JP3153081U - 縦型撹拌装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】未撹拌部分が少なくなり、機械製作時の部品点数が削減でき、機械の製作工程の簡略化が可能な撹拌装置を提供する。【解決手段】1対の翼が、シャフトの軸心方向に対し傾斜した傾斜軸に沿って山脈状に上下に延び、かつ山脈状に延びる翼の水平面に沿って截断面形状が、山脈状に延びる翼の下端から上端までの範囲に亘って同一の台形であり、該シャフトが縦方向に2本並んで配設され、処理物が噛み合うように、離間して配設され、当該2本のシャフトのそれぞれに設けられた1対の翼が互いに干渉することなく、一方のシャフトに設けられた1対の翼の間に、他方の軸に設けられた1対の翼のうちの一つが嵌りこんでなる1対のシャフトを備える。【選択図】図1

Description

本考案は、縦型撹拌装置に関する。
従来、横型撹拌装置として、図10(撹拌槽を上面から見た図)に示されるように、撹拌羽根40が設けられたシャフト30が撹拌槽20を貫通して水平に2本設けられ、軸受Bを介して回転可能に支持されており、水平に支持されたシャフト30に設けられた撹拌羽根40が噛み合うことにより、処理物を撹拌する。シャフト30が挿通される撹拌槽20の開口部は、シャフト30が挿通された後、処理物が外側に漏れ出さないように、撹拌槽20の外側からグランドパッキン等のシール部分Sによりシールされる。
また、縦型の撹拌装置として、化粧品、医薬品、食品、化学品等の粘着性のある液体および粉体をバッチ単位で撹拌する装置は1つまたは2つのモータで撹拌羽根を自転させながら公転させるプラネタリ方式(遊星運動)が用いられる場合が多い。
しかしながら、図10に示される横型の撹拌装置では、シール部分Sが撹拌槽20と接しており、かつ外側からシール部分Sを押さえ込んでいるため、シャフト30の回転により、シール部分Sが摩耗し、シール部分Sの破片が撹拌槽20の内側に入り込んでしまい、処理物内に異物が混入してしまうという問題があった。この異物混入の問題は、化粧品等、衛生面が重視される処理物を撹拌する場合に、特に問題となる。
また、従来の撹拌装置において、粘性の高い液体やママコが存在する状態のものを撹拌する場合、その構造上、製品が逃げるスペースがあるので、撹拌効率が悪く、ママコが残り、場合によっては製品が不均一のため、不良品となる場合もある。
また、遊星運動を発生させるためには太陽歯車、遊星歯車、遊星キャリア、外輪歯車等の複雑な機構を組み込む必要があり、部品のコストに加えて組み立てに要する時間もかかってしまう。
そこで、本考案は、従来にはない、縦型の撹拌装置を提供し、粘性の高い製品やママコが存在する状態のものを撹拌する装置において、自転、公転を行なう撹拌方式のかわりに2軸が独立する自転方式により、撹拌翼がかからなかった未撹拌部分が少なくなり、機械製作時の部品点数が削減でき、機械の製作工程の簡略化が可能な撹拌装置の提供を目的とする。
本考案の縦型撹拌装置は、上下に延びる円柱状のシャフトの下部に設けられた1対の翼であって、
前記1対の翼の一方が、前記シャフトの軸心方向に対し傾斜した
傾斜軸に沿って山脈状に上下に延び、かつ該山脈状に延びる翼の水平面に沿って截断面形状が、当該山脈状に延びる翼の下端から上端までの範囲に亘って同一の台形であり、
前記1対の翼の他方が、前記シャフトの軸心方向に対し傾斜した
前記1対の翼の一方の傾斜軸と逆方向に沿って山脈状に上下に延び、かつ該山脈状に延びる翼の水平面に沿って截断面形状が、当該山脈状に延びる翼の下端から上端までの範囲に亘って同一の台形であり、
前記一方の翼の下端の台形と上端の台形との水平面上でのなす角が60度であり、かつ他方の翼の下端の台形と上端の台形との水平面上でのなす角が60度であり、
該シャフトが縦方向に2本並んで配設され、処理物が噛み合うように、離間して配設され、当該2本のシャフトのそれぞれに設けられた1対の翼が互いに干渉することなく、一方のシャフトに設けられた1対の翼の間に、他方の軸に設けられた1対の翼のうちの一つが嵌りこんでなる1対のシャフトを備えることを特徴とする。
また、前記シャフトの上方が、動力部分に連結され、前記シャフトの下端が自由端であることが好ましい。
また、前記撹拌装置に処理物が投入される撹拌槽の槽内が、2つの円を部分的に重ねた略分銅形状を呈した断面形状を有し、前記一対の翼のそれぞれの翼の上端から、前記それぞれのシャフトのまわりに延設されてなる螺旋状の羽根が互いに噛み合うように形成され、該螺旋状の羽根の外径が、前記略分銅形状を呈した断面形状を形成する円の外径と実質的に同一であることが好ましい。
また、前記シャフトおよび翼が中空であり、前記シャフトおよび翼内に、加熱または冷却をするジャケットが設けられてなることが好ましい。
請求項1に記載された考案によれば、1対の翼が、前記シャフトの軸心方向に対し傾斜した傾斜軸に沿って山脈状に上下に延び、かつ該山脈状に延びる翼の水平面に沿って截断面形状が、当該山脈状に延びる翼の下端から上端までの範囲に亘って同一の台形であり、シャフトが縦方向に2本並んで配設され、処理物が噛み合うように、離間して配設され、当該2本のシャフトのそれぞれに設けられた1対の翼が互いに干渉することなく、一方のシャフトに設けられた1対の翼の間に、他方の軸に設けられた1対の翼のうちの一つが嵌りこんでなる1対のシャフトを備えるという構成により、従来にはない縦型の撹拌装置を提供することができる。また、遊星運動用のギア部品が不要になるので機械製作時の部品点数が削減でき、機械の製作工程の簡略化が可能となる。また、駆動軸、従動軸が1本軸であり、従来の遊星運動の撹拌機と比較し、数倍強度が高く、粘度の高い原料を練るのに適している。
また、請求項2に記載された考案によれば、前記シャフトの上方が、動力部分に連結され、前記シャフトの下端が自由端であるという構成により、撹拌槽の底部にパッキン等のシール部分を設ける必要がないので、従来の横型撹拌機のように、処理物内にシール部分の破片などの異物が混入することがない。
また、請求項3に記載された考案によれば、処理物が投入される撹拌槽の槽内が、2つの円を部分的に重ねた略分銅形状を呈した断面形状を有するという構成により、撹拌槽内の処理物が、シャフトの周方向に逃げることがなく、未撹拌部分がほとんど無くなる。また、一対の翼のそれぞれの翼の上端から、前記それぞれのシャフトのまわりに延設されてなる螺旋状の羽根が互いに噛み合うように形成され、該螺旋状の羽根の外径が、前記略分銅形状を呈した断面形状を形成する円の外径と実質的に同一であるという構成により、処理物が上方向に逃げることを防ぐことができるので、未撹拌部分が無くなり、請求項3の構成により、撹拌翼がかからない未撹拌部分がほとんど無くなり、ママコが無くなることにより不良品が出ず、容易に均一な製品を提供することができる。
また、請求項4に記載された考案によれば、シャフトおよび翼が中空であり、前記シャフトおよび翼内に、加熱または冷却をするジャケットが設けられるという構成により、加熱、冷却のために他の部材を設けずに、加熱、冷却をすることができる。
本考案の撹拌装置を示す図である。 本考案の撹拌装置に用いられる撹拌軸を説明するための図である。 本考案の撹拌装置に用いられる撹拌軸の斜視図である。 本考案の撹拌装置の水平断面図である。 本考案の撹拌装置に用いられる撹拌翼を説明するための図である。 本考案の撹拌装置に用いられる撹拌翼に取り付けられるキャップを示す図である。 本考案の撹拌装置に用いられるジャケットを説明するための図である。 本考案の撹拌装置に用いられる撹拌槽の水平断面図である。 本考案の撹拌装置に用いられる撹拌翼の上部に取り付けられる螺旋状の羽根を説明するための図である。 従来の横型撹拌装置を示す図である。
以下、添付図面を参照しつつ本考案の撹拌装置について、詳細に説明する。
図1は本考案の撹拌装置を示す図、図2は本考案の撹拌装置に用いられる撹拌軸を説明するための図、図3は本考案の撹拌装置に用いられる撹拌軸の斜視図、図4は本考案の撹拌装置の水平断面図、図5は本考案の撹拌装置に用いられる撹拌翼を説明するための図、図6は本考案の撹拌装置に用いられる撹拌翼に取り付けられるキャップを示す図、図7は本考案の撹拌装置に用いられるジャケットを説明するための図、図8は本考案の撹拌装置に用いられる撹拌槽の水平断面図、図9は本考案の撹拌装置に用いられる撹拌翼の上部に取り付けられる螺旋状の羽根を説明するための図である。
図1に示されるように、本考案の撹拌装置1は、撹拌槽2a内を上下に延びる円柱状のシャフト3a、3bの下部に、1対の翼4a、4b、4c、4dが設けられている。撹拌槽2aには、撹拌対象である粉体、液体が投入される投入口Iが設けられている。シャフト3aおよび3bは、撹拌槽2a内に垂直かつ互いに平行に設けられている。シャフト3aおよび3bは、モータ等の駆動力発生手段Mで発生した回転トルクにより回転し、歯車Gにより一方のシャフト3bから他方のシャフト3aに回転力を伝達し、互いに逆回転し、2本のシャフト3a、3bのそれぞれに設けられた1対の翼4a、4b、4c、4dが互いに干渉することなく、一方のシャフト3aに設けられた1対の翼4a、4bの間に、他方のシャフト3bに設けられた1対の翼4c、4dのうちの一つが嵌りこむことにより、撹拌槽2a内の撹拌対象を撹拌、混練する。撹拌槽2aの上部2bには、軸受Bが設けられ、シャフト3a、3bをスムーズに回転させる。
つぎに本考案の撹拌翼4a、4b、4c、4dについて説明する。図2〜4に示されるように、1対の翼の一方4a、4cが、垂直方向に延びるシャフト3a、3bの軸心(X、Y)方向に対し傾斜した方向に山脈状に上下に延びている。また、同様に1対の翼の他方4b、4dも、シャフト3a、3bの中心X、Yに対し、傾斜した方向に山脈状に上下に延びており、一対の翼の一方4a、4cと翼の他方4b、4dは同一方向に傾斜している。なお、図1〜3では、シャフト3aとシャフト3bの翼は逆方向に傾斜している。換言すると、図1〜3では、一方のシャフト3a側の下側の翼4aは、シャフト3aを中心に同一ピッチで翼の下端から上端にかけて反時計回りに螺旋状に設けられており、上側の翼4bは、シャフト3aを中心に同一ピッチで翼の下端から上端にかけて時計回りに螺旋状に設けられている。逆に他方のシャフト3b側の下側の翼4cは、シャフト3bを中心に同一ピッチで翼の下端から上端にかけて時計回りに螺旋状に設けられ、上側の翼4dは、シャフト3bを中心に同一ピッチで翼の下端から上端にかけて反時計回りに螺旋状に設けられている。
また、山脈状に延びる翼4の水平面に沿った截断面形状は、図4(a)に示されるように山脈状に延びる翼の下端から上端までの範囲に亘って同一の台形であり、どの水平断面で截断した場合でも、翼4は同一の台形(下底の部分は、円弧状)を呈している。すなわち、図2(a)〜(d)、図3(a)および(b)に示されるように、水平面に沿った截断面が同一の台形である翼4a、4b、4c、4dが円筒状のシャフト3a、3bに螺旋状に巻きついた形状となっている。図2(b)および(d)は、シャフト3a、3bを下方から見た図であり、翼4a、4b、4c、4dは截断面が同一形状の台形であり、翼4a、4b、4c、4dは全て下端から上端にかけて同一の角度でシャフト3a、3bの側面に巻きついている。図4(b)における当該角度θは、一方の翼4a、4cの下端の台形と上端の台形との水平面上でのなす角が60度であり、他方の翼の下端の台形と上端の台形との水平面上でのなす角も60度である。また、図4(a)に示される台形の上底と下底との比率は、特に限定されることはない。
また、本実施の形態では、図1〜3に示されるように、シャフトの一方3bにおける1対の翼の一方4cがシャフト3bの側面下端に設けられ、1対の翼の他方4dは、前記翼の一方4cより垂直方向の長さが短く形成されている。また、シャフトの他方3aにおける1対の翼の一方4aがシャフト3aの側面下端に設けられ、1対の翼の他方4bが、前記翼の一方4aより垂直方向の長さが長く形成されている。図1中、左右のシャフト3a、3bにおける垂直方向に長い翼4b、4cが左右のシャフト3a、3bで一方のシャフト3aでは上方に、他方のシャフト3bでは下方側に設けられている。
垂直方向に長い翼4b、4cと短い翼4a、4dとの比は、1.2〜1.4:1とすることが好ましい。また、同じシャフト3に設けられた長い翼4b、4cと短い翼4a、4dは、シャフト3を介して反対側に設けられており、シャフト3b(3a)の下端から上方に進むにつれ、長い翼のみの領域(短い翼のみの領域)、長い翼と短い翼の両方が設けられた領域、短い翼のみの領域(長い翼のみの領域)がある。長い翼4b、4cと短い翼4a、4dの両方が設けられた領域の長い翼4b、4cと短い翼4a、4dとの重なり代は、長い翼を基準にし、長い翼を1とすると、重なり代:長い翼を0.2〜0.3:1、短い翼を基準とし、短い翼を1とすると、重なり代:短い翼を0.4〜0.5:1とすることが好ましいが、特に限定されるものではない。
また、それぞれのシャフト3a、3bの上方側の翼には、図5に示されるように翼4の上端に、上方に向かって断面積が小さくなる略四角錐状かつテーパー状のキャップ5を設けることが好ましい。当該キャップ5を設けることにより、投入口Iから投入された材料が翼の上端部に堆積されることがなく、残原料を減少させることができる。キャップ5は、たとえば溶接等の公知の固着手段により固着することができる。
また、シャフト3は、垂直な一本軸であり、接合部がないため、従来の自転公転式の撹拌機とは異なり、図6および図7に示されるようにシャフト3を中空の円筒状とし、翼4の部分も中空にしてシャフト3と連通させることにより、翼4内に加熱、冷却のためのジャケット6を設けることができる。図7に示すように、シャフト3から、翼4にかけて温水や冷却水を循環させて撹拌される処理物を加熱、冷却しながら撹拌をすることができる。なお、撹拌槽2aにジャケットを設け、加熱、冷却をすることも可能である。
撹拌槽2aは、図1に示されるように縦長の有底筒状体であり、また図8に示されるように、撹拌槽2a内側面の断面は、シャフト3a、3bの軸心から翼4a、4b、4c、4dの先端部までよりもわずかに大きい半径の円が2つ部分的に重なった形状を呈している。このように撹拌槽2aの水平断面が2つの円を部分的に重ねた略分銅型をしていることにより、未撹拌部分が少なくなり、効率よく撹拌することができる。なお、本明細書において、略分銅型とは、撹拌槽2aの水平断面が2つの円を部分的に重ねた形状をいうものである。撹拌槽2aの断面形状が、略分銅型を呈していることにより、翼により撹拌しているときに、撹拌槽2a内の処理物が、シャフト3の周方向に逃げることがなく、未撹拌部分がほとんど無くなり、効率よく撹拌をすることができる。
また、図9に示されるように、シャフト3a、3bの上側の翼4b、4dのそれぞれの翼の上端から、それぞれのシャフト3a、3bのまわりに螺旋状の羽根7a、7bが互いに噛み合うように形成され、延設されている。螺旋状の羽根7a、7bの外径は、略分銅形状を呈した断面形状を形成するそれぞれの円の外径と実質的に同一または前記略分銅形状を呈した断面形状を形成する円の外径よりわずかに小さく、螺旋状の羽根7a、7bと撹拌槽との隙間が非常に狭い隙間となるように構成されている。螺旋状の羽根7a、7bと撹拌槽との隙間は、たとえば2〜3mm程度の隙間があけられるが、この数値に限定されることはなく、撹拌処理物に応じて隙間を調整することができる。当該螺旋状の羽根7a、7bにより、たとえば粘度の高い撹拌処理物が、翼4a、4b、4c、4dにより上方に押し上げられた場合であっても、上方に撹拌処理物が移動するのを防ぐことができ、撹拌翼4a、4b、4c、4dにより確実に撹拌をし続けることができるので、撹拌翼がかからない未撹拌部分がほとんど無くなり、ママコが無くなることにより不良品が出ず、容易に均一な製品を提供することができる。
上記構成の縦型の2軸撹拌装置1を用いることにより、駆動軸であるシャフト3aおよび従動軸であるシャフト3bは一本軸であるので、従来の自転公転式の撹拌装置と比較して数倍強度的に勝っている。このため、たとえば、太陽電池の製造工程で粉体原料を硬練りする場合等、より粘度の高い原料を練ることができる。また、軸強度が向上しており、翼4a、4b、4c、4dと撹拌槽2a内壁とのクリアランス、翼4a、4cと撹拌槽2a底面とのクリアランスを2mm程度まで小さくすることが可能である。翼4a、4b、4c、4dと撹拌槽2a内壁とのクリアランス、翼4a、4cと撹拌槽2a底面とのクリアランスを小さくすることができるので、硬練り工程中に粉体が微粉砕され易くなり、撹拌効率が向上し、撹拌対象を均一に混練することができる。また、自転公転式の撹拌装置と比較して部品点数を減らすことができる。
実施例1
図9に記載された本考案の縦型撹拌装置を用い、紙粘土12kg(約5.2L)を撹拌槽内に投入し、インクを約30g添加し、50r/minで撹拌し、インクが均一になるまで混練したところ、本考案の縦型撹拌装置では、10分間撹拌することにより色が均一になった。
比較例1
従来の撹拌羽根を自転させながら公転させるプラネタリ方式の撹拌機(みづほ工業株式会社製 VKD−1−30)を用い、紙粘土14kg(約6.0L)を撹拌槽内に投入し、実施例と同様インクを約30g添加し、30r/minで撹拌し、インクが均一になるまで混練したところ、従来型の撹拌機では20分間撹拌することにより色が均一になった。
以上より、実施例、比較例ともに紙粘土を混練することができたが、実施例1の方が均一になるまでの時間が少なく、従来型の撹拌機より早く均一に混練することができることがわかった。
実施例2
図9に記載された本考案の縦型撹拌装置を用いて、水2kg、PVA1kgを撹拌槽内に投入し、50r/minで20分間撹拌した。
本実施例2によれば、PVAのかたまりは無かった。さらに、インクを添加し、さらに5分間撹拌し、色の均一性を見たところ色ムラも存在しなかった。
比較例2
比較例1と同様の装置を用い、水3kg、PVA1.5kgを撹拌槽内に投入し、30r/minで20分間撹拌したところ、PVAのかたまりが多数存在した。さらに10分間撹拌を行なったが、変化はなかった。
以上より、本考案の撹拌機は、従来型の撹拌機より未撹拌部分が少なく、全体を均一に撹拌することができ、ママコが無くなり、均一な製品を提供することができることがわかった。
1 撹拌装置
2a 撹拌槽
2b 撹拌槽の上部
3、3a、3b シャフト
4、4a、4b、4c、4d 翼
5 キャップ
6 ジャケット
7a、7b 螺旋状の羽根

Claims (4)

  1. 上下に延びる円柱状のシャフトの下部に設けられた1対の翼であって、
    前記1対の翼の一方が、前記シャフトの軸心方向に対し傾斜した
    傾斜軸に沿って山脈状に上下に延び、かつ該山脈状に延びる翼の水平面に沿って截断面形状が、当該山脈状に延びる翼の下端から上端までの範囲に亘って同一の台形であり、
    前記1対の翼の他方が、前記シャフトの軸心方向に対し傾斜した
    前記1対の翼の一方の傾斜軸と逆方向に沿って山脈状に上下に延び、かつ該山脈状に延びる翼の水平面に沿って截断面形状が、当該山脈状に延びる翼の下端から上端までの範囲に亘って同一の台形であり、
    前記一方の翼の下端の台形と上端の台形との水平面上でのなす角が60度であり、かつ他方の翼の下端の台形と上端の台形との水平面上でのなす角が60度であり、
    該シャフトが縦方向に2本並んで配設され、処理物が噛み合うように、離間して配設され、当該2本のシャフトのそれぞれに設けられた1対の翼が互いに干渉することなく、一方のシャフトに設けられた1対の翼の間に、他方の軸に設けられた1対の翼のうちの一つが嵌りこんでなる1対のシャフトを備えた縦型撹拌装置。
  2. 前記シャフトの上方が、動力部分に連結され、前記シャフトの下端が自由端であることを特徴とする請求項1記載の縦型撹拌装置。
  3. 前記撹拌装置に処理物が投入される撹拌槽の槽内が、2つの円を部分的に重ねた略分銅形状を呈した断面形状を有し、前記一対の翼のそれぞれの翼の上端から、前記それぞれのシャフトのまわりに、螺旋状の羽根が互いに噛み合うように形成され、該螺旋状の羽根の外径が、前記略分銅形状を呈した断面形状を形成する円の外径と実質的に同一または前記略分銅形状を呈した断面形状を形成する円の外径よりわずかに小さいことを特徴とする請求項1または2記載の縦型撹拌装置。
  4. 前記シャフトおよび翼が中空であり、前記シャフトおよび翼内に、加熱または冷却をするジャケットが設けられてなる請求項1〜3のいずれかに記載の撹拌装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106955634A (zh) * 2017-05-29 2017-07-18 福州维金斯农业科技有限公司 一种蜂蜜加工用搅拌装置

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