JP3152024B2 - 内燃機関の始動時燃料噴射制御装置 - Google Patents

内燃機関の始動時燃料噴射制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の始動時燃料噴
射制御装置に関し、特に、始動時に噴射供給される燃料
総量のばらつきを抑制する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】始動時における燃料噴射制御装置として
は、従来、特開昭61−212640号公報に開示され
るようなものがある。このものは、機関温度に応じて始
動時の初期噴射量を演算する一方、スタータのオン時間
(クランキング時間)に応じて前記初期噴射量を一定の
特性で徐々に減衰させるように構成されている。
【0003】そして、上記の減衰補正により、クランキ
ング時間が長くなってもシリンダ内の混合気がオーバー
リッチ化することを抑制できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の始動時噴射制御では、始動開始からある一定時間
が経過すると一定の割合で噴射パルス幅を減少させる構
成となっているため、基本噴射量を決定する機関温度
(冷却水温度)のばらつきや、フリクションの変化,バ
ッテリ電圧の変化などによるクランキング回転数のばら
つきにより、クランキング中における噴射量の総量に大
きなばらつきが生じるという問題があった。
【0005】即ち、回転同期の噴射制御において、1回
当たりの噴射量が一定であると仮定すると、始動開始か
らある一定時間が経過した時点で噴射量を減衰させる構
成とすると、そのときのクランキング回転数が高い場合
には噴射回数が増えるため前記一定時間における噴射総
量は多くなるが、逆に、クランキング回転数が低いと噴
射回数が減少するため前記一定時間における噴射総量は
少なくなり、クランキング回転数によってクランキング
中の噴射総量が大きくばらつくことになる。そして、例
えば前記減衰特性を最低噴射量を確保できるように比較
的低回転側に適合させてあると、クランキング回転数が
高い場合には、噴射総量が過剰となって排気性状の悪化
(HC,COの増大)を招くことがあった。一方、高回
転側に適合させると、今度はクランキング回転が低い場
合に、必要燃料量を確保できずに始動不良を発生させる
惧れがあった。
【0006】更に、クランキング回転数がたとえ同じで
あったとしても、機関温度のばらつきによって1回の当
たりの噴射量(基本噴射量)が大きくばらつくから、機
関温度の違いによっても、クランキング中の噴射総量が
大きくばらつくことになる。本発明は上記問題点に鑑み
なされたものであり、クランキング中の噴射量の総量が
大きくばらつくことを回避できる始動時燃料噴射制御装
置を提供し、以て、始動時及び始動直後の排気性状を改
善することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1にかか
内燃機関の始動時燃料噴射制御装置は、図1に示すよ
うに構成される。図1において、機関温度検出手段,回
転数検出手段は、それぞれ機関温度,機関回転数を検出
する。
【0008】また、始動時基本噴射量演算手段は、少な
くとも前記機関温度検出手段で検出される機関温度に基
づいて機関始動時の基本噴射量を演算し、機関温度が低
いときほど基本噴射量を大きく設定する。更に、噴射量
減衰手段は、始動時基本噴射量演算手段で演算された基
本噴射量を所定タイミングで徐々に減衰補正して始動時
噴射量を求める。一方、減衰特性可変手段は、前記噴射
量減衰手段による減衰補正のタイミングを前記回転数検
出手段で検出される機関回転数が高いときほど早める
【0009】そして、始動時噴射制御手段は、前記噴射
量減衰手段で求められた始動時噴射量に基づいて、機関
の始動時に燃料噴射弁を駆動制御する。また、請求項2
にかかる内燃機関の始動時燃料噴射制御装置では、噴射
量減衰手段による減衰補正のタイミングを回転数検出手
段で検出される機関回転数が高いときほど早め、かつ、
機関温度検出手段で検出される機関温度が低いときほど
早める減衰特性可変手段を設ける構成とした。
【0010】
【作用】かかる構成の始動時燃料噴射制御装置による
と、始動時の基本噴射量を減衰補正するタイミングを、
機関回転数が高いときほど早めるか、又は、機関回転数
が高いときほど早め、かつ、機関温度検出手段で検出さ
れる機関温度が低いときほど早めるようにする。即ち、
機関回転数のばらつきによって噴射回数が変化し、ま
た、機関温度のばらつきによって1回当たりの噴射量が
変化するから、これらのパラメータに基づいて減衰補正
のタイミングを変更することで、クランキング中の噴射
総量のばらつきを抑制するようにした。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。一実施例
のシステム構成を示す図2において、内燃機関1には、
エアクリーナ2,吸気ダクト3,スロットルチャンバ
4,吸気マニホールド5を介して空気が吸入される。
【0012】前記吸気ダクト3には、機関の吸入空気流
量Qを検出するエアフローメータ6が介装されている。
前記スロットルチャンバ4には、吸入空気量を調整する
バタフライ式のスロットル弁7が介装されており、この
スロットル弁7には、その開度TVOを検出するポテン
ショメータ式のスロットルセンサ8が付設されている。
【0013】また、前記スロットル弁7をバイパスして
機関に供給される補助空気量を制御するために、開度制
御されるアイドル制御バルブ9、エアコン信号に応じて
オン・オフ的に開閉するファーストアイドルコントロー
ルバルブ(FICD)10、冷却水温度に感応して補助空
気量を調整するエアレギュレータ11が設けられている。
【0014】一方、前記吸気マニホールド5の各ブラン
チ部には、図示しないフューエルタンクから圧送されプ
レッシャレギュレータにより所定圧力に調整された燃料
を、間欠的に機関1に噴射供給するための電磁式の燃料
噴射弁12が設けられており、この燃料噴射弁12の開弁時
間を介して燃料噴射量、引いては、機関吸入混合気の空
燃比を制御できるようになっている。
【0015】また、各気筒の燃焼室に臨ませて点火栓13
が設けられており、この点火栓13には、点火時期制御信
号に応じてイグニッションコイル14で発生した高電圧が
ディストリビュータ15を介して分配供給されるようにな
っている。前記ディストリビュータ15には、クランク角
センサ16(回転数検出手段)が内蔵されており、該クラ
ンク角センサ16は、所定クランク角毎に検出信号を出力
する。尚、前記クランク角センサ16からの検出信号に基
づいて機関回転数Nが算出される。
【0016】機関1からの排気は、排気マニホールド1
7,排気ダクト18,触媒コンバータ19,マフラー20を介
して大気中に排出される。前記排気ダクト18には、機関
吸入混合気の空燃比と密接な関係にある排気中の酸素濃
度を検出する酸素センサ21が介装されている。また、触
媒コンバータ19には排気温度を検出する排気温度センサ
22が設けられている。
【0017】尚、図2において、26はキャニスタであ
り、図示しないフューエルタンク内の蒸発燃料を吸着捕
集すると共に、該吸着捕集した蒸発燃料を機関吸気系に
脱離供給する。マイクロコンピュータを内蔵したコント
ロールユニット23は、前記各種センサの他、機関温度を
代表する機関冷却水温度Twを検出する水温センサ24
(機関温度検出手段),機関のノッキング振動を検出す
るノックセンサ25等からの検出信号などを入力し、燃料
噴射弁12による燃料噴射量、点火栓13による点火時期、
更に、アイドル制御バルブ9で調整される補助空気量な
どを制御する機能を有している。
【0018】前記燃料噴射量の制御は、具体的には、エ
アフローメータ6で検出される吸入空気流量Qと機関回
転数Nとに基づいて基本燃料噴射量Tp(基本噴射パル
ス幅)を演算する一方、該基本燃料噴射量Tpを、燃料
噴射弁12による無効噴射時間Tsや、冷却水温度Twな
どの運転条件に応じた補正係数COEF、更には、前記
酸素センサ21の検出結果に基づいて設定される空燃比フ
ィードバック補正係数αなどによって補正して最終的な
燃料噴射量Tiを決定し、該燃料噴射量Tiに相当する
噴射パルス信号を前記燃料噴射弁12に対して機関回転に
同期させて出力することで行われる。
【0019】また、前記コントロールユニット23は、始
動性の向上のため、始動時(クランキング中)には通常
の噴射量よりも若干多くなるように、始動時用の噴射量
を上記通常の噴射量とは異なる演算処理によって決定す
るようになっており、始動状態の検知のためにコントロ
ールユニット23にはスタータスイッチ27のON・OFF
信号が入力される。
【0020】本実施例において、始動時用の燃料噴射量
TIST(以下、単に始動時噴射量と称する。)は、以
下の式に従って演算される。 TIST=TCST×TCSN×TKCS ここで、TCSTは始動時基本噴射量(始動時基本パル
ス幅)であり、図3に示すように、機関温度を代表する
冷却水温度Twに基づいて冷機時ほど大きく演算される
ようになっている。
【0021】また、TCSNは、クランキング回転数
(クランキング中の機関回転数)に応じた回転数補正係
数であり、図4に示すように、クランキング回転数が所
定回転数N1 以下では1.0 に演算され、回転が高くなる
に従って徐々に小さくなるように演算されて所定回転N
2 以上では一定値に推移するようになっている。更に、
TKCSは、始動状態の継続時間、即ち、スタータがO
Nされてからの経過時間(クランキング時間)に応じた
時間補正係数であり、図5に示すように、始動開始から
所定時間T1 までは1.0 に演算され、前記所定時間T1
経過後は一定割合で減少して所定時間T2 (>T1 )で
0に収束するようになっている。
【0022】即ち、冷却水温度Twに基づき設定された
始動時基本噴射量TCSTが、クランキング回転数及び
クランキング時間に応じて補正されるようになってい
る。また、本実施例においては、前記時間補正係数TK
CSは、クランキング時間に対して常に一定の値に決定
されるのではなく、その減衰補正タイミングを決定する
ことになる所定時間T1 ,T2 をクランキング回転数、
又は、クランキング回転数及び冷却水温度Twに基づい
て変更するようになっている。
【0023】ここで、前記時間補正係数TKCSによる
減衰補正タイミングをクランキング回転数に応じて変更
する第1実施例を、図6のフローチャートに従って説明
する。尚、本実施例において、始動時基本噴射量演算手
段,噴射量減衰手段,回転数による減衰特性可変手段,
始動時噴射制御手段としての機能は、前記図6のフロー
チャートに示すようにコントロールユニット23がソフト
ウェア的に備えている。
【0024】図6のフローチャートにおいて、S1で
は、スタータスイッチ27のON・OFFを判別する。そ
して、スタータスイッチ27がONであって機関の始動状
態であることが検出されると、S2へ進み、水温センサ
24で検出された冷却水温度Twを読み込む。そして、S
3では、上記S2で読み込んだ冷却水温度Twに基づい
て前記始動時基本噴射量TCSTを演算する(図3参
照)。
【0025】次に、S4では、クランク角センサ16から
の検出信号に基づき算出される機関回転数Nを読み込
む。そして、S5では、上記S4で読み込んだ機関回転
数N(クランキング回転数)に基づいて前記回転数補正
係数TCSNを演算する(図4参照)。次のS6及びS
7では、前記時間補正係数TKCSによる減衰補正タイ
ミングを決定する所定時間T1 ,T2 をそれぞれS4で
読み込んだクランキング回転数に基づいて可変設定す
る。
【0026】前記所定時間T1 ,T2 の設定は、図7に
示すように、クランキング中に噴射される燃料総量の要
求値を規定し、回転同期で噴射したときに前記要求総量
が噴射される時間に相関させて設定される。即ち、クラ
ンキング回転数が高いときには、噴射間隔が短く単位時
間当たりの噴射回数が増えるので、前記所定時間T1
2 は短く設定され、始動開始から早期に時間補正係数
TKCSに基づく減衰補正がなされるようにする。
【0027】逆に、クランキング回転数が低いときには
噴射間隔が長くなって単位時間当たり噴射回数が減少す
るので、前記所定時間T1 ,T2 を長く設定し、始動開
始から比較的長い時間が経過してから時間補正係数TK
CSに基づく減衰補正がなされ、燃料総量が確保される
ようにする。このように、クランキング回転数に基づく
所定時間T1 ,T2 の可変設定は、クランキング回転数
が低いときほど、時間補正係数TKCSに基づく減衰補
正のタイミングが遅れるように構成され、以て、クラン
キング回転数に影響されてクランキング中の噴射総量が
大きくばらつくことを回避できるようにしてある。
【0028】尚、クランキング回転数に基づく所定時間
1 ,T2 の設定は、所定時間T1,T2 のいずれか一
方のみを可変とする構成であっても良いし、また、両方
を同時に変更する構成であっても良い。但し、いずれの
場合もクランキング回転が低いときほど前記所定時間T
1 ,T2 がより長くなるように設定する。上記のように
して、前記時間補正係数TKCSに基づく減衰補正の特
性を、前記時間T1 ,T2 をクランキング回転数に応じ
て可変設定することで、クランキング回転数が低いとき
ほど減衰補正のタイミングが遅れるように設定すると、
次のS8では、クランキング時間(スタータがONされ
てからの経過時間)tを読み込む。
【0029】そして、次のS9では、前記時間補正係数
TKCSを初期値である1.0 から減衰移行させる開始タ
イミングを規定する所定時間T1 と、実際のクランキン
グ時間tとを比較する。ここで、クランキング時間tが
所定時間T1 未満であると判別されたときには、S10へ
進み、前記時間補正係数TKCSに初期値1.0 をセット
する。
【0030】一方、S9でクランキング時間tが所定時
間T1 を越えていると判別されたときには、S11へ進
み、時間補正係数TKCSを0に収束させるタイミング
を規定する所定時間T2 と実際のクランキング時間tと
を比較する。ここで、クランキング時間tが所定時間T
2 に達していない場合には、時間補正係数TKCSを初
期値1.0 から0にまで徐々に減衰させる期間であること
を示し、この場合には、S12へ進み、下式に従って時間
補正係数TKCSを設定する。
【0031】TKCS=1.0 −t/(T2 −T1 ) また、S11で、クランキング時間tが所定時間T2 を越
えていると判別されたときには、S13へ進み、前記時間
補正係数TKCSに0をセットする。そして、S14で
は、上記のようにしてそれぞれ設定される基本噴射量T
CST,回転数補正係数TCSN,時間補正係数TKC
Sに基づいて最終的な始動時噴射量TIST(=TCS
T×TCSN×TKCS)を演算する。
【0032】コントロールユニット23は、スタータスイ
ッチ27のON時には、前記始動時噴射量TISTに相当
するパルス幅の噴射パルス信号を、機関回転に同期した
所定タイミングで燃料噴射弁12に出力して、始動時の燃
料噴射量を制御する。ところで、上記実施例では、時間
補正係数TKCSによる減衰補正タイミングを決定する
所定時間T1 ,T2 を、クランキング回転数に応じて可
変設定する構成としたが、この場合、1回当たりの噴射
量に大きなばらつきがない場合には良いが、冷却水温度
Twによって1回当たりの噴射量に大きなばらつきが生
じる場合には、噴射総量のばらつきを抑制するという所
期の目的を充分に達成できなくなる惧れがある。
【0033】そこで、クランキング回転数と共に冷却水
温度Twをパラメータとして前記所定時間T1 ,T2
決定することが好ましく、かかる第2実施例を、図8の
フローチャートに従って説明する。図8のフローチャー
トにおいては、前記図6のフローチャートに対して、前
記所定時間T1 ,T2 を決定するためのテーブルを冷却
水温度Twに応じて設定するステップ(S24)が追加さ
れ、また、これに応じて所定時間T1 ,T2 を演算する
ステップ(S27,S28)の処理内容が異なるが、他のス
テップにおける演算処理は同様にして行われるので、異
なるステップ部分のみを説明し、同一処理部分(S21〜
S23、S25〜S26,S29〜S35)については説明を省略
する。
【0034】図8のフローチャートにおいて、S24で
は、S22で読み込んだ冷却水温度Twに基づいて、前
記時間補正係数TKCSによる減衰補正タイミングを決
定する所定時間T1,T2を可変設定するためのテーブ
ルを設定する。具体的には、図9に示すように、前記第
1実施例と同様に、クランキング回転数が低いときほど
前記所定時間T1,T2を長く設定する特性のテーブル
を、そのときの冷却水温度Twが低いときほど前記所定
時間T1,T2を短くする方向にシフトさせる。
【0035】即ち、クランキング回転数によって噴射回
数が変化し、1回当たりの噴射量を一定と見做した場合
には、クランキング回転数が低いときほど前記時間
1 ,T 2 を長くして、噴射回数(噴射総量)を確保で
きるようにするが、実際には、基本噴射量TCSTが冷
却水温度Twが低いときほど大きく設定されるため、冷
却水温度Twが低いと、同じクランキング回転数の条件
で噴射総量が増大する傾向となる。
【0036】そこで、1回当たりの噴射量が多い低水温
時には、前記所定時間T1,T2を短くして、冷却水温
度Twのばらつきによる総噴射量のばらつきを抑制する
ようにする。そして、前記S24で設定されたテーブル
は、S27,S28における所定時間T1,T2の演算
において参照され、クランキング回転数と冷却水温度T
wとに基づいた減衰補正タイミングの変更が行われる
(回転数及び機関温度による減衰特性可変手段)
【0037】ところで、上記実施例では、クランキング
開始からの経過時間に応じた減衰補正の特性(減衰補正
のタイミング)を、クランキング回転数や冷却水温度T
wに基づいて変更させるよう構成したが、クランキング
時間のパラメータを用いずに噴射回数によって減衰補正
タイミングを決定するよう構成すれば、クランキング回
転数に関わらず一定の噴射回数を基点として基本噴射量
の減衰補正を実行させることができ、前記第1実施例と
同様な効果を発揮することになる。
【0038】更に、前記減衰補正タイミングを決定する
基準の噴射回数を、機関温度を代表する冷却水温度Tw
に応じて変化させることで、冷却水温度Twの変化によ
る基本噴射量のばらつき分に対応して、総噴射量のばら
つきを抑制できることになる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
クランキング中の燃料噴射量の総量が、機関温度やクラ
ンキング回転数のばらつきによって大きくばらつくこと
を回避でき、以て、始動時及び始動直後の排気性状を改
善できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図。
【図2】実施例のシステム構成を示す概略図。
【図3】実施例における基本噴射量の特性を示す線図。
【図4】実施例における回転数補正係数の特性を示す線
図。
【図5】実施例における時間補正係数の特性を示す線
図。
【図6】第1実施例の始動噴射制御を示すフローチャー
ト。
【図7】第1実施例における減衰補正タイミングの変更
特性を示す線図。
【図8】第2実施例の始動噴射制御を示すフローチャー
ト。
【図9】第2実施例における減衰補正タイミングの変更
特性を示す線図。
【符号の説明】
1 内燃機関 6 エアフローメータ 12 燃料噴射弁 16 クランク角センサ 23 コントロールユニット 24 水温センサ 27 スタータスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/06 330 F02D 45/00 312 F02D 45/00 370

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関温度を検出する機関温度検出手段と、 機関回転数を検出する回転数検出手段と、 少なくとも前記機関温度検出手段で検出される機関温度
    に基づいて機関始動時の基本噴射量を演算し、機関温度
    が低いときほど基本噴射量を大きく設定する始動時基本
    噴射量演算手段と、 該始動時基本噴射量演算手段で演算された基本噴射量を
    所定タイミングで徐々に減衰補正して始動時噴射量を求
    める噴射量減衰手段と、 前記噴射量減衰手段による減衰補正のタイミングを前記
    回転数検出手段で検出される機関回転数が高いときほど
    早める減衰特性可変手段と、 前記噴射量減衰手段で求められた始動時噴射量に基づい
    て、機関の始動時に燃料噴射弁を駆動制御する始動時噴
    射制御手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする内燃機関の始動時
    燃料噴射制御装置。
  2. 【請求項2】機関温度を検出する機関温度検出手段と、機関回転数を検出する回転数検出手段と、 少なくとも前記機関温度検出手段で検出される機関温度
    に基づいて機関始動時の基本噴射量を演算し、機関温度
    が低いときほど基本噴射量を大きく設定する始動時基本
    噴射量演算手段と、 該始動時基本噴射量演算手段で演算された基本噴射量を
    所定タイミングで徐々に減衰補正して始動時噴射量を求
    める噴射量減衰手段と、 前記噴射量減衰手段による減衰補正のタイミングを前記
    回転数検出手段で検出される機関回転数が高いときほど
    早め、かつ、前記機関温度検出手段で検出される機関温
    度が低いときほど早める減衰特性可変手段と、 前記噴射量減衰手段で求められた始動時噴射量に基づい
    て、機関の始動時に燃料噴射弁を駆動制御する始動時噴
    射制御手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする内燃機関の始動時
    燃料噴射制御装置。
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JPH0763082A (ja) 1995-03-07

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