JP3157707B2 - 四極電磁石 - Google Patents

四極電磁石

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JP3157707B2 JP32060195A JP32060195A JP3157707B2 JP 3157707 B2 JP3157707 B2 JP 3157707B2 JP 32060195 A JP32060195 A JP 32060195A JP 32060195 A JP32060195 A JP 32060195A JP 3157707 B2 JP3157707 B2 JP 3157707B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電粒子ビームの
集束作用を有する四極電磁石に関する。
【0002】
【従来の技術】図1(A)は、四極電磁石の荷電粒子ビ
ーム軌道に垂直な平面における断面図を示す。なお、図
1(A)は、本発明の実施例の説明においても参照され
る。
【0003】四極電磁石は、荷電粒子ビーム軌道の回り
に磁極面が軌道に対向するように配置された4つの磁極
1A〜1Dを含んで構成される。4つの磁極1A〜1D
は、軌道の回りに4回回転対称になるように配置され、
各磁極は軌道を含んで相互に直交する仮想中心平面C
E、CE’に関して面対称である。また、軌道方向に関
して有限の長さを有し、軌道方向の両端面は軌道に対し
て垂直な平面で構成される。
【0004】荷電粒子ビーム軌道に対向する磁極面は、
軌道に垂直な平面への垂直投影像が、この平面と軌道と
の交点で相互に直交する2本の直線(x軸及びy軸)を
漸近線とする2対の相互共役な双曲線になる双曲柱面と
されている。なお、円柱面で近似される場合もある。相
互に隣接する磁極面が相互に逆極性になるように励磁さ
れる。
【0005】磁極面のxy面内における長さは有限であ
るため、荷電粒子ビーム軌道から遠ざかると磁束分布が
乱れ、理想的な分布からずれる。このずれを補正するた
めに、磁極面のxy面内の長さ方向の端部に小さな突起
を設けている。なお、この突起は磁極の大きさに比べて
小さいため、図1(A)では明示的に示されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】実際の四極電磁石にお
いては、上述のように、荷電粒子ビーム軌道から遠い位
置における理想的な磁場分布からのずれを補正してい
る。
【0007】しかし、磁極面は、荷電粒子ビーム軌道方
向に関しても有限の長さを有するため、その端部で磁場
分布が乱れる。この磁場分布の乱れにより、荷電粒子ビ
ームの理想的な集束、発散を行うことが困難になる。
【0008】本発明の目的は、四極電磁石の荷電粒子ビ
ーム軌道方向に関する端部近傍の磁場分布の乱れを低減
し、安定なビーム集束、発散を行うことができる四極電
磁石を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点による
と、荷電粒子ビームの軌道を含み、相互に直交する2つ
の仮想中心平面を考えたとき、前記軌道に関して4回回
転対称となるように配置された4つの磁極であって、相
互に対向する一対の磁極が1つの仮想中心平面に対応
し、他の一対の磁極が他の仮想中心平面に対応し、各磁
極は、対応する仮想中心平面に関して面対称な形状を有
し、少なくとも前記荷電粒子ビームの入射側及び出射側
に前記軌道に対してほぼ垂直な平面からなる2つの端面
と、前記軌道に対向し前記軌道に平行な柱面からなる磁
極面と、前記2つの端面のうち少なくとも一方の端面と
前記磁極面とを接続し前記軌道側を向くように傾斜した
傾斜面を有し、該傾斜面は、対応する前記仮想中心平面
に対して平行な平面と前記傾斜面との交線の長さが前記
仮想中心平面から離れるに従って短くなるように構成さ
れており、各磁極は、さらに、磁極の各々の磁極面と側
面との接続部分に、当該磁極に隣接する磁極に向かって
突出した突起部を有する前記4つの磁極と、前記4つの
磁極の前記磁極面とは反対側の他の磁極面同士を接続す
るヨークと、前記4つの磁極に対応して設けられ、相互
に隣接する磁極の前記磁極面が相互に異なる極性になる
ように起磁力を発生する4つのコイルとを有する四極電
磁石が提供される。
【0010】磁極面と端面とを接続する傾斜面を設ける
ことにより、端面近傍の磁場の乱れを低減することがで
きる。これにより、荷電粒子ビームに対して理想的な偏
向角に近い偏向角を付与することができる。突起部を設
けることにより、荷電粒子ビーム軌道に垂直な平面内に
おける四極磁場の周辺部の磁場の乱れを低減することが
できる。
【0011】本発明の他の観点によると、前記傾斜面
が、前記仮想中心平面に対して垂直かつ前記軌道と法線
方向とのなす角が15〜30度となる仮想傾斜平面に沿
う四極電磁石が提供される。
【0012】傾斜面の法線方向と軌道とのなす角を15
〜30度とすると、荷電粒子ビームの偏向角をより理想
的な偏向角に近づけることができる。本発明の他の観点
によると、前記傾斜面の前記仮想中心平面への垂直投影
像が、ロゴスキー形状となる四極電磁石が提供される。
【0013】本発明の他の観点によると、前記傾斜面を
前記仮想中心平面へ垂直投影したロゴスキー形状と前記
一方の端面の延長を前記仮想中心平面へ垂直投影した直
線とのなす角が、20〜27度となる四極電磁石が提供
される。
【0014】上記角度を20〜27度とすると、荷電粒
子ビームの偏向角をより理想的な偏向角に近づけること
ができる。本発明の他の観点によると、前記傾斜面が、
階段状形状である四極電磁石が提供される。
【0015】本発明の他の観点によると、前記磁極が、
さらに、前記2つの端面を前記仮想中心平面の両側でそ
れぞれ相互に接続し、前記仮想中心平面に平行な平面か
らなる2つの側面を有し、前記一方の端面と前記磁極面
とは直接接続されず、前記傾斜面及び前記側面を介して
のみ接続される四極電磁石が提供される。
【0016】磁極面と端面との接続部全体に傾斜面が形
成されているため、有効な四極磁場の全範囲にわたって
磁場の乱れを低減することができる。
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】図1(A)は、本発明の実施例に
よる四極電磁石の荷電粒子ビームに垂直な平面における
断面図を示す。実施例による四極電磁石は、荷電粒子ビ
ーム軌道の回りに磁極面が軌道に対向するように配置さ
れた4つの磁極1A〜1D、各磁極1A〜1Dにそれぞ
れ起磁力を発生するためのコイル3A〜3D、及び4つ
の磁極の磁極面とは反対側の面同士を接続するヨーク2
を含んで構成される。
【0019】4つの磁極1A〜1Dは、軌道の回りに4
回回転対称になるように配置され、各磁極は軌道を含ん
で相互に直交する仮想中心平面CEとCE’のいずれか
一方に関して面対称である。また、軌道方向に関して有
限の長さを有し、軌道方向の両端面は軌道に対して垂直
な平面で構成される。
【0020】荷電粒子ビーム軌道に対向する磁極面は、
軌道に垂直な平面への垂直投影像が、この平面と軌道と
の交点で相互に直交する2本の直線を漸近線とする2対
の相互共役な双曲線になる双曲柱面とされている。磁極
面は、円柱面で近似される場合もある。コイル3A〜3
Dにより、相互に隣接する磁極面が相互に逆極性になる
ように励磁される。
【0021】2本の漸近線をそれぞれx軸及びy軸、紙
面の裏面から表面に向かう軸をz軸とする座標系を考え
る。z軸が理想的な荷電粒子ビームの軌道に相当する。
荷電粒子ビーム軌道近傍のx軸方向の理想的な磁束密度
x 及びy軸方向の理想的な磁束密度By は、それぞれ
【0022】
【数1】 Bx =ky …(1A) By =kx …(1B) と表される。ここで、kは比例定数である。
【0023】磁極面のxy面内における長さは有限であ
るため、荷電粒子ビーム軌道から遠ざかると磁束分布が
乱れ、磁束密度Bx 、By は式(1A)、(1B)で表
される理想的な分布からずれる。このずれを補正するた
めに、磁極面のxy面内の長さ方向の端部に、隣接する
磁極面に向かって突出した突起部が設けられている。な
お、突起部は磁極の大きさに比べて小さいため、図1
(A)では明示的に示されていない。
【0024】図1(B)は、図1(A)の一点鎖線B1
−B1における断面図を示す。磁極1Aは、荷電粒子ビ
ームの入射側及び出射側に、z軸に垂直な平面からなる
2つの端面11Aを有し、荷電粒子ビームに対向する双
曲柱面からなる磁極面12A、及び2つの端面11Aと
磁極面12Aとをそれぞれ接続する2つの傾斜面13A
を有する。傾斜面13Aは、磁極1Aの仮想中心平面
(図1(B)においては紙面に相当)に垂直であり、か
つ荷電粒子ビーム軌道側を向くように傾斜している。傾
斜面13Aと端面11Aの延長とのなす角、すなわち傾
斜面13Aの法線方向と荷電粒子ビーム軌道とのなす角
をθ、傾斜面13Aと端面11Aとの交線と荷電粒子ビ
ーム軌道との最短距離をHとする。
【0025】磁極1Cも同様に、2つの端面11C、磁
極面12C、及び2つの傾斜面13Cを有する。図1
(B)には現れない他の2つの磁極1B及び1Dも同様
の構成である。
【0026】図1(C)は、図1(B)の矢印C1方向
から見た磁極1Aの正面図を示す。磁極1Aは図中の一
点鎖線CEで示す仮想中心平面に関して面対称である。
端面11Aと傾斜面13Aが直線15で交わっている。
図1(C)に現れた一方の端面11Aと図に現れていな
い他方の端面11Aは、仮想中心平面CEの両側で仮想
中心平面CEに平行な平面からなる2つの側面16Aに
より接続されている。磁極面12Aと側面16Aとの接
続部には、上述の突起部14Aが形成されている。
【0027】次に、図1に示す四極電磁石の集束、発散
作用を説明する。四極電磁石によるxz面内及びyz面
内の偏向角Δθx 及びΔθy は、それぞれ
【0028】
【数2】 Δθx =−(e/p)∫By dz …(2A) Δθy =(e/p)∫Bx dz …(2B) と表される。ここで、eは荷電粒子の電荷量、pは荷電
粒子の運動量、積分は有効磁場範囲における積分を表
す。
【0029】偏向角Δθx 及びΔθy がそれぞれ座標x
及びyに比例する場合に、理想的な集束、発散作用を実
現することができる。偏向角Δθx 及びΔθy がそれぞ
れ座標x及びyに比例するためには、式(2A)及び
(2B)の∫By dz及び∫B x dzがそれぞれy及び
xの一次関数になればよい。すなわち、
【0030】
【数3】 ∫(dBx /dy)dz=C …(3A) ∫(dBy /dx)dz=C …(3B) となればよい。ここで、Cは定数である。
【0031】図2は、座標xの各位置における式(3
B)の左辺の計算結果を示す。横軸は座標xを単位cm
で表し、縦軸は計算結果を単位T(テスラ)で表す。図
中の各折れ線は、図1(B)の角度θを0°、20°、
23°、30°及び45°とした場合の計算結果を示
す。なお、計算のための条件として、起磁力を10,9
20AT、図1(B)の高さHを8.4cm、相互に対
向する磁極面の最小間隔を8.2cm、磁極の荷電粒子
ビーム軌道方向の幅を17cmとした。
【0032】図2に示すように、角度θを0°とした従
来の磁極の場合には、座標xの増加とともに積分結果が
徐々に減少し、xが3.5cmを超えると急激に減少す
る。これは、xが大きくなると荷電粒子ビームの偏向角
Δθx が理想的な偏向角よりも小さくなることを意味す
る。
【0033】角度θを大きくすると、積分結果の変動が
少なくなる。角度θを23°としたとき、xが0〜5c
mの範囲で積分結果がほぼ一定になる。さらに角度θを
大きくすると、角度θが0°のときとは逆に、座標xの
増加とともに積分結果が増加するようになる。積分結果
を±1%以内に抑えるためには、角度θを15〜30°
の範囲とすることが好ましい。なお、より好ましくは、
角度θを20〜27°の範囲にする。
【0034】図3は、磁極の荷電粒子ビーム軌道方向の
幅を17cm、角度θを23°としたときの、磁束密度
y のz軸方向の分布を、座標xが0、1、2、3、4
及び5cmの場合について示す。横軸は座標zを単位c
mで表し、縦軸は磁束密度B y を単位Tで表す。なお、
軌道方向の中心をz=0とする。
【0035】ここで、実効磁極長Lを
【0036】
【数4】L=∫By (z)dz/By (o) と定義すると、x=1cm、2cm、3cm、4cm、
及び5cmのときの実効磁極長Lが、それぞれ18.7
4cm、18.75cm、18.74cm、18.72
cm、及び18.69cmであった。このように、磁極
の入射側及び出射側の端面の先端に傾斜面を設けること
により、実効磁極長Lを座標xにほとんど依存せず、ほ
ぼ一定にすることができる。
【0037】図4は、磁極1Aの磁極面近傍を拡大した
+z方向からの正面図を示す。磁極面12Aが突起部1
4Aを介して側面16Aに接続されている。磁極面12
Aと突起部14Aとの境界Pのx座標をw、y座標をh
とする。座標xがほぼ−wからwまでの範囲において有
効な四極磁場が発生する。
【0038】傾斜面13Aと端面11Aとの境界線が直
線15aで示すように境界Pよりも先端側に位置すると
き、すなわち磁極面12Aと端面11Aとが側面16A
側において直接接続される場合、この直接接続された領
域において磁場分布の補償効果が得られない。傾斜面1
3Aと端面11Aとの境界線が直線15bまたは15c
で示すように境界Pまたは境界Pよりも端面11A側を
通過するとき、−w≦x≦wの有効な四極磁場範囲の全
領域において磁場分布の補償効果を得ることができる。
【0039】直線15bと仮想中心平面CEとの交点を
Qとしたとき、線分OQの長さL(OQ)は、
【0040】
【数5】 L(OQ)=(w+h)/21/2 …(4) となる。従って図1(B)に示す高さHを、(w+h)
/21/2 以上にすることが好ましい。
【0041】また、図1(C)及び図4では、傾斜面1
3Aを平面とした場合を説明したが、必ずしも平面であ
る必要はない。例えば、傾斜面に沿った階段状形状の
面、ロゴスキー形状を有する面、その他適当な曲面とし
てもよい。
【0042】傾斜面13Aを曲面で構成すると、傾斜面
13Aと端面11Aとの交線15が一般に直線にならな
い。この場合、磁極面12Aの仮想中心平面CE近傍に
おける磁場の乱れの補償量を、側面16A近傍における
補償量よりも大きくすることが好ましいため、仮想中心
平面CEに平行な平面と傾斜面13Aとの交線の長さ
が、仮想中心平面CEから離れるに従って短くなるよう
に構成することが好ましい。
【0043】図5は、傾斜面をロゴスキー形状の面とし
た場合の磁極の断面図を示す。傾斜面13Aの仮想中心
平面(図5においては紙面に相当)への垂直投影像がロ
ゴスキー形状とされている。その他の構成は図1(B)
に示す四極電磁石と同様である。この場合、仮想中心平
面における断面内において、傾斜面13Aと端面11A
との交点における端面11Aの延長と傾斜面13Aの接
線方向とのなす角αを15〜30度とすることが好まし
い。
【0044】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
四極電磁石の荷電粒子ビームの軌道方向の端面近傍の磁
場の乱れを低減させ、ビームの偏向角を理想的な四極磁
場における偏向角に近づけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による四極電磁石の断面図及び
1つの磁極の先端近傍の正面図である。
【図2】x軸方向の∫(dBy /dx)dzの分布を、
種々の角度θに関して示すグラフである。
【図3】荷電粒子ビーム軌道方向(z軸方向)の磁束密
度分布を示すグラフである。
【図4】四極電磁石の1つの磁極の先端部近傍の正面図
である。
【図5】本発明の他の実施例による四極電磁石の断面図
である。
【符号の説明】
1A〜1D 磁極 2 ヨーク 3A〜3D コイル 11A、11C 端面 12A、12C 磁極面 13A、13C 傾斜面 14A 突起部 15 傾斜面と端面との交線 16A 側面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05H 13/04 H01F 7/06 H05H 7/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子ビームの軌道を含み、相互に直
    交する2つの仮想中心平面を考えたとき、前記軌道に関
    して4回回転対称となるように配置された4つの磁極で
    あって、相互に対向する一対の磁極が1つの仮想中心平
    面に対応し、他の一対の磁極が他の仮想中心平面に対応
    し、各磁極は、対応する仮想中心平面に関して面対称な
    形状を有し、少なくとも前記荷電粒子ビームの入射側及
    び出射側に前記軌道に対してほぼ垂直な平面からなる2
    つの端面と、前記軌道に対向し前記軌道に平行な柱面か
    らなる磁極面と、前記2つの端面のうち少なくとも一方
    の端面と前記磁極面とを接続し前記軌道側を向くように
    傾斜した傾斜面を有し、該傾斜面は、対応する前記仮想
    中心平面に対して平行な平面と前記傾斜面との交線の長
    さが前記仮想中心平面から離れるに従って短くなるよう
    に構成されており、各磁極は、さらに、磁極の各々の磁
    極面と側面との接続部分に、当該磁極に隣接する磁極に
    向かって突出した突起部を有する前記4つの磁極と、 前記4つの磁極の前記磁極面とは反対側の他の磁極面同
    士を接続するヨークと、 前記4つの磁極に対応して設けられ、相互に隣接する磁
    極の前記磁極面が相互に異なる極性になるように起磁力
    を発生する4つのコイルとを有する四極電磁石。
  2. 【請求項2】 前記傾斜面が、前記仮想中心平面に対し
    て垂直かつ前記軌道と法線方向とのなす角が15〜30
    度となる仮想傾斜平面に沿う請求項1に記載の四極電磁
    石。
  3. 【請求項3】 前記傾斜面の前記仮想中心平面への垂直
    投影像が、ロゴスキー形状となる請求項1に記載の四極
    電磁石。
  4. 【請求項4】 前記傾斜面を前記仮想中心平面へ垂直投
    影したロゴスキー形状と前記一方の端面の延長を前記仮
    想中心平面へ垂直投影した直線とのなす角が、15〜3
    0度となる請求項3に記載の四極電磁石。
  5. 【請求項5】 前記傾斜面が、階段状形状である請求項
    1または2に記載の四極電磁石。
  6. 【請求項6】 前記磁極が、さらに、前記2つの端面を
    前記仮想中心平面の両側でそれぞれ相互に接続し、前記
    仮想中心平面に平行な平面からなる2つの側面を有し、 前記一方の端面と前記磁極面とは直接接続されず、前記
    傾斜面及び前記側面を介してのみ接続される請求項1〜
    5のいずれかに記載の四極電磁石。
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