JP3155596B2 - 電流検出装置 - Google Patents
電流検出装置Info
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Description
流検出装置に関するものであって、詳しくはホール素子
などの磁電変換素子を用いた磁気平衡式電流検出装置に
関するものである。
用いた磁気平衡式電流検出装置の動作原理を図32で説
明する。1次巻線あるいは導線1を流れる1次電流I1
により周回コア2に磁束が起生する。ギャップ3におけ
る磁束密度を、ホール素子などの磁電変換素子4によっ
て測定する。磁電変換素子4の出力は2次導線5に対し
電源装置として機能する増幅器6へ供給される。すなわ
ち、電源装置6から周回コア2に巻回された2次導線5
に2次電流I2 を供給して周回コア2の磁束を消去させ
て磁気平衡状態にする。この磁気平衡状態では、1次側
の起磁力の大きさと2次側の起磁力の大きさは等しいと
いう等アンペアターン則に従って、増幅器6と2次導線
5との間に配置された電流計12により2次電流I2 を
測定することにより、1次電流I1 を測定できる。
交流電流も非接触かつ比較的高い精度で計測できること
から、インバータ制御装置などの分野において多用され
ている。
は高周波特性が良好でないという難点があった。つまり
周波数の高い交流では計測精度が悪化する。
ッチング速度の増加が欲求され、高周波特性の良好な交
直両用型の電流検出装置が望まれている。たとえば、P
WM(Pulse Width Modulatio
n)制御で見られる矩形波の計測において、図33に示
されるように2次電流I2 に応答遅れが発生し、波形歪
や波高値誤差により電流計測精度が悪化する。これは電
流検出装置の高周波特性が良好でないために、1次電流
I1 の矩形波に含まれる高調波成分が2次電流I2 では
消失するからである。
果、その原因は周回コア2のギャップ3が磁気抵抗を増
大させて漏洩磁束が増大することによって起ることに着
眼して本発明を完成した。
知られているが、完全な性能の電流検出装置はいまだ開
発されていない。たとえば図35,図36および図37
に示されるように、単に周回コア2に分散配置させたギ
ャップ3に磁電変換素子4を対応して配置し、これらギ
ャップ3のまわりにボビン9に収容した2次導線5をそ
れぞれ配置した電流検出装置は、直流または低周波交流
の精度向上、特に1次導線の形状や位置(周回コア2内
の中心または隅など)の変化による誤差の回避には有効
であるが、周波数特性の向上には効果が薄い。
れるように、コア2の一部に設けたギャップ3に磁電変
換素子4を埋込んだ電流検出装置、1次導線とギャップ
レス・コアとの磁気的結合を用いた電流検出装置あるい
は図34に示されるようにボビン9において2次導線5
内にヨークまたはシールド13を設けた電流検出装置は
応答遅れは改善されるものの、1次電流の大幅かつ急峻
な変化に際しては減衰振動(リンギング)が発生し、整
定時間の増大を起生させ、波形歪や波高値誤差は意に反
して悪化する。
を流れる矩形状の大きなパルス電流を高速で忠実に検出
することのできる磁気平衡式電流検出装置を提供するこ
とにある。
ペア程度以上の電流検出の場合にも1次導線を流れる矩
形状の大きなパルス電流を高速で忠実に検出することの
できる磁気平衡式電流検出装置を提供することにある。
るために、請求項1に係る本発明は、強磁性体で構成さ
れた周回コアと、前記周回コアを貫通する1次導線と、
前記周回コアを遮断しない開口空隙形状の複数ギャップ
であって、前記周回コアにそれぞれ互いに対称関係に配
置されたギャップと、それぞれが互いに対称関係に前記
周回コアのまわりに巻回された複数の2次導線と、前記
ギャップのうちの少なくともひとつに配置され、かつ前
記少なくともひとつのギャップにおける磁界を検出する
少なくともひとつの磁電変換素子とを具備したものであ
る。
体板の積層構造とすることができる。
ングの形とすることができる。
または磁気抵抗素子とすることができる。
で構成され少なくとも2組の対向する腕を備えた周回コ
アであって、1次導線が少なくとも前記少なくとも2組
の対向する腕で構成された環に挿入される周回コアと、
前記周回コアを貫通する1次導線と、前記周回コアを遮
断しない開口空隙形状の偶数のギャップであって、前記
周回コアの対向する腕にそれぞれ互いに対称関係に配置
されたギャップと、偶数の2次導線であって、それぞれ
が互いに対称関係にある位置で前記周回コアの対向する
腕に巻回されている2次導線と、少なくとも前記ギャッ
プのひとつに配置され、少なくともひとつの前記ギャッ
プにおける磁界を検出する少なくともひとつの磁電変換
素子とを具備したものである。
体板を含む積層構造をもつことができる。
または矩形の環とすることができる。
る。
少なくとも2つの2次導線を配置することができる。
磁気抵抗素子とすることができる。
を遅くする主因はコアの漏洩磁束であることに着目して
周回コアの抵抗を下げることを図ったが、コアのうちホ
ール素子などの磁電変換素子を挿入する部分にはギャッ
プまたは開口空隙が不可欠のため、磁気抵抗の増大は避
けられない。そこで、本発明の電流検出装置では、周回
コアの一部に磁電変換素子が挿入されても、閉磁路をな
すべき周回コアの磁気抵抗を増大させないように適切に
構成する。
のように、ギャップ3が周回コア2を完全にしゃ断せ
ず、ギャップ3と連続部7を周回コアに残すように形成
した開口空隙とする。この構造において、応答速度、つ
まり、2次電流I2 が所定値の90%に達するまでの所
要時間は短縮して、高周波応答特性は改善された。しか
し、しゃ断されていない開口空隙形状のエアギャップを
もつこの構造の場合には減衰振動が起生した。
振動と過渡スパイク雑音の回避が本発明の中心課題とな
り、次の実験をヒントにして打開策が見出された。すな
わち、図38〜図40で1次導線の位置を周回コア2の
中心とそれ以外とに変化させた場合に減衰振動の整定時
間、つまり、2次電流I2 が所定値の95%あるいは1
05%に達するまでの所要時間が上記位置に応じて増減
することを見出し、減衰振動は1次導線と2次導線によ
るコアの実効的な磁束密度の分布が局所的に偏っていて
均一でない場合に起生していることが判った。
因は、局部的な漏洩磁束によるものであると、判明した
が、この知見に基づいて第2の解決手段、つまり周回コ
アを完全な閉磁路とすることに加えて、少なくとも1組
のギャップおよび少なくとも1組の2次導線などの集中
定数的な構成体を閉磁路において、その閉磁路の中心に
関して対称に配置した。
性体で形成された周回コアと、環に挿入される1次導線
と、しゃ断されていない開口空隙の形状の複数のギャッ
プであって、ギャップはそれぞれ互いに対称関係に配置
され、周回コアがしゃ断されていない開口空隙でしゃ断
されないギャップと、2つの2次導線がそれぞれ互いに
対称関係に周回コアに巻回されている複数の2次導線
と、少なくともひとつのギャップに配置され少なくとも
ひとつのギャップの磁界を検出する少なくともひとつの
磁電変換素子を具備している。
次導線等と同様にギャップのすべての半径方向と対角線
方向の配置を広く意味している。
に関しての対称を意味する。例えば、ギャップ,2次導
線等の集中定数構成体が、コアのすべての腕の厚さの中
心点、あるいは、2つの中心線の間の交点として定義さ
れた中心点を含む平面上に定義された線に関して対称に
配置されていて、2つの中心線のそれぞれは対向する1
組の腕の中心線として定義される。すなわち、対称を構
成するよう周回コアがリング形状になっている。ここ
で、ギャップと2次導線は上で定義した対称関係に配置
されている。換言すると、上記「対称」とは、磁電回路
の磁電係数(インダクタンス等)に関する対称性を指し
ている。より具体的には、以下に述べる実施例の説明か
ら明らかなように、ギャップ,2次導線等で構成される
集中定数構成体は、周回コアで構成される閉磁路の中心
点に関して対称に配置し、その磁電係数は等価にする。
特に、周回コアで構成される閉磁路が円の場合、ギャッ
プ,2次導線等で構成される集中定数構成体は、周回コ
アで構成される閉磁路の中心点に対して等角度で配置
し、その磁電係数は全て等価にする。 なお、対称位置に
配置された上記集中定数構成体のギャップは、磁電係数
が等しければ周回コアの同一面側もしくは反対面側のい
ずれに開放してもよい。
に説明する。
2Cおよび2Dの厚さの中点を含む平面上に定義された
水平あるいは垂直な中心線LV ,LH に関して、ギャッ
プ3と8とが対称に配置された本発明の実施例が示され
ている。図2では、垂直なおよび水平な中心線LV とL
Hとの交点PC として定義された中心点に関し、しゃ断
されていない開口空隙形状のギャップ3と8とが対称に
配置された本発明の実施例が示されている。図1と図2
では参照符号7が周回コア2の連続部を示している。さ
らに、図1と図2では、コア2が垂直なあるいは水平な
中心線LV ,LH あるいは中心点PC に関して対称にな
るよう形成される。
回コア2を切断することなく連続部7をもつように形成
あるいは切欠きされる。少なくともギャップ3と8のう
ちのひとつに磁電変換素子4を挿入するが、同時にギャ
ップ3に関して対称位置にも同等の集中定数的な磁電係
数のギャップ8が配置される必要があるということであ
る。周回コアは強磁性体、例えば、強磁性体板を積層し
て形成し、少なくとも2Aと2Cおよび2Bと2Dの2
組の腕を持ち、各組は2つの対向する腕2Aと2Cおよ
び2Bと2Dを持つ。1次導線は、少なくとも2組の腕
2Aと2Cおよび2Bと2Dにより形成される環に挿入
できる。環は正方形でも矩形でもよい。この積層板は高
い透磁率の物質を圧延してつくられる薄板で形成する。
れる。2つのギャップのそれぞれは1組のギャップが他
の1組のギャップと対称になるように、2つの対向する
腕2Aと2Cおよび2Bと2Dに配置される。これに対
応して、偶数個の2次導線が備えられる。2つの2次導
線のそれぞれは、1組の2次導線が他の1組の2次導線
と対称になるように2つの対向する腕2Aと2Cおよび
2Bと2D上に巻回される。
換素子、あるいは磁気抵抗素子が、素子が収納されてい
るギャップの磁界を検出するために備えられる。
るが、一方ギャップ8は変換素子4を収納しない。しか
しすべてのギャップ3と8が対応して変換素子4を収納
できる。
合は同一の寸法、形状、また2次導線の場合は同一の導
線径や巻数で構成するのが、一般的に容易な方法の一つ
であることは言うまでもない。
ャップ3および8の対称性は単なる位置や形状だけでな
く磁電係数も含めた対称性をも包含するものとする。
は、周回コア2は完全に囲まれたあるいは一部がしゃ断
された腕をもつほぼ矩形の周回コアの薄板と、それぞれ
が矩形の周回コアの薄板のような断片を形成する腕をも
つ周回コアの薄板の2つか3つの部分を、ギャップ3と
ギャップ8および連続部7を形成するように、矩形に積
層して作る。その具体例として、厚み0.2mm、腕の
幅3mmあるいは5mmのパーマロイ板を15層に積層
してコア2を構成する。8層のパーマロイ板の厚さ相当
がギャップ3および8をなし、7層のパーマロイ板の厚
み相当が連続部7を構成した。パーマロイ板の寸法、つ
まり、厚みや幅が上記寸法の場合、連続部7が3層以上
あれば実用上高速応答性は問題なかった。
ン9に分散して周回コア2上で対称に配置されている。
2次導線5の巻数はいづれの場合も1台の検出装置当り
合計2500巻で直列接続としたが、並列接続でも良
い。
を比較例と共に図示する。ここでは、電源装置は省略し
た。また磁電変換素子4としては、例えばInSb等の
化合物半導体によるホール素子を用いた。ここで周回コ
ア2の開口空隙部8に挿入埋設されたホール素子4と周
回コア2の端面は、できるだけ密着させるのが好まし
い。
は、本発明の種々の実施例の説明を簡単化するため、周
回コア2に挿入された1次導線1は省略する。
本実施例ではギャップ3と8を包むように2次導線5を
巻回し、周回コアのギャップ3と8とを垂直な中心線L
V に関し左右対称に配置している。すなわち、ギャップ
3と8および対応する導線が多角形のコア2の対向する
腕に対向して配置される。
本実施例では、2組の2次導線5Aと5Bおよび5Cと
5Dが、2つの導線の1組5Aと5Bがギャップ3を包
み、別の2つの導線の1組5Cと5Dがギャップ8を包
むようにボビン9内に配置される。ここで、周回コア2
のギャップ3と8および4つの導線5A〜5Dは、垂直
な中心線LV に関し対称に配置される。ボビン9を垂直
な中心線LH で垂直に2つの上部と下部に分割してホー
ル素子4のリード端子が電源装置と接続し易いようにす
ることをも兼ねて周回コア2の反対側の2つのボビン9
も同じ形状として水平な中心線LH で垂直に2つの上部
と下部に分割される。
す。本実施例では第1および第2の実施例とは異なり、
2次導線5が垂直なコアの腕のかわりに水平なコアの腕
を巻回し、水平な中心線LH に関し対称に配置される。
一方、ギャップ3と8は垂直な中心線LV に関して対称
に配置される。ここでギャップ3と8は導線5で包まれ
ていない。
る。
m以下のパーマロイ等を使用する。
部のコアの積層板は厚さ3mm以上である。
る。
流I2が200mA以下になるように2次導線の巻数が
決められる。
および5Cと5D間の距離は、それぞれ同様にコア2の
断面の最大直径以下である。
された2つの2次導線5の代表的なインダクタンスの比
は0.9〜1.1である。
変換素子4の面との間の距離は狭く、この2つの面は保
護膜あるいは樹脂モールドに密着することが望ましい。
3で、非磁性ギャップあるいは開口空隙の全ギャップの
長さは0.5mm以下である。
続部7の断面積はコア2の全体の断面積の20%〜80
%である。
の薄膜型の磁気抵抗素子が使われる。
ャップ3と8に収納できる場合、磁電変換素子4はギャ
ップ3と8のうちのひとつに収納するように挿入するだ
けで十分である。
を評価するため、以下の比較例を作り本発明の実施例の
動作性能と従来技術すなわち比較例の動作性能とを比較
してゆく。
本比較例はギャップ部分が切断された状態であり、本発
明の第1の実施例と比較するためのものである。従っ
て、ギャップ3を除く基本構造は、それぞれ図3〜図5
と同じである。
較例を示す。本比較例もギャップ3がしゃ断された状態
であり、本発明の第2の実施例と比較するためのもので
ある。従って、ギャップ3を除く基本構造はそれぞれ図
6〜図8と同じである。
較例を示す。本比較例もギャップ3がしゃ断された状態
であり、本発明の第3の実施例と比較するためのもので
ある。従って、ギャップ3を除く基本構造は、それぞれ
図9〜図11と同じである。
本比較例は、周回コア2をしゃ断することなく形成され
た連続部をもち変換素子4を収納するギャップ3を持つ
が、ギャップ3がただひとつしかなく、それゆえこのギ
ャップ対称性はなく、また、2次導線5も局在して対称
性がない。
示す性能となった。このデータは、矩形の直流200A
パルス電流を1次電流I1 として流した場合の2次電流
I2の応答状況を2現象オシロスコープで測定したもの
である。
1 の波形と2次電流I2 の波形を示す。上記表1のデー
タはこれらの波形から得たものである。図18から図2
0は、それぞれ本発明の第1,第2,第3の実施例の波
形例であり、また、図21,図22,図23および図2
4は、それぞれ本発明に対する第1,第2,第3,第4
の比較例の波形例である。こあれら波形図の横軸は時間
を示し、スケールはいずれも5μs/diVである。
2次電流I2 の巻数をN2 と置けば等アンペアターン則
I1 ×N1 =I2 ×N2 からI2=(N1 /N2 )×I1
となり、この場合N1 =1,N2 =2500,I1 =
200AであるからI2 =80mAつまり、2次電流I
2 は波高値が所定値80mAの矩形波である。
が得られる。
装置では、1次導線を流れる矩形状の大きなパルス電流
を高速で忠実に検出することはできず、応答遅れによる
応答時間の増大,減衰振動の発生による整定時間の増
大、さらに過渡的なスパイク雑音の発生による波高値が
過大または過小となる。
電流検出装置は良好な特性を示し、前述した本発明の所
期の目的である高速かつ忠実な大パルス電流の検出が達
成できる。
影響から誤差が発生することを回避するために、ギャッ
プ3および磁電変換素子4を周回コア2上に複数個配置
する図35〜図37(比較例1)に示した先行技術に対
して、本発明によれば1個の磁電変換素子4で優れた性
能を発揮できる。もちろん複数個の変換素子4をギャッ
プ3と8のそれぞれに収納することも可能である。
とえば図2の構造とすることにより、同じ形状の強磁性
体板を積層して構成できるため、組立が容易、かつ部品
点数が少ないなどの利点がある。
をすなわちコアの磁気回路をしゃ断した形状の周回コア
2は、ギャップ3の間隔が増大して磁電変換素子4の見
かけ感度が低下することを防止したり、逆に減少して磁
電変換素子4を劣化や破損させることを防ぐために、ギ
ャップ3の部分でコア端面を固定する器具を別途組込ん
だが、本発明によれば、周回コア2のギャップ3および
8の部分に必ず連続部7が設けられているので、積層さ
れた強磁性体板を互いに接着や溶着などで固定すれば、
器具を組込むことが必要ないので、前記の難点は回避で
きる。
7は、ギャップ3および8の部分でコア2の磁気回路の
中心軸を固定して中心軸の軸ずれを防止する役目もあ
る。すなわち、強磁性体板が積層された時に固定手段と
して機能する連続部7により、磁気回路の軸ずれは防止
される。それらを総合して本発明による電流検出装置は
長時間に及んで高性能を保持する信頼性が高い。
は、磁電変換素子4のリード端子を引出す際に2次導線
5の中で折曲げる必要があったが、本発明では図6〜図
11に示されるように磁電変換素子4をギャップ3に取
付ける手間や磁電変換素子4への結線の作業性が大きく
向上し、リードの破損やリード端子間の短絡等の不良要
因を除去して電流検出装置の信頼性を向上させることが
できる。
の変形例が示される。
したコアを示す。
向する腕に巻回される。図26では、2組の2次導線5
が2組の2本の対向する腕に巻回される。
と8が対向されて配置された実施例を示す。図27で
は、ただ1組の2次導線5がギャップ3と8を含む対向
するコアの腕に巻回される。図28では、2組の2次導
線5がギャップ3と8を含む2組の対向するコアの腕に
それぞれ巻回される。図29では、図28に示した2次
導線5が、それぞれ2次導線5Aと5B、5Cと5D、
5Eと5F、および5Gと5Hの4つの組に分割され、
ギャップ3と8が各2次導線の組5Aと5B、5Cと5
D、5Eと5F、および5Gと5Hの間に配置される。
リング形状のコア2に沿って半径方向に等角度で配置さ
れたギャップ3を備えた実施例を示す。この実施例で
は、2次導線5がそれぞれのギャップ3に巻回される。
さらに、環状リング形状のコア2の場合、偶数個と奇数
個のギャップ3および2次導線5が配置できる。
の実施例を示す。2つのギャップ3が対向して配置さ
れ、また2つのギャップ8も対向して配置される。2次
導線5はギャップ3と8に巻回される。
べてきたが、当業者は、本発明を上述した実施例を変更
して実施でき、それらの変更は特許請求の範囲に記載の
発明の範囲内にあるものとする。
ば、周回コアの漏洩磁束を減少させることができ、以て
高周波特性を改良することができるので、1次導線を流
れる矩形状の大きなパルス電流を高速で忠実に検出する
ことのできる磁気平衡式電流検出装置を提供することが
できる。
アンペア程度以上の電流検出の場合にも1次導線を流れ
る矩形状の大きなパルス電流を高速で忠実に検出するこ
とのできる磁気平衡式電流検出装置を提供することがで
きる。
間に及んで高性能を保持する信頼性が高い。しかも、本
発明によれば、磁電変換素子をギャップに取付ける手間
や磁電変換素子への結線の作業性が大きく向上し、リー
ドの破損やリード端子間の短絡等の不良要因を除去して
電流検出装置の信頼性を向上させることができる。
施例を示す斜視図である。
の実施例を示す斜視図である。
正面図である。
正面図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
る。
ある。
ある。
ある。
ある。
す図である。
す図である。
である。
正面図である。
正面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 強磁性体で構成された周回コアと、 前記周回コアを貫通する1次導線と、 前記周回コアを遮断しない開口空隙形状の複数ギャップ
であって、前記周回コアにそれぞれ互いに対称関係に配
置されたギャップと、 それぞれが互いに対称関係に前記周回コアのまわりに巻
回された複数の2次導線と、 前記ギャップのうちの少なくともひとつに配置され、か
つ前記少なくともひとつのギャップにおける磁界を検出
する少なくともひとつの磁電変換素子とを具備したこと
を特徴とする電流検出装置。 - 【請求項2】 強磁性体で構成され少なくとも2組の対
向する腕を備えた周回コアであって、1次導線が少なく
とも前記少なくとも2組の対向する腕で構成された環に
挿入される周回コアと、 前記周回コアを貫通する1次導線と、 前記周回コアを遮断しない開口空隙形状の偶数のギャッ
プであって、前記周回コアの対向する腕にそれぞれ互い
に対称関係に配置されたギャップと、 偶数の2次導線であって、それぞれが互いに対称関係に
ある位置で前記周回コアの対向する腕に巻回されている
2次導線と、 少なくとも前記ギャップのひとつに配置され、少なくと
もひとつの前記ギャップにおける磁界を検出する少なく
ともひとつの磁電変換素子とを具備したことを特徴とす
る電流検出装置。
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1992
- 1992-01-29 JP JP01424592A patent/JP3155596B2/ja not_active Expired - Lifetime
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