JP3164473B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP3164473B2
JP3164473B2 JP02381294A JP2381294A JP3164473B2 JP 3164473 B2 JP3164473 B2 JP 3164473B2 JP 02381294 A JP02381294 A JP 02381294A JP 2381294 A JP2381294 A JP 2381294A JP 3164473 B2 JP3164473 B2 JP 3164473B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は厚さが 1.0μm以下の
磁性層を有する磁気記録媒体に関し、さらに詳しくは、
電磁変換特性および耐久性に優れ、特にデジタル化した
信号をヘリキャルスキャン方式により記録再生を行う装
置に好適に適用できる前記の磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体は、通常、磁性粉末、結合
剤成分、有機溶剤およびその他の必要成分からなる磁性
塗料をポリエステルフィルムなどの非磁性支持体上に塗
布、乾燥してつくられ、高密度化の要求に応えて、磁性
層を薄くすることが行われている。
【0003】また、近年、信号処理およびデジタル回路
の技術の発展により、ビデオ機器においてもデジタル化
して記録することが行われるようになり、現時点では、
磁性層の厚みが厚いため未飽和デジタル記録が行われて
いるが、デジタル信号の記録再生は、コンピュタ用磁気
ディスク装置の場合のようにオ−バ−ライトが行える飽
和デジタル記録を行うのが好ましく、このような飽和デ
ジタル記録を行うときは磁性層を薄くすることが好まし
い。
【0004】しかしながら、このような記録密度の向上
およびオ−バ−ライト特性の改善のため磁性層を薄くす
ると、非磁性支持体の表面性の影響が現れやすくなり、
磁性層の薄膜化に伴い再生出力が低下するなど電磁変換
特性が悪化するという問題があった。
【0005】このため、非磁性支持体の表面性の影響を
防止して、磁性層の表面平滑性を良好にするため、非磁
性支持体と磁性層との間に非磁性粉末を含む中間層を設
けることが行われているが、この従来の中間層では、非
磁性支持体の表面性の影響が防止される反面、ピンホ−
ルや塗布スジなどが生じ、耐久性が充分に向上されな
い。
【0006】そこで、近年、中間層塗料を塗布した後、
磁性塗料を塗布するときにおける中間層のレオロジ−的
観点から、中間層塗料の組成や塗布方法を改善するなど
して耐久性を改善することが試みられており、中間層が
湿潤状態のうちに厚さが 1.0μm未満の磁性層を設け
て、電磁変換特性とともに耐久性を改善する方法が提案
されている。(特開平4−238111号)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この方法に
おいては、確かに、磁性層表面において、ピンホ−ルや
塗布スジなどの発生は抑制されるものの、磁性層の表面
平滑性は未だ充分に向上されず、中間層を設けることな
く磁性層を直接非磁性支持体上に設けた磁気記録媒体に
比し、かえって電磁変換特性が低下することがある。
【0008】この発明は、かかる現状に鑑み種々検討を
行った結果なされたもので、ピンホ−ルや塗布スジなど
を生じさせることなく、厚さが 1.0μm以下の磁性層の
表面平滑性を充分に向上させ、電磁変換特性および耐久
性を充分に向上させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、非磁性支持
体上に、粒子径の比がカ−ボンブラック以外の非磁性微
粒子(以下、非磁性微粒子と呼称する)の直径もしくは
短軸径/カ−ボンブラックの粒子径にして 1.0〜4.0 の
非磁性微粒子およびカ−ボンブラックを含む中間層を設
け、この中間層上に厚さが 0.2〜1.0 μmの磁性層を設
けることによって、ピンホ−ルや塗布スジなどを生じさ
せることなく、厚さが 1.0μm以下の磁性層の表面粗度
を、非接触表面粗度の周波数解析において102mm-1
での強度と205mm-1での強度の差が9〜15dBと
なるようにして充分に向上させ、電磁変換特性および耐
久性を充分に向上させたものである。また、これらの特
性を、上記中間層の結合剤樹脂と上記磁性層の結合剤樹
脂とがそれぞれ少なくとも1種の官能基(2種以上であ
れば、同じ極性を有する官能基)を持ち、かつ中間層の
上記官能基と磁性層の上記官能基とが異なる極性を有す
るという構成とすることにより、さらに一段と向上させ
るようにしたものである。
【0010】また、非磁性支持体と中間層と磁性層とを
合わせた磁気記録媒体全体の厚さを13μm以下にし
て、充分な記録容量が得られるようにし、電磁変換特性
および耐久性に優れた磁気記録媒体が得られるように
たものである。
【0011】さらに、中間層の結合剤樹脂として、とも
に同じ極性を有する官能基を持った塩化ビニル系樹脂と
ポリウレタン樹脂とを併用することによって、中間層中
の非磁性微粒子およびカ−ボンブラックの分散性を良好
にし、中間層の表面平滑性ひいては磁性層の表面平滑性
をさらに良好にして、磁気記録媒体の電磁変換特性およ
び耐久性を一段と向上させたものである。
【0012】また、磁性層中にアルミナ粒子を含有さ
せ、このアルミナ粒子と中間層のカ−ボンブラック以外
非磁性微粒子の粒子径との比をアルミナ粒子の直径/
中間層のカ−ボンブラック以外の非磁性微粒子の直径も
しくは短軸径にして 3.0〜12.0にすることによって、磁
気記録媒体の耐久性をさらに一段と向上させたものであ
る。
【0013】この発明において、非磁性支持体と磁性層
との間に設ける中間層は、粒子径の比が非磁性微粒子の
直径もしくは短軸径/カ−ボンブラックの粒子径にして
1.0〜4.0 の非磁性微粒子とカ−ボンブラックとを併用
するのが好ましく、このような非磁性微粒子とカ−ボン
ブラックとを併用した中間層を形成すると、乾燥時の中
間層の表面平滑性が良好になる。
【0014】その結果、この中間層の表面性がその上に
積層形成される磁性層の表面性に影響を及ぼして、磁性
層の表面粗度が、非接触表面粗度の周波数解析において
102mm-1での強度と205mm-1での強度の差にし
て9〜15dBとなる磁性層が形成され、厚さが 0.2〜
1.0 μmの磁性層の表面平滑性および耐久性が充分に向
上される。なお、この発明における直径もしくは短軸径
は、それぞれの粒子の平均値である。
【0015】従って、この発明によれば、乾燥時の中間
層の表面平滑性および耐久性が充分に向上され、この中
間層上に形成される厚さが 0.2〜1.0 μmの磁性層の表
面平滑性が充分に向上されて、電磁変換特性および耐久
性が充分に向上された磁気記録媒体が得られる。
【0016】これに対して、併用する非磁性微粒子とカ
−ボンブラックの粒子径の比が、非磁性微粒子の直径も
しくは短軸径/カ−ボンブラックの粒子径にして 1.0未
満であったり、あるいは 4.0を越えたりすると、これら
の粉末の充填性が損なわれ、中間層の表面平滑性が充分
に良好にならず、この中間層上に形成される磁性層の表
面粗度が、非接触表面粗度の周波数解析において102
mm-1での強度と205mm-1での強度の差で9dB未
満になるか、あるいは15dBを超える。
【0017】そして、この周波数解析の強度の差が9d
B未満になると、磁性層表面の平滑性において短周期の
凹凸の頻度が多くなるものの、その高低差が小さくな
り、磁気ヘッドと磁気記録媒体との隙間が小さくなっ
て、磁気ヘッドと磁気記録媒体と摺接部分が大きくな
る結果、耐久性が低下する。また周波数解析の強度の差
が15dBを超えると、長周期の凹凸の頻度が少なくな
るものの、高低の差が大きくなり、磁気ヘッドと磁気記
録媒体との隙間が増大する結果、出力が劣化する。従っ
て、周波数解析の強度の差が9dB未満になるか、ある
いは15dBを超えると、電磁変換特性および耐久性に
優れた磁気記録媒体が得られなくなる。
【0018】また、このような粒子径の比が非磁性微粒
子の直径もしくは短軸径/カ−ボンブラックの粒子径に
して 1.0〜4.0 の非磁性微粒子とカ−ボンブラックとの
配合量は、非磁性微粒子/カ−ボンブラックの体積比に
して70/30〜60/40の範囲内で使用するのが好
ましく、カ−ボンブラックが少なすぎても、また多すぎ
ても、塗布適性が低下して、いわゆる塗布スジ等が磁性
層の表面に出現し、表面平滑性が良好な磁気記録媒体が
得られない。
【0019】中間層の結合剤樹脂としては、塩化ビニル
系樹脂およびポリウレタン樹脂などが使用されるが、と
もに同じ極性を有する官能基を持った塩化ビニル系樹脂
とポリウレタン樹脂とを併用することが好ましく、とも
に同じ極性を有する官能基を持った塩化ビニル系樹脂と
ポリウレタン樹脂とを併用すると、中間層中の非磁性微
粒子およびカ−ボンブラックの分散性が良好となり、中
間層の表面平滑性ひいては磁性層の表面平滑性がさらに
向上されて、磁気記録媒体の電磁変換特性および耐久性
が一段と向上される。
【0020】これに対し、極性の異なる官能基を含む塩
化ビニル系樹脂とポリウレタン樹脂を併用した場合は、
これらの官能基同志が互いにひきあい、その分散向上効
果が相殺されるため、表面平滑性は充分に良好にならな
い。
【0021】さらに、これらの結合剤樹脂に対する非磁
性微粒子およびカ−ボンブラックの配合割合は、これら
の粉末/結合剤樹脂の重量比にして、80/20〜60
/40の範囲内で使用するのが好ましく、これらの粉末
が多すぎると、中間層塗料の放置安定性が劣り、長尺の
磁気記録媒体において、均質な磁気記録媒体を得ること
が難しい。また少なすぎると、いわゆる磁気テ−プのカ
−ルが大きくなり、情報の記録再生時において磁気記録
媒体の走行性が劣り、記録時再生時にデ−タエラ−を生
じる。
【0022】このような中間層に使用される非磁性微粒
子としては、球状、針状、サイコロ状のいずれの形状の
ものを用いてもよく、粒径としては、20〜100nm
のものが好適なものとして使用される。
【0023】具体例としては、たとえば、アルミナ、α
−ヘマタイト、酸化チタン、酸化クロム、酸化亜鉛、硫
酸バリウム、炭酸カルシウム等が挙げられ、商品例の具
体例としては、たとえば、昭和電工社製;ナノタイト6
0、戸田工業社製;TF−100,TF−120,TF
−140,DPN−245、石原産業社製;タイペ−
ク,TT055,CR−50、住友化学工業社製;AK
P−50,AOS−50,HIT−50等が挙げられ
る。
【0024】また、カ−ボンブラックとしては、ファ−
ネスブラック、サ−マルブラック、アセチレンブラック
等のいずれを用いてもよく、粒子径として10〜50n
mのものが好適なものとして使用される。また、いわゆ
る中性のものがよく、pHが6〜8.5 のものが好ましく
使用される。
【0025】商品例の具体例としては、たとえば、キャ
ボット社製;モナ−ク800,モナ−ク880,モナ−
ク900,モナ−ク460,モナ−ク280,モナ−ク
230,モナ−ク120,リ−ガル330R,リ−ガル
415R,リ−ガル250R,リ−ガル99R、コロン
ビアカ−ボン社製;ラ−ベン1250などが挙げられ
る。
【0026】さらに、中間層で使用される結合剤樹脂と
しては、−SO3 M(但し、MはH又はアルカル金
属)、−PO(OH)2 、−PO(OH)(ONR1
2 3 H)(但し、R1 〜R3 はH又はOHもしくはア
ルキル基)、−CO2 M(但し、MはH又はアルカル金
属)等のアニオン性官能基、−NR1 2 3 X(但
し、R1 〜R3 はアルキル基、Xはハロゲン原子)等の
カチオン性官能基を有する塩化ビニル系樹脂およびポリ
ウレタン樹脂が好ましく併用され、これらはともに同じ
極性を有する官能基を持った塩化ビニル系樹脂とポリウ
レタン樹脂が同時に併用される。
【0027】このような塩化ビニル系樹脂としては、た
とえば、日本ゼオン社製;MR110,MR113,M
R116、セキスイ化学工業社製;エスレックE C1
30,エスレックE C110、日信化学工業社製;M
PR−TAO、U.C.C社製;VMCH,MXR−5
27,MXR−536,MXR−535等があげられ
る。
【0028】また、ポリウレタン樹脂としては、たとえ
ば、東洋紡社製;UR8300、UR8700、UR8
200等があげられる。
【0029】なお、中間層の結合剤樹脂としては、これ
らの塩化ビニル系樹脂およびポリウレタン樹脂に加え、
ポリイソシアネ−ト化合物を併用してもよく、この他磁
気記録媒体に使用される結合剤樹脂も必要に応じて用い
ることができる。
【0030】また、中間層塗料中には、潤滑剤を添加し
てもよく、特に、ステアリン酸−n−ブチル等の脂肪酸
エステル系潤滑剤は、この上に積層形成される磁性層と
のぬれ性改善のため、混合して使用するのが好ましく、
さらに、ステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸等
の脂肪酸を添加してもよい。
【0031】この場合、脂肪酸エステル系潤滑剤の使用
量は、非磁性微粒子とカ−ボンブラックの合計量に対し
0.5重量%未満では所期の効果が得られず、 5.0重量%
をこえると中間層の耐久性が低下するため 0.5〜5.0 重
量%の範囲内にするのが好ましい。
【0032】また、脂肪酸の使用量は、非磁性微粒子と
カ−ボンブラックの合計量に対して4.0重量%をこえる
と中間層の耐久性が低下するため 4.0重量%以下にする
ことが好ましい。
【0033】なお、潤滑剤の添加量は、中間層の耐久性
の観点のみで決定されるものではなく、磁気記録媒体の
耐久性の観点から決定され、このような観点から、たと
えば、特開平5−128495号に記載される抽出量に
より添加量を規制する場合、溶媒にn−ヘキサンを用
い、室温で16時間放置して行うとき、脂肪酸エステル
の場合は20〜50mg/m2 の範囲内であることが好
ましく、脂肪酸の場合は10mg/m2 以下であること
が好ましい。
【0034】このような中間層は、前記の非磁性微粒子
およびカ−ボンブラックを、ともに同じ極性を有する官
能基を持った前記の塩化ビニル系樹脂およびポリウレタ
ン樹脂や有機溶剤等とともに混合分散して中間層塗料を
調製し、この中間層塗料を、非磁性支持体上に塗布、乾
燥するなどして形成される。
【0035】ここで、中間層塗料に使用される有機溶剤
としては、従来公知の磁気記録媒体において使用される
ものがいずれも使用され、たとえば、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン等のケ
トン系溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエ−
テル系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル
系溶剤などが単独または混合して使用され、さらにトル
エンなどと混合して使用される。
【0036】このような中間層上に形成される磁性層
は、Fe粉末、Co粉末、Fe−Ni粉末およびバリウ
ムフェライト、ストロンチウムフェライトなどの従来公
知の各種磁性粉末を、結合剤樹脂および有機溶剤等とと
もに混合分散して磁性塗料を調製し、この磁性塗料を、
非磁性支持体上に形成した中間層上に塗布、乾燥するな
どして形成される。
【0037】なお、中間層の結合剤樹脂として、カチオ
ン性の官能基を有するものを用い、磁性層の結合剤樹脂
として、アニオン性の官能基を有するものを用いるな
ど、中間層と磁性層とで極性の異なる官能基を含む樹脂
を用いると、磁性層と中間層の接着性が極性のわずかな
ひきあう力の分、良くなり、耐久性がより向上されるた
め、このような結合剤樹脂を組み合わせて使用するのが
より好ましい。
【0038】
【0039】
【0040】また、磁性層中に含有させる研磨剤として
は、耐久性を充分に向上させるためアルミナが好ましく
使用され、この場合のアルミナ粒子の粒子径は、アルミ
ナ粒子と前記中間層中のカ−ボンブラック以外の非磁性
微粒子の粒子径との比が、アルミナ粒子の直径/前記中
間層中のカ−ボンブラック以外の非磁性微粒子の直径も
しくは短軸径にして 3.0より小さいと耐久性を充分に向
上させることができず、12.0より大きいと磁気ヘッドに
傷つきが生じるため、 3.0〜12.0の範囲内のものが好ま
しく使用され、特に 3.3〜10.0の範囲内のものが好まし
く使用される。
【0041】このように磁性層中に含有させるアルミナ
の添加量は、Feに対してAlとして 6.5〜15.0重量%
含有されていることが好ましく、Feに対してAlとし
て 6.5重量%より少ないと耐久性が充分に向上されず、
15.0重量%より多くなると非磁性成分が多くなり、再生
出力が低下する。
【0042】アルミナはこのように磁性層中に添加して
も、あるい磁性粉末中に含有させてもよく、いずれの
場合もアルミナの含有により研磨力が向上して、耐久性
が向上される。
【0043】この発明の磁気記録媒体は、以上のように
して非磁性支持体上に中間層および磁性層を積層して形
成されるが、充分な記録容量を得るとともに磁気記録媒
体の電磁変換特性および耐久性をさら充分なものとす
るため、非磁性支持体と中間層と磁性層とを合わせた全
体の厚さを13μm以下にし、磁性層の角型比が 0.78
以上、残留磁束密度が3000ガウス以上となるように
するのが好ましい。
【0044】このような角型比が0.78以上で、残留磁束
密度が3000ガウス以上の磁性層は、非磁性支持体上
に中間層塗料を塗布後、その乾燥前に磁性塗料を塗布
し、乾燥時に磁場配向処理を行うことにより形成され
る。磁性層はこのような磁場配向処理により磁性粉末の
配向が良好になるほど緻密になって耐久性が向上され、
角型比が0.78以上で、残留磁束密度が3000ガウス以
上になると、磁性粉末の配向が充分に良好になり磁性層
が緻密になって、耐久性が一段と向上される。
【0045】また、磁性粉末の充填密度も高くなるほど
磁性層が緻密になって耐久性が良好になるため、磁性粉
末の配向性とともに充填性を向上させることが好まし
く、このような磁性粉末の充填性は磁性層を形成した
後、カレンダで表面平滑化処理を行って調整される。こ
の表面平滑化処理は組成に依存するが、たとえば、80
℃に加熱した金属ロ−ル間を磁性層に対し150kg/
cmの線圧をかけつつ走行させるなどして行われる。
【0046】さらに、この発明の中間層と磁性層とを非
磁性支持体上に設けた場合は、非磁性支持体と中間層と
磁性層とを合わせた全体の厚さが 7.5〜20.0μmの範囲
で充分な耐久性が得られ、非磁性支持体と中間層と磁性
層とを合わせた全体の厚さを13μm以下にすると、充
分な記録容量が得られるとともに充分な耐久性が得られ
る。
【0047】従って、非磁性支持体と中間層と磁性層と
を合わせた全体の厚さを13μm以下にし、磁性層の角
型比が 0.78 以上、残留磁束密度が3000ガウス以上
となるようにすると、充分な記録容量が得られるととも
に磁気記録媒体の電磁変換特性および耐久性が一段と向
上される。
【0048】磁性塗料および中間層塗料の塗布方法とし
ては、従来公知の方法、たとえば、特公平5−5949
1号に記載される方法があり、たとえば、中間層塗料の
塗布には、ロ−ルコ−ト、グラビアコ−ト、エクストル
−ジョンダイコ−ト、カ−テンコ−ト等が用いられ、磁
性塗料の塗布には、エクストル−ジョンダイコ−トが用
いられる。
【0049】
【実施例】次に、この発明の実施例について説明する。 参考例1 酸化チタン(石原産業社製;TTO55、粒子径35nm) 60 重量部 カ−ボンブラック(キャボット社製;モナ−ク800、粒子 15 〃 径17nm) MR110(日本ゼオン社製;−SO3 K含有塩化ビニル系 12.5 〃 樹脂) UR8300(東洋紡社製;−SO3 Na含有ポリウレタン 7.5 〃 樹脂) ステアリン酸−n−ブチル 1.5 〃 シクロヘキサノン 110 〃 トルエン 110 〃 上記組成物を混合し、サンドグラインドミルで分散処理
を行った後、ポリイソシアネ−ト化合物(日本ポリウレ
タン工業社製;コロネ−トL)を5重量部添加して混合
し、平均孔径 0.5μmのフィルタで濾過して、中間層塗
料を得た。
【0050】一方 Fe磁性粉末(Dx値15nm、Al/Fe=0.5 重量%) 80 重量部 MR110(日本ゼオン社製;−SO3 K含有塩化ビニル系 8 〃 樹脂) UR8300(東洋紡社製;−SO3 Na含有ポリウレタン 8 〃 樹脂) アルミナ(粒子径200nm) 8 〃 カ−ボンブラック 4 〃 ステアリン酸−n−ブチル 1.2 〃 ミリスチン酸 1.2 〃 シクロヘキサノン 72.5 〃 メチルエチルケトン 72.5 〃 トルエン 72.5 〃 の組成物を混合し、サンドグラインドミルで分散処理を
行った後、ポリイソシアネ−ト化合物(日本ポリウレタ
ン工業社製;コロネ−トL)を4重量部添加して混合
し、平均孔径 0.5μmのフィルタで濾過して、磁性塗料
を得た。
【0051】次いで、得られた中間層塗料を、厚さ8μ
mのポリエステルフィルム上にグラビアコ−タを用いて
乾燥後の厚さが 2.0μmとなるように塗布し、中間層塗
料が溶剤で湿潤状態にある間に、さらに、得られた磁性
塗料をダイコ−タを用いて乾燥後の厚さが 0.5μmとな
るように塗布し、磁場配向処理を行って乾燥した。
【0052】乾燥後、表面平滑化処理を行い、60℃で
24時間保存して中間層および磁性層を形成した後、下
記の組成のバックコ−ト層用塗料を乾燥後の厚さが 0.7
μmとなるように塗布、乾燥してバックコ−ト層を形成
した。しかる後、8mm幅に裁断して、8mmビデオテ
−プを得た。
【0053】 バックコ−ト層用塗料 カ−ボンブラック(粒子径17nm) 40.50重量部 カ−ボンブラック(粒子径370nm) 0.45 〃 硫酸バリウム 4.05 〃 ニトロセルロ−ス 27.50 〃 ポリウレタン樹脂 19.25 〃 架橋剤 8.25 〃 シクロヘキサノン 78.25 〃 メチルエチルケトン 223.13 〃 トルエン 223.13 〃
【0054】このようにして得られたビデオテ−プの中
間層中の酸化チタンの粒子径/カ−ボンブラックの粒子
径は2.06であった。また磁性層中におけるアルミナ粒子
の粒子径/中間層中の酸化チタンの粒子径は5.71であっ
た。
【0055】参考例2 参考例1 における中間層塗料の組成において、酸化チタ
ンに代えてα−ヘマタイト(昭和電工社製;ナノタイト
60、粒子径60nm)を同量使用した以外は、参考例
と同様にして8mmビデオテ−プを得た。
【0056】このようにして得られたビデオテ−プの中
間層中のα−ヘマタイトの粒子径/カ−ボンブラックの
粒子径は3.53であった。また磁性層中におけるアルミナ
粒子の粒子径/中間層中のα−ヘマタイトの粒子径は3.
33であった。
【0057】参考例3 参考例1 における中間層塗料の組成において、酸化チタ
ンに代えてα−ヘマタイト(戸田工業社製;DPN−2
45、粒子径185nm×31nm)を同量使用した以
外は、参考例1と同様にして8mmビデオテ−プを得
た。
【0058】このようにして得られたビデオテ−プの中
間層中のα−ヘマタイトの短軸径/カ−ボンブラックの
粒子径は1.82であった。また磁性層中におけるアルミナ
粒子の粒子径/中間層中のα−ヘマタイトの短軸径は6.
45であった。
【0059】参考例4 参考例1 における中間層塗料の組成において、カ−ボン
ブラックをモナ−ク800からリ−ガル250(キャボ
ット社製、粒子径35nm)に変更して同量使用した以
外は、参考例1と同様にして8mmビデオテ−プを得
た。
【0060】このようにして得られたビデオテ−プの中
間層中の酸化チタンの粒子径/カ−ボンブラックの粒子
は1.00であった。また磁性層中におけるアルミナ粒子
の粒子径/中間層中の酸化チタンの粒子径は5.71であっ
た。
【0061】参考例5 参考例2 における中間層塗料の組成において、カ−ボン
ブラックをモナ−ク800からリ−ガル250(キャボ
ット社製、粒子径35nm)に変更して同量使用した以
外は、参考例2と同様にして8mmビデオテ−プを得
た。
【0062】このようにして得られたビデオテ−プの中
間層中のα−ヘマタイトの粒子径/カ−ボンブラックの
粒子径は1.71であった。また磁性層中におけるアルミナ
粒子の粒子径/中間層中のα−ヘマタイトの粒子径は3.
33であった。
【0063】参考例6 参考例1 における磁性層の形成において、磁性層の厚み
を 0.5μmから 0.2μmに変更した以外は、参考例1
同様にして8mmビデオテ−プを得た。
【0064】参考例7 参考例1 における磁性層の形成において、磁性層の厚み
を 0.5μmから 1.0μmに変更した以外は、参考例1
同様にして8mmビデオテ−プを得た。
【0065】実施例1 参考例1 における中間層塗料の組成において、MR11
0に代えてエスレックE C130(セキスイ化学工業
社製;−N+ (CH33 Cl- 含有塩化ビニル系樹
脂)を同量使用し、UR8300に代えて−N+ (CH
33 Cl- 含有ポリウレタン樹脂(基本骨格:ブチレ
ン−アジペ−ト/ 4,4−ジフェニルメタンジイソシアネ
−ト、分子量:23000、官能基量: 0.2 meq/g)
を同量使用した以外は、参考例1と同様にして8mmビ
デオテ−プを得た。
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】参考例8 参考例1 における磁性塗料の組成において、粒子径が2
00nmのアルミナに代えて、粒子径が400nmのア
ルミナを同量使用した以外は、参考例1と同様にして8
mmビデオテ−プを得た。このようにして得られたビデ
オテ−プの磁性層中におけるアルミナ粒子の粒子径/中
間層中の酸化チタンの粒子径は11.4であった。
【0072】参考例9 参考例1 における磁性塗料の組成において、粒子径が2
00nmのアルミナに代えて、粒子径が170nmのア
ルミナを同量使用した以外は、参考例1と同様にして8
mmビデオテ−プを得た。このようにして得られたビデ
オテ−プの磁性層中におけるアルミナ粒子の粒子径/中
間層中の酸化チタンの粒子径は4.86であった。
【0073】比較例1参考例1 における中間層塗料の組成において、酸化チタ
ンに代えてα−ヘマタイト(戸田工業社製;TF−10
0、粒子径100nm)を同量使用した以外は、参考例
と同様にして8mmビデオテ−プを得た。
【0074】このようにして得られたビデオテ−プの中
間層中のα−ヘマタイトの粒子径/カ−ボンブラックの
粒子径は5.88であった。また磁性層中におけるアルミナ
粒子の粒子径/中間層中のα−ヘマタイトの粒子径は2.
00であった。
【0075】比較例2 比較例1における磁性塗料の組成において、粒子径が2
00nmのアルミナに代えて、粒子径が170nmのア
ルミナを同量使用し、また、中間層塗料の組成におい
て、カ−ボンブラックをモナ−ク800からセバカルブ
MT−CI(コロンビアンケミストリ−社製、粒子径3
70nm)に変更して同量使用した以外は、比較例1と
同様にして8mmビデオテ−プを得た。
【0076】このようにして得られたビデオテ−プの中
間層中のα−ヘマタイトの粒子径/カ−ボンブラックの
粒子径は0.27であった。また磁性層中におけるアルミナ
粒子の粒子径/中間層中のα−ヘマタイトの粒子径は1.
70であった。
【0077】比較例3参考例1 における磁性層の形成において、磁性層の厚み
を 0.5μmから0.18μmに変更した以外は、参考例1
同様にして8mmビデオテ−プを得た。
【0078】比較例4参考例1 における磁性層の形成において、磁性層の厚み
を 0.5μmから 1.1μmに変更した以外は、参考例1
同様にして8mmビデオテ−プを得た。
【0079】比較例5参考例1 における中間層塗料の組成において、MR11
0に代えてエスレックE C130(セキスイ化学工業
社製;−N+ (CH33 Cl- 含有塩化ビニル系樹
脂)を同量使用した以外は、参考例1と同様にして8m
mビデオテ−プを得た。
【0080】比較例6参考例1 における磁性塗料の組成において、Dx値が1
5nmで、アルミナの含有量がAl/Feで0.5 重量%
のFe磁性粉末に代えて、Dx値が15nmでAl/F
eが0のFe磁性粉末を同量使用し、また、中間層塗料
の組成において、カ−ボンブラックをモナ−ク800か
らセバカルブMT−CI(コロンビアンケミストリ−社
製、粒子径370nm)に変更して同量使用した以外
は、参考例1と同様にして8mmビデオテ−プを得た。
【0081】各参考例、実施例および比較例で得られた
8mmビデオテ−プについて、下記の方法で非接触表面
粗度計で周波数解析による測定をし、電磁変換特性およ
び耐久性を調べた。
【0082】<非接触表面粗度計による周波数解析>非
接触表面粗度測定装置TOPO−3D(WYCO社製)
に対物ヘッドPX−40をセットし、ビデオテ−プの表
面粗度を測定した。次ぎに、同装置を用い、表面粗度の
周波数解析をHanning Window:OFF、Sample Interval:3
、ReferenceLevel:1.000nm 、Maximum Y Value:Automa
tic 、Integration Limit:0.00/mm-1000.00/mm、Integr
ation Area:Absolute のFFTパラメ−タ条件で行い、
周波数が102mm-1の測定強度と205mm-1の測定
強度の差を求めた。
【0083】<電磁変換特性>SONY社製の8mmV
CRを用いて、100%白信号を記録し、この信号を再
生した時の出力をオシロスコ−プで測定した。
【0084】<耐久性>摺動子として直径が6.35mmの
ベアリング銅球を用いた往復摺動試験装置を使用して、
摺動速度30mm/sec 、印加荷重20gで、8mmビ
デオテ−プの表面を鋼球でこすり、摩擦係数が急激に増
すまでの往復摺動回数を測定した。下記表1はその結果
である。
【0085】
【0086】
【発明の効果】上記表1から明らかなように、この発明
で得られた8mmビデオテ−プ(実施例1)は、比較例
1〜6で得られた8mmビデオテ−プに比し、さらには
参考例1〜9で得られた8mmビデオテ−プに比べて
も、電磁変換特性がよくて、耐久性もよい。このことか
らこの発明によって得られる磁気記録媒体は、電磁変換
特性および耐久性が向上されていることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−182178(JP,A) 特開 平6−325345(JP,A) 特開 平4−325917(JP,A) 特開 平4−372712(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/70 - 5/718 G11B 5/738

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に、粒子径の比がカ−ボ
    ンブラック以外の非磁性微粒子の直径もしくは短軸径/
    カ−ボンブラックの粒子径にして 1.0〜4.0 の非磁性微
    粒子およびカ−ボンブラックを含む中間層を設け、この
    中間層上に厚さが 0.2〜1.0 μm磁性層を設けてな
    り、中間層の結合剤樹脂と磁性層の結合剤樹脂とはそれ
    ぞれ少なくとも1種の官能基(2種以上であれば、同じ
    極性を有する官能基)を持ち、かつ中間層の上記官能基
    と磁性層の上記官能基とは極性が異なることを特徴とす
    る磁気記録媒体
  2. 【請求項2】 中間層が、結合剤樹脂としてともに同じ
    極性を有する官能基を持った塩化ビニル系樹脂とポリウ
    レタン樹脂とを含む中間層である請求項1に記載の磁気
    記録媒体
  3. 【請求項3】 磁性層中にアルミナ粒子を含み、このア
    ルミナ粒子と中間層のカ−ボンブラック以外の非磁性微
    粒子の粒子径との比がアルミナ粒子の直径/中間層のカ
    −ボンブラック以外の非磁性微粒子の直径もしくは短軸
    径にして 3.0〜12.0である請求項1または請求項2に記
    載の磁気記録媒体
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