JP3155074B2 - 通信システム及び通信装置 - Google Patents

通信システム及び通信装置

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JP3155074B2
JP3155074B2 JP20183392A JP20183392A JP3155074B2 JP 3155074 B2 JP3155074 B2 JP 3155074B2 JP 20183392 A JP20183392 A JP 20183392A JP 20183392 A JP20183392 A JP 20183392A JP 3155074 B2 JP3155074 B2 JP 3155074B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電話回線で各種データ
伝送を行なうデータ通信装置間の通信方法およびデータ
通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、PSTN(Public Swi
tches Telephone Network)
は、電話のほか、ファクシミリ通信や各種データ伝送に
よく利用されている。そして、電話機と、例えばファク
シミリ装置やパソコン通信用機器のようなデータ通信装
置を、必要に応じてPSTNの1回線に切換接続して、
それぞれの通信を行なうことも行なわれてる。
【0003】このように1回線を電話機とデータ通信装
置で共用する場合、例えば、人からかかってきた電話に
データ通信装置が応答したり、データ通信装置からの発
呼に人が電話機で応答したりすることがある。
【0004】一般に、データ通信装置は、発着信して相
手先と回線接続すると、その相手先が電話機である場合
でも、所定のデータ信号を送出したり、相手先からの受
信信号を監視する。ところが、この場合、相手先からデ
ータ信号を受信ことができないので、一定時間経過後、
回線切断する。
【0005】ところで、例えば、G3規格のファクシミ
リ装置は、CCITTの勧告に準拠している。この勧告
では、所定のファクシミリ信号が受信されない場合に、
直前のファクシミリ信号の送出を一定回数繰り返すとい
うことや、ファクシミリ信号の受信監視時間などが規定
されている。
【0006】このように、通常、データ通信装置は、相
手先が人すなわち電話機であっても、信号送出や信号監
視動作を一定時間実行する。このため、従来は、通話や
データ伝送が実行できないにも拘らず、一定時間回線を
占有して無駄な動作を実行していた。
【0007】また、この場合、電話機で発着信した人
は、電話機でデータ信号を信号音として聞くことにな
る。このとき、その人が、データ通信装置の信号音であ
ることを知らない場合、戸惑うことになる。
【0008】このような戸惑いを防止するため、例え
ば、ファクシミリ装置の場合、所定のファクシミリ信号
が受信されないときには、ファクシミリ装置であること
を示す音声メッセージを相手先に送出したり、備えられ
た電話機を鳴動させて電話がかかってきたことを知らせ
たりするものが開発されている。
【0009】しかしながら、従来のこのようなデータ通
信装置は、前記と同様に信号監視や信号の再送動作を一
定時間実行した後で、音声メッセージを送出したり、電
話機を鳴動させたりしていた。このため、発着信した人
が、事情を知ったり通話に入ったりするのに時間がかか
っていた。
【0010】また、1回線を各種データ通信装置で共用
する場合、例えば、ファクシミリ装置とパソコン通信用
機器というように、異なる種類のデータ通信装置間で発
着信してしまうことがある。
【0011】一般に、各種データ通信装置は、それぞれ
使用しているモデムの規格や伝送制御手順が異なってい
るので、通信することができない。このため、異なる種
類のデータ通信装置間で発着信して回線接続した場合、
相手先が電話機の場合と同様に、信号監視や信号の再送
動作を一定時間実行して、動作を停止する。
【0012】従って、この場合も、一定時間回線を占有
して無駄な動作を実行していた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のデ
ータ通信装置は、データ伝送できない場合でも、回線を
占有して無駄な動作を実行すると共に、相手先が人であ
る場合に対応に時間がかかるという問題があった。
【0014】本発明は、上記の問題を解決し、データ伝
送できない場合に回線を占有し無駄な動作を実行する時
間を短縮すると共に、相手先が人であった場合に迅速に
対応することができるデータ通信装置を提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このために、本願発明
は、電話回線に接続される各種通信装置間で、各種規格
のモデムにより各種規格の伝送制御手順で通信を行う通
信システムにおいて、各種通信装置には少なくとも1つ
の同一規格のモデムを設置し、回線接続後、前記規格の
伝送制御手順を実行する以前に、前記同一規格のモデム
により通信装置間で情報交換してデータ伝送の可否を判
定し、データ伝送可能な場合は前記規格の伝送手順に移
行する一方、データ伝送不可能の場合には直ちに回線切
断するようにしたことを特徴とする。
【0016】
【0017】
【作用】通信装置の種類が異なっていても、本願発明に
よる通信装置では、同一規格のモデムで情報交換してデ
ータ伝送の可否を判定し、データ伝送可能な場合は規格
の伝送手順に移行する一方、データ伝送不可能の場合に
は直ちに回線切断するようにしたので、通信装置が回線
を占有して無駄な動作を行う時間を短縮することができ
る。
【0018】また、相手先が人であった場合、発着信後
の一定時点でモデムがデータ信号を受信することができ
ない。この場合、直ちに音声メッセージを送出するの
で、迅速に対応することができる。
【0019】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施例に係るファクシ
ミリ装置のブロック構成図を示したものである。図にお
いて、網制御部1は、電話回線に接続され、発着信の際
に所定の回線制御を行なうものである。電話機2は、オ
ペレータが通話に使用するものである。留守番電話装置
3は、留守中に通信相手先に応答メッセージを送出した
後、一定時間受信メッセージを録音する既知装置であ
る。信号伝送部4は、データ信号を送受信したり、予め
設定された音声メッセージやメロディー音を送出するも
のである。
【0021】ファクシミリ画像処理部5は、送信原稿か
ら読み取った画情報をデータ圧縮したり、データ圧縮さ
れて受信される画情報を元の画情報に復元して記録した
りするものである。このファクシミリ画像処理部5に
は、原稿画像を読み取るスキャナ5aや、画像を記録す
るプロッタ5bが配設されている。操作表示部6は、オ
ペレータが各種操作を行なうと共に、装置が動作状態な
どを表示するものである。なお、この操作表示部6に
は、この装置を必要に応じて留守モードに設定する操作
手段を備えている。留守モードは、オペレータの留守中
に装置が着信に応答し、相手先が人つまり電話機であっ
た場合に、留守番電話装置3を動作させるモードであ
る。
【0022】システム制御部7は、上記各部を監視制御
するマイクロコンピュータである。システムバス8は、
上記各部相互間で各種データや制御信号をやりとりする
信号ラインである。
【0023】信号伝送部4内において、レジスタ41
は、システム制御部7が制御回路42との間で指令情報
や検知情報を交換するために、それらの情報を一時格納
するものである。制御回路42は、V.21信号発生回
路43を制御したり、V.21信号検出回路44の検知
信号を読み取ったりするものである。V.21信号発生
回路43は、CCITTの勧告V.21に準拠した特定
のデータ信号を発生するものである。V.21信号検出
回路44は、上記特定のデータ信号を検出するものであ
る。
【0024】G3モデム45は、低速モデム45aと高
速モデム45bとを内蔵し、CCITTのグループ3規
格に準拠して画情報を伝送するものである。低速モデム
45aは、CCITTの勧告V.21に準拠し、高速モ
デムは、同勧告V.27terおよびV.29に準拠し
ている。送信回路46は、各種データ信号を送信するた
めの増幅回路やフィルタ回路である。受信回路47は、
各種データ信号を受信するための増幅回路やフィルタ回
路である。音声・トーン送出部48は、予め録音してい
る各種音声メッセージやメロディ音を送出するものであ
る。
【0025】図2は、本発明の一実施例に係るデータ通
信装置のブロック構成図を示したものである。図におい
て、図1と同一符号は、同一機能の装置,回路あるいは
部分を示している。図1と異なる点は、ファクシミリ画
像処理部5とG3モデム45の代りに、データ入出力部
9とモデム49とが配設されている点である。
【0026】データ入出力部9は、送受信するデータを
入出力するものである。このデータ入出力部9には、文
字を入力するキーボード9a,受信情報を画面表示する
CRTモニタ9bおよび他の装置とデータ交換するため
のフロッピーディスク装置9cを備えている。モデム4
9は、低速モデム45aと高速モデム49bを内蔵し、
既知の伝送制御手順でデータを送受信するものである。
高速モデム49bは、CCITTの勧告V.22bis
に準拠している。
【0027】以上の構成で、本実施例のファクシミリ装
置は、ファクシミリ装置相互間で画情報を伝送する。ま
た、本実施例のデータ通信装置は、データ通信装置相互
間でユーザデータを伝送する。そして、ファクシミリ装
置とデータ通信装置間では、画情報もユーザデータも伝
送できないものとする。なお、電話機2での通話は、装
置の種類に関係なく、相互間で実行することができる。
【0028】本実施例では、これらのファクシミリ装置
やデータ通信装置が、それぞれ複数台PSTNに接続さ
れているものとする。
【0029】オペレータは、上記各装置に所定の発信操
作を行なって、所望の相手先に発信して通信する。ま
た、電話機2で所望の相手先に発信して通話する。ま
た、留守中に、かかってくる電話を受ける場合、各装置
を留守モードに設定しておく。
【0030】いま、本実施例のファクシミリ装置または
データ通信装置が、発信操作されたとする。これらの装
置は、発信操作されると、図3に示すように、回線接続
して(処理101)、相手先に発呼し(処理102)、
相手先装置の回線接続を監視する(処理103のNのル
ープ)。この相手先装置の回線接続は、例えば、交換局
から返送される信号音により判定する。
【0031】相手先装置が回線接続すると(処理103
のY)、要求信号RQ1を送出する。この要求信号RQ
1は、本実施例の通信動作を要求するものである。この
信号として、例えば、低速モデム45aのチャネルN
O.1すなわち低群のキャリア信号により一定の識別デ
ータを送信するようにする(処理104)。
【0032】図4および図5は、着呼側のファクシミリ
装置またはデータ通信装置の動作を示している。すなわ
ち、着呼側では、着呼を検出して(処理201)、回線
接続する(処理202)。そして、回線接続後の一定時
点で、要求信号RQ1信号が受信されるかどうか判別す
る(処理203)。ここで、要求信号RQ1を受信する
と(処理203のY)、応答信号ANSと識別信号ID
とを送出する。この応答信号ANSは、本実施例の通信
動作を受け付けたことを通知し、識別信号IDは、自装
置の種類と実行可能な伝送制御手順の種類を相手先に通
知するものである。これらの信号として、例えば、低速
モデム45aのチャネルNO.2すなわち高群のキャリ
ア信号で、所定の識別データを送信するようにする(処
理204)。
【0033】発呼側は、上記要求信号RQ1送出の後、
一定時点で応答信号ANSや識別信号IDが受信される
かどうか判定する(図3・処理105)。そして、それ
らの各信号を受信すると(処理105のY)、受信した
識別信号IDの情報により、相手先装置の種類と、実行
可能な伝送制御手順が一致するかどうか判定する(処理
106)。そして、一致する場合、要求信号RQ2を送
出する。この信号は、通信の実行を要求するもので、例
えば、上記低群のキャリア信号でさらに別の識別データ
を送信するようにする(処理107)。そして、画像伝
送またはデータ伝送のための所定の伝送制御手順を開始
する。
【0034】着呼側は、応答信号ANS,識別信号ID
を送出した後、一定時点で要求信号RQ2が受信される
かどうか判定する(図4・処理205)。ここで、要求
信号RQ2を受信した場合(処理205のY)、発呼側
に対応する所定の伝送制御手順を開始する。このように
して、発呼側と着呼側とが画像伝送またはデータ伝送を
実行する(図3・処理108、図4・処理206)。そ
して、それらの伝送動作が終ると、回線切断して(処理
109、処理207)、通信を終了する。
【0035】いま、発呼側,着呼側ともファクシミリ装
置であったとすると、図6に示すように、発呼側は、ま
ず要求信号RQ1を送出し、着呼側は、応答信号ANS
と識別信号IDとを応答し、次に、発呼側は、要求信号
RQ2を送出する。そして、この後、着呼側は、CED
信号,DIS信号を送出し、発呼側は、NSS信号,D
CS信号を送出するというように、既知のG3ファクシ
ミリの伝送制御手順を開始して、画情報を伝送する。な
お、この場合、上記CED信号などの各種手順信号は、
低速モデム45aにより伝送し、画情報は、高速モデム
45bにより伝送することになる。
【0036】次に、発呼側,着呼側ともデータ通信装置
であったとする。この場合、図7に示すように、要求信
号RQ1,2および応答信号ANSおよび識別信号ID
が、上記と同様に交信された後、所定の伝送制御手順で
データ伝送が実行される。同図の例では、パソコン通信
用の既知プロトコルの1つであるXMODEMの伝送制
御手順を示している。この場合、受信側となる着呼側が
最初にNCK信号を送出することにより通信動作が開始
する。そして、送信側は、データブロックを順次送信す
る。このデータブロックは、一定バイト数のデータがセ
ットされたフレーム信号である。受信側は、その信号を
エラーなしに正しく受信すると、その都度ACK信号を
応答する。送信側は、データ送信が終了すると、EOT
信号を送出し、受信側がACK信号を応答して、通信が
終了する。なお、この場合、XMODEM手順の上記各
信号は、高速モデム49bにより伝送することになる。
【0037】ところで、例えば、電話回線1回線をファ
クシミリ装置とデータ通信装置とに切換接続して使用し
ているような場合、ファクシミリ装置の発呼にデータ通
信装置が応答してしまったり、その反対にデータ通信装
置の発呼にファクシミリ装置が応答してしまったりする
ことがある。
【0038】いま、このようにして、上記一方の装置が
他方の装置に発呼したとする。この場合、発呼側は、着
呼側から受信した識別信号IDにより、装置の種類が異
なることを判定する。この場合(図3・処理106の
N)、識別信号ID受信した後、直ちに回線切断する
(処理109)。また、着呼側は、所定の時点で要求信
号RQ2を受信しないので(処理205のN)、同様に
回線切断する(図4・処理207)。このようにして、
通信を終了する。図8は、この場合の発呼側と着呼側の
通信動作を示している。
【0039】次に、ファクシミリ装置またはデータ通信
装置の発呼に対して、オペレータが電話機2で応答した
とする。この場合、発呼側は、図9に示すように、発呼
して要求信号RQ1を送出した後、所定の時点で、応答
信号ANSや識別信号IDを受信しない。この場合(図
3・処理105のN)、例えば、「こちらは、○○装置
です。そちらの○○装置を起動してください。」という
音声メッセージを送出して、オペレータに装置の起動を
要求するる(処理110)。
【0040】着呼側オペレータは、その音声メッセージ
に従って、ファクシミリ装置やデータ通信装置を起動す
る。これにより、これらの装置は、オペレータにより起
動されると、応答信号ANSと識別信号IDとを送出す
る。
【0041】発呼側は、上記音声メッセージを送出した
後、予め設定された制限時間だけ、受信信号を監視する
(処理111、処理111のNより処理112、処理1
12のNより処理111へ)。そして、上記応答信号A
NSと識別信号IDを受信すると(処理111のY)、
前記と同様に、相手先装置を判定して同一装置の場合、
所定の通信動作を実行する(処理106へ)。また、上
記制限時間内に信号受信しない場合(処理112の
Y)、回線切断して(処理109)、通信を中止する。
【0042】次に、オペレータが電話機2で発呼して、
相手先のファクシミリ装置またはデータ通信装置が応答
したとする。この場合、着呼側は、図10に示すよう
に、所定の時点で要求信号RQ1を受信しない。各装置
は、この場合(処理203のN)、留守モードに設定さ
れているかどうか判別する(図5・処理208)。ここ
で、留守モードに設定されていない場合(処理208の
N)、例えば、「オペレータを呼出しますので、お待ち
ください。」という音声メッセージを送出する(処理2
09)。次いで、電話機2の駆動を開始してリンギング
させる(処理210)。また、相手を待たせる際の保留
音としてメロディ音の送出を開始する(処理211)。
【0043】この後、予め設定された制限時間だけ、電
話機2のオフフックおよび要求信号RQ1の受信を監視
する(処理212、処理212のNより処理213、処
理213のNより処理214、処理214のNより処理
212へ)。
【0044】着呼側オペレータは、電話機2がリンギン
グした場合、オフフックして応答する。
【0045】装置は、電話機2がオフフックされた場合
(処理212のY)、上記電話機2のリンギングと保留
音の送出とを停止して(処理215)、電話回線を電話
機2に切換接続する(処理216)。これにより、発呼
側と着呼側間でオペレータが通話することができるよう
になる。
【0046】一方、電話機2がオフフックされず、上記
制限時間が経過した場合(処理213のY)、上記電話
機2のリンギングと保留音の送出とを停止して(処理2
17)、例えば、「ただいま、オペレータが不在のよう
なので、留守番電話を起動します。」という音声メッセ
ージを送出して、不在を通知する(処理218)。そし
て、留守番電話装置3を起動し(処理219)、電話回
線を留守番電話装置3に切換接続する(処理220)。
【0047】これにより、留守番電話装置3が動作す
る。留守番電話装置3は、既知の各種応答メッセージを
送出した後、相手先から受信するメッセージを録音す
る。図11は、この動作を示している。
【0048】一方、発呼側オペレータは、上記着呼側で
のオペレータ呼出中、ファクシミリ通信またはデータ伝
送に移行したい場合には、ファクシミリ装置またはデー
タ伝送装置を起動する。それらの装置は、起動すると、
要求信号RQ1を送出する。
【0049】着呼側は、要求信号RQ1を受信した場合
(処理214のY)、上記リンギングと保留音の送出と
を停止して(処理221)、処理204に移行する。こ
れにより、発呼側と着呼側の各装置間で、図6〜図8に
示した各種通信動作が実行される。
【0050】以上のように、本実施例では、ファクシミ
リ装置とデータ通信装置には、共に同一規格の低速モデ
ム45aを備え、発着信により通信を開始した場合、そ
のモデムにより相手先装置と装置機種や伝送制御手順の
情報を交換してデータ伝送の可否を判定し、テータ伝送
不可能な場合、直ちに切断して動作を停止するようにし
ている。
【0051】従って、本実施例の各種装置は、通信を開
始した後、迅速,確実にデータ伝送の可否を判定するこ
とができるので、従来のファクシミリ装置のように、通
信開始後、CCITTで規定されているような長い時
間、信号送出を繰り返したり、受信信号を監視したりす
る必要がない。これにより、データ伝送不可能な場合
に、回線を占有し無駄な動作を実行する時間を短縮する
ことができる。
【0052】また、通信開始直後に低速モデム45aが
上記情報を受信しない場合、直ちに各種音声メッセージ
を送出して、電話機2をリンギングしたり、留守番電話
装置3を起動したりしている。
【0053】低速モデム45aが上記情報を受信しない
のは、通信相手先が電話機つまり人であった場合であ
る。この場合、上記と同様に、長い時間受信信号を監視
することなく、音声メッセージを送出することができる
ので、通話や留守録音という所定の動作を迅速に実行す
ることができる。
【0054】ところで、上述の実施例では、発呼側,着
呼側は、要求信号RQ1,2または応答信号ANS,識
別信号IDをそれぞれ1回ずつしか送信しないので、伝
送エラーや受信側の受信タイミングのずれにより、受信
エラーを起こすことが考えられる。このような受信エラ
ーを防止するために、上記各信号をそれぞれ複数回ずつ
送信するようにしてもよい。
【0055】また、上記要求信号RQ1,2,応答信号
ANS,識別信号IDの各データ信号を人が電話機で聞
いた場合、不快な信号音に聞える。この点を改善するた
めに、例えば、要求信号RQ1の直前に、例えば、“ポ
ン”あるいは“ポー”というような人にとって快適な信
号音を付加することが考えられる。図12は、着呼側で
人が電話機で応答した場合の発呼側動作の他の実施例を
示している。この実施例では、発呼側は、要求信号RQ
1を4回送信すると共に、“ポン”、“ポン”、“ポ
ン”、“ポー”といよう信号音を付加するようにしてい
る。これにより、着呼側のオペレータにとって、データ
信号の不快感が軽減される。
【0056】なお、上述実施例では、着呼側は、要求信
号RQ1の受信を確認して、応答信号ANSや識別信号
IDを送出するようにしたが、一定時点で無条件に送出
するようにしてもよい。また、無条件に送出する場合、
相手先が人である場合のために、上記のように信号音を
付加するようにしてもよい。
【0057】また、発呼側は要求信号RQ1,2、着呼
側は応答信号ANS,識別信号IDというように、それ
ぞれ2つの信号を送出するようにしたが、本実施例の以
外の装置と通信する必要がない場合には、要求信号RQ
1と応答信号ANSの送出シーケンスを省略することも
考えられる。
【0058】さらに、本実施例では、通信装置は、ファ
クシミリ装置とデータ通信装置との2種類を想定した
が、3種類以上あっても同様であることは当然である。
また、同一種類の装置でも複数の伝送制御手順で通信す
ることができる場合、着呼側が識別信号IDで通信可能
な伝送制御手順の種類を発呼側に通知して、発呼側はそ
の内の1つを選択して、要求信号RQ2で着呼側に通知
すればよい。これにより、両者の通信に最適な伝送制御
手順を選定することができる。
【0059】さらには、要求信号RQ1,2や応答信号
ANS,識別信号IDの交信に、V.21規格のモデム
を使用するするようにしたが、規格自体は何でもよいこ
とはいうまでもない。また、ユーザデータは、上記各信
号交信用のモデムとは異なるモデムにより伝送するよう
にしたが、兼用してもよいことは当然である。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本願発明によれば、通信
装置に同一規格のモデムを設置して、回線接続後、その
モデムにより相手先とのデータ伝送の可否を判定し、デ
ータ伝送可能な場合は規格の伝送手順に移行する一方、
データ伝送不可能の場合には直ちに回線切断するように
したので、通信装置が回線を占有して無駄な動作を行う
時間を減少させることができる。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るファクシミリ装置のブ
ロック構成図である。
【図2】本発明の一実施例に係るデータ通信装置のブロ
ック構成図である。
【図3】上記各装置の発呼側の動作フローチャートであ
る。
【図4】上記各装置の着呼側動作の一部を示す動作フロ
ーチャートである。
【図5】上記着呼側動作の他の部分を示す動作フローチ
ャートである。
【図6】上記ファクシミリ装置間の通信動作を示す説明
図である。
【図7】上記データ通信装置間の通信動作を示す説明図
である。
【図8】上記ファクシミリ装置とデータ通信装置間の通
信動作を示す説明図である。
【図9】上記各装置の発呼に対して人が電話機で応答し
た場合の通信動作を示す説明図である。
【図10】電話機からの発呼に対して上記各装置が応答
し、その後人が電話機で応答した場合の通信動作を示す
説明図である。
【図11】電話機からの発呼に対して上記各装置が応答
し、人が応答しなかった場合の通信動作を示す説明図で
ある。
【図12】上記各装置の信号送出動作の他の実施例を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 網制御部 2 電話機 3 留守番電話装置 4 信号伝送部 5 ファクシミリ画像処理部 5a スキャナ 5b プロッタ 6 操作表示部 7 システム制御部 8 システムバス 9 データ入出力部 9a キーボード 9b CRTモニタ 9c フロッピーディスク装置 41 レジスタ 42 制御回路 43 V.21信号発生回路 44 V.21信号検出回路 45 G3モデム 45a 低速モデム 45b,49b 高速モデム 46 送信回路 47 受信回路 48 音声・トーン送出部 49 モデム

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話回線に接続される各種通信装置間
    で、各種規格のモデムにより各種規格の伝送制御手順で
    通信を行う通信システムにおいて、 各種通信装置には少なくとも1つの同一規格のモデムを
    設置し、 回線接続後、前記規格の伝送制御手順を実行する以前
    に、前記同一規格のモデムにより通信装置間で情報交換
    してデータ伝送の可否を判定し、 データ伝送可能な場合は前記規格の伝送手順に移行する
    一方、 データ伝送不可能の場合には直ちに回線切断するように
    したことを特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】 前記各種通信装置は、前記規格の伝送制
    御手順を複数種類具備する一方、回線接続したときに双
    方の通信装置の一方は具備する複数の伝送制御手順の種
    類を他方に通知し、他方は通知された各種伝送制御手順
    の内から実行可能な1つを選択して一方に通知し、デー
    タ伝送を実行することを特徴とする請求項1記載の通信
    システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の通信システム
    に適用される通信装置であって、 前記同一規格のモデムと、 回線接続後直ちに前記同一規格のモデムを介して相手通
    信装置に機能通知要求信号を送出し、相手通信装置から
    の応答を待ち、相手通信装置が具備する伝送制御手順を
    通知してきた場合は、共通する伝送制御手順が存在する
    ことを確認して相手通信装置に通信実行要求信号を送出
    し、前記当該伝送制御手順を実行してデータを伝送し、
    そうでなければ回線を切断する手段とを備えたことを特
    徴とする通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の通信システム
    に適用される通信装置であって、 前記同一規格のモデムと、 回線接続後に前記同一規格のモデムを介して相手通信装
    置からの機能通知要求信号を受け、自装置が具備する伝
    送制御手順を通知し、相手通信装置から実行する伝送制
    御手順の通知と通信実行要求信号を受信した場合は通知
    された伝送制御手順を実行してデータを伝送し、そうで
    なければ回線を切断する手段を備えたことを特徴とする
    通信装置。
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