JP3164028B2 - ハイドロメカニカルトランスミッション - Google Patents

ハイドロメカニカルトランスミッション

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JP3164028B2 JP25059197A JP25059197A JP3164028B2 JP 3164028 B2 JP3164028 B2 JP 3164028B2 JP 25059197 A JP25059197 A JP 25059197A JP 25059197 A JP25059197 A JP 25059197A JP 3164028 B2 JP3164028 B2 JP 3164028B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バス、トラッ
ク、各種建設機械、各種産業機械等に用いられる無段変
速機に関し、特に、ハイドロメカニカルトランスミッシ
ョンといわれる無段変速機に関するものである。
【0002】
【背景の技術】ハイドロメカニカルトランスミッション
は、入力軸と出力軸とを結ぶ動力伝達経路に、クラッチ
機構および遊星歯車機構を備えたメカニカルトランスミ
ッションと、液圧ポンプおよび液圧モータを備えたハイ
ドロスタティックトランスミッションとを並設し、無段
階で連続した変速を行なうようにしたものである。
【0003】図1は、本願と同一の出願人によって平成
8年3月12日に出願された特願平8−54434号に
開示されたハイドロメカニカルトランスミッションの模
式図であり、図2は4段階の変速モードと各部の動作と
の関係を示す図である。この先行出願に開示されたハイ
ドロメカニカルトランスミッションは、従来の3段階の
変速モードから4段階の変速モードに多段化し、ロック
アップ作動点を増大している。図1および図2を参照し
て、特願平8−54434号に開示されたハイドロメカ
ニカルトランスミッションの概略構成および動作を説明
する。
【0004】ハイドロメカニカルトランスミッション
は、入力軸1と出力軸2とを結ぶ動力伝達経路に、メカ
ニカルトランスミッション3とハイドロスタティックト
ランスミッション4とを並設している。
【0005】メカニカルトランスミッション3は、第1
遊星歯車機構7と、第2遊星歯車機構8と、第3遊星歯
車機構15と、第1クラッチ機構10と、第2クラッチ
機構11と、第3クラッチ機構12と、第4クラッチ機
構13と、第5クラッチ機構14とを備える。
【0006】第1遊星歯車機構7は、太陽歯車16と、
この太陽歯車16に噛み合って公転運動する遊星歯車3
9と、遊星歯車39に噛み合う内歯歯車40と、複数の
遊星歯車39を保持するキャリア41とを備える。
【0007】第2遊星歯車機構8は、中間軸46に固定
された太陽歯車44と、この太陽歯車44に噛み合って
公転運動する複数の遊星歯車43と、遊星歯車43に噛
み合う内歯歯車42と、複数の遊星歯車43を保持する
キャリア45とを備える。キャリア45と、第1遊星歯
車機構7の内歯歯車40とは固定されている。また、図
示するように、キャリア45と出力軸2とは固定され
る。第1遊星歯車機構7のキャリア41と、第2遊星歯
車機構8の内歯歯車42とは固定される。
【0008】第3遊星歯車機構15は、出力軸1に固定
された太陽歯車47と、太陽歯車47に噛み合って公転
運動する複数の遊星歯車48と、遊星歯車48に噛み合
う内歯歯車49とを備える。内歯歯車49は、非回転部
53に固定される。
【0009】第1クラッチ機構10は、第1遊星歯車機
構7のキャリア41および第2遊星歯車機構8の内歯歯
車42に固定された管状部材50と、非回転部51との
間の接続および切離しを行なうものである。
【0010】第2クラッチ機構11は、筒状部材52
と、中間軸46との間の接続・切離しを行なう。
【0011】第3クラッチ機構12は、筒状部材52と
管状部材50との間の接続・切離しを行なう。
【0012】第4クラッチ機構13は、第3遊星歯車機
構の複数の遊星歯車48を保持するキャリア54と、筒
状部材52との間の接続・切離しを行なう。
【0013】第5クラッチ機構14は、入力軸1と中間
軸46との間の接続・切離しを行なう。
【0014】ハイドロスタティックトランスミッション
4は、液圧ポンプ5と液圧モータ6とを備える。入力軸
1の回転は、歯車35および36を経由して液圧ポンプ
5のポンプ軸37に伝達される。液圧ポンプ5の斜板5
aの斜板角度は可変である。一方、液圧モータ6の斜板
6aの斜板角度は、2段階に切換可能になっている。
【0015】液圧モータ6の出力は、モータ軸38、歯
車18および17を介して、メカニカルトランスミッシ
ョンの第1遊星歯車機構7の太陽歯車16に伝達され
る。
【0016】図2は、4段階の変速モードにおける各部
の動作状況を示す図である。図1および図2を参照し
て、ハイドロメカニカルトランスミッションの動作を説
明する。
【0017】低速域の第1モードでは、第1クラッチ機
構10および第4クラッチ機構13が接続状態にされ
る。第2クラッチ機構11、第3クラッチ機構12およ
び第5クラッチ機構14はそれぞれ切離し状態になって
いるので、入力軸1の回転は管状部材50および中間軸
46に伝達されない。したがって、出力軸2は、ハイド
ロスタティックトランスミッション4からの伝達力のみ
によって回転されることになる。第1モードにおいて第
4クラッチ機構13を接続状態にしているのは、第1モ
ードから第2モードへの切換に備えるためであり、第1
モードにおいて必ずしも第4クラッチ機構13を接続状
態にしておく必要はない。液圧ポンプ5の可変斜板5a
の斜板角度の変化に応じて、ハイドロスタティックトラ
ンスミッションの出力が伝達される太陽歯車16の回転
数も増減する。
【0018】中低速域の第2モードでは、第2クラッチ
機構11および第4クラッチ機構13が接続状態にされ
る。この接続により、入力軸1の回転は、第3遊星歯車
機構15、筒状部材52および中間軸46を経由して第
2遊星歯車機構8に伝達される。したがって、出力軸2
は、第2遊星歯車機構8を介した中間軸46からの伝達
力と、第1遊星歯車機構7を介したハイドロスタティッ
クトランスミッション4からの伝達力との合成力によっ
て回転される。
【0019】中高速域の第3モードでは、第3クラッチ
機構12および第4クラッチ機構13が接続状態にされ
る。入力軸1の回転は、第3遊星歯車機構15、筒状部
材52、管状部材50を経由して第1遊星歯車機構7の
キャリア41に伝達される。こうして、出力軸2は、第
1遊星歯車機構7の遊星歯車39を介した管状部材50
からの伝達力と、第1遊星歯車機構7の太陽歯車16を
介したハイドロスタティックトランスミッション4から
の伝達力との合成力によって回転される。
【0020】高速域の第4モードでは、第5クラッチ機
構14および第3クラッチ機構12が接続状態にされ
る。この第4モードの中間点では、液圧モータ6の斜板
6aの角度が切換えられて、液圧モータ6の出力軸38
の回転数が増速される。それに応じて、出力軸2の回転
数も増速される。入力軸1からの回転入力は、第5クラ
ッチ機構14および中間軸46を経由して第2遊星歯車
機構8の太陽歯車44にそのまま伝達される。出力軸2
は、第2遊星歯車機構8のキャリア45からの伝達力
と、第1遊星歯車機構7の第1太陽歯車16を介したハ
イドロスタティックトランスミッション4からの伝達力
との合成力によって回転される。
【0021】なお、第1モードの第4クラッチ機構1
3、第4モードの第3クラッチ機構12の接続は、次の
切換点における筒状部材52の回転数同調を目的として
おり、回転力は伝達していない。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】特願平8−54434
号に開示されたようなハイドロメカニカルトランスミッ
ションにおいては、駐車ブレーキが操作されて車両が停
止しているとき、または第1モードの低速走行中にフー
トブレーキを操作して車両を停止させようとするとき、
液圧ポンプ5の斜板5aの斜板角度が中立位置(角度
0)となるように制御される。斜板角度が0であれば、
ポンプ軸37の回転は液圧モータの出力軸38に伝達さ
れない。
【0023】ところが、液圧ポンプ5の斜板5aの制御
に狂いが生じて斜板角度が0にならない場合に、問題が
生じる。液圧ポンプ5の斜板5aの斜板角度が0°でな
いとき、ポンプ軸37の回転はモータ出力軸38に伝達
されようとする。車両走行中であれば、モータ出力軸3
8が回転し、この回転はメカニカルトランスミッション
側に逃がされるので特に問題にはならない。しかしなが
ら、フートブレーキや駐車ブレーキで出力軸2の回転が
止められているときに問題となる。
【0024】すなわち、出力軸2の回転が止められてい
るので内歯歯車40は固定状態となる。また、低速域の
第1モードでは第1クラッチ機構10が連結されている
ので、遊星歯車39の公転運動も禁止される。そのた
め、遊星歯車39に噛み合う太陽歯車16の回転は禁止
され、歯車17および18を介して太陽歯車16に接続
されている液圧モータ出力軸38の回転も禁止される。
【0025】こうして、図3に示すように、液圧ポンプ
5の斜板5aの斜板角度に狂いが生じている場合には、
駐車ブレーキが操作されて車両が停止しているとき、ま
たは第1モードの低速走行中にフートブレーキを操作し
て車両を停止させようとするとき、ハイドロスタティッ
クトランスミッション4の内部の油圧が上昇してしま
う。この内部圧力が異常に上昇すれば、ハイドロスタテ
ィックトランスミッションの破損や、クラッチの摩耗等
の原因になる。はなはだしい場合には、車両が、ブレー
キによる拘束を破って暴走するおそれもある。
【0026】さらに、ブレーキを解除した途端に車両が
勝手に動きだす可能性があり、安全上好ましくない。ま
た、車両の停止直後ではハイドロスタティックトランス
ミッション4の内部での油圧が高くなっている可能性が
あり、駐車ブレーキが不完全であれば車両が動きだす可
能性もある。
【0027】ハイドロメカニカルトランスミッションの
場合には、油圧の漏洩によりある程度の誤差は許容され
るが、Vベルト等のCVT(Continuous Variable Tran
smission)を遊星歯車と併用して停止時からCVT制御
をする場合にはそのような逃げがないため、一層高い制
御の精度が要求される。
【0028】この発明は上述のような課題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、駐車ブレーキが
操作されて車両が停止ているとき、または低速モードで
の車両走行中にフートブレーキが操作されて車両が停止
するときに、ハイドロスタティックトランスミッション
内部の油圧の異常上昇を防ぐことのできるハイドロメカ
ニカルトランスミッションを提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】この発明は、入力軸と出
力軸とを結ぶ動力伝達経路に、クラッチ機構および遊星
歯車機構を備えたメカニカルトランスミッションと、液
圧ポンプおよび液圧モータを備えたハイドロスタティッ
クトランスミッションとを並設したハイドロメカニカル
トランスミッションを前提とする。このようなハイドロ
メカニカルトランスミッションにおいては、低速域の走
行モードでは、第1クラッチ機構を接続状態にして出力
軸をハイドロスタティックトランスミッションからの伝
達力のみによって回転させる。中速域および高速域の走
行モードでは、第1クラッチ機構を切離して出力軸をメ
カニカルトランスミッションの伝達力とハイドロスタテ
ィックトランスミッションの伝達力との合成力によって
回転させる。
【0030】請求項1に記載の発明は、車両が低速域モ
ードで走行中、または車両停止中にフートブレーキまた
は駐車ブレーキの操作量が基準値よりも大きいことを検
出したのに応じて、第1クラッチ機構の接続を切離すこ
とを特徴とする。さらに、液圧モータ回転検出手段と、
液圧ポンプ斜板角度制御手段とを備えることを特徴とす
る。液圧モータ回転検出手段は、低速域モードで第1ク
ラッチ機構の接続が切離された後に、ハイドロスタティ
ックトランスミッションの液圧モータが回転しているか
否かを検出する。液圧ポンプ斜板角度制御手段は、液圧
モータ回転検出手段によって液圧モータが回転している
ことが検出されたのに応じて、液圧モータの回転を停止
させるように液圧ポンプの斜板角度を制御する。
【0031】上記請求項1に記載の発明によれば、液圧
モータの出力軸の回転はメカニカルトランスミッション
側に逃がされ、かつメカニカルトランスミッションとエ
ンジンの間で回転を伝達すべきクラッチが全て遮断され
ているので、液圧ポンプの斜板角度の制御に狂いが生じ
たとしてもハイドロスタティックトランスミッション内
部の油圧が異常に上昇することはない。また、斜板制御
の基準点を常時修正できるので、液圧ポンプの斜板制御
による速度調整を精度よく行なうことができる。また、
ブレーキを解除したときに車両が勝手に動きだしたりす
ることを防止できる。
【0032】請求項2は、請求項1に記載の発明をより
具体的に記載したものである。すなわち、請求項2に記
載の発明は、車速検出手段と、ブレーキ操作量検出手段
と、クラッチ制御手段とを備えることを特徴とする。車
速検出手段は、車両の速度が基準速度未満であるか否か
を検出する。ブレーキ操作量検出手段は、車両が基準速
度未満で走行中または車両停止中にフートブレーキの踏
み込み量または駐車ブレーキの操作量が基準値を上回る
か否かを検出する。クラッチ制御手段は、低速域モード
でのブレーキ操作量が基準値を上回っていることを検出
したのに応じて、第1クラッチ機構の接続を切離す。
【0033】
【0034】
【0035】
【発明の実施の形態】本発明のハイドロメカニカルトラ
ンスミッションでは、駐車ブレーキが操作されて車両が
停止しているとき、または低速モードでの車両の走行中
にフートブレーキが操作されて車両が停止するときに、
第1クラッチ機構10の接続を切離して液圧モータ6の
出力軸38の回転を許容するものである。したがって、
たとえ液圧ポンプ5の斜板5aの制御に狂いが生じて斜
板5aの角度が中立位置(角度0)にならない場合でも
ハイドロスタティックトランスミッション4の内部にお
ける油圧は異常に上昇しない。
【0036】図4および図5を用いてより詳しく説明す
る。ハイドロメカニカルトランスミッションは、車速検
出手段70と、フートブレーキ踏み込み量検出手段71
と、駐車ブレーキ操作量検出手段72と、クラッチ制御
手段73と、液圧モータ回転検出手段74と、液圧ポン
プ斜板角度制御手段75とを備える。
【0037】車速検出手段70は、車両の速度が基準速
度未満であるか否かを検出する(ステップS1)。具体
的には、車両が低速域の第1モードで走行しているか否
かを検出する。車速が基準速度以上であれば、通常の制
御が行なわれる(ステップS6)。
【0038】フートブレーキ踏み込み量検出手段71
は、車両が基準速度未満で走行中におけるフートブレー
キの踏み込み量が基準値を上回っているか否かを検出す
る(ステップS2)。基準値は、運転者が停止する意思
を持ってブレーキを操作したか否かの目安となるもので
ある。
【0039】駐車ブレーキ操作量検出手段72は、車両
停止中に駐車ブレーキの操作量が基準値を上回っている
か否かを検出する(ステップS7)。フートブレーキ踏
み込み量および駐車ブレーキ操作量がいずれも基準値以
下であれば、通常の制御が行なわれる(ステップS
6)。
【0040】クラッチ制御手段73は、低速域モードで
のブレーキ操作量が基準値を上回っていることを検出し
たのに応じて、第1クラッチ機構10の接続を切離す
(ステップS3)。第1クラッチ機構10が切離された
ことにより、液圧モータ6の出力軸38の回転が許容さ
れる。したがって、液圧ポンプ5の斜板角度制御に狂い
が生じて斜板5aの角度が中立位置(0)に戻らなかっ
たとしても、ハイドロスタティックトランスミッション
4の内部における油圧の異常上昇は防止される。
【0041】液圧モータ回転検出手段74は、低速域モ
ードで第1クラッチ機構10の接続が切離された後に、
ハイドロスタティックトランスミッション4の液圧モー
タ6が回転しているか否かを検出する(ステップS4お
よびS5)。
【0042】液圧ポンプ斜板角度制御手段75は、液圧
モータ回転検出手段74によって液圧モータ6が回転し
ていることが検出されたのに応じて、液圧モータ6の回
転を停止させるように液圧ポンプ5の斜板5aの角度を
制御する。具体的には、液圧モータが正回転していれ
ば、液圧ポンプ5の斜板角度θp を逆転側に制御し(ス
テップS8)、液圧モータが逆回転していれば液圧ポン
プ5の斜板角度θp を正転側に制御する。こうして、液
圧ポンプ5の斜板角度制御に狂いが生じた場合には、そ
の狂いを調整して斜板制御の基準点を適正なものにす
る。液圧ポンプ5の斜板5aの斜板角度が正確に中立位
置(角度0)に復帰するようになれば、液圧モータ6の
出力軸38は回転しなくなる。
【0043】上述したような構成は、ハイドロメカニカ
ルトランスミッション以外のCVT、たとえばVベルト
と遊星歯車を配列して停止位置から発進できるように組
合せたものにも適用できる。この場合、同じく低速クラ
ッチを切離して、適当な回転軸の回転数を計測し、これ
と入力軸の回転数の比率が出力軸の停止を実現するよ
う、Vベルトのプーリを制御する。
【0044】なお、図1に示したハイドロメカニカルト
ランスミッションは、4段階の走行モードで変速し得る
ものであったが、3段階の走行モードで変速し得るもの
に対しても、この発明は等しく適用され得る。
【0045】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、低速モ
ードの走行中または車両停止中にブレーキが操作された
とき、第1クラッチ機構の接続を切離すものであるの
で、液圧モータの出力軸の回転が許容され、ハイドロス
タティックトランスミッション内部の油圧が異常に上昇
することはない。その結果、機械部品の破損や摩耗を防
止し、ブレーキの滑りによる暴走事故も防止できる。さ
らに、ブレーキ解除と同時に車両が勝手に動きだすとい
う危険性も回避できる。また、低速域モードでブレーキ
が操作されるたびに液圧ポンプの斜板の角度を適正に修
正するものであるので、液圧ポンプの斜板角度の増減に
応じた速度制御を精度よく行なうことができる。
【0046】請求項2に記載の発明によれば、上記動作
を実現するために、車速検出手段と、ブレーキ操作量検
出手段と、クラッチ制御手段とを備える。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】特願平8−54434号に開示されたハイドロ
メカニカルトランスミッションの模式図である。
【図2】上記ハイドロメカニカルトランスミッションの
各運転モードにおける各部の動作を示す図である。
【図3】車両停止中に駐車ブレーキが使用された場合
の、液圧ポンプの斜板狂い量とハイドロスタティックト
ランスミッション内部の圧力との関係を示す図である。
【図4】この発明に従った制御フローチャートを示す図
である。
【図5】この発明に従った構成要素を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 入力軸 2 出力軸 3 メカニカルトランスミッション 4 ハイドロスタティックトランスミッション 5 液圧ポンプ 5a 斜板 6 液圧モータ 10 第1クラッチ機構 70 車速検出手段 71 フートブレーキ踏み込み量検出手段 72 駐車ブレーキ操作量検出手段 73 クラッチ制御手段 74 液圧モータ回転検出手段 75 液圧ポンプ斜板角度制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16H 59:54 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 47/02 - 47/06 F16H 59/00 - 63/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸(1)と出力軸(2)とを結ぶ動
    力伝達経路に、クラッチ機構(10、11、12、1
    3、14)および遊星歯車機構(7、8、15)を備え
    たメカニカルトランスミッション(3)と、液圧ポンプ
    (5)および液圧モータ(6)を備えたハイドロスタテ
    ィックトランスミッション(4)とを並設し、低速域の
    走行モードでは第1クラッチ機構(10)を接続状態に
    して出力軸(2)をハイドロスタティックトランスミッ
    ション(4)からの伝達力のみによって回転させ、中速
    域および高速域の走行モードでは第1クラッチ機構(1
    0)を切離して出力軸(2)をメカニカルトランスミッ
    ション(3)の伝達力とハイドロスタティックトランス
    ミッション(4)の伝達力との合成力によって回転させ
    るハイドロメカニカルトランスミッションにおいて、 車両が低速域モードで走行中、または車両停止中にフー
    トブレーキまたは駐車ブレーキの操作量が基準値よりも
    大きいことを検出したのに応じて、前記第1クラッチ機
    構(10)の接続を切離すものであり、 低速域モードで前記第1クラッチ機構(10)の接続が
    切離された後にハイドロスタティックトランスミッショ
    ン(4)の液圧モータ(6)が回転しているか否かを検
    出する液圧モータ回転検出手段(74)と、 前記液圧モータ回転検出手段(74)によって液圧モー
    タ(6)が回転していることが検出されたのに応じて、
    液圧モータの回転を停止させるように液圧ポンプ(5)
    の斜板(5a)の角度を制御する液圧ポンプ斜板角度制
    御手段(75)とをさらに備える 、ハイドロメカニカル
    トランスミッション。
  2. 【請求項2】 車両の速度が基準速度未満であるか否か
    を検出する車速検出手段(70)と、 車両が前記基準速度未満で走行中または車両停止中にフ
    ートブレーキの踏み込み量または駐車ブレーキの操作量
    が基準値を上回るか否かを検出するブレーキ操作量検出
    手段(71、72)と、 低速域モードでのブレーキ操作量が基準値を上回ってい
    ることを検出したのに応じて、前記第1クラッチ機構
    (10)の接続を切離すクラッチ制御手段(73)とを
    備える、請求項1に記載のハイドロメカニカルトランス
    ミッション。
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