JP3162610B2 - アーク炉 - Google Patents
アーク炉Info
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Description
した金属の溶解、精錬を行なうアーク炉に関するもので
ある。
来のアーク炉を図6により説明する。炉体1の上面には
スクラップ等の原材料9を投入するための開口部2が設
けられ、原材料9を溶解、精錬する際に開口部2を覆う
中央部に可動電極4の貫通孔5と周辺部に排ガス吸引の
ためのダクト6を有する炉蓋3が着脱自在に配設されて
いる。炉体1の内面にはアークの輻射熱から炉体1を保
護する水冷ボックス7或いは煉瓦(図示せず)が設けら
れ、溶融金属が溜まる底部は耐火物12で内張りされ、
また炉体1の外面上部には強度を確保するための環状補
強部材8が設けられている。
1、水冷ボックス7或いは煉瓦、および環状補強部材8
の上面に炉蓋3を開口して行われる原材料の投入時に炉
内に入らずに、こぼれた原材料9の堆積また溶解、精錬
中に発生するフラッシュ、ダスト等の堆積物10が堆積
し、炉体1と炉蓋3の間に隙間11が生じ、外気が炉体
1内に多量に吸引されるために溶解効率が低下したり、
炉内下部での排ガス吸引能力が低下してガスやダストが
炉体1から外部に飛散し、作業環境が悪化するという課
題があった。このため、炉体1と炉蓋3の間に隙間11
が生じることを防止する方法として、実公平3−171
97号公報で炉体上面と炉蓋外周との間にシール機構を
介在させたアーク炉が提案されている。
機構を介在させたアーク炉においては、短期的には炉体
1の上部に原材料、スプラッシュ、ダスト等の堆積物1
0が堆積しても炉内の気密性が確保できるが、溶解、精
錬の操業を重ねるにしたがって堆積物10が増加すると
炉蓋3が堆積物10の上に乗り上げ、シール機構が作用
しなくなり、炉内の気密性が確保できるという問題が生
じる。また炉内の気密性を確保するために、定期的に炉
体1の上部の堆積物10を除去する作業を炉蓋3を開放
した高温かつ危険な状況下で実施しなければならないと
いう問題も生じる。本発明の目的は、炉体1の上部の堆
積物10の除去作業を行うことなく、長期間にわたって
炉体1と炉蓋3の間に隙間11が生じないようにし、炉
内の気密性を確保できるアーク炉を提供するものであ
る。
めに、本発明に係るアーク炉は、上面にスクラップ等の
原材料を投入するための開口部を有する炉体と、該開口
部を覆う中央部に電極貫通孔を有する炉蓋を備えたアー
ク炉において、前記炉体の円周上端に、周方向に分割さ
れ、且つ炉内方向へ傾動可能な天板を配設し、該天板の
上面と前記炉蓋下面とでシール部を形成してなるアーク
炉である。
に傾動可能な天板を有しているため原材料、スプラッシ
ュ、ダスト等は、天板へ堆積することがない。それによ
り長期間にわたって炉体と炉蓋の間に隙間が生じず、外
気が炉内に流入することがなく、高い溶解効率を得るこ
とができるとともに、ガスやダストの外部への飛散が防
止できる。
にもとづいて説明する。図1は本発明の第1実施例のア
ーク炉の縦断面図、図2は本発明の第1実施例のアーク
炉の平面図、図3は図1のA部の詳細図である。なお図
6の従来のアーク炉と同じものには同じ番号を付して説
明を省略する。炉体1の上部に、一端をピン15を介し
て環状補強部材8に連結し、外周の他端をピン17を介
して環状補強部材8あるいは炉体1に取り付けたシリン
ダー等の駆動装置16に連結するように、アークの輻射
熱に対して充分な強度維持ができるように水冷された天
板13a、bを設ける。天板13a、bは円周方向に分
割されており、駆動装置16によって外周端を押し引き
することで堆積物を炉内に落とすように傾動可能となっ
ている。
天板どうしが傾動の際に干渉することがないように、例
えば天板13aを先に傾動させ始め、若干遅らせて天板
13bを傾動させ、かつ天板13aの傾動角度よりも小
さい傾動角度θで天板13bを停止するように制御され
る。なお天板13a、bの分割数は図2においては8分
割とした場合を示しているが、分割数は天板13a、b
の傾動に支障がないように炉体1の大きさによって適宜
決定される。また炉体1の内面にアークの輻射熱から炉
体1を保護するために設置される水冷ボックス7は上面
に原材料、スプラッシュ、ダスト等が堆積し、天板13
a、bの傾動に支障を来すことが無いように、炉内側が
低くなるように上面に傾斜を設けている。
チャージの操業のための原材料9の投入によって天板1
3a、bの上面に残った堆積物10は、操業を開始する
ために炉蓋3を閉状態にする前に天板13a、bを傾動
することで除去され、天板13a、bは常にフラットな
状態となり、炉蓋3と天板13a、bのシールが常に良
好な状態に維持されることとなる。さらに炉蓋を閉状態
にするときには、天板13a、bは環状補強部材8上に
全周にわたって設けられたシールリング14の上に乗せ
掛けられた状態となり、天板13a、bと環状補強部材
8の間に隙間が生じることなく、炉内の気密性が確保さ
れる。
の平面図および詳細図で、図2および図3と同じものに
は同じ番号を付して説明を省略する。上記第1実施例で
説明した炉体1上部に設ける天板はピン15とピン17
を介して各々環状補強部材8および駆動装置16に連結
する上部天板13a′、b′とピン18を介して上部天
板13a′、b′に折れ曲がり自在に取り付けられた炉
内側天板13a″、b″に二分割としている。炉内側天
板13a″、b″の先端部は操業時すなわち上部天板1
3a′、b′がシールリング14の上に乗せ掛けられた
状態では水冷ボックス7の上面に乗りかかる状態とな
り、操業時に炉内で発生するスプラッシュやダストが上
部天板13a′、b′の下部に入り込むのを防止する。
積物10を落下させる際には、炉内側天板13a″、
b″の先端部は水冷ボックス7の上面を滑るように炉内
側へ押し出させることとなり、スクレパーの機能を発揮
し、水冷ボックス7上の堆積物10を確実に除去でき
る。上記構成によって、本実施例では第1実施例で説明
した堆積物10の除去をさらに確実に、かつ安定的に実
施することができ、炉内の気密性が充分に確保可能とな
る。
が可能な構造としているために、炉体上部と炉蓋の間の
充分なシールが常時確保され、炉内の気密性が確保でき
る。 (2)上記のごとく炉内の気密性が確保できるために、
溶解効率が向上し、エネルギが削減可能となる。さらに
炉内下部での排ガス吸引能力の低下が防止でき、ガスや
ダストの飛散がなくなるために、良好な作業環境が維持
できる。 (3)炉体上部に傾動可能な天板を設けて堆積物を自動
的に除去することが可能なため、定期的な高温かつ危険
な状況下での堆積物除去作業を実施する必要がない。
Claims (1)
- 【請求項1】 上面にスクラップ等の原材料を投入する
ための開口部を有する炉体と、該開口部を覆う中央部に
電極貫通孔を有する炉蓋を備えたアーク炉において、前
記炉体の円周上端に、周方向に分割され、且つ炉内方向
へ傾動可能な天板を配設し、該天板の上面と前記炉蓋下
面とでシール部を形成してなるアーク炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23300195A JP3162610B2 (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | アーク炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23300195A JP3162610B2 (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | アーク炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0979751A JPH0979751A (ja) | 1997-03-28 |
JP3162610B2 true JP3162610B2 (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=16948263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23300195A Expired - Fee Related JP3162610B2 (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | アーク炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3162610B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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JP5561155B2 (ja) * | 2010-12-27 | 2014-07-30 | 住友金属鉱山株式会社 | 五酸化バナジウムの溶融方法 |
CN103305660A (zh) * | 2013-05-29 | 2013-09-18 | 中国重型机械研究院股份公司 | 一种密封圈冷却保护机构 |
CN108680005A (zh) * | 2018-07-05 | 2018-10-19 | 中冶京诚工程技术有限公司 | 一种电炉 |
-
1995
- 1995-09-11 JP JP23300195A patent/JP3162610B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0979751A (ja) | 1997-03-28 |
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