JP3159469U - 端子台 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造でありながら電線の挿入箇所を選択して速結を図ることが可能な端子台を提供する。【解決手段】略U字状を呈する一つの板ばね30が筺体10の内部空間に配置され、板ばね30の第1腕部30bに対向する上壁部12に第1挿入孔12aが設けられ、第1挿入孔12aを通して内部空間に挿入される電線の端部が、板ばね30の第1挿入孔12aへ接近する方向へ作用する付勢力によって端子金具20に圧接される。板ばね30の第2腕部30cに対向する前壁部14に第2挿入孔14aが設けられ、第2挿入孔14aを通して内部空間に挿入される電線の端部が、板ばね30の第2挿入孔14aへ接近する方向へ作用する付勢力によって端子金具20に圧接される。【選択図】図2

Description

本考案は、ねじを用いることなく電線接続を図ることができるワンタッチ接続式の端子台に関する。
従来、プリント基板に直付けされる電線接続用の端子台として、絶縁性の本体に設けられた電線挿入孔に電線を挿入することにより、本体内に収容された板ばねの圧接によって端子金具にワンタッチで電線接続するように構成されたワンタッチ接続式の端子台が実用に供されている(例えば、特許文献1、2等参照)。
特開2003−197288号公報 特開2006−103263号公報
しかしながら、上述した特許文献1、2に記載された端子台では、1つの筺体に電線挿入孔が1つしか設けられていないため、電線の挿入箇所が一箇所に限られている。従って、例えば、電線挿入孔周辺に十分に大きな空間を確保できない場合には、電線を挿入しにくい場合がある。また、電線の接続相手の装置との位置関係によっては距離が大きく離れてしまうために、電線の長さを長くしなければならない場合があるという問題もある。一方、端子台に複数の電線挿入孔を設けると共に各電線挿入孔毎に板ばねをそれぞれ設ける構成も考えられるが、構造が複雑化して体格が大型化するという問題が懸念される。
本考案は上述した問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造でありながら電線の挿入箇所を選択してワンタッチ接続することが可能な端子台を提供することを目的とする。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
(請求項1)周壁部に囲まれた内部空間を有する絶縁性の筺体と、前記筺体の前記内部空間に配置された一つの端子金具とを備えた端子台において、
中央の湾曲部とその両側に設けられた第1腕部及び第2腕部とからなる略U字状を呈する一つの板ばねが前記筺体の前記内部空間に配置され、
前記筺体の前記周壁部における前記板ばねの前記第1腕部に対向する位置に外部と前記内部空間とを貫通する第1挿入孔が設けられ、その第1挿入孔を通して前記内部空間に挿入される電線の端部が、前記板ばねの前記第1挿入孔へ接近する方向へ作用する付勢力によって前記端子金具に圧接されるように構成されると共に、
前記筺体の前記周壁部における前記板ばねの前記第2腕部に対向する位置に外部と前記内部空間とを貫通する第2挿入孔が設けられ、その第2挿入孔を通して前記内部空間に挿入される電線の端部が、前記板ばねの前記第2挿入孔へ接近する方向へ作用する付勢力によって前記端子金具に圧接されるように構成されたことを特徴とする端子台。
請求項1に記載の考案によれば、筺体の周壁部において、板ばねの第1腕部に対向する位置に設けられた第1挿入孔と第2腕部に対向する位置に設けられた第2挿入孔との2つの挿入孔が設けられ、各挿入孔を通して内部空間に挿入される電線の端部が、板ばねの各挿入孔へ接近する方向へ作用する付勢力によって端子金具に圧接される。
よって、本発明の端子台によれば、簡単な構造でありながら電線の挿入箇所を選択してワンタッチ接続することが可能である。すなわち、一つの端子金具及び一つの板ばねを筺体内部に収容した簡単な構造でありながら、配設位置の異なる2つの挿入孔を、使用環境に応じて選択的に使用して電線を挿入し、ワンタッチ接続することができる。例えば、第1挿入孔の周辺には他の装置が配置されていて電線接続に十分な空間が無いが、第2挿入孔の周辺には十分な空間がある場合は、第2挿入孔に電線を挿入すれば、電線接続作業を容易に行うことが可能となる。また、電線の接続相手からの距離が第2挿入孔よりも第1挿入孔の方が近い場合には、第1挿入孔に電線を挿入すれば、より長さの短い電線を使用して電線接続を図ることができる。
(請求項2)前記板ばねの前記第1腕部と前記第2腕部とは、前記湾曲部の中心を通る中心線に対して線対称に形成され、
前記第1挿入孔と前記第2挿入孔とは、前記中心線に対して線対称位置に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の端子台。
請求項2に記載の考案によれば、板ばねの第1腕部と第2腕部とは、湾曲部の中心を通る中心線に対して線対称に形成され、第1挿入孔と第2挿入孔とは、中心線に対して線対称位置に設けられるので、各挿入孔を通して電線の端部を内部空間に挿入したときに板ばねには略同一の大きさの付勢力が発生し、電線の端部を端子金具に対して確実に圧接させることができる。
(請求項3)前記第1挿入孔の電線挿入方向と前記第2挿入孔の電線挿入方向とは、互いに直交していることを特徴とする請求項2に記載の端子台。
請求項3に記載の考案によれば、前記第1挿入孔の電線挿入方向と前記第2挿入孔の電線挿入方向とは、互いに直交しているので、配設位置が異なり且つ電線挿入方向が90度異なる2つの挿入孔を、使用環境に応じて選択的に使用して電線接続を図ることができる。
(請求項4)前記筺体の前記周壁部は、前記第1挿入孔が設けられる第1壁部と、前記第2挿入孔が設けられる第2壁部とを有し、
前記板ばねの中心線を挟んで前記第1壁部と前記第2壁部とが線対称となるように構成されたことを特徴とする請求項2又は3に記載の端子台。
請求項4に記載の考案によれば、筺体の周壁部は、第1挿入孔が設けられる第1壁部と、第2挿入孔が設けられる第2壁部とを有し、板ばねの中心線を挟んで第1壁部と第2壁部とが線対称となるように構成されているので、各挿入孔を通して電線の端部を内部空間に挿入したときに板ばねには略同一の大きさの付勢力が発生し、電線の端部を端子金具に対して確実に圧接させることができる。例えば、第1壁部を筺体の上面側に設け、第2壁部を筺体の正面側又は背面側に設ける構成としてもよい。
(請求項5)前記板ばねの前記第1腕部を前記第1挿入孔への接近方向とは反対方向へ押圧して電線の圧接を解除するための第1解除ボタンと、
前記板ばねの前記第2腕部を前記第2挿入孔への接近方向とは反対方向へ押圧して電線の圧接を解除するための第2解除ボタンと
を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の端子台。
請求項5に記載の考案によれば、第1解除ボタンを押圧することにより、板ばねの第1腕部が第1挿入孔への接近方向とは反対方向へ押圧されるので、電線の圧接を簡単に解除することができる。また、第2解除ボタンを押圧することにより、板ばねの第2腕部が第2挿入孔への接近方向とは反対方向へ押圧されるので、電線の圧接を簡単に解除することができる。
本考案によれば、簡単な構造でありながら電線の挿入箇所を選択してワンタッチ接続することが可能である。すなわち、一つの端子金具及び一つの板ばねを筺体内部に収容した簡単な構造でありながら、配設位置の異なる2つの挿入孔を、使用環境に応じて選択的に使用して電線を挿入し、ワンタッチ接続することができる。例えば、第1挿入孔の周辺には他の装置が配置されていて電線接続に十分な空間が無いが、第2挿入孔の周辺には十分な空間がある場合は、第2挿入孔に電線を挿入すれば、電線接続作業を容易に行うことが可能となる。また、電線の接続相手からの距離が第2挿入孔よりも第1挿入孔の方が近い場合には、第1挿入孔に電線を挿入すれば、より長さの短い電線を使用して電線接続を図ることができる。
本考案の一実施形態の端子台を示す図であり、(a)は端子台の平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 端子台の側板を取り外して内部構造を示す図である。 端子金具を示す平面図である。 (a)は板ばねを示す平面図であり、(b)はA線矢視図である。 電線の端部を端子台の第1挿入孔へ挿入して接続した状態を示す図である。 電線の端部を端子台の第2挿入孔へ挿入して接続した状態を示す図である。 第1挿入孔に挿入・接続された電線を第1解除ボタンの押圧により解除する様子を示す図である。 第2挿入孔に挿入・接続された電線を第2解除ボタンの押圧により解除する様子を示す図である。
以下、本考案の端子台を具体化した一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本考案の一実施形態の端子台1を示す図であり、(a)は端子台1の平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。図2は、端子台1の側板40を取り外して内部構造を示す図である。図3は、端子金具20を示す平面図である。図4(a)は板ばね30を示す平面図であり、(b)はA線矢視図である。
端子台1は、プリント基板に直付けされて電線接続を図るための端子台であって、図1に示すように、接続する電線の本数に応じた個数(本実施形態では4個)の絶縁性の筺体10と、右端に連結された筺体10の右側面に取り付けられる側板40と、隣り合う筺体10間及び左端に連結された筺体10の左側面に取り付けられるスペーサ50とを備えている。
筺体10は、例えばPA66(ポリアミド66)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の絶縁性樹脂材料を金型により成型することにより、全体として側面視で略矩形を呈する箱型に形成されている。筺体10は、両側面のうち一方側(左側)の面が側壁部17によって塞がれ、他方側(右側)の面が開口して内部空間10aが形成されている。筺体10には、図2に示すように、内部空間10aに配置された一つの端子金具20と、同じく内部空間10aに配置された一つの板ばね30とが収容されている。
筺体10には、内部空間10aの上下及び前後を囲む周壁部11が形成されている。具体的には、周壁部11は、筺体10上面側の上壁部12と、下面側の下壁部13と、正面側の前壁部14と、背面側の後壁部15と、上壁部12前端と前壁部14上端との間の斜面をなす斜壁部16とからなる。
上壁部12には、後端寄りの位置に外部と内部空間10aとを貫通する孔であって、電線の端部を内部空間10aへ挿入させるための第1挿入孔12aが設けられている。さらに、上壁部12には、第1挿入孔12aよりも前方側の位置に外部と内部空間10aとを貫通する孔であって、第1解除ボタン61を挿入させて上下動を案内するための第1案内孔12bが設けられている。
第1解除ボタン61は、ポリカーボネート等の樹脂からなる細長い小片であって、一端が筺体10(上壁部12)上面に突出し且つ他端が板ばね30の第1腕部30bに当接する状態で、第1解除ボタン用孔12bに進退自在に挿入される。
上壁部12の内周面には、第1挿入孔12aと第1解除ボタン用孔12bとの間に内部空間10aに向かって突出する突出部12cが設けられている。板ばね30の第1腕部31は、突出部12cに当接することによって第1挿入孔11a側への動きが規制される。
下壁部13には、端子金具20の2本のリード部20d,20dをそれぞれ挿通させるために、前方寄りと後方寄りの2箇所に切り欠き部13a,13aが設けられている。
前壁部14には、下端寄りの位置に外部と内部空間10aとを貫通する孔であって、電線の端部を内部空間10aへ挿入させるための第2挿入孔14aが設けられている。さらに、前壁部14には、第2挿入孔14aよりも前方側の位置に外部と内部空間10aとを貫通する孔であって、第2解除ボタン62を挿入させるための第2解除ボタン用孔14bが設けられている。
第2解除ボタン62は、第1解除ボタン61と同様の樹脂製の細長い小片であって、一端が筺体10(前壁部14)正面に突出し且つ他端が板ばね30の腕部30cに当接する状態で、第2解除ボタン用孔13bに進退自在に挿入される。
前壁部14の内面には、第2挿入孔14aと第2解除ボタン用孔14bとの間に内部空間10aに向かって突出する突出部14cが設けられている。板ばね30の第2腕部30cは、突出部14cに当接することによって第2挿入孔14a側への動きが規制される。
斜壁部16には、電気的な導通チェックを行うために外部と内部空間10aとを貫通するチェック用孔16aが設けられている。
側壁部17の内面には、板ばね30の湾曲部30aを案内するガイド部18が突設されている。ガイド部18は、湾曲面18aを有する柱形状であって、湾曲面18aが斜壁部17と隙間を隔てて対向するように配設されている。尚、この隙間は、板ばね30の厚さよりも僅かに大きい寸法に設定されている。
筺体10の開口側端面には、側板40側の複数の係合孔40pに対応する位置に複数の係合凸部10pが設けられている。
端子金具20は、導電性に優れた金属製の(例えば、スズメッキの施された銅などからなる)平板を折り曲げ加工して作製したものである。端子金具20は、図3に示すように、略三角形板状の本体部20aと、本体部20aの後端から直角に曲げ起こされた長方形状の第1当接部20bと、本体部20aの下端から直角に曲げ起こされた長方形状の第2当接部20cと、本体部20a下端部の前端及び後端からそれぞれ下方へ細長く延びる2本のリード部20d,20dとを備えている。
板ばね30は、ステンレス鋼等の金属からなる略長方形状の平板を略U字状に折り曲げて作製したものであり、図4に示すように、長手方向中央の湾曲部30aと、その両側に設けられた第1腕部30b及び第2腕部30cとを有している。
側板40は、筺体10と同様に、例えばPA66(ポリアミド66)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の絶縁性樹脂材料を金型により成型することにより、筺体10と同一の側面視形状を有する板状に形成されている。また、側板40には、筺体10の開口側端面に設けられた複数の係合凸部10pに対応して複数の係合孔10qが設けられている。側板40は、筺体10の側壁部17とは反対側の側面の各係合凸部10pに各係合孔10qを嵌合させることにより取り付けられて空間部10a開口を閉塞する。
スペーサ50は、筺体10と同様に、例えばPA66(ポリアミド66)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の絶縁性樹脂材料を金型により成型することにより、筺体10と同一の側面視形状を有する板状に形成されている。また、スペーサ50には、筺体10の側壁部17左側面に設けられた複数の係合孔(図示せず)に対応して複数の係合凸部(図示せず)が設けられると共に、筺体10の開口側端面に設けられた複数の係合凸部10pに対応して複数の係合孔(図示せず)が設けられている。そして、スペーサ50は、右側に隣接する筺体10に対しては、側壁部17左側面の各係合孔に各係合凸部を嵌合させることにより一体化される。また、スペーサ50は、左側に隣接する筺体10に対しては、筺体10の側壁部17とは反対側の側面の各係合凸部10pに各係合孔(図示せず)を嵌合させることにより一体化されて空間部10a開口を閉塞する。
次に、上記各部材から構成される端子台1の構造について説明する。端子金具20は、本体部20aの一方の面が筺体10の側壁部17内面に沿うように配置される。また、2本のリード部20d,20dは、下壁部13の切り欠き部13a,13aにそれぞれ嵌め込まれる。このとき、第1当接部20bは筺体10の後壁部15内面に、第2当接部20cは下壁部13内面に、それぞれ沿う位置関係となっている。
板ばね30は、中央の湾曲部30aが筺体10の斜壁部16内面とガイド部18の湾曲面18aとの間の隙間18bに嵌め込まれ、第1腕部30bが上壁部12側の突出部12cに、第2腕部30cが前壁部14側の突出部14cにそれぞれ対向するように配置される。また、第1腕部30bの先端が端子金具20の第1当接部20b内面に当接又は近接すると共に、第2腕部30cの先端が第2当接部20c内面に当接又は近接している。
第1解除ボタン61は、第1解除ボタン用孔12bに挿入され、一端が上壁部12上面に突出し且つ他端が板ばね30の第1腕部30bに当接している。同様に、第2解除ボタン62は、第2解除ボタン用孔13bに挿入され、一端が前壁部14正面に突出し且つ他端が板ばね30の第2腕部30cに当接している。
側板40は、筺体10内に、端子金具20、板ばね30、第1解除ボタン61、第2解除ボタン62を組み付けた状態で、筺体10の側壁部17とは反対側の側面に取り付けられて空間部10a開口を閉塞する。
次に、端子台1の使用方法について説明する。ここで、図5は、電線の端部を端子台1の第1挿入孔12aへ挿入して接続した状態を示す図である。図6は、電線の端部を端子台1の第2挿入孔14aへ挿入して接続した状態を示す図である。図7は、第1挿入孔12aに挿入・接続された電線を第1解除ボタン61の押圧により解除する様子を示す図である。図8は、第2挿入孔14aに挿入・接続された電線を第2解除ボタン62の押圧により解除する様子を示す図である。
端子台1は、筺体10下面から露出する2本のリード部20d,20dをプリント基板のスルーホールに挿入して半田付けすることによってプリント基板(図示せず)に取り付けられる。そして、電線を端子台1の上方側へ延出させたい場合は、図5に示すように、電線の端部を第1挿入孔12aへ挿入して端子台1上面に接続する。例えば、電線がより線の場合、第1解除ボタン61を押圧した状態で電線端部を第1挿入孔12aへ挿入し、続いて第1解除ボタン61の押圧を解除することにより、電線端部が板ばね30の第1腕部30bの付勢力によって端子金具20の第1当接部20bに圧接されて接続が完了する。また、電線が単線の場合や、より線に端部処理が施されて棒端子が設けられている場合は、電線端部を第1挿入孔12aへ挿入することにより、電線端部が板ばね30の第1腕部30bの付勢力によって端子金具20の第1当接部20bに圧接されて接続が完了する。
一方、電線を端子台1の正面側へ延出させたい場合は、図6に示すように、電線の端部を第2挿入孔14aへ挿入して端子台1正面に接続する。例えば、電線がより線の場合、第2解除ボタン62を押圧した状態で電線端部を第2挿入孔14aへ挿入し、続いて第2解除ボタン62の押圧を解除することにより、電線端部が板ばね30の第2腕部30cの付勢力によって端子金具20の第2当接部20cに圧接されて接続が完了する。また、電線が単線の場合や、より線に端部処理が施されて棒端子が設けられている場合は、電線端部を第2挿入孔14aへ挿入することにより、電線端部が板ばね30の第2腕部30cの付勢力によって端子金具20の第2当接部20cに圧接されて接続が完了する。
そして、電線の端部が第1挿入孔12aに接続されている場合は、図7に示すように、第1解除ボタン61を押圧して板ばね30の第1腕部30bによる第1当接部20bへの圧接を解除することにより、電線端部を第1挿入孔12aから引き抜くことができる。また、電線の端部が第2挿入孔14aに接続されている場合は、図8に示すように、第2解除ボタン62を押圧して板ばね30の第2腕部30cによる第2当接部20cへの圧接を解除することにより、電線端部を第2挿入孔14aから引き抜くことができる。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態の端子台1は、周壁部11に囲まれた内部空間11aを有する絶縁性の筺体10と、筺体10の内部空間10aに配置された一つの端子金具20とを備えたものであって、中央の湾曲部30aとその両側に設けられた第1腕部30b、第2腕部30cとからなる略U字状を呈する一つの板ばね30が筺体10の内部空間10aに配置され、筺体10の周壁部11における板ばね30の第1腕部30bに対向する位置(第1腕部30bの外面に対向する上壁部12)に外部と内部空間10aとを貫通する第1挿入孔12aが設けられ、第1挿入孔12aを通して内部空間10aに挿入される電線の端部が、板ばね30の第1挿入孔12aへ接近する方向へ作用する付勢力によって端子金具20(第1当接部20b)に圧接されるように構成されると共に、筺体10の周壁部11における板ばね30の第2腕部30cに対向する位置(第2腕部30cの外面に対向する前壁部14)に外部と内部空間10aとを貫通する第2挿入孔14aが設けられ、第2挿入孔14aを通して内部空間10aに挿入される電線の端部が、板ばね30の第2挿入孔14aへ接近する方向へ作用する付勢力によって端子金具20(第2当接部20c)に圧接されるように構成されたことを特徴としている。
端子台1によれば、筺体10の周壁部11において、板ばね30の第1腕部30bに対向する位置(上壁部12)に設けられた第1挿入孔12aと第2腕部30cに対向する位置に設けられた第2挿入孔14aとの2つの挿入孔12a、14aが設けられ、各挿入孔12a、14aを通して内部空間10aに挿入される電線の端部が、板ばね30の各挿入孔12a、14aへ接近する方向へ作用する付勢力によって端子金具20に圧接される。
よって、端子台1によれば、簡単な構造でありながら電線の挿入箇所を選択してワンタッチ接続することが可能である。すなわち、一つの端子金具20及び一つの板ばね30を筺体10内部に収容した簡単な構造でありながら、配設位置の異なる2つの挿入孔12a、14aを、使用環境に応じて選択的に使用して電線を挿入し、ワンタッチ接続することができる。例えば、第1挿入孔12aの周辺には他の装置が配置されていて電線接続に十分な空間が無いが、第2挿入孔14aの周辺には十分な空間がある場合は、第2挿入孔14aに電線を挿入すれば、電線接続作業を容易に行うことが可能となる。また、電線の接続相手からの距離が第2挿入孔14aよりも第1挿入孔12aの方が近い場合には、第1挿入孔12aに電線を挿入すれば、より長さの短い電線を使用して電線接続を図ることができる。
また、板ばね30の第1腕部30bと第2腕部30cとは、湾曲部30aの中心を通る中心線Lに対して線対称に形成され、第1挿入孔12aと第2挿入孔14aとは、中心線Lに対して線対称位置に設けられる。特に、筺体10の周壁部11は、第1挿入孔12aが設けられる第1壁部としての上壁部12と、第2挿入孔14aが設けられる第2壁部14とを有し、板ばね30の中心線Lを挟んで上壁部12と前壁部14とが線対称となるように構成されている。よって、各挿入孔12a、14aを通して電線の端部を内部空間10aに挿入したときに板ばね30には略同一の大きさの付勢力が発生し、電線の端部を端子金具20に対して確実に圧接させることができる。
また、第1挿入孔12aの電線挿入方向D1と第2挿入孔14aの電線挿入方向D2とは、互いに直交しているので、配設位置が異なり且つ電線挿入方向が直交する2つの挿入孔12a、14aを、使用環境に応じて選択的に使用して電線接続を図ることができる。
さらに、端子台1は、板ばね30の第1腕部30bを第1挿入孔12aへの接近方向とは反対方向へ押圧して電線の圧接を解除するための第1解除ボタン61と、板ばね30の第2腕部30cを第2挿入孔14aへの接近方向とは反対方向へ押圧して電線の圧接を解除するための第2解除ボタン62とを備えている。よって、第1解除ボタン61を押圧することにより、板ばね30の第1腕部30bが第1挿入孔12aへの接近方向とは反対方向へ押圧されるので、電線の圧接を簡単に解除することができる。また、第2解除ボタン62を押圧することにより、板ばね30の第2腕部30cが第2挿入孔14aへの接近方向とは反対方向へ押圧されるので、電線の圧接を簡単に解除することができる。
尚、本考案は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能であることは云うまでもない。
1 端子台
10 筺体
11 周壁部
11a 内部空間
12 上壁部
12a 第1挿入孔
14 前壁部
14a 第2挿入孔
20 端子金具
30 板ばね
30a 湾曲部
30b 第1腕部
30c 第2腕部
40 側板
50 スペーサ
61 第1解除ボタン
62 第2解除ボタン

Claims (5)

  1. 周壁部に囲まれた内部空間を有する絶縁性の筺体と、前記筺体の前記内部空間に配置された一つの端子金具とを備えた端子台において、
    中央の湾曲部とその両側に設けられた第1腕部及び第2腕部とからなる略U字状を呈する一つの板ばねが前記筺体の前記内部空間に配置され、
    前記筺体の前記周壁部における前記板ばねの前記第1腕部に対向する位置に外部と前記内部空間とを貫通する第1挿入孔が設けられ、その第1挿入孔を通して前記内部空間に挿入される電線の端部が、前記板ばねの前記第1挿入孔へ接近する方向へ作用する付勢力によって前記端子金具に圧接されるように構成されると共に、
    前記筺体の前記周壁部における前記板ばねの前記第2腕部に対向する位置に外部と前記内部空間とを貫通する第2挿入孔が設けられ、その第2挿入孔を通して前記内部空間に挿入される電線の端部が、前記板ばねの前記第2挿入孔へ接近する方向へ作用する付勢力によって前記端子金具に圧接されるように構成されたことを特徴とする端子台。
  2. 前記板ばねの前記第1腕部と前記第2腕部とは、前記湾曲部の中心を通る中心線に対して線対称に形成され、
    前記第1挿入孔と前記第2挿入孔とは、前記中心線に対して線対称位置に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の端子台。
  3. 前記第1挿入孔の電線挿入方向と前記第2挿入孔の電線挿入方向とは、互いに直交していることを特徴とする請求項2に記載の端子台。
  4. 前記筺体の前記周壁部は、前記第1挿入孔が設けられる第1壁部と、前記第2挿入孔が設けられる第2壁部とを有し、
    前記板ばねの中心線を挟んで前記第1壁部と前記第2壁部とが線対称となるように構成されたことを特徴とする請求項2又は3に記載の端子台。
  5. 前記板ばねの前記第1腕部を前記第1挿入孔への接近方向とは反対方向へ押圧して電線の圧接を解除するための第1解除ボタンと、
    前記板ばねの前記第2腕部を前記第2挿入孔への接近方向とは反対方向へ押圧して電線の圧接を解除するための第2解除ボタンと
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の端子台。
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