JP3154201U - ビーム加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビーム加工によって生じる加工塵を集塵するため、開口用の蓋が簡単な構造で、機械的に開閉するビーム加工装置を提供する。【解決手段】移動しながら加工対象0108に対して加工のためのビームを発射可能なビーム発射部0101と、前記ビームによって、加工対象0108から発生する加工塵0107を吸引するための吸引管部0102と、前記加工塵を吸引管部0102に吸引可能なように吸引管部に複数配置されている蓋部0103,0104,0105と、前記ビーム発射部に機械的に連動して移動し、移動することで蓋部に接触し、ビーム発射部近傍の蓋部である近傍蓋部を開くためのそり部0106と、を配してビーム加工装置を構成する。【選択図】図1

Description

本件考案は、ビーム加工によって生じる加工塵を集塵するための開口用の蓋が機械的に開閉するビーム加工装置に関する。
従来、加工対象物を加工するためにビーム加工装置が使用されている。このビーム加工装置の構成には、ビームを発射するビーム発射部は固定し、加工対象物を移動することにより加工する構成と、加工対象物は固定し、ビーム発射部を移動することにより加工する構成が考えられている。比較的大きな鋼板や樹脂などの加工対象物の加工には、その大きさゆえ、ビーム発射部を移動する構成がとられることが多い。そして、ビーム発射部を移動することにより加工対象物を加工する構成においては、ビーム加工によって生じる加工塵を集塵するために、集塵用の吸引管部に蓋部を設けて、蓋部より加工塵を吸引する方法が採られている。この場合には、蓋部は複数設けられることが多い。なぜならば、加工対象物が大きいため、ビーム発射部の移動によって、加工塵が発生する位置が変わるため、吸引力を低下させないように、加工塵の発生する位置に近い蓋部を開く必要があるからである。この場合には、蓋部は、ビーム発射部の移動に連動して開閉される蓋部が選択される構造を有しており、ビーム発射部に近い蓋部が開いて、加工塵を吸引している。この蓋部の開閉は、特許文献1、特許文献2、特許文献3に開示されるように、リミットスイッチを利用して電気的に行われる。
特開昭48−84753 特開昭49−77859 特開昭49−158
しかしながら、特許文献1、特許文献2、特許文献3のように電気的に開口部の蓋を開閉する方法は、蓋を開閉するために多数のモータあるいはリミットスイッチを装備しなければならないため、装置の構造が複雑になり、コストもかかってしまうという問題点がある。
本件考案は、上記課題に鑑みなされたものである。
第一の考案は、移動しながら加工対象に対して加工のためのビームを発射可能なビーム発射部と、前記ビームによって、加工対象から発生する加工塵を吸引するための吸引管部と、前記加工塵を吸引管部に吸引可能なように吸引管部に複数配置されている蓋部と、前記ビーム発射部に機械的に連動して移動し、移動することで蓋部に接触し、ビーム発射部近傍の蓋部である近傍蓋部を開くためのそり部と、を有するビーム加工装置に関する。
第二の考案は、前記そり部は、前記蓋部のなかで、近傍蓋部に接触してこれを開くための近傍蓋部接触手段を有し、前記近傍蓋部接触手段は、前記そり部の近傍蓋部方向への接近移動にともなって徐々に近傍蓋部との接触が変化して蓋の開度が大きくなるような形状である接近流線型部分を有する第一の考案に記載のビーム加工装置に関する。
第三の考案は、前記近傍蓋部接触手段は、前記そり部の近傍蓋部からの退避移動にともなって徐々に近傍蓋部との接触が変化して蓋の開度が小さくなるような形状である退避流線型部分を有する第二の考案に記載のビーム加工装置に関する。
第四の考案は、前記近傍蓋部は、前記複数ある蓋部のうち一つ又は二つである第一の考案から第三の考案のいずれか一に記載のビーム加工装置に関する。
第五の考案は、前記加工対象を載置する載置台を有し、前記蓋部は、前記載置台の周辺を取り囲むように配置されている第一の考案から第四の考案のいずれか一に記載のビーム加工装置に関する。
第六の考案は、前記ビームは、プラズマビーム又は、レーザビームである第一の考案から第五の考案のいずれか一に記載のビーム加工装置に関する。
第七の考案は、前記加工塵は、前記加工対象をビームにより切断することにより、載置している加工対象の、ビーム当接面と反対側のビーム透過面に発生し、前記蓋部は、前記載置台上に載置されている加工対象のビーム透過面側に配置されている第一の考案から第六の考案のいずれか一に記載のビーム加工装置に関する。
本件考案のビーム加工装置によれば、簡単な構造で、加工塵を集塵するための蓋部の蓋を機械的に開閉することができる。蓋の開閉にリミットスイッチやモータなどの電気的な構造を有しないため、簡単な構造であり、かつコスト的にも経済的な集塵システムを構成することができる。また、蓋部の蓋を機械的に開閉するという簡単な構造であるため、信頼性の向上が期待できる。
実施形態1の概念図 実施形態1のビーム加工装置の平面図 実施形態1のビーム発射部の移動とそり部の移動との関連性を説明する図 実施形態1のビーム加工装置の一部(その1)を示す側面図 実施形態1のビーム加工装置の一部(その2)を示す側面図 実施形態1のそり部の一部を示す斜視図 実施形態1の蓋部が閉じている状態を示す斜視図 実施形態1の蓋部が開いている状態を示す斜視図 実施形態1の蓋部が閉じている状態を示す平面図 実施形態1の蓋部が開いている状態を示す平面図 実施形態1の蓋部とそり部の接触状態を示す平面図 実施形態1の処理の流れ図 実施形態2のビーム加工装置の平面図 実施形態2のビーム加工装置の一部(その1)を示す側面図 実施形態2のビーム加工装置の一部(その2)を示す側面図 実施形態2の蓋部の一部を拡大した側面図 実施形態2のそり部の一部を示す斜視図 実施形態2の蓋部が閉じている状態を示す斜視図 実施形態2の蓋部が開いている状態を示す斜視図 実施形態2の蓋部が閉じている状態を示す平面図 実施形態2の蓋部が開いている状態を示す平面図 実施形態2の蓋部とそり部の接触状態を示す平面図 実施形態3のビーム加工装置の平面図 実施形態3のそり部の一部を示す斜視図 実施形態3の蓋部が開いている状態を示す平面図 実施形態3の蓋部が閉じている状態を示す平面図 実施形態3の蓋部とそり部の接触状態を示す平面図 実施形態3の蓋部とそり部の寸法を示す平面図 実施形態4の蓋部とそり部の接触状態を示す平面図 実施形態4の蓋部とそり部の寸法を示す平面図 実施形態5のビーム加工装置の平面図 実施形態5の実施例のビーム加工装置の平面図
以下に本件考案の実施形態を説明する。実施形態と、請求項との関係はおおむね次のようなものである。
実施形態1は、主に、請求項1、6、7などについて説明している。
実施形態2は、主に、請求項2について説明している。
実施形態3は、主に、請求項3について説明している。
実施形態4は、主に、請求項4について説明している。
実施形態5は、主に、請求項5について説明している。
以下に、図を用いて本考案の実施の形態を説明する。なお、本考案はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
<<実施形態1>>
以下に実施形態1について説明する。
<実施形態1の概念>
以下に、本実施形態の概念について説明する。
図1(a)、(b)は、本実施形態のビーム加工装置の概念の一例を示す図である。ビーム加工装置0100は、ビーム発射部0101と、吸引管部0102と、蓋部0103、0104、0105と、そり部0106と、からなる。図1(b)は、図1(a)の状態から少し時間が経過した状態である。ビーム発射部より発射されたビームによって、加工対象物0108が加工される。加工対象物が加工されるときに発生する加工塵0107(図の点線)は、そり部が、蓋部に接触することによって開かれた蓋部0104(近傍蓋部)から吸引管部に吸引され、排気されるようになっている。ここで、そり部は、アーム0109によってビーム発射部と機械的に連結されており、ビーム発射部の移動に連動して蓋部から蓋部に移動する。そして、そり部が、ビーム発射部の近傍の蓋部に接触することにより、蓋部が機械的に開くようになっている。また、そり部が蓋部と接触しなくなると、機械的に蓋部が閉じるようになっている。なお、図1において、蓋部の(開)、(閉)は、それぞれ蓋部が開いていること、閉じていることを示している。本件考案のビーム加工装置は、蓋部の開閉にリミットスイッチやモータなどの電気的な構造を有しないため、簡単な構造であり、かつコスト的にも経済的である。
<構成要件の明示>
以下に、本実施形態の構成要件を明示する。
図2は、本実施形態のビーム加工装置0200の一例を示す平面図である。ビーム加工装置は、ビーム発射部0201と、吸引管部0202と、蓋部0203、0204、0205、0206、0207と、そり部0208と、からなる。また、ビーム加工装置の載置台0212には加工対象物0209が載置される。加工対象物上の矩形はビーム発射部の移動跡0210を示す。しかしながら、本実施形態のそり部は、蓋部から蓋部に移動して蓋部を開閉できる構成であれば、図2の構成に限定されるものではない。なお、ビーム発射部とそり部は、一例として、アーム0211によって機械的に連結されている。
<構成要件の説明>
以下に、構成要件の説明をする。
(ビーム発射部)
「ビーム発射部」は、移動しながら加工対象に対して加工のためのビームを発射するように構成される。ここで「ビーム」には、一例として、プラズマビーム、レーザビーム、電子ビームなどが該当する。プラズマビームには、一例として、水プラズマ、酸素プラズマ、SCプラズマなどが挙げられる。水プラズマは、主に、垂直な切断面の加工に適しており、加工に伴う加工塵が少ないという特徴を有する。酸素プラズマは、軟鋼切断に最適であり、省電力であるという特徴を有する。SCプラズマは、軽量、小型であり、垂直切断に適しているという特徴を有する。またレーザビームには、YAGレーザ、エキシマレーザ、TEA−CO2レーザ、CO2レーザ、半導体レーザなどが挙げられる。YAGレーザは、波長が短く集光性に優れ、また、金属材料への光の吸収率も高いため、主に、金属やセラミックの切断や溶接加工に使用される。エキシマレーザ、TEA−CO2レーザ、CO2レーザ、半導体レーザは、主に、樹脂の加工に使用される。電子ビームは、主に、溶接に利用される。加速されたビームを電極コイルによる収束と偏向などの過程を経て溶接部へ衝突させ、その際のエネルギー変換による発熱で材料が溶融し、溶接される。
なお、ビーム発射部は、一例として、アームによってそり部と機械的に連結されている。なぜならば、ビーム発射部の移動に連動して、そり部が近傍蓋部(後述する)と接触可能にするためである。そのためにビーム発射部とそり部との距離は、ビーム発射部の移動に伴って自動的に変更可能なように構成されている。ここで「ビーム発射部とそり部との距離」は、一例として、アーム上をビーム発射部が移動することにより変更されたり、アームの長さが可変であることにより変更されたりする。したがって、そり部は、複数ある蓋部の位置を結んだ線上であり、かつビーム発射部を投影した位置を移動することができる。すなわち、ビーム発射部の移動に連動して、そり部は近傍蓋部から近傍蓋部に移動することができる。以下に、ビーム発射部の移動とそり部の移動との関連性を、図を用いて説明する。
図3は、ビーム発射部の移動とそり部の移動との関連性を説明するための図である。ビーム発射部0301は、(A)、(B)、(C)、(D)、(E)と移動するものとし、複数の蓋部の位置を結んだ線を0305とする。またビーム発射部の位置(A)、(B)、(C)、(D)、(E)を複数の蓋部の位置を結んだ線上へ投影した位置を、それぞれ(A')、(B')、(C')、(D')、(E')とする。このとき、ビーム発射部が(A)、(B)、(C)、(D)、(E)と移動するのに伴って、アーム0303によって連結されたそり部0302は、(A')、(B')、(C')、(D')、(E')と移動する。なぜならば、図3に示したように、ビーム発射部の移動に伴って、ビーム発射部とそり部との距離が自動的に変更できるからである。
(吸引管部)
「吸引管部」は、ビームによって、加工対象から発生する加工塵を吸引するように構成されている。この加工塵の吸引は、吸引管部に複数設けられた蓋部を通して行われる。ここで「加工塵」には、一例として、ヒューム、ダストなどが挙げられる。「ヒューム」とは、溶接作業やレーザ加工などで発生する気体(例えば金属の蒸気)が空気中で凝固、化学変化を起こし、固体の微粒子となって空気中に浮遊しているもののことをいい、その粒径は約0.1〜1マイクロメートル程度のものをいう。また「ダスト」とは、研磨、切削、粉砕などの機械的な作業を加えて発生した固体微粒子、あるいは化学反応、冷却により生成した固体微粒子で、空気中に浮遊しているもののことをいい、その粒径は、約1〜200マイクロメートル程度のものをいう。吸引管部は、一例として、ポンプ、ファンやモータなど(図示はしていない)の力によって加工塵を吸引するように構成される。また、吸引管部が配置される位置は、加工対象物の上、下、横方向のいずれであってもよい。また、一つの吸引管部に対して、連接する蓋部(後述する)が複数ついているように構成されていてもよい。吸引管部は、一つに限定されず、例えば、二つあってもよい。さらに、吸引管部の形状は、一例として、箱型、円柱、角柱、楕円柱、曲がった筒状の形状が挙げられる。なお、吸引管部の吸引の風速は、一例として、15m/s以上になるようにすると効率よく加工塵を吸引することができる。
(蓋部)
「蓋部」とは、加工塵を吸引管部に吸引可能なように吸引管部に複数配置されており、開閉可能な蓋を有する部分のことをいう。吸引管部に複数配置された蓋部の中で、集塵に際して、その蓋が同時に開いているのは、一つに限定されず、複数であってもよい。ただし、蓋部が全部開いていてもよいというわけではない。なぜならば、蓋部が全部開いていては、吸引管部の吸引力が落ちて、集塵することができる加工塵の割合が低下してしまうからである。このため、加工塵が発生する位置に近い蓋部のみ開くようにすることが必要である。本件考案においては、ビーム発射部とそり部が、一例として、アームなどによって機械的に連結されることにより、ビーム発射部の移動に連動して発生する加工塵の近傍(後述する)の蓋部を開閉する構成を実現している。したがって、吸引管部の吸引力を低下させることなく、加工塵を吸引することができる。なお、蓋部はその材料自体の重みと、吸引管部からの吸引力によって付勢されて閉じる状態になっている。
図4、5は、時間の経過に伴ってそり部が移動し、蓋部に接触することにより、蓋部が開く動作を説明するための図である。
図4は、本実施形態のビーム加工装置0400の側面図の一部を示す一例であり、図2の平面図で表されたビーム加工装置を右側から見た図である。ビーム加工装置0400の載置台0412には加工対象物0405が載置される。ビーム発射部0401によって加工された加工対象物からは、加工塵0406が発生する。ビーム発射部の移動に連動して、そり部0404は、図4において、紙面と垂直方向に移動する。そり部の移動(紙面と垂直手前方向)に伴って、そり部はコロ手段0411と当接するようになる。図4は、そり部がコロ手段と当接を開始した直後の状態であり、蓋部0403の蓋0410が閉じている状態を示している。蓋が閉じているため、加工塵は吸引管部0402に吸引されない。参考図0413は、そり部とコロ手段を図4の右側から見たときの図である。なお、蓋は、一例として、蓋が閉じている状態のときに、吸引力が減少しないようにスポンジパッキン0408を設けると効果的である。スポンジパッキンの材料には、一例として、合成ゴム、ネオプレンゴムなどが該当する。なお、「コロ手段」とは、そり部(後述する)と当接し、当接後、そり部の移動に伴って相対的にそり部の曲面手段上を転がる手段のことをいう。ここで「曲面手段」には、曲面に限定されず、平面も含まれる。コロ手段は、一例として、摩擦力が小さくなるように、樹脂などの材質でできた球形状を有しており、回転することができるようになっている。また、コロ手段は、一例として、蓋開閉用レバー0409に接続されて、回転軸0407(紙面に垂直)の周り(図4の時計方向)のトルクを蓋に伝達することができるように構成されている。
図5は、本実施形態のビーム加工装置0500の側面図の一部を示す一例であり、図2の平面図で表されたビーム加工装置を右側から見た図である。ビーム加工装置0500の載置台0512には加工対象物0505が載置される。ビーム発射部0501によって加工された加工対象物からは、加工塵0506が発生する。ビーム発射部の移動に連動して、そり部0504は、図5において、紙面と垂直方向に移動する。そり部の移動(紙面と垂直手前方向)に伴って、そり部はコロ手段0511と当接するようになる。そり部がコロ手段に当接後、時間の経過とともにさらに紙面の垂直手前方向に移動すると、そり部の曲面手段上でのコロ手段の転がりに応じて、蓋0510を開くトルクが蓋開閉用レバー0509によって直接的に蓋に伝達される。その結果、図5の時計方向のトルクが発生し、回転軸0507を軸として蓋部0503の蓋が開く(蓋にはスポンジパッキン0508がついている)。図5は、そり部がコロ手段と当接を開始した後、少し時間が経過した状態であり、蓋部の蓋が開いている状態を示している。蓋が開いているため、加工塵は吸引管部0502に吸引される。参考図0513は、そり部とコロ手段を図5の右側から見たときの図であり、コロ手段がそり部の底面の平坦な部分(後述する)に接触している状態を示している。このとき、蓋の開度は最大の状態になっている。なお、発生した加工塵は、開いた蓋部の開口部から吸引管部に吸引される。なお、蓋開閉用レバーは、長さを変更できる構造、例えば、ネジを回すことにより長さを変更することができる構造とすることも可能である。
なお、蓋部は必ずしもコロ手段を有する構成に限定されず、例えば、永久磁石の反発力や引張り力を利用する構成であってもよい。例えば、蓋部と、そり部が共に永久磁石などの磁化された部材を有し、そり部が、蓋部の近傍を通過する構成であるものとする。この場合には、そり部が蓋部に近づくにつれて、蓋部の磁化された部材とそり部の磁化された部材が、次第に、反発し合う(あるいは引っ張り合う)ようになる。このとき生じる反発力(あるいは引っ張り力)によって蓋部の蓋が開く方向のトルクが発生し、蓋が開き始める。その後、そり部の磁化された部材が、蓋部の磁化された部材の最も近くを通過するときに、それらの反発力(あるいは引っ張り力)が最大、つまり、蓋部の蓋を開く方向のトルクも最大となり、蓋の開度が最大となる。その後、そり部が蓋部から遠ざかるにつれて、蓋部の磁化された部材とそり部の磁化された部材の反発力(あるいは引っ張り力)が弱まり、すなわち、蓋部の蓋を開く方向のトルクが弱まり、蓋が閉じるようになる。
(そり部)
「そり部」は、ビーム発射部に機械的に連動して移動し、移動することで蓋部に接触し、近傍蓋部を開くように構成されている。ここで「近傍蓋部」とは、ビーム発射部近傍の蓋部のことをいう。「近傍」とは、一例として、ビーム発射部から複数ある蓋部までの距離のうち、その距離が最も近いこと、1番〜2番目の距離であること、1番〜3番目の距離であること、1番〜4番目の距離であること、1番〜5番目の距離であることをいう。そり部は、一例として、アームなどによって、機械的にビーム発射部と連結されるように構成される。したがって、そり部は、ビーム発射部と機械的に連動して移動することができる。そして、そり部の移動は、近傍蓋部のある位置であるので、近傍蓋部と接触して近傍蓋部を開くことができる。したがって、そり部は、複数ある蓋部の位置を結んだ線上であり、ビーム発射部からの投影した位置を移動することができる。すなわち、ビーム発射部の移動に連動して、そり部は近傍蓋部から近傍蓋部に移動することができる。したがって加工対象物から発生する加工塵の近傍の蓋部が開くため、効率よく加工塵を吸引することができる。なお、そり部が蓋部と接触して蓋を開くときに発生するトルクは、一例として、以下のように伝達される。まず、そり部がコロ手段に当接し、その後、時間の経過とともにさらに移動すると、そり部の曲面手段上でのコロ手段の転がりに応じて、蓋を開くトルクが蓋開閉用レバーによって直接的に蓋に伝達される。その結果、蓋が開く。なお、本実施形態は、そり部が、蓋部に接触することで、近傍蓋部を開くことに限定されるものではない。例えば、そり部が、蓋部に接触することで、近傍蓋部を閉じる構成であってもよい。
図6は、そり部0600の一例を示す斜視図である。先端がそりのような形状になっていることが特徴的である。そり部が移動するに従い、そり部の先端にコロ手段(図には示していない)が接触して蓋が開き始め、そり部の底の形状が平坦になった部分にコロ手段が接触すると、蓋の開きが最大になるようになっている。ここで「そり部の底」とは、コロ手段がそり部と当接する面のことをいい、そり部の底面のことをいう。
図7、8は、時間の経過に伴ってそり部が移動し、蓋部に接触することにより、蓋部が開く動作を説明するための斜視図である。
図7は、そり部0702が蓋部のコロ手段に当接する直前の状態の一例を示す斜視図である。そり部は、図7の左から右に移動し、蓋部0701のコロ手段0706と当接を開始する。図7は、蓋部0701の蓋0705が閉じている状態である。その後、さらにそり部が移動することにより、そり部の曲面手段上でのコロ手段の転がりに応じて、蓋を開くトルク(回転軸0703の周りのトルク)が蓋開閉用レバー0704によって直接的に蓋に伝達される。
図8は、そり部0802が蓋部のコロ手段に当接した後の状態の一例を示す斜視図である。そり部は、図8の左から右に移動し、蓋部0801のコロ手段0806と当接を開始する。その後、さらにそり部が移動することにより、そり部の曲面手段上でのコロ手段の転がりに応じて、蓋0805を開くトルク(回転軸0803の周りのトルク)が蓋開閉用レバー0804によって直接的に蓋に伝達される。図8は、そり部の底面の平坦な部分にコロ手段が当接しており、蓋の開度が最大となっている状態である。このとき吸引管部からの吸引力により、加工塵0807は、蓋部の開口を通して吸引管部に吸引される。
図9、10は、時間の経過に伴ってそり部が移動し、蓋部に接触することにより、蓋部が開く動作を説明するための平面図である。
図9は、そり部0902が蓋部のコロ手段に当接する直前の状態の一例を示す平面図であり、図7の斜視図を上方から見た図である。そり部は、図9の左から右に移動し、蓋部0901のコロ手段0903と当接を開始する。図9は、蓋が閉じている状態である。
図10は、そり部1002が蓋部のコロ手段に当接した後の状態の一例を示す平面図であり、図8の斜視図を上方から見た図である。そり部は、図10の左から右に移動し、蓋部1001のコロ手段1003と当接を開始する。その後、さらにそり部が移動することにより、そり部の曲面手段上でのコロ手段の転がりに応じて、蓋を開くトルクが蓋開閉用レバーによって直接的に蓋に伝達される。図10は、そり部の底面の平坦な部分にコロ手段が当接しており、蓋の開度が最大となっている状態である。このとき吸引管部からの吸引力により、加工塵1004は、蓋部の開口を通して吸引管部に吸引される。
図11は、そり部と蓋部が接触している状態の一例を示す平面図であり、そり部の全体を示している。蓋部1101は、コロ手段1104を有し、蓋部1102は、コロ手段1105を有している。そり部1103は、コロ手段1104の底面の平坦な部分と当接し、コロ手段1105とは当接していない。加工塵1106は、開いている蓋部1101を介して吸引管部に吸引される。図11においては、蓋部1101は開いており、蓋部1102は閉まっている。蓋部1101は、図8の斜視図を上から見た平面図に相当し、蓋部1102は、図7の斜視図を上から見た平面図に相当する。
なお、そり部の形状は、以上に述べたような形状に限定されるものではなく、そり部が、一例として、カギ型形状を有するものであってもよい。例えば、そり部は、蓋部の近傍を通過する構成であるものとし、そり部のカギ型形状が、蓋部の蓋を開く方向のトルクを伝達するトルク伝達部分に接近するにしたがって、トルク伝達部分と勘合し始め、トルクが蓋部の蓋を開く方向に伝わり、蓋が開き始める。すなわち、この場合には、そり部が、カギ型の形状を有しており、蓋部に近づくにつれて、そり部のカギ型形状が蓋部に引っかかることにより、蓋部の蓋を開く方向のトルクを生じて蓋を開く。そして、再び、そり部が蓋部から遠ざかるにつれてカギ型形状が蓋部のトルク伝達部分から外れていくことにより、蓋部の蓋を開く方向のトルクが次第に弱くなり、蓋が閉まるようになる。
(ビーム加工装置)
なお、本実施形態のビーム加工装置には、二つの構成が考えられる。一つは、図4に示したように、加工塵が、加工対象をビームにより切断することにより、載置している加工対象の、ビーム当接面と反対側のビーム透過面に発生し、蓋部が、載置台上に載置されている加工対象のビーム透過面側に配置されている構成である。他方は、蓋部が、載置台上に載置されている加工対象のビーム当接面側に配置されている構成である。上記のような構成とすることにより、ビーム加工装置は、吸引管部が、加工塵を効率よく、吸引することができる。
<処理の流れ>
以下に、本実施形態の処理の流れについて説明する。
図12は、本実施形態の処理の流れを示す図である。
まずビーム発射部は、移動しながら加工対象に対して加工のためのビームを発射する(ステップS1201)。次に、そり部は、ビーム発射部に機械的に連動して移動し、移動することで蓋部に接触し、ビーム発射部近傍の蓋部である近傍蓋部を開く(ステップS1202)。次に、吸引管部は、ビームによって、加工対象から発生する加工塵を吸引する(ステップS1203)。
<実施形態1の効果の簡単な説明>
本実施形態によれば、ビーム発射部と連動して移動するそり部が近傍蓋部に接触することにより、機械的に近傍蓋部を開けることができる。このため、電気的に蓋部を開閉する構成と比較して、構造が単純でありながら、安いコストで加工塵を吸引することができる。また、蓋部の蓋を機械的に開閉するという簡単な構造であるため、信頼性の向上が期待できる。また、ビームに、プラズマビーム、レーザビームを利用することにより、金属材料、セラミック、樹脂など様々な材料を加工することができる。さらに加工塵は、加工対象をビームにより切断することにより、載置している加工対象の、ビーム当接面と反対側のビーム透過面に発生する構成としている。また蓋部は、載置台上に載置されている加工対象のビーム透過面側に配置されている。このような構成とすることにより、吸引管部は、加工塵を効率よく、吸引することができる。
<<実施形態2>>
以下に実施形態2について説明する。
<実施形態2の概念>
以下に、本実施形態の概念について説明する。本実施形態は、そり部が、蓋部のなかで、近傍蓋部に接触してこれを開くための近傍蓋部接触手段を有し、近傍蓋部接触手段は、そり部の近傍蓋部方向への接近移動にともなって徐々に近傍蓋部との接触が変化して蓋の開度が大きくなるような形状である接近流線型部分を有する実施形態1に記載のビーム加工装置に関する。本実施形態によれば、そり部が、接近流線型部分を有することにより、滑らかに蓋部を開くことができる。
<構成要件の明示>
以下に、本実施形態の構成要件を明示する。
図13は、本実施形態のビーム加工装置1300の一例を示す平面図である。ビーム加工装置は、ビーム発射部1301と、吸引管部1302と、蓋部1303、1304、1305、1306、1307と、そり部1308と、からなる。そり部は、近傍蓋部接触手段1311を有する。また、ビーム加工装置の載置台1312には加工対象物1309が載置される。加工対象物上の矩形はビーム発射部の移動跡1310を示す。しかしながら、本実施形態のそり部は、蓋部から蓋部に移動して蓋部を開閉できる構成であれば、図13の構成に限定されるものではない。なお、ビーム発射部とそり部は、一例として、アーム1313によって機械的に連結されている。
<構成要件の説明>
以下に、構成要件の説明をする。
(ビーム発射部)、(吸引管部)
「ビーム発射部」、「吸引管部」は、実施形態1と同様なので説明を省略する。
(蓋部)
「蓋部」とは、加工塵を吸引管部に吸引可能なように吸引管部に複数配置されており、開閉可能な蓋を有する部分のことをいう。吸引管部に複数配置された蓋部は、集塵に際して、その蓋が開いているのは、一つに限定されず、複数であってもよい。ただし、蓋部が全部開いていてもよいというわけではない。なぜならば、蓋部が全部開いていては、吸引管部の吸引力が落ちて、集塵することができる加工塵の割合が低下してしまうからである。このため、加工塵が発生する位置に近い蓋部のみ開くようにすることが必要である。本件考案においては、ビーム発射部とそり部が、一例として、アームなどによって機械的に連結されることにより、ビーム発射部の移動に連動して発生する加工塵の近傍の蓋部を開閉する構成を実現している。したがって、吸引管部の吸引力を低下させることなく、加工塵を吸引することができる。なお、蓋部はその材料自体の重みと、吸引管部からの吸引力によって付勢されて閉じる状態になっている(以上は、実施形態1と共通する説明である)。
図14、15は、時間の経過に伴ってそり部が移動し、蓋部に接触することにより、蓋部が開く動作を説明するための図である。
図14は、本実施形態のビーム加工装置1400の側面図の一部を示す一例であり、図13の平面図で表されたビーム加工装置を右側から見た図である。ビーム加工装置1400の載置台1412には加工対象物1405が載置される。ビーム発射部1401によって加工された加工対象物からは、加工塵1406が発生する。ビーム発射部の移動に連動して、そり部1404は、図14において、紙面と垂直方向に移動する。そり部の移動に伴って、そり部はコロ手段1411と当接するようになる。図14は、そり部がコロ手段と当接を開始した直後の状態であり、蓋部1403の蓋1410が閉じている状態を示している。蓋が閉じているため、加工塵は吸引管部1402に吸引されない。参考図1413は、そり部とコロ手段を図14の上側から見たときの図である。なお、蓋は、一例として、蓋が閉じている状態のときに、吸引力が減少しないようにスポンジパッキン1408を設けると効果的である。スポンジパッキンの材料には、一例として、合成ゴム、ネオプレンゴムなどが該当する。なお、「コロ手段」とは、そり部(後述する)と当接し、当接後、そり部の移動に伴って相対的にそり部の曲面手段上を転がる手段のことをいう。ここで「曲面手段」には、曲面に限定されず、平面も含まれる。コロ手段は、一例として、摩擦力が小さくなるように、樹脂などの材質でできた球形状を有しており、回転することができるようになっている。また、コロ手段は、一例として、蓋開閉用レバー1409に接続されて、回転軸1407(紙面に垂直)の周り(図14の時計方向)のトルクを蓋に伝達することができるようになっている。
図15は、本実施形態のビーム加工装置1500の側面図の一部を示す一例であり、図13の平面図で表されたビーム加工装置を右側から見た図である。ビーム加工装置1500の載置台1512には加工対象物1505が載置される。ビーム発射部1501によって加工された加工対象物からは、加工塵1506が発生する。ビーム発射部の移動に連動して、そり部1504は、図15において、紙面と垂直方向に移動する。そり部の移動に伴って、そり部はコロ手段1511と当接するようになる。そり部がコロ手段に当接後、時間の経過とともにさらに紙面の垂直手前方向に移動すると、そり部の曲面手段上でのコロ手段の転がりに応じて、蓋を開くトルクが蓋開閉用レバー1509によって直接的に蓋に伝達される。その結果、図15の時計方向のトルクが発生し、回転軸1507を軸として蓋部1503の蓋1510が開く(蓋にはスポンジパッキン1508がついている)。図15は、そり部がコロ手段と当接を開始した後、少し時間が経過した状態であり、蓋部の蓋が開いている状態を示している。蓋が開いているため、加工塵は吸引管部1502に吸引される。参考図1513は、そり部とコロ手段を図15の上側から見たときの図であり、コロ手段がそり部の側面の平坦な部分に接触している状態を示している。このとき、蓋の開度は最大の状態になっている。なお、発生した加工塵は、開いた蓋部の開口部から吸引管部に吸引される。なお、蓋開閉用レバーは、長さを変更できる構造、例えば、ネジを回すことにより長さを変更することができる構造とすることも可能である。
図16は、図14、15の蓋部の蓋開閉用レバーと、蓋を拡大した一例を示す図である。蓋部は、蓋開閉用レバー1601と、蓋1602と、コロ手段1603と、を有する。蓋開閉用レバー、蓋は回転軸1604の周りを回転する。蓋開閉用レバーと、蓋の位置関係は、図に示すように、ある一定の角度を有している。ある一定の角度を有することにより、蓋が開いたときに、加工塵を吸引するために最適な角度を形成することが可能となる。「ある一定の角度」には、一例として、約120°〜130°程度の角度が挙げられる。図16では、約125°の場合を示している。コロ手段は、そり部の近傍蓋部接触手段と当接する部分であり、一例として、球状の合成樹脂などで構成される。ねじは、一例として、コロ手段と蓋開閉用レバーとを接続し、ねじを回転することにより、蓋開閉用レバーの長さを変更することが可能となっている。ねじの長さを変更することにより、コロ手段が、そり部の近傍蓋部接触手段と接触する位置を調節したり、蓋の開度を調節したりすることが可能となる。
(そり部)
「そり部」は、近傍蓋部接触手段を有するように構成されている。ここで「近傍蓋部接触手段」とは、蓋部のなかで、近傍蓋部に接触してこれを開くための手段のことをいう。
(近傍蓋部接触手段)
「近傍蓋部接触手段」は、接近流線型部分を有するように構成されている。ここで「接近流線型」とは、そり部の近傍蓋部方向への接近移動にともなって徐々に近傍蓋部との接触が変化して蓋の開度が大きくなるような形状のことをいう。「接近移動」とは、そり部と近傍蓋部が接触した状態で、そり部が近傍蓋部から作用を受ける作用線上の中心点が、近傍蓋部の作用点に近づく方向に移動することをいう。なお、「中心点」は、一例として、作用線の長さの1/2の点が挙げられるが、これに限定されるものではない。例えば、そり部の作用線上の中心点を、作用線の長さの1/4、3/4の点などと設計することによって近傍蓋部の蓋の開け方をコントロールすることができる。たとえば、中心点を蓋の開度が最大となる点としたような場合である。接近流線型部分の形状は、曲面であってもよいし、平面であってもよい。また、接近流線型部分の形状は、滑らかである必要は必ずしもないが、急激なトルクの変動が生じないようにするには滑らかであることが望ましい。
図17は、そり部1700の一例を示す斜視図である。そり部の近傍蓋部接触手段1701の接近流線型部分1702は、一例として、図17に示すような先端が尖った流線形状になっている。図17では、接近流線型部分は、蓋部の蓋を開く方向にトルクを伝達するコロ手段(図には示していない)と側面で接触する。アームなどによってビーム発射部と機械的に連結されたそり部が移動するに従い、近傍蓋部接触手段の接近流線型部分にコロ手段が接触して蓋が開き始め、そり部の形状が平坦になった部分(図の側面)にコロ手段が接触すると、蓋の開きが最大になるようになっている。
図18、19は、時間の経過に伴ってそり部が移動し、蓋部に接触することにより、蓋部が開く動作を説明するための斜視図である。
図18は、そり部1802が蓋部のコロ手段に当接する直前の状態の一例を示す斜視図である。そり部は、図18の左から右に移動し、蓋部1801のコロ手段1806と当接を開始する。図18は、蓋部1801の蓋1805が閉じている状態である。その後、さらにそり部が移動することにより、そり部の曲面手段上でのコロ手段の転がりに応じて、蓋を開くトルク(回転軸1803の周りのトルク)が蓋開閉用レバー1804によって直接的に蓋に伝達される。
図19は、そり部1902が蓋部のコロ手段に当接した後の状態の一例を示す斜視図である。そり部は、図19の左から右に移動し、蓋部1901のコロ手段1906と当接を開始する。その後、さらにそり部が移動することにより、そり部の曲面手段上でのコロ手段の転がりに応じて、蓋1905を開くトルク(回転軸1903の周りのトルク)が蓋開閉用レバー1904によって直接的に蓋に伝達される。図19は、そり部の側面の平坦な部分にコロ手段が当接しており、蓋の開度が最大となっている状態である。このとき吸引管部からの吸引力により、加工塵1907は、蓋部の開口を通して吸引管部に吸引される。
図20、21は、時間の経過に伴ってそり部が移動し、蓋部に接触することにより、蓋部が開く動作を説明するための平面図である。
図20は、そり部2002が蓋部のコロ手段に当接する直前の状態の一例を示す平面図であり、図18の斜視図を上方から見た図である。そり部は、図20の左から右に移動し、蓋部2001のコロ手段2003と当接を開始する。図20は、蓋が閉じている状態である。
図21は、そり部2102が蓋部のコロ手段に当接した後の状態の一例を示す平面図であり、図19の斜視図を上方から見た図である。そり部は、図21の左から右に移動し、蓋部2101のコロ手段2103と当接を開始する。その後、さらにそり部が移動することにより、そり部の曲面手段上でのコロ手段の転がりに応じて、蓋を開くトルクが蓋開閉用レバーによって直接的に蓋に伝達される。図21は、そり部の側面の平坦な部分にコロ手段が当接しており、蓋の開度が最大となっている状態である。このとき吸引管部からの吸引力により、加工塵2104は、蓋部の開口を通して吸引管部に吸引される。
図22は、そり部と蓋部が接触している状態の一例を示す平面図であり、そり部の全体を示している。蓋部2201は、コロ手段2204を有し、蓋部2202は、コロ手段2205を有している。そり部2203は、コロ手段2204の側面の平坦な部分と当接し、コロ手段2205とは当接していない。加工塵2206は、開いている蓋部2201を介して吸引管部に吸引される。図22においては、蓋部2201は開いており、蓋部2202は閉まっている。蓋部2201は、図19の斜視図を上から見た平面図に相当し、蓋部2202は、図18の斜視図を上から見た平面図に相当する。
<処理の流れ>
本実施形態の処理の流れは、実施形態1と同様なので説明を省略する。
<実施形態2の効果の簡単な説明>
本実施形態によれば、そり部が、蓋部のなかで、近傍蓋部に接触してこれを開くための近傍蓋部接触手段を有し、近傍蓋部接触手段が、そり部の近傍蓋部方向への接近移動にともなって徐々に近傍蓋部との接触が変化して蓋の開度が大きくなるような形状である接近流線型部分を有する。したがって、蓋部を滑らかに確実に開くことが可能となる。
<<実施形態3>>
以下に実施形態3について説明する。
<実施形態3の概念>
以下に、本実施形態の概念について説明する。本実施形態は、近傍蓋部接触手段が、そり部の近傍蓋部からの退避移動にともなって徐々に近傍蓋部との接触が変化して蓋の開度が小さくなるような形状である退避流線型部分を有する実施形態2に記載のビーム加工装置に関する。本実施形態によれば、そり部が、退避流線型部分を有することにより、滑らかに蓋部を閉じることができる。
<構成要件の明示>
以下に、本実施形態の構成要件を明示する。
図23は、本実施形態のビーム加工装置2300の一例を示す平面図である。ビーム加工装置は、ビーム発射部2301と、吸引管部2302と、蓋部2303、2304、2305、2306、2307と、そり部2308と、からなる。そり部は、近傍蓋部接触手段2311を有する。また、ビーム加工装置の載置台2312には加工対象物2309が載置される。加工対象物上の矩形はビーム発射部の移動跡2310を示す。しかしながら、本実施形態のそり部は、蓋部から蓋部に移動して蓋部を開閉できる構成であれば、図23の構成に限定されるものではない。なお、ビーム発射部とそり部は、一例として、アーム2313によって機械的に連結されている。
<構成要件の説明>
以下に、構成要件の説明をする。
(ビーム発射部)、(吸引管部)、(蓋部)
「ビーム発射部」、「吸引管部」、「蓋部」は、実施形態2と同様なので説明を省略する。
(そり部)
「そり部」は、近傍蓋部接触手段を有するように構成されている。
(近傍蓋部接触手段)
「近傍蓋部接触手段」は、退避流線型部分を有するように構成されている。ここで、「退避流線型部分」とは、そり部の近傍蓋部からの退避移動にともなって徐々に近傍蓋部との接触が変化して蓋の開度が小さくなるような形状のことをいう。「退避移動」とは、そり部と近傍蓋部が接触した状態で、そり部が近傍蓋部から作用を受ける作用線上の中心点が、近傍蓋部の作用点から離れる方向に移動することをいう。なお、「中心点」は、一例として、作用線の長さの1/2の点が挙げられるが、これに限定されるものではない。例えば、そり部の作用線上の中心点を、作用線の長さの1/4、3/4の点などと設計することによって近傍蓋部の蓋の開け方をコントロールすることができる。たとえば、中心点を蓋の開度が最大となる点としたような場合である。退避流線型部分の形状は、曲面であってもよいし、平面であってもよい。また、退避流線型部分の形状は、滑らかである必要は必ずしもないが、急激なトルクの変動が生じないようにするには滑らかであることが望ましい。
また、本実施形態のそり部によれば、そり部の進行方向に対して前方にある蓋が開きかけているときに後方にある蓋が閉まりかける構成が可能となる。したがって、加工塵を吸引する際に、最適な吸引力になるように蓋の開度を設定することができる。例えば、そり部の進行方向に対して前方と後方の二つの蓋の開度の組み合わせが、(小、大)、(中、大)、(大、大)、(小、中)、(中、中)、(大、中)、(小、小)、(中、小)、(大、小)になるような構成が可能となる。ここで、一例として、「小」とは、蓋の開度が約0〜33%、「中」とは、蓋の開度が約34〜67%、「大」とは、蓋の開度が約68〜100%のことをいう。図24は、そり部2400の一例を示す斜視図である。そり部は近傍蓋部接触手段2401を有する。近傍蓋部接触手段は退避流線型部分2402を有する。退避流線型部分は、一例として、図24に示すような後端が尖った流線形状になっている。そり部が移動するに従い、蓋が閉じ始め、近傍蓋部接触手段の退避流線型部分がコロ手段(図には示していない)に接触しなくなると、蓋が完全に閉じるようになっている。
図25、26は、時間の経過に伴ってそり部が移動し、蓋部に接触することにより、蓋部が閉じる動作を説明するための平面図である。
図25は、そり部が蓋部のコロ手段に当接した後の状態の一例を示す平面図である。図25は、そり部2502の側面の平坦な部分にコロ手段2503が当接しており、蓋部2501の蓋の開度が最大となっている状態である。このとき吸引管部からの吸引力により、加工塵2504は、蓋部の開口を通して吸引管部に吸引される。
図26は、そり部が蓋部のコロ手段への当接が解除された状態の一例を示す平面図である。そり部2602の近傍蓋部(コロ手段2603)からの退避移動にともなって徐々に近傍蓋部との接触が変化して蓋の開度が小さくなる。図26は、蓋部2601の蓋が閉じている状態である。
図27は、そり部と蓋部が接触している状態の一例を示す平面図であり、そり部の全体を示している。蓋部2701は、コロ手段2704を有し、蓋部2702は、コロ手段2705を有している。そり部2703は、コロ手段2705の側面の平坦な部分と当接して、蓋の開度が最大となっている。そり部2703は、コロ手段2704とは当接しているが、退避移動にともなって徐々に近傍蓋部との接触が変化して蓋の開度が小さくなっている。加工塵2706は、開いている蓋部2702を介して吸引管部に吸引される。図27においては、蓋部2701は開いており、蓋部2702は閉まる直前の状態である。
図28は、ビーム加工装置(一部)の一例を示す平面図であり、寸法の一例を示す図である。ビーム加工装置は、蓋部2801、2802と、そり部2803と、を有している。蓋部の幅は、一例として、410mmであり、蓋部2801と蓋部2802との間隔は1000mmである。そり部の全長は、一例として、1630mmであり、平坦な胴体部分の幅は、150mmである。
<処理の流れ>
本実施形態の処理の流れは、実施形態2と同様なので説明を省略する。
<実施形態3の効果の簡単な説明>
本実施形態によれば、近傍蓋部接触手段が、そり部の近傍蓋部からの退避移動にともなって徐々に近傍蓋部との接触が変化して蓋の開度が小さくなるような形状である退避流線型部分を有する。したがって、蓋部を滑らかに閉じることが可能となる。
<<実施形態4>>
以下に実施形態4について説明する。
<実施形態4の概念>
以下に、本実施形態の概念について説明する。本実施形態は、近傍蓋部が、複数ある蓋部のうち一つ又は二つである実施形態1から3のいずれか一に記載のビーム加工装置に関する。近傍蓋部が一つの場合には、蓋が一度に一つしか開かないため吸引力は最大となる。近傍蓋部が二つの場合には、蓋が一度に二つ開くので、吸引力の低下が問題にならない場合、あるいは吸引力が低下しないように制御できる場合には、加工塵の吸引範囲が広がるため、効率よく加工塵を吸引できる。
<構成要件の明示>
本実施形態の構成要件については、実施形態1から3のいずれか一と同様なので説明を省略する。
<構成要件の説明>
以下に、構成要件の説明をする。
(ビーム発射部)、(吸引管部)
「ビーム発射部」、「吸引管部」は、実施形態1から3のいずれか一と同様なので説明を省略する。
(蓋部)
「近傍蓋部」は、複数ある蓋部のうち一つ又は二つであるように構成されている。近傍蓋部が一つの場合は、実施形態1から3に示したので説明した態様である。近傍蓋部が一つの場合には、蓋が一度に一つしか開かないため吸引力は最大となる。近傍蓋部が二つの場合には、蓋が一度に二つ開くので、吸引力の低下が問題にならない場合、あるいは吸引力が低下しないように制御できる場合には、加工塵の吸引範囲が広がるため、効率よく加工塵を吸引できる。上記以外の点は、実施形態1から3のいずれか一に記載の蓋部と同様なので説明を省略する。
(そり部)
「そり部」は、近傍蓋部が一つの場合には、平行な胴体部分(蓋部を開いた状態に保つことができる部分)の長さが、一つの蓋部を開いた状態に保てる長さに設計される。近傍蓋部が二つの場合には、平行な胴体部分(蓋部を開いた状態に保つことができる部分)の長さが、二つの蓋部を開いた状態に保てる長さに設計される。上記以外の点は、実施形態1から3のいずれか一に記載の蓋部と同様なので説明を省略する。
図29は、本実施形態のビーム加工装置(一部)の一例を示す平面図である。ビーム加工装置は、蓋部2901、2902、2903と、そり部2904と、を有している。また蓋部2901は、コロ手段2905を有している。蓋部2902は、コロ手段2906を有している。蓋部2903は、コロ手段2907を有している。ビーム発射部2911の移動に連動して、そり部が横方向に移動する。そり部2903は、コロ手段2905、2906の側面の平坦な部分と当接し、コロ手段2907とは当接していない。加工塵2908は、開いている蓋部2901、2902を介して吸引管部に吸引される。図29においては、蓋部2901、2902は開いており、蓋部2903は閉まっている。しかしながら、本実施形態のそり部は、蓋部から蓋部に移動して蓋部を開閉できる構成であれば、図29の構成に限定されるものではない。
図30は、ビーム加工装置(一部)の一例を示す平面図であり、寸法の一例を示す図である。ビーム加工装置は、蓋部3001、3002、3003と、そり部3004と、を有している。蓋部の幅は、一例として、410mmであり、蓋部3001と蓋部3002、蓋部3002と蓋部3003との間隔はともに1000mmである。そり部の全長は、一例として、2630mmであり、平坦な胴体部分の幅は、150mmである。
<処理の流れ>
本実施形態の処理の流れは、実施形態1から3のいずれか一と同様なので説明を省略する。
<実施形態4の効果の簡単な説明>
本実施形態によれば、近傍蓋部が、複数ある蓋部のうち一つ又は二つである。したがって、近傍蓋部が一つの場合には、蓋が一度に一つしか開かないため吸引力は最大となる。近傍蓋部が二つの場合には、蓋が一度に二つ開くので、吸引力の低下が問題にならない場合、あるいは吸引力が低下しないように制御できる場合には、加工塵の吸引範囲が広がるため、効率よく加工塵を吸引できる。
<<実施形態5>>
以下に実施形態5について説明する。
<実施形態5の概念>
以下に、本実施形態の概念について説明する。本実施形態は、加工対象を載置する載置台を有し、蓋部が、載置台の周辺を取り囲むように配置されている実施形態1から4のいずれか一に記載のビーム加工装置に関する。蓋部が、載置台の周辺を取り囲むように配置されることにより、ビーム発射部からの距離、すなわち加工塵からの距離が最も近い蓋部を開くことが可能となるため、効率よく加工塵を吸引できる。
<構成要件の明示>
以下に、本実施形態の構成要件を明示する。
図31は、本実施形態のビーム加工装置3100の一例を示す平面図である。ビーム加工装置は、ビーム発射部3101と、吸引管部3102、3111、3118、3123と、蓋部3103、3104、3105、3106、3107、3112、3113、3114、3115、3116、3119、3120、3121、3124、3125、3126と、そり部3108、3117、3122、3127と、からなる。また、ビーム加工装置の上には加工対象物3109が載置される。加工対象物上の矩形はビーム発射部の移動跡3110を示す。ビーム発射部の移動跡は、一例として、(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)のように移動する。なお、図31は、近傍蓋部が一つの場合を示している。
<構成要件の説明>
以下に、構成要件の説明をする。
(ビーム発射部)、(吸引管部)、(そり部)
「ビーム発射部」は、実施形態1から4のいずれか一と同様なので説明を省略する。「吸引管部」、「そり部」は、載置台の周辺を取り囲むように配置されていること以外は実施形態1から4のいずれか一と同様なので説明を省略する。なお、そり部は、載置台の周辺を取り囲むように配置されている構成に限定されず、その中の一部分のみの構成であってもよい。
(蓋部)
「蓋部」は、載置台の周辺を取り囲むように配置される。ここで「載置台」とは、加工対象を載置する台のことをいう。
以下、図31を用いて、本実施形態を説明する。以下の説明においては、アクティブの状態にあるそり部のみが近傍蓋部を開閉することができる。ここで「アクティブ」であるとは、そり部が移動線路上で浮いている状態から移動線路上に下りてくることをいう。「浮いている状態」を実現する方法としては、一例として、バネの力を利用する方法、磁石の力を利用する方法、上方からそり部を吊り上げる方法などが挙げられる。
図31において、ビーム発射部が、(1)を移動(図31の右から左)する時には、そり部3108がアクティブの状態になり(他のそり部は浮いたまま)、ビーム発射部に最も近い蓋部3103、3104が開閉する(ビーム発射部の移動にしたがって蓋部3103がまず開き、蓋部3104の方がビーム発射部に近くなると、蓋部3104が開き、蓋部3103は閉じる。以下同様)。ビーム発射部が、(2)を移動(図31の上から下)する時には、そり部3108がアクティブの状態になり(他のそり部は浮いたまま)、ビーム発射部に最も近い蓋部3104が開閉する。ビーム発射部が、(3)を移動(図31の右から左)する時には、そり部3108がアクティブの状態になり(他のそり部は浮いたまま)、ビーム発射部に最も近い蓋部3105、3106が開閉する。ビーム発射部が、(4)を移動(図31の上から下)する時には、そり部3117、3127がアクティブの状態になり(他のそり部は浮いたまま)、ビーム発射部に最も近い蓋部3115、3116、3125、3126が開閉する。ビーム発射部が、(5)を移動(図31の左から右)する時には、そり部3117がアクティブの状態になり(他のそり部は浮いたまま)、ビーム発射部に最も近い蓋部3112、3113、3114、3115が開閉する。ビーム発射部が、(6)を移動(図31の下から上)する時には、そり部3122がアクティブの状態になり(他のそり部は浮いたまま)、ビーム発射部に最も近い蓋部3119、3120、3121が開閉する。以上のように蓋部の蓋の開閉を制御することにより、効率よく加工塵を吸引することが可能となる。
蓋部は、載置台の周辺を取り囲むように配置されている以外の点は、実施形態1から4のいずれか一に記載の蓋部と同様なので説明を省略する。
(実施例)
本実施形態のビーム加工装置は、以下の図に示すように構成することが可能である。
図32は、本実施形態の実施例の概念の一例を示す平面図である。ビーム加工装置3200のビーム発射部3215が図32に示す位置にあるものとする。そり部3201と、そり部3203はアーム3214によって連結されており、図32の横方向に同時に移動可能である。また、そり部3202と、そり部3204はアーム3213によって連結されており、図32の縦方向に同時に移動可能である。ビーム発射部が図32の位置にあるとき、蓋部3205、3206、3207、3208が開いており、他の蓋部は閉じた状態にある。このとき加工塵3209、3210、3211、3212(図32の点線)は、それぞれ蓋部3205、3206、3207、3208を介して吸引管部に吸引されて廃棄される。この状態からビーム発射部が、図32の横方向に移動すると、アーム3214で連結されたそり部3201とそり部3203とが同時に横方向に移動し、ビーム発射部の位置に対応した蓋部が開き、加工塵が吸引される。また、ビーム発射部が、図32の縦方向に移動すると、アーム3213で連結されたそり部3202とそり部3204とが同時に縦方向に移動し、ビーム発射部の位置に対応した蓋部が開き、加工塵が吸引される。
<処理の流れ>
本実施形態の処理の流れは、実施形態1から4のいずれか一と同様なので説明を省略する。
<実施形態5の効果の簡単な説明>
本実施形態によれば、蓋部は、載置台の周辺を取り囲むように配置されているため、加工塵に最も近い蓋部を開くことができる。したがって、効率よく加工塵を吸引できる。
本件考案は、ビーム加工によって生じる加工塵を集塵するための開口用の蓋が機械的に開閉するビーム加工装置に利用可能である。
0101 ビーム発射部
0102 吸引管部
0103 蓋部
0104 蓋部
0105 蓋部
0106 そり部
0107 加工塵
0108 加工対象物

Claims (7)

  1. 移動しながら加工対象に対して加工のためのビームを発射可能なビーム発射部と、
    前記ビームによって、加工対象から発生する加工塵を吸引するための吸引管部と、
    前記加工塵を吸引管部に吸引可能なように吸引管部に複数配置されている蓋部と、
    前記ビーム発射部に機械的に連動して移動し、移動することで蓋部に接触し、ビーム発
    射部近傍の蓋部である近傍蓋部を開くためのそり部と、
    を有するビーム加工装置。
  2. 前記そり部は、前記蓋部のなかで、近傍蓋部に接触してこれを開くための近傍蓋部接触
    手段を有し、
    前記近傍蓋部接触手段は、前記そり部の近傍蓋部方向への接近移動にともなって徐々に
    近傍蓋部との接触が変化して蓋の開度が大きくなるような形状である接近流線型部分を有
    する請求項1に記載のビーム加工装置。
  3. 前記近傍蓋部接触手段は、前記そり部の近傍蓋部からの退避移動にともなって徐々に近
    傍蓋部との接触が変化して蓋の開度が小さくなるような形状である退避流線型部分を有す
    る請求項2に記載のビーム加工装置。
  4. 前記近傍蓋部は、前記複数ある蓋部のうち一つ又は二つである請求項1から3のいずれ
    か一に記載のビーム加工装置。
  5. 前記加工対象を載置する載置台を有し、
    前記蓋部は、前記載置台の周辺を取り囲むように配置されている請求項1から4のいず
    れか一に記載のビーム加工装置。
  6. 前記ビームは、プラズマビーム又は、レーザビームである請求項1から5のいずれか一
    に記載のビーム加工装置。
  7. 前記加工塵は、前記加工対象をビームにより切断することにより、載置している加工対
    象の、ビーム当接面と反対側のビーム透過面に発生し、
    前記蓋部は、前記載置台上に載置されている加工対象のビーム透過面側に配置されてい
    る請求項1から6のいずれか一に記載のビーム加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013248696A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Zhong-Ren Chen 直吸式負圧金属削り集塵台

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