JP3166891B2 - 2入力・2出力型流体制御用ディスク弁 - Google Patents

2入力・2出力型流体制御用ディスク弁

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JP3166891B2
JP3166891B2 JP17206594A JP17206594A JP3166891B2 JP 3166891 B2 JP3166891 B2 JP 3166891B2 JP 17206594 A JP17206594 A JP 17206594A JP 17206594 A JP17206594 A JP 17206594A JP 3166891 B2 JP3166891 B2 JP 3166891B2
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智寛 西
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、2つの流体入口と2つ
の流体出口とを備え、ディスクの回転のみにより流れの
流量と方向とを制御することの可能な、2入力・2出力
型の流体制御用ディスク弁に関する。本発明の2入力・
2出力型流体制御用ディスク弁は、例えば、水の電気分
解により水素イオンリッチの酸性水と水酸イオンリッチ
のアルカリ性水を生成する電解槽に接続して、電解槽か
ら流出する酸性水とアルカリ性水の流量比率を制御した
り、酸性水とアルカリ性水の吐出方向を切換えたりする
ために、好適に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】水酸イオン(OH)リッチのアルカリ
性水は、従来“アルカリイオン水”とも呼ばれており、
飲料に供する場合には健康増進に効果があり、お茶・コ
ーヒー等や料理に使用する場合には味を引き立たせる効
果があると考えられている。また、水素イオン(H
リッチの酸性水は、麺類をゆでたりするのに適するもの
として知られており、水素イオン濃度の高い酸性の水は
台所のまな板や布巾の滅菌・殺菌等に有用である。
【0003】このようなアルカリ性水や酸性水を得るた
め、従来、イオンリッチ水生成装置(業界では、しばし
ば、イオン水生成装置と呼ばれている)が使用されてい
る。イオンリッチ水生成装置は水の電気分解を利用した
もので、陽極と陰極を備えた電解槽を有する。電極間に
直流電圧を印加すると、陽極と水との界面においては、
水の電離により水中に存在するOHは陽極に電子を与
えて酸化され、酸素ガスとなって系から除去される。そ
の結果、陽極と水との界面ではH濃度が高まり、H
リッチの酸性水が生成される。他方、陰極と水との界面
では、Hは陰極から電子を受け取って水素に還元さ
れ、水素ガスとなって除去されるので、OH濃度が高
まり、陰極側にはOHリッチのアルカリ性水が生成さ
れる。
【0004】イオンリッチ水生成用の電解槽において
は、所望の水素イオン濃度の電解水を得るため、アルカ
リ性水と酸性水の相対的な流量比率を制御するのが好ま
しい。また、電解槽の使用に伴い電極には炭酸カルシウ
ムなどの堆積物が析出し、電解効率を低下させるので、
特開昭51-77584号に開示されているように、適当な時期
に反対極性の電圧を電極に印加することにより堆積物を
解離させるのが好ましい。逆電圧印加中は、電解槽から
流出する水は飲用に適さないので、廃棄する必要があ
る。
【0005】特開平1-104388号の第5図には、流量制御
弁と方向切換え弁とを備えたイオンリッチ水生成装置が
開示されている。流量制御弁8は、アルカリ性水と酸性
水の流量比率を制御するために使用される。スライド弁
23の形の方向切換え弁は、逆電圧印加中に電解水をド
レーン21から排出させるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平1-104388号のイ
オンリッチ水生成装置においては、流量制御弁の操作部
と方向切換え弁の操作部との2つの操作部があるので、
流量と方向を単一のアクチュエータによって制御するこ
とができない。また、スライド弁が使用してあるので、
モータのような電動アクチュエータによって流量と方向
を自動制御するのが困難である。さらに、流量制御弁と
方向切換え弁が別々に設けてあるので、構造が複雑とな
る。
【0007】本発明の目的は、2種の流れの流量と方向
を単一のアクチュエータによって制御することの可能
な、2入力・2出力型の流体制御弁を提供することにあ
る。
【0008】他の観点においては、本発明の目的は、モ
ータのような電動アクチュエータによって流量と方向を
制御することが可能で、自動制御の容易な、2入力・2
出力型の流体制御弁を提供することにある。
【0009】更に他の観点においては、本発明の目的
は、ディスクの回転のみにより2種の流れの流量と方向
を制御することが可能で、構造簡素でコンパクトな、2
入力・2出力型の流体制御用ディスク弁を提供すること
にある。
【0010】別の観点においては、本発明の目的は、イ
オンリッチ水生成装置の電解槽から流出する酸性水とア
ルカリ性水の流量比率と吐出方向の制御に好適に使用す
ることが可能な、2入力・2出力型の流体制御弁を提供
することにある。
【0011】
【発明の構成】
【課題を解決するための手段および作用の概要】本発明
の2入力・2出力型の流体制御弁は、2つの流体入口と
2つの流体出口を備え、2種の流体の流れの流量比率を
制御したり吐出方向を切換えたりするようになってい
る。本発明の最も簡素な実施形態においては、本発明の
2入力・2出力型の流体制御弁は、平坦な接合面に沿っ
て互いにすべり係合する静止部材および回転ディスク
と、このディスクの軸線を中心としてディスクを回転さ
せる駆動手段とを有する。
【0012】この静止部材の接合面には、ディスクの回
転軸線を中心とする所定半径の円に沿って、第1の流体
出口に連通する第1の出力ポートと、第1の流体入口に
連通する第1の入力ポートと、第2の流体入口に連通す
る第2の入力ポートと、第2の流体出口に連通する第2
の出力ポートとが、互いに円周方向に離間して前記の順
序で開口させてある。
【0013】回転ディスクは流れの流量と方向を制御す
るもので、この回転ディスクには、互いにほぼ直径方向
に対向する扇形の第1および第2の凹みが形成してあ
り、これらの凹みは静止部材の夫々のポートに相対峙す
るべくディスクの接合面に開口させてある。これらの凹
みの間において、この回転ディスクには、静止部材の第
1および第2入力ポートの開度を制御する閉鎖面が形成
してある。
【0014】回転ディスクのこれらの凹みの少なくとも
一方は、第1および第2入力ポートといづれか一方の出
力ポートとを同時に連通させるが、第1および第2入力
ポートと第1および第2出力ポートのすべてを同時には
連通させないような円周方向広がりを有する。
【0015】このような構成であるから、駆動手段によ
ってディスクを回転させ、ディスクの一方の凹みを静止
部材の第1および第2入力ポートに整合させると共に第
1又は第2出力ポートに整合させたときには、第1およ
び第2入力ポートから入来する流体の全量は選択的に第
1又は第2出力ポートから流出せられる。また、ディス
クの夫々の凹みを、夫々、第1入力ポートおよび第1出
力ポート並びに第2入力ポートおよび第2出力ポートに
整合させると、第1および第2入力ポートから入来する
流体は、夫々、第1および第2出力ポートから流出せら
れる。更に、ディスクの閉鎖面が第1又は第2入力ポー
トを部分的に閉鎖しているときには、第1出力ポートか
ら流出する流体と第2出力ポートから流出する流体の流
量比率が制御される。このようにして、ディスクを回転
させるだけで、流れの流量と方向を制御することができ
る。
【0016】本発明の2入力・2出力型流体制御弁は、
可動制御部材として唯一の回転ディスクを有するのみで
あるから、構造が極めて簡単であり、コンパクトに形成
することができる。また、ディスクの回転運動のみによ
り流れの流量と方向が制御されるので、モータのような
電動駆動手段によってディスクの回転角位置を電気的に
制御することができ、流れを自動制御するのに適してい
る。
【0017】静止部材の入力ポートは、流れの流量比率
を連続的に変えるように構成することもできるし、段階
的に変えるように構成することもできる。イオンリッチ
水生成装置の電解槽から流出する酸性水とアルカリ性水
の流量比率を制御する用途に本発明の流体制御弁を適用
する場合には、酸性水とアルカリ性水の流量比率は予め
設定された比率に従って段階的に変われば充分である。
このような用途の場合には、第1入力ポートおよび第2
入力ポートの少なくとも一方は互いに円周方向に離間さ
れた少なくとも2つの独立したオリフィスによって形成
し、ディスクの閉鎖面がいづれかのオリフィスを閉鎖す
ることにより第1出力ポートから流出する流体と第2出
力ポートから流出する流体の流量比率が段階的に制御さ
れるようにするのが好ましい。このようにすれば、ディ
スクの回転角位置の制御をラフにすることができるの
で、モータ制御プログラムを簡素化することができる。
【0018】流れの流量比率を連続的に制御したい場合
には、第1入力ポートおよび第2入力ポートの少なくと
も一方は、円周方向に延長する細長いオリフィスによっ
て形成することができる。
【0019】本発明の上記特徴や効果、ならびに、他の
特徴や利点は、以下の実施例の記載に従い更に明らかと
なろう。
【0020】
【実施例】添付図面には、本発明の2入力・2出力型流
体制御弁を家庭用ないし業務用の水処理装置に組み込ん
だ実施例を示す。図1を参照するに、この水処理装置1
0は例えば流し12を備えた台所カウンター14上に載
置して使用するようになっている。図示した使用例で
は、流しにはシングルレバー型の湯水混合栓16が設置
してあり、この湯水混合栓16には給湯パイプ16Aを
介して給湯機(図示せず)からの湯が供給され、水道管
(図示せず)に接続された給水パイプ16Bから上水が
供給されるようになっている。湯水混合栓16のスパウ
ト18には切換え弁機構を内蔵した蛇口アダプタ20が
取付けてあり、このアダプタ20は上水供給ホース22
と処理水吐出ホース24とにより水処理装置10に接続
されている。アダプタ20のハンドル26を所定位置に
回すと、水栓16からの上水は上水供給ホース22によ
り水処理装置10に送られ、処理された水は吐出ホース
24からアダプタ20に送り返され、その出口28から
吐出される。ハンドル26を他の位置に回すと、水栓1
6からの未処理の上水(又は湯水混合物)は水処理装置
10を経由することなくアダプタ20の出口28からそ
のまゝ吐出される。水処理装置10には更に捨て水ホー
ス30が接続してあり、水処理装置内で生じた不要な水
を流し12に排出させるようになっている。
【0021】図2を参照するに、この水処理装置10
は、水道水中に浮遊する赤錆や微生物などの粒子成分を
予めフィルターの濾過作用により除去し、次に、水道水
中に溶存する残留塩素やトリハロメタンや臭気物質のよ
うな有害な或いは不本意な物質を活性炭の吸着作用によ
り除去し、斯く浄化された浄水を必要に応じて更に電気
分解して酸性水やアルカリ性水を生成するようになって
いる。このため、この水処理装置10は、中空糸膜フィ
ルターのようなフィルター(図示せず)が内蔵された濾
過段32と、活性炭素繊維或いは粒状活性炭が収容され
た活性炭カートリッジ34からなる吸着段と、イオンリ
ッチ水(酸性水やアルカリ性水)生成用の電解槽36と
を備えている。水処理装置のこれらの構成要素は、底板
38付きのベース40に支持され、外側ケース42によ
って囲われている。
【0022】水栓16からの上水は上水供給ホース22
を介して濾過段32に送られ、濾過された上水はホース
44を介して活性炭カートリッジ34に送られる。活性
炭カートリッジ34はステンレスなどの金属で形成され
ており、その底部には電気ヒーター46が設けてある。
定期的に或いは使用者のスイッチ操作により電気ヒータ
ー46に通電することにより、活性炭カートリッジ34
は加熱される。加熱によりカートリッジ34内の活性炭
は煮沸滅菌されると共に、活性炭に吸着された塩素やト
リハロメタンは脱着され、活性炭が再生される。カート
リッジ34の出口48には感温切換え弁50が接続して
あり、活性炭再生時に発生する熱水や水蒸気を出口52
に送り、非再生時には上水を出口54に送るようになっ
ている。出口52はホースと継手(図示せず)を介して
捨て水ホース30に適宜接続されており、熱水や水蒸気
を流し12に排出させるようになっている。また、出口
54はホース(図示せず)を介して電解槽36の入口に
接続されている。
【0023】図3から図8を参照しながら電解槽36の
構成の1例を説明する。図示した電解槽36は無隔膜型
のもので、樹脂製の縦長の耐圧ケース56を有する。図
3からよく分かるように、ケース56の凹みに、第1側
方電極板58と中央電極板60と第2側方電極板62と
の3枚の電極板を複数の樹脂製スペーサ64を挟みなが
ら順次配置し、カバー66をケース56に液密にねじ止
めすることにより、電解槽36が組立られる。中央電極
板60の両側に2枚の側方電極板を夫々配置したことに
より、この電解槽36は並列二重構造になっている。夫
々の電極板には端子68が固定してあり、コードを介し
て直流電源に接続されるようになっている。アルカリ性
水生成モードにおいては、側方電極板58および62が
陽極となり中央電極板60が陰極となるように電圧が印
加される。酸性水生成モードにおいては、逆極性の電圧
が印加される。
【0024】図4からよく分かるように、ケース56に
は、浄水入口70と、第1電解水出口72(この出口
は、アルカリ性水供給モードではアルカリ性水出口とな
り、酸性水供給モードでは酸性水出口となる)と、第2
電解水出口74(アルカリ性水供給モードでは酸性水出
口となり、酸性水供給モードではアルカリ性水出口とな
る)が形成してある。入口70は断面略三角形の分配通
路76に連通している。この分配通路76は、図5から
よく分かるように、ケース56とカバー66とによって
形成されており、電極板の上下方向全長にわたって延長
している。
【0025】図8の拡大断面図からよく分かるように、
中央電極板60の両側には2つの通水路78が形成され
ている。これらの通水路は電極板と協動して電解室とし
て作用するものである。電極板間には水平方向に延長す
る複数のスペーサ64が配置してあるので、浄水入口7
0から分配通路76に沿って流下した水は、図8に示し
たように通水路78に水平方向に流入する。電極間隔を
十分に狭くすれば、通水路78を水平方向に流れる水流
は層流となる。従って、電極板間に隔膜を設けなくて
も、電解により電極板表面に沿って夫々生成した酸性水
とアルカリ性水とを別々に回収することができる。
【0026】中央電極板60の表面に沿って生成した電
解水は、第1電解水回収通路80内に回収され、第1出
口72から吐出される。この第1電解水回収通路80
は、ケース56とカバー66とによって画成されてお
り、分配通路32と同様に電極板の上下方向全長にわた
って延長している。側方電極板58および62の表面に
沿って生成した電解水は第2電解水回収通路82内に回
収される。このため、夫々の側方電極板にはスリット8
4が形成してあり、側方電極板58および62の表面に
沿って流れる電解水が第2電解水回収通路82内に流入
するようになっている。第2電解水回収通路82内に回
収された電解水は連絡ポート86を介して第2出口74
から吐出される。
【0027】再び図2を参照するに、電解槽36の下部
には、本発明の2入力・2出力型流体制御弁を備えたバ
ルブユニット88が接続され、電解槽36の電解水出口
72および74から流出する2種の電解水(酸性水とア
ルカリ性水)の流量制御と方向制御を行うようになって
いる。バルブユニット88は、本発明の流体制御弁90
と電動アクチュエータ92とで構成することができる。
【0028】図9から図12を参照しながら本発明の2
入力・2出力型流体制御弁の実施例を説明するに、流体
制御弁90は静止部材94と回転ディスク96とを有す
る。静止部材94と回転ディスク96は、夫々、平坦な
接合面98および100を備え、これらの接合面に沿っ
て互いに液密にすべり係合している。すべり摩擦を低減
すると共に固着を防止するため、静止部材94と回転デ
ィスク96は、フッ素樹脂を主成分とする素材(例え
ば、NTN精密樹脂(株)の低摩擦樹脂“ベアリー”)
で形成するのが好ましい。回転ディスク96はシャフト
102によって回転駆動されるようになっており、この
ため、シャフト102のピン104はディスク96のノ
ッチ106に係合させてある。シャフト102の回転駆
動と回転角位置の制御は電動アクチュエータ92によっ
て行われるもので、このアクチュエータは、従来型の減
速ギャ付きモータ(図示省略)と、シャフト102の回
転角位置を検出するロータリエンコーダ(図示省略)の
ような従来型の角位置検出装置とで構成することができ
る。
【0029】図示した実施例においては、静止部材94
は、2つの流体入口と2つの流体出口を備えたハウジン
グ108の円柱形ボア110内に嵌合してある。ハウジ
ング108に対して静止部材94を回り止めするため、
静止部材94にはノッチ112が形成してあり、ハウジ
ング108の突起114と係合するようになっている。
円柱形ボア110内に静止部材94を位置決めし、その
上に回転ディスク96を配置し、ディスク96のノッチ
106にシャフト102のピン104を係合させ、カバ
ー116をハウジング108にネジ止めすることによ
り、制御弁90を組立ることができる。電動アクチュエ
ータ92はネジなどによりこのカバー116に適宜固定
することができる。図示した実施例では、シャフト10
2は回転ディスク96と静止部材94を貫通し、その下
端がハウジング108のボア110の底部に設けた孔1
18(図11)に軸支されるようになっている。しか
し、シャフト102はカバー116のみによって軸支し
てもよい。
【0030】ハウジング108には第1入口120と第
2入口122が形成してあり、これらの入口は、夫々、
電解槽36の第1電解水出口72および第2出口74に
接続されている。ハウジング108の入口120および
122は、対応する内部通路(その1つを図12に参照
番号124で示す)を介して、ボア110の底面に開口
した第1電解水出口126および第2電解水出口128
(図11)に夫々連通している。図11からよく分かる
ように、ボア110の底面には、更に、使用水通路の入
口130と捨て水通路の入口132が開口させてあり、
これらの通路は、ハウジングの内部通路を介して、夫
々、ハウジング108に固定されたニップル134およ
び136に連通している。ニップル134にはホース2
4(図1)が接続され、ニップル136には捨て水ホー
ス30が接続される。ハウジング108の底面に開口し
たこれらの出入口130、126、128、132は、
図11に示したように、ディスク96の軸線を中心とす
る所定半径の円に沿って、かつ、互いに円周方向に離間
して、配置してある。
【0031】図10からよく分かるように、静止部材9
4の下面には、これらの出入口130、126、12
8、132に夫々相対峙するように、使用水出口(第1
流体出口)138と、第1電解水入口(第1流体入口)
140と、第2電解水入口(第2流体入口)142と、
捨て水出口(第2流体出口)144が形成してある。図
12から分かるように、ハウジング108の出入口13
0、126、128、132とそれらに対応する静止部
材94の出入口138、140、142、144は段付
き形状を有し、対応する出入口間に環状のシール部材
(その1つを図12に参照番号146で示す)を配置す
ることによりハウジング108と静止部材94が液密に
シールされるようになっている。
【0032】静止部材94の使用水出口138および捨
て水出口144は、静止部材94の接合面98に開口す
る夫々1つの使用水出力ポート(第1出力ポート)14
8および捨て水出力ポート(第2出力ポート)150に
夫々連通させてある。これに対して、図示した実施例で
は、静止部材94の第1電解水入口140は接合面98
に開口する独立した2つのオリフィス(第1入力ポー
ト)152Aおよび152Bに連通させてあり、第2電
解水入口142は2つのオリフィス(第2入力ポート)
154Aおよび154Bに連通させてある。図示した実
施例では、オリフィス152Aは大径であり、オリフィ
ス152Bと154Aは中間的な直径を有し、オリフィ
ス154Bは小径になっている。
【0033】静止部材94の接合面98に開口するこれ
らの出力ポート148および150並びにオリフィス1
52および154は、回転ディスク96によって制御さ
れる。このため、図10からよく分かるように、ディス
ク96の下面には、直径方向に対向する扇形の2つの凹
み156および158が形成してある。図示した実施例
では、凹み158に比べ、凹み156の方が大きな円周
方向広がりを有する。この凹み156は、2種の入力オ
リフィス152および154といづれかの出力ポート1
48又は150に跨がるような広がりを有する。これら
の凹み156と158の間には閉鎖面160が形成して
あり、いづれかのオリフィス152又は154を閉鎖す
るようになっている。図15を参照しながら後述するよ
うに、ディスク96を回転させ、いづれかの又はすべて
の入力オリフィス152および154を凹み156又は
158を介していづれかの出力ポート148又は150
に連通させることにより、水の吐出先が切換えられる。
また、閉鎖面160によりオリフィス152B又は15
4Aを閉鎖することにより、流量が段階的に可変制御さ
れる。閉鎖面160の円周方向幅はオリフィス152B
および154Aの直径より大きくしてあり、確実にオリ
フィスを閉鎖できるようになっている。
【0034】再び図2を参照するに、水処理装置10の
ベース40には操作表示部162が設けてある。また、
ベース40内には、水処理装置10の活性炭再生用の電
気ヒーター46や電解槽36や電動アクチュエータ92
のモータを制御するための制御装置が配置してある。
【0035】図13には、操作表示部162のレイアウ
トの1例を示す。操作表示部162には、使用者の指令
に応じてカートリッジ34内の活性炭を再生させるため
の活性炭手動再生スイッチ164、活性炭自動再生モー
ドにおける活性炭再生時刻を設定するための再生時刻設
定スイッチ166、液晶表示パネル168、使用者が使
用水の種類を選択するための選択スイッチ170および
172、選択された水の種類を表示する発光ダイオード
174などを設けることができる。図示したレイアウト
では、操作表示部162は、選択スイッチ170又は1
72を操作することにより、フィルター32と活性炭カ
ートリッジ34によって浄化された浄水と、この浄水を
更に電解することにより得られる酸性水又はアルカリ性
水を選択できるようになっている。また、アルカリ性水
のpHは強中弱の3段階に調節することができる。例え
ば、酸性水吐出モードにおいてはpH6.5の弱酸性水
が得られ、アルカリ性水吐出モードにおいてはpH8.
5、pH9.0、又はpH9.5のアルカリ性水が得られ
るようにすることができる。
【0036】この水処理装置10の制御装置の構成の1
例を図14に示す。制御装置176の電力は電源コード
178(図1)を介して商用交流電源180から得られ
る。制御装置176はプログラムされたマイクロコンピ
ュータ(以下、マイコン)182を有する。このマイコ
ン182は、電解槽36に供給される直流電流の電力と
極性を制御すると共に、流体制御弁90の回転ディスク
96を駆動するための電動アクチュエータ92を制御
し、かつ、活性炭カートリッジ34の活性炭再生用ヒー
ター46への通電を制御するようにプログラムされてい
る。
【0037】マイコン182はモータドライバを介して
電動アクチュエータ92の減速ギヤ付きモータを駆動す
る。アクチュエータ92に内蔵されたロータリエンコー
ダは減速ギヤの最終出力段の回転角位置を検出し、その
信号をマイコン182に送る。マイコン182は、ロー
タリエンコーダからの信号に応じてアクチュエータ92
を制御することにより、制御弁90のシャフト102
(ひいては、回転ディスク96)を所望の回転角位置に
制御する。
【0038】制御装置176は、商用交流電源180か
らの電流を全波整流するためのダイオード・ブリッジ1
84と、スイッチング電源回路186を有する。概略的
には、この制御装置176は、マイコン182が各種の
パラメータに基づいて電解槽36の要求電解電力を理論
的に演算し、電解槽に実際に供給される電力が要求電解
電力になるようにマイコン182がスイッチング電源回
路186をフィードバック制御するように構成されてい
る。より詳しくは、スイッチング電源回路186は、フ
ォトカプラー188と、その出力を平滑化するコンデン
サ190と、パルス幅変調機能を有するスイッチング電
源用IC192と、スイッチング・トランジスタ194
と、スイッチング・トランス196を有する。
【0039】商用交流電源180からの電流はダイオー
ド・ブリッジ184により全波整流され、その直流出力
はスイッチング・トランス196の一次側に印加され
る。スイッチング・トランス196の一次コイルを流れ
る直流電流のパルス幅は、スイッチング電源用IC19
2によって駆動されるスイッチング・トランジスタ19
4により制御され、一次側パルスのデューティー比に応
じた電力がスイッチング・トランス196の二次コイル
に誘起される。スイッチング・トランス196の二次コ
イルは、電圧の極性を反転させるための切換えスイッチ
198を介して電解槽36の電極板に接続されている。
切換えスイッチ198はマイコン182によって駆動さ
れるリレー200により制御される。
【0040】電解槽36とスイッチング・トランス19
6とを接続する配線には、電解槽に流れる電流を検出す
るための電流検出用抵抗202が直列接続してあると共
に、電解槽に印加される電圧を検出するための一対の電
圧検出用抵抗204が並列接続してある。これらの抵抗
202および204の接続部はマイコンのA/D変換入
力端子に接続してあり、マイコン182は接続部の電位
を周期的にチェックすることにより電解槽に供給される
電流と電圧を検出する。
【0041】制御装置176は、更に、活性炭再生用ヒ
ーター46への通電を制御するソリッド・ステート・リ
レー(SSR)206を備え、このリレーはマイコン1
82によって制御される。活性炭カートリッジ34の底
部にはサーミスタ208が接触させてあり、カートリッ
ジ底部の温度はサーミスタ208によって検出され、そ
の信号はマイコン182に入力される。
【0042】図15を併せ参照しながら流体制御弁90
および制御装置176の動作並びにこの水処理装置10
の使用の態様を説明するに、使用者が操作スイッチ17
0又は172の操作により“浄水”を選択した時には、
マイコン182は流体制御弁90のディスク96を図1
5(A)に示した角位置に位置決めする。この位置にお
いては、ディスク96の第1凹み156は、すべての入
力オリフィス152および154と使用水出力ポート1
48に整合している。また、第2凹み158に整合する
捨て水出力ポート150は入力オリフィス152および
154から遮断されている。従って、入力オリフィス1
52および154は凹み156を介して使用水出力ポー
ト148に連通せられており、電解槽36の2つの出口
72および74からハウジング108の入口120およ
び122を介して制御弁90に入来する水の全量が使用
水出力ポート148を介して使用水吐出ホース24に送
られるようになっている。
【0043】この浄水供給モードにおいては、電解槽3
6には電力は供給されない。使用者が切換えハンドル2
6(図1)の操作により水栓16を水処理装置10に接
続して水栓16を開けると、水道水は中空糸膜フィルタ
ー32と活性炭カートリッジ34を通過して浄化され、
浄水は休止中の電解槽36を経て使用水吐出ホース24
に送られ、蛇口28から吐出される。
【0044】使用者が“アルカリ性水”を選択した時に
は、流体制御弁90のディスク96は図15(B)に示
した角位置に回転される。この角位置では、入力オリフ
ィス152Aおよび152Bはディスク96の第1凹み
156を介して使用水出力ポート148に連通せられ、
入力オリフィス154Bは第2凹み158を介して捨て
水出力ポート150に連通せられる。入力オリフィス1
52Aおよび152Bの口径は入力オリフィス154B
の口径よりも大きく、また、ディスク96の閉鎖面16
0は入力オリフィス154Aを閉鎖しているので、使用
水出力ポート148に流れる水の流量は捨て水ポート1
50に流れる水の流量よりも大きい。入力オリフィス1
52A、152Bおよび154Bの口径は、例えば、電
解槽36の第1出口72から使用水出力ポート148に
流れる水の流量が4l/分となり、電解槽36の第2出
口74から捨て水ポート150に流れる水の流量が1l
/分となるように設定するのが好ましい。ディスク96
の閉鎖面160の円周方向幅は入力オリフィス154A
の口径よりも大きくしてあるので、ディスク96の角位
置を高精度に位置決めしなくても、オリフィス154A
を確実に閉鎖することができる。従って、アクチュエー
タ92のモータをラフに制御することが可能になる。
【0045】このアルカリ性水供給モードにおいては、
中央電極板60が陰極となり、側方電極板58および6
2が陽極となるような極性で電解槽36に電圧が印加さ
れる。従って、陰極板60の表面に沿ってアルカリ性水
が生成して電解槽36の第1出口72に送られ、陽極板
58および62の表面に沿って酸性水が生成して第2出
口74に送られる。流体制御弁90の作用により、電解
槽36の第1出口72に流れるアルカリ性水の流量は4
l/分に制御され、第2出口74に流れる酸性水の流量
は1l/分に制御される。アルカリ性水供給モードにお
いては生成した酸性水は捨て水となるので、酸性水の流
量は最小限にするのが好ましい。しかし、酸性水の流量
を過剰に抑制すると、生成した酸性水がアルカリ性水に
混入するので、アルカリ性水のpHを所望値まで高める
のが困難になる。アルカリ性水と酸性水の流量比率を
4:1にすることにより、最良の効率が得られる。電解
槽36への供給電力は使用者が選択した所望のpH(例
えば、pH8.5、pH9.0、又はpH9.5)が得ら
れるようにマイコン182によって制御される。得られ
たアルカリ性水は吐出ホース24を介して蛇口に送ら
れ、酸性水は捨て水ホース30を介して流しに捨てられ
る。
【0046】使用者が“酸性水”を選択した時には、リ
レー200を励磁することにより切換えスイッチ198
が反転され、中央電極板60が陽極となり側方電極板5
8および62が陰極となるような極性で電解槽36に電
力が供給される。従って、電解槽36の第1出口72に
は酸性水が得られ、第2出口74にはアルカリ性水が出
力される。また、流体制御弁90のディスク96は図1
5(C)に示した角位置に回転される。この角位置で
は、使用水出口148への酸性水の流量は例えば3l/
分になり、捨て水出口150へのアルカリ性水の流量は
2l/分になる。酸性水は蛇口に送られ、アルカリ性水
は捨て水として流しに捨てられる。
【0047】電解槽36の使用に伴い、陰極板の表面に
はCaCO3、Ca(OH)2、Mg(OH)2などが析出
し、電解槽の性能を低下させる。そこで、この技術分野
において周知のように、適当な時期に前回の使用時とは
逆の極性の電圧を印加することにより、析出物を溶解さ
せ、電極板から除去すること(以下、逆電清掃という)
が好ましい。この逆電清掃中に電解槽36から流出する
水には析出物が溶解しており、飲用に適さないので、捨
てるのが好ましい。そこで、この逆電清掃モードにおい
ては、回転ディスク96は図15(D)に示した角位置
に位置決めされる。この角位置では、電解槽36から流
出する水の全量は捨て水出口150に送られ、ホース3
0を介して流しに捨てられる。
【0048】また、活性炭カートリッジ34への通水に
伴い、活性炭は物質を吸着し、活性炭の吸着性能が低下
する。そこで、水処理装置10の非使用時の適当な時期
に活性炭カートリッジ34を加熱して活性炭を再生する
のが好ましい。制御装置176のマイコン182は、再
生時刻設定スイッチ166により設定された再生時刻が
到来した時、或いは手動再生スイッチ164が押された
時には、ヒーター46に通電するようにプログラムされ
ている。ヒーター46への通電により、カートリッジ3
4内の水は沸騰し、カートリッジ34内の活性炭は煮沸
滅菌されると共に、活性炭に吸着されたトリハロメンの
ような揮発性の物質や塩素イオンは脱着され、活性炭が
再生される。カートリッジ34内の滞留水と活性炭に含
まれた水が蒸発すると、サーミスタ208により検出さ
れるカートリッジ34底部の温度が上昇する。マイコン
182はカートリッジ34底部の温度が例えば120℃
を超えると、ヒーター46への通電を終了させる。
【0049】マイコン182は、水処理装置10の非使
用時にアクチュエータ92のモータを定期的に駆動して
回転ディスク96を回転させるようにプログラムするの
が好ましい。このようにすれば、回転ディスク96が静
止部材94に固着するのを防止することができる。
【0050】図16は前述した本発明の流体制御弁90
のレイアウトの変化形を示す。図16には前述した構成
要素と共通する構成要素は同じ参照番号で示し、説明は
省略する。このレイアウトにおいては、夫々の入力ポー
ト152および154は円周方向に延長する細長い単一
のポートとして形成されている。図16(A)および図
16(D)の位置では、入力ポート152および154
から入来した流体の全量は、夫々、第1出口148又は
第2出口150に送られる。ディスク96が図16
(C)の位置にある時には、入力ポート152および1
54から入来した流体は、夫々、第1出口148および
第2出口150に送られる。図16(B)に示したよう
に、ディスク96の閉鎖面160が入力ポート152又
は154を部分的に閉鎖すると、第1出口148および
第2出口150から流出する流量比率が増減せられる。
このレイアウトでは、ディスク96の回転角位置を制御
することにより、流量比率を連続的に変えることができ
る。
【0051】以上には本発明を水処理装置の流体制御弁
に適用した実施例について記載したが、本発明は斯る応
用例に限定されるものではなく、本発明の流体制御弁は
2種の流体の流量と方向の制御に広く利用することがで
きる。また、静止部材94およびディスク96のポート
のレイアウトは適宜変更することができる。ディスク9
6は手動により回転駆動することもできるし、モータ以
外のアクチュエータによって駆動してもよい。
【0052】
【発明の効果】本発明の2入力・2出力型流体制御弁9
0は、ディスク96を回転させるだけで2種の流れの流
量と方向を制御することができるので、操作が著しく簡
単である。
【0053】他の観点においては、ディスク96の回転
運動のみにより流れの流量と方向が制御されるので、モ
ータのような電動アクチュエータ92によってディスク
96を制御することができ、流れを電気的に自動制御す
るのに適している。
【0054】更に他の観点においては、流体制御弁90
は、静止部材94と回転ディスク96と駆動手段(シャ
フト)102のみで構成することができるので、構造が
極めて簡単であり、コンパクトかつ安価に形成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の流体制御弁が組み込まれた水
処理装置の使用例を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した水処理装置の分解斜視図
である。
【図3】図3は、図2に示した電解槽の分解斜視図であ
る。
【図4】図4は、図3のIV−IVに沿った断面図で、電解
槽の組立状態を示す。
【図5】図5は、図4のV−V線に沿った断面図で、図面
簡素化のため電極板とスペーサは省略してある。
【図6】図6は、図4のVI−VI線に沿った断面図であ
る。
【図7】図7は、図4のVII−VII線に沿った断面図であ
る。
【図8】図8は、図5の円内部分の拡大図である。
【図9】図9は、流体制御弁の分解斜視図である。
【図10】図10は、図9に示した静止部材とディスク
を斜め下から見た分解斜視図である。
【図11】図11は、図9に示したハウジングの平面図
である。
【図12】図12は、図11のXII−XIIに沿った断面図
である。
【図13】図13は、操作表示部の1例を示す。
【図14】図14は、制御装置のブロック図である。
【図15】図15は、図12のXV−XVに沿った断面図
で、流体制御弁の回転ディスクが異なる角位置にあると
ころを示す。
【図16】図16は、図15と同様の断面図で、静止部
材とディスクのレイアウトの変化形を示す。
【符号の説明】
10: 水処理装置 36: 電解槽 90: 2入力・2出力型流体制御弁 92: 電動アクチュエータ 94: 流体制御弁の静止部材 96: 流体静止の回転ディスク 98: 静止部材の接合面 100: 回転ディスクの接合面 102: ディスクの駆動手段(シャフト) 138: 静止部材の第1流体出口 144: 静止部材の第2流体出口 140: 静止部材の第1流体入口 142: 静止部材の第2流体入口 148: 静止部材の第1出力ポート 150: 静止部材の第2出力ポート 152: 静止部材の第1入力ポート(オリフィス) 154: 静止部材の第2入力ポート(オリフィス) 156、158: 回転ディスクの凹み 160: 回転ディスクの閉鎖面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 朱美 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番 1号 東陶機器株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 11/00 - 11/24 F16K 31/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦な接合面に沿って互いにすべり係合
    する静止部材および回転ディスクと、前記ディスクの軸
    線を中心として前記ディスクを回転させる駆動手段とを
    備え、 前記静止部材の接合面には、前記ディスクの回転軸線を
    中心とする所定半径の円に沿って、第1の流体出口に連
    通する第1の出力ポートと、第1の流体入口に連通する
    第1の入力ポートと、第2の流体入口に連通する第2の
    入力ポートと、第2の流体出口に連通する第2の出力ポ
    ートとが、互いに円周方向に離間して開口させてあり、 前記回転ディスクは、前記静止部材の夫々のポートに相
    対峙するべくディスクの接合面に開口し互いにほぼ直径
    方向に対向する互いに独立した第1および第2の凹み
    と、前記第1および第2入力ポートの開度を制御する閉
    鎖面とを備え、 前記回転ディスクの第1および第2の凹みの少なくとも
    一方は、前記第1および第2入力ポートといづれか一方
    の出力ポートとを同時に連通させるが、第1および第2
    入力ポートと第1および第2出力ポートのすべてを同時
    には連通させないような円周方向広がりを有し、 もって、ディスクの回転角位置に応じて、ディスクの前
    記一方の凹みが静止部材の第1および第2入力ポートと
    第1又は第2出力ポートと整合しているときには第1お
    よび第2入力ポートから入来する流体の全量が選択的に
    第1又は第2出力ポートから流出せられ、ディスクの夫
    々の凹みが、夫々、第1入力ポートおよび第1出力ポー
    ト並びに第2入力ポートおよび第2出力ポートと整合し
    ているときには第1および第2入力ポートから入来する
    流体は夫々第1および第2出力ポートから流出せられ、
    ディスクの閉鎖面が第1又は第2入力ポートを部分的に
    閉鎖しているときには第1出力ポートから流出する流体
    と第2出力ポートから流出する流体の流量比率が制御さ
    れることを特徴とする2入力・2出力型の流体制御用デ
    ィスク弁。
  2. 【請求項2】 前記第1入力ポートおよび第2入力ポー
    トの少なくとも一方は互いに円周方向に離間された少な
    くとも2つのオリフィスからなり、ディスクの閉鎖面が
    いづれかのオリフィスを閉鎖することにより第1出力ポ
    ートから流出する流体と第2出力ポートから流出する流
    体の流量比率が段階的に制御されることを特徴とする請
    求項1に基づく流体制御用ディスク弁。
  3. 【請求項3】 ディスクの前記閉鎖面は前記オリフィス
    の直径よりも実質的に大きな円周方向幅を有することを
    特徴とする請求項2に基づく流体制御用ディスク弁。
  4. 【請求項4】 前記第1入力ポートおよび第2入力ポー
    トの少なくとも一方は円周方向に延長する細長いオリフ
    ィスからなり、ディスクの閉鎖面が前記オリフィスを部
    分的に閉鎖することにより第1出力ポートから流出する
    流体と第2出力ポートから流出する流体の流量比率が連
    続的に制御されることを特徴とする請求項1に基づく流
    体制御用ディスク弁。
  5. 【請求項5】 ディスクを回転させる前記駆動手段は、
    制御手段によって制御される電動モータからなる請求項
    1から4のいづれかに基づく流体制御用ディスク弁。
  6. 【請求項6】 前記制御手段はモータを定期的に駆動し
    て回転ディスクを回転させることにより回転ディスクが
    静止部材に固着するのを防止することを特徴とする請求
    項5に基づく流体制御用ディスク弁。
  7. 【請求項7】 前記ディスク弁は、水の電気分解により
    水素イオンリッチの酸性水と水酸イオンリッチのアルカ
    リ性水を生成する電解槽に接続され、電解槽から流出す
    る酸性水とアルカリ性水の流量比率制御と方向制御に使
    用されることを特徴とする請求項1から6のいづれかに
    基づく流体制御用ディスク弁。
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