JP3153468B2 - コンクリート構造物の構築方法 - Google Patents

コンクリート構造物の構築方法

Info

Publication number
JP3153468B2
JP3153468B2 JP12157096A JP12157096A JP3153468B2 JP 3153468 B2 JP3153468 B2 JP 3153468B2 JP 12157096 A JP12157096 A JP 12157096A JP 12157096 A JP12157096 A JP 12157096A JP 3153468 B2 JP3153468 B2 JP 3153468B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
reinforcing bar
shear
nut
reinforcing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12157096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09302690A (ja
Inventor
正道 安永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP12157096A priority Critical patent/JP3153468B2/ja
Publication of JPH09302690A publication Critical patent/JPH09302690A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3153468B2 publication Critical patent/JP3153468B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下タンクの底版
等のコンクリート構造物の構築方法およびコンクリート
構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】LNG等を貯蔵する地下タンク等の大型
地下構造物は、地下50mから60m程度の深さに直径
70m程度の規模で構築される。地下タンクの底版は支
保工なしで、直径70mあり、大きな水圧が作用するの
で、厚さ10m程度の大型鉄筋コンクリート製スラブと
なっている。
【0003】図4は、このような底版101の概略構成
図である。図4において、103は下側鉄筋、105は
中段鉄筋、107は上側鉄筋、109はせん断補強鉄
筋、111は1回目コンクリート、113は2回目コン
クリート、115は1回目コンクリート111と2回目
コンクリート113との境界(継目)である。
【0004】底版101には下側からの大きな水圧に抵
抗できるように鉄筋が配置されるので、上側鉄筋107
は51mmの太径鉄筋が6段から7段配置される。この上
側鉄筋107の重量が大きいので、この場合には高さ1
0mの底版は1回目コンクリート111を7m打設し、
図6、7に示すように1回目コンクリートの上面に鉄筋
の受け架台119、121を設け、この受け架台11
9、121上に上側鉄筋を配置し、2回目コンクリート
113を打設する。
【0005】図5は、1回目コンクリート111を打設
する際の説明図である。117は作業通路兼鉄筋受け架
台である。作業通路兼鉄筋受け架台117は高さが約2
m毎に作業通路が設けられる。中段鉄筋105は1回目
コンクリート111の上部のひび割れ防止のために配置
される。
【0006】すなわち、下側鉄筋103、せん断補強鉄
筋109を配置した後、作業通路兼鉄筋受け架台117
を設置し、この作業通路兼鉄筋受け架台117を支えと
して中段鉄筋105を配置する。そして、作業通路兼鉄
筋受け架台117内を作業員等が通行し、1回目コンク
リート111を打設する。
【0007】図6は、上側鉄筋107を配置する場合の
説明図であり、図7は、図6のB方向からの矢視図であ
る。1回目コンクリート111の打設が完了した後、1
回目コンクリート111の上面に形鋼の受け架台11
9、121を設け、受け架台121上に6段から7段の
上側鉄筋107を配置し、2回目コンクリート113を
打設する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、せん断補強鉄筋109と受け架台117、1
19が林立していたため、作業性が非常に悪いという問
題があった。また、受け架台117、119としてかな
りの量の鋼材を使用していたのでコストアップを招いて
いた。
【0009】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、作業性が良好で、
コストダウンを図ることのできるコンクリート構造物の
構築方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために本発明は、コンクリートを2回に分けて打設し
て、スラブ状のコンクリート構造物を構築するコンクリ
ート構造物の構築方法であって、1回目のコンクリート
を打設する部分では、下側鉄筋を配置し、所定間隔で複
数のせん断補強鉄筋を配置し、前記せん断補強鉄筋の所
定の位置にナットを設け、前記ナットにL形鋼を取り付
け、前記L形鋼の間に作業用通路を配置し、上部に中段
鉄筋を配置し、1回目のコンクリートを打設することを
特徴とするコンクリート構造物の構築方法であり、第2
の発明は、コンクリートを2回に分けて打設して、スラ
ブ状のコンクリート構造物を構築するコンクリート構造
物の構築方法であって、下側鉄筋を配置し、所定間隔で
複数のせん断補強鉄筋を配置し、1回目のコンクリート
を打設し、2回目のコンクリートを打設する部分では、
前記1回目のコンクリートの上部に突出した複数の前記
せん断補強鉄筋の所定の位置にナットを設け、前記ナッ
ト間に鉄筋受け金物を複数のせん断補強鉄筋で支持され
るように設け、前記鉄筋受け金物上に上側鉄筋を配置
し、2回目のコンクリートを打設することを特徴とする
コンクリート構造物の構築方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。本実施の形態においても図
4に示すような底版を構築する。図1は、このような底
版1の1回目コンクリート15を打設する際の説明図で
ある。本実施の形態では、せん断補強鉄筋5を利用し
て、1回目コンクリート15部に配置される鉄筋受けお
よび作業通路用架台および2回目コンクリート31部の
鉄筋の受け架台を組み立てるものである。
【0012】図1において、3は下側鉄筋、5はせん断
補強鉄筋、7はナット、9はL形鋼、11は中段鉄筋
で、せん断補強鉄筋5はネジ鉄筋であり、1mから2m
間隔で配置される。
【0013】下側鉄筋3を配置し、1mから2m間隔で
せん断補強鉄筋5を配置する。せん断補強鉄筋5はネジ
鉄筋であるので、任意の位置にナット7をねじ込める。
このナット7にL形鋼9を溶接等で取り付ける。そし
て、L形鋼9の間に作業通路13を配置し、上部ではL
形鋼9上に中段鉄筋11を配置する。そして、1回目コ
ンクリート15を打設する。17は1回目コンクリート
と2回目コンクリートの境界(継目)を示し、図1の場
合では、境界17は1回目コンクリート15の上面とな
っている。
【0014】図2は、上側鉄筋29を配置する際の説明
図であり、図3は、図2のA方向からの矢視図である。
1回目コンクリート15の打設が完了した場合、1回目
コンクリート15の境界(上面)17からはせん断補強
鉄筋5が突出している。このせん断補強鉄筋5にナット
21をねじ込ませ、ナット間に補強鋼材23、25を取
り付け、更に上部のナット21にL形の鉄筋受け金物2
7を取り付ける。そして、鉄筋受け金物27上に6段か
ら7段の上側鉄筋29を配置する。さらに、2回目コン
クリート31を打設して底版1を構築する。
【0015】このように、本実施の形態では、せん断補
強鉄筋5を作業通路の支柱、中段鉄筋11および上側鉄
筋29の受け架台として利用するので、従来のように別
途作業通路兼鉄筋受け架台117や受け架台119を設
ける必要がない。すなわち、従来はせん断補強鉄筋と受
け架台が林立していたので作業性が悪かったが、本実施
の形態ではせん断補強鉄筋5を受け架台として兼用する
ことにより、従来の受け架台117、119が不要とな
り、作業性も良好となる。また、受け架台117、11
9用の仮設鋼材の量を低減でき、コストダウンを図るこ
とができる。
【0016】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、作業性が良好で、コストダウンを図ることのでき
るコンクリート構造物の構築方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 1回目コンクリート15を打設する際の説明
【図2】 上側鉄筋29を設置する際の説明図
【図3】 図2のA方向からの矢視図
【図4】 底版101の概略構成を示す図
【図5】 1回目コンクリート111を打設する際の説
明図
【図6】 上側鉄筋107を設置する際の説明図
【図7】 図6のB方向からの矢視図
【符号の説明】
1………底版 3………下側鉄筋 5………せん断補強鉄筋 7………ナット 11………中段鉄筋 15………1回目コンクリート 21………ナット 27………鉄筋受け金物 29………上側鉄筋 31………2回目コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 29/045 - 29/055 E04G 21/12 E04C 5/00 - 5/20 E02D 27/38 E04H 7/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートを2回に分けて打設して、
    スラブ状のコンクリート構造物を構築するコンクリート
    構造物の構築方法であって、 1回目のコンクリートを打設する部分では、下側鉄筋を
    配置し、所定間隔で複数のせん断補強鉄筋を配置し、 前記せん断補強鉄筋の所定の位置にナットを設け、前記
    ナットにL形鋼を取り付け、前記L形鋼の間に作業用通
    路を配置し、上部に中段鉄筋を配置し、 1回目のコンクリートを打設することを特徴とするコン
    クリート構造物の構築方法。
  2. 【請求項2】 コンクリートを2回に分けて打設して、
    スラブ状のコンクリート構造物を構築するコンクリート
    構造物の構築方法であって、 下側鉄筋を配置し、所定間隔で複数のせん断補強鉄筋を
    配置し、1回目のコンクリートを打設し、 2回目のコンクリートを打設する部分では、前記1回目
    のコンクリートの上部に突出した複数の前記せん断補強
    鉄筋の所定の位置にナットを設け、前記ナット間に鉄筋
    受け金物を複数のせん断補強鉄筋で支持されるように設
    け、前記鉄筋受け金物上に上側鉄筋を配置し、 2回目のコンクリートを打設することを特徴とするコン
    クリート構造物の構築方法。
  3. 【請求項3】 前記2回目のコンクリートを打設する部
    分では、前記複数のせん断補強鉄筋の間に、補強材が設
    けられることを特徴とする請求項2記載のコンクリート
    構造物の構築方法。
JP12157096A 1996-05-16 1996-05-16 コンクリート構造物の構築方法 Expired - Fee Related JP3153468B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12157096A JP3153468B2 (ja) 1996-05-16 1996-05-16 コンクリート構造物の構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12157096A JP3153468B2 (ja) 1996-05-16 1996-05-16 コンクリート構造物の構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09302690A JPH09302690A (ja) 1997-11-25
JP3153468B2 true JP3153468B2 (ja) 2001-04-09

Family

ID=14814512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12157096A Expired - Fee Related JP3153468B2 (ja) 1996-05-16 1996-05-16 コンクリート構造物の構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3153468B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102421893B1 (ko) * 2015-10-27 2022-07-18 엘지전자 주식회사 에너지 저장 시스템
KR102463396B1 (ko) 2015-10-23 2022-11-04 엘지전자 주식회사 에너지 저장 시스템

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4524755B2 (ja) * 2005-09-01 2010-08-18 清水建設株式会社 地下タンクの側壁施工方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102463396B1 (ko) 2015-10-23 2022-11-04 엘지전자 주식회사 에너지 저장 시스템
KR102421893B1 (ko) * 2015-10-27 2022-07-18 엘지전자 주식회사 에너지 저장 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09302690A (ja) 1997-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5588272A (en) Reinforced monolithic concrete wall structure for spanning spaced-apart footings and the like
WO2002066757A9 (en) A load bearing building panel
US3842558A (en) Wall attachment system
JP2769936B2 (ja) 地下躯体工事における梁、スラブの構築工法
WO1995012034A1 (en) A method of constructing a roofed structure
JP3153468B2 (ja) コンクリート構造物の構築方法
JPH08189042A (ja) H形鋼連続基礎梁の建築部材取合構造
JP2736912B2 (ja) 壁体防護工法
JP2885023B2 (ja) スラブ下にサポートを必要としない鉄筋コンクリートスラブの工法及びむくり発生仮設ビーム
JP2002097716A (ja) 束柱スラブ支持構造
JPH0881918A (ja) 橋脚およびその施工方法
JPS6030819B2 (ja) 建物の下部構造
JPH06346471A (ja) 大型プレキャスト板を用いた鉄筋コンクリート擁壁の施工法
JPH06299718A (ja) 原子力発電所施設における壁・床架構の施工法及び施工用壁版
JP3229231B2 (ja) 建物の耐震補強構造
JPH06341186A (ja) 支保工を使用しないフラットスラブ構法
JP2811211B2 (ja) フラットスラブ構法
JP3249076B2 (ja) 建物の床及び基礎の構造
JPH0416574B2 (ja)
JP2536250Y2 (ja) 鋼製基礎梁
JP3312945B2 (ja) コンクリート構造体の構築方法
JPH05125740A (ja) 外構擁壁の施工法
JPS6245858A (ja) 階段の構築方法
JP3044143B2 (ja) バルコニーの構築方法
JPS5833662A (ja) スラブ構造体の構築工法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees