JP3160002B2 - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

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JP3160002B2 JP08050291A JP8050291A JP3160002B2 JP 3160002 B2 JP3160002 B2 JP 3160002B2 JP 08050291 A JP08050291 A JP 08050291A JP 8050291 A JP8050291 A JP 8050291A JP 3160002 B2 JP3160002 B2 JP 3160002B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な硬化性組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】ポリフルオロオレフィンとアルキルビニ
ルエーテルとを共重合させて得られる含フッ素共重合体
は、公知であり、溶剤可溶性で、常温硬化可能な塗料用
原料として用いられ、耐候性、耐薬品性、光沢等に優れ
た塗膜が得られ、かつ基材との密着性にもすぐれた塗膜
が得られることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、フッ素系溶剤型
塗料の用途の拡がりとともに、ゴム弾性を有する塗料か
ら、表面硬度の高い塗料まで、巾広い要求が高まりつつ
ある。しかし、従来のフッ素系溶剤型塗料では、表面硬
度の向上に限界があり、その改良が強く求められてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の問題点
を解決すべくなされたものであり、ラジカル重合性含フ
ッ素単量体、式1で示される1,3−ジオキソール系化
合物およびこれらと共重合可能な硬化性官能基含有単量
体を、ラジカル重合開始源の存在下に共重合させ含フ
ッ素共重合体ならびに硬化剤からなる硬化性組成物を提
供する。ただし、式1におけるR1,R2はそれぞれ独立
に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキ
ル基、アリール基、シクロアルキル基またはフルオロア
ルキル基である。
【0005】
【化2】
【0006】本発明において用いられるラジカル重合性
含フッ素単量体としては、テトラフルオロエチレン、ク
ロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン
などの含フッ素オレフィン、パーフルオロビニルエーテ
ル、アクリル酸ポリフルオロアルキルエステル、メタク
リル酸ポリフルオロアルキルエステル、ポリフルオロカ
ルボン酸ビニルエステルなどが例示される。
【0007】特に、含フッ素オレフィンが、共重合性、
および、含フッ素共重合体を塗料ベースとしたときの塗
膜の耐候性、塗膜の塗り重ね性などの面から好ましく使
用される。
【0008】含フッ素オレフィンとしては、上記化合物
の他にフッ化ビニリデン、トリフルオロエチレンなどが
ある。特に炭素数2〜4のパーハロオレフィンが好まし
い。
【0009】また、本発明における1,3−ジオキソー
ル系化合物としては上記式1で示される化合物が採用さ
れる。特開平2−124908号に開示されたような、
フッ素置換不飽和基を有するジオキソール化合物を用い
たのでは、特殊な溶剤にのみ溶解する重合体しか得られ
ず、好ましくない。
【0010】具体的には、2,2−ジメチル−1,3−
ジオキソール、2,2−ジイソプロピル−1,3−ジオ
キソール、スピロカンファー−1,3−ジオキソール、
2−クロロ−2−トリフルオロメチル−1,3−ジオキ
ソールなどが例示される。
【0011】特に、式1におけるR1,R2が、水素原子
または炭素数1〜10のアルキル基もしくはシクロアル
キル基の1,3−ジオキソール系化合物が、得られる含
フッ素共重合体の溶剤に対する溶解性などの面から好ま
しい。
【0012】本発明では、上記ラジカル重合性含フッ素
単量体および1,3−ジオキソール系化合物はそれぞれ
一種または複数種共重合してもよい。また、これらと共
重合可能な他のエチレン性不飽和単量体が同時に共重合
されていてもよい。かかるエチレン性不飽和単量体とし
ては、ビニルエーテル系化合物、ビニルエステル系化合
物、アリルエーテル系化合物、アリルエステル系化合
物、イソプロペニルエーテル系化合物、イソプロペニル
エステル系化合物、α−オレフィン類などが例示され
る。
【0013】かかるエチレン性不飽和単量体は、塗膜の
光沢や顔料の分散性などさらに付加的な目的に応じて適
宜選定することが好ましい。溶剤可溶性、塗膜硬度のコ
ントロール、耐候性などを考慮すれば、ビニルエーテル
系化合物またはビニルエステル系化合物が好ましい。特
に炭素数2〜15程度の直鎖状、分枝状または脂環状の
アルキル基を有するビニルエーテルまたはビニルエステ
ルが好ましい。
【0014】また、本発明においては、含フッ素共重合
体からの塗膜の強靭性、耐溶剤性を高めるために、水酸
基、エポキシ基、アミノ基、活性水素含有基、アルコキ
シシリル基などの硬化性官能基を含有する単量体が共重
合される。かかる硬化性官能基含有単量体としては、ヒ
ドロキシブチルビニルエーテルのごとき水酸基含有ビニ
ルエーテル、アリルアルコールのごとき水酸基含有アリ
ル化合物、グリシジルビニルエーテルのごときエポキシ
基含有ビニルエーテル、アミノブチルビニルエーテルの
ごときアミノ基含有ビニルエーテル、トリメトキシビニ
ルシランのごときアルコキシシリル基含有ビニル化合物
などが挙げられる。該硬化性官能基含有単量体として
は、水酸基含有ビニルエーテルまたはエポキシ基含有ビ
ニルエーテルが好ましく採用される。
【0015】また、各単量体の共重合は、ラジカル重合
性含フッ素単量体と1,3−ジオキソール系化合物が5
/95〜95/5(モル比)の割合で行うことが好まし
い。上記範囲外では耐候性、溶剤可溶性および製造効率
の面などから好ましくない。
【0016】また、ラジカル重合性含フッ素単量体、
1,3−ジオキソール系化合物以外の単量体を共重合す
る場合は、全単量体に対しラジカル重合性含フッ素単量
体および1,3−ジオキソール系化合物の合計量が60
モル%以上とすることが好ましい。この範囲より少ない
と本発明の目的が損なわれる恐れがある。
【0017】硬化性官能基含有単量体の共重合は、全単
量体に対し5〜20モル%の範囲内で行うことが好まし
い。硬化性官能基含有単量体の割合が多すぎると、得ら
れる含フッ素共重合体を塗料用として用いる場合に塗料
の貯蔵安定性が低下したり、塗膜が脆くなることがあ
り、好ましくない。少なすぎると、硬化が十分に行われ
ないことがあり、好ましくない。
【0018】さらに、その他の単量体は、目的に応じ
て、その使用量を適宜選定できる。例えば、ビニルエー
テルやビニルエステルを使用する場合は、全単量体に対
し10〜40モル%とすると、溶剤に対する溶解性や顔
料などの分散性、塗膜の光沢などの優れたものが得られ
る。
【0019】また、ラジカル重合性含フッ素単量体とし
て含フッ素オレフィンを使用する場合は、含フッ素オレ
フィンの割合が全単量体に対し40〜60モル%とする
ことが特に好ましい。含フッ素オレフィンの割合が多す
ぎると、得られる含フッ素共重合体の溶剤に対する溶解
性が十分に得られなくなることがある。
【0020】また、本発明における共重合は次に示す方
法などにより行うことができる。特に、1,3−ジオキ
ソール系化合物は酸性状態で異性化、分解または単独重
合を引きおこす傾向があるため、安定的に共重合を進行
させるためには塩基性条件下で行うことが好ましい。特
にpH8〜9程度で行うことが好ましい。
【0021】本発明における共重合体は、未硬化状態で
テトラヒドロフラン中で30℃で測定される固有粘度が
0.05〜2.0dl/g、好ましくは0.10〜1.
0dl/g、さらに好ましくは0.2〜0.8dl/g
であるものである。該粘度が低すぎるものは機械的強度
が低下し、また硬化性官能基を有しない場合には塗膜の
耐溶剤性が十分に得られなくなり、一方高すぎるものは
溶液型塗料として応用する場合に粘度の面から溶液濃度
を低くせざるを得なくなる傾向を生じ施工性が損なわれ
るので、ともに好ましくない。
【0022】本発明におけるラジカル重合開始源として
は、ラジカル重合開始剤および電離性放射線が挙げられ
る。ここで、重合開始剤としては、重合形式または重合
媒体に応じて、水溶性のものまたは油溶性のものが適宜
使用できる。
【0023】具体的には、水溶性開始剤としては、過硫
酸カリウムのごとき過硫酸塩、過酸化水素またはこれら
と亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムのごとき
還元剤との組み合わせからなるレドックス開始剤、さら
にはこれらに少量の鉄、第一鉄塩、硝酸銀等を共存させ
た系等の無機系開始剤、またはジコハク酸パーオキシ
ド、ジグルタル酸パーオキシド、モノコハク酸パーオキ
シドのごとき二塩基酸過酸化物、アゾビスイソブチルア
ミジン二塩酸塩等の有機系開始剤が、また、油溶性開始
剤としては、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t
−ブチルパーオキシアセテートのごときパーオキシエス
テル型過酸化物、ジイソプロピルパーオキシジカーボネ
ートのごときジアルキルパーオキシジカーボネート、ベ
ンゾイルパーオキシド、アゾビスイソブチロニトリル等
が例示される。
【0024】重合開始剤の使用量は、種類、共重合反応
条件などに応じて、適宜変更できるが、通常は共重合さ
せるべき単量体全量に対して、0.005〜5重量%、
特に0.05〜0.5重量%程度が採用される。
【0025】上記共重合反応に際して、反応形式として
は特に限定されることなく、塊状重合、懸濁重合、乳化
重合、溶液重合等を採用し得るが、重合反応操作の安定
性、生成共重合体の分離の容易性等から、水性媒体中で
の乳化重合またはキシレン、トルエン等の芳香族化合
物、t−ブチルアルコール等のアルコール類、エステル
類、1個以上のフッ素原子を含む飽和ハロゲン化炭化水
素類等を溶媒とする溶液重合等が好ましく採用される。
【0026】なお、水性媒体中で共重合反応を行わせる
場合には塩基性緩衝剤を添加して、重合中の液のpH値
が7、特には8を下回らないようにすることが好まし
い。溶液重合による場合にも塩基性物質の添加は有効で
ある。また、本発明における含フッ素共重合体の製造
法は、回分式、半連続式、連続式等の操作によっても行
い得る。
【0027】かかる共重合反応に際して、共重合反応温
度は−30℃〜+150℃の範囲内で重合開始源、重合
媒体の種類等に応じて適宜最適値が選定され得るが、水
性媒体中で共重合反応を行わせる場合には0℃〜+10
0℃、好ましくは10℃〜90℃程度が採用され得る。
また、反応圧力は、適宜選定できるが、通常は1〜10
0kg/cm2、特には2〜50kg/cm2程度を採用
するのが望ましい。
【0028】また、生成共重合体の固有粘度を前記範囲
に制御するために、適宜連鎖移動剤の共存下に共重合反
応を行わしめることもできる。本発明における含フッ素
共重合体は、共重合体中に硬化性官能基として水酸基、
エポキシ基等が導入されているので、硬化剤を用いて約
0℃〜250℃で硬化させ、架橋構造を有する塗膜を形
成させることができる。本発明の硬化性組成物は、該含
フッ素共重合体および硬化剤からなる。
【0029】即ち、アクリル塗料に用いられているよう
なメラミン硬化剤、尿素樹脂硬化剤、多塩基酸硬化剤、
ブロック多価イソシアナート硬化剤等を用いて加熱硬化
させることができる。メラミン硬化剤としては、ブチル
化メラミン、メチル化メラミン、エポキシ変性メラミン
等が例示され、用途に応じて、0〜6の各種変性度のも
のが使用でき、自己縮合度も適宜選できる。尿素樹脂
硬化剤としては、メチル化尿素、ブチル化尿素等が例示
される。また多塩基酸硬化剤としては、長鎖脂肪族ジカ
ルボン酸、芳香族多価カルボン酸類またはその無水物等
が有用である。メラミン硬化剤または尿素樹脂硬化剤の
使用にあたっては、酸性触媒の添加によって硬化を促進
することもできる。
【0030】また、本発明における共重合体は、さらに
多価イソシアナート類を用いて常温で硬化させることも
できる。多価イソシアナート類としては、ヘキサメチレ
ンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート等の
無黄変ジイソシアナート類ならびにその付加物が特に有
用である。多価イソシアナート類を用いて常温硬化を行
わせる場合には、ジブチルスズジラウレート等の公知触
媒の添加によって硬化を促進させることもできる。
【0031】硬化剤を配合して硬化性組成物とする
は、含フッ素共重合体100重量部当り硬化剤を5〜1
00重量部とすることが好ましい。
【0032】本発明における共重合体を溶液型塗料とす
るには、種々の溶媒が使用でき、キシレン、トルエンの
ごとき芳香族炭化水素類、n−ブタノールのごときアル
コール類、酢酸ブチルのごときエステル類、メチルイソ
ブチルケトンのごときケトン類、エチルセロソルブのご
ときグリコールエーテル類等に加えて、市販の各種シン
ナーも使用できる。
【0033】かかる共重合体と溶媒との混合は、ボール
ミル、ペイントシェーカー、サンドミル、ジェットミ
ル、三本ロール、ニーダー等の通常の塗料化に用いられ
る種々の機器を用いて行うことができる。この際、顔
料、分散安定剤、粘度調節剤、レベリング剤、ゲル化防
止剤、紫外線吸収剤等を添加することもできる。
【0034】本発明における共重合体を加熱硬化型のい
わゆる焼付塗料とする場合には、上記混合に際して、メ
ラミン、尿素樹脂、多塩基酸もしくはその無水物、ブロ
ック多価イソシアナート類等の硬化剤も同時に混合され
て一液型の塗料として使用される。
【0035】一方、非ブロック多価イソシアナート類を
用いる常温硬化型塗料とする場合には、硬化剤成分は別
個に調合され、二液型塗料とされる。この場合、イソシ
アナートおよび触媒の種類および添加量、さらには共重
合体濃度、共重合体中のヒドロキシアルキルビニルエー
テルに基づく単位の含量等を調節することによって、1
〜10時間程度の可使時間を有し、数時間〜数日で室温
硬化して良好な物性を有する塗膜を与える塗料とするこ
とができる。
【0036】本発明における共重合体は、塗料ベースと
して使用する場合に、表面硬度、光沢に優れるととも
に、耐溶剤性、耐汚染性に優れ、かつ耐候性に優れた塗
膜を温和な条件下に与えることができ、カラー鋼板、カ
ラーアルミニウム板、アルミニウムサッシ等を対象とす
る焼付塗料としてばかりではなく、現場施工可能な常乾
型塗料としても有用である。
【0037】基材の材質も金属に限らず、ガラス、セメ
ント、コンクリート等の無機材料、FRP、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ナイロン、アクリル樹脂、ポリエステル、エチレン−ポ
リビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン等のプラスチック、木材等の有機材料の塗
装にも極めて有用である。これらは、またアルミニウム
プール、外装用色ガラス、セメント瓦等の特定の用途に
おいても有用である。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。例1〜6は参考例、例7〜11は実施例、例
12、13は比較例である。
【0039】例1 内容積200ccのステンレス製の撹拌機付きオート
クレーブ(耐圧25kg/cm2)にキシレンの39.
0g、エチルアルコールの11.0g、2,2−ジメチ
ル−1,3−ジオキソールの11.8g、炭酸カリウム
の0.27gおよびアゾビスイソブチロニトリルの0.
11gを仕込み、液体窒素による固化、脱気により溶存
空気を除去した。その後に、クロロトリフルオロエチレ
ンの13.7gをオートクレーブ中に導入し徐々に昇温
した。オートクレーブ内の温度が65℃に達した時点で
圧力3.5kg/cm2Gを示した。その後撹拌下に反
応を続けたところ5時間後に圧力が1.4kg/cm2
Gに達した。オートクレーブを水冷し、反応を停止後、
室温に達した後未反応モノマーをパージし、オートクレ
ーブを開放した。得られたポリマー溶液を水/メタノー
ル混合液中に投入し、ポリマーを析出させた後、洗滌、
乾燥を行った。ポリマーの15.4gが得られ、収率は
60.5%であった。
【0040】得られたポリマーの10gをキシレンの1
0gに溶解させ、アプリケーターを用いてクロメート処
理アルミニウム板に塗布し、140℃×30分間乾燥し
た。得られた塗膜(膜厚約20μm)の鉛筆硬度は2H
であった。
【0041】例2〜6 表1に示すように条件を変える他は例1と同様にして重
合を実施した。また、得られた含フッ素共重合体を用い
て例1と同様にして鉛筆硬度を測定した結果を表1に示
す。
【0042】なお、表1および表3に記載された略号は
次の通りである。また、表1および表3における単量体
の欄の数値の単位はモル%である。 CTFEはクロロトリフルオロエチレン、 TFEはテトラフルオロエチレン、 2M−1,3−DOXは2,2−ジメチル−1,3−ジ
オキソール、 2IP−1,3−DOXは2,2−ジイソプロピル−
1,3−ジオキソール、 SC−1,3−DOXはスピロカンファー−1,3−ジ
オキソール、 CHVEはシクロヘキシルビニルエーテル、 EVEはエチルビニルエーテル、 HBVEはω−ヒドロキシブチルビニルエーテル。
【0043】
【表1】
【0044】例7 内容積200ccのステンレス製の撹拌機付きオート
クレーブ(耐圧25kg/cm2)に、キシレンの7
7.3g、エタノールの27.6g、2,2−ジメチル
−1,3−ジオキソールの9.4g、エチルビニルエー
テルの6.8g、ω−ヒドロキシブチルビニルエーテル
の10.9g、炭酸カリウムの0.58gおよびアゾビ
スイソブチロニトリルの0.22gを仕込み、液体窒素
による固化、脱気により溶存空気を除去した。その後
に、クロロトリフルオロエチレンの27.3gをオート
クレーブ中に導入し徐々に昇温した。オートクレーブ内
の温度が65℃に達した時点で圧力3.5kg/cm2
Gを示した。その後7時間撹拌下に反応を続け、圧力が
0.2kg/cm2Gに低下した時点でオートクレーブ
を水冷し、反応を停止した。室温に達した後、未反応モ
ノマーをパージし、オートクレーブを開放した。得られ
たポリマー溶液を水に投入し、ポリマーを析出させた
後、洗滌、乾燥を行いポリマーを回収した。ポリマー収
量は43.5gであり、モノマー反応率は80.0%で
あった。
【0045】得られたポリマーの10gを、キシレンの
4gおよびメチルイソブチルケトンの12gの混合溶媒
に溶解し、酸化チタン(石原産業製CR−90)を4.
2g加えて、ペイントシェーカーにて1時間混合した。
得られた塗料は分散の良好(粒ゲージ3μm以下)な状
態であった。これに、ヘキサメチレンジイソシアナート
の0.8gおよびジブチルスズジラウレートの1.5×
10 -7 gを加え、アプリケーターを用いてクロメート処
理アルミニウム板に塗布した。
【0046】約8時間後には塗膜はタックフリーとな
り、3日後にはキシレンで拭いても侵食されない厚さ2
0μmの堅牢な塗膜を得た。表面光沢(60°−60
°)は79であった。塗膜をJISおよび通常行われて
いる各種試験に供したところ、表2の結果を得た。な
お、フェルトペン跡の残存は、Aが跡がのこらない、B
が跡がほとんどのこらない、Cがあとが若干のこること
を示す。
【0047】
【表2】
【0048】例8〜13 表3に示すように条件を変える他は例7と同様の条件で
重合を行った。また、例7と同様の評価試験を実施した
結果を表3に示す。
【0049】
【表3】
【0050】
【発明の効果】本発明の硬化性組成物より得られる塗膜
は、従来の含フッ素オレフィン/アルキルビニルエーテ
ル系共重合体、含フッ素オレフィン/ビニルエステル系
共重合体に基づく塗膜に匹敵する耐候性、耐薬品性、防
汚性を有するとともに塗膜硬度を広く(とくに高硬度)
コントロールできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09D 127/12 C09D 127/12 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 27/12 - 27/20 C08F 214/18 - 214/28 C08F 216/14 - 216/20 C08F 220/22 - 220/24 C08F 234/00 - 234/04 C09D 127/12 - 127/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラジカル重合性含フッ素単量体、式1で示
    される1,3−ジオキソール系化合物およびこれらと共
    重合可能な硬化性官能基含有単量体を、ラジカル重合開
    始源の存在下に共重合させ含フッ素共重合体ならびに
    硬化剤からなる硬化性組成物。ただし、式1におけるR
    1,R2はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭
    素数1〜10のアルキル基、アリール基、シクロアルキ
    ル基またはフルオロアルキル基である。 【化1】
  2. 【請求項2】硬化性官能基含有単量体が、水酸基含有ビ
    ニルエーテルまたはエポキシ基含有ビニルエーテルであ
    る請求項1に記載の硬化性組成物
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