JP3157050B2 - プレス金型装置及びプレス加工方法 - Google Patents

プレス金型装置及びプレス加工方法

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JP3157050B2
JP3157050B2 JP25211692A JP25211692A JP3157050B2 JP 3157050 B2 JP3157050 B2 JP 3157050B2 JP 25211692 A JP25211692 A JP 25211692A JP 25211692 A JP25211692 A JP 25211692A JP 3157050 B2 JP3157050 B2 JP 3157050B2
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press
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレス金型装置とプレス
加工方法に関し、一層詳細にはプレス加工が行われる複
数のユニット部が長さ方向へ並設されると共に、嵌合孔
が穿設されたリードフレームのユニット部を、並設され
た複数のプレス加工手段を介して順次プレス加工するプ
レス金型装置とプレス加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリードフレームをプレス加工する
プレス金型装置について図8および図9と共に説明す
る。100はリードフレームであり、樹脂封止されたユ
ニット部102a、102b、102c、102dが長
さ方向へ4個並設されている。各ユニット部102a、
102b、102c、102dについてプレス加工手段
(例えばダイ、パンチ)104a、104b、104
c、104dを介して外部リードのトリミング、フォー
ミング等のプレス加工が行われる。プレス加工手段10
4a、104b、104c、104dはリードフレーム
100の長さ方向へ並設されている。各ユニット部10
2a、102b、102c、102dについて、先ずプ
レス加工手段104a、104bで第1のプレス加工が
施され、次いでプレス加工手段104c、104dで第
2のプレス加工が施される。そのため、リードフレーム
100は不図示の支持機構上を長さ方向(図面上、右方
向)へ、隣接するユニット部102a、102b、10
2c、102d同士、またはプレス加工手段104a、
104b、104c、104d同士の中心間距離に相当
する所定距離づつ順送りされ、互いに接離動可能になっ
ている各プレス加工手段104a、104b、104
c、104dでプレス加工される。
【0003】リードフレーム100を順送りする送り機
構は送りアーム106a、106bから成る。。送りア
ーム106a、106bはリードフレ−ム100の先端
部(図面上、右端部)と後端部(図面上、左端部)へそ
れぞれ嵌合可能であると共に、矢印Z方向へ移動可能に
なっている。送りアーム106a、106bには、リー
ドフレーム100のサイドレール部に穿設されている嵌
合孔108へ上方から嵌合可能な嵌合爪110a、11
0bがそれぞれ垂設されている。嵌合爪110a、11
0bが嵌合孔108へ嵌合した状態で不図示の機構を介
して送りアーム106a、106bを矢印Z方向へ移動
させることによりリードフレーム100を移動させるこ
とができる。送りアーム106aの嵌合爪110aは、
不図示のフラッパと呼ばれる上下動機構により上動され
たリードフレーム100の嵌合孔108へ嵌合する。こ
の嵌合状態で送りアーム106a、106bが順方向
(図面上、右方向)へ移動し、リードフレーム100を
送る。なお、送りアーム106aと106bは不図示の
連結部材で連結されており、同時に同方向へ移動する構
造になっている。
【0004】ユニット部102aがプレス加工手段10
4a、104bに対応したら、プレス加工手段104
a、104bが作動してユニット部102aを加工す
る。その後、送りアーム106aがリードフレーム10
0を所定距離、順方向へ送り、ユニット部102aがプ
レス加工手段104c、104dに対応すると共に、ユ
ニット部102bがプレス加工手段104a、104b
に対応したら、プレス加工手段104a、104b、1
04c、104dが作動してユニット部102a、10
2bを加工する。その後、さらに送りアーム106aが
リードフレーム100を所定距離、順方向へ送る。ユニ
ット部102aがプレス加工手段104c、104dか
ら外れ、ユニット部102bがプレス加工手段104
c、104dに対応すると共に、ユニット部102cが
プレス加工手段104a、104bに対応したら、プレ
ス加工手段104a、104b、104c、104dが
作動してユニット部102b、102cを加工する。そ
の間に送りアーム106aがリードフレーム100から
外れて従前の位置に戻り、代わって送りアーム106b
が接近し、嵌合爪110bがリードフレーム100の嵌
合孔108へ嵌合する(図9の状態)。
【0005】リードフレーム100を送る送りアームが
106aから106bへ交代するのは、ユニット部10
2dがプレス加工手段104a、104bと対応した場
合、送りアーム106aとプレス加工手段104a、1
04bが干渉してしまうため、プレス加工手段104
c、104dと干渉しない送りアーム106bで以後リ
ードフレーム100を送るためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のプレス金型装置には次のような課題がある。図示
のリードフレーム100の場合、ユニット部102a、
102b、102c、102dが4個有るため、少なく
とも4組以上のプレス加工手段を並設し順次加工を行う
ことが効率上望ましい。ところが、図9において、一点
鎖線104e、104fに示す位置にプレス加工手段を
設けると、送りアーム106a、106bと干渉してし
まうため、図示の場合2組のプレス加工手段104a、
104bしか設けることができない。プレス加工工程数
が2工程であれば問題ないが、3工程以上となると、更
にもう1台のプレス金型装置を並設せねばならず装置全
体の大型化とコストアップを招来するという課題があ
る。従って、本発明はプレス加工工程数が多工程になっ
ても装置の大型化とコストアップを抑制可能なプレス金
型装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は次の構成を備える。すなわち、プレス加工が行
われる複数のユニット部が長さ方向へ並設されると共
に、嵌合孔が穿設されたリードフレームの前記ユニット
部を、並設された複数のプレス加工手段を介して順次プ
レス加工するプレス金型装置において、嵌合孔へ上方か
ら嵌合可能な嵌合爪を有すると共に、該嵌合爪を前記リ
ードフレームの長さ方向へ往復動可能な送り機構と、該
送り機構を往復動させるための往復動機構と、リードフ
レームを長さ方向へ移動可能に支持すると共に嵌合爪
がリードフレームの嵌合孔へ嵌合可能な第1の位置と、
該第1の位置より下方であって嵌合爪よりリードフレー
ムの嵌合孔が離間すると共にリードフレームをプレス金
型に対して位置決めして支持する第2の位置を経て更に
下方の第3の位置まで下降可能な支持機構と、支持機構
を第1の位置と第3の位置との間で上下動させる上下動
機構とを備え、上下動機構により支持機構を第2の位置
まで下降させると、送り機構を次の送りに備えて初期位
置へ復帰させ、支持機構が第2の位置から第3の位置へ
下降する間にリードフレームのユニット部が前記プレス
加工手段によりプレス加工されることを特徴とする。
【0008】また、リードフレームには、位置決め用の
貫通孔が穿設されており、プレス金型には、支持機構が
第2の位置に達した際に貫通孔を貫通してリードフレー
ムを所定位置に位置決めするパイロットピンが設けられ
ていることを特徴とする。 また、リードフレームには、
ミス位置検出用の検出孔が穿設されており、プレス金型
には、支持機構が前記第2の位置に達した際に、リード
フレームが所定の位置に在れば検出孔を貫通し、リード
フレームが所定の位置になければ当該リードフレームに
押下されるミス検知ピンと、該ミス検知ピンが押下され
た際にミス検知ピンの移動を検出する検出手段とが設け
られていることを特徴とする。
【0009】また、プレス加工方法においては、上述し
たプレス金型装置を用いて、支持機構が第1の位置に在
り、送り機構の嵌合爪がリードフレームの嵌合孔に嵌合
した状態で、送り機構が支持機構に支持されているリー
ドフレームを長さ方向へ所定距離送る工程と、リードフ
レームが所定量長さ方向へ送られたら、支持機構を第1
の位置から第2の位置を経て更に下方の第3の位置へ下
動させる工程と、支持機構が第2の位置へ下動すると、
送り機構を次の送りに備えて初期位置へ復帰させる工程
と、支持機構が第2の位置から第3の位置へ下降する間
にリードフレームのユニット部をプレス加工する工程と
を含むことを特徴とする。
【0010】
【作用】上下動機構により支持機構を第1の位置から第
2位置まで下降させると、嵌合爪よりリードフレームの
嵌合孔が離間するので送り機構がプレス加工を待たずに
次の送りに備えて初期位置へ復帰させることができ、サ
イクルタイムを速めることができる。 また、送り機構を
リードフレームと対応しない位置へ移動させることによ
り、プレス加工手段をリードフレームのユニット部の個
数より多数並設しても、送り機構とプレス加工手段とが
干渉することがないので、プレス金型(順送金型)に送
り込まれたリードフレームの全てのユニット部に同時に
プレス加工することができる。 また、支持機構が第2の
位置から第3の位置へ下降する間にリードフレームのユ
ニット部がプレス加工手段によりプレス加工できるの
で、抜きカスを下に抜く抜き型のみならず、抜きカスを
上に抜く抜き型や外部リードの曲げ型など様々なプレス
加工を行え、汎用性を向上させることもできる。特に、
パイロットピンを設けることにより、送り機構がリード
フレームから離間していても、リードフレームの位置決
めを確実に行うことができる。また、ミス検知ピンと検
出手段を設けることによりリードフレームの配置位置の
偏倚を検出することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について添付図
面と共に詳述する。なお、本実施例のプレス金型装置
は、図8に示すようなユニット部102a、102b、
102c、102dが4個、等間隔で長さ方向へ設けら
れたリードフレーム100の各ユニット部102a、1
02b、102c、102dを4組のプレス加工手段で
順次加工(4工程加工)するプレス金型装置を例に挙げ
て説明する。まず、図1および図2と共にプレス金型装
置の下型部の概要について説明する。両図において、1
2a、12bは支持機構の一例であるフィードプレート
であり、平行に配設されている。フィードプレート12
a、12bは連結部材14a、14bにより連結されて
いる。フィードプレート12a、12bの対向する内側
面にはリードフレーム100の両側縁が通過可能なスリ
ット16が刻設されている。リードフレーム100の両
側縁はスリット16内を通過することにより、支持され
ると共に搬送が案内される。フィードプレート12a、
12bは詳しくは後述するが、上下動機構により第1の
位置、第1の位置より下方の第2の位置、および第2の
位置より下方の第3の位置の間で上下動(矢印J)可能
になっている。
【0012】18a、18bは送り機構の一例である送
りアームであり、図8および図9に図示した従来例と同
様、連結部材(不図示)で連結されると共に、それぞれ
リードフレーム100の嵌合孔108へ上方から嵌合可
能な嵌合爪20a、20bが垂設されている。送りアー
ム18a、18bは公知の往復動機構(例えば特公平2
−56172号公報参照)により、嵌合爪20a、20
bと共に、図面上、左右方向(矢印E方向)へ往復動可
能になっている。送りアーム18a、18bの往復動範
囲は後述する複数のプレス加工手段の上方と、当該プレ
ス加工手段と対応しない位置との間である。
【0013】22a、22b、22c、22dはダイで
あり、後述するパンチとそれぞれ対応しており、4個の
プレス加工手段を構成している。プレス加工手段は、各
ユニット部102a、102b、102c、102dに
ついて外部リードのトリミング、フォーミング等のプレ
ス加工を行う。4個のプレス加工手段はリードフレーム
100の長さ方向となる左右方向へ並設されている。ダ
イ22a、22b、22c、22dは、後述する上型パ
ンチ部が下動してフィードプレート12a、12bが前
記第3の位置に達する間に不図示の駆動機構により上動
し、プレス動作を行うようになっている。24は固定ベ
ッドであり、高さ位置が固定されている。固定ベッド2
4の上面には、詳しくは後述するが、リードフレーム1
00の位置を所定位置に位置決めするパイロットピン2
6と、リードフレーム100が所定の位置に在るか否か
を検出するためのミス検知ピン28が立設されている。
【0014】次に、図3および図4(図3のA−A部矢
視部分図)をさらに参照してフィードプレート12a、
12bを上下動させる上下動機構について説明する。フ
ィードプレート12a(フィードプレート12bも同
じ)は基台部30に対して上下動可能に設けられてい
る。フィードプレート12aの下面にはロッド32a、
32bが垂設されている。ロッド32a、32bの下端
部は基台部30内に突入すると共に、スプリング34a
で常時上方へ付勢されている。スプリング34aにより
付勢されたフィードプレート12aの最上位置が第1の
位置である。フィードプレート12aが第1の位置に在
れば、送りアーム18aまたは18bの嵌合爪20aま
たは20bがリードフレーム100の嵌合孔108へ嵌
合可能である。フィードプレート12a、12bを連結
する連結部材14a、14bには連結凸部36a、36
bが設けられている。この凸部36a、36bは、略T
字状に形成された係合体38a、38bの溝39a、3
9bへ上下方向の遊びをもって係合している。係合体3
8a、38bにはロッド32cが垂設されている。ロッ
ド32cは、固定部材44に挿通固定されているガイド
シリンダ40a、40bへ上下動可能に挿通されてい
る。
【0015】42は回動シャフトであり、両端が固定部
材44へ回動可能に架設されている。回動シャフト42
の中途には、回動シャフト42と一体に回動可能な揺動
片46aが固定されている。前記ロッド32cの下端部
は揺動片46aへそれぞれ軸着され、回動シャフト42
の回動(矢印B)と共に揺動片46aが矢印C方向へ揺
動すると、ロッド32cは上下動(矢印D)を行う。4
8はエアシリンダであり、ロッド32dが矢印F方向へ
伸縮可能になっている。ロッド32dの先端は揺動片4
6bへ軸着されており、ロッド32cを短縮すると、回
動シャフト42を図4上において反時計方向へ回動さ
せ、揺動片46aを一点鎖線46cで示す位置まで揺動
させる。その結果、ロッド32cが下降し、フィードプ
レート12a、12bはスプリング34aの付勢力に抗
して下降する。この下降した位置が第2の位置であり、
送りアーム18aまたは18bの嵌合爪20aまたは2
0bがリードフレーム100の嵌合孔108から離脱す
る高さ位置である。なお、エアシリンダ48がロッド3
2dを伸長した場合は回動シャフト42が逆方向へ回動
すると共に、スプリング34aの付勢力と相まってフィ
ードプレート12a、12bは第1の位置へ復帰する。
【0016】50は上型部であり、ストリッパプレート
52およびプレス加工手段を構成する上型パンチ部54
とから成る。上型部50は公知のプレス機構(例えば、
特開平2−25227号公報参照)で上下動(矢印G)
可能になっている。ストリッパプレート52は下動した
際にフィードプレート12a、12bを押下可能になっ
ている。フィードプレート12a、12bが第2の位置
に在る状態から、係合体38a、38bの溝39a、3
9bと連結凸部36a、36bの遊び分だけストリッパ
プレート52がスプリング34aの付勢力に抗してフィ
ードプレート12a、12bを押下した最下位置が第3
の位置である。本実施例のプレス金型装置において、フ
ィードプレート12a、12bが第2の位置から第3の
位置に達する間(第3の位置を含む)に、ダイ22a、
22b、22c、22dは上型パンチ部54と協動して
リードフレーム100のユニット部102a、102
b、102c、102dをプレス加工するようになって
いる。
【0017】本実施例では、フィードプレート12a、
12bが第2の位置から第3の位置に達する間にプレス
加工手段がリードフレーム100のユニット部102
a、102b、102c、102dをプレス加工するよ
うにしたのは、プレス加工の抜きカスを上に抜く抜型や
外部リードを上方へ曲げる曲型を想定したからである。
【0018】本実施例のプレス金型装置は上記の構造を
有するので、フィードプレート12a、12bが少なく
とも第2の位置へ達すると嵌合爪20a、20bがリー
ドフレーム100の嵌合孔108から抜けるため、送り
アーム18a、18bを上型部50と干渉しない位置ま
で移動させることができるため、同時に全てのユニット
部102a、102b、102c、102dをプレス加
工することが可能となる。
【0019】次に図5〜図7をさらに参照してパイロッ
トピン26とミス検知ピン28について説明する。図5
において、パイロットピン26は固定ベッド24に固定
されている。一方、ミス検知ピン28は固定ベッド24
へ挿通されると共に、固定ベッド24に対して上下動可
能になっている。ミス検知ピン28はスプリング34b
によって常時上方へ付勢されている。従って、ミス検知
ピン28は上から押されると下動し、下端部が固定ベッ
ド24下面から下方へ突出するようになっている。56
は貫通孔であり、リードフレーム100のサイドレール
部に穿設されている。貫通孔56はリードフレーム10
0がダイ22a、22b、22c、22dに対して所定
の位置に在る場合、パイロットピン26に対応する位置
に穿設されている。貫通孔56の大きさはパイロットピ
ン26が嵌入可能な大きさである。なお、パイロットピ
ン26は複数本配設されているが、これはプレス加工工
程を進むに連れリードフレーム100が順次ダイ22
a、22b、22c、22dと前進するため、各ダイ2
2a、22b、22c、22dにそれぞれ対応して複数
配設されている。プレス加工の際にリードフレーム10
0の位置ずれが発生する可能性がある。位置ずれを起こ
すとダイ22a、22b、22c、22d、上型パンチ
部54を破損するおそれがある。そこで、本実施例にお
いては所定位置に立設されているパイロットピン26
と、リードフレーム100の所定位置に穿設された貫通
孔56を嵌合させることによりリードフレーム100を
位置決め可能となる。なお、本実施例では図示しないが
パイロットピンは上型部54にも設けられている。ま
た、パイロットピン26にもミス検知ピン28を付勢す
るスプリング34bと同様の付勢手段を設けるとパイロ
ットピン26の損傷を防止することができる。さらに、
リードフレーム100の位置ずれ防止策として、送り機
構のストロークの前端および後端にリミットスイッチ等
のセンサを設け、位置ずれ検出を行うことも可能であ
る。
【0020】58は検出孔であり、リードフレーム10
0のサイドレール部に穿設されている。検出孔58はリ
ードフレーム100がダイ22a、22b、22c、2
2dに対して所定の位置に在る場合、ミス検知ピン28
に対応する位置に穿設されている。検出孔58の大きさ
はミス検知ピン28が嵌入可能な大きさである。フィー
ドプレート12bが第2の位置へ効果する間に、リード
フレーム100が所定の位置に在ればミス検知ピン28
は検出孔58へ嵌入可能である。しかし、リードフレー
ム100が所定の位置になければ、ミス検知ピン28は
検出孔58へ嵌入せずリードフレーム100に押下され
る。60a、60bは検出手段の一例を構成するセンサ
である。センサは発光素子60aと受光素子60bとか
ら成る光センサである。光センサ素子60a、60b
は、各ミス検知ピン28に対応して固定ベッド24の下
方に固定されている。ミス検知ピン28が下動して下端
部が固定ベッド24下面から下方へ突出すると、発光素
子60aの光62が当該下端部に遮られ、受光素子60
bが受光できなくなり、受光素子60bの出力が変化す
る。この出力変化を捕らえると、制御回路(不図示)は
リードフレーム100の位置が所定位置にないと判断
し、警報手段(不図示)を作動し、装置を停止する。
【0021】図5において、フィードプレート12bの
高さ位置はリードフレーム100を順送り可能な第1の
位置である。第1の位置では、送りアーム18a、18
bの嵌合爪20a、20bはリードフレーム100の嵌
合孔108に嵌合しているので、リードフレーム100
が位置ずれを起こすおそれはなく、パイロットピン26
およびミス検知ピン28は貫通孔56、検出孔58へ嵌
入していない。従って、発光素子60aの光62を受光
素子60bは受光可能である。
【0022】この状態でフィードプレート12bが第2
の位置まで下降(矢印H)する。図6にフィードプレー
ト12bが第2の位置まで下降した状態を示す。リード
フレーム100が所定位置に在れば、図示の如くパイロ
ットピン26およびミス検知ピン28は貫通孔56、検
出孔58へ嵌入する。パイロットピン26が貫通孔56
へ嵌入すると、リードフレーム100が位置ずれを起こ
すおそれはないので、送りアーム18a、18bの嵌合
爪20a、20bがリードフレーム100の嵌合孔10
8から抜脱しても問題はない。一方、リードフレーム1
00が所定位置にない場合、フィードプレート12bと
リードフレーム100が下降する際にミス検知ピン28
をリードフレーム100がスプリング34bの付勢力に
抗して押下する。その結果、図6に二点鎖線28bに示
すようにミス検知ピン28の下端部が下方へ突出し、発
光素子60aの光62を受光素子60bが受光できなく
なり、受光素子60bの出力が変化する。この出力変化
により前述の如く制御回路が異常と判断する。
【0023】第2の位置から、さらにストリッパプレー
ト52の下動によりフィードプレート12bは押下され
(矢印I)、第3の位置まで下降する。図7にフィード
プレート12bが第2の位置まで下降した状態を示す。
【0024】続いて、本実施例のプレス金型装置の一連
のプレス加工動作について説明する。フィードプレート
12a、12bが第1の位置に在り、送りアーム18a
の嵌合爪20aがリードフレーム100の後端側(図8
上、左端側)の嵌合孔108に嵌合した状態で、往復動
機構が送りアーム18aを順方向(図1上、右方向)へ
移動し、リードフレーム100を順方向へ所定距離送
り、まずユニット部102aをダイ22aに対応させ
る。リードフレーム100のユニット部102aをダイ
22aに対応したら、エアシリンダ48を駆動して、フ
ィードプレート12a、12bを第2の位置まで下降さ
せる。この下降により嵌合爪20aが嵌合孔108から
抜脱すると共に、パイロットピン26およびミス検知ピ
ン28は貫通孔56、検出孔58へ嵌入する。
【0025】その後、送りアーム18aはリードフレー
ム100およびダイ22aと対応しない位置へ初期位置
へ復帰させる。この状態において、プレス機構により上
型部50が下動し、ストリッパプレート52がフィード
プレート12a、12bを第3の位置まで押下、下降さ
せる。同時に、ダイ22a、22b、22c、22d
が、駆動機構により上動し、下降する上型パンチ部54
と協動してリードフレーム100のユニット部102a
をプレス加工する。ユニット部102aのプレス加工が
終了したら上型部50が上動し、フィードプレート12
a、12bも第1の位置まで上動する。その上動の間に
送りアーム18aは再び嵌合爪20aが嵌合孔108に
嵌合可能な位置で待機しており、嵌合爪20aは上動し
てきたリードフレーム100の嵌合孔108に嵌合す
る。再び嵌合爪20aが嵌合孔108に嵌合したら送り
アーム18aは順方向へ所定距離進み、ユニット部10
2aをダイ22bに対応させると共に、ユニット部10
2bをダイ22aに対応させる。以後、同様の動作を繰
り返して各ユニット部102a、102b、102c、
102dのプレス加工を行う。
【0026】なお、例えばユニット部102a、102
bのプレス加工がダイ22dで完了したら、送りアーム
18bの嵌合爪20bがリードフレーム100の前端側
(図8上、右端側)の嵌合孔108に嵌合し、リードフ
レーム100を順方向へ送り、送りアーム18aは次の
リードフレームの嵌合孔へ送り爪20aを嵌合させて順
送りを行うようにするとよい。
【0027】本実施例では、フィードプレート12a、
12bは、嵌合爪20a、20bが第1の位置と第3の
位置との間で上下動可能なので、リードフレーム100
が所定量へ順送りされたら、フィードプレート12a、
12bを第3の位置(または第2の位置でもよい)へ下
動させ、送りアーム18a、18bをリードフレーム1
00と対応しない位置へ移動させることにより、ダイ2
2a、22b、22c、22d等から成るプレス加工手
段をリードフレーム100のユニット部102a、10
2b、102c、102dの個数と同数並設しても、送
りアーム18a、18bとプレス加工手段との干渉を防
止することができる。以上、本発明の好適な実施例につ
いて種々述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定さ
れるのではなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの
改変を施し得るのはもちろんである。
【0028】
【発明の効果】本発明に係るプレス金型装置及びプレス
加工方法を用いると、上下動機構により支持機構を第1
の位置から第2位置まで下降させると、嵌合爪よりリー
ドフレームの嵌合孔が離間するので送り機構がプレス加
工を待たずに次の送りに備えて初期位置へ復帰させるこ
とができ、サイクルタイムを速めることができる。
た、送り機構をリードフレームと対応しない位置へ移動
させることにより、プレス加工手段をリードフレームの
ユニット部の個数より多数並設しても、送り機構とプレ
ス加工手段とが干渉することがないので、プレス金型
(順送金型)に送り込まれたリードフレームの全てのユ
ニット部に同時にプレス加工することができる。従っ
て、一台のプレス金型装置内に設けるプレス加工手段の
数を増加させることが可能となるので、プレス加工工程
数が多工程になっても装置の大型化とコストアップを抑
制可能なプレス金型装置を提供可能となる。 また、支持
機構が第2の位置から第3の位置へ下降する間にリード
フレームのユニット部がプレス加工手段によりプレス加
工できるので、抜きカスを下に抜く抜き型のみならず、
抜きカスを上に抜く抜き型や外部リードの曲げ型など様
々なプレス加工を行え、汎用性を向上させることもでき
る。特に、パイロットピンを設けることにより、送り機
構がリードフレームから離間していても、リードフレー
ムの位置決めをより確実に行うことができる。また、ミ
ス検知ピンと検出手段を設けることによりリードフレー
ムの配置位置の偏倚を検出することができ、不良品生産
を防止可能となる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレス金型装置の実施例を示した
要部平面図。
【図2】実施例のプレス金型装置を示した要部正面図。
【図3】上下動機構の構造を示した部分破断正面図。
【図4】上下動機構の構造を示した部分破断側面図。
【図5】フィードプレートが第1の位置に在る状態にお
けるリードフレームとパイロットピンおよびミス検知ピ
ンとの関係を示した部分断面図。
【図6】フィードプレートが第2の位置に在る状態にお
けるリードフレームとパイロットピンおよびミス検知ピ
ンとの関係を示した部分断面図。
【図7】フィードプレートが第3の位置に在る状態にお
けるリードフレームとパイロットピンおよびミス検知ピ
ンとの関係を示した部分断面図。
【図8】従来のプレス金型装置における送りアームを示
した説明図。
【図9】従来のプレス金型装置における送りアームとプ
レス加工手段との関係を示した説明図。
【符号の説明】
12a、12b フィードプレート 18a、18b 送りアーム 20a、20b 嵌合爪 22a、22b、22c、22d ダイ 26 パイロットピン 28 ミス検知ピン 48 エアシリンダ 52 ストリッパプレート 54 上型パンチ部 56 貫通孔 58 検出孔 60a 発光素子 60b 受光素子 100 リードフレーム 102a、102b、102c、102d ユニット部 108 嵌合孔

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス加工が行われる複数のユニット部
    が長さ方向へ並設されると共に、嵌合孔が穿設されたリ
    ードフレームの前記ユニット部を、並設された複数のプ
    レス加工手段を介して順次プレス加工するプレス金型装
    置において、 前記嵌合孔へ上方から嵌合可能な嵌合爪を有すると共
    に、該嵌合爪を前記リードフレームの長さ方向へ往復動
    可能な送り機構と、 該送り機構を往復動させるための往復動機構と、 前記リードフレームを長さ方向へ移動可能に支持すると
    共に、前記嵌合爪がリードフレームの前記嵌合孔へ嵌合
    可能な第1の位置と、該第1の位置より下方であって
    合爪よりリードフレームの嵌合孔が離間すると共にリー
    ドフレームをプレス金型に対して位置決めして支持する
    第2の位置を経て更に下方の第3の位置まで下降可能な
    支持機構と、前記 支持機構を前記第1の位置と第3の位置との間で上
    下動させる上下動機構とを備え、 前記上下動機構により前記支持機構を第2の位置まで下
    降させると、前記送り機構を次の送りに備えて初期位置
    へ復帰させ、前記支持機構が第2の位置から第3の位置
    へ下降する間に前記リードフレームのユニット部が前記
    プレス加工手段によりプレス加工される ことを特徴とす
    ることをプレス金型装置。
  2. 【請求項2】 前記リードフレームには、位置決め用の
    貫通孔が穿設されており、プレス金型には、前記支持機
    構が前記第2の位置に達した際に前記貫通孔を貫通して
    前記リードフレームを所定位置に位置決めするパイロッ
    トピンが設けられていることを特徴とする請求項1記載
    のプレス金型装置。
  3. 【請求項3】 前記リードフレームには、ミス位置検出
    用の検出孔が穿設されており、プレス金型には、前記支
    持機構が前記第2の位置に達した際に、前記リードフレ
    ームが所定の位置に在れば前記検出孔を貫通し、前記リ
    ードフレームが所定の位置になければ当該リードフレー
    ムに押下されるミス検知ピンと、該ミス検知ピンが押下
    された際にミス検知ピンの移動を検出する検出手段とが
    設けられていることを特徴とする請求項1または2記載
    のプレス金型装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載のプレス金型
    装置を用いて、前記 支持機構が前記第1の位置に在り、
    前記送り機構の嵌合爪がリードフレームの嵌合孔に嵌合
    した状態で、送り機構が支持機構に支持されているリー
    ドフレームを長さ方向へ所定距離送る工程と、 前記リードフレームが前記所定量長さ方向へ送られた
    ら、前記支持機構を前記第2の位置を経て更に下方の第
    3の位置へ下動させる工程と、 前記支持機構が第2の位置へ下動すると、前記送り機構
    を次の送りに備えて前記リードフレームと対応しない初
    期位置へ復帰させる工程と、 前記支持機構が前記第2の位置から第3の位置へ下降す
    る間に前記リードフレームのユニット部をプレス加工す
    る工程とを含むことを特徴とするプレス加工方法。
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