JP3167573B2 - 携帯形電子機器 - Google Patents

携帯形電子機器

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JP3167573B2
JP3167573B2 JP05704695A JP5704695A JP3167573B2 JP 3167573 B2 JP3167573 B2 JP 3167573B2 JP 05704695 A JP05704695 A JP 05704695A JP 5704695 A JP5704695 A JP 5704695A JP 3167573 B2 JP3167573 B2 JP 3167573B2
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latch
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幸吉 岩井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポータブルコンピュー
タのような携帯形電子機器に係り、特にそのディスプレ
イユニットを閉じた状態に保持する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ブック形あるいはノート形のポータブル
コンピュータは、持ち運びが容易で、商用電源を得られ
ない場所でも、内蔵されたバッテリパックを電源とする
ことで自由に使用できるといった利点を有している。
【0003】この種のコンピュータは、上面にキーボー
ドを有する機器本体と、この機器本体の後部にヒンジを
介して支持された偏平なディスプレイユニットとを備え
ている。ディスプレイユニットは、上記キーボードを上
方から覆う閉じ位置と、このキーボードの後方において
起立する開き位置とに亘って回動可能となっており、こ
のディスプレイユニットを閉じ位置に回動させた状態で
は、コンピュータ全体が携帯に便利な偏平な箱状をなす
ようになっている。
【0004】ところで、従来のコンピュータは、このコ
ンピュータを持ち運ぶ時や使用しない時に、ディスプレ
イユニットを閉じた状態に保持するラッチ機構を備えて
いる。図9は、従来のラッチ機構1を示すもので、この
ラッチ機構1は、ディスプレイユニット2に支持された
一対のラッチ3と、機器本体4に形成された一対の係合
孔5とを備えている。
【0005】ラッチ3は、ディスプレイユニット2の前
面2aの左右両側部に配置されたラッチ片3aを有して
いる。ラッチ片3aは、ディスプレイユニット2の前面
2aから突出されており、このラッチ片3aの突出端部
には、爪部6が一体に形成されている。また、上記係合
孔5は、上記ディスプレイユニット2を閉じ位置に回動
させた時に、ラッチ片3aが抜き差し可能に差し込まれ
るもので、上記機器本体4の上面4aに開口されてい
る。
【0006】ラッチ片3aは、指先を掛けるための摘み
7を有しており、この摘み7は、ディスプレイユニット
2の左右両側面に露出されている。そして、ラッチ片3
aは、上記ディスプレイユニット2が閉じ位置に回動さ
れている状態において、その爪部6が係合孔5の開口縁
部5aに引っ掛かるロック位置と、爪部6が係合孔5の
開口縁部5aから離脱されるロック解除位置とに亘って
スライド可能に上記ディスプレイユニット2に支持され
ており、このラッチ片3aは、ばね8を介して常時ロッ
ク位置に向けて押圧されている。
【0007】なお、爪部6の先端縁部は、ロック位置か
らロック解除位置の方向に下向きに傾斜されたカム面6
aをなしている。このカム面6aは、ディスプレイユニ
ット2を開き位置から閉じ位置に向けて回動させた際
に、係合孔5の開口縁部5aに接するようになってお
り、この接触により、ラッチ片3aがロック位置からロ
ック解除位置に向けてスライドされる。
【0008】このような構成のラッチ機構1において、
コンピュータを持ち運ぶに当たって、ディスプレイユニ
ット2を開き位置から閉じ位置に向けて下向きに回動さ
せると、ラッチ片3aの爪部6が係合孔5と向かい合
い、この爪部6のカム面6aが係合孔5の開口縁部5a
に接触する。そして、ディスプレイユニット2の回動に
伴って、ラッチ片3aが係合孔5に入り込むと、ラッチ
片3aは、上記カム面6aの傾斜にもとづいてばね8を
圧縮させつつロック解除位置に向けてスライドされる。
【0009】ディスプレイユニット2の回動に伴い、こ
のディスプレイユニット2が閉じ位置に達すると、カム
面6aが係合孔5の開口縁部5aから外れ、図9の
(a)の矢印に示すように、ラッチ片3aがばね8を介
してロック位置に強制的にスライドされる。このことに
より、ラッチ片3aの爪部6が係合孔5の開口縁部5a
に引っ掛かり、ディスプレイユニット2が閉じ位置に保
持される。
【0010】一方、閉じ位置に保持されたディスプレイ
ユニット2を開き位置に向けて回動させるには、まず、
両手の指先で摘み7を押圧し、図9の(b)に示すよう
に、ラッチ片3aをロック位置からロック解除位置に向
けて強制的にスライドさせる。
【0011】すると、ラッチ片3aの爪部6が係合孔5
の開口縁部5aから離脱されるので、このラッチ片3a
がロック解除位置から動かないように指先で摘み7を押
えたまま、ディスプレイユニット2を上向きに回動させ
る。この回動により、ラッチ片3aが係合孔5から引き
抜かれ、ディスプレイユニット2を開き位置に向けて回
動させることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ラッチ機構1は、ラッチ片3aが常時ロック位置に向け
て押圧されているので、ディスプレイユニット2を開く
時には、ラッチ片3aがロック解除位置からロック位置
に向けて動かないように、両方の手の指先で摘み7を押
さえていなくてはならない。
【0013】すなわち、ディスプレイユニット2を開く
時に、ラッチ片3aをロック解除位置に保持する動作
と、ディスプレイユニット2を開き位置に向けて上向き
に回動させるといった、二つの異なる動作を同時に行な
う必要がある。そのため、ディスプレイユニット2を開
く際に、ラッチ片3aによるディスプレイユニット2の
ロックを完全に解除しきれないことがあり、このディス
プレイユニット2を開く際の操作性の点でいま一歩改善
の余地が残されている。
【0014】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、開閉部材の開閉操作を簡単に行なうこと
ができ、操作性に優れた携帯形電子機器の提供を目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る携帯形電子機器は、上面に係合孔が開
口された機器本体と、この機器本体に支持され、機器本
体の上面を上方から覆い隠す閉じ位置と、機器本体の上
面を露出させるように起立する開き位置とに亘って回動
可能な開閉部材と、この開閉部材に設置され、開閉部材
上記閉じ位置に回動させた時に、上記機器本体の係合
孔に抜き差し可能に挿入されて、この係合孔の開口縁部
引っ掛かるロック位置と、上記係合孔の開口縁部から
離脱されるロック解除位置とに亘って人為的にスライド
操作される弾性変形が可能なラッチ片と、このラッチ片
を常時ロック位置に向けて付勢するばねと、を備えてい
る。
【0016】そして、上記ラッチ片は、上記係合孔内に
挿入される側面に第1の凸部を有し、上記係合孔は、上
記ラッチ片をロック位置からロック解除位置に向けてス
ライドさせた時に、上記第1の凸部が引っ掛かる第2の
凸部を有し、これら第1の凸部と第2の凸部とは、上記
開閉部材が閉じ位置から開き位置に回動された時に互い
に離脱されるとともに、 上記係合孔は、上記ラッチ片が
ロック解除位置にスライドされた時に、上記ラッチ片を
上記第2の凸部の方向に押圧する押圧面を有することを
特徴としている。
【0017】
【0018】請求項によれば、上記請求項に記載の
第2の凸部は、上記ラッチ片をロック位置からロック解
除位置に向けてスライドさせた時に、上記第1の凸部に
摺動可能に接触されて、上記ラッチ片を上記第2の凸部
から離脱させる方向に変形させるガイド面を有している
ことを特徴としている。
【0019】
【0020】
【作用】請求項1に記載した構成によれば、開閉部材が
閉じ位置に保持されている状態では、ラッチ片が係合孔
に入り込むとともに、この係合孔内においてばねを介し
てロック位置に向けて付勢され、この係合孔の開口縁部
に引っ掛かっている。この開閉部材を閉じ位置から開き
位置に向けて回動させるには、まず、ラッチ片をロック
位置からロック解除位置に向けてスライドさせる。ラッ
チ片がロック解除位置にスライドされると、ラッチ片の
第1の凸部が係合孔の第2の凸部に弾性的に引っ掛か
り、ラッチ片がロック位置に戻ろうとするのを阻止す
る。そのため、ラッチ片は、第1の凸部と第2の凸部と
の機械的な係合によりロック解除位置に保持される。
【0021】よって、ラッチ片による開閉部材のロック
が解除されると同時に、このラッチ片の自由なスライド
が制限されるので、ラッチ片から手を離してもこのラッ
チ片がロック位置に復帰することはない。したがって、
開閉部材のロックを解除する動作と、この開閉部材を開
き位置に向けて回動させる動作とを互いに独立して行う
ことができる。また、ロック片がロック解除位置にスラ
イドされると、第1の凸部と第2の凸部とが互いに係合
する方向にラッチ片が強制的に押圧されるので、これら
凸部の係合が強固になされ、ラッチ片をロック解除位置
に確実に保持することができる。
【0022】また、開閉部材を閉じ位置から開き位置に
向けて回動させると、この回動に伴って第1の凸部が第
2の凸部から離脱し、上記ラッチ片の保持が解除され
る。そのため、ラッチ片はロック位置に自動的に戻さ
れ、格別な解除作業が不要となる。このため、開閉部材
を開き位置から閉じ位置に向けて回動させた際には、
ッチ片が係合孔の開口縁部に自動的に引っ掛かり、開閉
部材を閉じ位置に保持することができる。
【0023】
【0024】
【0025】請求項2に記載した構成によれば、ラッチ
片をロック位置からロック解除位置に向けてスライドさ
せた場合に、そのラッチ片が第1の凸部とガイド面との
接触にもとづいて変形される。そして、上記ラッチ片の
スライドに伴って第1の凸部がガイド面を乗り越えた時
点で、このラッチ片自体の弾性によってラッチ片が元の
形状に復帰し、この時、第1の凸部が第2の凸部に引っ
掛かる。そのため、第1の凸部と第2の凸部との係合が
強固となり、ラッチ片をロック解除位置に確実に保持す
ることができる。
【0026】
【0027】
【実施例】以下本発明の一実施例を、ブック形のポータ
ブルコンピュータに適用した図面にもとづいて説明す
る。図1は、A4サイズのブック形のポータブルコンピ
ュータ11を示している。このコンピュータ11は、機
器本体としての筐体12と、この筐体12に支持された
フラットパネル形のディスプレイユニット13とを備え
ている。
【0028】筐体12は、平坦な上面14を有する偏平
な箱状をなしている。この上面14は、手置き台となる
前半部14aと、この前半部14aに連なる後半部14
bとを有し、この後半部14bには、キーボード15が
配置されている。
【0029】後半部14bの後端には、左右一対のディ
スプレイ支持部17a,17bが形成されている。ディ
スプレイ支持部17a,17bは、キーボード15の直
後に位置されており、これらディスプレイ支持部17
a,17bの間に、図示しないヒンジ装置を介して上記
ディスプレイユニット13が支持されている。
【0030】このディスプレイユニット13は、上記キ
ーボード15を含む筐体12の上面14を覆う閉じ位置
と、上記キーボード15の直後において起立する開き位
置との間に亘って回動可能となっている。そして、ディ
スプレイユニット13を閉じ位置に回動させた状態で
は、図2に示すように、コンピュータ11全体が携帯に
便利な箱形状をなすようになっている。
【0031】ディスプレイユニット13は、偏平なハウ
ジング19と、このハウジング19に収容された液晶デ
ィスプレイ20とを備えている。ハウジング19は、平
坦な前面19aを有し、この前面19aの中央部には、
液晶ディスプレイ20を露出させる窓部21が開口され
ている。そして、ハウジング19の前面19aは、ディ
スプレイユニット13を閉じ位置に回動させた時に、筐
体12の上面14と向かい合うようになっている。
【0032】ところで、このようなコンピュータ11
は、ディスプレイユニット13を閉じ位置に保持するた
めのラッチ機構25を備えている。ラッチ機構25は、
ディスプレイユニット13のハウジング19に支持され
た左右一対のラッチ26a,26bと、上記筐体12の
上面14に配置された左右一対の係合部27a,27b
とを備えている。これらラッチ26a,26bおよび係
合部27a,27bは、左右同一の構造を有するため、
一方のラッチ26aおよび係合部27aを代表して説明
する。
【0033】図5に示すように、ディスプレイユニット
13のハウジング19の内側には、ラッチ支持部29が
形成されている。ラッチ支持部29は、ハウジング19
の前面19aに沿って延びるガイド孔30を備えてお
り、このラッチ支持部29に上記ラッチ26aが支持さ
れている。
【0034】ラッチ26aは、合成樹脂材料にて構成さ
れており、このラッチ26aは、上記ガイド孔30に摺
動可能に差し込まれるガイドピン31と、弾性変形が可
能なラッチ片32とを一体に有している。ラッチ片32
は、ハウジング19の前面19aに開けたスリット35
を貫通して外方に突出されている。このラッチ片32の
突出先端部には、爪部36が形成されており、この爪部
36は、ラッチ片32の突出先端部から略直角に折れ曲
がっている。
【0035】また、上記係合部27aは、上面14の前
半部14aに開口された係合孔38を有している。係合
孔38は、上記ディスプレイユニット13を閉じ位置に
回動させた時に、上記ラッチ片32の爪部36と対向し
合う位置に開口されており、この係合孔38に上記ラッ
チ片32の先端の爪部36が入り込むようになってい
る。そして、この係合孔38は、上記爪部36が取り外
し可能に引っ掛かる開口縁部39を有している。
【0036】上記ラッチ26aは、ディスプレイユニッ
ト13を閉じ位置に回動させた時に、その爪部36が係
合孔38の開口縁部39に引っ掛かるロック位置と、上
記爪部36が係合孔38の開口縁部39から離脱される
ロック解除位置とに亘ってスライド可能に上記ラッチ支
持部29に支持されており、このラッチ26aのスライ
ドは、上記ガイドピン31とガイド孔30とをガイドと
してなされる。そして、このラッチ26aは、圧縮コイ
ルばね40によって常時ロック位置に向けて押圧されて
いる。
【0037】爪部36の先端部には、カム面36aが形
成されている。カム面36aは、ロック位置からロック
解除位置の方向に進むに従い下向きに傾斜されている。
このカム面36aは、ディスプレイユニット13を開き
位置から閉じ位置に向けて下向き回動させた際に、係合
孔38の開口縁部39に摺動可能に接するようになって
いる。そのため、カム面36aが係合孔38の開口縁部
39に接した状態で、ディスプレイユニット13をさら
に下向きに回動させると、ラッチ26aは、カム面36
aの形状に基づいてロック位置からロック解除位置に向
けてスライドされるようになっている。
【0038】また、ラッチ26aは、操作用の摘み41
を有している。摘み41は、ラッチ26aをスライド操
作する際に指先を引っ掛けるためのもので、この摘み4
1は、上記ハウジング19の左右両側面に夫々露出され
ている。
【0039】ところで、上記コンピュータ1は、ディス
プレイユニット13が閉じ位置に回動されて、そのラッ
チ片32が係合孔38に入り込んでいる状態において、
このラッチ片32を上記ロック解除位置に保持する保持
手段43を備えている。この保持手段43は、ラッチ片
32の側面に形成された第1の凸部44と、上記係合孔
36の開口周縁に形成された第2の凸部45とを備えて
いる。
【0040】図5の(c)に示すように、第1の凸部4
4および第2の凸部45は、ラッチ片32がロック位置
にある時に、このラッチ片32のスライド方向に沿って
対向し合う第1のガイド面44aおよび第2のガイド面
45aを有している。第1および第2のガイド面44
a,45aは、ラッチ片32のスライド方向に沿って傾
斜されており、これらガイド面44a,45aは、ラッ
チ片32がロック解除位置にスライドされた時に、互い
に接触し合うようになっている。そして、この接触によ
り、第1の凸部44が第2の凸部45に乗り上げ、ラッ
チ片32が第2の凸部45から離間する方向に変形する
ようになっている。
【0041】また、係合孔38の内面には、図6の
(c)に示すように、上記第2の凸部45と対向し合う
押圧面47が形成されている。押圧面47は、ラッチ片
32が第2の凸部45を乗り越えた時に、このラッチ片
32のスライド方向に沿う先端部を第2の凸部45の方
向に押圧するためのもので、この押圧により、ラッチ片
32の弾性復帰が補助され、第1の凸部44が第2の凸
部45に強固に引っ掛かるようになっている。このた
め、ラッチ片32がロック解除位置に保持され、その爪
部36と係合孔38の開口縁部39との係合が解除され
た状態に保持されるようになっている。
【0042】そして、第1の凸部44は、ディスプレイ
ユニット13を閉じ位置から開き位置に向けて上向きに
回動された時に、第2の凸部45から上方に離脱するよ
うになっており、これら第1の凸部44と第2の凸部4
5との係合が自動的に解除される。
【0043】なお、押圧面47に接するラッチ片32の
先端部は、押圧面47に沿うように傾斜された斜面32
aをなしている。次に、上記構成の作用について説明す
る。
【0044】図1に示すように、ディスプレイユニット
13が開き位置に回動されている状態では、ラッチ26
aは、圧縮コイルばね40を介してロック位置に押圧さ
れ、このロック位置に保持されている。このディスプレ
イユニット13を開き位置から閉じ位置に向けて下向き
に回動させると、図7の(a)に示すように、ラッチ片
32の先端の爪部36が係合孔38と向かい合い、この
爪部36のカム面36aが係合孔38の開口縁部39に
接触する。
【0045】そして、この状態からディスプレイユニッ
ト13をさらに下向きに回動させると、ラッチ片32の
爪部36が係合孔38に入り込み、図5の(a)に示す
ように、上記カム面36aの傾斜にもとづいてラッチ片
32がロック位置からロック解除位置に向けて強制的に
スライドされる。このスライドにより、圧縮コイルばね
40が次第に圧縮されるとともに、上記ラッチ片32の
スライドに伴ってカム面36aが係合孔38の開口縁部
39から離脱され、上記圧縮コイルばね40を介してラ
ッチ片32がロック位置に向けて強制的に押し戻され
る。
【0046】この結果、図5の(a)に示すように、デ
ィスプレイユニット13が閉じ位置に回動された状態で
は、ラッチ片32の爪部36が係合孔38の開口縁部3
9に引っ掛かり、このディスプレイユニット13が閉じ
位置にロックされる。
【0047】一方、閉じ位置にロックされたディスプレ
イユニット13を開くには、まず、ハウジング19の側
面に露出された摘み41に指先を引っ掛け、この摘み4
1を介してラッチ片32をロック位置からロック解除位
置に向けて押圧する。この押圧により、ラッチ片32の
第1の凸部44が係合孔38の第2の凸部45に近づ
き、図8に示すように、第1の凸部44の第1のガイド
面44aが第2の凸部45の第2のガイド面45aに乗
り上げる。このことにより、ラッチ片32が第2の凸部
45から遠ざかる方向に変形する。
【0048】ラッチ片32がさらにスライドされると、
第1の凸部44が第2の凸部45を乗り越える。それと
ともに、ラッチ片32のスライド方向に沿う先端部が係
合孔38の押圧面47に当接し、ラッチ片32が第2の
凸部45に向けて強制的に押圧される。この押圧によ
り、ラッチ片32の弾性復帰が補助され、第1の凸部4
4が第2の凸部45に引っ掛かる。このことにより、デ
ィスプレイユニット13のロックが解除されるととも
に、ラッチ片32がロック解除位置に保持され、摘み4
1から指先を離してもラッチ片32がロック位置に押し
戻されることはない。
【0049】したがって、この状態でディスプレイユニ
ット13を上向きに回動させれば、ラッチ片32および
爪部36が係合孔38から引き抜かれ、このディスプレ
イユニット13を閉じ位置から開き位置に向けて回動さ
せることができる。
【0050】ディスプレイユニット13を上向きに回動
させると、ラッチ片32の第1の凸部44がディスプレ
イユニット13と共に上方に移動する。そのため、第1
の凸部44が係合孔38の第2の凸部45から上方に離
脱し、これら第1の凸部44と第2の凸部45との係合
が解除される。そのため、ラッチ片32は、圧縮コイル
ばね40によってロック位置に自動的に復帰されること
になり、このディスプレイユニット13を再び閉じ位置
に向けて回動させた際には、上記のようにラッチ片32
の爪部36が係合孔38の開口縁部39に引っ掛かる。
【0051】このような構成によれば、ラッチ片32を
ロック位置からロック解除位置に向けてスライドさせる
と、ラッチ片32の第1の凸部44が係合孔38の第2
の凸部45に引っ掛かり、ラッチ片32がコイルばね4
0に抗してロック解除位置に保持されるので、摘み41
から指先を離してもラッチ片32のロック位置への復帰
が阻止される。
【0052】しかも、ラッチ片32の第1の凸部44が
第2の凸部45のガイド面45aを乗り越えた時点で、
ラッチ片32がそれ自体の弾性により元の形状に復帰す
るので、第1の凸部44が第2の凸部45に弾性的に引
っ掛かる。それとともに、ラッチ片32の第1の凸部4
4が第2の凸部45を乗り越すと、このラッチ片32が
第2の凸部45の方向に向けて強制的に押圧されるの
で、第1の凸部44と第2の凸部45との係合がより強
固になされ、ラッチ片32をロック解除位置に確実に保
持することができる。
【0053】そのため、ディスプレイユニット13を開
くに当たって、摘み41を押しながらディスプレイユニ
ット13を上向きに回動させるといった、面倒な操作が
不要となり、ディスプレイユニット13のロックを解除
する操作と、ディスプレイユニット13を上向きに回動
させる操作とを夫々独立して行なうことができる。
【0054】したがって、ディスプレイユニット13を
簡単な操作で確実に開くことができる。また、ディスプ
レイユニット13を開き位置に向けて上向きに回動させ
ると、第1の凸部44が第2の凸部45から離脱し、ラ
ッチ片32の保持が解除されるので、このラッチ片32
が圧縮コイルばね40を介して自動的にロック位置に復
帰される。そのため、ディスプレイユニット13を開い
た後に、ラッチ片32の保持を解除する格別な操作が不
要となるとともに、ディスプレイユニット13を再度閉
じ位置に回動させた時には、爪部36のカム面36aが
係合孔38の開口縁部38aに突き当たり、上記のよう
に爪部36によるディスプレイユニット13のロックが
なされる。
【0055】したがって、ラッチ片32をロック解除位
置に保持し得るようにしたにも拘らず、ディスプレイユ
ニット13の開閉操作に何等悪影響を及ぼすことはな
い。さらに、上記構成によると、ラッチ片32は、第1
の凸部44と第2の凸部45との単なる機械的な係合に
よりロック解除位置に保持されるので、複雑な構成を必
要とせず、ラッチ機構25の構成を簡略化することがで
きる。
【0056】なお、本発明に係る携帯形電子機器は、ポ
ータブルコンピュータに特定されるものではなく、例え
ばワードプロセッサや電子手帳のような他の電子機器で
あっても良い。そのため、開閉部材も液晶ディスプレイ
を有するディスプレイユニットに限らず、単なる蓋であ
っても良い。
【0057】
【発明の効果】請求項1によれば、ラッチ片をロック位
置からロック解除位置に向けてスライドさせると、第1
の凸部と第2の凸部との機械的な係合によりラッチ片が
ロック解除位置に保持されるので、ラッチ片から手を離
してもこのラッチ片はロック解除位置に保持される。し
かも、ラッチ片がロック解除位置にスライドされると、
第1の凸部と第2の凸部とが互いに係合する方向にラッ
チ片が強制的に押圧されるので、これら凸部の係合が強
固になされ、ラッチ片をロック解除位置に確実に保持す
ることができる。そのため、開閉部材を開くに当たっ
て、ラッチ片を押えながら開閉部材を回動させるといっ
た面倒な操作が不要となるので、開閉部材のロックを解
除する操作と、この開閉部材を開き位置に向けて回動さ
せる操作とを夫々独立して行うことができ、この開閉部
材を簡単な操作で確実に開くことができる。また、開閉
部材を開き位置に向けて回動させると、この開閉部材の
回動に伴い第1の凸部が第2の凸部から離脱し、ラッチ
片の保持が解除される。このため、ラッチ片は、ばねに
よってロック位置に自動的に復帰し、開閉部材を開いた
後に、ラッチ片の保持を解除する格別な作業が不要とな
る。それとともに、開閉部材を再度閉じ位置に回動させ
た時には、ラッチ片が係合孔と向かい合い、この係合孔
の開口縁部に引っ掛かる。このため、ラッチ片をロック
解除位置に保持し得るようにしたにも拘らず、引き続い
て行なわれる開閉部材の開閉操作に何等悪影響を及ぼす
ことはないといった利点がある。
【0058】
【0059】請求項2によれば、ラッチ片のスライドに
伴って第1の凸部がガイド面を乗り越えた時点で、ラッ
チ片自体の弾性によってこのラッチ片が元の形状に復帰
し、その第1の凸部が第2の凸部に引っ掛かるので、こ
れら第1の凸部と第2の凸部との係合が強固となり、
ッチ片をロック解除位置に確実に保持することができ
る。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るポータブルコンピュー
タにおいて、そのディスプレイユニットを開き位置に回
動させた状態を示す斜視図。
【図2】ディスプレイユニットを閉じ位置に回動させた
状態を示すポータブルコンピュータの斜視図。
【図3】筐体の係合孔回りを示す斜視図。
【図4】(a)は、係合孔の形状を示す斜視図。(b)
は、ラッチ片の形状を示す斜視図。
【図5】(a)は、ラッチ片がロック位置にスライドさ
れ、このラッチ片の爪部が係合孔の開口縁部に係合され
た状態を示す断面図。(b)は、図5の(a)のA−A
線に沿う断面図。(c)は、図5の(a)のB−B線に
沿う断面図。
【図6】(a)は、ラッチ片がロック解除位置にスライ
ドされ、このラッチ片の爪部が係合孔の開口縁部から離
脱された状態を示す断面図。(b)は、図6の(a)の
C−C線に沿う断面図。(c)は、図6の(a)のD−
D線に沿う断面図。
【図7】(a)は、ラッチ片が係合孔から引き抜かれた
状態を示す断面図。(b)は、図7の(a)のE−E線
に沿う断面図。
【図8】第1の凸部が第2の凸部に乗り上げた状態を示
す断面図。
【図9】(a)は、従来のラッチ機構において、ラッチ
片がロック位置にスライドされ、このラッチ片の爪部が
係合孔の開口縁部に係合された状態を示す断面図。
(b)は、ラッチ片がロック解除位置にスライドされ、
このラッチ片の爪部が係合孔の開口縁部から離脱された
状態を示す断面図。
【符号の説明】
12…機器本体(筐体) 12a…上面 13…開閉部材(ディスプレイユニット)32…ラッチ片 38…係合孔 40…ばね(圧縮コイルばね)44…第1の凸部 45…第2の凸部 47…押圧面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05C 1/08 - 1/16 G06F 1/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に係合孔が開口された機器本体と、 この機器本体に支持され、機器本体の上面を上方から覆
    い隠す閉じ位置と、機器本体の上面を露出させるように
    起立する開き位置とに亘って回動可能な開閉部材と、 この開閉部材に設置され、開閉部材を上記閉じ位置に回
    動させた時に、上記機器本体の係合孔に抜き差し可能に
    挿入されて、この係合孔の開口縁部に引っ掛かるロック
    位置と、上記係合孔の開口縁部から離脱されるロック解
    除位置とに亘って人為的にスライド操作される弾性変形
    が可能なラッチ片と、このラッチ片 を常時ロック位置に向けて付勢するばね
    と、を備えている携帯形電子機器において、上記ラッチ片は、上記係合孔内に挿入される側面に第1
    の凸部を有し、上記係合孔は、上記ラッチ片をロック位
    置からロック解除位置に向けてスライドさせた時に、上
    記第1の凸部が引っ掛かる第2の凸部を有し、これら第
    1の凸部と第2の凸部とは、上記開閉部材が閉じ位置か
    ら開き位置に回動された時に互いに離脱されるととも
    に、 上記係合孔は、上記ラッチ片がロック解除位置にスライ
    ドされた時に、上記ラッチ片を上記第2の凸部の方向に
    押圧する押圧面を有している ことを特徴とする携帯形電
    子機器。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記第2の凸
    部は、上記ラッチ片をロック位置からロック解除位置に
    向けてスライドさせた時に、上記第1の凸部に摺動可能
    に接触されて、上記ラッチ片を第2の凸部から離脱する
    方向に変形させるガイド面を有していることを特徴とす
    る携帯形電子機器。
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