JP3164309B2 - 最尤復号同期検波方法 - Google Patents

最尤復号同期検波方法

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JP3164309B2
JP3164309B2 JP50067696A JP50067696A JP3164309B2 JP 3164309 B2 JP3164309 B2 JP 3164309B2 JP 50067696 A JP50067696 A JP 50067696A JP 50067696 A JP50067696 A JP 50067696A JP 3164309 B2 JP3164309 B2 JP 3164309B2
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文幸 安達
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NTT Docomo Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は、受信された位相変調方式のディジタル信
号をシンボル周期でサンプルした複数の受信信号サンプ
ルを用いて、同期検波用参照信号の最尤推定と、送信シ
ンボルの最尤系列推定とを同時に行う最尤復号同期検波
方法に関する。
従来技術 位相変調波の復調には同期検波や遅延検波が広く用い
られている。同期検波では、遅延検波に比較して優れた
誤り率特性が得られるのが特徴である。同期検波を行う
ためには、受信搬送波の位相を知る必要がある。そこ
で、受信側で搬送波を何らかの手段で再生して、それを
参照信号として受信波の変調位相を検出し、送信符号を
判定する。M相PSKの参照信号の抽出法として、受信信
号をM逓倍して変調位相を除去し、これにより電圧制御
発振器(VCO)を位相制御して搬送波周波数のM倍の周
波数の信号を発生させ、その信号をM分周することによ
り目的の搬送波を再生する逓倍法がある。また、判定し
た符号で受信信号を逆変調して変調位相を除去して、同
様にVCOで搬送波を再生する逆変調法などがある。しか
し、いずれの方法とも、搬送波の抽出、再生過程がVCO
を用いた閉ループを構成しているため搬送波再生が高速
に行なえないという欠点がある。
再生した搬送波には2π/Mラジアンの位相不確定性が
あるために、周期的に既知の信号系列(例えば数シンボ
ル)を送信し、これを用いて位相の不確定性を除去して
いる。この同期検波を、絶対位相を検出するという意味
で絶対同期検波とよぶ。一方、送信側で差動符号化、受
信側で差動復号化処理を行えば位相の不確定性の影響を
除去できるが、誤り率が絶対同期検波の2倍程度にな
る。また、絶対同期検波のビット誤り率特性は遅延検波
より優れている。4相PSKの場合、ビット誤り率0.1%を
確保するために必要な1ビットあたりの受信エネルギー
対雑音電力密度比Eb/Noの、遅延検波と絶対同期検波と
の差は約2.5dBにもなる。
ところで、先に述べた方法と全く異なり、搬送波の再
生を行なわない同期検波が提案されている(文献1;D.Di
vsalar and M.K.Simon,“Multiple−symbol differenti
al detection of MPSK,"IEEE Trans.Commun.,vol.38,p
p.300−308,March 1990および文献2;P.Y.Kan,“Maximum
−likelihood digital data sequence estimation over
the Gaussian channel with unknown carrier phase,"
IEEE Trans.Commun.,vol.COM−35,pp.764−767,July 19
87)。これら文献1,2の方法は、受信された信号をシン
ボル周期で標本化して得られた受信信号サンプルを用い
て送信シンボルの最尤位相系列推定を行う。N個の受信
信号サンプルを用いてNシンボルからなる系列の全てに
対してメトリックを計算し、それが最大となる系列を出
力する。このため、搬送波の位相を再生する必要がな
い。理想的な同期検波にビット誤り率特性が近づけるた
めには系列推定するシンボル数Nを大きくしなければな
らない。しかし、最尤推定するためのメトリック演算の
回数はMN回となるから、変調の位相数Mと送信シンボル
数Nが増大するにつれて演算処理量が指数関数的に増大
するという欠点があった。
この発明の目的は、ビタビアルゴリズムを適用して逐
次的に送信シンボルの系列推定を行なう、処理量を削減
した最尤復号同期検波方法を提供することにある。
発明の開示 この発明の第1の観点によれば、周期的に既知のパイ
ロットシンボルが挿入されたM相位相変調波(MPSK)の
最尤復号同期検波方法において、 (a)送信シンボル周期Tで時点nにおける受信信号を
標本化して受信信号標本znを得、 (b)各時点毎に、連続するQ個の変調位相の組み合わ
せ{φn-q;q=1,2,…,Q−1,Q}で表わされるMQ個の状態
と、そのMQ個のそれぞれの状態へ到達する最も確からし
いパスが一つ前の時点のどの状態から伸びているかを示
すパスをパスメモリに、各状態毎にそれに到達する系列
の確からしさを表わすパスメトリックをメトリックメモ
リに記憶し、 (c)先ず、受信信号標本zn-qをφn-qで逆変調して、
q=0のときの値znexp(−jφ)と、q=1からQ
までの加算値Σzn-qexp(−jφn-q)との内積の実数値
を求め、これを時点n−1の状態Sn-1={φn-q;q=1,
2,…,Q−1,Q}から時点nの状態Sn={φn-q;q=0,1,2,
…,Q−1}への遷移の確からしさを表すブランチメトリ
ックλ(Sn-1→Sn)とし、 (d)このブランチメトリックを時点n−1の状態Sn-1
におけるパスメトリックΛ(Sn-1)に加算して、状態S
n-1を経由する候補系列のパスメトリックΛ(Sn|Sn-1
を求め、 (e)上記ステップ(c)及び(d)の演算を状態Sn
入るパスの時点n−1の状態Sn-1すべてに対して繰り返
し、得られたパスメトリックの大小を比較して最大値を
与える状態Sn-1′を選択し、 (f)この状態Sn-1′を、時点nの状態Snに至る最も確
からしいパスの時点n−1の状態として上記パスメモリ
に記憶するとともに、そのパスメトリックΛ(Sn/
Sn-1′)を時点nの状態SnにおけるパスメトリックΛ
(Sn)として上記メトリックメモリに記憶し、 (g)以上のステップ(c)〜(f)の演算を時点nの
MQ個の全ての状態に対して繰り返して行ない、 (h)次に、復号シンボルを出力するときに、MQ個の状
態におけるパスメトリックの大小を比較し、最大値を与
える状態Sn′を求め、 (i)状態Sn′を出発点としてパスメモリを一定時点D
だけトレースバックし、到達した状態Sn-Dを構成する位
相φn-Dを復号シンボル位相として出力する。
この発明の第2の観点によれば、各時点毎に変調位相
を表すM個の状態のそれぞれへ到達する最も確からしい
パスが1つ手前の時点のどの位相状態から出発している
かを記憶するパスメモリと、各状態毎にそれに到達する
系列の確からしさを表すパスメトリックを記憶するメト
リックメモリとを使って最尤復号を行うM相位相変調信
号の最尤復号同期検波方法であり、 (a)送信シンボル周期で受信波を標本化して時点nに
おける受信信号サンプルznを得て、 (b)時点(n−1)におけるM個の位相状態Sn-1の中
から、時点nの状態Snに到達する最も確からしいパスを
選択するときに、時点n−1におけるM個のうちの1つ
の状態Sn-1からパスメモリをトレースバックして、上記
状態Sn-1を最終状態とする最も確からしい系列 を求め、その系列を用いて参照信号ηより求め、 (c)受信信号サンプルznをφにより逆変調し、上記
参照信号ηとznexp(−jφ)との内積の実数を、
時点n−1の状態Sn-1から時点nの状態Snへの遷移から
確からしさを表すブランチメトリックλ(Sn-1→Sn)と
して求め、 (d)上記ブランチメトリックλ(Sn-1→Sn)を、時点
n−1の状態Sn-1におけるパスメトリックΛ(Sn-1)に
加算して、上記状態Sn-1を経由する候補系列のパスメト
リックΛ(Sn|Sn-1)を求め、 (e)M個の状態Sn-1の全てに対して上記ステップ
(b),(c),(d)の演算を繰り返してM個の候補
系列に対するパスメトリックを求め、それらの大小を比
較して最大値を与える状態Sn-1′を求め、 (f)上記最大値を与える状態Sn-1′を、時点nの状態
Snに至る最も確からしいパスの時点n−1の状態として
上記パスメモリに記憶するとともに、そのパスメトリッ
クΛ(Sn|Sn-1′)を時点nの状態Snにおけるパスメト
リックΛ(Sn)として上記メトリックメモリに記憶し、 (g)上記ステップ(b)〜(f)による演算を時点n
のM個の全ての状態に対して繰り返して行ってM個のパ
スメトリックを求め、大小を比較し、最大値を与える状
態Sn′を求め、 (h)上記状態Sn′を出発点としてパスメモリを一定時
点Dだけトレースバックし、到達した状態Sn-Dを構成す
る位相φn-Dを復号シンボル位相n-Dとして出力する。
この発明の第3の観点によれば、各時点毎に変調位相
を表すM個の状態のそれぞれへ到達する最も確からしい
パスが1つ手前の時点のどの位相状態から出発している
かを記憶するパスメモリと、各状態毎にそれに到達する
系列の確からしさを表すパスメトリックを記憶するメト
リックメモリとを使って最尤復号を行うM相位相変調信
号の最尤復号同期検波方法であり、 (a)送信シンボル周期で受信波を標本化して時点nに
おける受信信号サンプルznを得て、 (b)連続する2個の位相(φnn-1)の組み合わせ
で構成される時点nにおけるM2個の状態Snと、そのM2
の状態のそれぞれへ到達する最も確からしいパスが1つ
前の時点のどの状態Sn-1からの延びているかを示すブラ
ンチメトリックを計算するために、参照信号ηを、予
測係数αを実数として η=(1+α)zn-1exp(−jφn-1)−αzn-2exp(−jφn-2) により求め、 (c)上記参照信号ηとφだけ位相回転した受信信
号サンプルznとの2乗誤差を、Sn-1からSnへの遷移の確
からしさを表すブランチメトリックλ(Sn-1→Sn)とし
て求め、 (d)上記ブランチメトリックλ(Sn-1→Sn)を時点n
−1の状態Sn-1におけるパスメトリックH(Sn-1)に加
算して、Sn-1を経由する候補系列のメトリックH(Sn|S
n-1)を求め、 (e)以上のステップ(b)〜(d)の演算を、M2個の
Sn-1の全てに対して繰り返し、得られたパスメトリック
の大小を比較して最小値を与えるSn-1′を求めて、これ
を、時点nのSnに至る生き残りパスが経由する状態とし
てパスメモリに記憶するとともに、そのパスメトリック
H(Sn|Sn-1′)をSnにおけるパスメトリックH(Sn
としてメトリックメモリに記憶し、 (f)以上のステップ(b)〜(e)の演算を時点nの
M2個の全ての状態Snに対して繰り返してパスメトリック
を求め、大小を比較し、最小値を与える状態Sn′を求
め、上記状態Sn′を出発点としてパスメモリを一定時点
Dだけトレースバックし、到達した状態Sn-Dを構成する
位相φn-Dを復号シンボルn-Kとして出力する。
この発明の第4の観点によれば、上記第3の観点にお
いて、時点Nに、おける状態Snを1個の位相φのみで
表し、上記参照信号を求める処理は、状態Sn-1の1つを
最終状態とする生き残りパス上の時点n−2の位相 を用いて上記参照信号ηにより求める処理である。
このように、この発明の第1の観点による同期検波方
法では、M相位相変調波について、各時点毎に連続する
Q個の変調位相の組み合わせ{φn-q;q=0,1,2,…,Q−
1}で表わせるMQ個の位相差状態を持ち、時点毎に最も
確からしいパスを選択する。各状態には1時点前からM
個のパスが伸びていてそのうちの一つを選択する。この
ため1シンボル当たりのメトリック演算回数はMQ×M=
MQ+1となり、Nシンボルデータ当たり、NMQ+1となる。
この発明の第2の観点によればQの値によらず、メトリ
ック計算回数をM2に減らすことができる。文献1,2と同
一の誤り率はデータシンボル数Nよりはるかに少ないQ
の値で実現できるので、メトリック演算回数は文献1,2
より大幅に低減できるという特徴がある。
図面の簡単な説明 図1はM=4、Q=1のときのトレリス線図。
図2は送信フレーム構成の例を示す図。
図3はこの発明の第1実施例を適用した同期検波受信
機の例を示すブロック図。
図4は第1実施例の誤り率特性と、遅延検波および理
想同期検波による誤り率の理論特性とを示す図。
図5は第2実施例を適用した同期検波受信機の例を示
すブロック図。
図6は第3実施例を適用した同期検波受信機の例を示
すブロック図。
図7は第4実施例を適用した同期検波受信機の例を示
すブロック図。
図8は第5実施例を適用した同期検波受信機の例を示
すブロック図。
図9は第2及び第3実施例の計算機シミュレーション
による誤り率特性を示す図。
図10は第4及び第5実施例の計算機シミュレーション
による誤り率特性を示す図。
図11は第6実施例を適用した同期検波受信機の例を示
すブロック図。
図12は第7実施例を適用した同期検波受信機の例を示
すブロック図。
図13は第8実施例を適用した同期検波受信機の例を示
すブロック図。
図14は第6及び第7実施例の計算機シミュレーション
による誤り率特性を示す図。
図15は第6及び第7実施例の計算機シミュレーション
によるフェージング下の誤り率特性を示す図である。
発明を実施する最良の形態 第1実施例 この発明の第1の実施例についてまず、数式を用いて
説明する。
Nシンボル位相系列φ(n=0,1,2,…,N−1)が送
信されているものとして、これを再尤推定することを考
える。時間(n−1)T≦t≦nTで受信されたM相PSK
信号は z(t)=(2Es/T)1/2exp{j(φ+θ)}+w(t) (1) のように表わせる。ここで、φ={2mπ/M;m=0,1,
…,M−1}は変調位相、Esは1シンボルあたりのエネル
ギー、Tは1シンボル長、θは受信信号キャリアと受信
機局部信号との位相差、w(t)は受信機雑音である。
z(t)をフィルタリングした後、シンボル周期T毎の
離散的時点n=0,1,2,…でサンプリングする。得られた
サンプル系列を{zn;n=0,1,2,…,N−1}で表わす。文
献1,2には、次式で与えられるメトリック を最大とする系列が最尤系列であることが示されてい
る。文献1,2に忠実に系列推定を行なうと、前述したよ
うにMN回のメトリック演算が必要になる。
この発明では、まず式(2)を次式のように変形す
る。
*は複素共役を示し、RE[・]は複素数の実部を表す。
式(3)の右辺において、第1項は系列には無関係で
あるので省略できる。式(3)において、qに関する加
算の上限はnであり、その最大値はN−1になる。この
ため、系列の長さが長くなると処理量が指数関数的に大
きくなる。そこでqに関する加算の上限をQ(<<N)
とし、パスメトリックを次式 のように定義する。このように定義するとΛを最大とす
る系列を、ブランチメトリックを λ(φn-1→φ)=Re{znη exp(−jφ)}
(5) とするMQ状態ビタビアルゴリズムにより逐次的に推定す
ることができるようになる。ここで、ηは次式 で表され、式(1)におけるキャリア(2Es/T)1/2exp
(jθ)の推定値であり、この値ηはサンプル系列zn
に対する同期検波用参照信号として使われる。ビタビア
ルゴリズムの詳細は文献;今井著「符号理論」、電子情
報通信学会を参照。
図1にトレリス線図を示す。簡単のため、M=4,Q=
1としている。また、時点n−1ではそこに到達する生
き残りパスSPが決まっている。時点nの各状態SnはQ個
の位相、φn-q;q=0,1,2,…,Q−1、の組み合わせで表
現されされる。即ち、Sn={φn-q;q=0,1,2,…,Q−
1}である。状態数は全部でMQ個である。時点nの各状
態へは時点n−1のMQ個の状態の中から、Qの値には無
関係にM本のパスが伸びている。時点n−1のある一つ
の状態Sn-1から時点nのある1つの状態Snへの遷移はQ
+1個の位相、φn-q;q=0,1,2,…,Q−1,Q、の組み合わ
せで表現される。この遷移の確からしさを表すブランチ
メトリックを式(5)に基づいて計算し、時点n−1の
状態Sn-1におけるパスメトリックΛ(Sn-1)に加算して
候補系列のパスメトリックΛ(Sn|Sn-1)を求める。こ
れを時点n−1のMQ個の状態Sn-1の内のM個の状態につ
いて計算し、大小を比較して、時点nの状態Snへ至る最
も確からしいパスを一つ選択する。
図2に示すように、復号されたデータの位相の不確定
性を除去するためQシンボルの既知系列がN個のデータ
シンボル毎に周期的に挿入されているものとする。既知
の系列としてQ=1としても特性劣化はわずかである。
以下で復号の詳細を以下に説明する。
(a)時点n−1におけるMQ個の状態Sn-1から時点n
の状態Snに到達する最も確からしいパスを選択するとき
に、まず、式(6)に従って、受信信号サンプル系列z
n-q;q=0,1,2,…,Q−1,Qを、状態SnとSn-1を構成する位
相系列φn-q;q=0,1,2,…,Q−1,Qで逆変調し、q=0の
ときの逆変調結果と、q=1からQまでの逆変調結果の
和との内積をとり、その実数部を、時点n−1の状態S
n-1から時点nの状態Snへの遷移の確からしさを表すブ
ランチメトリックλ(Sn-1→Sn)を求める。
つまり、zn-qにexp(−jφn-q)を乗算することは、
zn-qをφn-qで逆変調したことになり、状態Sn-1を構成
する位相系列φn-q(q=1,2,…,Q)で受信信号サンプ
ル系列zn-qの各対応するものをそれぞれ逆変調し、これ
ら逆変調結果を加算した値ηは式(6)の演算結果と
なる。ηは時点nのサンプルznに対する参照信号とし
て使われる。また受信信号サンプルznにexp(−j
φ)を乗算することによりznをφで逆変調し、この
値と式(6)のηとの内積をとり、その実数部を求め
ると、式(5)のブランチメトリックが得られる。
(b)ブランチメトリックλ(Sn-1→Sn)を、時点n
−1の状態Sn-1におけるパスメトリックΛ(Sn-1)に加
算して、状態Sn-1を経由する候補系列のパスメトリック
スΛ(Sn|Sn-1)を求める。
(c)時点nの状態Snのある1つに到達する、状態S
n-1のなかのM個の状態全てに対して以上の演算を繰り
返してM個の候補系列に対するパスメトリックを求め、
それらの大小を比較して最大値を与える状態Sn-1′を求
める。これを、時点nの状態Snに至る最も確からしいパ
スの時点n−1の状態としてパスメモリに記憶するとと
もに、そのパスメトリックΛ(Sn|Sn-1′)を時点nの
状態SnにおけるパスメトリックΛ(Sn)として記憶す
る。
(d)以上の演算を時点nのMQ個の全ての状態に対し
て繰り返し行なって、MQ個の状態に至る生き残りパスと
パスメトリックを求める。ただし、Qシンボルの既知系
列の状態はQシンボルから構成される唯一の状態として
特定されるので、既知パイロットシンボル系列受信時点
にはその唯一の状態に至るパスのみ生き残りとし(従っ
て、この時点では一つのパスのみ生き残りとなる)、そ
れ以外は除外する。
(e)時点nのMQ個の全ての状態におけるパスメトリ
ックスの大小を比較し、最大値を与える状態Sn′を求
め、状態Sn′を出発点としてパスメモリを一定時点Dだ
けトレースパックし、到達した状態Sn-Dを構成する位相
φn-Dを復号シンボルn-Dとして出力する。ただし、D
はNと等しいかそれより大きい整数である。
図3はこの第1実施例の方法を適用した受信機の例で
ある。入力端子11からの受信波r(t)を準同期検波器
12で局部発振器13からの局部信号と乗算して準同期検波
し、得られた中間周波(又はベースバンド)の受信信号
z(t)を標本化回路14により一定周期(シンボル周期
T)で標本化して受信信号z(t)の複素サンプルzn
得る。これを参照信号生成部15内でそれぞれが遅延量T
を有する遅延回路15D1〜15DQの直列回路に入力して、1
〜Qシンボル遅延したサンプル{zn-q;q=1,2,…,Q}を
求め、逆変調部15Aに与える。逆変調部15Aはビタビ復号
部17から与えられた位相系列φn-1〜φn-Qと上記遅延サ
ンプルzn-1,…,zn-Qから、式(6)により参照信号η
を求め、ブランチメトリック演算部16に与える。ブラン
チメトリック演算部16は、各位相系列に付いて求めた参
照信号ηとビタビ復号部17から与えられたM個の位相
φを使って式(5)により時点nの各状態Snに到るブ
ランチメトリックλをそれぞれ求め、ビタビ復号部17
に与える。ビタビ復号部17にはパスメモリ17pと、パス
メトリックメモリ17mとが設けられている。ビタビ復号
部17では処理(b)〜(e)を行なう。その処理結果と
して得られた復号データを端子18から出力する。
4相PSKにこの発明の第1実施例を適用したときの誤
り率特性の計算機シミュレーション結果を図4に示す。
横軸は1ビット当たりの信号エネルギー対雑音電力密度
の比Eb/Noである。比較のため、理想同期検波と遅延検
波による誤り率のシミュレーション結果もプロットして
ある。ただし、遅延検波を用いるときには送信データを
位相差φ−φn-1で表すことが必要である。図中の実
線は理論値である。誤り率0.1%を確保するための所要E
b/Noの遅延検波と理想同期検波との差は2.4dBであるが
Q=3とすることによりこの発明の特性を2.05dB改善し
て、理想同期検波の所要特性の差を0.35dBまで下げるこ
とができる。演算量を大きくしてQ=4とすれば理想同
期検波に0.25dBまで近付けることができる。
第2実施例 上述の第1実施例では、ビタビ復号における状態数を
MQとし、ブランチメトリックの計算にはφからφn-Q
の合計Q+1個の位相を用いている。こうするとQを大
きくするにつれて誤り率特性が改善するが、状態数MQ
指数関数的に増大するため処理量が指数関数的に増大し
てしまう。そこで、この点をさらに改善した実施例を図
5を参照して以下に説明する。
ビタビ復号アルゴリズムによる復号の基本的動作は第
1実施例と同様である。異なる点は、状態数を変調レベ
ル数と等しいM個とし、時点nの状態をφのみで表す
ことにより、演算量を削減していることである。前述の
ように時点nで使用する参照信号ηは、式(6)から
分かるように、時点n−1からn−Qまでの受信信号サ
ンプルzn-1,…,zn-Qを位相系列φn-1,…,φn-Qで逆変
調したものの和になっている。この第2実施例では、時
点n−1の状態Sn-1から時点nの状態Snへのブランチメ
トリックを計算するときに、既にパスメモリ17pに保持
されている時点n−1の状態Sn-1に至る生き残りパスに
沿って位相をQ−1個トレースバックして の位相を得る。このようにして得られたQ−1個の位相
を式(6)に代入して、各状態Sn-1に至る生き残りパス
に対する参照信号ηを次式 によりそれぞれ計算する。このようにすれば、状態をM
に削減(すなわちブランチメトリックの演算回数を削
減)したままでトレースバックする個数を大きくするこ
とによって、誤り率を理想的同期検波に近づけることが
できる。
この第2の実施例の方法を実施する図5に示す受信機
の、図3に示す受信機と異なる点は、逆変調部15Aにお
いて時点n−1の状態Sn-1に至る生き残りパスのみに付
いて、それらに沿って遡り、それぞれQ−1個の位相 をビタビ復号部17のパスメモリ17pから読み出して式
(7)により参照信号ηを求める点である。ブランチ
メトリック演算部16はその参照信号を使って式(5)に
よりブランチメトリックλを計算する。この実施例に
よる処理を以下に示す。
(a)ビタビ復号部17において時点n−1の状態Sn-1
至る生き残りパスに沿ってトレースパックしてQ−1個
の位相 を得てφn-1と共に参照信号生成部15に与え、参照信号
生成部15において状態Sn-1を経由するパスの参照信号η
を式(7)により求める。
(b)時点n−1におけるM個の位相状態の中から、時
点nの状態Snに到達する最も確からしいパスを選択する
ときに、ブランチメトリック演算部16は参照信号η
受信信号サンプルznとから、時点n−1の状態Sn-1から
時点nの状態Snへの遷移の確からしさを表すブランチメ
トリックλ(Sn-1→Sn)を前述の式(5)により計算す
る。
(c)ビタビ復号部17において、ブランチメトリックλ
(Sn-1→Sn)を時点n−1の状態Sn-1におけるパスメト
リックH(Sn-1)に加算して、状態Sn-1を経由する候補
系列のパスメトリックH(Sn|Sn-1)を求める。
(d)M個の状態Sn-1の全てに対して以上の演算を繰り
返してM個の候補系列に対するパスメトリックを求め、
それらの大小を比較して最大値を与える状態Sn-1′を求
め、これを時点nの状態に至る最も確からしいパスの時
点n−1の状態としてパスメモリ17pに記憶すると共
に、そのパスメトリックH(Sn|Sn-1′)を時点nの状
態SnにおけるパスメトリックH(Sn)としてメトリック
メモリ17mに記憶する。
(e)ビタビ復号部17は以上の演算を時点nのM個の全
ての状態に対して繰り返して行ってM個のパスメトリッ
クを求め、大小を比較し、最大値を与える状態Sn′を求
め、状態Sn′を出発点としてパスメモリを一定時点Dだ
けトレースバックし、到達した状態を復号シンボル位相
n-Dとして出力する。
第3実施例 上述の第2の実施例において、生き残りパスを1個だ
けに限定し、時点n−Qからn−1までの復号シンボル
位相系列(n-1,n-2,n-Q)を用いて、時点nの判
定に用いる参照信号ηにより計算してもよい。生き残りパスが1つであるとい
うことは、その生き残りパスを復号結果の位相系列とす
ることを意味している。この場合の受信機は図6に示す
ように、ビタビアルゴリズムのような最尤系列推定によ
る復号ではなく、判定帰還型復号部19を使って現時点n
での受信信号サンプルznに対する復号誤差が最小となる
ような復号を行う。参照信号生成部15にはそれぞれがシ
ンボル周期Tの遅延量を有するQ段の直列遅延段15B1
15BQが設けられ、その直列遅延回路に復号結果が与
えられている。従って、復号シンボル位相n-1,n-2,
…,n-Qがそれぞれの遅延段から逆変調部15Aに与えら
れ、これらの復号シンボル位相系列と受信信号サンプル
系列zn-1,zn-2,…,zn-Qとから逆変調部15Aは式(8)に
より参照信号ηを演算し、ブランチメトリック演算部
16に与える。この参照信号は、受信サンプル系列zn-1
zn-Qと復号シンボル位相系列n-1n-Qで一義的に定
まるものであり、ブランチメトリック演算部16では式
(5)の演算によりブランチメトリックλを計算して
出力し、判定帰還復号部19ではλを最大にする位相φ
を復号シンボル位相として出力する。
第4実施例 第4の実施例は、第2の実施例におけるトレースバッ
クを省略して更に処理量を削減する。この実施例では、
式(7)に対し忘却係数μ(0≦μ≦1)を導入し、時
点nが古いほど参照信号ηへの寄与を小さくする。即
ち次式 により状態Sn-1を経由するパスの参照信号ηを計算
し、 の位相は時点n−1の状態Sn-1に至る生き残りパス上の
位相系列である。こうすると式(9)は次式 η=zn-1exp(−jφn-1)+μηn-1 (10) のように簡略化することができる。このように生き残り
パス上の一つ前の時点n−2の状態Sn-2における参照信
号ηn-1を用いて状態Sn-1における参照信号ηを逐次
的に計算できるので、第2の実施例より処理量を削減す
ることができる。
この第4実施例の方法を実施する受信機は図7に示す
ように、図5において参照信号生成部15の遅延段を15D1
のみとし、逆変調部15A内に前回の参照信号ηn-1を保持
する参照信号メモリ15Amを設けた構成とすればよい。逆
変調部15Aは、パスメモリ17pから状態Sn-1に到達する生
き残りパスを遡ることにより状態Sn-2の参照信号を読み
出し、それを使って式(10)により時点nの参照信号η
を計算する。その他の部分の動作は図5の場合と同様
である。
第5実施例 上述の第4の実施例において、生き残りパスを1個だ
けとし、時点n−1のみの復号シンボル位相n-1を用
いて、時点nの参照信号ηを次式 η=zn-1exp(−jn-1)+μηn-1 (11) により計算する。この場合の受信機も図8に示すよう
に、図6の場合と同様に判定帰還復号部19が用いられ、
遅延段15B1から時点n−1の復号シンボル位相n-1
逆変調部15Aに与えられる。逆変調部15Aは、参照信号メ
モリ15Amに保持されている前回の参照信号ηn-1と、復
号シンボル位相n-1と、受信信号サンプルzn-1とを使
って式(11)により参照信号ηを計算し、ブランチメ
トリック演算部16に与える。その他の動作は図7の場合
と同様である。
上述の第2〜第5実施例の4相PSKに対する計算機シ
ミュレーション結果を図9及び10に示す。計算機シミュ
レーションでは、変調の絶対位相を受信側で知るために
16シンボル中に1シンボルの無変調パイロットを送信す
るものとした。
図9中の曲線2C及び3Cは第2及び第3実施例の、フェ
ージングのないときの誤り率特性である。横軸は1ビッ
ト当たりの信号エネルギー対雑音電力密度の比Eb/No
ある。比較のため、理想的な同期検波(CD)の特性と遅
延検波(DD)の特性を示してある。Q=20シンボルとす
れば、理想的な同期検波の特性との差を0.5dB以内に縮
めることができる。図10中の曲線4C及び5Cは第4及び第
5実施例の、フェージングのないときの誤り率特性であ
る。μ=0.9とすれば、第2及び第3実施例と同程度の
特性を得ることができる。必要な処理量の大きさは第2
>第4>第3>第5である。
ところで、移動通信では電波が建物などで反射されて
受信されるため、移動しながら送受信すると、受信波に
はマルチパスフェージングが発生し、受信波に現れる不
規則位相回転のために誤りが発生する。以下に示す実施
例では、Mレベル位相変調波の同期検波において、不規
則位相回転を取り除いた参照信号を得る線形予測方法と
予測係数の適応制御方法、及び送信シンボルの系列推定
方法をそれぞれ用いた同期検波方法の例を示す。
第6実施例 第6実施例の方法を適用した受信機の構成例を図11に
示す。この実施例において、各時点nにおける状態を例
えばその時点nとその直前の時点n−1の2つの位相
(φnn-1)で表されるM2個の状態を規定する。M=
4のとき、この実施例における状態遷移を表す図1のト
レリス線図は図1において状態数をM2=16としたものと
なり、時点n−1までは生き残りパスが決定されてい
て、時点nの各状態に接続する生き残りパスを決定する
ときの様子を示している。ブランチメトリック演算部16
では、1つ前の時点n−1の状態Sn-1から時点nの状態
Snへの遷移の確からしさを表すブランチメトリックを計
算する。ビタビ復号部17では、ビタビアルゴリズムによ
り逐次的に送信位相系列を推定する。参照信号適応予測
部15では、フェージングによる受信波の変動を取り除い
た参照信号を予測する。
この第6実施例の特徴は、参照信号ηから計算され
る候補信号と受信信号サンプルznとの2乗誤差をブラン
チメトリックとしてビタビアルゴリズムにより送信位相
系列を推定することと、参照信号を受信信号サンプル系
列から適応予測することにある。ビタビ復号部17では、
ブランチメトリックをもとに、時点nの各状態毎にそれ
に到達する系列の確からしさを表すパスメトリックを計
算し、次いで時点nの各状態へ到達すする最も確からし
いパスが1つ手前の時点のどの状態から出発しているか
を選択し、各状態毎にパス履歴とパスメトリックとをそ
れぞれ、パスメモリ17pとメトリックメモリ17mとに記憶
する。そして、時点nのM2個の状態の中で最小のパスメ
トリックを持つパスを一定時点Dだけ遡って、復号シン
ボル位相n-Dを出力する。
以上の本発明の系列推定アルゴリズムのステップは以
下のようになる。
(a)時点nには、連続する2個の位相(φnn-1
で表されるM2個の状態Snがある。ビタビ復号部17におい
て、時点n−1における状態Sn-1の中から、時点nの状
態Snの1つに到達する最も確からしい状態遷移を選択す
るときに、参照信号適応予測部15は実数の予測係数αを
使って参照信号を次式 η=(1+α)zn-1exp(−jφn-1)−αzn-2exp(−jφn-2) (12) で表わし、線形予測により求める。
(b)次に、ブランチメトリック演算部16は参照信号η
をφだけ位相回転したものを時点nにおける受信信
号の候補信号として、これと受信信号サンプルznとの2
乗誤差 λ(Sn-1→Sn)=|z0−ηnexp(jφ)|2 (13) を、時点n−1の状態Sn-1から時点nの状態Snへの遷移
の確からしさを表すブランチメトリックλ(Sn-1→Sn
とする。
(c)ブランチメトリックλ(Sn-1→Sn)を時点n−1
の状態Sn-1におけるパスメトリックH(Sn-1)に加算し
て、状態Sn-1を経由する候補系列のパスメトリックH
(Sn|Sn-1)を求める。
(d)以上の計算を、時点n−1のM2個の状態Sn-1の全
てに対して繰り返してM2個の候補系列に対するパスメト
リックを求め、それらの大小を比較して最小値を与える
状態Sn-1′を求めて、これを、時点nの状態Snに至る生
き残りパスの時点n−1の状態としてパスメモリ17pに
記憶すると共に、そのパスメトリックH(Sn|Sn-1′)
を時点nの状態SnにおけるパスメトリックH(Sn)とし
てメトリックメモリ17mに記憶する。
(e)以上の演算を時点nのM2個の全ての状態に対して
繰り返して行ってM2個のパスメトリックを求め、大小を
比較し、最小値を与える状態Sn′を求め、この状態を出
発点としてパスメモリ17pを一定時点Dだけトレースバ
ックし、到達した状態を構成する位相φn-Dを復号シン
ボル位相n-Dとして出力する。
第7実施例 上述の第6実施例では時点毎に生き残りパスがM2個あ
るが、処理量を低減するために第7実施例では時点nで
の各状態Snを1個の位相φで表すことにする。こうす
ると生き残りパスは各時点でM個になる。ビタビアルゴ
リズムによる復号の基本動作は図11の第6実施例と同様
であるが、参照信号ηを、φn-1を最終状態とする生
き残りパス上の一つ前の時点の位相 を用いて次式 より計算する。この場合の受信機の構成は図12に示すよ
うに、図11の構成において時点n−1におけるM2個の状
態を表す2つの位相(φn-1n-2)の全ての候補を生
成する代わりに、ビタビ復号部17のパスメモリ17pから
φn-1とそれに続く生き残りパス上の時点n−2の位相 を読み出して、逆変調部15Aに与える。逆変調部15Aは与
えられた位相 と受信信号サンプルzn-1,zn-2とを使って式(14)によ
り参照信号ηを計算する。その他の動作は図11の場合
と同様である。
第8実施例 上述の図12の実施例では時点毎に生き残りパスがM個
あるが、更に処理量を低減するために、この第8実施例
では各時点における生き残りパスを1つとする。従っ
て、復号部はビタビアルゴリズムによる復号ではなく、
図8の場合と同様に各時点毎にシンボル判定を実行する
判定帰還アルゴリズムによる復号を行う。この場合の受
信機の構成を図13に示す。
復号ステップは以下のようになる。
(a)逆変調部15Aにおいて参照信号ηを過去2つの
復号シンボルに対応する復号シンボル位相n-1及び
n-2を用いて η=(1+α)zn-1exp(−jn-1)−αzn-2exp(−jn-2) (15) により求める。
(b)式(5)と同様に、ブランチメトリック演算部16
において参照信号ηをφだけ位相回転させ、時点n
における受信信号候補とし、これと受信信号サンプルzn
との内積の実数値を時点n−1の確定された状態Sn-1
ら現時点nの状態Snに遷移する確からしさのブランチメ
トリック値λ(Sn-1→Sn)とする。
λ(Sn-1→Sn)=Re〔znη exp(−jφ)〕 (16) (c)この演算をφの全てに対して繰り返して、それ
らの大小を比較して最大のブランチメトリックを与える
を求め、これを、復号シンボル位相とし出力す
る。
上述の第6〜8実施例において、時点nで用いる参照
信号を予測するための予測係数αは、例えば時点n−1
における状態Sn-1毎にそれに接続する生き残りパス上の
位相系列を過去に遡って、逐次誤差最小アルゴリズムに
より受信信号サンプルとその線形予測値との誤差を最小
とするように適応予測することができる。その結果、各
生き残りパスは1個の予測係数を有することになる。生
き残りパス上の系列を としたとき(ただし、i=0,1,…,n−1)、時点nで用
いる参照信号を予測するための予測係数α(φn-1
を、次式で与えられる指数重み2乗平均誤差 を最小とするように選ぶ。ここでβは1以下の忘却係数
である。η′n-1-iは、過去全ての時点において等しい
予測係数α(φn-1)を用いて予測したときの時点n−
1−iにおける予測参照信号であり、次式で与えられ
る。
式(18)を最小とするα(φn-1)を求めると となる。これを逐次的に得ることができる。即ち、 ただし、Ω(φ)=δは小さな正の実数であり、Θ
(φ)=0,z-1=0である。
β=1として式(17)を用いて予測係数αを決め、4
相PSKに第6及び第7実施例を適用した場合の、フェー
ジング無しの時の誤り特性の計算機シミュレーション結
果を図14の曲線6C及び7Cに示す。横軸は1ビット当たり
の信号エネルギー対雑音電力密度の比Eb/Noである。比
較のため、理想的な同期検波の特性CD及び遅延検波の特
性DDも示してある。第6実施例による特性6Cは理想的な
同期検波に約1dB以内に近づいている。第7実施例によ
る特性7Cの理想的な同期検波からの差は約1.5dBであ
る。第7実施例は第6実施例に比べて処理量は約1/4程
度になる。
図15にレイリーフェージング下の第6及び第7実施例
の特性を曲線6C,7Cで示す。横軸は平均Eb/Noである。fD
Tはフェージング変動の速さを表し、fDは最大ドップラ
ー周波数(即ち、移動端末機の移動速度/無線搬送波の
波長)、Tは1シンボルの長さである。従って1/Tは伝
送速度を示す。遅延検波では平均Eb/Noを大きくしても
誤り率がある一定値に近づいてしまい、それ以下にはな
らない。ところが、第6実施例及び第7実施例では、平
均Eb/Noを大きくすれば誤り率を小さくできる。
このように、第6及び第7実施例では、予測係数αを
受信波のフェージング状況に適応して変えることができ
るため、フェージングのあるとき、無いときとも遅延検
波より誤り率特性が良くなり、理想的な同期検波特性に
近づけることができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−70329(JP,A) 特開 平7−123125(JP,A) 特開 平6−152670(JP,A) 国際公開95/17052(WO,A1) 国際公開94/29990(WO,A1) IEEE TRANSACTIONS ON COMMUNICATION S,VOL.42,NO.2/3/4, 1994 P.430−439 IEEE TRANSACTIONS ON COMMUNICATION S,VOL.42,NO.1,1994 P. 76−89 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/22

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周期的に既知の信号が挿入されたM相位相
    変調信号の最尤復号同期検波方法であり、以下のステッ
    プを含む: (a)送信シンボル周期Tで時点nにおける受信信号を
    標本化して受信信号サンプルznを得、 (b)各時点毎に、連続するQ個の変調位相の組み合わ
    せ{φn-q;q=1,2,…,Q−1,Q}で表わされるMQ個の状態
    と、そのMQ個のそれぞれの状態へ到達する最も確からし
    いパスが一つ前の時点のどの状態から伸びているかを示
    すパスをパスメモリに、各状態毎にそれに到達する系列
    の確からしさを表わすパスメトリックをメトリックメモ
    リにそれぞれ記憶し、 (c)受信信号サンプルzn-qをφn-qで逆変調し、q=
    0のときの値znexp(−jφ)と、q=1からQまで
    の加算値Σzn-qexp(−jφn-q)との内積の実数値を求
    め、これを時点n−1の状態Sn-1={φn-q;q=1,2,…,
    Q−1,Q}から時点nの状態Sn={φn-q;q=0,1,2,…,Q
    −1}への遷移の確からしさを表すブランチメトリック
    λ(Sn-1→Sn)として求め、 (d)上記ブランチメトリックを時点n−1の状態Sn-1
    におけるパスメトリックΛ(Sn-1)に加算して、状態S
    n-1を経由する候補系列のパスメトリックΛ(Sn|Sn-1
    を求め、 (e)上記ステップ(c),(d)の演算を状態Snに入
    るパスの時点n−1の状態Sn-1すべてに対して繰り返
    し、得られたパスメトリックの大小を比較して最大値を
    与える状態Sn-1′を選択し、 (f)上記状態Sn-1′を、時点nの状態Snに至る最も確
    からしいパスの時点n−1の状態として上記パスメモリ
    に記憶するとともに、そのパスメトリックΛ(Sn|
    Sn-1′)を時点nの状態SnにおけるパスメトリックΛ
    (Sn)として上記メトリックメモリに記憶し、 (g)以上の演算を時点nのMQ個の全ての状態に対して
    繰り返して行ない、 (h)次に、復号シンボルを出力するときに、MQ個の状
    態におけるパスメトリックの大小を比較し、最大値を与
    える状態Sn′を求め、 (i)状態Sn′を出発点として上記パスメモリを一定時
    点Dだけトレースバックし、到達した状態Sn-Dを構成す
    る位相φn-Dを復号シンボルとして出力する。
  2. 【請求項2】各時点毎に変調位相を表すM個の状態のそ
    れぞれへ到達する最も確からしいパスが1つ手前の時点
    のどの位相状態から出発しているかを記憶するパスメモ
    リと、各状態毎にそれに到達する系列の確からしさを表
    すパスメトリックを記憶するメトリックメモリとを使っ
    て最尤復号を行うM相位相変調信号の最尤復号同期検波
    方法であり、以下のステップを含む: (a)送信シンボル周期で受信波を標本化して時点nに
    おける受信信号サンプルznを得て、 (b)時点n−1におけるM個の位相状態Sn-1の中か
    ら、時点nの状態Snに到達する最も確からしいパスを選
    択するときに、時点n−1におけるM個のうちの1つの
    状態Sn-1から上記パスメモリをトレースバックして、上
    記状態Sn-1を最終状態とする最も確からしい系列 を求め、その系列を用いて参照信号ηを次式 より求め、 (c)上記参照信号ηをφだけ位相回転したものと
    上記受信信号サンプルznとの内積を、時点n−1の状態
    Sn-1から時点nの状態Snへの遷移の確からしさを表すブ
    ランチメトリックλ(Sn-1→Sn)として求め、 (d)上記ブランチメトリックλ(Sn-1→Sn)を、時点
    n−1の状態Sn-1におけるパスメトリックΛ(Sn-1)に
    加算して、上記状態Sn-1を経由する候補系列のパスメト
    リックΛ(Sn|Sn-1)を求め、 (e)M個の状態Sn-1の全てに対して上記ステップ
    (b),(c),(d)の演算を繰り返してM個の候補
    系列に対するパスメトリックを求め、それらの大小を比
    較して最大値を与える状態Sn-1′を求め、 (f)上記最大値を与える状態Sn-1′を、時点nの状態
    Snに至る最も確からしいパスの時点n−1の状態として
    上記パスメモリに記憶するとともに、そのパスメトリッ
    クΛ(Sn|Sn-1′)を時点nの状態Snにおけるパスメト
    リックΛ(Sn)として上記メトリックメモリに記憶し、 (g)上記ステップ(e),(f)による演算を時点n
    のM個の全ての状態に対して繰り返して行ってM個のパ
    スメトリックを求め、大小を比較し、最大値を与える状
    態Sn′を求め、 上記状態Sn′を出発点として上記パスメモリを一定時点
    Dだけトレースバックし、 到達した状態Sn-Dとを復号シンボルに対応する復号シン
    ボル位相n-Dとして出力する。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の最尤復号同期検波方法に
    おいて、上記ステップ(b)の上記参照信号ηを求め
    る処理は、忘却係数μを1以下の正の実数として、状態
    Sn-1を経由するパスの上記参照信号ηを、前回求めた
    参照信号ηn-1を使って η=zn-1exp(−jφn-1)+μηn-1 により求める処理である。
  4. 【請求項4】M相位相変調信号の最尤復号同期検波方法
    であり、以下のステップを含む: (a)送信シンボル周期で受信波を標本化して時点nに
    おける受信信号サンプルznを得て、 (b)時点n−1における参照信号ηを復号系列{
    n-q;q=1,2,…,Q−1,Q}を用いて次式 により求め、 (c)上記参照信号ηと−φだけ位相回転した受信
    信号サンプルznとの内積から、時点n−1の状態Sn-1
    ら時点nの状態Snへの遷移の確からしさを表すブランチ
    メトリックλ(Sn-1→Sn)を計算し、 (d)上記ステップ(c)をM個の状態Snの全てに対し
    て繰り返して、それらの大小を比較して最大値を与える
    状態Snを求め、これを、復号シンボルに対応する復号位
    として出力する。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の最尤復号同期検波方法に
    おいて、上記ステップ(b)の上記参照信号ηを得る
    処理は、時点n−1における復号シンボルを表す状態S
    n-1における参照信号ηを、前回求めた参照信号ηn-1
    を使って η=zn-1exp(−jn-1)+μηn-1 により求める処理である。
  6. 【請求項6】各時点毎に変調位相を表すM個の状態のそ
    れぞれへ到達する最も確からしいパスが1つ手前の時点
    のどの位相状態から出発しているかを記憶するパスメモ
    リと、各状態毎にそれに到達する系列の確からしさを表
    すパスメトリックを記憶するメトリックメモリとを使っ
    て最尤復号を行うM相位相変調信号の最尤復号同期検波
    方法であり、以下のステップを含む: (a)送信シンボル周期で受信波を標本化して時点nに
    おける受信信号サンプルznを得て、 (b)連続する2個の位相(φnn-1)の組み合わせ
    で構成される時点nにおけるM2個の状態Snと、そのM2
    の状態のそれぞれへ到達する最も確からしいパスが1つ
    前の時点のどの状態Sn-1からの延びているかを示すブラ
    ンチメトリックを計算するために、参照信号ηを、予
    測係数αを実数として η=(1+α)zn-1exp(−jφn-1)−αzn-2exp(−jφn-2) により求め、 (c)上記参照信号ηと−φだけ位相回転した受信
    信号サンプルznとの2乗誤差を、Sn-1からSnへの遷移の
    確からしさを表すブランチメトリックλ(Sn-1→Sn)と
    して求め、 (d)上記ブランチメトリックλ(Sn-1→Sn)を時点n
    −1の状態Sn-1におけるパスメトリックH(Sn-1)に加
    算して、Sn-1を経由する候補系列のパスメトリックH
    (Sn|Sn-1)を求め、 (e)上記ステップ(b),(c),(d)の演算を、
    M2個のSn-1の全てに対して繰り返し、得られたパスメト
    リックの大小を比較して最小値を与えるSn-1′を求め
    て、これを、時点nのSnに至る生き残りパスが経由する
    状態として上記パスメモリに記憶するとともに、そのパ
    スメトリックH(Sn|Sn-1′)をSnにおけるパスメトリ
    ックH(Sn)として上記メトリックメモリに記憶し、 (f)上記ステップ(e)の演算を時点nのM2個の全て
    の状態Snに対して繰り返してパスメトリックを求め、大
    小を比較し、最小値を与える状態Sn′を求め、上記状態
    Sn′を出発点として上記パスメモリを一定時点Dだけト
    レースバックし、到達した状態Sn-Kを構成する位相φ
    n-Dを復号シンボルに対応する復号シンボル位相n-D
    して出力する。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の最尤復号同期検波方法に
    おいて、時点nにおける状態Snを1個の位相φのみで
    表し、上記ステップ(b)における上記参照信号を求め
    る処理は、αを予測係数とし、状態Sn-1の1つを最終状
    態とする生き残りパス上の時点n−2の位相 を用いて上記参照信号ηにより求める処理である。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の最尤復号同期検波方法に
    おいて、上記参照信号ηを求める処理は、過去2つの
    復号シンボル位相n-1及びn-2を用いて η=(1+α)zn-1exp(−jn-1)−αzn-2exp(−jn-2) により求める処理であり、上記参照信号ηと−φ
    け位相回転した受信信号サンプルznとの内積からブラン
    チメトリックλを計算し、上記ブランチメトリックをM
    個の状態φの全てに対して繰り返して、それらの大小
    を比較して最大値を与える状態φを求め、これを、復
    号シンボル位相φとして出力する。
  9. 【請求項9】請求項6又は7に記載の最尤復号同期検波
    方法において、時点nにおける各状態に接続する生き残
    り系列を求める参照信号を想定するときに、受信信号サ
    ンプルとその線形予測値との誤差を最小とする上記予測
    係数αを、生き残りパスを遡って逐次誤差最小アルゴリ
    ズムにより求める処理を含む。
  10. 【請求項10】請求項8に記載の最尤復号同期検波方法
    において、時点nにおける復号シンボル位相φを求め
    るときの上記参照信号を想定するときに、受信信号サン
    プルとその線形予測値との誤差を最小とする予測係数α
    を、復号系列を遡って逐次誤差最小アルゴリズムにより
    求める処理を含む。
  11. 【請求項11】請求項6,7又は8記載の最尤復号同期検
    波方法において、上記参照信号を求める処理は受信信号
    サンプルzn-2を上記参照信号ηn-1で置き換えて行う。
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