JP3155072U - ボウル型部品の洗浄乾燥装置 - Google Patents

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安三 宮澤
安三 宮澤
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Abstract

【課題】簡単な構成により、ボウルの洗浄および乾燥を連続して効率良く行うことのできる洗浄乾燥装置を提供する。【解決手段】ボウル型部品の洗浄乾燥装置1では、洗浄後のボウル100は、旋回式移送機構20によって、下向き姿勢となっている洗浄位置から反転して上向き姿勢となる受渡位置に向けて旋回する途中の乾燥位置20Bにおいて、下向きの傾斜姿勢に保持され、旋回式送風ノズル33からの乾燥用空気によって乾燥させられる。乾燥位置20Bのボウル100は開口が下を向く傾斜姿勢に保持され、ボウル100の内周面部分に付着している液滴が内周面部分に沿って流れ落ちて、開口縁106aから落下する。吹き付けられた乾燥用空気は内周面部分に沿って下方および横方に流れ、内周面全体に隈なく行き亘るので、短時間で確実にボウル100を乾燥させることができる。【選択図】図6

Description

本考案は、パン生地などの混練りに用いられる業務用の縦型ボウルミキサーにおけるボウル、その他のボウル形状をしたボウル型部品の洗浄および乾燥を行うボウル型部品の洗浄乾燥装置に関する。
本願出願人は、特許文献1において、この種のボウル型部品の洗浄を効率良く行うための廉価なボウル型部品の洗浄装置を提案している。また、特許文献2において、ボウル型部品の洗浄装置に用いるのに適した洗浄液の回収機構を提案している。特許文献1に開示の洗浄装置では、洗浄槽へのボウル型部品の搬入、搬出作業を人手に頼ることなく行うことができ、ボウル内周面の洗浄を効率良く行うことができるので、極めて便利である。
特開2009−56424号公報 特開2009−56425号公報
特許文献1において提案している洗浄装置では、洗浄後のボウル型部品を手作業による拭き取りにより、あるいは別個の洗浄装置に掛けることにより乾燥させるようにしている。したがって、厨房などにおいて洗浄後のボウルを直ちに使用したい場合などにおいては不便である。
本考案の課題は、このような点に鑑みて、簡単な構成により、ボウル型部品の洗浄および乾燥を連続して効率良く行うことのできるボウル型部品の洗浄乾燥装置を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本考案のボウル型部品の洗浄乾燥装置は、
上方に開放している開放型の洗浄槽と、
水平な旋回中心軸線を中心として旋回して、ボウル型部品を上向き姿勢で保持する受渡位置、当該受渡位置から180度旋回してボウル型部品を前記洗浄槽の真上において下向き姿勢で保持する洗浄位置、および、ボウル型部品を前記受渡位置と前記洗浄位置の間の所定の旋回角度位置である乾燥位置に移送可能な旋回式移送機構と、
前記洗浄位置に移送されたボウル型部品の内周面に対して、下側からその底中心を通る垂直軸線の方向および当該垂直軸線を中心として放射状に洗浄液を噴射する洗浄液ノズルと、
前記乾燥位置に移送されたボウル型部品の内周面に風を吹き付けて乾燥させる送風ノズルとを有しており、
前記乾燥位置はボウル型部品の開口が所定の角度で下方を向く傾斜姿勢となる旋回角度位置であることを特徴としている。
洗浄後のボウル型部品は、旋回式移送機構によって、下向き姿勢となっている洗浄位置から反転して上向き姿勢となる受渡位置に向けて旋回する途中の乾燥位置において、送風ノズルからの風によって乾燥させられる。乾燥位置のボウル型部品は開口が下を向く傾斜姿勢となっており、ボウル型部品の内周面に付着しているすすぎ液の液滴は内周面に沿って流れ落ちて、開口縁から落下する。また、送風ノズルからの風によって吹き飛ばされた液滴はボウル型部品の内周面の底に溜まることなく、その開口縁から落下する。したがって、効率良くボウル型部品の内周面を乾燥することができる。
ここで、前記送風ノズルは、前記傾斜姿勢のボウル型部品の内周面に沿って下方向に向かう空気流が形成されるように、当該ボウル型部品の内周面に風を吹き付けることが望ましい。内周面に沿って下方に向かう風の流れを積極的に形成することにより、ボウル型部品の内周面に付着している液滴を効率良く開口縁から落下させることができる。
また、ボウル型部品の内周面に沿って下方に流れる空気流を形成すると共に、当該内周面に沿って横方向に流れる空気流を形成することにより、ボウル型部品の内周面の隅々まで風を送ることができるので、内周面の全体を短時間で確実に乾燥することができる。
さらに、前記送風ノズルを水平軸線回りに旋回させるノズル旋回機構を配置し、洗浄時には、送風ノズルを前記洗浄位置に移送されたボウル型部品に干渉しない退避位置に移動させ、乾燥時には、送風ノズルを、前記乾燥位置に移送されたボウル型部品の内周面に風を吹き付け可能な送風位置に移動させることが望ましい。
次に、本考案の洗浄乾燥装置は、上記構成に加えて、
洗浄液を貯留している洗浄液タンクと、
前記洗浄液タンクに貯留されている洗浄液を前記洗浄液ノズルに供給する洗浄液ポンプと、
前記洗浄位置に保持されているボウル型部品の内周面にすすぎ液を噴射するすすぎ液ノズルと、
すすぎ液を貯留しているすすぎ液タンクと、
このすすぎ液タンクに貯留されているすすぎ液を前記すすぎ液ノズルに供給するすすぎ液ポンプと、
前記洗浄液ノズルから噴射された後に前記洗浄槽の底面に回収された使用済洗浄液を回収する廃液タンクと、
この廃液タンクが満杯になると、前記使用済洗浄液を前記洗浄液タンクに回収する廃液回収路とを有していることが望ましい。
本考案のボウル型部品の洗浄乾燥装置では、ボウル型部品を下向き姿勢に保持して、その湾曲状の内周面を洗浄し、しかる後に、反転して上向き姿勢となる受渡位置に旋回させる途中の乾燥位置において、開口が下向きとなる傾斜姿勢に保持した状態でボウル型部品の湾曲状の内周面に風を吹き付けて当該内周面を乾燥させるようにしている。下向きの傾斜姿勢の状態で内周面に風を吹き付けることにより、内周面に付着していた液滴を内周面の底に溜まることなく落下させることができるので、短時間で効率良のよい乾燥動作を実現できる。
本考案を適用したボウル型部品の洗浄乾燥装置の概略平面図である。 図1の洗浄乾燥装置の概略縦断面図である。 図1の洗浄乾燥装置の概略正面図である。 図1の洗浄乾燥装置の洗浄状態を示す概略平面図である。 図4の洗浄乾燥装置の概略縦断面図である。 図1の洗浄乾燥装置の乾燥状態を示す概略平面図および部分平面図である。 洗浄対象のボウル型部品の一例を示す平面図、正面図および側面図である。
以下に、図面を参照して本考案を適用したボウル型部品の洗浄乾燥装置の実施の形態を説明する。
(洗浄対象のボウル型部品)
まず、図7を参照して、洗浄対象のボウル型部品の例を説明する。図示のボウル型部品100(以下、単に、「ボウル」と呼ぶ場合もある。)は、業務用の縦型ボウルミキサー用のものであり、ステンレススチール製である。ボウル100は、平坦な小径の円形底103aが形成され、略半球状の内周面部分101および外周面部分102を備えた本体部分103と、これに連続している円形内周面部分104および円形外周面部分105を備えた円筒部分106とを備えており、この円筒部分106の端が開口縁106aとなっている。
半球状外周面部分102および円形外周面部分105の間には、円環状の補強リング107が固定されている。また、左右両側には、補強リング107の上から円形外周面部分105に沿って上方に延び、途中位置から外方に傾斜して延びている左右の持ち上げ用の取手108、109が取り付けられている。さらに、補強リング107の左右の端から横方に突出している水平フランジ110、111、これらに取り付けた引き出し用の水平取手112、113が取り付けられている。さらには、補強リング107の後側部分にも水平フランジ114が取り付けられている。
(ボウル型部品の洗浄乾燥装置)
図1は、ボウル100を洗浄するためのボウル型部品の洗浄乾燥装置(以下、単に「洗浄乾燥装置」と呼ぶ場合もある。)の概略平面図であり、図2はそのII−II線で切断した部分を示す概略側面図であり、図3は図1の矢印IIIの方向から見た概略正面図である。
洗浄乾燥装置1は、上方に開口した略正方形の一定深さの開放型の洗浄槽3を備えており、この洗浄槽3の下にはポンプ室4が配置されている。ポンプ室4の側方の部位には、洗浄液タンク5および、すすぎ液タンク6が配置されており、洗浄液タンク5の後側には廃液タンク7が配置されている。また、洗浄槽3およびポンプ室4の前側にはボウル100を移送するための旋回式移送機構20が取り付けられており、洗浄槽3の後側の部位には洗浄後のボウル100に乾燥用の空気を吹き付けて乾燥させるための送風乾燥機構30が取り付けられている。
洗浄液タンク5には洗浄液が貯留されており、洗浄液タンク5の底面近傍には洗浄液吸い込み管(図示せず)が開口しており、洗浄液吸い込み管は、ポンプ室4に設置されている洗浄液ポンプ9の吸い込み口に接続されている。洗浄液ポンプ9の吐出口には洗浄液吐出管10の下端が接続されており、洗浄液吐出管10の上端は、洗浄槽3の底面3aの中心に垂直に設置した洗浄液ノズル管11の下端に連通している。
洗浄液ノズル管11の先端上面には、上方に向かって垂直に洗浄液を噴射する垂直ノズル口12が開口している。洗浄液ノズル管11における垂直ノズル口12の下側近傍の外周面部分には、洗浄液ノズル管11の中心軸線11aを中心として放射状に下向き方向に洗浄液を噴射する複数の放射状ノズル口13が形成されている。こられの放射状ノズル口13からは、たとえば、水平方向に対して略30度下向き方向に洗浄液が噴射される。
洗浄槽3の底面3aにおいて、洗浄液タンク5の真上に位置している部分には矩形の開口部3cが形成されている。この開口部3cには廃液タンク7に回収された洗浄液を送り込むための廃液回収管14の上端の廃液回収口14aが開口している。垂直ノズル口12および放射状ノズル口13から噴射された後に、洗浄槽底面3aに落下した使用済み洗浄液は、開口部3cに位置している廃液回収口14aから廃液回収管14を通って廃液タンク7に回収される。廃液タンク7が満杯になると、洗浄液タンク5に回収される。
次に、すすぎ液タンク6にはすすぎ液が貯留されており、当該すすぎ液タンク6の底面近傍にはすすぎ液吸い込み管15が開口している。すすぎ液吸い込み管15は、ポンプ室4に設置されているすすぎ液ポンプ16の吸い込み口に接続されている。すすぎ液ポンプ16の吐出口にはすすぎ液吐出管17の下端が接続されており、すすぎ液吐出管17の上端は、洗浄槽3の底面3aを貫通して延び、洗浄液ノズル管11を中心として回転対称の位置に垂直に配置されている一対のすすぎ液ノズル管18、19に接続されている。
すすぎ液ノズル管18、19の上端部分は洗浄槽3の上端開口よりも上方に突出しており、その上端には、上方に向けて垂直にすすぎ液を噴射するすすぎ液ノズル口18a、19aが形成されている。すすぎ液ノズル口18a、19aから噴射された後に洗浄槽3の底面3aに落下したすすぎ液は開口部3cから洗浄液タンク5に回収される。すなわち、廃液タンク7は小容量であり、1回の洗浄動作の初期に回収される最も汚れが多い使用済洗浄液によって満杯になる。したがって、それ以後の使用済洗浄液あるいはすすぎ液は開口部3cから洗浄液タンク5に回収される。なお、満杯になった廃液タンク7はボウル100の洗浄動作の終了後に排出して処理される。
次に、旋回式移送機構20は、左右一対のL型アーム21、22と、これらL型アーム21、22の旋回中心を規定している水平旋回中心軸23と、この水平旋回中心軸23を回転駆動するためのギヤードモータ24とを備えている。水平旋回中心軸23は、ポンプ室4の前面上端部分の両端に取り付けた軸受け25、26を介して回転自在の状態で支持されている。
L型アーム21、22は、水平旋回中心軸23に直角に取り付けられた後側腕部分21a、22aと、後側腕部分21a、22aの先から直角に延びている前側腕部分21b、22bとを備えている。前側腕部分21b、22bは水平連結板27によって連結されている。また、前側腕部分21b、22bの先端側の内側側面には、内方に開口したコの字状のボウル保持部21c、22cが取り付けられている。図3に示すように、これらボウル保持部21c、22cに、ボウル100の補強リング107の左右の水平フランジ110、111を差し込むことが可能となっている。また、水平連結板27の中央前縁部分には、ボウル100の後側のフランジ114が乗り上げるようになっている。
この構成の旋回式移送機構20では、L型アーム21、22の旋回によってボウル100が、図2において実線で示す受渡位置20Aから一点鎖線で示す乾燥位置20Bを経由して想像線で示す洗浄位置20Bに至る範囲を旋回可能である。受渡位置20Aでは、L型アーム21、22の前側腕部分21b、22bが前方に水平に延びた状態とされる。ボウル100は、ボウル専用台車(図示せず)によって上向き状態で運び込まれ、ボウル専用台車に載っているボウル100を左右のL型アーム21、22の間に位置決めして水平に押し出すと、図1〜図3において実線で示すように、これらL型アーム21、22の間にボウル100が搭載された状態になる。
図4は旋回式移送機構20によってボウル100が洗浄位置20Cに移送され、洗浄されている状態を示す概略平面図であり、図5はその概略縦断面図である。旋回式移動機構20のL型アーム21、22を図5に示す旋回軌跡に沿って受渡位置20Aから旋回させると、乾燥位置20Bを経由した後に、想像線で示すように、ボウル100も一緒に旋回して反転し、下向き姿勢になる。洗浄位置20Cでは、左右のL型アーム21、22の前側腕部21b、22bは洗浄槽3の真上において水平に保持される。ボウル100は洗浄槽3の中心にボウル中心軸線100aが一致した下向き姿勢となり、この状態で洗浄槽3の底面3aから所定の高さ位置の所に保持される。図4、5に示すように、この状態では、垂直ノズル口12がボウル100の半球状の本体部分103の内部のほぼ中心に位置し、すすぎ液ノズル口18a、19aがボウル100の補強リング107とほぼ同一の高さに位置する。
次に、図1〜図3を参照して送風乾燥機構30を説明する。送風乾燥機構30は、洗浄槽3の後側の側板部分3dを挟み、その後側の部位に取り付けた送風機ユニット31および前側の上縁部分に取り付けたノズル旋回機構32と、このノズル旋回機構32によって上下に旋回する旋回式送風ノズル33とを有している。送風機ユニット31は、送風機34と、この送風機34を覆っている送風機カバー35を備えており、送風機34の吸引口および吹き出し口にはそれぞれ異物除去用のフィルタが取り付けられている。送風機34の吹き出し口には送風用ダクト36が接続されており、この送風用ダクト36は旋回式送付ノズル33にジョイント37を介して連通している。
ノズル旋回機構32は、側板部分3dの上端縁部分に水平に取り付けたロータリーシリンダー38を備えている。旋回式送風ノズル33は軸受39を介して回転自在の状態で、ロータリーシリンダー38に同軸状態に連結されている。図2に示すように、旋回式送風ノズル33はほぼ垂直に下方に向いた実線で示す退避位置33Aと、ここから上方に旋回してノズル口33aがわずかに上方を向いている一点鎖線で示す送風位置33Bとの間を旋回可能である。退避位置33Aは、洗浄位置20Cに移送されたボウル100に干渉しない位置であり、乾燥位置33Bは、そのノズル口33aから乾燥位置20Bに移送されたボウル100の内周面部分101に風を吹き付け可能な位置である。
図6(a)は乾燥動作中の状態を示す概略縦断面図であり、図6(b)は図6(a)において矢印Aで示すように上側から見た場合の部分平面図である。これらの図に示すように、乾燥位置20Bのボウル100は、その開口が水平方向よりも下向きの傾斜姿勢、たとえば略30度程度傾斜した姿勢とされる。
これに対して、旋回式送風ノズル33は、乾燥位置20Bにおいて、ノズル中心軸33bが水平線に対して僅かに上方に傾斜した姿勢、例えば略10度傾斜した姿勢とされ、そのノズル口33aがボウル100の中心軸線100aと上側開口縁部分の間の高さ位置とされる。また、上側から見た場合に、旋回式送風ノズル33は、洗浄液ノズル管11に対して横方向にずれた位置、したがって、ボウル100の内周面部分101の中心に対して横方向にずれた位置に配置されている。
この結果、旋回式送風ノズル33のノズル口33aから吹き出された空気は、図6(a)に示すように横方向から見た場合に、ボウル100の内周面部分101に対して、その中心軸線100aの上側から下向きに吹きつけられる。また、図6(b)に示すように上側から見た場合に、ボウル100の内周面部分101に対して、その中心軸線100aの横方向にずれた位置から平行に吹きつけられる。この結果、ボウル100の内周面部分101に沿って、その上側から下側、および横方向に向かう空気流が発生し、内周面部分101の全体が隈なく乾燥用の空気流に晒される。
(洗浄乾燥動作)
この構成の洗浄乾燥装置1の洗浄乾燥動作を説明する。図4、5に示すように、ボウル100を洗浄位置20Cに保持した後は、洗浄液ポンプが駆動され、洗浄液が洗浄液タンク5から洗浄液ノズル管11に圧送される。洗浄液ノズル管11の垂直ノズル口12および放射状ノズル口13からは矢印で示すように上方および放射状に洗浄液が噴射される。上方に垂直に噴射された洗浄液は、一定の広がり角でボウル100の円形底103aに吹き付けられる。吹き付けられた洗浄液は、全周に均一にむら無く広がり、内周面部分101に沿って下方に勢い良く流れ落ちる。これによって、ボウル100の内周面における底側の下半部分に付着している汚れが確実に洗い流される。
また、各放射状ノズル口からは、ボウル100の開口縁106a側の上半部分の内周面部分に向けて下向きに洗浄液が吹き付けられる。これにより、ボウル100の開口縁側の内周面部分に付着している汚れが確実に洗い流される。
なお、ボウル100の外周を取り囲む状態に複数本の洗浄液ノズル口を配置しておき、これらのノズル口から噴射された洗浄液によってボウル100の開口縁側の外周面部分を洗浄するようにしてもよい。
垂直ノズル口12、放射状ノズル口13から噴射されてボウル100の内周面部分101に沿って流れて洗浄槽3に流れ落ちた洗浄液は、その底面3aに形成されている開口部3cに配置されている廃液回収口14aから廃液タンク7に回収され、廃液タンク7が満杯になった後は洗浄液タンク5に回収される。
洗浄動作が終了した後は、すすぎ液ポンプを駆動して、すすぎ液タンク6からすすぎ液をすすぎ液ノズル管18、19に圧送する。すすぎ液ノズル管18、19のノズル口18a、19aからは上方に向けて垂直に一定の広がり角ですすぎ液が噴射される。噴射されたすすぎ液は、ボウル100の内周面部分101における底面近傍部分に吹き付けられ、全周に広がりながら内周面部分101に沿って流れ落ちる。これにより、ボウル内周面全体のすすぎが行われる。ボウル内周面部分101から洗浄槽3に流れ落ちたすすぎ液は、その底面3aに形成されている開口部3cから洗浄液タンク5に回収される。すすぎ液タンク6の貯留量が減少した場合には外部からすすぎ液が補給される。
すすぎ動作が終了した後は、旋回式移送機構20によってボウル100は図6に示す乾燥位置20Bに移動し、下向き傾斜姿勢に保持される。また、ノズル旋回機構32によって旋回式送風ノズル33が退避位置33Aから送風位置33Bに旋回し、その位置に保持される。この後は、送風機34が駆動されて乾燥用空気が旋回式送風ノズル33のノズル口33aからボウル100の内周面部分101に吹きつけられる。
乾燥位置20Bのボウル100は開口が下を向く傾斜姿勢となっており、ボウル100の内周面部分101に付着しているすすぎ液の液滴は内周面部分101に沿って流れ落ちて、開口縁106aから落下する。また、旋回式送風ノズル33からの風によって吹き飛ばされた液滴はボウル100の内周面部分101の円形底103aに溜まることなく、その開口縁106aから落下する。
また、旋回式送風ノズル33のノズル口33aから吹き出される空気は、傾斜姿勢のボウル100の内周面部分101に沿って下方向に向かう。内周面部分101に沿って下方に向かう風の流れを積極的に形成することにより、ボウル100の内周面部分101に付着している液滴を効率良く開口縁106aから落下させることができる。さらに本例では、ボウル100の内周面部分101に沿って下方に流れる空気流を形成すると共に、当該内周面部分101に沿って横方向に流れる空気流を形成しているので、内周面部分101の全体に隈なく風を当てることができる。よって、内周面部分101の全体を短時間で確実に乾燥させることができる。
(その他の実施の形態)
なお、本例はパン生地などを混練りするために用いられるボウル100の洗浄乾燥装置に関するものであるが、本考案は、ボウル100と同一あるいは類似のボウル形状をした各種のボウル型部品の洗浄乾燥装置としても用いることができることは勿論である。
1 洗浄乾燥装置
3 洗浄槽
4 ポンプ室
5 洗浄液タンク
6 すすぎ液タンク
7 廃液タンク
9 洗浄液ポンプ
10 洗浄液吐出管
11 洗浄液ノズル管
12 垂直ノズル口
13 放射状ノズル口
14 廃液回収管
14a 廃液回収口
15 すすぎ液吸い込み管
16 すすぎ液ポンプ
17 すすぎ液吐出管
18、19 すすぎ液ノズル管
18a、19a すすぎ液ノズル口
20 旋回式移送機構
20A 受渡位置
20B 乾燥位置
20C 洗浄位置
21、22 L型アーム
23 水平旋回中心軸
21c、22c ボウル保持部
24 ギヤードモータ
30 送風乾燥機構
31 送風機ユニット
32 ノズル旋回機構
33 旋回式送風ノズル
33A 退避位置
33B 送風位置
33a ノズル口
33b ノズル中心軸線
35 送風機カバー
36 送風用ダクト
37 ジョイント
38 ロータリーシリンダー
39 軸受
100 ボウル
101 内周面部分
103a 円形底
106a 開口縁

Claims (5)

  1. ボウル型部品の洗浄乾燥装置であって、
    上方に開放している開放型の洗浄槽と、
    水平な旋回中心軸線を中心として旋回して、ボウル型部品を上向き姿勢で保持する受渡位置、当該受渡位置から180度旋回してボウル型部品を前記洗浄槽の真上において下向き姿勢で保持する洗浄位置、および、ボウル型部品を前記受渡位置と前記洗浄位置の間の所定の旋回角度位置である乾燥位置に移送可能な旋回式移送機構と、
    前記洗浄位置に移送されたボウル型部品の内周面に対して、下側からその底中心を通る垂直軸線の方向および当該垂直軸線を中心として放射状に洗浄液を噴射する洗浄液ノズルと、
    前記乾燥位置に移送されたボウル型部品の内周面に風を吹き付けて乾燥させる送風ノズルとを有していることを特徴とするボウル型部品の洗浄乾燥装置。
  2. 前記乾燥位置はボウル型部品の開口が所定の角度で下方を向く傾斜姿勢となる旋回角度位置であり、
    前記送風ノズルは、前記傾斜姿勢のボウル型部品の内周面に沿って下方向に向かう空気流が形成されるように、当該ボウル型部品の内周面に風を吹き付けることを特徴とする請求項1に記載のボウル型部品の洗浄乾燥装置。
  3. 前記送風ノズルは、前記傾斜姿勢のボウル型部品の内周面に沿って横方向に向かう空気流が形成されるように、当該ボウル型部品の内周面に風を吹き付けることを特徴とする請求項2に記載のボウル型部品の洗浄乾燥装置。
  4. 前記送風ノズルを水平軸線回りに旋回させるノズル旋回機構を有しており、
    当該ノズル旋回機構は、前記洗浄位置に移送されたボウル型部品に干渉しない退避位置と、前記乾燥位置に移送されたボウル型部品の内周面に風を吹き付ける送風位置に、前記送風ノズルを旋回可能であることを特徴とする請求項1ないし3のうちのいずれかの項に記載のボウル型部品の洗浄乾燥装置。
  5. 洗浄液を貯留している洗浄液タンクと、
    前記洗浄液タンクに貯留されている洗浄液を前記洗浄液ノズルに供給する洗浄液ポンプと、
    前記洗浄位置に保持されているボウル型部品の内周面にすすぎ液を噴射するすすぎ液ノズルと、
    すすぎ液を貯留しているすすぎ液タンクと、
    このすすぎ液タンクに貯留されているすすぎ液を前記すすぎ液ノズルに供給するすすぎ液ポンプと、
    前記洗浄液ノズルから噴射された後に前記洗浄槽の底面に回収された使用済洗浄液を回収する廃液タンクと、
    この廃液タンクが満杯になると、前記使用済洗浄液を前記洗浄液タンクに回収する廃液回収路とを有していることを特徴とする請求項1ないし4のうちのいずれかの項に記載のボウル型部品の洗浄乾燥装置。
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JP2020072654A (ja) * 2013-12-04 2020-05-14 ポカード・ディアグノスティクス・リミテッドPocared Diagnostics, Ltd. タンジェンシャルフィルタリングによって抽出された粒子を処理し分析するための方法と装置

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