JP3165426B2 - 2重底容器及びその製造方法 - Google Patents

2重底容器及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、一体成形されている、二重構造になる容器
に関し、詳しくは、容器本体の内殻と外殻と蓋が連結さ
れ一体的に成形されている二重構造になる容器及びその
製造方法に関する。
[従来の技術] 近年包装技術の発達により、優れた緩衝性や断熱性を
有する二重底構造の容器が提案され、普及している。
また、1重構造の容器で単に蓋と容器本体がヒンジを
介して一体的に連続している容器も知られている。
しかしながら、従来の二重構造の容器は、容器本体の
内殻と外殻と蓋が別々に成形されているため、それぞれ
を組み込むのが繁雑であり、また、蓋と容器本体が連結
されていないため蓋が外れやすいという欠点があった。
そのため、蓋と容器本体との間に別個に成形したヒン
ジを入れ接着剤、クリップ、ビスなどで固定することに
より蓋が取れ易いという欠点を改良したものが提案され
ているが、ヒンジを取り付ける作業が必要であり、さら
に製造工程が繁雑になるという欠点があった。
また、蓋をヒンジを介して一体的に連続した容器は、
2重底構造でないため断熱性及び緩衝性がなく、例え
ば、弁当等に用いた場合は内容物がすぐに冷え、精密機
械部品の包装にも使用することができない欠点がある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、前記従来技術の欠点を改良し、製造が簡単
であり、断熱性及び緩衝性に優れた容器であって、包装
しやすく、しかも蓋が容器本体から外れ難い2重構造容
器を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者は、このような状況の下、上記課題を解決す
るために鋭意検討を重ねた結果、容器本体の内殻と容器
本体の外殻と蓋の三者をヒンジを介して連続一体的に成
形することにより、上記目的を達成できることを見い出
し、この知見に基づき、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、次の各項の発明よりなるもので
ある。
1 容器本体の外殻と、物品収納部を有する容器本体の
内殻と、蓋部との3部分から成り、容器本体の外殻部と
容器本体の内殻部と蓋部のいずれか一つを中間にして前
記3部分が2個のヒンジ部を介して一体的に連結されて
おり、第1のヒンジを折り曲げることにより外殻の中に
内殻を嵌合して、内殻の底と外殻が重なってなる2重底
構造を形成し、第2のヒンジを折り曲げることにより内
殻の上に蓋を嵌合されるように形成し、かつ、前記内
殻、外殻、蓋及びヒンジが一体的に連続した材質で成形
されていることを特徴とする熱可塑性樹脂製2重底容
器。
2 容器本体の外殻と、物品収納部を有する容器本体の
内殻と、外蓋と内蓋との4部分からなり、容器本体の外
殻と容器本体の内殻と、外蓋と内蓋が3個のヒンジを介
して一体的に連結されており、第1のヒンジを折り曲げ
ることにより容器本体の外殻の中に内殻が嵌合して2重
底構造を形成し、第2のヒンジを折り曲げることにより
該内殻の上面に内蓋がかぶさり物品収納部を封鎖し、第
3のヒンジを折り曲げることにより前記外蓋が内蓋の上
にかぶさり2重蓋構造を形成し、かつ前記外殻、内殻、
外蓋、内蓋及びヒンジが一体的に連続した材質で成形さ
れていることを特徴とする熱可塑性樹脂製2重底容器。
3 本体外殻、内殻、蓋部が1列に配置されている第1
項又は第2項記載の2重底容器。
4 合成樹脂シートを加熱し、真空成形又は圧空成形に
より容器本体部及び蓋部を一体的に製造する方法におい
て、容器本体の外殻部と、物品収納部を有する容器本体
の内殻部と、蓋部並びにこれら3部分を連結する2個の
ヒンジ部とから成る形状の凹凸面を有する金型を使用し
て成形することを特徴とする2重底容器の製造方法。
5 合成樹脂シートを加熱し、真空成形又は圧空成形に
より容器本体部及び蓋部を一体的に製造する方法におい
て、容器本体の外殻部と、物品収納部を有する容器本体
の内殻部と、外蓋部と内蓋部並びにこれら4部分を連結
する3個のヒンジ部とから成る凹凸面を有する金型を使
用して成形することを特徴とする2重底容器の製造方
法。
6 本体外殻、内殻、蓋部が1列に配置されている第5
項記載の製造方法。
7 蓋が左右に分かれ中央部から開放される構造であ
り、ヒンジ部が1個増加した第1項又は第2項記載の2
重底容器。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の上記第1項発明容器は、容器本体の外殻と内
殻と蓋からなり、これらを2個のヒンジにより連結して
いる。この場合、本体容器外殻には実施例で示すような
フランジ部を設けるのが望ましく、該フランジは、容器
本体の内殻又は蓋の周縁に設けた溝と嵌合してこれらを
固定することができる。
本発明容器本体の外殻の形状は、三角形、四角形、五
角形、六角形などの多角形、その多角形の一部の辺が円
弧状になった形、円形、半円形、随円形など種々の形状
にすることができるが通常は長方形がヒンジ部を長くし
て丈夫にできる点で望ましい。
第1発明容器は、容器本体の内殻と容器本体の外殻と
蓋とは2個のヒンジを介して連結されていることが必要
である。この連結の態様は、3部分のうちのどれを中間
にするかによって種々の態様があるが、例えば、容器本
体の外殻に容器本体の内殻と蓋がそれぞれヒンジを介し
て連結しているもの、容器本体の内殻に容器本体の外殻
と蓋がそれぞれヒンジを介して連結しているもの、蓋
に、容器本体の外殻と容器本体の内殻がそれぞれヒンジ
を介して連結しているものなどが挙げられる。
これらの連結の態様のうち、容器本体の外殻のフラン
ジに、容器本体の内殻と蓋がそれぞれヒンジを介して連
結しているものが、蓋を折り畳んだときに固定しやす
く、また、安定するので好ましい。
さらに、本発明容器の3部分は直線状に連結している
方が真空又は圧空によるシート成形において、原材料シ
ートの歩留まりのよい点で望ましい。しかし、L字型連
結であっても、2個取り金型にすれば原材料シートの歩
留まりの低下を防ぐことはできる。
ヒンジは薄肉のシートで形成されており、その形状は
種々のものがあるが、断面が波形形状のものが好まし
い。このヒンジにより、容器本体の外殻に容器本体の内
殻と蓋が順次折畳まれ、外殻と内殻とで形成される2重
底構造の容器を構成することができ、また開放すること
もできる。
容器本体の内殻の容器本体の外殻の内側への固定は嵌
め込まれるものであればよく、種々の形状にすることが
できる。例えば、外殻に設けた突堤部に嵌合する溝を内
殻の周縁に設けてこれを外殻の突堤に嵌合させて固定す
る方法を使用することができる。又は、単に内殻の周縁
の寸法を外殻の内面にきっちりと合わせて嵌め込んだ
り、このとき、ヒンジの弾力での戻りを止める溝若しく
は凸状部を設けて固定する方法など用いることができ
る。
蓋部の固定は、上記内殻と同じく、蓋部周縁に設けた
溝を外殻の突堤に嵌合させる方法若しくは外殻をキャッ
プ状にして蓋の周縁の内面の寸法を外殻の外側に合わせ
て、この袋体の周縁をかぶせて固定する方法を用いるこ
とができ、この場合も戻り止め構造を設けることができ
る。
本発明容器の内殻は、収納物品を収納することができ
る収納部を有するものであり、その収納部は1つでもよ
いが2以上を別々に区画して設けてもよい。収納部の形
状は収納物品の形状に合わせて形成すればよく、種々の
形状にすることができる。
さらに、本第1発明容器の上記蓋の形状を上面を陥没
させて、蓋の下面で内殻の物品収納部を封鎖する構造に
することができる。これによって、収納物品が各収納部
の中に隔離して包装することができる。
本第1発明容器の内殻の底部と容器本体の外殻の底部
との間には空間を設けることが好ましい。この空間によ
り、緩衝作用や、断熱作用を得ることができる。この空
間を確実に保つには、内殻の深さを外殻の深さよりも浅
くすることが必要であるが、さらに、内殻の開口部周縁
にフランジを設け、外殻のフランジに内殻のフランジを
重ね合わせることが好ましい。このように内殻にフラン
ジが設けられている場合は、ヒンジは、内殻のフランジ
の周縁に設けられることになる。
本第1発明容器は、物品収納部の下面方向に対して
は、断熱及び緩衝性を発揮するが上方は1重構造であ
り、通常の容器と変わらない。しかし、例えば、弁当箱
として本第1発明容器を利用する場合においては、収納
食品の上方は空気があり、短時間であれば相当の断熱効
果があり、通常の使用には好適である。また、緩衝性に
ついても、上下方向を維持して運送される場合には、下
方に対しての緩衝効果があれば十分な場合が多い。
容器本体の外殻、内殻、蓋、フランジ及びヒンジは、
合成樹脂で一体成形されていることが必要である。
一体成形で製造できるので製造工程が簡単であり、そ
の上に、一体成形により各部品がヒンジで連結されてい
るので、ヒンジの折り曲げを行うだけで2重構造の容器
に組み立てることができ、収納物の包装がやり易い。
一体成形は、真空成形、圧空成形、射出成形など種々
の成形法により行うことができるが、真空成形、圧空成
形が好ましい。
本発明に使用できる合成樹脂としては例えば低密度ポ
リエチレン、低密度鎖状ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、
ブロックポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、AS
樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、メタクリ
ル樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリエステル
(ポリエチレンテレフタレートなど)、ポリカーボネー
ト、ポリウレタン、フッ素樹脂など種々のものを1種又
は2種以上組合せて用いることができる。これらの合成
樹脂のうち、ヒンジ強度が大きいという観点ではポリプ
ロピレンが好ましい。
また、本発明容器が使い捨て用途向きの場合は薄いシ
ートで製造し、反復使用する容器の場合は厚いシートで
強度のある樹脂を使用することができる。
これらの合成樹脂には無機充填剤、有機充填剤や各種
添加物を加えることができる。
例えば、無機充填剤としては、炭酸カルシウム、カオ
リン、タルク、マイカ、シリカ、アスベスト、硫酸バリ
ウム、硫酸カルシウム、金属粉、ガラス繊維、炭素繊
維、金属ウィスカーなどが挙げられ、有機充填剤として
は、木粉、プラスチック繊維などが挙げられ、また添加
剤としては、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、帯電
防止剤、離型剤、可塑剤、滑剤、着色剤、原料などが挙
げられる。
また合成樹脂は発泡させたものを用いることにより、
軽量化とともに、さらに、緩衝性及び断熱性をあげるこ
とができる。
本第2発明容器は、第1発明容器の本体容器外殻、内
殻又は蓋(外殻)の3部分のいずれかの端に内蓋をヒン
ジを介して連結した構造並びに該内蓋が第1発明容器の
3部分の中間に入った構造のものであり、3個のヒンジ
によって4部分を連結している。
本第2発明容器は、上方にも2重構造を設けたもので
あり、断熱効果及び緩衝効果もさらに向上させたもので
ある。
ここに用いる内蓋は、内殻の上面に密着する面を有し
ており、これは内殻の各物品収納部毎の内蓋の役目を果
たし、各物品収納部を蓋して、収納物品を上から固定又
は隔離するものである。
この内蓋は、単なるシートでもよいが、収納物品の上
部形状に合わせて凸部を設けたり、周縁に外殻の周縁に
直接若しくは間接的に嵌合する溝を有するものを使用す
ることができる。内蓋は単独で固定できる構造若しくは
単なるシートとして外殻により周縁若しくは蓋面の数箇
所を上から押さえられて内殻上面に固定される構造にす
ることができる。
この内蓋の上から外蓋が固定される。この固定の方法
は、上記第1発明容器の蓋と同じであり、外蓋の下面に
突起を設けて外蓋の固定とともに、内蓋も固定される構
造にすることができる。
この外蓋の固定によって、外蓋と内蓋の間に空間がで
き上方にも2重蓋構造を形成することができる。
本第2発明容器は、収納物品を隔離することができる
とともに、収納部の上下に空間が形成されているので、
断熱効果及び緩衝効果が一段と優れている。
また、運送中に上下に転倒しても収納物品は収納部内
に維持固定することができる。
第2発明容器の4部分の配列は、第1発明容器と同様
に直線状が原材料シートの歩留まりの点から望ましい
が、L字型若しくは十字型配列も選択することができ
る。
本発明容器において、蓋部(内蓋も含む)を2枚に別
けて中央部から観音開き構造にする容器も本発明容器の
一態様であり、この場合は、蓋1個に対してヒンジ部が
2個必要となりヒンジ部が1個増加する。
外蓋及び内蓋の両方を観音開き構造にすると2個ヒン
ジ部が増加し、このような容器も本発明容器の均等物で
ある。
本発明の上記第4項及び第5項の製造方法は、詳しく
は前記合成樹脂のシートを加熱軟化させ、上記本第1及
び第2発明容器の展開形状の容器本体の外殻、容器本体
の内殻、蓋及びヒンジを形成できる型上に固定し、真空
又は圧空により、合成樹脂シートを型面上に押しつけ
て、シート成形する容器の製造方法である。
成形シートの温度範囲は、樹脂の種類によって異なる
が、例えば、ポリスチレンでは110〜150℃、塩化ビニル
樹脂では80〜150℃、ポリエチレンでは110〜190℃、ポ
リプロピレンでは170〜220℃、ポリカーボネートでは17
0〜200℃が適当である。さらに、その他の真空成形又は
圧空成形の条件は、樹脂の種類、シートの厚み、成形品
の形状などに応じて適宜選択すればよい。
トリミングは、真空成形又は圧空成形と同時に行って
もよく、成形後に行ってもよい。また成形品は、所望に
より熱処理をすることもできる。
[実施例] 次に本発明の一実施例を図面に基づいて具体的に説明
する。
第1図には、本発明の2重構造容器の展開したものが
示されており、第2図には、第1図のA−B線で切断し
た場合の断面が示されている。
容器本体の外殻1は、フランジ4を開口部周縁に有し
ており、平面がほぼ四角形の形状をしている。容器本体
の内殻2は、フランジ6を開口部周縁に有しており、こ
れも平面がほぼ四角形の形状をしている。また蓋3もフ
ランジ7を開口部周縁に有しており、平面がほぼ四角形
の形状をしている。フランジは必ずしも必要ではないが
このようにフランジを設けると、容器本体の内殻2や蓋
3が折畳まれたときに固定しやすいので好ましい。フラ
ンジ4の一辺とフランジ7の一辺とは断面形状が波形の
ヒンジ5を介して連結されており、またフランジ4の他
の一辺とフランジ6の一辺とは、断面形状が波形の薄肉
のヒンジ5と連結されている。第1図及び第2図では、
容器本体の外殻1のフランジ4の対向する辺に容器本体
の内殻2及び蓋3が連結されていて、3部分が一列に配
置されているが、第3図のように容器本体の外殻1のフ
ランジ4の隣接する辺に容器本体の内殻2及び蓋3が連
結されているL字型構造でもよい。
また、本発明容器の他の態様として、第4図のように
蓋3が、中央から分割されて容器本体の外殻1に左右の
ヒンジ部により連結しているものもある。この場合は蓋
は観音開き状に開き、固定するときは、左右の合わせ目
を粘着テープで止めたりすることができる。
上記実施例では、ヒンジ5は折り曲げ可能であり、容
器本体の内殻2と蓋3は順次容器本体の外殻1に折畳ま
れて、二重構造容器を構成する。
容器本体の外殻1のフランジ4の上面には突堤8が、
全周囲に設けられている。一方、容器本体の内殻2のフ
ランジ6の下面にも突堤9が設けられており、内殻2が
折畳まれて外殻1に折り込まれると、突堤8は突堤9に
嵌まり込み、係合する。突堤8、9は、必ずしも必要で
はないが、突堤8、9があると、内殻2は外殻1にしっ
かり固定できる。突堤8は中空である必要はないが突堤
9は中空であることが必要である。突堤8及び突堤9
は、フランジ4、6の全周囲に設けられる必要はなく、
局部的に設けられてもよい。また突堤8はフランジ4の
下面に下向きに設けられてもよい。この場合、突堤9
は、フランジ6の上面に上向きに設けられており、突堤
8は突堤9を嵌込させるため中空であることが必要であ
る。
突堤9の外側には、蓋3が折畳まれると蓋3の側壁10
が接し、蓋3が固定される。なお、突堤8がフランジ4
の下面に設けられているときは蓋3は平面にすることも
できる。
内殻2には、収納部11が設けられている。収納部11の
深さは、外殻1の深さよりも浅くなっており、収納部の
下の空間により優れた断熱性と緩衝性が得られる。な
お、収納部11の底部の一部12は、外殻1の底部に接して
もよい。外殻1の底部に接している部分12は、収納物の
荷重による内殻2のたわみを少なくすることができるの
で突堤8、9が設けられていない場合は好ましい。収納
部11には、その強度を補強するためにリブ13を設けても
よい。
蓋の頂部は第1図、第2図のように平面になっていて
もよいが、第5図のように頂部が凹状になってもよい。
頂部が凹状になっていると、収納部11の仕切部頂部14と
蓋3の凹状部が接するため、収納部11が複数ある場合
は、収納物の収納部間の移動を押さえることができるの
で好ましい。
実施例容器はホモポリプロピレンでできており、ヒン
ジの強度が強く、また透明性があり、外から収納物を見
ることができる。また全体が一体になっているので、内
殻2や蓋3の折り込み操作がしやすく、さらに収納物の
包装がやりやすい。
なお、図示されている容器は、外殻1に内殻2および
蓋3がそれぞれ連結されているが、外殻1と内殻2を入
れ替えて連結してもよいし、外殻1と蓋を入れ替えて連
結してもよい。
第6図には、本第2発明容器の実施例が示されてい
る。
これは、上方から見た平面図であり、左より外蓋3、
外殻1、内殻2及び内蓋31が直線状に配列されていて、
上方が開放された外殻1に内殻2がヒンジ51が折り曲げ
られて嵌合し、次にヒンジ52を折り曲げて内蓋31が内殻
2の収納部11の開口縁を密閉し、その上から外蓋3を嵌
合させて外蓋3を内蓋とともに固定することができる。
内蓋31を外蓋3の左に付けた場合は、先に外蓋3の内側
に内蓋を固定してから、外蓋3を閉鎖することになる。
このように、上下に2重壁構造を形成することは、内
蓋31を外蓋3と外殻1の間に配置しても可能である。
さらに、例えば、外蓋3と外殻1の位置を交換するこ
ともできる。この場合は、内殻2に品物を入れてから、
内蓋31をして、これに外蓋3をかぶせてから外殻1をぐ
るりと回して底に嵌め込むことにより物品を包装するこ
とができる。
本第2発明の実施態様の4部分の配置はL字型若しく
は十字型を採用することができる。
しかし、第1発明と同様、原材料の歩留まりの点で直
線状配置の方が望ましい。
[発明の効果] 以上説明した本発明の構成によれば、また容器本体の
内殻と蓋が折り込み易く、しかも収納物の包装が簡単に
できる容器を提供することができる。本発明容器によれ
ば、収納物品の断熱効果の点から食品包装に有用であ
り、また、緩衝性の良好な点から精密部品の包装に適し
ている。
とくに、上下に2重壁構造を有する容器は、さらに断
熱効果及び緩衝効果が優れている利点がある。
また、本発明容器は、合成樹脂シートを真空成形又は
圧空成形することにより1工程で簡単に製造することが
できる利点もある。
本発明の容器は、電気器具、電気製品、機械部品、計
器類などの包装のように、緩衝性を必要とする包装用容
器として、また、弁当箱や電子レンジ用食品などの食品
包装用容器として使用することができ、極めて有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の二重構造容器の展開されて
いる状態の斜視図であり、第2図は第1図の容器をA−
B線で切断したときの断面図であり、第3図および第4
図は、容器本体の内殻および蓋が容器本体の外殻のフラ
ンジの隣接する辺に連結されている平面図であり、第5
図は、本発明の一実施例の容器が折畳まれた状態の簡略
断面図であり、第6図は本発明容器の他の実施例の平面
図である。 図中符号は、次のものを示す。1:容器本体の外殻、2:容
器本体の内殻、3:蓋、4:フランジ、5:ヒンジ、6:フラン
ジ、7:フランジ、8:突堤、9:突堤、10:側壁、11:収納
部、13:リブ、14:仕切部頂部である。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体の外殻と、物品収納部を有する容
    器本体の内殻と、蓋部との3部分から成り、容器本体の
    外殻部と容器本体の内殻部と蓋部のいずれか一つを中間
    にして前記3部分が2個のヒンジ部を介して一体的に連
    結されており、第1のヒンジを折り曲げることにより外
    殻の中に内殻を嵌合して、内殻の底と外殻が重なってな
    る2重底構造を形成し、第2のヒンジを折り曲げること
    により内殻の上に蓋を嵌合されるように形成し、かつ、
    前記内殻、外殻、蓋及びヒンジが一体的に連続した材質
    で成形されていることを特徴とする熱可塑性樹脂製2重
    底容器。
  2. 【請求項2】容器本体の外殻と、物品収納部を有する容
    器本体の内殻と、外蓋と内蓋との4部分からなり、容器
    本体の外殻と容器本体の内殻と、外蓋と内蓋が3個のヒ
    ンジを介して一体的に連結されており、第1のヒンジを
    折り曲げることにより容器本体の外殻の中に内殻が嵌合
    して2重底構造を形成し、第2のヒンジを折り曲げるこ
    とにより該内殻の上面に内蓋がかぶさり物品収納部を封
    鎖し、第3のヒンジを折り曲げることにより前記外蓋が
    内蓋の上にかぶさり2重蓋構造を形成し、かつ前記外
    殻、内殻、外蓋、内蓋及びヒンジが一体的に連続した材
    質で成形されていることを特徴とする熱可塑性樹脂製2
    重底容器。
  3. 【請求項3】本体外殻、内殻、蓋部が1列に配置されて
    いる請求項1又は2記載の2重底容器。
  4. 【請求項4】合成樹脂シートを加熱し、真空成形又は圧
    空成形により容器本体部及び蓋部を一体的に製造する方
    法において、容器本体の外殻部と、物品収納部を有する
    容器本体の内殻部と、蓋部並びにこれら3部分を連結す
    る2個のヒンジ部とから成る形状の凹凸面を有する金型
    を使用して成形することを特徴とする2重底容器の製造
    方法。
  5. 【請求項5】合成樹脂シートを加熱し、真空成形又は圧
    空成形により容器本体部及び蓋部を一体的に製造する方
    法において、容器本体の外殻部と、物品収納部を有する
    容器本体の内殻部と、外蓋部と内蓋部並びにこれら4部
    分を連結する3個のヒンジ部とから成る凹凸面を有する
    金型を使用して成形することを特徴とする2重底容器の
    製造方法。
  6. 【請求項6】本体外殻、内殻、蓋部が1列に配置されて
    いる請求項5記載の製造方法。
  7. 【請求項7】蓋が左右に分かれ中央部から開放される構
    造であり、ヒンジ部が1個増加した請求項1又は2記載
    の2重底容器。
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