JP3161460U - スライドレールの弾力調整装置 - Google Patents

Abstract

【課題】スライドレールの弾き出される力を調節し、スライドレールとその積載物の自動作動距離をコントロールするスライドレールの弾力調整装置を提供する。【解決手段】本考案の弾力調整装置は、固定体と弾出体と調整台と調整ナットと少なくとも一つのスプリングを備える。前記固定体にはボルトと縦方向本体とを備え、前記縦方向本体の二端の間には縦方向ガイド部を備える。前記弾出部はスライド可能状態で前記固定体の縦方向ガイド部に連結する。前記調整台は前記固定体のボルトに嵌設する嵌設部を備える。前記調整ナットは前記固定体のボルトに螺着するネジ山部を設け、且つ前記調整台に密着する。前記スプリングには前記弾出部と前記調整台に連接して相対する両端を備える。前記調整ナットが前記固定体のボルト上で回転して前進または後退することにより、前記調整台が位置移動すると、前記スプリングの弾力又は前記弾出部の位置も変化する。【選択図】図２

Description

本考案は、スライドレールの弾力調整装置に関し、特に、スライドレールの弾き出される力を調節する設計により、スライドレールとその積載物の自動作動距離をコントロールする。

特許文献１に開示されたプッシュ作動式スライドレールは、主に、外スライドレールと引っ張り棒体の内側端に上部止め具と固定止め具を設けたもので、前記上部止め具の積載板は、本体中央の一方側より延伸した位置に配置し、前記本体の両側にはそれぞれ、弾性部品を嵌設する軸柱を突設し、積載板上には定位止め具を結合し、前記定位止め具の末端には案内柱を設け、且つ、積載板上にスライド可能なスライド嵌合部を備え、前記スライド嵌合部と弾性部品とは結合する。引っ張り棒を上方向に圧するとスライドレールの作動を止めたり動かしたりすることができる。

前記のスライドレールの作動は、主に、弾性部品の蓄える弾力によって押し動かされるもので、前記弾性部品の規格の選択に基づき、単一定量の弾力を保持するのみである。この種のスライドレールを家具本体と引き出しの間に取り付けて応用した場合、引き出しを少し内側方向に押して、自動的に家具本体から飛び出させることができる。しかし、引き出し内の物品の重量が異なり、特に重い物を入れている場合は、スライドレールに対する引き出しの負荷重量が増えるため、引き出しをプッシュして開く時に最良位置で開くことができないという問題があった。また、家具本体は複数の引き出しを有しており、引き出しの大きさと納置物の負荷が異なる場合、引き出しの弾き開かれる位置が異なるため、使用者の不便を引き起こすという難点があった。

そこで、本考案者は、プッシュ作動式スライドレールの弾力調整装置の提供によって、前記の公知技術における使用上の欠点を改善する。

米国特許第７，３７４，２６１号明細書

本考案の目的は、装置を使ってスライドレールに蓄えられる弾力の大きさを調節し、更にプッシュして開いた後のスライドレールの作動距離調整を可能にするスライドレールの弾力調整装置を提供することにある。

本考案の弾力調整装置は、第一レール体と第一レール体に対して縦方向にスライドする第二レール体とを設け、前記調整装置は、前記第一レール体に固着する固定体を設け、前記固定体にはボルトと縦方向本体とを備え、前記縦方向本体には第一端部と前記第一端部に対応する第二端部とを備え、前記第一端部と前記第二端部の間には縦方向ガイド部を備える。弾出部はスライド可能状態で前記固定体の縦方向ガイド部に連結する。調整台は前記固定体のボルトに嵌設する嵌設部を備える。調整ナットは前記固定体のボルトに螺着するネジ山部を設け、且つ前記調整台に密着する。少なくとも一つのスプリングの相対する両端には前記弾出部と前記調整台を連接する。前記調整ナットが前記固定体のボルト上で回転して前進または後退することにより前記調整台が位置移動すると、前記スプリングの弾力或いは前記弾出部の位置も変化する。

前記固定体の第一端部と第二端部の間にはストッパーを備え、前記弾出部は前記第二端部と前記ストッパーの間をスライドする。

スライドレールの弾力調整装置は更に前記ストッパーに連結するクッションを含む。

前記第二レール体は前記弾出部に対応するプッシュ体を含む。

前記調整台は更に密着部を備え、前記密着部と前記嵌設部は対応する前記調整ナットの前後両側を圧する。

本考案のスライドレール用の弾力調整装置は、使用者の使用要望に応じて自由に弾力の大きさを調整でき、特に、本考案のスライドレールの引き出しへの応用においては、多層の引き出し内に異なる重量の物品を納める場合であっても弾力調整により各引き出しに蓄えられる弾力をそれぞれ調整できるため、プッシュ作動式の引き出しに自動的に最良の作動位置に開くことを可能とし、使用者は引き出し内の物品を便利に取り出すことができるという効果を奏する。

本考案の実施例である弾力調整装置をスライドレールに取り付けた時の配置図である。 本考案の実施例である弾力調整装置の分解図である。 本考案の実施例である弾力調整装置の調整台が第一位置にあることを示す説明図である。 本考案の実施例である弾力調整装置の調整台が調整後に第二位置にあることを示す説明図である。 本考案の実施例である固定体にストッパーを設置したことを示す説明図である。 本考案の実施例であるストッパーにクッションを嵌設したことを示す説明図である。 本考案の実施例であるスプリングが完全に収縮している状態での弾出部の位置を示す説明図である。

図１、図２に示したものはスライドレールの全体であり、それは、第一レール体１２と、縦方向に第一レール体１２に対してスライドする第二レール体１４と、前記第一レール体１２に取り付け、第一レール体１２に対して弾き出して開き、且つ調整可能な弾力を第二レール体１４に備えさせる弾力調整装置１６とを含む。

前記第一レール体１２は、底部１８と前記底部１８から垂直に上方向に延伸する側面板２０とを備える。

前記第二レール体１４にはプッシュ体２２を備える。

前記弾力調整装置１６は、固定体２４、弾出部２６、調整台２８、調整ナット３０、及び少なくとも一つのスプリング３２を備える。

前記固定体２４は、前記第一レール体１２に固着し、前記固定体２４はボルト３４と縦方向本体３６とを備え、前記縦方向本体３６は第一端部３５ａと前記第一端部３５ａに対応する第二端部３５ｂとを備え、前記第一端部３５ａと前記第二端部３５ｂの間には縦方向ガイド部３８を設ける。

前記弾出部２６はスライド可能状態で前記固定体２４の縦方向ガイド部３８に連結し、縦方向ガイド部３８に沿って移動し、しかも前記弾出部２６は、前記第二レール体１４のプッシュ体２２に対応する少なくとも一つの密着部４０を備えているため、前記弾出部２６は、前記密着部４０によって第二レール体１４のプッシュ体２２の働きを受けて位置を移動させる。

前記調整台２８は、前記固定体２４のボルト３４に嵌設する嵌設部４２を備える。

前記調整ナット３０は可動状態で前記固定体２４のボルト３４に螺合するネジ山部４４を備える。

前記スプリング３２（或いは二本のスプリング３２）は前記弾出部２６と前記調整台２８に連結する。

図３には、第一レール体１２に対して収縮状態の第二レール体１４の配置図を示す。前記第二レール体１４はプッシュ体２２が前記弾力調整装置１６の弾出部２６の密着部４０を圧しており、並びに、前記弾出部２６を前記固定体２４の縦方向ガイド部３８に沿って、一定予定距離まで後退させるため、前記弾出部２６と前記調整台２８に連結するスプリング３２は伸びて前記第二レール体１４に対する弾力を蓄え、しかも、この状態において、前記第一レール体１２と第二レール体１４の間に配置した嵌合部品（未図示）の働きにより、第一レール体１２に対する前記第二レール体１４の収縮状態が維持されて定位し続け、即ち、前記スプリング３２が伸びてその弾力を受けた前記弾出部２６は一時的に前記プッシュ体２２を通した前記第二レール体１４の押し出しが不可能になる。この時、前記調整台２８は前記調整ナット３０の働きを受けて位置移動し、前記固定体２４のボルト３４上の第一位置Ｐ１に保たれる。

図４に示す通り、前記弾力調整装置１６の調整ナット３０は前記固定体２４のボルト３４上に位置しており、前記調整ナット３０を回転させると、調整台２８は密着する前記調整ナット３０に動かされて前記固定体２４のボルト３４上の第一位置Ｐ１から第二位置Ｐ２に移動し、定位を保つ。この状態において、前記弾出部２６と前記調整台２８の対応距離が調整されるため、前記弾出部２６と前記調整台２８に連接するスプリング３２の伸び具合が変わり、それが蓄える弾力が調節される。

よって、前記第二レール体１４が第一レール体１２を納め入れ、前記プッシュ体２２が前記弾出部２６の密着部４０を圧して前記スプリング３２を引っ張り伸ばす時、前記弾出部２６は前記スプリング３２の引っ張り伸ばされる弾力の程度に応じて前記第二レール体１４に対する弾力を蓄え、前記スプリング３２の放出する弾力を使って前記弾出部２６の密着部４０により前記第二レール体１４のプッシュ体２２を前方向に押し出すため、前記第一レール体１２に対応する前記第二レール体１４は弾き出されて必要位置まで作動する。

図５に示す通り、前記弾出部２６がスプリング３２に引っ張られて弾き出され前記固定体２４の縦方向ガイド部３８に沿ってスライドした後の停止位置について考慮し、前記固定体２４の第一端部３５ａと第二端部３５ｂの間に前記弾出部２６に密着させるためのストッパー４６を設けることも可能である。本実施例では、前記ストッパー４６は第一端部３５ａ近くに位置しており、前記弾出部２６は前記第二端部３５ｂと前記ストッパー４６の間をスライドする。また、図６に示した実施例では、更にクッション４８を前記ストッパー４６に嵌設し、前記弾出部２６が前記ストッパー４６にぶつかって生じる音を低下させる。

図７には、他の状況において前記弾出部２６がスプリング３２に引っ張られて弾き出された後の停止位置を示す。それは直接、前記スプリング３２が完全に収縮した長さを利用して制御するもので、且つ係合する前記調整ナット３０と前記調整台２８を前記固定体２４のボルト３４上で調整し第三位置まで移動させ、前記第三位置では、前記弾出部２６は前記固定体２４の縦方向ガイド部３８の第一端部３５ａ或いは前記ストッパー４６を圧せず、前記調整台２８は更に密着部５０を含んでおり、前記密着部５０と前記嵌設部４２は対応する前記調整ナット３０の前後両側を圧するため、前記調整ナット３０と前記調整台２８は同時に前進または後退する。

前述の如く、本考案の提供するスライドレール用の弾力調整装置は、使用者の使用要望に応じて自由に弾力の大きさを調整でき、特に、本考案のスライドレールの引き出しへの応用においては、多層の引き出し内に異なる重量の物品を納める場合であっても弾力調整により各引き出しに蓄えられる弾力をそれぞれ調整できるため、プッシュ作動式の引き出しに自動的に最良の作動位置に開くことを可能とし、使用者は引き出し内の物品を便利に取り出すことができる。

１２ 第一レール体
１４ 第二レール体
１６ 弾力調整装置
１８ 底部
２０ 側面板
２２ プッシュ体
２４ 固定体
２６ 弾出部
２８ 調整台
３０ 調整ナット
３２ スプリング
３４ ボルト
３５ａ 第一端部
３５ｂ 第二端部
３６ 縦方向本体
３８ 縦方向ガイド部
４０ 密着部
４２ 嵌設部
４４ ネジ山部
４６ ストッパー
４８ クッション
５０ 密着部

Claims (5)

1. 第一レール体と第一レール体に対して縦方向にスライドする第二レール体とにより構成されるスライドレールの弾力調整装置であって、
   前記第一レール体に固着し、ボルトと縦方向本体と、前記縦方向本体の第一端部と、前記第一端部に対応する第二端部と、前記第一端部と前記第二端部の間に縦方向ガイド部を備える固定体と、
   スライド可能状態で前記固定体の縦方向ガイド部に連結する弾出部と、
   前記固定体の前記ボルトに嵌設する嵌設部を備える調整台と、
   前記固定体の前記ボルトに螺着するネジ山部を設けられるとともに、且つ前記調整台に密着する調整ナットと、
   相対する両端にそれぞれ前記弾出部と前記調整台を連接する少なくとも一つのスプリングと、からなり、
   前記調整ナットは前記固定体の前記ボルト上で回転して前進または後退することにより、前記調整台を位置移動させ、前記スプリングの弾力も変化させることを特徴とする、スライドレールの弾力調整装置。
2. 前記固定体の前記第一端部と前記第二端部の間にはストッパーを設け、前記弾出部は前記第二端部と前記ストッパーの間をスライドすることを特徴とする、請求項１に記載のスライドレールの弾力調整装置。
3. スライドレールの弾力調整装置は更に前記ストッパーに連結するクッションを含むことを特徴とする、請求項２に記載のスライドレールの弾力調整装置。
4. 前記第二レール体は前記弾出部に対応するプッシュ体を含むことを特徴とする、請求項１に記載のスライドレールの弾力調整装置。
5. 前記調整台は更に密着部を備え、前記密着部と前記嵌設部はそれぞれ対応する前記調整ナットの両側を圧することを特徴とする、請求項１に記載のスライドレールの弾力調整装置。