JP3162643B2 - 直線作動機の駆動部シール装置 - Google Patents
直線作動機の駆動部シール装置Info
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- JP3162643B2 JP3162643B2 JP04768997A JP4768997A JP3162643B2 JP 3162643 B2 JP3162643 B2 JP 3162643B2 JP 04768997 A JP04768997 A JP 04768997A JP 4768997 A JP4768997 A JP 4768997A JP 3162643 B2 JP3162643 B2 JP 3162643B2
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- drive unit
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品或は物体を前
後動或は昇降動させる直線作動機（ジャッキ等を含む）
に関する。
後動或は昇降動させる直線作動機（ジャッキ等を含む）
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、直線作動機は、直線作動軸を進退
動させる駆動部が駆動部ケースに内装され、該駆動部ケ
ース内にグリース等の固形潤滑油が封入されているの
で、駆動部ケースを貫挿して進退動する直線作動軸と駆
動部ケースとの貫挿隙間から前記潤滑油が漏出しないよ
うに、例えば、図２に示すような軸方向に装着されるシ
ール部材Ｓが取付けられている。
動させる駆動部が駆動部ケースに内装され、該駆動部ケ
ース内にグリース等の固形潤滑油が封入されているの
で、駆動部ケースを貫挿して進退動する直線作動軸と駆
動部ケースとの貫挿隙間から前記潤滑油が漏出しないよ
うに、例えば、図２に示すような軸方向に装着されるシ
ール部材Ｓが取付けられている。
【０００３】すなわち、図２は直線作動機のシール装置
の要部を拡大した断面図であって、外周に螺条Ｒを刻設
した直線作動軸Ａには駆動ナット部材Ｎが外嵌螺合し、
該ナット部材Ｎは駆動部ケースＨ内に軸受Ｂを介して回
動自在に取付けられ、駆動部ケースＨ内にはグリス等の
固形潤滑油Ｇが封入され、前記直線作動軸Ａは回転を阻
止されて駆動部ケースを進退動可能に貫挿しており、駆
動ナット部材Ｎを回転駆動すると、直線作動軸Ａは駆動
部ケースＨに対して軸線方向に進退動し、直線作動軸Ａ
の先端部に取付けられている被作動体を進退動させる。
の要部を拡大した断面図であって、外周に螺条Ｒを刻設
した直線作動軸Ａには駆動ナット部材Ｎが外嵌螺合し、
該ナット部材Ｎは駆動部ケースＨ内に軸受Ｂを介して回
動自在に取付けられ、駆動部ケースＨ内にはグリス等の
固形潤滑油Ｇが封入され、前記直線作動軸Ａは回転を阻
止されて駆動部ケースを進退動可能に貫挿しており、駆
動ナット部材Ｎを回転駆動すると、直線作動軸Ａは駆動
部ケースＨに対して軸線方向に進退動し、直線作動軸Ａ
の先端部に取付けられている被作動体を進退動させる。
【０００４】そして、駆動部ケースＨと直線作動軸Ａと
の貫挿隙間δから駆動部ケースＨ内に封入された潤滑油
が漏出しないように、駆動ナット部材Ｎの両端部外周面
と該外周面に対向する駆動部ケース内壁面とで形成され
る軸方向の潤滑油漏洩隙間にＯリング等のシール部材Ｓ
が圧嵌装入されている。
の貫挿隙間δから駆動部ケースＨ内に封入された潤滑油
が漏出しないように、駆動ナット部材Ｎの両端部外周面
と該外周面に対向する駆動部ケース内壁面とで形成され
る軸方向の潤滑油漏洩隙間にＯリング等のシール部材Ｓ
が圧嵌装入されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、シール
部材Ｓを軸方向の潤滑油漏洩隙間に装入すると、該シー
ル部材Ｓが半径方向および軸方向に遊動離脱しないよう
にするために、駆動部ケースＨの内壁にシール部材離脱
阻止段部Ｄを突設し、さらに、駆動ナット部材Ｎの両端
部外周面にシール面Ｆを形成するため、駆動ナット部材
Ｎの両端部を軸方向に延在させなければならないから、
駆動ナット部材Ｎの軸方向長さが長大化し、前記シール
部材離脱阻止段部Ｄを突設するための駆動部ケース肉厚
の肥厚化および駆動ナット部材Ｎの長大化に伴う駆動部
ケースの軸方向長さの増大が避けられず、駆動部ケース
の小形化に支障を来すという問題点を有していた。
部材Ｓを軸方向の潤滑油漏洩隙間に装入すると、該シー
ル部材Ｓが半径方向および軸方向に遊動離脱しないよう
にするために、駆動部ケースＨの内壁にシール部材離脱
阻止段部Ｄを突設し、さらに、駆動ナット部材Ｎの両端
部外周面にシール面Ｆを形成するため、駆動ナット部材
Ｎの両端部を軸方向に延在させなければならないから、
駆動ナット部材Ｎの軸方向長さが長大化し、前記シール
部材離脱阻止段部Ｄを突設するための駆動部ケース肉厚
の肥厚化および駆動ナット部材Ｎの長大化に伴う駆動部
ケースの軸方向長さの増大が避けられず、駆動部ケース
の小形化に支障を来すという問題点を有していた。
【０００６】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、駆動
部ケースと直線作動軸との貫挿隙間に連通する駆動ナッ
ト部材の両端面と該両端面に対向する駆動部ケース内壁
面との間に形成されるスラスト方向の潤滑油漏洩隙間に
シート状シール部材を圧嵌固定するシール装置によって
前記課題を解決した。
部ケースと直線作動軸との貫挿隙間に連通する駆動ナッ
ト部材の両端面と該両端面に対向する駆動部ケース内壁
面との間に形成されるスラスト方向の潤滑油漏洩隙間に
シート状シール部材を圧嵌固定するシール装置によって
前記課題を解決した。
【０００７】
【作用】シール部材はスラスト方向の潤滑油漏洩隙間に
装着されているから、駆動ナット部材の両端面と駆動部
ケース内壁面とに挟圧されて軸方向に離脱することがな
く、また、シール部材はシート状であるので、駆動ナッ
ト部材の端面又は駆動ケース内壁面に貼着することによ
り遊動が阻止され、駆動部ケース内に封入されている潤
滑油が直線作動軸と駆動部ケースとの貫挿隙間から漏出
することがない。
装着されているから、駆動ナット部材の両端面と駆動部
ケース内壁面とに挟圧されて軸方向に離脱することがな
く、また、シール部材はシート状であるので、駆動ナッ
ト部材の端面又は駆動ケース内壁面に貼着することによ
り遊動が阻止され、駆動部ケース内に封入されている潤
滑油が直線作動軸と駆動部ケースとの貫挿隙間から漏出
することがない。
【０００８】
【実施例】直線作動機の実施例として図１に示すジャッ
キについて説明する。外周に螺条１Ａが刻設されている
直線作動軸１が進退動可能に貫挿されている駆動部ケー
ス２は、断面凹状のケース本体２Ａと蓋体２Ｂで構成さ
れ、内部に直線作動軸１の駆動部が収納されている。該
駆動部は、直線作動軸１に外嵌螺合するウォーム歯車３
と該ウォーム歯車３に螺合するウォーム軸４で構成さ
れ、ウォーム歯車３の軸方向両端部は駆動部ケース２に
軸受５，５を介して回転自在に取付けられている。な
お、直線作動軸１は図示しない公知の手段で回転運動を
阻止されている。したがって、ウォーム軸４を介して外
部駆動力をウォーム歯車３に伝達すると、ウォーム歯車
３に螺合している直線作動軸１は回動することなく軸方
向に昇降し、直線作動軸１の頂部に担持している物体等
を扛重又は、降下させる。
キについて説明する。外周に螺条１Ａが刻設されている
直線作動軸１が進退動可能に貫挿されている駆動部ケー
ス２は、断面凹状のケース本体２Ａと蓋体２Ｂで構成さ
れ、内部に直線作動軸１の駆動部が収納されている。該
駆動部は、直線作動軸１に外嵌螺合するウォーム歯車３
と該ウォーム歯車３に螺合するウォーム軸４で構成さ
れ、ウォーム歯車３の軸方向両端部は駆動部ケース２に
軸受５，５を介して回転自在に取付けられている。な
お、直線作動軸１は図示しない公知の手段で回転運動を
阻止されている。したがって、ウォーム軸４を介して外
部駆動力をウォーム歯車３に伝達すると、ウォーム歯車
３に螺合している直線作動軸１は回動することなく軸方
向に昇降し、直線作動軸１の頂部に担持している物体等
を扛重又は、降下させる。
【０００９】駆動部ケース２内の駆動部収納空間には、
ウォーム歯車３とウォーム軸４との噛合伝達および軸受
５，５の円滑回転に必要なグリース等の固形潤滑油Ｇが
封入されているが、該固形潤滑油が雰囲気温度又は噛
合、回動等による発熱に伴って粘性が低下して、直線作
動軸１と駆動部ケース２との貫挿螺条隙間（以下単に貫
挿隙間という）δから漏出するため、該貫挿隙間δに連
通するスラスト方向（直線作動軸１の移動方向に直交す
る方向）の潤滑油漏洩隙間６にシート状シール部材７を
圧嵌し少なくとも該シール部材の一面を接着剤等で貼着
固定して潤滑油の貫挿隙間δへの漏洩を防止する。シー
ト状シール部材６は、耐熱耐摩性の摩擦係数の低いポリ
エステル不織布を環状に形成したものが好ましい。
ウォーム歯車３とウォーム軸４との噛合伝達および軸受
５，５の円滑回転に必要なグリース等の固形潤滑油Ｇが
封入されているが、該固形潤滑油が雰囲気温度又は噛
合、回動等による発熱に伴って粘性が低下して、直線作
動軸１と駆動部ケース２との貫挿螺条隙間（以下単に貫
挿隙間という）δから漏出するため、該貫挿隙間δに連
通するスラスト方向（直線作動軸１の移動方向に直交す
る方向）の潤滑油漏洩隙間６にシート状シール部材７を
圧嵌し少なくとも該シール部材の一面を接着剤等で貼着
固定して潤滑油の貫挿隙間δへの漏洩を防止する。シー
ト状シール部材６は、耐熱耐摩性の摩擦係数の低いポリ
エステル不織布を環状に形成したものが好ましい。
【００１０】
【発明の効果】本発明は、スラスト方向の潤滑油漏洩隙
間６にシール部材７を圧嵌したので、前述した従来技術
における軸方向の潤滑油漏洩隙間にシール部材を装着し
た場合に比し、シール部材を固定保持するシール部材離
脱阻止段部を駆動部ケース内壁に突設する必要がないか
ら、駆動部ケース肉厚の肥厚化が避けられ、また、シー
ル面を形成するためにウォーム歯車の両端を軸方向に延
在させる必要もないから、駆動部ケースの軸方向長さの
長大化が避けられるので、駆動部ケースの小形化が達成
され、さらに、シール部材がシート状であるので、漏洩
隙間が僅少であっても装入可能であるとともに、直線作
動軸に負荷される軸方向荷重がシート状面に分散負荷さ
れてシート部材の耐用寿命を向上させ、そして、シート
状面であるから、貼着面が増大してシート部材の固定力
が確保となり、位置ずれを起すおそれもないし、シール
部材がスラスト方向に装着されているので、直線作動軸
に負荷される荷重によって負荷側シール部材が挟圧され
てシール作用が増大する等のすぐれた効果を有する。
間６にシール部材７を圧嵌したので、前述した従来技術
における軸方向の潤滑油漏洩隙間にシール部材を装着し
た場合に比し、シール部材を固定保持するシール部材離
脱阻止段部を駆動部ケース内壁に突設する必要がないか
ら、駆動部ケース肉厚の肥厚化が避けられ、また、シー
ル面を形成するためにウォーム歯車の両端を軸方向に延
在させる必要もないから、駆動部ケースの軸方向長さの
長大化が避けられるので、駆動部ケースの小形化が達成
され、さらに、シール部材がシート状であるので、漏洩
隙間が僅少であっても装入可能であるとともに、直線作
動軸に負荷される軸方向荷重がシート状面に分散負荷さ
れてシート部材の耐用寿命を向上させ、そして、シート
状面であるから、貼着面が増大してシート部材の固定力
が確保となり、位置ずれを起すおそれもないし、シール
部材がスラスト方向に装着されているので、直線作動軸
に負荷される荷重によって負荷側シール部材が挟圧され
てシール作用が増大する等のすぐれた効果を有する。
【図１】 本発明の実施例を示す拡大正面断面図。
【図２】 従来例の要部拡大断面図。
１ 直線作動軸 ２ 駆動部ケース ３ ウォーム歯車 ４ ウォーム軸 ５ 軸受 ６ スラスト方向潤滑油漏洩隙間 ７ シート状シール部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B66F 3/00 - 3/46 F16J 15/00
Claims (1)
- 【請求項１】 軸線の周りの回動を阻止され軸線方向に
進退移動可能に支持され外周に螺条を刻設した直線作動
軸と、該作動軸に外嵌螺合した回転駆動ナット部材と、
該ナット部材を軸受を介して回転自在に内装し前記直線
作動軸を進退動自在に貫挿して潤滑油を封入した駆動部
ケースと、を有する直線作動機の駆動部において、駆動
部ケースと直線作動軸との貫挿隙間に連通し、駆動ナッ
ト部材の両端面と該両端面に対向する駆動部ケース内壁
面との間に形成されるスラスト方向の潤滑油漏洩隙間に
シート状シール部材を圧嵌固定したシール装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04768997A JP3162643B2 (ja) | 1997-03-03 | 1997-03-03 | 直線作動機の駆動部シール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04768997A JP3162643B2 (ja) | 1997-03-03 | 1997-03-03 | 直線作動機の駆動部シール装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10236785A JPH10236785A (ja) | 1998-09-08 |
| JP3162643B2 true JP3162643B2 (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=12782266
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04768997A Expired - Fee Related JP3162643B2 (ja) | 1997-03-03 | 1997-03-03 | 直線作動機の駆動部シール装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3162643B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102107829B (zh) * | 2010-12-10 | 2013-08-21 | 程永科 | 挤出机手动升降机 |
| CN102518322A (zh) * | 2011-12-28 | 2012-06-27 | 杭州佳合舞台设备有限公司 | 升降舞台的平面微调装置 |
| CN102730596B (zh) * | 2012-06-25 | 2014-12-31 | 湖北三江航天万峰科技发展有限公司 | 一种小行程大力矩自动顶升机构 |
| DE102015116883A1 (de) * | 2015-10-05 | 2017-04-06 | TRüTZSCHLER GMBH & CO. KG | Nadelmaschine |
-
1997
- 1997-03-03 JP JP04768997A patent/JP3162643B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10236785A (ja) | 1998-09-08 |
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