JP3159252B2 - ダイバーシティ受信機と合成ダイバーシティ方法 - Google Patents

ダイバーシティ受信機と合成ダイバーシティ方法

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JP3159252B2 JP19583698A JP19583698A JP3159252B2 JP 3159252 B2 JP3159252 B2 JP 3159252B2 JP 19583698 A JP19583698 A JP 19583698A JP 19583698 A JP19583698 A JP 19583698A JP 3159252 B2 JP3159252 B2 JP 3159252B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の受信系を有
するダイバーシティ受信機に関し、特に合成ダイバーシ
ティ方法を用いたダイバーシティ受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】移動通信では、送信局から送信された無
線信号はさまざまな伝搬路を介して受信局に届くため、
受信局ではそれらの無線信号が互いに干渉しあう現象が
発生する。この現象はフェージングと呼ばれ、受信デー
タの誤り率を増加させ、通信品質を劣化させる原因とな
っている。
【0003】このフェージング対策としてはダイバーシ
ティ技術が知られており、その中でも選択ダイバーシテ
ィ方式と、合成ダイバーシティ方式が知られている。選
択ダイバーシティ方式は、複数のアンテナを用い、各ア
ンテナによって得られた複数の受信信号のうち、最も受
信レベルが高いものを受信データとして選択する方式で
ある。そして、合成ダイバーシティ方式とは、複数のア
ンテナを用い、各アンテナによって得られた複数の受信
信号を合成して受信データとする方式である。なお、選
択ダイバーシティ方式より合成ダイバーシティ方式の方
が、得られる受信データの品質が優れている。
【0004】このような合成ダイバーシティ方式を用い
た従来のダイバーシティ受信機を図7に示す。
【0005】この従来のダイバーシティ受信機は、4つ
の受信系と、合成ダイバーシティ部29とから構成され
ている。
【0006】各受信系は、それぞれアンテナと、受信部
201〜204のうちの1つの受信部と、位相検出部21
1〜214のうちの1つの位相検出部と、重み検出部22
1〜224のうちの1つの重み検出部とから構成されてい
る。
【0007】受信部201〜204は、各アンテナによっ
て受信された受信信号を中間周波数信号に変換してい
る。
【0008】位相検出部211〜214は、受信部201
〜204からの中間周波数信号を復調して受信データD
1〜D4として出力している。
【0009】重み検出部221〜224は、各アンテナに
おいて受信された受信信号の受信部201〜204におけ
る受信レベルに応じた信号を重み付け信号W1〜W4と
して出力している。
【0010】つまりこの重み付け信号W1〜W4は、各
アンテナにおける受信レベルを反映した重みを示してい
る。
【0011】また、合成ダイバーシティ部29は、図8
に示すように、乗算器11〜14と、加算器15とから
構成されている。
【0012】乗算器11〜14は、受信データD1〜D
4と重み付け信号W1〜W4の間の乗算をそれぞれ行な
っている。
【0013】加算器15は、乗算器11〜14からの出
力信号どうしを加算して合成出力信号33として出力し
ている。
【0014】この従来のダイバーシティ受信機では、各
受信系において得られた受信データD1〜D4に対して
対応した重み付け信号W1〜W4を乗算してから加算す
ることにより、受信レベルの高い受信データがより合成
出力信号33に反映されるような重み付けが行われる。
【0015】しかし、この従来のダイバーシティ受信機
では、受信系のどれか1つに故障が発生した場合(例え
ば、アンテナに故障が発生した場合)、その故障した受
信系からのノイズを含むデータも受信データとして使用
してしまう。そのため、合成ダイバーシティ部29から
出力される合成出力信号33は劣化してしまい、通信品
質は著しく劣化してしまう。
【0016】受信系が故障した場合には、その受信系か
ら出力される重み付け信号により示される重みの値は、
当然小さな値となっている。しかし、たとえ小さな値と
なっていても、完全に0になっているわけではないの
で、その故障した受信系からの受信データを他の受信デ
ータと合成してしまうと、得られる合成出力信号33の
品質は劣化してしまう。
【0017】そのため、重み付け信号W1〜W4により
示される重みの値が一定値より小さい場合には、その重
みの値を0としてしまうとこのような問題を解決するこ
とはできる。しかし、他の受信データと加算されること
により合成出力信号33の品質を向上させることができ
る受信データの重み付け信号の値までも0としてしま
う。そのため、却って得られる合成出力信号33の品質
が劣化してしまうという場合が発生してしまう。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のダイバ
ーシティ受信機では、受信系のどれかに故障が発生した
場合に、得られる合成出力信号が劣化してしまうため通
信品質も劣化してしまうという問題点があった。
【0019】本発明の目的は、移動通信システムにおけ
る無線送受信機の受信系に異常が発生した場合でも、通
信品質の劣化を防ぐことができるダイバーシティ受信機
を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のダイバーシティ受信機は、アンテナによっ
て受信された受信信号を中間周波数信号に変換する受信
部と、前記受信部からの中間周波数信号を復調して受信
データとして出力している復調部と、前記受信部が前記
アンテナから入力された受信レベルに応じた信号を重み
付け信号として出力している重み付け部とから構成され
ている複数の受信系と、前記各受信系からのそれぞれの
受信データのフレーム誤り率を検出し、該フレーム誤り
率が一定値以上となる受信系が少なくとも1つある場合
には、その旨を示した信号を出力する誤り率検出部と、
前記誤り率検出部からのフレーム誤り率が一定値以上と
なる受信系が少なくとも1つある旨が伝達された場合に
は、前記各受信系から出力されたそれぞれの重み付け信
号のうち、該重み付け信号により示される重みの値があ
る条件によって定められたしきい値以下となる重み付け
信号を0とするダイバーシティ前処理部と、前記それぞ
れの受信データと前記ダイバーシティ前処理部からの重
み付け信号とをそれぞれ乗算する複数の乗算器と、前記
各乗算器から出力された信号を加算して合成出力信号と
して出力している加算器とを有している。
【0021】本発明は、各受信系から得られる受信デー
タのフレーム誤り率と、受信レベルに応じた値である重
みの値から故障した受信系を検出し、故障している受信
系の重みを0とするようにしたものである。したがっ
て、故障した受信系のノイズを含む受信データは、合成
の際に使用されなくなり、通信品質の劣化を防ぐことが
できる。
【0022】また、本発明の他のダイバーシティ受信機
は、誤り率検出部が前記各受信系からのそれぞれの受信
データのフレーム誤り率を検出し、該フレーム誤り率が
一定値以上となる受信系が少なくとも1つある場合に
は、その旨を示した信号を出力するとともに前記フレー
ム誤り率が一定値以上となる受信系を示す故障受信系通
知信号を出力し、ダイバーシティ前処理部は、前記故障
受信系通知信号により示された受信系から出力された重
み付け信号により示される重みの値がある条件によって
定められたしきい値以下となるかどうか判定し、該重み
の値が該しきい値以下となる場合には当該重み付け信号
を0とする。
【0023】本発明は、ダイバーシティ前処理部は、誤
り率検出部において一定値以上の誤り率が検出された受
信系がどれかという情報を故障受信系通知信号により通
知されている。そのため、重み付け信号の全てに対して
しきい値以上かどうかを判定する必要がなく、一定値以
上の誤り率が検出された受信系の重み付け信号のみに対
してしきい値以下となるかどうかの判定を行なえばよ
い。
【0024】したがって、本発明は、故障受信系検出部
における演算量を減らすことができ、処理速度を速める
ことができる。
【0025】また、本発明の他のダイバーシティ受信機
は、前記ある条件によって定められたしきい値が、前記
各受信系から出力されたそれぞれの重み付け信号が示す
値のうちの最大値に、0より大きく1以下の値を乗算し
た値である。
【0026】また、本発明の他のダイバーシティ受信機
は、前記誤り率検出部は、ユニークワードの誤り率があ
る一定値以下であり、かつ、CRC計算による誤り率が
0の場合に前記フレーム誤り率が一定値以下であると判
定する。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0028】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態のダイバーシティ受信機における合成ダイバー
シティ部19の構成を示したブロック図である。図7、
図8中と同番号は同じ構成要素を示す。
【0029】本実施形態のダイバーシティ受信機は、図
7に示した従来のダイバーシティ受信機に対して、合成
ダイバーシティ部29を図1の合成ダイバーシティ部1
9に置き換えたものである。
【0030】合成ダイバーシティ部19は、図7に示し
た合成ダイバーシティ部29に対してダイバーシティ前
処理部30と誤り率検出部35が新たに追加されたもの
である。
【0031】誤り率検出部35は、受信データD1〜D
4をそれぞれ入力し、通信品質が劣化したかどうかの判
定を行ない、劣化していると判定した場合には、ダイバ
ーシティ前処理部30を起動する。
【0032】例えば、PHSシステムにおいては、通信
品質が劣化したのかどうかの判定は、下記の式(1)、
(2)を同時に満たす場合に通信品質が劣化したものと
して判定される。
【0033】つまり、フレーム誤り率、すなわち、受信
データに含まれるUW(Unique Word)部に
誤りがあるか、さらに、CRC(Cyclic Red
undancy Check)計算による誤り検出を行
ない、誤りがあるのか否かによって判定される。
【0034】UWとは、受信データに含まれている符号
であり、受信データに含まれているものと予め記憶され
ているものとの一致を検出することにより同期をとった
り、そのデータが受信したい相手から送信されたデータ
である等の確認を行うためのものである。
【0035】CRC計算とは、情報符号に付加されてい
るCRC符号を用いて、その情報符号の誤り率の計算を
行うことである。そして、このCRC符号とは、情報符
号を生成多項式で除算した際の余りである。 UWの誤り率<α ・・・・・・・・・(1) CRC計算による誤り率=0 ・・・・ (2) α:UWが正常に受信できたかを表す誤り率 また、ダイバーシティ前処理部30は、図2に示すよう
に、故障受信系検出部40と、重み修正部41とから構
成されている。
【0036】故障受信系検出部40は、受信部より得ら
れる情報に基づいて異常のある受信系の検出を行なう。
【0037】具体的には、故障受信系検出部40は、入
力される重み付け信号W1、W2、W3、W4のうちの
最大値を求め、次にそれぞれの受信系に対して下記の式
(3)を満たすのかどうかを計算し、この式(3)を満
たしている場合にはその受信系は故障していると判定す
る。
【0038】Wn/WMAX<β・・・・・・・・(3) n=1〜4 WMAX:重みW1〜W4の中の最大値 β:0に近い微小な数 ここで、βの値は具体的には、例えば0.01というよ
うな値が設定される。重み修正部41は、重み付け信号
W1〜W4を入力し、故障受信系検出部40において故
障と判定された受信系の重み付け信号の重みを0として
出力する。
【0039】但し、誤り率検出部35により受信データ
D1〜D4の通信品質が劣化していないと判定された場
合には、ダイバーシティ前処理部30は起動されずに、
各アンテナの受信レベルを反映した重み付け信号W1、
W2、W3、W4はそのまま通過する。
【0040】次に、本実施形態の動作について図3のフ
ローチャートを参照して詳細に説明する。
【0041】先ず、どの受信系にも故障がない場合の動
作について説明する。
【0042】それぞれの受信系によって得られた受信デ
ータおよび重み付け信号が合成ダイバーシティ部19に
入力される。そして、受信データD1〜D4は乗算器1
1〜14および誤り率検出部35に入力され、重み付け
信号W1〜W4はダイバーシティ前処理部30に入力さ
れる。
【0043】そして、誤り率検出部35では、フレーム
誤り率の劣化を検出することができないため(ステップ
50)、ダイバーシティ前処理部30を起動しない。そ
のため、ダイバーシティ前処理部30は、入力した重み
付け信号W1〜W4をそのまま乗算器11〜14に対し
て出力する。
【0044】乗算器11、12、13、14では、受信
データD1〜D4と、ダイバーシティ前処理部30から
の重み付け信号W1〜W4とをそれぞれ乗算して出力す
る。そして、乗算器11〜14の出力信号は加算器15
において加算され合成出力信号33として出力される。
【0045】このように、本実施形態のダイバーシティ
受信機では、全ての受信系が正常の場合には、従来のダ
イバーシティ受信機と同様な動作が行われる。
【0046】次に、どこかの受信系例えば、受信部20
1、位相検出部211、重み検出部221により構成され
ている受信系に故障が発生した場合を用いて説明する。
【0047】先ず、上記の場合と同様に、受信データD
1〜D4は乗算器11〜14および誤り率検出部35に
入力され、重み付け信号W1〜W4はダイバーシティ前
処理部30に入力される。
【0048】そして、誤り率検出部35において受信デ
ータD1のフレーム誤り率の劣化が検出され、誤り率検
出部35はダイバーシティ前処理部30を起動する(ス
テップ50)。
【0049】ダイバーシティ前処理部30が誤り率検出
部35により起動されたことにより、故障受信系検出部
40は、先ず重み付け信号W1〜W4により示される重
みの最大値を求め(ステップ51)、それぞれの受信系
の重みが上記の式(3)を満たすかどうかの判定を行う
(ステップ53)。そして、重み修正部41は、ステッ
プ53において式2の条件を満たすと判定された受信系
の重みを0とする(ステップ54)。ここでは、重み付
け信号W1を出力した受信系に故障があるため、重み修
正部41は、重み付け信号W1を0とする。
【0050】そして、全ての受信系に対して、ステップ
53、54の処理が終了すると、全ての処理が終了する
(ステップ52)。
【0051】そして最後に、乗算器11、12、13、
14では、受信データD1〜D4と、ダイバーシティ前
処理部30を経て変換された重み付け信号W1〜W4と
をそれぞれ乗算して出力する。この乗算が行われる際に
は、故障している受信系からの受信データD1には、0
である重み付け信号W1が乗算されるため乗算器11か
らの出力も0となる。
【0052】そして、乗算器11〜14の出力信号は加
算器15において加算され合成出力信号33として出力
されるが、乗算器11からの出力信号は0であるため、
合成出力信号33には影響を与えない。
【0053】本実施形態では、受信系の中のアンテナが
故障した場合を用いて説明したが、、受信部のトップア
ンプ部が故障した場合についても応用することができ
る。なぜなら、異常がある受信系の受信レベルは、正常
なものと比べて微小なものとなるからである。 (第2の実施形態)次に、本発明の第2の実施形態の合
成ダイバーシティ方法について説明する。図4は本発明
の第1の実施形態のダイバーシティ受信機における合成
ダイバーシティ部59の構成を示したブロック図であ
る。図1、図2中と同番号は同じ構成要素を示す。
【0054】合成ダイバーシティ部59は、図1の合成
ダイバーシティ部19に対して、ダイバーシティ前処理
部30がダイバーシティ前処理部70に置き換えられ、
誤り率検出部35が誤り率検出部75に置き換えられた
ものである。
【0055】誤り率検出部75は、図1の誤り率検出部
35の機能に加えて、誤り率が一定値以上の受信系を示
すための故障受信系通知信号71を出力するようにした
ものである。
【0056】そして、ダイバーシティ前処理部70は、
図5に示すように、図2に示したダイバーシティ前処理
部30に対して、故障受信系検出部40が故障受信系検
出部80に置き換えられたものである。
【0057】故障受信系検出部80は、入力される重み
付け信号W1、W2、W3、W4のうちの最大値を求
め、故障受信系通史信号71によって示された受信系に
対して第1の実施形態における式(3)の条件を満たす
かどうかの判定を行う。そして、この式(3)が満たさ
れていると判定された場合には、故障受信系検出部80
はその受信系は故障していると判定し、重み修正部41
に対して、その受信系の重み付け信号の重みを0とすり
ょうな指示を与える。
【0058】次に、本実施形態の動作について図6のフ
ローチャートを用いて説明する。
【0059】どの受信系にも故障が無い場合の動作につ
いては、図3のフローチャートで説明したのと同様なた
め省略する。
【0060】どこかの受信系に故障が発生した場合に
は、誤り率検出部75は、誤り率が一定値以上となる受
信系を検出し、ダイバーシティ前処理部70を起動する
とともに故障受信系検出部80に対して故障受信系通知
信号71によ誤り率が一定値以上となった受信系を通知
する(ステップ50)。
【0061】故障受信系検出部80では、重み付け信号
W1〜W4により示される重みの最大値を求め(ステッ
プ51)、故障受信系通知信号71により示された受信
系の重みが上記第1の実施形態における式(3)を満た
すかどうかの判定を行う(ステップ83)。そして、重
み修正部41は、ステップ83において式(3)の条件
を満たすと判定された受信系の重み付け信号を0とする
(ステップ84)。
【0062】本実施形態では、故障受信系検出部80
は、誤り率検出部75において一定値以上の誤り率が検
出された受信系がどれかという情報を故障受信系通知信
号71により通知されている。そのため、重み付け信号
W1〜W4の全てに対して式(3)の条件を満たすかど
うかを判定する必要がなく、一定値以上の誤り率が検出
された受信系の重み付け信号のみに対して式(3)の条
件を満たすかどうかの判定を行なえばよい。
【0063】そのため、本実施形態では、上記第1の実
施形態に対して故障受信系検出部80における演算量を
減らすことができ、処理速度を速めることができるとい
う利点を有する。
【0064】上記第1および第2の実施形態では、受信
系の数が4の場合を用いて説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、受信系の数が2、3、5、
6、・・のような他の数の場合でも同様に本発明を適用
することができるものである。また、上記第1および第
2の実施形態では、変調方式として位相変調が用いられ
た場合について説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、周波数変調、振幅変調等の他の変調方式
が用いられた場合にも同様に適用することができるもの
である。
【0065】さらに、上記第1および第2の実施形態で
は、それぞれの受信系からの重み付け信号が示す重み
と、重み付け信号が示す重みのうちの最大値との比があ
る一定値以上となる受信系は故障しているものと判定し
ていた。このことは、重み付け信号が示す重みWnを、
重み付け信号が示す重みのうちの最大値WMAXにある一
定値βを乗算した値β×WMAXをしきい値として判定
し、このしきい値以下の受信系は故障しているものと判
定していることと同じである。
【0066】そのため、このしきい値を予め定めれた一
定値等の他の値とすることでも、重み信号の示す重みの
値から、故障している受信系を判定することができるも
のである。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、複数の
受信系を有するダイバーシティ受信機において、異常の
ある受信系を検出し、その受信系によって得られた受信
データに対する重みを0として合成を行なうため、基地
局又は移動局の受信系に故障が発生した場合でも、通信
品質が劣化することを防ぐことができるという効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のダイバーシティ受信
機における合成ダイバーシティ部19の構成を示したブ
ロック図である。
【図2】図1中のダイバーシティ前処理部30の構成を
示したブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態のダイバーシティ受信
機の動作を示したフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態のダイバーシティ受信
機における合成ダイバーシティ部59の構成を示したブ
ロック図である。
【図5】図4中のダイバーシティ前処理部70の構成を
示したブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施形態のダイバーシティ受信
機の動作を示したフローチャートである。
【図7】従来のダイバーシティ受信機の構成を示したブ
ロック図である。
【図8】図7中の合成ダイバーシティ部29の構成を示
したブロック図である。
【符号の説明】
11〜14 乗算器 15 加算器 19 合成ダイバーシティ部 201〜204 受信部 211〜214 位相検出部 221〜224 重み検出部 29 合成ダイバーシティ部 30 ダイバーシティ前処理部 33 合成出力信号 35 誤り率検出部 40 故障受信系検出部 41 重み修正部 50〜54 ステップ 59 合成ダイバーシティ部 70 ダイバーシティ前処理部 71 故障受信系通知信号 75 誤り率検出部 80 故障受信系検出部 83、84 ステップ D1〜D4 受信データ W1〜W4 重み付け信号
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/00 H04B 7/02 - 7/12 H04L 1/02 - 1/06

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナによって受信された受信信号を
    中間周波数信号に変換する受信部と、前記受信部からの
    中間周波数信号を復調して受信データとして出力してい
    る復調部と、前記受信部が前記アンテナから入力された
    受信レベルに応じた信号を重み付け信号として出力して
    いる重み付け部とから構成されている複数の受信系と、 前記各受信系からのそれぞれの受信データのフレーム誤
    り率を検出し、該フレーム誤り率が一定値以上となる受
    信系が少なくとも1つある場合には、その旨を示した信
    号を出力する誤り率検出部と、 前記誤り率検出部からのフレーム誤り率が一定値以上と
    なる受信系が少なくとも1つある旨が伝達された場合に
    は、前記各受信系から出力されたそれぞれの重み付け信
    号のうち、該重み付け信号により示される重みの値があ
    る条件によって定められたしきい値以下となる重み付け
    信号を0とするダイバーシティ前処理部と、 前記それぞれの受信データと前記ダイバーシティ前処理
    部からの重み付け信号とをそれぞれ乗算する複数の乗算
    器と、 前記各乗算器から出力された信号を加算して合成出力信
    号として出力している加算器とを有するダイバーシティ
    受信機。
  2. 【請求項2】 前記ダイバーシティ前処理部は、 前記誤り率検出部からのフレーム誤り率が一定値以上と
    なる受信系が少なくとも1つある旨が伝達された場合に
    は、前記各受信系から出力されたそれぞれの重み付け信
    号により示される重みの値がある条件によって定められ
    たしきい値以下となるかどうかを判定する故障受信系検
    出部と、 前記故障受信系検出部において、該重みの値が該しきい
    値以下となっていると判定された場合には当該重み付け
    信号を0とする重み修正部とから構成されている請求項
    1記載のダイバーシティ受信機。
  3. 【請求項3】 アンテナによって受信された受信信号を
    中間周波数信号に変換する受信部と、前記受信部からの
    中間周波数信号を復調して受信データとして出力してい
    る復調部と、前記受信部が前記アンテナから入力された
    受信レベルに応じた信号を重み付け信号として出力して
    いる重み付け部とから構成されている複数の受信系と、 前記各受信系からのそれぞれの受信データのフレーム誤
    り率を検出し、該フレーム誤り率が一定値以上となる受
    信系が少なくとも1つある場合には、その旨を示した信
    号を出力するとともに前記フレーム誤り率が一定値以上
    となる受信系を示す故障受信系通知信号を出力する誤り
    率検出部と、 前記誤り率検出部からのフレーム誤り率が一定値以上と
    なる受信系が少なくとも1つある旨が伝達された場合に
    は、前記故障受信系通知信号により示された受信系から
    出力された重み付け信号により示される重みの値がある
    条件によって定められたしきい値以下となるかどうか判
    定し、該重みの値が該しきい値以下となる場合には当該
    重み付け信号を0とするダイバーシティ前処理部と、 前記それぞれの受信データと前記ダイバーシティ前処理
    部からの重み付け信号とをそれぞれ乗算する複数の乗算
    器と、 前記各乗算器から出力された信号を加算して合成出力信
    号として出力している加算器とを有するダイバーシティ
    受信機。
  4. 【請求項4】 前記ダイバーシティ前処理部は、 前記誤り率検出部からのフレーム誤り率が一定値以上と
    なる受信系が少なくとも1つある旨が伝達された場合に
    は、前記故障受信系通知信号により示された受信系から
    出力された重み付け信号により示される重みの値がある
    条件によって定められたしきい値以下となるかどうか判
    定する故障受信系検出部と、 前記故障受信系検出部において、該重みの値が該しきい
    値以下となっていると判定された場合には当該重み付け
    信号を0とする重み修正部とから構成されている請求項
    3記載のダイバーシティ受信機。
  5. 【請求項5】 前記ある条件によって定められたしきい
    値が、前記各受信系から出力されたそれぞれの重み付け
    信号が示す値のうちの最大値に、0より大きく1以下の
    値を乗算した値である請求項1から4のいずれか1項記
    載のダイバーシティ受信機。
  6. 【請求項6】 前記誤り率検出部は、ユニークワードの
    誤り率がある一定値以下であり、かつ、CRC計算によ
    る誤り率が0の場合に前記フレーム誤り率が一定値以下
    であると判定する請求項1から5のいずれか1項記載の
    ダイバーシティ受信機。
  7. 【請求項7】 複数の受信系からそれぞれ出力された複
    数の受信データに、前記各受信信号の受信レベルに応じ
    た値である重みをそれぞれ乗算してから加算することに
    より合成出力信号を生成している合成ダイバーシティ方
    法であって、 前記各受信データのフレーム誤り率を検出し、 該誤り率が一定値以上となる受信データが少なくとも1
    つある場合には、前記各受信データに応じたそれぞれの
    重みのうち、ある条件によって定められたしきい値以下
    となる重みを0とする合成ダイバーシティ方法。
  8. 【請求項8】 複数の受信系からそれぞれ出力された複
    数の受信データに、前記各受信信号の受信レベルに応じ
    た値である重みをそれぞれ乗算してから加算することに
    より合成出力信号を生成している合成ダイバーシティ方
    法であって、 前記各受信データのフレーム誤り率を検出し、 該フレーム誤り率が一定値以上となる受信データが少な
    くとも1つある場合には、前記フレーム誤り率が一定値
    以上となる受信系から出力された重みの値が、ある条件
    によって定められたしきい値以下となるかどうか判定
    し、 前記重みの値が前記しきい値以下となる場合には該重み
    を0とする合成ダイバーシティ方法。
  9. 【請求項9】 前記ある条件によって定められたしきい
    値が、前記各受信データに応じたそれぞれの重みの値の
    うちの最大値に、0より大きく1以下の値を乗算した値
    である請求項7または8記載の合成ダイバーシティ方
    法。
  10. 【請求項10】 フレーム誤り率が一定値以下であるか
    どうかを判定する際には、 ユニークワードの誤り率がある一定値以下であり、か
    つ、CRC計算による誤り率が0の場合に前記フレーム
    誤り率が一定値以下であると判定する請求項7から9の
    いずれか1項記載の合成ダイバーシティ方法。
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