JP2005307442A - セッティングブロックを用いた障子、及びセッティングブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】 複層ガラス下端の封着材とセッティングブロックとの間の排水性を良好にすることで封着材の劣化を防止する。
【解決手段】 室内外方向一対のガラス板(12)(13)を、それらガラス板(12)(13)の下端をセッティングブロック(40)へ載置するようにして障子枠(2)へ装着する障子(1)において、前記セッティングブロック(40)の上面に、前記ガラス板(12)(13)下端が直接載置される室内外方向一対の載置面(45)(46)間において、前記ガラス板(12)(13)周縁部間に介装された封着材(15)との接触を回避するようにして排水用の凹溝(50)を形成する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、障子枠に複層ガラスが装着されてなる障子、及び、その障子において複層ガラス下端を載置するために用いられるセッティングブロックに関する。
従来より、住宅の窓等に取り付けられる障子の断熱性を高めるため、室内外方向に隙間を空けて配置された一対のガラス板の周縁部間に、シーリング材や乾燥剤等の封着材が介装された複層ガラスが用いられている。しかし、このような複層ガラスを用いた障子は、複層ガラス内部側のガラス板表面に結露が発生してしまう場合がある。
そのような結露発生の原因としては、複層ガラス下端が装着された下框内に水が滞留することによって、複層ガラス下端の封着材が劣化して、その封着材とガラス板との間に剥離が生じることが挙げられる。図10に示すように、複層ガラス(11)の下端を、下框(3)内に配置されたセッティングブロック(70)上に載置することは一般的に行われており、上記の封着材(15)とガラス板(12)(13)との剥離は、セッティングブロック(70)が配置された箇所において発生することが確認されている。これは、その箇所において、複層ガラス(11)の封着材(15)下面とセッティングブロック(70)上面とが接触するようになっているため、複層ガラス(11)の重量を受けているセッティングブロック(70)の反力によって封着材(15)に圧力が加えられ、これにより、封着材(15)とガラス板(12)(13)との界面にせん断応力が生じていることによる。また、封着材(15)とセッティングブロック(70)との界面において毛管現象により水分が長時間残留することにより、封着材(15)の劣化が促進されることも一因となっていると考えられる。
これに対して、特許文献1の図6に示された構成では、複層ガラスとセッティングブロックとの間に他の部材を介在させるとともに、封着材を複層ガラス下端よりやや上方に設けているため、封着材とセッティングブロックとが接触しないようになっている。しかし、この特許文献1の構成では、下框上端の上側において、上方にずらして設けた封着材の一部がガラス板を通して外側から見えてしまうため、外観を著しく損ねてしまう欠点があった。
また、特許文献2では、封着材とセッティングブロックとの間にグレージングチャンネルの底部を介在させることで、封着材とセッティングブロックとの接触を回避できるようになっている。しかし、この特許文献2の構成では、封着材とセッティングブロックとの間にグレージングチャンネルが介在される部分において、グレージングチャンネルとセッティングブロックとの間に水が滞留しやすいため、グレージングチャンネル底部に設けられた開口部の位置を、セッティングブロックを配置する位置に合わせる必要があり、そのような位置合わせを行う分だけ施工性が悪かった。
特開平8−217498号公報 特開2004−3318号公報
一方、封着材とセッティングブロックとが接触しないような凹部を上面に備えた凹状のセッティングブロックが知られているが、そのようなセッティングブロックであっても、その凹部の溝深さが浅いため、封着材とセッティングブロックとの間の水が水膜として残ってしまい、その水を排出できるような排水性を有するものではなかった。また、そのような凹状のセッティングブロックは、複層ガラスのガラス板や封着材の厚みによっては、その封着材との接触を避けられない場合があるため、複層ガラスの仕様に応じて、形状が異なる各種セッティングブロックを使い分ける必要があった。
そこで、この発明は、上記の不具合を解消して、複層ガラス下端の封着材とセッティングブロックとの間の排水性を良好にすることで封着材の劣化を防止することができるセッティングブロックを用いた障子、及び、仕様の異なる複層ガラスに対応して良好な排水性を確保できるセッティングブロックを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、この発明におけるセッティングブロックを用いた障子は、室内外方向一対のガラス板を、それらガラス板の下端をセッティングブロックへ載置するようにして障子枠へ装着するものにおいて、前記セッティングブロックの上面には、前記ガラス板下端が直接載置される室内外方向一対の載置面間において、前記ガラス板周縁部間に介装された封着材との接触を回避するようにして排水用の凹溝が形成されていることを特徴とする。
また、前記排水用の凹溝の深さが、少なくとも3mm以上望ましくは4mm以上とされている。
さらに、前記セッティングブロックは、前記一対の載置面を有する本体部と、その本体部の下側に設けられた板状のベース部とを備え、そのベース部が硬質樹脂からなっている。
またさらに、前記本体部は、前記凹溝を挟むようにしてベース部から立ち上がった一対の載置用突起からなり、それら載置用突起は、ベース部との接着面積を大とするように凹溝側に張り出した張り出し部を備えている。
加えて、一対のガラス板における障子枠の厚み方向外側において、それぞれのガラス板と障子枠との間にグレージングガスケットが介装されている。
また、この発明におけるセッティングブロックは、障子枠に装着される室内外方向一対のガラス板下端が載置されるものであって、前記ガラス板下端が直接載置される室内外方向一対の載置面間において、前記ガラス板周縁部間に介装された封着材との接触を回避するようにして排水用の凹溝が上面に形成されるとともに、その凹溝を挟んだ両側に、前記載置面を備えた一対の載置用突起が設けられ、少なくとも一方の載置用突起には、その載置用突起に載置されるガラス板における障子枠の厚み方向中央側の端縁部の位置に応じて、この載置用突起の前記凹溝側の側壁上端の位置を変更するようにして、この側壁側の一定部分を切り離すためのノッチが設けられていることを特徴とする。
さらに、前記両側の載置用突起が略同形状であるとともに、それら載置用突起から前記ノッチに沿って切り離される両側の切離し部上面の幅が、障子枠の厚み方向において略等しくなっている。
またさらに、前記一対の載置面を有する本体部と、その本体部の下側に設けられた板状のベース部とを備え、そのベース部が硬質樹脂からなっている。
また、一対の載置用突起は、前記凹溝を挟むようにしてベース部から立ち上がって設けられており、ベース部との接着面積を大とするように凹溝側に張り出した張り出し部を備えている。
この発明によれば、複層ガラスのガラス板を載置するセッティングブロックの上面に、ガラス板周縁部間に介装された封着材との接触を回避するようにして排水用の凹溝が形成されているため、セッティングブロックと封着材との間に入り込んだ水が凹溝を通って排出されるようになっている。
すなわち、セッティングブロックに対して複層ガラスを直接載せても、セッティングブロックと封着材とが接触することがないため、従来のようにセッティングブロックと複層ガラスとの間にグレージングチャンネル底部を介在させる必要がなく、それに伴って生じる上述のような位置合わせが不要となり、施工性の悪化を回避することができる。
このように、封着材がセッティングブロックに接触しないため、水の滞留による封着材の劣化を防止することができるとともに、セッティングブロックからの圧力に起因して封着材がガラス板から剥離することがない。従って、複層ガラス内部側のガラス板表面に結露が発生するのを防ぐことができる。
また、排水用凹溝の深さを、少なくとも3mm以上望ましくは4mm以上とすることで、水が水膜となって滞留しない程度の深さが確保されるため、排水性を特に良好にすることができる。
さらに、セッティングブロックの載置用突起には、その凹溝側の側壁上端の位置を変更するようにして、この側壁側の一定部分を切り離すためのノッチが設けられているため、必要に応じて載置用突起の一定部分を切り離すことで、凹溝を挟んだ両側の載置面間の幅を拡大させることができる。従って、セッティングブロックに載置される複層ガラスの仕様に対応して、封着材とセッティングブロックとの接触を回避することができ、複層ガラスの仕様に応じて各種セッティングブロックを使い分けなくて済む。
また、両側の載置用突起が略同形状であるとともに、両側の切離し部上面の幅が略等しいため、例えば防火戸仕様や防犯仕様として、網入ガラスや合わせガラス等の厚みの大きなガラス板と、通常の厚みのガラス板とを組み合わせて用いる場合に、厚みの大きなガラス板が室内側に設置される仕様と、逆にそのガラス板が室外側に設置される場合とのうち、いずれの仕様の複層ガラスを用いた場合も同様に対応することができる。
さらに、ベース部が硬質樹脂からなっているため、ベース部を薄く形成しても高い強度を確保することができるともに、セッティングブロックを設置する框の底部に凹凸があった場合でも変形しにくいため、ガラス板を安定して支持することができる。
またさらに、凹溝を挟んだ両側の載置用突起が、ベース部との接着面積を大とするように凹溝側に張り出した張り出し部を備えているため、ベース部と本体部との接着力を強めることができる。
加えて、一対のガラス板における障子枠の厚み方向外側において、ガラス板と障子枠との間にグレージングガスケットが介装されているため、障子枠に対するガラス板の取付け状態を安定させることができる。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1及び図2において、(1)は、例えば金属製の障子枠(2)に複層ガラス(11)が装着されてなる障子である。複層ガラス(11)は、その周縁部にグレージングガスケット(25)が巻き付けられた状態で障子枠(2)に装着される。
また、図2に示すように、障子枠(2)の下框(3)内には、予め複数のセッティングブロック(40)が下框(3)の長さ方向に間隔を空けて配置され、複層ガラス(11)は、その複層ガラス(11)の室内外方向一対のガラス板(12)(13)下端をセッティングブロック(40)へ載置するようにして下框(3)に装着される。
障子枠(2)の下框(3)には、上向きに開放する断面略コ字状の装着溝(7)が設けられ、この装着溝(7)に複層ガラス(11)の下端部が嵌め込まれるようになっている。装着溝(7)の側壁部上端には、障子枠(2)の厚み方向中央側に向かって突出する突出片(8)が設けられている。また、装着溝(7)の底部には、装着溝(7)内に入り込んだ水を障子(1)の下方に排出するための水抜き穴(10)が適所に設けられている。
複層ガラス(11)は、室内外方向に隙間を空けて配置される一対のガラス板(12)(13)と、それらガラス板(12)(13)周縁部間に介装された封着材(15)とからなっている。封着材(15)は、図3に示すように、中空状に形成されるとともに内部に乾燥剤(17)が収容された例えば金属製のスペーサ(16)と、そのスペーサ(16)と一対のガラス板(12)(13)との間の隙間に充填される一次シール材(18)(18)と、それらスペーサ(16)及び一次シール材(18)(18)の複層ガラス(11)周縁側においてガラス板(12)(13)間の隙間に充填される二次シール材(19)とからなっている。
グレージングガスケット(25)は、例えば押出成形により断面略コ字状に形成されているが、複層ガラス(11)下端縁部への巻き付け部分では、室内外方向一対の側壁部(26)(26)の下側部分と、それら側壁部(26)(26)の下端間に跨る底部(27)とが切り落とされたような形状となっている。
このグレージングガスケット(25)を複層ガラス(11)に巻き付けた状態において、複層ガラス(11)の下端面を除く各端面がグレージングガスケット(25)によって覆い隠され、複層ガラス(11)の下端面は露出するようになっている。グレージングガスケット(25)は、合成樹脂又はゴムその他の高分子材料からなっている。特に、グレージングガスケット(25)の材質として軟質の高分子材料を用いるのが望ましく、それによって、複層ガラス(11)への巻き付け作業を容易に行うことができる。
図3に示すように、グレージングガスケット(25)側壁部(26)(26)の上端部には、障子枠(2)の厚み方向外側に向かって開放する係合凹部(28)(28)が形成されており、この係合凹部(28)が、障子枠(2)の装着溝(7)に設けられた突出片(8)に係合するようになっている。また、グレージングガスケット(25)の側壁部(26)上端部には、障子枠(2)の厚み方向中央側に向かって斜め上方に延出する上側の押さえ片(29)と、同じく厚み方向中央側に向かって斜め下方に延出する下側の押さえ片(30)とが設けられている。これら上下一対の押さえ片(29)(30)は、取付け状態においてガラス板(12)(13)の表面に当接するようになっている。このように、障子枠(2)に複層ガラス(11)を装着した状態において、グレージングガスケット(25)は、一対のガラス板(12)(13)における障子枠(2)の厚み方向外側において、それぞれのガラス板(12)(13)と障子枠(2)との間に介装されている。
セッティングブロック(40)は、室内外方向一対の載置面(45)(46)を有する本体部(41)と、その本体部(41)の下側に設けられた板状のベース部(42)とを備えている。室内側の載置面(45)には、室内側のガラス板(12)下端が直接載置され、室外側の載置面(46)には、室外側のガラス板(13)下端が直接載置されるようになっている。
そして、セッティングブロック(40)の上面には、一対の載置面(45)(46)間において、ガラス板(12)(13)周縁部間に介装された封着材(15)との接触を回避するための排水用の凹溝(50)が形成されている。この排水用溝部(50)は、取付け状態において、下框(3)の長さ方向に沿うように配置されるようになっており、セッティングブロック(40)と封着材(15)との間に入り込んだ水が凹溝(50)を通って排出されるようになっている。
従って、セッティングブロック(40)と封着材(15)との間において水が長時間滞留しないため、封着材(15)の劣化を防止することができ、複層ガラス(11)内部側のガラス板(12)(13)表面に結露が発生するのを防ぐことができる。なお、凹溝(50)からの排水は、下框(3)の水抜き穴(10)から障子(1)の下方へ排出されるようになっている。
凹溝(50)の深さ、すなわち、ベース部(42)上面から載置面(45)(46)までの高さは、少なくとも3mm以上望ましくは4mm以上とされている。このように、凹溝(50)の深さは、セッティングブロック(40)と封着材(15)との間に滞留するような水膜が形成されない程度となっているため、良好な排水性を確保することができるようになっている。
本体部(41)は、凹溝(50)を挟むようにしてベース部(42)から立ち上がった一対の載置用突起(43)(43)からなっている。載置用突起(43)(43)は、ベース部(42)上面の室内外方向両端部において、下框(3)の長さ方向に沿うようにして形成されている。そして、これら載置用突起(43)(43)の上面が上記載置面(45)(46)となっている。
また、載置用突起(43)(43)は、ベース部(42)との接着面積を大とするように凹溝(50)側に張り出した張り出し部(49)(49)を備えている。すなわち、一対の載置用突起(43)(43)は、それぞれ断面略L字状に形成されており、両側の載置用突起(43)(43)は略同形状となっている。ただし、張り出し部(49)(49)は、必ずしも設ける必要はないものとする。
本体部(41)の材質としては、例えばオレフィン系の合成樹脂が用いられるが、特にこれに限定されるものではなく、例えば、クロロプレンゴム、シリコンゴム若しくはその他の高分子材料、又はそれらを組み合わせた複合材料を用いるようにしても良い。他方、ベース部(42)は、本体部(41)よりも硬質の硬質樹脂からなっている。具体的に、ベース部(42)の材質としては、例えばポリプロピレン樹脂が好適に用いられるが、特にこれに限定されるものではない。そして、セッティングブロック(40)は、本体部(41)とベース部(42)の2種類の材料を用いて、いわゆる2色押出成形により一体的に形成される。ただし、セッティングブロック(40)は、そのような2色成形に限られるものではなく、本体部(41)とベース部(42)とを同種の材料から形成することを妨げるものではない。
図4に示すように、セッティングブロック(40)の室内外方向の幅(L1)は例えば24mmとされており、厚み(M1)が例えば20mmとされた標準的な仕様の複層ガラス(11)をゆとりをもって載置できるようになている。また、セッティングブロック(40)は、両側の載置面(45)(46)間の幅(L2)が例えば14mmとされ、標準的な仕様の複層ガラス(11)を載置しても、その複層ガラス(11)の封着材(15)の幅よりも広いか又は同程度となっているため、載置面(45)(46)と封着材(15)とが接触しないようになっている。
また、載置用突起(43)には、図5に示すように、その載置用突起(43)に載置されるガラス板(12)(13)における障子枠(2)の厚み方向中央側の端縁部の位置に応じて、この載置用突起(43)の凹溝(50)側の側壁上端の位置を変更するようにして、この側壁側の一定部分(47)(78)を切り離すためのノッチ(55)が設けられている。
ノッチ(55)は、断面略L字状に形成されており、載置用突起(43)(43)の載置面(45)(46)より垂下する垂直部(56)と、同じくその載置用突起(43)(43)における凹溝(50)側の側壁から障子枠(2)の厚み方向外側に向かって略水平に延出する水平部(57)とからなっている。また、ノッチ(55)の水平部(57)は、張り出し部(49)の上面と連続するように形成されている。
なお、ノッチ(55)は、セッティングブロック(40)の押出成形の際に同時に形成される。また、必ずしも両側の載置用突起(43)(43)にノッチ(55)(55)を設ける必要はなく、いずれか一方の載置用突起(43)にのみノッチ(55)を設けても良いものとする。
載置用突起(43)(43)からノッチ(55)(55)に沿って切り離される切離し部(47)(48)は、道具等を用いることなく容易に剥ぎ取ることができるようになっている。そして、それら切離し部(47)(48)を剥ぎ取ることによって、その剥ぎ取られた側の載置用突起(43)における凹溝(50)側の側壁上端の位置が、障子枠(2)の厚み方向外側にずれることとなり、両側の載置面(45)(46)間の幅(L2)が拡大されるようになっている。
切離し部(47)(48)の形状は断面矩形状となっている。また、両側の切離し部(47)(48)上面の幅は、障子枠(2)の厚み方向において略等しくなっている。なお、障子枠(2)の厚み方向の寸法としては、切離し部(47)(48)上面を含めた載置面(45)(46)の幅が例えば5mmとされ、切離し部(47)(48)上面の幅が例えば2mmとされている。
図6には、主として一般地域において防火戸仕様又は防犯仕様として用いられる複層ガラス(11)を示しており、この複層ガラス(11)では、室内側のガラス板(12)として、網入ガラスや合わせガラス等の通常よりも厚みの大きなガラス板が用いられている。この特殊仕様における複層ガラス(11)の厚み(M2)は、室内側のガラス板(12)の厚みが大きい分だけ、図4に示す標準的な複層ガラス(11)の厚み(M1)よりも大きくなっている。具体的に、この特殊仕様の複層ガラス(11)の厚み(M2)は、例えば24mmとなっており、セッティングブロック(40)の幅(L1)と略等しくなっている。なお、図4及び図6のいずれの仕様においても、封着材(15)の幅は略等しくなっている。
図6に示す特殊仕様の複層ガラス(11)をセッティングブロック(40)へ載置する場合、室内側のガラス板(12)の厚みが前記の標準的な複層ガラス(11)よりも大きいため、封着材(15)が、標準的な複層ガラス(11)の場合に比べて室外側に配置されることとなる。従って、切離し部(47)(48)を切り離さずに施工すると、室外側の載置面(46)と封着材(15)とが接触してしまう。そこで、予め室外側の切離し部(48)を切り離しておくことで、両側の載置面(45)(46)間の幅(L2)を拡大させることができ、セッティングブロック(40)と封着材(15)との接触を回避することができる。
一方、図7には、主として寒冷地において防火戸仕様又は防犯仕様として用いられる複層ガラス(11)が示されており、この複層ガラス(11)では、室外側のガラス板(13)が、網入ガラスや合わせガラス等の厚みの大きなガラス板となっている。この場合も同様に、予め室内側の切離し部(47)を切り離しておくことで、両側の載置面(45)(46)間の幅(L2)を拡大させることができ、セッティングブロック(40)と封着材(15)との接触を回避することができる。なお、図6及び図7に示すような比較的厚みの大きい複層ガラス(11)を用いる場合、グレージングガスケット(25)としては、側壁部(26)の厚みが比較的小さいものを用いるようにする。
図8及び図9には、この発明におけるその他の実施形態に係るセッティングブロック(40)が示されている。この実施形態では、両側の載置用突起(43)(43)間におけるベース部(41)の上面に、複数の細溝(60)(60)…を下框(3)の長さ方向に沿って設けている。このように、排水用凹溝(50)の底部に細溝(60)(60)…を設けることにより、凹溝(50)の排水をさらに促進できるようになっている。
なお、この実施形態では、3本の断面逆三角形状の細溝(60)(60)…が、それら細溝(60)(60)…間に断面山形の突起を形成することによって、全体として波状に形成されている。このように、凹溝(50)の底部に波状の細溝(60)(60)…を形成することで、凹溝(50)の底部が水平面である場合に比べて水が滞留しにくくなっている。また、障子枠(2)の厚み方向外側の細溝(60)(60)における外側の側壁面が、それぞれ張り出し部(49)(49)上面に連接しているため、張り出し部(49)(49)上面の水が細溝(60)(60)に流れやすくなっている。ただし、細溝(60)(60)…の形状は、特に限定されないものとする。
この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態においては、複層ガラス(11)の下端部を、障子枠(2)の下框(3)に装着する場合について説明しているが、障子枠の中桟に装着する場合にも適用することができる。
この発明の実施形態に係る障子の要部を示す分解斜視図である。 障子全体を示す正面図である。 障子の要部を示す断面図である。 同じくその模式図である。 セッティングブロックの要部を示す拡大斜視図である。 特殊仕様の複層ガラスを用いた場合における障子の要部を示す模式図である。 寒冷地用の特殊仕様の複層ガラスを用いた場合における障子の要部を示す模式図である。 他の実施形態に係るセッティングブロックを示す斜視図である。 同じくその断面図である。 従来のセッティングブロックを用いた障子の要部を示す模式図である。
符号の説明
(1) 障子
(2) 障子枠
(11) 複層ガラス
(12)(13) ガラス板
(15) 封着材
(25) グレージングガスケット
(40) セッティングブロック
(41) 本体部
(42) ベース部
(43) 載置用突起
(45)(46) 載置面
(47)(48) 切離し部
(49) 張り出し部
(50) 排水用の凹溝
(55) ノッチ

Claims (9)

  1. 室内外方向一対のガラス板を、それらガラス板の下端をセッティングブロックへ載置するようにして障子枠へ装着する障子において、前記セッティングブロックの上面には、前記ガラス板下端が直接載置される室内外方向一対の載置面間において、前記ガラス板周縁部間に介装された封着材との接触を回避するようにして排水用の凹溝が形成されていることを特徴とするセッティングブロックを用いた障子。
  2. 前記排水用の凹溝の深さが、少なくとも3mm以上望ましくは4mm以上とされている請求項1記載のセッティングブロックを用いた障子。
  3. 前記セッティングブロックは、前記一対の載置面を有する本体部と、その本体部の下側に設けられた板状のベース部とを備え、そのベース部が硬質樹脂からなっている請求項1又は2記載のセッティングブロックを用いた障子。
  4. 前記本体部は、前記凹溝を挟むようにしてベース部から立ち上がった一対の載置用突起からなり、それら載置用突起は、ベース部との接着面積を大とするように凹溝側に張り出した張り出し部を備えている請求項1乃至3のいずれかに記載のセッティングブロックを用いた障子。
  5. 一対のガラス板における障子枠の厚み方向外側において、それぞれのガラス板と障子枠との間にグレージングガスケットが介装されている請求項1乃至4のいずれかに記載のセッティングブロックを用いた障子。
  6. 障子枠に装着される室内外方向一対のガラス板下端が載置されるセッティングブロックであって、前記ガラス板下端が直接載置される室内外方向一対の載置面間において、前記ガラス板周縁部間に介装された封着材との接触を回避するようにして排水用の凹溝が上面に形成されるとともに、その凹溝を挟んだ両側に、前記載置面を備えた一対の載置用突起が設けられ、少なくとも一方の載置用突起には、その載置用突起に載置されるガラス板における障子枠の厚み方向中央側の端縁部の位置に応じて、この載置用突起の前記凹溝側の側壁上端の位置を変更するようにして、この側壁側の一定部分を切り離すためのノッチが設けられていることを特徴とするセッティングブロック。
  7. 前記両側の載置用突起が略同形状であるとともに、それら載置用突起から前記ノッチに沿って切り離される両側の切離し部上面の幅が、障子枠の厚み方向において略等しくなっている請求項6記載のセッティングブロック。
  8. 前記一対の載置面を有する本体部と、その本体部の下側に設けられた板状のベース部とを備え、そのベース部が硬質樹脂からなっている請求項6又は7記載のセッティングブロック。
  9. 一対の載置用突起は、前記凹溝を挟むようにしてベース部から立ち上がって設けられており、ベース部との接着面積を大とするように凹溝側に張り出した張り出し部を備えている請求項6乃至8のいずれかに記載のセッティングブロック。
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CN109339652A (zh) * 2018-08-07 2019-02-15 洛阳兰迪玻璃机器股份有限公司 一种适合不同厚度玻璃构件的窗框

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