JP3162023U - カテーテル挿入補助器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】動物への負担をより少なくし、安全に***を注入できるだけでなく、妊娠率の向上が期待できる***注入噐を提供する。【解決手段】両端が開口した樹脂素材からなる硬質の外層チューブ10と、一端が閉塞し、閉塞端近傍の側面に***注入用の穴31を有する樹脂素材からなる軟質の***注入カテーテル30と、一端が閉塞した樹脂素材からなる硬質の内層チューブ20とから子宮内***注入器を構成し、内層チューブ20の外径と内径をそれぞれ外層チューブ10に挿通できる外径と***注入カテーテル30を挿通できる内径として、***注入カテーテル30を挿通可能にした開口径を有する引出口21を内層チューブ20の閉塞端近傍の側面に設ける。【選択図】図2
Description
本考案は動物用子宮内***注入器、特に犬など子宮角を有する動物に適した子宮内***注入器及び当該注入器に用いられるカテーテル挿入補助器具に関する。
近年、犬などの愛玩動物において人工授精が数多く行われるようになってきた。凍結***を用いる人工授精において高い妊娠率と産子数を得るには、***を子宮内に注入する技術が不可欠である。子宮内注入を行う方法として、(1)硬性内視鏡を用いる方法や(2)金属製細径カテーテル(ノルウェー式カテーテル)を用いる方法がある。硬性内視鏡を用いる方法は、現在、欧米等で普及している技術であるが(非特許文献1参照)、硬性内視鏡が高価であること、金属製の細い硬性鏡を使用するために、犬を堅固に保定しなければならない等の欠点がある。金属製細径カテーテルを用いる方法は、体壁を介して犬の子宮頸管を保持しながら、カテーテルを子宮内に挿入する方法であり(非特許文献2参照)、相当に熟練した技術が必要となる。それだけでなく、カテーテルが金属製であるために子宮を穿孔する恐れもある。
このような状況の下、特開2006−167093号公報には、軟質素材からなる先端部と硬質素材からなる基端部を有する中空筒状のカテーテルが記載されている。このカテーテルは豚用に設計されており、カテーテルの先端部には針金のような塑性変形可能な芯材が軸方向に埋設されている。使用に際して、先端部が適当な角度となるように曲げられた状態で子宮頸管内に挿入される。このカテーテルは、先端部が軟質素材からなるので、子宮を穿孔する恐れがない。また、塑性変形可能な芯材が先端部に埋設されているので、豚の子宮頸管内の襞との接触を避けるべく、カテーテルの先端を任意の角度で曲げることができ、子宮内にスムーズにカテーテルを挿入できる。
Wilson MS. Vet Clin North Am Small Anim Pract, (2001) 31, 291-304
Linde-Forsberg C et al., Theriogenology, (1999) 52, 11-23
ところで、特許文献1に記載のカテーテルは豚への使用を前提にして作製されており、豚の子宮頸管部に存在する襞の状態に応じて試行錯誤を繰り返しながら適度な角度に先端部を曲げる必要がある。
ところが、犬などの一部の動物においては、子宮頸管の腟側の開口部である外子宮口が、膣の最深部(盲端)から腟口側に少し離れた位置において、腟の上方から斜め下に向かって開口している。また、高い妊娠率を得るためには、好ましくは子宮角の近傍、すなわち子宮体、乃至子宮角内に***を注入することが望まれる。
このような動物に対して、特許文献1に記載されたカテーテルを用いると次のような弊害が考えられる。例えば、先端部を曲げた状態で膣内に挿入すると、膣の内壁にカテーテルの先端部が接触するだけでなく、外子宮口から子宮頸部にカテーテルがうまく進入するまで、先端部の曲げ角度を幾度となく変え、カテーテルの挿入と引き出しを繰り返えすことになる。このため、動物に対して過度な負担を強いることになる。
また、先端部を曲げた状態で外子宮口からカテーテルを挿入できたとしても、先端部全体が弧状に曲げられているので、子宮体から子宮角にうまく進入しないことも考えられる。
そして、動物に過度な負担を掛けることなく、カテーテルを外子宮口から子宮体ないし子宮角内に進入させるために、できるならば内視鏡を利用しながらカテーテルを進入したいという要望もある。
このような状況から、動物への負担をより少なくし、安全に***を注入できるだけでなく、妊娠率の向上が期待できる***注入噐が望まれていた。
本考案は上記の課題を解決するためになされたものであり、両端が開口した樹脂素材からなる硬質の外層チューブと、少なくとも一端が開口した樹脂素材からなる硬質の内層チューブとからカテーテル挿入補助器具を構成し、前記内層チューブの外径と内径をそれぞれ前記外層チューブに挿通できる外径と前記***注入カテーテルを挿通できる内径とし、***注入カテーテルを内層チューブの軸に対して傾斜させて露出可能にした引出口を内層チューブの他端開口若しくは他端開口近傍に設ける。
本考案のカテーテル挿入補助器具を用いると、内層チューブに設けられた引出口から***注入カテーテルが内層チューブの軸に対して傾斜した状態で内層チューブから外に露出される。また、内層チューブが外層チューブに挿通させる構造であるので、外層チューブに通した内層チューブを動かして両者の位置関係を調整できる。このため、子宮体角を有する哺乳動物、特に犬のように外子宮口が膣の盲端より膣口側に位置し、腟の上方から斜め下に向かって開口している哺乳動物において、外子宮口の位置に合わせて***注入カテーテルの引き出し位置(露出位置)を調整し、外子宮口からたやすく***注入カテーテルを進入させることができる。そして、***注入カテーテルは軟質素材から作製されるので、外子宮口から子宮頸部に進入したカテーテルは、子宮頸部から子宮体、子宮角に向かって抵抗なく進入する。従って、***が確実に子宮体内に注入され、妊娠率の向上が期待される。
本考案の子宮内***注入器は、子宮体内に***を注入する***注入カテーテルと当該カテーテルを動物の膣内に挿入する際に用いられるカテーテル挿入補助器具とからなる。この補助器具は、両端が開口した樹脂素材からなる硬質の外層チューブと、少なくとも一端が開口した樹脂素材からなる硬質の内層チューブを備え、前記内層チューブは前記外層チューブに挿通可能な外径と前記***注入カテーテルを挿通させることができる内径を有すると共に、当該内層チューブの開口端から挿入した前記***注入カテーテルを前記内層チューブの軸に対して傾斜させて露出可能にした引出口を他端開口若しくは他端開口近傍に備えている。以下、各図面を参照しながら本考案のカテーテル挿入補助器具及びこれを利用した子宮内***注入器について詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施例である子宮内***注入器の構成部品を示す図である。この子宮内***注入器は、図1に示すように、両端が開口した外層チューブ10と一方端が閉塞した内層チューブ20と***を注入する***注入カテーテル30を備える。これらのうち、外層チューブ10と内層チューブ20が、***注入カテーテル30の挿入補助に使われるカテーテル挿入補助器具として用いられる。実施例1のカテーテル挿入補助器具は、図1(b)に示すように内層チューブ20の側面に***注入カテーテル30を露出させるための引出口21を備えている。
外層チューブ10は樹脂材料からなる硬質のチューブからなる。外層チューブ10は開口した両端を有している。外層チューブ10には内層チューブ20が半固定状態で挿通される。外層チューブ10の内径は内層チューブ20の外径よりもわずかに大きいかほぼ同じである。本考案において半固定状態とは、内層チューブ20に強い力を加えることなく内層チューブ20を外層チューブ10に通すことができ、内層チューブ20を外層チューブ10に通した状態では自然に抜け落ちることがなく、術者が内層チューブ20にある程度の強い力を加えなければ動かない状態を意味する。つまり、内層チューブ20の外径と外層チューブ10の内径は、このような状態となるように調整されることが望まれる。外層チューブ10が弱い力で簡単に動くようでは、外層チューブ10と内層チューブ20をうまく膣内に入れることができず、内層チューブ20から露出した***注入カテーテル30を外子宮口内から子宮角内に入れることができなくなるからである。外層チューブ10の外径は特に制約されないが、人工授精の対象となる動物の膣の内径や術者の取り扱い易さなどにより適宜定められ、動物に負担のかからない程度の大きさが好ましい。
内層チューブ20は樹脂材料からなる硬質のチューブからなる。内層チューブ20は閉塞端20aを一方端に有し、その反対側の端部は開口端20bとなっている。図1(b)に示す内層チューブ20は当該閉塞端20aの端面が曲面となっている。内層チューブ20の内径は***注入カテーテル30の外径よりも大きく、大きな力を必要とせずに***注入カテーテル30を内層チューブ20に出し入れできる程度に調整される。
内層チューブ20は閉塞端20a近傍の側面に引出口21を有する。***注入カテーテルには開口端20bから***注入カテーテル30が挿入され、引出口21から***注入カテーテル30が露出される。前記引出口21の開口径は少なくとも***注入カテーテル30の最大径よりも大きい。引出口21は***注入カテーテルの最大径とほぼ同じ大きさであってもよいが、好ましくは図1(b)に示すように軸方向に長く形成される。軸方向に長く形成された引出口21は、***注入カテーテル30の露出位置の調整を容易にするからである。すなわち、対象動物の個体に応じて引出口21内において***注入カテーテル30を露出させる位置を変えて、外子宮口に***注入カテーテル30を誘導する。従って、軸方向における引出口21の大きさは、動物個体間における外子宮口の位置の違いを考慮して決められる。この大きさは対象動物の種類によっても異なり、犬の場合には20mm程度である(図2(b)に示すBの長さに相当)。また、内層チューブ20の閉塞端20aは膣への挿入時の位置決めとして使用される。つまり、当該閉塞端20aを膣の最深部に押し当てることによって、内層チューブ20を安定に保持することができ、引出口21を外子宮口に近接して位置させることができる。従って、内層チューブ20の閉塞端20aを膣の最深部に押し当てた際に、引出口21から露出された***注入カテーテル30が良好に外子宮口に挿入できるように引出口21の位置を決めるのが好ましい。このために、軸方向における引出口21の位置も対象動物によって適宜定められる。具体的に言うと、犬の場合には引出口21の先端が内層チューブ20の閉塞端20aから5mm程度(図2(a)のAの長さに相当)に位置するように引出口21が設けられる。
この内層チューブ20の内部は少なくとも引出口21の先端まで中空であればよい。引出口21の先端から閉塞端20aまで中空であっても差し支えないが、図3(a)に示すように引出口21の先端から閉塞端20aまで塞がれているのが好ましい。さらに同図(b)に示すように引出口21の先端位置には傾斜面23aが備えられるのが望ましい。傾斜面23aの存在により***注入カテーテル30が引出口21から露出しやすくなるからである。
***注入カテーテル30は樹脂材料からなる軟質のチューブからなる。***注入カテーテル30は一方の端がふさがれた閉塞端30aを有し、図1(c)に示す***注入カテーテル30は当該閉塞端30aの端面が曲面となっている。***注入カテーテル30は、閉塞端30a近傍の側面に***を注入する穴31を有する。また、***注入カテーテル30の他端の開口端30bには***を注入するためのポンプや注射用シリンジなどが接続用のチューブ(図示せず)を介して接続される。先端に***注入用の穴31を有する***注入カテーテルを使用することもでき、***注入カテーテル30として公知である種々の***注入カテーテルを用いることができる。
上記外層チューブ10及び内層チューブ20並びに***注入カテーテル30はそれぞれ樹脂材料から作製されるが、これらの樹脂材料は***の注入という本考案の使用目的を害しない限りそれらの材料は限定されるものではない。用いられる樹脂材料として、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのようなエチレン共重合体などが例示される。また、各部材に用いる樹脂材料は同種の樹脂材料でも、異なる樹脂材料でも差し使えない。例えば、外層チューブ10や内層チューブ20としてポリエチレン製のチューブ、***注入カテーテル30としてポリプロピレン製のチューブが用いられる。
外層チューブ10と内層チューブ20は硬質のチューブからなり、***注入カテーテル30は軟質のチューブからなるが、本考案において硬質、硬質の意味はそれぞれの使用目的に応じた意味で用いられる。すなわち、硬質とは本考案における使用状態では曲がらないという意味で用いられ、外層チューブ10は内層チューブ20を挿入した状態で膣内に入れることができ、外層チューブ10を動かして内層チューブ20との位置関係を調整できる程度の堅さを有していればよいことを意味する。また、内層チューブ20は膣の最深部に押し当てた状態で、***注入カテーテル30を挿通し、内層チューブ20の引出口21から***注入カテーテル30を押し出すことができる程度の堅さを有していればよいことを意味する。軟質とは柔らかく比較的小さな力で曲がるという意味で用いられ、***注入カテーテル30は、わずかな力で曲がるような柔らかさ、つまり、内層チューブ20の内部から引出口21を通じて外部に押し出されるような柔軟性を有するが、外子宮口から子宮頸管に進入した後は小さな押出し力でも外子宮口から子宮頸部、子宮体、子宮角へと進入する程度の堅さが必要であることを意味する。
図2に示すように外層チューブ10に内層チューブ20が通されて使用されるが、外層チューブ10と内層チューブ20は接着固定されない。また、内層チューブ20には***注入カテーテル30が挿入される。内層チューブ20はその閉塞端20aを膣の最深部に当てた状態で使用される。従って、内層チューブ20の長さは、少なくとも対象動物の膣の長さ以上であって、内層チューブ20を膣の最深部に押し当てた状態で外層チューブ10の位置を動かせる長さが必要である。具体的には、犬用の子宮内***注入器であればその長さは300mm程度である。外層チューブ10は、使用開始時には、図2(a)に示すように、内層チューブ20の引出口21の先端近くから***注入カテーテル30が露出される位置に置かれる。状況に応じて、図2(b)に示すように、外層チューブ10を膣内から外側に引き出し、内層チューブ20の引出口21の後端近くから***注入カテーテル30が露出される位置に置かれる。従って、外層チューブ10の長さは内層チューブ20の長さよりも短いが、図2(a)に示す位置において、外層チューブ10を移動できる程度に外層チューブ10の終端(膣口に近い端)が膣の外部に位置する長さが必要である。犬用の子宮内***注入器であれば、外層チューブ20の長さは200mm程度である。***注入カテーテル30は、その先端が子宮体、好ましくは子宮角まで挿入されるので、***注入カテーテル30の長さは内層チューブ20よりも長く、上記内層チューブ20の長さが300mm程度であれば、***注入カテーテル30の長さは500mm程度である。この長さは***注入用の穴31の位置によっても多少異なる。もっとも、外層チューブ10や内層チューブ20、***注入カテーテル30の長さ、内層チューブ20の引出口21位置など具体的な数字は一例を示したものであり、本考案のカテーテル挿入補助器具はこれらの長さに限定されないのは言うまでもない。また、外層チューブ10の外径や内層チューブ20の外径も適宜定められるが、その一例を挙げると外層チューブ10の外径は4mm程度、内層チューブ20の外径は2.7mm程度である。
本考案のカテーテル挿入補助器具は次のようにして使用される。外層チューブ10に内層チューブ20を通し、外層チューブ10の先端側において内層チューブ20の引出口21が一部見え、***注入カテーテル30が露出するように外層チューブ10を位置させる。そして、この状態を保ったまま、内層チューブ20の先端(閉塞端20a)が膣の最深部に当たるまで、動物の膣口から外層チューブ10と内層チューブ20を挿入する。次に内層チューブ20の先端を膣の最深部に当てた状態で、***注入カテーテル30を手で内層チューブ20に挿入し、その先端を引出口21から露出させる。このとき、外層チューブ10を若干回転させつつ、***注入カテーテル30の先端で外子宮口を探索する。探索しながら***注入カテーテル30をさらに挿入すれば、外子宮口から子宮頸部に***注入カテーテル30が進入していると***注入カテーテル30は抵抗なくさらに進入するが、そうでなければ進入に抵抗が感じられ、外子宮口内に進入しているかどうかが容易に判別される。そして、抵抗を感じた場合には、外層チューブ10を若干回転させたり、外層チューブ10を引き戻したりして、***注入カテーテル30が抵抗なく進入する位置を見つけたら***注入カテーテル30をさらに進入させる。
このように本考案の補助器具を用いると、内層チューブ20の軸に対して傾斜した状態で***注入カテーテル30が強制的に露出されるので、***注入カテーテル30のみを用いる場合に比べて***注入カテーテル30をたやすく外子宮口内から子宮体内に進入させることができる。また、内層チューブ20の先端が***注入カテーテル30の露出位置の位置決め機能を果たすだけでなく、外層チューブ10の位置を調整できるので、***注入カテーテル30の露出位置や露出方向(傾斜角)を変えることができる。このために、外子宮口への進入が極めて容易になり、子宮体内への***の注入が確実になる。そして、外層チューブ10や内層チューブ20は樹脂材料から作製されているので、本考案の子宮内***注入器は金属製のカテーテルを用いる場合に比べて膣や外子宮口を傷つけない。さらに硬質の外層チューブ10を備えているので、膣から膣の最深部に向けてカテーテル挿入補助器具が滑らかに導入され、また外層チューブ10を出し入れすることなく***注入カテーテル30を進入できるので、動物への負担が軽減される。
図4は本考案の別な実施例であるカテーテル挿入補助器具を構成する各部品を示す図である。カテーテル挿入補助器具も外層チューブ10と内層チューブ20とから構成される。このカテーテル挿入補助器具は、内層チューブ20の引出口21が***注入カテーテル30の出口となる開口端20cに形成されている点で、実施例1に示すカテーテル挿入補助器具と異なる。
引出口21は、内層チューブ20の開口端20cの近傍を当該内層チューブ20の軸に対して傾斜させて形成される。内層チューブ20は図5に示されるように、その開口端20cを露出させて外層チューブ10に挿入される。内層チューブ20の開口端20cから露出した***注入カテーテル30は内層チューブの軸に対して傾斜した状態で内層チューブから露出される。この傾斜角は内層チューブ20の開口端20cの近傍の傾斜角βにほぼ従う。従って、この傾斜角βは膣に対する子宮角の角度(子宮体が伸びる方向)とほぼ一致するのが好ましく、犬の場合であればこの傾斜角βは20〜40度である。
内層チューブ20は外層チューブ10に半固定状態で挿入される(図5参照)。内層チューブ20の開口端20bから挿入された***注入カテーテル30は、他端の開口端20cに形成された引出口21から、内層チューブ20(あるいは外層チューブ10)の軸に対して傾斜した状態で強制的に露出される。このカテーテル挿入補助器具の使用方法は実施例1のカテーテル挿入補助器具の使用方法とほぼ同様である。内層チューブ20を通した外層チューブ10を膣内に挿入した後、外層チューブ10を若干回転させつつ、***注入カテーテル30の先端で外子宮口を探索し、***注入カテーテル30を進入する。また、進入に抵抗が感じられた場合には、外層チューブ10を若干回転させたり、内層チューブ20を前後に移動したりして、***注入カテーテル30が抵抗なく進入する位置を見つけたら***注入カテーテル30をさらに進入させる。このような簡単な構成によっても、***注入カテーテル30を動物の外子宮口から子宮体内に比較的容易に挿入できる。
図6に示すカテーテル挿入補助器具は外層チューブ10と補助チューブ50を接合した器具を使用する点で、実施例1や実施例2に示すカテーテル挿入補助器具と異なっている。補助チューブ50は両端が開口された硬質のチューブであって、補助チューブ50が外層チューブ10に並列して接合されている。図6に示すカテーテル挿入補助器具では両者の膣への挿入側の開口端が揃い、両者の長さも同じに描かれているが、下記に述べるようにロッド60の位置決め機能が発揮される限り、両者の開口端を揃える必要はなく、両者の長さも同じである必要はない。さらに、当該カテーテル挿入補助器具においては、補助チューブ50又は外層チューブ10の両者は共に硬質であることが好ましいが、少なくとも一方が硬質であればよい。硬質の補助チューブ50又は外層チューブ10がスムーズに膣内へ挿入できれば、それと共に他方の外層チューブ10又は補助チューブ50も、膣内に挿入されるからである。
このカテーテル挿入補助器具は先端面60aが曲面となったロッド60を備えている。補助チューブ50の内径はロッド60の外径よりもわずかに大きいかほぼと同じである。ロッド60の外径と補助チューブ50の内径は、ロッド60に大きな力を加えることなく補助チューブ50を挿通させることができ、ロッド60を補助チューブ50に挿通した状態では自然に抜け落ちることがなく、術者がロッド60に力を加えなければ動かない程度に調整されることが望まれる。つまり、ロッド60は補助チューブ50に半固定状態で挿通される。ロッド60は***注入カテーテル30の挿入時における内層チューブ20の位置決め機能を果たすからである。
子宮内***注入器の使用方法は、実施例2に示す子宮内***注入器の使用方法と特に変わる点はないが、使用開始時にロッド60の先端面60aが内層チューブ20の引出口21から5mm程度飛び出て位置するようにロッド60の挿入位置が調整される。その後、ロッド60の先端面60aが膣の最深部に当たるまで、外層チューブ20を補助チューブ50と共に膣内に挿入する。このとき、操作のしやすさから、図6に示すように補助チューブ50の上に外層チューブ20を位置させて挿入するのが好ましい。そして、ロッド60の先端面60aを膣の最深部に当てた状態で、***注入カテーテル30を内層チューブ20に挿入し、その先端を引出口21から露出させる。そして、***注入カテーテル30の進入に抵抗を感じた場合には、外層チューブ10を若干回転させたり、外層チューブ10を引き戻したりして、***注入カテーテル30が抵抗なく進入する位置を見つけたら、そのまま***注入カテーテル30を進入させる。
この実施例においては、ロッド60が***注入カテーテル30の挿入時の位置決め機能を果たし、ロッド60を膣の最深部に当てた状態を保持しながら補助チューブ50と外層チューブ10を動かすことによって***注入カテーテル30の露出位置を変化させることができる。また、外層チューブ10と補助チューブ50が一体となっているので、手で持ちやすく実施例2のカテーテル補助器具に比べて操作がしやすいという利点がある。
図7に示す子宮内***注入器は、上記実施例1に示す子宮内***注入器において、側視型ファイバースコープ40がさらに備えられたものである。この子宮内***注入器におけるカテーテル挿入補助器具は、外層チューブ10に補助チューブ50が接合されたものであって、実施例3のカテーテル補助器具と同じ構成である。補助チューブ50は樹脂材料から形成された硬質のチューブであって、その内径はファイバー部41の外径よりも大きい。このようなカテーテル挿入補助器具を用いて子宮内***注入器を構成することもできる。
補助チューブ50には側視型ファイバースコープ40のファイバー部41が通される。側視型ファイバースコープ40は、導光路を形成する光ファイバーなどから構成されるファイバー部41を有し、ファイバー部41の先端近くの側面に観察用の窓42を有している。この窓42は視野角αの視野45を有する。なお、図7にはファイバー部41の一部のみが描かれており、視野角αの方向を調整する制御部や光源は省略されて描かれている。側視型ファイバースコープ40は、膣内において外子宮口と外子宮口から離れた位置にある***注入カテーテル30の先端部の両者が視野45内に含まれるように、出来る限り広い視野角αを有するものが好ましく用いられる。こうすることで、外子宮口の位置を確かめながら***注入カテーテル30を進入させることができる。
図7に示すカテーテル挿入補助器具においても、補助チューブ50と外層チューブ10の位置関係は膣への挿入側の開口端が揃い、両者の長さも同じに描かれているが、両者の開口端を揃える必要はなく、それらの長さも同じである必要はない。さらに、当該カテーテル挿入補助器具においても、補助チューブ50又は外層チューブ10の両者は共に硬質であることが好ましいが、いずれか一方が硬質であればよい。硬質の補助チューブ50又は外層チューブ10がスムーズに膣内へ挿入できれば、それにつれて他方の外層チューブ10又は補助チューブ50も、膣内に挿入されるからである。また、図7に示すように、膣への挿入の際には、補助チューブ50の上に外層チューブ20を位置させるが好ましい。側視型ファイバースコープ40の視野45内に***注入カテーテル30の先端が入りやすくなり、さらに進入操作が容易になるからである。
また、この実施例4においては、補助チューブ50の内径をファイバースコープ40のファイバー部41の外径よりもわずかに大きいかほぼと同じにし、ファイバー部41を補助チューブ50に半固定状態で挿通させてもよい。つまり、補助チューブ50の内径とファイバー41の外径を、スコープ40に大きな力を加えることなく補助チューブ50を挿通させることができ、スコープ40を補助チューブ50に挿通した状態では自然に抜け落ちることがなく、術者がスコープ40に力を加えなければ動かない程度に調整してもよい。このようにすることで、スコープ40の先端に***注入カテーテル30の挿入時における内層チューブ20の位置決め機能を持たせることができる。
図8は本考案のさらに別な実施例である子宮内***注入器を示す図である。この子宮内***注入器におけるカテーテル補助器具は、外層チューブ10と内層チューブ20とからなり、補助チューブ50や補助を備えない。外層チューブ10は、側視型ファイバースコープ40のファイバー部41と内層チューブ20を同時に通すことができる内径を有している。
この外層チューブ10の断面は楕円状に作製されており、内層チューブ20とファイバー部41が、外層チューブ10内に配置される。内層チューブ20とファイバー部41の位置関係は側視型ファイバースコープ40の視野45内において***注入カテーテル30の先端が確認できる関係であればよい。例えば図8では、ファイバー部41の上に内層チューブ20が位置する関係にある。もっとも、内層チューブ20は必ずしもファイバー部41の真上でなくてもよく、操作に支障がない限り内層チューブ20がファイバー部41の斜め上方や真横に位置しても差し使えない。さらに、外層チューブ10の断面形状も楕円形に限らず、ファイバー部41と内層チューブ20の双方を通すことができればよい。
この子宮内***注入器の操作方法も実施例1に示す子宮内***注入器における操作方法と特に変わるものではないが、側視型ファイバースコープ40の視野45内に外子宮口と***注入カテーテル30の先端部の両者が含まれるように操作される。
以上説明したように、本考案のカテーテル挿入補助器具は、***注入カテーテル30を当該内層チューブ20の軸に対して傾斜させて露出可能にした引出口21を開口端20a若しくは開口端20a近傍の側面に備えた内層チューブ20が外層チューブ10に挿入される構成となっているので、***注入カテーテル30が内層チューブ20(又は外層チューブ10)に対して傾斜して膣内に露出される。このため、犬のように膣の最深部から膣口に近いところに子宮外口を有し、外子宮口が下方に向かって開口している動物、あるいは外子宮口がやや側方から開口している個体において、***注入カテーテル30をたやすく子宮角ないし子宮体内に進入させることができる。また、膣と接触する外層チューブ10を動かさずに内層チューブ20を動かすことによって、***注入カテーテル30の挿入位置を変えることができるので、***注入カテーテル30挿入時における動物への負担も軽減される。
本考案によると、膣や子宮を傷付けずに***を子宮体や子宮角に確実に注入できる子宮内***注入器が提供される。これにより、人工授精による妊娠率が高められる。
10 外層チューブ
20 内層チューブ
21 引出口
30 ***注入カテーテル
31 ***を注入するための穴
40 側視型ファイバースコープ
50 補助チューブ
60 ロッド
20 内層チューブ
21 引出口
30 ***注入カテーテル
31 ***を注入するための穴
40 側視型ファイバースコープ
50 補助チューブ
60 ロッド
Claims (22)
- ***注入カテーテルを動物の子宮内に挿入するために用いられるカテーテル挿入補助器具であって、
両端が開口した樹脂素材からなる外層チューブと少なくとも一端が開口した樹脂素材からなる内層チューブを備え、
前記内層チューブは前記外層チューブに挿通可能な外径と前記***注入カテーテルを挿通させることができる内径を有すると共に前記開口端から当該内層チューブに挿入した前記***注入カテーテルを前記内層チューブの軸に対して傾斜させて露出可能にした引出口を他端開口若しくは他端開口近傍の側面に備えたカテーテル挿入補助器具。
補助器具。 - 前記内層チューブの他端開口が閉塞端であり、前記引出口は当該閉塞端近傍の側面に開設された開口からなる請求項1に記載のカテーテル挿入補助器具。
- 前記引出口は軸方向に長く形成されている請求項2に記載のカテーテル挿入補助器具。
- 前記引出口の軸方向長さが15〜20mmである請求項3に記載のカテーテル挿入補助器具。
- 前記内層チューブの閉塞端の端面が曲面である請求項2〜4の何れか1項に記載のカテーテル挿入補助器具。
- 前記外層チューブの長さが前記内層チューブの長さよりも短く、前記内層チューブが半固定状態で前記外層チューブに挿入される請求項1〜5の何れか1項に記載のカテーテル挿入補助器具。
- 前記内層チューブ内に、挿通された***注入カテーテルの先端を前記引出口から外部に露出させる傾斜面が備えられた請求項1〜6の何れか1項に記載のカテーテル挿入補助器具。
- 前記外層チューブは前記内層チューブと側面に視野を有する側視型ファイバースコープの導光路であるファイバー部を挿通可能な内径を有する請求項1〜7の何れか1項に記載のカテーテル挿入補助器具。
- 前記内層チューブ及び前記外層チューブは硬質である請求項1〜8の何れか1項に記載のカテーテル挿入補助器具。
- 側面に視野を有する側視型ファイバースコープの導光路となるファイバー部を挿通可能な内径を有する補助チューブを備え、前記補助チューブと前記外層チューブが並列に接合された請求項1〜7の何れか1項に記載のカテーテル挿入補助器具。
- 前記補助チューブは樹脂材料からなる請求項10に記載のカテーテル挿入補助器具。
- 前記内層チューブと、前記外層チューブ及び/又は前記補助チューブが硬質である請求項10又は11に記載のカテーテル挿入補助器具。
- 前記内層チューブの他端が開口端であって、前記引出口は当該内層チューブの開放端近傍を傾斜させて形成された前記開放端からなる請求項1に記載のカテーテル挿入補助器具。
- 前記開放端近傍の前記内層チューブの傾斜角は、前記内層チューブの軸に対して20〜40度である請求項13に記載のカテーテル挿入補助器具。
- 前記外層チューブの長さが前記内層チューブの長さよりも短く、前記内層チューブが半固定状態で前記外層チューブに挿入される請求項13又は14に記載のカテーテル挿入補助器具。
- 両端が開口された補助チューブが前記外層チューブに並列に接合された請求項13〜15の何れか1項に記載のカテーテル挿入補助器具。
- 先端面が曲面となったロッドを備え、前記補助チューブは前記ロッドが挿通できる内径を有する請求項16に記載のカテーテル挿入補助器具。
- 前記補助チューブの長さが前記ロッドの長さよりも短く、前記ロッドが半固定状態で前記補助チューブに挿入される請求項16又は17記載のカテーテル挿入補助器具。
- 前記補助チューブは側面に視野を有する側視型ファイバースコープの導光路であるファイバー部が挿通できる内径を有する請求項16に記載のカテーテル挿入補助器具。
- 前記補助チューブは樹脂材料からなる請求項16〜19の何れか1項に記載のカテーテル挿入補助器具。
- 前記外層チューブ及び/又は前記補助チューブが硬質である請求項16〜20の何れか1項に記載のカテーテル挿入補助器具。
- 請求項1〜21の何れか1項に記載のカテーテル挿入補助器具と、
***注入カテーテルを備えた動物用子宮内***注入器。
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---|---|---|---|
JP2010003676U JP3162023U (ja) | 2010-05-31 | 2010-05-31 | カテーテル挿入補助器具 |
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Family Applications (1)
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JP2010003676U Expired - Fee Related JP3162023U (ja) | 2010-05-31 | 2010-05-31 | カテーテル挿入補助器具 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9833593B2 (en) | 2011-01-31 | 2017-12-05 | Korea University Research And Business Foundation | Catheter for treating ectopic pregnancy, catheter guide, and catheter unit for treating ectopic pregnancy, including the catheter and the catheter guide |
CN110621245A (zh) * | 2017-05-11 | 2019-12-27 | 医研比赫国际股份公司 | 人工授精装置和使用该装置进行人工授精的方法 |
JP2020185399A (ja) * | 2014-10-28 | 2020-11-19 | アイエムブイ テクノロジーズ | 特に子宮頸を特定するための観察システムを備える作業アセンブリ |
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2010
- 2010-05-31 JP JP2010003676U patent/JP3162023U/ja not_active Expired - Fee Related
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