JP3162300U - トルク伝達直動案内装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図3は、従来の直動案内装置を示す図である。30は直動案内装置、31はシャフト、32は可動筒体、33は挿通孔、34はベアリング部である。図3(1)は斜視図であり、図3(2)は断面図である。可動筒体32の中央部には、シャフト31を挿通するための挿通孔33が開けられており、その内壁にはベアリング部34が設けられている。ベアリング部34には、多くのボールが転動可能に配設されている。
なお、この直動案内装置30の場合、可動筒体32が矢印Bの方向(シャフト31の周方向)に回動してくれることは予定していない装置なので、シャフト31に対して少し相対的に回動することはあっても、滑らかに回動するよう構成しておく必要はない。
例えば、図3において可動筒体32を矢印B方向に回転させた場合、可動筒体32はシャフト31の周りを滑らかに回るだけであり、可動筒体32の回転トルクをシャフト31に伝えることは出来ない。
本考案は、直線方向へ移動する機能を有すると共に、その直線方向に直交する面内で回転するためのトルクを伝達する機能も有するようにしたトルク伝達直動案内装置を提供することを課題とするものである。
即ち、側面が回転体支持台にベアリングを介して回動自在に支持されると共に側面にトルク伝達手段が施された円板状のトルク伝達回転体と、該トルク伝達回転体の中央に開けられた貫通孔に嵌装固定された雌ねじ体と、該トルク伝達回転体の中央以外の位置に開けられた複数個の貫通孔にそれぞれ嵌装固定されたリニアベアリング体と、回転駆動され前記雌ねじ体にねじ込まれたねじ軸と、前記リニアベアリング体に挿通されたシャフトと、一方の面側に前記ねじ軸の一端をベアリングを介して回動自在に軸支すると共に前記シャフトの一端を固着したテーブルと、中央に開けられた貫通孔に配設されたベアリングにより前記ねじ軸の他端近くの部分を回動自在に軸支すると共に前記シャフトの他端を固着したシャフト支持台と、前記回転体支持台に取り付けられ前記トルク伝達回転体に回転駆動手段からのトルクを仲介して伝えるトルク伝達仲介手段と、前記シャフト支持台に取り付けられ前記ねじ軸の他端が回転軸に連結された第2のモーターとを具えることとしてもよい。
図1は、本考案のトルク伝達直動案内装置の基本構成図である。この図により本考案装置の基本的な構成を説明する。図1において、1はトルク伝達直動案内装置、2はテーブル、3はシャフト、4はねじ軸、5はトルク伝達回転体、6はリニアベアリング体、7は雌ねじ体、8はベルト、9はプーリー、10はモーター、11はシャフト支持台、12はモーター、23は回転体支持台、24は台脚である。
そして、トルク伝達回転体5の外周には、プーリー53が形成されている。プーリー9は、モーター10の回転軸に連結されたプーリーであり、ベルト8はプーリー9と53とに掛けられたベルトである。
次に動作を説明する。
(1)モーター12のみが回転された場合の動作(モーター10は停止)
モーター12と連結されているねじ軸4が、モーター12側から見て右回り方向へ回転されると、ねじ軸4はトルク伝達回転体5の上方へ進出する。ねじ軸4の下端はモーター12に連結され、モーター12はシャフト支持台11に取り付けられているから、モーター12やシャフト支持台11もねじ軸4と共に上昇して行く。
なお、ねじ軸4の上端はテーブル2に対し回動自在に軸支されているから、ねじ軸4が回ったからといってテーブル2は回転させられることはない。
結局、テーブル2は回転させられることなく、上方へ押し上げられる。
逆に、ねじ軸4がモーター12側から見て左回り方向へ回転されると、ねじ軸4はトルク伝達回転体5の下方へ進出する。すると、テーブル2,シャフト支持台11,モーター12が一体となって下方へ移動する。
モーター10の回転力は、プーリー9→ベルト8→プーリー53を経てトルク伝達回転体5に伝えられ、トルク伝達回転体5を周方向に回動させる。複数個の各シャフト3は、トルク伝達回転体5の中心以外の所に配置されているリニアベアリング体6に挿通されているので、トルク伝達回転体5が回動するとそれにつれて周方向に位置を移動する。
ねじ軸4の上端はテーブル2に対し回動自在に軸支されているから、トルク伝達回転体5と一体となってねじ軸4が回動したからといって、ねじ軸4によりテーブル2が回動されることはない。
各シャフト3の下端はシャフト支持台11に固着されているから、テーブル2と同様にシャフト支持台11も回動される。モーター12はシャフト支持台11に取り付けられているから、モーター12も一体となって回動される。
(3)モーター10,12の両方が回転された場合の動作
上記(1)(2)で述べた動作が組み合わされた動作が行われる。
テーブル2は板状をなしている。ベアリング20は、そのテーブル2の下面凹部の側壁と、ねじ軸4の上端外周面との間に配設されているベアリングである。これにより、ねじ軸4はテーブル2に対し、滑らかに回動するよう軸支される。従って、ねじ軸4が回動しても、それにつられてテーブル2が回動することはない。
トルク伝達回転体5は、円板状の回転体本体51,その周囲に配置された回転体副体52、およびそれら両者で挟持されたプーリー53を主なる構成要素として、一体に構成されている。トルク伝達回転体5の中央には中央貫通孔54が開けられ、雌ねじ体7が一体となるよう嵌装固定される。雌ねじ体7にはねじ軸4がねじ込まれる。
トルク伝達回転体5の中央以外の部分には、シャフト3の本数(複数本)に応じた数の貫通孔55が開けられ、それぞれリニアベアリング体6が一体になるよう嵌装固定される。各リニアベアリング体6には、シャフト3が挿通される。なお、リニアベアリング体6を嵌装固定する位置は、回転対称の位置とするのが望ましい。
モーター吊下ケース25は、回転体支持台23から吊り下げられ、モーター10を収容支持するケースである。プーリー9は、モーター10の回転軸に連結されたプーリーである。プーリー9とプーリー53との間にベルトを掛け(図1のベルト8)、モーター10を回転させれば、モーター10の回転力(トルク)はトルク伝達回転体5に伝達され、トルク伝達回転体5は取付体22に対し回転する。
ねじ軸4の下端は、モーター12の回転軸に連結される。シャフト3の下端は、シャフト支持台11に固着される。
モーターケース27は、モーター12を収容支持するケースであり、シャフト支持台11の下側に固定される。
即ち、本考案のトルク伝達直動案内装置は、上昇,下降といった直動案内機能を有するのみならず、トルクを伝達し回動する機能をも有する装置となっている。
なお、図1,2ではシャフト3やねじ軸4の長手方向が上下方向になるようにしたものを示したが、その方向は上下方向に限定されるものではなく、横方向(水平方向)あるいは他の任意の斜めの方向とすることが出来る。
Claims (2)
- 側面が回転体支持台にベアリングを介して回動自在に支持されると共に側面にトルク伝達手段が施された円板状のトルク伝達回転体と、
該トルク伝達回転体の中央に開けられた貫通孔に嵌装固定された雌ねじ体と、
該トルク伝達回転体の中央以外の位置に開けられた複数個の貫通孔にそれぞれ嵌装固定されたリニアベアリング体と、
前記雌ねじ体にねじ込まれたねじ軸と、
前記リニアベアリング体に挿通されたシャフトと、
一方の面側に前記ねじ軸の一端をベアリングを介して回動自在に軸支すると共に前記シャフトの一端を固着したテーブルと、
中央に開けられた貫通孔に配設されたベアリングにより前記ねじ軸の他端近くの部分を回動自在に軸支すると共に前記シャフトの他端を固着したシャフト支持台と、
前記回転体支持台に取り付けられ前記トルク伝達回転体にトルクを伝える第1のモーターと、
前記シャフト支持台に取り付けられ前記ねじ軸の他端が回転軸に連結された第2のモーターとを具えた
ことを特徴とするトルク伝達直動案内装置。
- 側面が回転体支持台にベアリングを介して回動自在に支持されると共に側面にトルク伝達手段が施された円板状のトルク伝達回転体と、
該トルク伝達回転体の中央に開けられた貫通孔に嵌装固定された雌ねじ体と、
該トルク伝達回転体の中央以外の位置に開けられた複数個の貫通孔にそれぞれ嵌装固定されたリニアベアリング体と、
回転駆動され前記雌ねじ体にねじ込まれたねじ軸と、
前記リニアベアリング体に挿通されたシャフトと、
一方の面側に前記ねじ軸の一端をベアリングを介して回動自在に軸支すると共に前記シャフトの一端を固着したテーブルと、
中央に開けられた貫通孔に配設されたベアリングにより前記ねじ軸の他端近くの部分を回動自在に軸支すると共に前記シャフトの他端を固着したシャフト支持台と、
前記回転体支持台に取り付けられ前記トルク伝達回転体に回転駆動手段からのトルクを仲介して伝えるトルク伝達仲介手段と、
前記シャフト支持台に取り付けられ前記ねじ軸の他端が回転軸に連結された第2のモーターとを具えた
ことを特徴とするトルク伝達直動案内装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010004080U JP3162300U (ja) | 2010-06-15 | 2010-06-15 | トルク伝達直動案内装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010004080U JP3162300U (ja) | 2010-06-15 | 2010-06-15 | トルク伝達直動案内装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3162300U true JP3162300U (ja) | 2010-08-26 |
Family
ID=54865133
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010004080U Expired - Lifetime JP3162300U (ja) | 2010-06-15 | 2010-06-15 | トルク伝達直動案内装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3162300U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN114380009A (zh) * | 2022-01-20 | 2022-04-22 | 常州唯可泰电机科技有限公司 | 直线运动机构及消毒装置 |
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2010
- 2010-06-15 JP JP2010004080U patent/JP3162300U/ja not_active Expired - Lifetime
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CN114380009A (zh) * | 2022-01-20 | 2022-04-22 | 常州唯可泰电机科技有限公司 | 直线运动机构及消毒装置 |
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