JP3167866B2 - フローリング材の床面形成構造 - Google Patents

フローリング材の床面形成構造

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JP3167866B2
JP3167866B2 JP20942494A JP20942494A JP3167866B2 JP 3167866 B2 JP3167866 B2 JP 3167866B2 JP 20942494 A JP20942494 A JP 20942494A JP 20942494 A JP20942494 A JP 20942494A JP 3167866 B2 JP3167866 B2 JP 3167866B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フローリング材の床面
形成構造に係り、特に、施工後、床鳴りが発生しにくい
フローリング材の床面形成構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、住宅の居間や、応接間の床面は
フローリング材により形成されている場合が多い。従
来、このようなフローリング材により形成された床面
は、図6に示すように、所定幅寸法に形成されたフロー
リング材11,12を幅方向及び長さ方向に連続して床
基礎面部10上に敷設することにより形成されていた。
【0003】即ち、上記フローリング材11は、幅方向
の一方の側面部には、厚さ方向中間部には突部32が形
成されると共に、他方の側面部には凹部33が形成され
ており、一のフローリング材11の凹部33に他のフロ
ーリング材12の突部32をはめ込み固定部材34で床
基礎面部10上に固定することにより連続して敷設し、
床面を形成するように構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、住宅の床基
礎面部10は完全に平滑には形成されない場合があり、
床基礎面部10上に部分的に小さな凹凸部が形成されて
しまう場合がある。このような場合に、床基礎面部10
上にフローリング材11,12を敷設した場合には、居
住者がフローリング材11,12上を歩行した場合に
は、凹凸部において、居住者の体重によりフローリング
材11,12が撓み、フローリング材11,12の接合
部位において、フローリング材11,12の端部が互い
に擦れ合うことが原因と思われる、いわゆる床鳴りが発
生してしまう場合があった。
【0005】また、床面を形成した後に所定年月が経過
した際には、フローリング材11,12の製作誤差又は
施工時の取り付け誤差や、フローリング材11,12の
経年変化が原因であろうと思われる床鳴りが発生する場
合もある。床鳴りが発生した場合には、居住者にとって
非常に耳触りであり、住宅床面の商品品質を損なう場合
がある、という問題点があった。
【0006】そこで、請求項1乃至記載の発明は、
鳴りの発生原因と思われる一つの原因をなくすことによ
って床鳴りを減らし、商品品質を向上させることが可能
なフローリング材の床面形成構造を得ることを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような技術的課題解
決のため、請求項1に記載された発明にあっては、住宅
の床面基礎面部(10)上へ固定されるフローリング材(11,
12) の床面形成構造であって、フローリング材(11,12)
の幅方向の一端部に設けられ、前記フローリング材の厚
さ方向に沿って形成された係合凹部(13)と、前記フロー
リング材(11,12) の幅方向の他端部に設けられ、この係
合凹部(13)に前記フローリング材の厚さ方向から係合し
うる形状に可撓性を有して形成された係合突部(14)とを
備え、これら係合凹部(13)と係合突部(14)との前記厚さ
方向に沿った係合面には、該厚さ方向への係合解除を規
制する係合手段(24)が設けられており、一のフローリン
グ材(11)を床基礎面部(10)に固定し、他のフローリング
材(12)の係合突部(14)を、上記一のフローリング材(11)
の係合凹部(13)に前記フローリング材の厚さ方向から順
次係合させながら、フローリング材(11,12) の幅方向へ
連続してフローリング材(11,12) を敷設することにより
住宅の床面を同一平面上に形成するように構成され、
係合突部(14)と係合凹部(13)とは、係合した際に、係
合突部の側面部(25)と係合凹部の側面部(26)との間に空
隙(27)が形成されるように構成されていることを特徴と
する。
【0008】また、請求項2に記載された発明にあって
は、請求項1に記載のフローリング材の床面形成構造に
おいて、前記係合凹部(13)は、フローリング材(11,12)
の表面部(18)方向へ開口して形成されると共に、前記
合突部(14)は、フローリング材裏面部(19)方向へ突出し
て形成されていることを特徴とする。
【0009】更に、請求項3に記載された発明にあって
は、請求項2に記載のフローリング材の床面形成構造に
おいて、前記一のフローリング材(11)に形成された係合
凹部(13)は、側端係合部(20)と、この側端係合部(20)か
フローリング材の幅方向において所定間隔内方に形成
された係合溝部(21)とを備えて構成されると共に、前記
他方のフローリング材(12)に可撓性を有して形成された
係合突部(14)は、側端係合部(20)に係合しうる内方係合
突部(22)と、この内方係合突部(22)から前記側端係合部
(20)と係合溝部(21)との間隔寸法分、幅方向外方へ離間
して形成された外方係合突部(23)とを備えて構成され、
前記内方係合突部(22)が側端係合部(20)に前記係合手段
(24)を介して係合すると共に外方係合突部(23)が係合溝
部(21)に前記係合手段(24)を介して係合して一のフロー
リング材(11)が他のフローリング材(12)に結合され、
外方係合突部(23)の外方側面部(25)と前記係合溝部(2
1)の内方側面部(26)との間には、所定間隔の空隙(27)が
形成されることを特徴とする。
【0010】更に、請求項4に記載された発明にあって
は、請求項3に記載のフローリング材の床面形成構造に
おいて、前記側端係合部(20)と係合溝部(21)との間に
は、フローリング材(11,12) の床基礎面部(10)への固定
部(28)が形成されていることを特徴とする。
【0011】
【作用】従って、請求項1記載の発明にあっては、一の
フローリング材(11)を床基礎面部(10)に固定し、他のフ
ローリング材(12)の係合突部(14)を、上記一のフローリ
ング材(11)の係合凹部(13)に該フローリング材の厚さ方
向から係合させ、連続してフローリング材(11,12) を敷
設して、同一平面上に住宅の床面を形成した場合には、
前記係合突部(14)と係合凹部(13)とは、係合した際に、
係合突部(14)の側面部(25)と係合凹部(13)の側面部(26)
との間に空隙(27)が形成されるように構成されているた
め、施工後、居住者が床面上を歩行し、フローリング材
(11,12) に荷重が掛かり、フローリング材(11,12) が撓
んだ場合であっても、フローリング材(11,12) の接合部
位において、互いに隣接するフローリング材(11,12) が
端部において擦れ合うことがない。また、施工後にフロ
ーリング材(11,12) 上を居住者が歩行し、フローリング
材(11,12) が撓んだ場合であっても、係合突部(14)が柔
軟に伸縮して撓みを吸収するため、係合突部(14)と係合
凹部(13)との間の係合は解除されることがなく、係合突
部(14)の外方側面部(25)と係合凹部(13)の内方側面部(2
6)とが擦れ合うことがない。
【0012】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記係合凹部(13)は、フローリング材(11)の表面部(18)方
向へ開口して形成されると共に、上記係合突部(14)は、
フローリング材(11)の裏面部(19)方向へ突出して形成さ
れているため、一のフローリング材(11)を床基礎面部(1
0)に固定した後、他のフローリング材(12)を、一のフロ
ーリング材(12)の上方から係合させるものである。
【0013】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記内方係合突部(22)が側端係合部(20)に係合手段(24)を
介して係合すると共に、外方係合突部(23)が係合溝部(2
1)に係合手段(24)を介して係合して、一のフローリング
材(11)が他のフローリング材(12)に結合され、前記外方
係合突部(23)の外方側面部(25)と前記係合溝部(21)の内
方側面部(26)との間には、所定間隔の空隙(27)が形成さ
れるものである。
【0014】また、請求項4記載の発明にあっては、
側端係合部(20)と係合溝部(21)との間には、フローリ
ング材(11,12) の床基礎面部(10)への固定部(28)が形成
されているため、一のフローリング材(11)を床基礎面部
(10)に固定した後、他のフローリング材(12)を、一のフ
ローリング材(11)の上方から係合させた場合には、他の
フローリング材(12)により固定部を覆い隠すことができ
る。
【0015】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づき、本発
明を詳細に説明する。なお、従来と同一部材について
は、同一符号を付して説明を省略する。図1は本発明に
係るフローリング材の床面形成構造に使用されるフロー
リング材の一実施例を示す断面図、図2は本発明に係る
フローリング材の床面形成構造の一実施例を示す断面
図、図3は本発明に係るフローリング材の床面形成構造
に使用されるフローリング材の他の実施例を示す断面
図、図4は本発明に係るフローリング材の床面形成構造
に使用されるフローリング材の他の実施例を示す断面
図、図5は本発明に係るフローリング材の床面形成構造
に使用されるフローリング材の他の実施例を示す断面図
である。
【0016】図1及び図2に示すように、本実施例に係
るフローリング材の床面形成構造にあっては、フローリ
ング材11は、木粉を混入したポリ塩化ビニル(PV
C)を素材として押し出し成形により形成され、住宅の
床基礎面部10上に配設して固定されるように構成され
ている。フローリング材11は、所定の板厚を有する長
方形の板状部材として形成され、長さ方向に沿って、所
定間隔にて複数のリブ30が形成され、その間に、夫
々、断面長方形状の空隙32が画成されている。
【0017】フローリング材11は、フローリング材本
体部16と、幅方向の一端部に設けられた係合凹部13
と、幅方向の他端部に設けられた係合突部14とから成
る。上記係合凹部13は、フローリング材11の厚さ方
向に沿って形成され、フローリング材11の表面部18
方向へ開口して形成されている。また、上記係合突部1
4は、上記係合凹部13に係合しうる形状で、フローリ
ング材裏面部19方向へ突出して形成されている。
【0018】ここで、上記係合凹部13は、フローリン
グ材11の表面部18よりも裏面部19方向へ凹んで設
けられており、係合凹部13には、フローリング材11
の床基礎面部10への固定部28と、この固定部28の
幅方向内方側に設けられた係合溝部21と、上記固定部
28の外方側に設けられた側端係合部20とが設けられ
ている。
【0019】即ち、固定部28は、フローリング材本体
部16の裏面部19の幅方向端部から側方に向かって延
設して形成されており、固定部28には、厚さ方向に沿
って適宜、孔部が設けられ、ボルト等の適宜の固定手段
29を挿通させて床基礎面部10にフローリング材11
を固定しうるように構成されている。また、上記側端係
合部20において、フローリング材の厚さ方向に沿った
面には、複数の係合段部24形成されている。
【0020】一方、上記固定部28の内方側端部には、
フローリング材11の表面部18方向へ突出する突条1
5が形成されている。この突条15はフローリング材1
1を構成するフローリング材本体16の一方の幅方向端
部のリブ30aとの間に所定間隔を以て設けられてお
り、このリブ30aと突条15との間には係合溝部21
が形成され、上記突条15の内方側で前記厚さ方向に沿
った面には、複数の係合段部24が形成されている。
【0021】一方、上記係合突部14は、フローリング
材本体16の表面部18の、係合凹部13とは反対側の
端部から側方へ延設して形成されている。係合突部14
は、内方係合突部22と、この内方係合突部22から側
方へ所定間隔分離間して形成された外方係合部23とを
備えている。上記内方係合突部22は、上記係合溝部を
形成するリブ30aとは反対側の幅方向端部のリブ30
bからなり、また、上記外方係合突部23は、このリブ
30bから側方へ、上記係合凹部13の側端係合部20
と係合溝部21の突条15との間の間隔寸法分だけ離間
した部位に設けられており、外方係合突部23及び内方
係合突部22との間には、空隙部17が形成されてい
る。
【0022】上記外方係合突部23の内方面部及び上記
内方係合突部22の空隙部17側の内方面部の前記厚さ
方向に沿った面には、夫々、係合段部24が形成され、
このフローリング材11の係合突部14を他のフローリ
ング材12の上記係合凹部13に係合した場合に、夫
々、側端係合部20の係合段部24及び係合溝部21に
形成された係合段部24に係合しうるように構成されて
いる。
【0023】また、上記外方係合突部23の長さ寸法は
内方係合突部22よりもやや短く形成されていると共
に、表面部18から外方係合突部23の先端部までの長
さ寸法Lは、表面部18から係合溝部21の底部に至る
深さ寸法L1と同一に形成されている。また、外方係合
突部23の幅寸法L2は上記係合溝部21の幅寸法L3
よりも小さく形成されており、係合溝部21に外方係合
突部23が挿入され、互いに係合段部24,24が係合
した場合には、係合溝部21の内方側面部26と係合突
部23の外方側面部25との間には、所定幅の空隙が形
成されるように構成されている。
【0024】また、本実施例に係るフローリング材の床
面形成構造においては、上記係合突部14を構成する内
方係合突部22、外方係合突部23及び表面部18の一
部は他の部分よりも柔軟な合成樹脂により形成され、可
撓性を有している。更に、本実施例に係るフローリング
材の床面形成構造においては、フローリング材11の表
面部18上には、いわゆる木質系合成樹脂を素材とし、
所定板厚により形成された表面板31が固定されてい
る。この木質系合成樹脂による成形体よしての表面板3
1は、長手方向に直角な断面形状が同一であり、木目模
様を有する熱可塑性樹脂の押し出し成形(射出成形)に
て形成する。
【0025】具体的には、セルロース系材料の微粉末に
無機材料の微粉末を打ち込んで作成した粉体を混合した
樹脂を成形することによって木目模様を呈するように形
成する。ここで、「セルロース系材料」とは、木粉であ
る。「無機材料」とは、酸化チタン、フェライト、アル
ミニウム、ニッケル、銀などの金属材料、またはセラミ
ック等の非金属材料である。しかし、木質系合成樹脂成
形体の形成手段についてはこれに限られるものではな
く、木材を材料に加工しても形成できる。
【0026】そして、図1及び図2に示すように、上記
表面板31は、係合突部14側においては、所定寸法分
幅方向側方へ突出すると共に、係合凹部13側において
は同一寸法分幅方向内方へずらして固定されている。従
って、表面板31には係合突部14側において突出端部
43が形成されていると共に、フローリング材本体部1
6の係合凹部13側端部には、上記突出端部43と同一
幅の端部載置部44が形成されており、一のフローリン
グ材11に他のフローリング材12を幅方向に連設した
場合には、他のフローリング材12の突出端部43が一
のフローリング材11の上記端部載置部44上に載置さ
れるように構成されている。
【0027】なお、フローリング材11の裏面部19側
においては、床基礎面部10側にわずかに突出する複数
の突条50を設けている。
【0028】以下、本実施例に係るフローリング材の床
面形成構造の作用について述べる。本実施例に係るフロ
ーリング材の床面形成構造を用いて住宅の床面を形成す
る場合には、図2に示すように、先ず、一のフローリン
グ材11を床基礎面部10にボルト等の適宜の固定手段
29を用いて固定する。
【0029】次に、他のフローリング材12を、他のフ
ローリング材12の係合突部14を、一のフローリング
材11の係合凹部13に係合させるようにして、一のフ
ローリング材11に幅方向に沿って連設する。この場
合、上述のように、係合突部14を構成する外方係合突
部23を上記係合凹部13を構成する係合溝部21内に
収納させて、係合段部24,24を互いに係合させた場
合には、上述のように、外方係合突部23の幅寸法L2
は上記係合溝部21の幅寸法L3よりも小さく形成され
ていると共に、外方係合突部23の表面部18から係合
突部23の先端部までの長さ寸法Lは、フローリング材
11の表面部18から係合溝部21の底部に至る深さ寸
法L1と同一に形成されているため、外方係合突部23
は係合溝部21内に完全に収納される。
【0030】また、上記外方係合突部23は、内方係合
部22を形成するリブ30bから側方へ、上記係合凹部
13の側端係合部20と係合溝部21の突条40との間
の間隔寸法分だけ離間した部位に設けられているため、
上記外方係合突部23が係合溝部21内に係合して配置
された場合には、内方係合突部22は側端係合部20
に、係合段部24,24により係合する。
【0031】このようにして、一のフローリング材11
の係合凹部13に他の係合突部14が係合して連設され
た場合には、一のフローリング材11及び他のフローリ
ング材12の表面板31,31は同一面上に配置され、
住宅の室内の床面を形成する。この場合、固定部28に
おいて挿通されたボルト等の固定手段29は、上記内方
係合突部22及び外方係合突部23との間の空隙部17
内に収納される。
【0032】また、上述のように、上記外方係合突部2
3の幅寸法L2は係合溝部21の幅寸法よりも小さく形
成されているため、外方係合突部23の外方側面部25
と、係合溝部21の溝部内方側面部26との間には、若
干の空隙27が形成される。また、上述のように、表面
板31には係合凹部14側には突出端部43が形成され
ていると共に、フローリング材本体部16の係合凹部1
3側には、上記突出端部43と同一幅寸法の端部載置部
44が形成されている。そして、一のフローリング材1
1に他のフローリング材12を幅方向に連設した場合
に、他のフローリング材12の突出端部43が一のフロ
ーリング材11の上記端部載置部44上に載置されるよ
うに構成されている。
【0033】従って、一のフローリング材11を他のフ
ローリング材12に連設した場合には、上記他のフロー
リング材12の突出端部43が上記一のフローリング材
11の端部載置部44上に載置され、突出端部43によ
りフローリング材11,12の接合部位は覆われ、室内
側からは上記空隙部27を含む、フローリング材11,
12間の接合部位は完全に遮蔽される。
【0034】そして、本実施例にあっては、フローリン
グ材11,12の係合突部14は他の部分よりも柔軟性
に富み、可撓性を有して形成されているため、床基礎面
部10に凹凸があり、フローリング材11,12上を居
住者が歩行し、居住者の体重がフローリング材11とフ
ローリング材12との接合部位に掛かった場合であって
も、外方係合突部23は適宜撓むため、突条15の係合
段部24との間の係合は外れにくい。その結果、外方係
合突部23の外方側面部25は係合溝部21の内方側面
部26に当接しにくく、隣接するフローリング材11,
12同士の摺接による床鳴りの発生を有効に防止するこ
とができる。
【0035】また、突条50の存在により、床基礎面部
10にホコリやチリがあったとしても、床基礎面部10
とフローリング材11,12との接触面積が小さいの
で、不陸の発生をかなりの確率で避けることができる。
【0036】また、本実施例にあっては、上述のよう
に、フローリング材11,12上に設けられた表面板3
1が、セルロース系材料の微粉末に無機材料の微粉末を
打ち込んで作成した粉体を混合した樹脂を成形すること
によって木目模様を呈するように形成されているため、
質感に優れ、高級な外観品質及び手触り感に富む床面を
形成することができる。
【0037】図3乃至図5は、本実施例に係るフローリ
ング材の床面形成構造に使用されるフローリング材の他
の実施例を示す。図3に示すように、フローリング材本
体部40の断面構造を適宜変更し、リブ33を橋桁のよ
うな形状に形成し、リブ33により画成される空隙部4
1が三角形状となるように構成することも可能である。
【0038】また、図4及び図5に示すように、フロー
リング材そのものを、いわゆる木質系合成樹脂を使用し
て形成することも可能である。図4及び図5に示すフロ
ーリング材34,35は、フローリング材本体部36,
37と、このフローリング材本体部36,37内に収納
された補強部材38,39とからなる。ここで、図4に
示す実施例においては、補強部材38として発泡スチレ
ンが使用されており、一方、図5に示す実施例において
は、補強部材39として石膏ボードが使用されている。
【0039】図4に示すフローリング材34にあって
は、フローリング材本体部36の裏面部側であって、係
合凹部13及び係合突部14の間には、発泡スチレンか
らなる補強部材38が設けられている。また、図5に示
すフローリング材35にあっては、フローリング材本体
部37の裏面部側に一対に設けられた固定部42,42
の間に支持されて、石膏ボードからなる補強部材39が
設けられている。
【0040】なお、上記各実施例においては、フローリ
ング材を、木粉を混入させたPVCにより成形する場
合、又は、木質系合成樹脂により形成する場合を例に説
明したが、素材については上記実施例には限定されな
い。また、フローリング材の係合突部及び係合凹部の具
体的形状については、上記各実施例には限定されない。
【0041】更に、上記実施例にあっては、係合突部全
体が可撓性を有して形成されている場合を例に説明した
が、外方係合突部及びその基部のみが可撓性を有して形
成されていてもよく、上記実施例には限定されない。
【0042】
【発明の効果】請求項1乃至記載の発明は、以上のよ
うな構成を有することから、床基礎面部上に敷設された
場合に、床基礎面部が完全に平坦には形成されていなか
ったとしても、施工後に使用され、フローリング材上を
居住者が歩行した際に、互いに隣接して配置されたフロ
ーリング材同士が擦れ合うことがなくなる。その結果、
床鳴りの発生原因と思われる一つの原因をなくし、商品
品質を向上させることが可能なフローリング材の床面形
成構造を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るフローリング材の床面形成構造
に使用されるフローリング材の一実施例を示す断面図で
ある。
【図2】 本発明に係るフローリング材の床面形成構造
の一実施例を示す断面図である。
【図3】 本発明に係るフローリング材の床面形成構造
に使用されるフローリング材の他の実施例を示す断面図
である。
【図4】 本発明に係るフローリング材の床面形成構造
に使用されるフローリング材の他の実施例を示す断面図
である。
【図5】 本発明に係るフローリング材の床面形成構造
に使用されるフローリング材の他の実施例を示す断面図
である。
【図6】 従来のフローリング材の施工状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
10 床基礎面部 11 一のフロー
リング材 12 他のフローリング材 13 係合凹部 14 係合突部 15 突条 16 フローリング材本体部 17 空隙部 18 表面部 19 裏面部 20 側端係合部 21 係合溝部 22 内方係合突部 23 外方係合突
部 24 係合段部 25 外方側面部 26 内方側面部 27 空隙 28 固定部 29 固定手段 30 リブ 31 表面板 32 空隙 33 リブ 34 フローリング材 35 フローリン
グ材 36 フローリング材本体部 37 フローリン
グ材本体部 38 補強部 39 補強部 40 フローリング材本体部 41 空隙部 42 固定部 43 突出端部 44 端部載置部 50 突条 L 表面部から外方係合突部の先端部までの長さ寸法 L1 表面部から係合溝部の底部に至る深さ寸法 L2 外方係合突部の幅寸法 L3 係合溝部の幅寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/02 E04F 15/04 E04F 15/10 103 E04F 15/10 104

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅の床基礎面部上へ固定されるフロー
    リング材の床面形成構造であって、 フローリング材の幅方向の一端部に設けられ、前記フロ
    ーリング材の厚さ方向に沿って形成された係合凹部と、 前記フローリング材の幅方向の他端部に設けられ、この
    係合凹部に前記フローリング材の厚さ方向から係合しう
    る形状に可撓性を有して形成された係合突部とを備え、 これら係合凹部と係合突部との前記厚さ方向に沿った係
    合面には、該厚さ方向への係合解除を規制する係合手段
    が設けられており、 一のフローリング材を床基礎面部上に固定し、他のフロ
    ーリング材の係合突部を、上記一のフローリング材の係
    合凹部に前記フローリング材の厚さ方向から順次係合さ
    せながら、連続してフローリング材を敷設することによ
    り、同一平面上に住宅の床面を形成するように構成さ
    れ、前記 係合突部と係合凹部とは、係合した際に、係合突部
    の側面部と係合凹部の側面部との間に間隙が形成される
    ように構成されていることを特徴とするフローリング材
    の床面形成構造。
  2. 【請求項2】 前記係合凹部は、フローリング材の表面
    部方向へ開口して形成されると共に、前記 係合突部は、フローリング材裏面部方向へ突出して
    形成されていることを特徴とする請求項1記載のフロー
    リング材の床面形成構造。
  3. 【請求項3】 前記一のフローリング材に形成された係
    合凹部は、側端係合部と、この側端係合部からフローリ
    ング材の幅方向において所定間隔内方に形成された係合
    溝部とを備えて構成されると共に、前記 他方のフローリング材に可撓性を有して形成された
    係合突部は、側端係合部に係合しうる内方係合突部と、
    この内方係合突部から前記側端係合部と係合溝部との間
    隔寸法分、幅方向外方へ離間して形成された外方係合突
    部とを備えて 成され、 前記 内方係合突部が側端係合部に前記係合手段を介して
    係合すると共に外方係合突部が係合溝部に前記係合手段
    を介して係合して一のフローリング材が他のフローリン
    グ材に結合され、前記 外方係合突部の外方側面部と前記係合溝部の内方側
    面部との間には、所定間隔の空隙が形成されることを特
    徴とする請求項2記載のフローリング材の床面形成構
    造。
  4. 【請求項4】 前記側端係合部と係合溝部との間には、
    フローリング材の床基礎面部への固定部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項3記載のフローリング材の床
    面形成構造。
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