻し縁(14)を有し、かつ、上記組子(1)の表裏両面の各々に上記樹脂シート体(3)(3)を非貼着状に重ね合わせ、該樹脂シート体(3)の外周縁部(30)を摺動自在に保持する内押し縁(18A)及び外押し縁(18B)を上記枠体(2)に固着した請求項1記載の内障子。
  6. 上記枠体(2)の内側面に付子(17)を付設し、かつ、上記組子(1)と上記付子(17)の表裏両面の各々に上記樹脂シート体(3)(3)を非貼着状に重ね合わせ、該樹脂シート体(3)の外周縁部(30)を摺動自在に保持する内押し縁(18A)及び外押し縁(18B)を上記枠体(2)に固着した請求項1記載の内障子。
  7. 上記枠体(2)の内側面に、シート体保持用の挿入溝(19A)を有するL字型受け部材(19)を付設し、かつ、上記組子(1)の表裏両面の各々に上記樹脂シート体(3)(3)を非貼着状に重ね合わせ、上記L字型受け部材(19)の挿入溝(19A)に上記樹脂シート体(3)の外周縁部(30)を摺接自在に差し込んで保持している請求項1記載の内障子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016531063A (ja) * 2013-06-14 2016-10-06 エージーシー グラス ユーロップ 冷蔵庫を有するキャビネット用のガラス要素
JP2017066660A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 株式会社竹中工務店 日射熱制御構造

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