JP3149538U - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラズマディスプレイパネル、発光ダイオードまたは液晶ディスプレイ等の表示装置に使用する、表示装置の背面と、その背面に接着する構造シャシーとの間に配置できるヒートスプレッダーを提供する。【解決手段】プラズマディスプレイパネル等の表示装置、発光ダイオード、または液晶ディスプレイ用の、少なくとも一枚の、剥離グラファイトの圧縮された粒子から形成された、2つの主要表面12、14を有するシートを包含する、ヒートスプレッダー10。【選択図】図1

Description

本考案は、プラズマディスプレイパネル(PDP)、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)等の表示装置に有用な、剥離 (exfoliated)グラファイトの圧縮された粒子から形成されたヒートスプレッダー、およびこれらにより得られる特徴的な熱的有益性に関する。
プラズマディスプレイパネルは、複数の放電セルを含み、放電セルの電極間に電圧を印加することにより、所望の放電セルに発光させるように構築された表示装置である。プラズマディスプレイパネルの主要部分であるパネルユニットは、2枚のガラスベースプレートを、それらの間に複数の放電セルを挟むように接合することにより製造される。
プラズマディスプレイパネルでは、発光して画像を形成する放電セルのそれぞれが熱を発生するため、それぞれが熱源を構成し、プラズマディスプレイパネル全体の温度を上昇させる。放電セル中で発生した熱は、ベースプレートを形成するガラスに伝達されるが、パネル面に対して平行な方向における熱伝達は、ガラスベースプレート材料の特性のために困難である。
さらに、発光のために駆動した放電セルの温度は著しく上昇するのに対し、駆動していない放電セルの温度はほとんど上昇しない。このため、プラズマディスプレイパネルのパネル面温度は、画像が形成されている区域で局所的に上昇する。その上、白色または明色スペクトルで駆動する放電セルは、黒色または暗色スペクトルで駆動する放電セルよりも、多くの熱を発生する。従って、パネル面の温度は、画像形成の際に発生する色に応じて局所的に異なる。これらの局所的な温度差は、この差を緩和する対策を講じない限り、影響を受ける放電セルの熱劣化を促進することがある。さらに、ディスプレイ上の画像の性質が変化すると、局所的に発熱する場所が画像と共に変化する。
さらに、駆動する放電セルと駆動していない放電セルとの間の温度差が大きくなることがあり、白色光を発生する放電セルと暗色を発生する放電セルとの間の温度差も大きくなることがあるので、パネルユニットに応力が作用し、従来のプラズマディスプレイパネルでは亀裂や破損が生じ易くなる。
放電セルの電極に印加する電圧が増加すると放電セルの明るさが増加するが、そのセルで発生する熱の量も増加する。従って、駆動電圧が高いセルは、熱的劣化に対してより敏感になり、プラズマディスプレイパネルのパネルユニットを破損する問題を悪化させる傾向がある。LEDは、発熱に関して、PDPと類似の問題を生じる。LEDのような放射型(emissive)表示装置以外の表示装置にも類似の問題があり、そこではホットスポットが表示装置の効率または寿命を制限することがある。
いわゆる「高配向グラファイトフィルム」をプラズマディスプレイパネル用の熱的界面材料として使用し、パネルの背面と放熱ユニットとの間の空間を充填し、局所的な温度差を均等化する方法が、米国特許第5,831,374号においてMorita、Ichiyanagi、Ikeda、Nishiki、Inoue、KomyojiおよびKawashimaにより提案されているが、フレキシブルグラファイトシートの明瞭な利点については記載されていない。さらに、Tzengの米国特許第6,482,520号には、例えば電子部品等の熱源用のヒートスプレッダー(この特許では熱的界面と呼ばれている)として、剥離された(exfoliated)グラファイトの圧縮された粒子から製造されたシートを使用することが開示されている。実際、そのような材料は、Lakewood, OhioのAdvanced Energy Technology Inc. から、eGraf(登録商標)スプレッダーシールドクラス材料として市販されている。
グラファイトは、炭素原子の六角形配列又は網目構造の層面から構成されている。これらの六角形に配列された炭素原子の層面は、実質的に平坦であり、かつ実質的に平行で等距離となるように互いの層面が配向又は配列されている。炭素原子からなる実質的に平坦で平行な等距離の、通常「グラフェーン層」又は「基底面」と称されるシート又は層は、互いに連結又は結合され、それらの群はクリスタリット形態で配列されている。高度に配列したグラファイトは、相当大きいクリスタリットからなり、そのクリスタリットは、互いに高度に整列もしくは配向し、よく整列した炭素層を有する。換言すれば、高度に配列したグラファイトは、高いクリスタリット配向を有する。ここで、グラファイトは、異方性構造を有するため、熱伝導性や導電率ならびに流体拡散等に高い方向性を有する多数の特徴を示したりあるいは有している。
簡単に述べると、グラファイトは、炭素の層状構造、すなわち、弱いファンデルワールス力により互いに接合した炭素原子の層または薄層が重なった構造を有することが特徴である。グラファイト構造を考える際、通常、2つの軸(又は方向)、すなわち、c軸(又は方向)及びa軸(又は方向)により説明できる。単純化するために、c軸(又は方向)は、炭素層に垂直な方向と考えることができる。a軸(又は方向)は、炭素層に平行な方向、又はc軸方向に垂直な方向と考えることができる。フレキシブルグラファイトシート製造用のグラファイトは、相当高い配向性を有している。
上記したように、炭素原子からなる平行な各層は、弱いファンデルワールス力によってのみ結合を保っている。天然グラファイトの処理により、炭素の層または薄層が重なり合った間隔が広くなり、層と垂直な方向、すなわちc軸方向に著しく広がるため、炭素層の重なりが実質的に保たれたまま、伸張ないし膨張したグラファイト構造が形成される。
もとのc軸方向寸法の約80倍以上の最終厚さ(またはc軸方向寸法)を有する程度に大きく膨張したグラファイトフレークは、バインダーを使用せずに、例えば、ウエブ、紙、ストリップ、テープ、箔、マット等(一般に「フレキシブルグラファイト」と呼ばれる)の膨張グラファイトの凝集又は一体化したシートに形成される。もとのc軸方向寸法の約80倍以上の最終厚さ(またはc軸寸法)を有する程度にまで大容積化した膨張グラファイト粒子は、グラファイト粒子間での機械的な絡み合いや凝集力を有するために、バインダー材料を用いなくとも圧縮して一体化したフレキシブルシートに形成することができると考えられる。
ロールプレス加工等の高圧縮から生じるシートの対向面は、実質的に平行な膨張グラファイト粒子やグラファイト層が配向しているため、上記のシート材料はフレキシブルであるとともに、熱伝導率や電気導電率の異方性および流体拡散性の異方性が、出発材料であるグラファイトと同程度に高いことも判明した。このように製造されたシート材料は、優れた可撓性を有し、良好な強度及び高度の配向を有する。
簡単に述べると、フレキシブルでバインダーを必要としない異方性グラファイトシート材料(例えば、ウエブ、紙、ストリップ、テープ、箔、マット等)の製造方法は、もとの粒子寸法の約80倍以上のc軸方向寸法を有する膨張グラファイト粒子を、バインダーを用いずに所定負荷で圧縮又は圧密化して、実質的に平坦でフレキシブルな一体化したグラファイトシートを形成する工程を含む。一度圧縮すると、その外観が一般的にコイル構造すなわち虫様になる膨張グラファイト粒子は、圧縮ひずみが残り、シート主面と対向した配置が維持される。シート材料の密度及び厚さは、圧縮の度合いを制御することにより変更できる。シート材料の密度は、約0.04g/cc〜約2.0g/ccの範囲とし得る。
フレキシブルグラファイトシート材料は、グラファイト粒子がシートの主対向平行表面と平行して整列しているので高い異方性を示し、シートのロールプレス加工により異方性の程度が増加して配向性も増加する。ロールプレス加工した異方性シート材料においては、厚さ、すなわち、対向した平行シート表面に垂直な方向はc軸方向を含み、長さおよび幅に沿って広がる方向、すなわち、対向主面に沿った又は平行な方向はa軸方向を含む。また、シートの熱的、電気的性質および流体拡散性は、c軸方向とa軸方向とでは、大きさが何桁も異なる。
しかしながら、エレクトロニクス工業では、一般的にグラファイト系材料を使用すると、グラファイト粒子が剥離して、フレークが機械的に(すなわち粉塵粒子と同じ仕様で)装置の操作や機能を妨害することがあり、また、より重要なこととして、グラファイトの導電性により、グラファイトフレークが放射型表示装置の動作を電気的に妨害することがある、という懸念がある。これらの懸念は間違いであることが判明したと思われるが、今なお存在する。
また、グラファイトヒートスプレッダーを放射型表示装置に取り付けるための接着剤の使用も不利であることがある。より詳細には、修理(すなわちヒートスプレッダーの取り外しと交換)が必要な時、接着剤の接合がグラファイトシートの構造的一体性より強い場合があるが、この状況では、スクレーパまたは他の同様の工具を使用せずにグラファイトシートをパネルからきれいに剥離することは容易ではなく、時間がかかり、グラファイトシート、パネル、またはその両方に損傷を与える危険性がある。
アルミニウム等の金属製シャシーをディスプレイパネルに、そのシャシー間にヒートスプレッダーを配置して取り付ける時に、もう一つの問題が生じることが多い。従来、そのようなシャシーは、両面接着性テープ材料を使用して接着させるが、ヒートスプレッダーの周囲に両面接着性テープを接着するため、ヒートスプレッダーの周りに「ピクチャーフレーム」と呼ばれるものが形成される。このために、テープ材料の接着性必要条件が極めて厳しく、経済的に有効ではない場合が多い材料を使用する必要がある。
そのため、金属製の構造シャシーを直接接着することができる、放射型表示装置用の軽
量でコスト的に有効なヒートスプレッダー、とりわけグラファイト粒子の剥離を防止する
ために隔離されており、必要な時に表示装置から効果的に取り外せるヒートスプレッダー
が所望されている。望ましいヒートスプレッダーは、ヒートスプレッダーと接触している
区域全体にわたって表示装置の温度差を均等化し、それによってパネルがさらされる危険
性がある熱的応力を軽減し、ホットスポットの場所が固定されていなくても、ホットスポ
ットを少なくするように機能し得るべきである。
従って、本考案の目的は、プラズマディスプレイパネル、発光ダイオードまたは液晶デ
ィスプレイ等の表示装置に使用する、表示装置の背面と、その背面に接着する構造シャシ
ーとの間に配置できるヒートスプレッダーを提供することである。
本考案の別の目的は、表示装置に使用し、使用中に起こる温度差を緩和することができ
、表示装置と構造シャシーとの間の熱移動を管理するように機能し得るヒートスプレッダ
ー材料を提供することである。
本考案のさらに別の目的は、プラズマディスプレイパネルの一個以上のセルのような熱
源にヒートスプレッダー材料を取り付け、パネルのいずれかの二箇所間の温度差を、本考
案のヒートスプレッダーを含まないパネルよりも低減させることである。
本考案の別の目的は、プラズマディスプレイパネルまたは発光ダイオードのような熱源
または熱源の集合体と、構造シャシーとの間に取り付け、ヒートスプレッダーと表示装置
との間の良好な熱的接触を保ちながら密着できるヒートスプレッダー材料を提供すること
である。
本考案のさらに別の目的は、グラファイト粒子が剥離する可能性を防止または軽減する
ために隔離されているヒートスプレッダー材料を提供することである。
本考案のさらに別の目的は、ヒートスプレッダーまたは熱源に対する損傷を最少に抑え
ながら、熱源に密着させ、取り外すことができるヒートスプレッダーを提供することであ
る。
本考案のさらに別の目的は、十分な量で、コスト的に有効な方法で製造できるヒートス
プレッダーを提供することである。
これらの、および他の目的は、下記の説明を読むことにより当業者には明らかであり、
表示装置用のヒートスプレッダーであって、少なくとも一枚の、剥離グラファイトの圧縮
された粒子から形成された、2つの主要表面を有するシートを含んでなり、シートの主要
表面が、放電セル等の、装置の背面に面した部分の表面積よりも大きな表面積を有する、
ヒートスプレッダーを提供することにより達成される。剥離グラファイトの圧縮された粒
子から形成されたシートは、その一方または両方の主要表面上に接着材料の層を有してい
てもよい。表示装置は、プラズマディスプレイパネルまたは発光ダイオードパネル等の放
射型表示装置、または、液晶表示装置のような、別の種類の表示装置でよい。より好まし
くは、少なくとも一枚の、剥離グラファイトの圧縮された粒子から形成されたシートは、
複数の放電セルの、装置の背面に面した部分の表面積よりも大きな表面積を有する。
本考案の別の実施態様においては、ヒートスプレッダーは、剥離グラファイトの圧縮さ
れた粒子から形成された複数のシートを含むラミネートであり、シートからのグラファイ
ト粒子の剥がれを阻止するために、そのラミネート上に保護被覆を有していてもよい。好
ましい実施態様においては、ヒートスプレッダーの表面は、その表面上に表面仕上げシー
ト、例えばアルミニウムまたは銅のシート、もしくは薄いプラスチックフィルム、を有し
、ヒートスプレッダーをさらに密封し、修理し易くする。
接着剤を使用する好ましい実施態様においては、ヒートスプレッダーは、その各主要表
面上に配置された剥離材料を有し、各主要表面上の接着剤が、ヒートスプレッダーと剥離
材料の間に挟まれるように配置される。剥離材料および接着剤は、ヒートスプレッダーに
好ましくない損傷を引き起こさずに、剥離材料が予め決められた速度で剥離し得るように
選択される。実際には、接着剤および剥離材料は、毎秒1メートルの剥離速度で1センチ
メートルあたり約40グラム以下、より好ましくは毎秒1メートルの剥離速度で1センチ
メートルあたり約10グラム以下の平均剥離負荷を与える。
さらに、接着剤は、好ましくは1平方センチメートルあたり少なくとも約125グラム
の最小ラップせん断接着強度、より好ましくは1平方センチメートルあたり少なくとも約
700グラムの平均ラップせん断接着強度を達成する。接着剤は、接着剤/ヒートスプレ
ッダー材料の厚さを方向の熱抵抗増加が、ヒートスプレッダー材料自体と比較して約35
%以下になるべきである。接着剤の厚さは、約0.015ミリメートル(mm)以下、よ
り好ましくは約0.005mm以下にすべきである。
上記の一般的な説明および下記の詳細な説明のいずれもが、本考案の実施態様を与え、
実用新案登録請求される本考案の性質および特徴を理解するための概観または骨格を与えると理解
すべきである。添付の図面は、本考案をさらに理解するためであり、本明細書の一部を構
成する。これらの図面は、本考案の様々な実施態様を例示し、説明と共に、本考案の原理
および操作を説明するのに役立つものである。
グラファイトは、原子が平坦層状に共有結合した面どうしが、より弱く結合した結晶形
態の炭素である。上記グラファイトのフレキシブルシート等の原材料を得る際に、天然グ
ラファイトフレーク等のグラファイト粒子を、典型的には、例えば、硫酸及び硝酸の溶液
からなる挿入物質(インターカラント)で処理することにより、グラファイトの結晶構造
が反応してグラファイトとインターカラントとの化合物が形成される。処理したグラファ
イト粒子を、以下「インターカラントグラファイト粒子」と称する。高温暴露すると、グ
ラファイト内のインターカラントが分解・揮発して、インターカラントグラファイトの粒
子が、c軸方向、すなわち、グラファイトの結晶面に垂直な方向に、もとの容積の約80
倍以上の寸法に蛇腹状に膨張する。膨張(剥離とも称される)グラファイト粒子は、外観
がねじ状であり、したがって、一般的にウォームと称されている。ウォームは、ともに圧
縮してフレキシブルシートとすることができる。フレキシブルシートは、処理前のグラフ
ァイトフレークとは異なり、種々の形状に形成及び切断でき、また変形により機械的影響
を受けて小さな横軸開口を備えることができる。
本考案に使用するのに好適なフレキシブルシート用のグラファイト出発材料としては、
熱に暴露したときに有機酸や無機酸だけでなくハロゲンを挿入して膨張させた、高度に黒
鉛化した炭素質材料などがある。これらの黒鉛化度の高い炭素質材料は、最も好ましくは
黒鉛化度が約1.0である。この開示で使用される用語「黒鉛化度」とは、下式による値
(g)を意味する:
Figure 0003149538
(式中、d(002)は、結晶構造におけるグラファイトの炭素層間の間隔(単位:オン
グストローム)である)。グラファイトの層間の間隔dは、標準X線回折法により測定さ
れる。(002)、(004)及び(006)ミラー指数に対応する回折ピークの位置を
測定し、標準最小二乗法を用いてこれらのピークの全てについて全誤差を最小にする間隔
を導く。黒鉛化度が高い炭素質材料の例として、種々の原料から得られる天然グラファイ
トだけでなく、他の炭素質材料、例えば、化学蒸着、ポリマーの高温熱分解、または溶融
金属液からの結晶化等により調製したグラファイトなどが挙げられるが、天然グラファイ
トが最も好ましい。
本考案に使用されるフレキシブルシート用のグラファイト出発材料は、原料の結晶構造
に必要とされる黒鉛化度を保ち、かつこれらが剥離し得る限り、非グラファイト成分を含
有しても良い。一般的に、結晶構造に必要とされる黒鉛化度を有し、かつ剥離し得るいず
れの炭素含有原料も、本考案に好適に使用できる。このようなグラファイトは、好ましく
は灰分が20%重量未満である。より好ましくは、本考案に用いられるグラファイトは、
純度が少なくとも約94%の純度を有する。最も好ましい実施態様によれば、用いられる
グラファイトは、少なくとも約98%の純度を有する。
グラファイトシートを製造するための一般的な方法が、米国特許第3,404,061
号(Shane等)に記載されている。この文献に開示されている内容は、引用すること
により本明細書の内容の一部とされる。Shane等の方法の典型的な実施に際して、天
然グラファイトフレークを、例えば、硝酸と硫酸の混合物溶液に分散する、好ましくは、
グラファイトフレーク100重量部当たりインターカラント溶液約20〜約300重量部
(pph)程度含む溶液に分散することによりグラファイトに物質挿入を行う。インター
カレーション溶液は、当該技術分野において公知の酸化剤等のインターカレーション剤を
含有する。それらの例として、酸化剤及び酸化性混合物を含有するもの、例えば、硝酸、
塩素酸カリウム、クロム酸、過マンガン酸カリウム、クロム酸カリウム、二クロム酸カリ
ウム、過塩素酸等を含有する溶液、又は混合物、例えば、濃硝酸と塩素酸塩の混合物、ク
ロム酸とリン酸の混合物、硫酸と硝酸の混合物、もしくは強有機酸(例えば、トリフルオ
ロ酢酸)とこの有機酸に溶解する強酸化剤との混合物を含有する溶液などが挙げられる。
別の方法として、電位を使用してグラファイトの酸化を生じさせることができる。電解酸
化を用いたグラファイト結晶に導入できる化学種には、硫酸だけでなく他の酸も挙げられ
る。
好ましい実施態様によれば、インターカレーション剤は、硫酸又は硫酸とリン酸と、酸
化剤、すなわち、硝酸、過塩素酸、クロム酸、過マンガン酸カリウム、過酸化水素、ヨウ
素酸若しくは過ヨウ素酸との混合物の溶液等である。これらの溶液よりは好ましくないが
、塩化第二鉄等のハロゲン化金属、及び塩化第二鉄と硫酸との混合物、又はハロゲン化物
、例えば、臭素を臭素と硫酸の溶液としてか、あるいは臭素を有機溶媒に溶解した溶液と
して含有できる。
インターカレーション溶液の量は、約20〜約350pphの範囲でよく、より典型的
には約40〜約160pphの範囲でよい。グラファイトフレークに物質挿入した後、過
剰の溶液をグラファイトフレークから取り除いて、グラファイトフレークを水洗する。
あるいは、インターカレーション溶液の量は、約10〜約40pphに制限することも
できる。この量では、米国特許第4,895,713号に開示されているように洗浄工程
を省略してもよい。上記文献に開示されている内容も、引用することにより本明細書の内
容の一部とされる。
インターカレーション溶液で処理したグラファイトフレークの粒子は、必要に応じて、
例えば、25℃〜125℃の範囲で酸化性インターカレーション液の表面膜と反応するア
ルコール類、糖類、アルデヒド類及びエステル類から選択された還元性有機剤と混合して
、これら還元性有機剤と接触させてもよい。好ましい具体的有機剤としては、ヘキサデカ
ノール、オクタデカノール、1−オクタノール、2−オクタノール、デシルアルコール、
1,10−デカンジオール、デシルアルデヒド、1−プロパノール、1,3−プロパンジ
オール、エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、デキストロース、フルクトー
ス、ラクトース、スクロース、ジャガイモデンプン、エチレングリコールモノステアレー
ト、ジエチレングリコールジベンゾエート、プロピレングリコールモノステアレート、グ
リセロールモノステアレート、ジメチルオキシレート、ジエチルオキシレート、メチルホ
ルメート、エチルホルメート、アスコルビン酸、及びリグニン由来化合物、例えば、リグ
ノ硫酸ナトリウムなどが挙げられる。有機還元剤の量は、グラファイトフレークの粒子の
約0.5〜4重量%の範囲であることが好ましい。
インターカレーション前、インターカレーション中、もしくはインターカレーション直
後に膨張助剤を使用して改善することもできる。これらの改善には、剥離温度の減少及び
膨張体積(「ウォーム体積」とも称される)の増加などがある。このための膨張助剤は、
インターカレーション溶液に充分溶解して膨張を改善できる有機材料であるのが有利であ
る。より詳細には、この種の有機材料としては、炭素、水素、及び酸素含有物を用いても
よく、このような有機材料のみを用いることが好ましい。上記有機材料としてカルボン酸
がとりわけ有効であることが判明した。膨張助剤として有用である好適なカルボン酸は、
炭素数が少なくとも1個、好ましくは炭素数が最大約15個である、芳香族、脂肪族又は
シクロ脂肪族、直鎖又は分岐鎖、飽和及び不飽和のモノカルボン酸類、ジカルボン酸類並
びに多カルボン酸類から選択できるが、これらのカルボン酸は、一つ以上の剥離面で適度
な改善をするのに有効な量のインターカレーション溶液に可溶であることが必要である。
好適な有機溶媒を用いて、インターカレーション溶液への有機膨張剤の溶解度を改善する
ことができる。
飽和脂肪族カルボン酸類の代表例としては、H(CHCOOH(式中、nは0〜
約5の数である)等で表される酸類、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ペンタ
ン酸、ヘキサン酸等が挙げられる。カルボン酸類の代わりに、無水物又は反応性カルボン
酸誘導体、例えば、アルキルエステルを用いてもよい。アルキルエステル類の代表例は、
ギ酸メチル及びギ酸エチルである。硫酸、硝酸及び他の公知の水性インターカラントは、
ギ酸を分解して最終的に水と二酸化炭素とすることができる。このため、ギ酸及び他の効
果的な膨張助剤を、グラファイトフレークを水性のインターカラントに浸漬する前にグラ
ファイトフレークと接触させるのが有利である。代表的なジカルボン酸として、炭素数が
2〜12個である脂肪族ジカルボン酸、特にシュウ酸、フマル酸、マロン酸、マレイン酸
、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、1,5−ペンタンジカルボン酸、1,6−ヘキサ
ンジカルボン酸、1,10−デカンジカルボン酸、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン
酸及び芳香族ジカルボン酸、例えば、フタル酸又はテレフタル酸が挙げられる。代表的な
アルキルエステルとして、ジメチルオキシレート及びジエチルオキシレートが挙げられる
。代表的なシクロ脂肪族酸として、シクロヘキサンカルボン酸が挙げられ、代表的な芳香
族カルボン酸として、安息香酸、ナフトエ酸、アンスラニル酸、p−アミノ安息香酸、サ
リチル酸、o−、m−及びp−トリル酸、メトキシ及びエトキシ安息香酸、アセトアセタ
ミド安息香酸類及びアセタミド安息香酸類、フェニル酢酸並びにナフトエ酸類が挙げられ
る。代表的なヒドロキシ芳香族酸としては、ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ−1−
ナフトエ酸、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、4−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、5−
ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、5−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−2−
ナフトエ酸及び7−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸が挙げられる。多カルボン酸中で代表的
なものとしては、クエン酸が挙げられる。
インターカレーション溶液は水性であり、剥離を高めるのに有効な量として、好ましく
は膨張助剤を約1〜10%含有する。膨張助剤を、インターカレーション水溶液に浸漬す
る前又は後にグラファイトフレークと接触させる実施態様では、膨張助剤とグラファイト
とを混合するに際して、典型的には膨張助剤と約0.2重量%〜約10重量%の量のグラ
ファイトフレークとを、好適な手段、例えば、Vブレンダーにより混合できる。
グラファイトフレークに物質挿入した後及びインターカラントグラファイトフレークと
有機還元剤との混合に続いて、混合物を、25℃〜125℃の範囲の温度に暴露して還元
剤とインターカラントグラファイトフレークとの反応を促進することができる。加熱期間
は、約20時間以内であり、例えば、上記範囲において温度が高い場合には、加熱時間は
もっと短かくてもよく、少なくとも約10分間である。より高い温度では、30分間以下
の時間、例えば、10〜25分間程度でよい。
グラファイトフレークをインターカレーション処理し、剥離させるための上記の方法は
、グラファイトフレークをグラファイト化温度、すなわち約3000℃以上の温度で前処
理し、潤滑性添加剤のインターカレート中に包含することにより、有利に増強することが
できる。
グラファイトフレークの前処理、つまりアニーリングにより、続いてフレークをインタ
ーカレーション処理および剥離に付した際に、膨脹が大幅に増大する(すなわち、膨脹体
積が300%以上増加する)。実際、膨脹の増加は、アニーリングを含まない類似の処理
と比較して、少なくとも約50%である。アニーリング工程に使用する温度は、100℃
低い温度でも膨脹はかなり小さくなるので、3000℃を大きく下回るべきではない。
本考案でのアニーリングは、インターカレーションおよびそれに続く剥離により高い膨
脹度を得るのに十分な時間行う。典型的には、必要な時間は1時間以上、好ましくは1〜
3時間であり、不活性環境中で行うのが最も有利である。最大限の有利な結果を得るには
、アニーリング処理したグラファイトフレークを、この分野で公知の他の処理、すなわち
有機還元剤、インターカレーション助剤、例えば有機酸の存在下でのインターカレーショ
ン処理、およびインターカレーション処理に続く界面活性剤洗浄も行う。さらに、最大限
の有利な結果を得るには、インターカレーション処理工程を繰り返すとよい。
本考案で使用する、3000℃の範囲内にある温度はグラファイト化製法で見られる範
囲の上限にあるので、本考案でのアニーリング工程は、誘導炉、または他のこの分野でグ
ラファイト化に公知であり、認められているそのような装置中で行うことができる。
インターカレーション前のアニーリングを行ったグラファイトを使用して製造されたウ
ォームは、一つに「固まる」場合があり、坪量(area weight)の均質性に悪影響を及ぼす
ことが観察されているため、「自由流動性」ウォームの形成を助ける添加剤が非常に好ま
しい。インターカレーション溶液に潤滑性添加剤を加えることにより、圧縮装置の床、例
えばグラファイトウォームをフレキシブルグラファイトシートに圧縮するのに従来使用さ
れているカレンダー加工区域の床を横切ってウォームをより一様に配分することができる
。従って、得られるシートは、出発グラファイト粒子が従来使用されているものより小さ
くても、坪量の均質性が高くなり、引張強度が大きくなる。潤滑性添加剤は、好ましくは
長鎖炭化水素である。長鎖炭化水素基を有する他の有機化合物(他の官能基が存在してい
ても)も使用できる。
より好ましくは、潤滑性添加剤は油であり、鉱油は不快臭や臭気を発し難いことを考え
ると、鉱油が最も好ましいが、これは長期間の貯蔵には重要なことである。上に詳細に説
明した特定の膨脹助剤も潤滑性添加剤の定義に適合することが分かる。これらの材料を膨
脹助剤として使用する場合、インターカレートに別の潤滑性添加剤を含まなくてもよい。
潤滑性添加剤は、インターカレート中に少なくとも約1.4pph、より好ましくは少
なくとも約1.8pphの量で存在する。潤滑性添加剤を含む上限は、下限ほど重要では
ないが、約4pphを超えるレベルで潤滑性添加剤を含んでも、それに見合う程の利点は
見られない。
このように処理されたグラファイト粒子は、「インターカラントグラファイトの粒子」
と称されることがある。高温、例えば、少なくとも約160℃の温度、とりわけ約700
℃〜1000℃及びそれ以上の温度に暴露すると、インターカラントグラファイトの粒子
は、c軸方向、すなわち、構成グラファイト粒子の結晶面に垂直な方向に、蛇腹状にもと
の体積の約80〜1000倍以上に膨張する。膨張、すなわち、剥離したグラファイト粒
子は、その外観が虫状であることから、一般的にウォームと称される。ウォームを、一緒
に圧縮成形して小さな横軸開口を有するフレキシブルシートとすることができる。このフ
レキシブルシートは、もとのグラファイトフレークとは異なり、種々の形状に形成したり
切断できる。
本考案のフレキシブルグラファイトシートは、あるいは、新しく膨脹させたウォームで
はなく、再粉砕したフレキシブルグラファイトシートの粒子を利用することもできる。シ
ートは、新しく形成されたシート材料、循環使用された材料、スクラップシート、あるい
は他のいずれかの好適な供給源でもよい。
本考案による方法は、未使用材料と循環使用材料の混合物でも、またはすべて循環使用
材料でも使用できる。
循環使用材料用の供給源材料は、上記のように圧縮成形されたシートまたはシートの切
り取り部分、または例えば予備カレンダー加工ロールで圧縮したシートであってよい。さ
らに、供給源材料は、樹脂含浸してあるが、まだ硬化させていないシートまたはシートの
切り取り部分、または樹脂を含浸させ、硬化させたシートまたはシートの切り取り部分で
あってもよい。供給源材料は、循環使用するフレキシブルグラファイトPEM燃料電池部
品、例えばフローフィールドプレートまたは電極でもよい。グラファイトの各種供給源の
それぞれは、そのまま、または天然グラファイトフレークと混合して使用することができ
る。
フレキシブルグラファイトシートの供給源材料を入手した後、粒子を製造するための公
知の処理または装置、例えばジェットミル、エアミル、ブレンダー等により粉砕する。好
ましくは、粒子の大部分は、20USメッシュを通過し、より好ましくは主要部分(約2
0%を超える、最も好ましくは約50%を超える)が80USメッシュを通過しないよう
な直径を有する。最も好ましくは、粒子は、約20メッシュ以下の粒子径を有する。
粉砕した粒子のサイズは、グラファイト製品の機械加工性および成形性と、所望の熱的
特性が釣り合うように、選択することができる。例えば、小さな粒子は、容易に機械加工
および/または成形できるグラファイト製品を与えるのに対し、大きな粒子は、異方性が
高く、従って、面内の電気的および熱的伝導性が高いグラファイト製品を与える。
供給源材料を粉砕し、所望によりすべての樹脂を除去した後、その材料を再度膨脹させ
る。再膨脹は、上記のインターカレーションおよび剥離工程、およびShaneらの米国
特許第3,404,061号およびGreinkeらの米国特許第4,895,713号
に記載されている方法を使用して行うことができる。
典型的には、インターカレーションの後、インターカレーション処理した粒子を炉中で
加熱することにより、粒子を剥離させる。この剥離工程の際、インターカレーション処理
された天然グラファイトフレークを、循環使用されるインターカレーション処理された粒
子に加えることができる。好ましくは、再膨脹工程の再、粒子は、約100cc/g〜約
350cc/g以上の範囲内の比体積を有するように膨脹させる。最後に、再膨脹工程の
後、再膨脹した粒子を、上記のようにフレキシブルシートに圧縮することができる。
フレキシブルグラファイトシートや箔は、凝集性があり、良好な取扱強度を有し、例え
ば圧縮成形により、厚さ約0.025mm〜3.75mmで、通常密度約0.1〜1.5
グラム/立方センチメートル(g/cc)に効果的に圧縮される。フレキシブルグラファ
イトシートは、場合によっては樹脂で処理するのが有利であり、吸収された樹脂は、硬化
後、フレキシブルグラファイトシートの耐湿性や取扱強度(すなわち剛性)を高めると共
に、シートの形状を「固定する」。好適な樹脂含有量は、好ましくは少なくとも5〜約9
0重量%、より好ましくは約10〜35重量%であり、約60重量%までが好適である。
本考案の実施に特に有用であることが分かっている樹脂としては、アクリル、エポキシお
よびフェノールを基剤とする樹脂系、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ二フッ化ビニル
、またはそれらの混合物がある。好適なエポキシ樹脂系には、ジグリシジルエーテルまた
はビスフェノールA(DGEBA)を基剤とする系、および他の多官能性樹脂系があり、
使用できるフェノール系樹脂としては、レゾールおよびノボラックフェノール系がある。
図4に関して、樹脂含浸したフレキシブルグラファイトシートを連続的に製造するため
の装置を開示するが、そこではグラファイトフレークおよび液体インターカレーション剤
を反応器104に装填する。より詳しくは、容器101は液体インターカレーション剤を
含む。好適にはステンレス鋼製である容器101には、導管106により液体インターカ
レーション剤を連続的に補給することができる。容器102は、グラファイトフレークを
収容しており、そのグラファイトフレークが、容器101から来るインターカレーション
剤と共に反応器104中に導入される。インターカレーション剤およびグラファイトフレ
ークを反応器104中に導入するそれぞれの速度は、例えばバルブ108、107により
制御される。容器102中のグラファイトフレークは、導管109により連続的に補給す
ることができる。添加剤、例えばインターカレーション強化剤、例えば微量の酸、および
有機薬品は、計量供給装置110により、その出口でバルブ111により計量され、加え
ることができる。
得られた、インターカレーション処理されたグラファイト粒子は、濡れており、酸被覆
されており、洗浄タンク114に送られ(例えば導管112を経由して)、そこで粒子は
、116、118で洗浄タンク114に出入りする水により洗浄されるのが有利である。
次いで、洗浄された、インターカレーション処理されたグラファイトフレークは、例えば
導管120を通して乾燥室122に送られる。添加剤、例えば緩衝剤、酸化防止剤、汚染
物を低減させる薬品を、容器119から、インターカレーション処理されたグラファイト
フレークの流れに加え、膨脹および使用の際の剥離物の表面化学特性を変化させ、膨脹を
引き起こす気体状放出物を変性させることができる。
インターカレーション処理されたグラファイトフレークは、乾燥機122中で、好まし
くは温度約75℃〜約150℃で乾燥させ、一般的にインターカレーション処理されたグ
ラファイトフレークの膨れまたは膨脹を回避する。乾燥後、インターカレーション処理さ
れたグラファイトフレークは、火炎200中への流れとして供給されるが、例えば導管1
26を通して収集容器124に連続的に供給され、次いで2で示す膨脹容器128中の火
炎200中への流れとして供給される。容器129から、添加剤、例えば細断した石英ガ
ラス繊維、炭素およびグラファイト繊維、ジルコニア、窒化ホウ素、炭化ケイ素およびマ
グネシア繊維、天然鉱物繊維、例えばメタケイ酸カルシウム繊維、ケイ酸カルシウムアル
ミニウム繊維、酸化アルミニウム繊維、等から形成されたセラミック繊維粒子、を、12
7で導入される非反応性ガスにより推進されるインターカレーション処理されたグラファ
イト粒子の流れに加えることができる。
インターカレーション処理されたグラファイト粒子2は、膨脹室201中で火炎200
を通過する際に、c軸方向で80倍以上にも膨脹し、「ウォーム状」の膨脹形態5を取る
のに対し、129から導入され、インターカレーション処理されたグラファイト粒子の流
れと混合された添加剤は、火炎200を通過することにより実質的に影響を受けない。膨
脹したグラファイト粒子5は、重力分離装置130(そこで天然鉱物粒子の重い灰分が膨
脹したグラファイト粒子から分離される)を通過し、次いで最上部が広がったホッパー1
32の中に送られる。分離装置130は、不要であれば、迂回させることができる。
膨脹した、すなわち剥離されたグラファイト粒子5は、ホッパー132の中をすべての
添加剤と共に自由に落下し、不規則に分散し、例えばトラフ134を通って圧縮区域13
6の中に入る。圧縮区域136は、対向し、互いに接近しながら移動する多孔質のベルト
157、158を含んでなり、これらのベルトは間隔を置いて配置され、剥離された、膨
脹したグラファイト粒子5を受け入れる。対向して移動するベルト157、158間の間
隔が狭くなっていくために、剥離された、膨脹したグラファイト粒子は、148で示す、
厚さが例えば約25.4〜0.075mm、特に約25.4〜2.5mm、密度が約0.
08〜2.0g/cmのフレキシブルグラファイトのマットに圧縮される。
ガススクラッバー149を使用し、膨脹室201およびホッパー132から発生するガス
を除去し、浄化することができる。
マット148は、容器150を通過し、スプレーノズル138から出る液体樹脂で含浸
され、樹脂は真空室139により「マットを通して吸引される」のが有利であり、その後
、樹脂は、好ましくは乾燥機160で乾燥ささせて樹脂の粘着性を下げ、樹脂含浸された
マット143は、カレンダーミル170でロールプレスされたフレキシブルグラファイト
シート147に緻密化される。容器150および乾燥機160から出るガスおよび煙は、
好ましくはスクラッバー165で集められ浄化される。
緻密化後、フレキシブルグラファイトシート147中の樹脂は、硬化炉180の中で少
なくとも部分的に硬化させる。あるいは、緻密化の前に部分的な硬化を行うこともできる
が、緻密化後の硬化が好ましい。
しかしながら、本考案の一実施態様では、フレキシブルグラファイトシートは樹脂含浸
させないが、その場合、容器150、乾燥機160および硬化炉180を無くすことがで
きる。
プラズマディスプレイパネルやその他の表示装置は、現在、1メートル以上(角部から
角部で測定して)のサイズで製造されている。従って、そのようなパネル上で冷却し、ホ
ットスポットの影響を緩和するために使用するヒートスプレッダーも比較的大きく、約2
70ミリメートル×約500ミリメートルのオーダーにある、あるいは約800ミリメー
トル×約500ミリメートルまで大きいか、またはそれ以上の必要がある。上記のプラズ
マディスプレイパネルでは、それぞれがプラズマガスを含む数千のセルが存在する。各セ
ルに電圧を印加すると、プラズマガスは各セル中の蛍光体と反応し、着色光を発生する。
ガスをイオン化してプラズマを発生させるには非常に大きな電力が必要なので、プラズマ
ディスプレイは、非常に高温になることがある。その上、パネルの特定区域における色に
応じて、蛍光体の早期破壊を引き起こすことがあるホットスポットがスクリーン上に形成
され、ディスプレイの寿命を短くすると共にパネル自体に熱的応力を引き起こすことがあ
る。従って、これらのホットスポットの影響を軽減させるために、ヒートスプレッダーが
必要である。
剥離グラファイトの圧縮された粒子から形成されたシート、特に剥離グラファイトの圧
縮された粒子から形成されたシートのラミネートは、プラズマディスプレイパネル等の表
示装置用のヒートスプレッダーとして特に有用であることが判明した。より詳しくは、剥
離されたグラファイトの圧縮された粒子から形成された一つ以上のシート(本明細書では
フレキシブルグラファイトのシートと呼ぶ)をプラズマディスプレイパネルの背面と、フ
レキシブルグラファイトシートがパネル中の複数の熱源(すなわち放電セル)の上に被さ
るように、熱的に接触させて配置する。すなわち、フレキシブルグラファイトシートの表
面積は、プラズマディスプレイパネルの背面における放電セルの表面積よりも大きく、実
際、フレキシブルグラファイトシートの表面積は、プラズマディスプレイパネルの背面に
おける複数の放電セルの表面積よりも大きい。フレキシブルグラファイト材料(その材料
から、本考案のヒートスプレッダーが形成される)の性質のため、ヒートスプレッダーは
、プラズマディスプレイパネルにより表示される画像が変化する時にパネル上の異なった
場所に生じることがあるホットスポットから熱を放散させる。
他の材料よりもはるかに可撓性があるというフレキシブルグラファイトシート材料の性
質のため、グラファイトの他の形態でも、ヒートスプレッダーとプラズマディスプレイパ
ネルとの間の接触抵抗が小さくなり、先行技術のヒートスプレッダーを使用し、同等の圧
力を作用させた場合よりも、良好な熱的接触を達成することができる。
本考案のフレキシブルグラファイトシートヒートスプレッダーは、表示装置上の場所間
における温度差(すなわちΔT)を減少させるように作用する。換言すると、フレキシブ
ルグラファイトシートが存在していない場合のΔTと比較して、プラズマディスプレイパ
ネル上のホットスポット、例えば白色画像が形成される場所と隣接する、暗色画像が形成
される場所との間の温度差が、本考案のフレキシブルグラファイトヒートスプレッダーを
使用することにより低減される。従って、プラズマディスプレイパネルが暴露される恐れ
のある熱応力が減少し、パネルの寿命が伸び、効率が改良される。その上、ホットスポッ
ト(すなわち熱的スパイク)が減少するので、装置全体をより高い温度で作動させること
ができ、画像が改良される。
実施の際、本考案のグラファイトヒートスプレッダーの各主要表面上に接着剤の層を形
成し、一方の主要表面上にある接着剤がヒートスプレッダーをプラズマディスプレイパネ
ルに接着し、他方の主要表面上にある接着剤が構造シャシー、特に金属製シャシーをヒー
トスプレッダーに接着し、従って、パネルに接着させることができる。シャシーは骨組を
構成し、その骨組にディスプレイパネルの電子部品の一部または全部、例えば電源を取り
付け、パネルと作動する関係で、部品を容易に接続および構築できるように配置する。
ヒートスプレッダーの各主要表面上にある接着剤層と共に、剥離ライナーを接着剤の上
に被せ、接着剤が剥離ライナーとグラファイトシートとの間に挟まれるように配置し、ヒ
ートスプレッダーをプラズマディスプレイパネルに、およびシャシーをヒートスプレッダ
ーに接着させる前に、グラファイトヒートスプレッダーを貯蔵および輸送できるようにす
る必要がある。
接着剤被覆し、剥離ライナーを備えたグラファイトシート(またはシートのラミネート
)の使用には、表示装置を大量に製造する工程で実行する場合、ある種の満たすべき必要
条件がある。より詳しくは、剥離ライナーは、グラファイトの剥離を引き起こさずに、シ
ートから高速で除去できなければならない。剥離は、剥離ライナーが除去される時に、実
際に接着剤を引っ張り、グラファイトの一部をシートから引き離す時に起こり、その結果
、グラファイトが失われ、グラファイトシート自体が損なわれ、グラファイトシートを表
示装置に接着するのに必要な接着剤が減少すると共に、見苦しい、好ましくない概観を呈
することになる。
しかしながら、接着剤および剥離ライナーは、グラファイトの剥離を起こさずに剥離ラ
イナーを接着剤/グラファイトシートから引き離せるが、接着剤は、パネルがどのような
向きになっても、グラファイトシートをデバイス上の所定の位置に維持し、ヒートスプレ
ッダーとデバイスとの間に良好な熱的接触を確保するだけの十分な強度を有しているよう
に選択するべきである。
さらに、ヒートスプレッダーの熱的性能が、主要表面上のディスプレイパネルに接して
いる接着剤によって大幅に減少してはならない。換言すると、接着剤は、プラズマディス
プレイパネルまたは他の表示装置から出る熱の、ヒートスプレッダーへの伝導を妨害する
ことがあるので、かなりの厚さを有する層に塗布される接着剤は、ヒートスプレッダーの
熱的性能を妨げることがある。
従って、接着剤と剥離ライナーの組合せは、例えばChemInstruments HSR-1000高速剥離
試験機で測定する剥離速度約1m/sで、剥離負荷が約40g/cm以下、より好ましく
は約20g/cm、最も好ましくは約10g/cmになるようなバランスを達成する必要
がある。例えば、表示装置、例えばプラズマディスプレイパネルの大量生産条件に適合さ
せるために約1m/sの速度で剥離ライナーを除去するのが望ましい場合、剥離ライナー
の平均剥離負荷は、その剥離速度でグラファイトの剥がれを引き起こさずに剥離ライナー
を除去できるためには、約40g/cm以下、より好ましくは約20g/cm、最も好ま
しくは約10g/cmにするべきである。これを達成するには、接着剤の厚さは、好まし
くは約0.015mm以下、最も好ましくは約0.005mm以下にすべきである。
バランスを取るべきもう一つのファクターは接着剤の接着強度であるが、これは、上記
のように、製造工程中にヒートスプレッダーを表示装置上の所定の位置に保持し、ヒート
スプレッダーとデバイスとの間に良好な熱的接触を確保するのに十分であるべきである。
同様に、接着剤は、構造シャシーをヒートスプレッダーに接着した状態で保持できるべき
である(ただし、シャシーを接着すべきヒートスプレッダーの主要表面全体に接着剤を塗
布できるので、接着強度は、上に記載した従来の「ピクチャーフレーム」テープ材料の使
用により必要とされる強度より小さい)。必要な接着性を達成するには、接着剤は、例え
ばChemInstruments TT-1000引張試験機で測定して、少なくとも約125g/cmの最
小ラップせん断接着強度、より好ましくは少なくとも約700g/cmの平均ラップせ
ん断接着強度を有するべきである。
いずれにせよ、上記のように、接着剤は、ヒートスプレッダーの熱的性能を実質的に妨
げるべきではない。つまり、ディスプレイパネルと接する主要表面上に接着剤が存在する
ために、ヒートスプレッダーの厚さを通した熱抵抗が、パネルに接する主要表面上に接着
剤が無いヒートスプレッダー材料自体と比較して、約100%を超える程増加すべきでは
ない。実際、より好ましい実施態様では、接着剤により、熱抵抗は主要表面上に接着剤を
含まないヒートスプレッダー材料と比較して、約35%を超えることはない。
このように、接着剤は、剥離負荷条件および平均ラップせん断接着強度条件に適合しな
がら、熱抵抗の好ましくない高い増加を避けるために十分に薄いことが必要である。これ
には、主要表面上にある接着剤の厚さは、グラファイトヒートスプレッダーの、パネルに
接する主要表面上で約0.015mm以下、より好ましくは約0.005mm以下である
べきである。ヒートスプレッダーの、構造シャシーが接着する主要表面では、ヒートスプ
レッダーからシャシーへの効率的な熱移動が望まれない場合(すなわち、シャシーをさら
なるヒートスプレッダーまたは吸熱源として使用する必要がない場合)、接着剤は、上記
の値より厚く、約0.05mmのオーダーでも、あるいはさらに厚くてもよい。しかし、
ヒートスプレッダーからシャシーへの効率的な熱移動が望ましい場合(すなわち、シャシ
ーをさらなるヒートスプレッダーまたは吸熱源として使用する場合)、接着剤の厚さは、
グラファイトヒートスプレッダーの、構造シャシーが接着する主要表面で、約0.015
mm以下、より好ましくは約0.005mm以下にすべきである。
大量生産工程における表示装置、例えばプラズマディスプレイパネルに使用するのに有
用なヒートスプレッダーの製造に必要な上記のバランスを達成するには、ヒートスプレッ
ダーが、厚さ約2.0mm以下、密度約1.6〜約1.9グラム/立方センチメートルの
、剥離グラファイトの粒子を圧縮したシートまたはシートのラミネートである場合、所望
の厚さにある市販の感圧アクリル系接着剤と、シリコーン被覆されたグラフト紙から製造
された剥離ライナー、例えば、Technicote Inc.の一部門であるSil Techから市販のL2ま
たはL4剥離ライナー、の組合せにより、所望の結果を達成することができる。そこで、ヒ
ートスプレッダー材料、例えば剥離グラファイトの圧縮された粒子のシートまたはシート
のラミネートを含み、その各主要表面上に、ヒートスプレッダー材料の、パネルとヒート
スプレッダーとの間の熱移動における熱的性能が実質的に損なわれないような厚さの接着
剤を有し、剥離ライナーを、各主要表面上の接着剤がヒートスプレッダー材料と剥離材料
との間に挟まれるように配置したヒートスプレッダー複合材料を提供する。作業の際、剥
離材料をヒートスプレッダー/接着剤の組合せから除去し、次いでヒートスプレッダー材
料/接着剤の組合せを表示装置、例えばプラズマディスプレイパネル、に、ヒートスプレ
ッダーの一方の主要表面上にある接着剤が、ヒートスプレッダー材料をプラズマディスプ
レイパネルに接着させるように、付けることができる。構造シャシー、例えばアルミニウ
ムまたは他の金属から形成されたシャシー、を、ヒートスプレッダーの他方の主要表面に
、その上に塗布された接着剤を介して接着する。
さらに、複数のプラズマディスプレイパネルを製造している場合、接着剤/ヒートスプ
レッダー/接着剤の組合せの少なくとも一つを複数のプラズマディスプレイパネルのそれ
ぞれに付け、シャシーを、それぞれの接着剤/ヒートスプレッダー/接着剤の組合せに付
ける。
ヒートスプレッダーの、シャシーを接着する主要表面は、バイアス材料を、グラファイ
トヒートスプレッダーとシャシーとの間に挿入して接着することもできる。バイアス材料
は、本考案のヒートスプレッダーをディスプレイパネルに対して偏らせ、それによって、
接触抵抗を下げ、構造シャシーによりバイアス材料に加えられた圧力に応答して、ヒート
スプレッダーとパネルとの間の熱的接触を強化する傾向がある、どのような材料でもよい
。言い換えると、構造シャシーは、ヒートスプレッダー/バイアス材料の組合せに接着し
た場合、ヒートスプレッダーをパネルに対して押し付け、熱的接触をより大きくする傾向
がある。バイアス材料は、好ましくはグラファイトヒートスプレッダーの寸法と同じ寸法
を有する。あるいは、バイアス材料は、細片または他の非連続的形状で存在することもで
きる。
好ましいバイアス材料は、圧縮性でしなやかな材料、例えばフォームを含み、材料に押
し付けられたシャシーの作用により圧縮された時、ヒートスプレッダーを上記のようにパ
ネルに押し付ける。好ましくは、使用する材料は弾性であり、同じ方向で弾性または「ス
プリングのような」圧力を生じる。バイアス材料として使用するフォームは、ゴムまたは
シリコーン(または充填材を含むシリコーン)フォームである。バイアス材料は、ヒート
スプレッダーからシャシーへの効率的な熱移動が望まれない場合には、絶縁性でよく、ヒ
ートスプレッダーからシャシーへの効率的な熱移動が望ましい場合には、良好な熱移動特
性を有することができる。
バイアス材料を使用する場合、グラファイトヒートスプレッダーとバイアス材料との間
に一つの接着剤着層を入れてバイアス材料をヒートスプレッダーに接着し、バイアス材料
とシャシーとの間に一つの接着剤層を入れてシャシーをバイアス材料に接着するように、
追加の接着剤層を必要とする場合がある。すなわち、バイアス材料の、グラファイトヒー
トスプレッダーの方を向いた表面と接触する接着剤層、およびバイアス材料のグラファイ
トヒートスプレッダーと反対側の方を向いた表面と接触する接着剤層がある。上記のよう
に、ヒートスプレッダーからシャシーへの効率的な熱移動が望まれない場合には、グラフ
ァイトヒートスプレッダーとシャシーとの間の各接着剤層は、厚さが約0.05mmのオ
ーダーにあるか、またはさらに厚くてもよい。しかし、ヒートスプレッダーからシャシー
への効率的な熱移動が望ましい場合には、グラファイトヒートスプレッダーとシャシーと
の間の各接着剤層は、厚さが約0.015mm以下、より好ましくは約0.005mm以
下にすべきである。
あるいは、バイアス材料自体が接着性であり、追加の接着剤層を必要とせずに、グラフ
ァイトヒートスプレッダーに直接接着することもできる。さらに、接着性のバイアス材料
を使用する場合、シャシーをバイアス材料に接着させることも可能になり、グラファイト
ヒートスプレッダーとバイアス材料との間、またはバイアス材料とシャシーとの間の接着
剤が必要なくなる。
本考案の別の実施態様は、構造シャシーおよび/またはその上に取り付けた電子部品自
体が発熱する場合に有効である。つまり、シャシー上に取り付けられた電子部品が発熱す
る場合、発生した熱は、放射により部品から直接、あるいは伝導によりシャシーを経由し
てパネルに移動する可能性があり、これは好ましくない。この場合、一つ以上の、剥離グ
ラファイトの圧縮された粒子から形成されたシートを含んでなる第二のヒートスプレッダ
ーを、バイアス材料に塗布された接着剤層により、あるいはバイアス材料の接着性により
、バイアス材料とシャシーとの間に配置することができる。この目的に使用する一つ以上
の、剥離グラファイトの圧縮された粒子から形成されたシートは、パネルに接着させるグ
ラファイトヒートスプレッダー材料と同じ特性および構築材料を有し、シャシーをグラフ
ァイトヒートスプレッダーに(従って、パネルに)接着させるために、接着剤層をそこに
塗布する必要があろう。第二グラファイトヒートスプレッダーとシャシーとの間の、この
接着剤層の厚さは、約0.015mm以下、より好ましくは約0.005mmにすべきで
ある。
従って、この第二グラファイトヒートスプレッダーは、シャシーおよび/またはその上
に取り付けられた電子部品から発生する熱を放散させ、パネルに伝達される熱の量を下げ
ると共に、シャシーおよび/または電子部品からの熱移動により引き起こされるパネル背
面上のホットスポットを実質的に減少させる。
別の実施態様においては、本考案のグラファイトヒートスプレッダーは、ヒートスプレ
ッダー(またはバイアス材料および/またはその上に配置された第二グラファイトヒート
スプレッダー)とシャシーとの間に接着剤を使用せずに、言い換えると、ヒートスプレッ
ダーの、シャシーに面した主要表面上に接着剤を塗布せずに、設けられる。従って、シャ
シーをパネルに接着させる別の方法を使用する必要がある。典型的には、この目的に使用
するのは、上記のようにヒートスプレッダーの周りに「ピクチャーフレーム」として使用
する、圧縮性の高強度接着性テープである。好適なテープの一つは、3M Companyから市販
のVHBテープである。
実際、シャシーとパネルとの間にピクチャーフレーム型の取付けを使用する場合、グラ
ファイトヒートスプレッダー上に接着剤を使用する必要はない。ヒートスプレッダーは、
接着剤テープまたは他のシャシーとパネルを取り付けるピクチャーフレームにより、シャ
シーとパネルとの間の所定の位置に「浮いている」ことができる。実際、所望により、ヒ
ートスプレッダーとシャシーとの間には隙間を残すことができる。バイアス材料を使用す
る場合、このバイアス材料が、所望の熱接触を得るためにグラファイトヒートスプレッダ
ーをパネルに対して偏らせ、そうでない場合には、シャシー自体がその機能を果たすこと
ができる。あるいは、ピクチャーフレームテープは、グラファイトヒートスプレッダーの
縁部と重なり、ヒートスプレッダーをパネルに押し付けることができる。
本考案のヒートスプレッダーとして、単一の、または一体的なシートではなく、フレキ
シブルグラファイトラミネートを使用する場合、ラミネートの機械的または熱的特性を改
良するために、他のラミネート層も含むことができる。例えば、熱伝導性の金属、例えば
アルミニウムまたは銅のラミネート層を、フレキシブルグラファイトの層間に挿入し、グ
ラファイトにより示される低い接触抵抗を犠牲にせずに、ラミネートの放熱特性を増大さ
せることができ、他の材料、例えば重合体もラミネートの強度を補強または改良するため
に使用することができる。さらに、グラファイト材料が、単一シートでもラミネートでも
、それに、例えば薄いプラスチックシート、あるいは乾燥した樹脂の薄い被覆の裏張り層
を施すことにより、本考案のヒートスプレッダーの放熱能力を損なわずに、材料の取扱性
を改良する、および/または輸送の際または表示装置に取り付ける際の損傷を少なくする
ことができる。絶縁材料の層も使用できる。
さらに、ヒートスプレッダーの、表示装置と接触する表面は、本考案のヒートスプレッ
ダーの熱的性能および/または修理能力を改良するための仕上げ面を有することができる
。最も好ましいのは薄いプラスチックフィルムまたは金属、例えばアルミニウムまたは銅
であり、アルミニウムが最も好ましい。接触抵抗が大きくなるために、ある程度の熱的な
犠牲はあるが(そのような仕上げ面を使用すると、しなやかなグラファイト表面がデバイ
ス表面と接触しないので)、その犠牲は、金属製仕上げ面の熱的な等方性により埋め合わ
せることができる。しかし、より重要なことは、デバイス表面に接着するのが仕上げ面で
あるために、金属製仕上げ面の構造は接着剤結合よりも強く、ヒートスプレッダーを表示
装置の表面から迅速に、損傷を与えずに除去することができるので、本考案のヒートスプ
レッダーを修理または他の目的に、取り外し易くなる。
図1に示すように、形成された後、本考案のヒートスプレッダーとして使用することを
意図する、10で示したフレキシブルグラファイトシートまたはラミネートは、所望の形
状(多くの場合は長方形)に切断することができる。ヒートスプレッダー10は、二つの
主要表面12および14、ならびに少なくとも一つの縁部表面16、ヒートスプレッダー
10が長方形である場合、一般的に四つの縁部表面16a、16b、16c、16dを有
する(無論、ヒートスプレッダー10を四角形以外の形状、例えば円形またはより複雑な
形状に切断する場合、異なった数の縁部表面16を有することになる)。
本考案により、図1に示すように、ヒートスプレッダー10の、構造シャシー(図には
示していない)を接着させる主要表面14上に接着剤30の層を設ける。次いで、バイア
ス材料20を接着剤30を接着させて、別の接着剤層35をバイアス材料20に付着させ
る。
図2および3に示す別の実施態様においては、特にヒートスプレッダー10から構造シ
ャシー(図には示していない)への熱移動が望まれない場合、ヒートスプレッダー10が
、ヒートスプレッダー10を構成するフレキシブルグラファイトシートまたはラミネート
からグラファイト粒子が剥離または分離する可能性に前もって対処するために、保護被覆
40も含むことが有利である。保護被覆40は、有利なことに、導電性物質(グラファイ
ト)が電子デバイス中に侵入することにより引き起こされる電気的な干渉を回避するため
に、ヒートスプレッダー10を効果的に隔離する。保護被覆40は、グラファイト材料の
剥離を阻止する、および/またはグラファイトを電気的に絶縁するのに十分な、好適な材
料、例えばポリエチレン、ポリエステルまたはポリイミドのような熱可塑性材料、ワック
スおよび/またはワニス材料を含んでいてもよい。実際、電気的な絶縁と反対に、接地が
望ましい場合、保護被覆40は、金属、例えばアルミニウムを含んでいてもよい。
所望の耐剥離性および/または電気的絶縁を達成するには、保護被覆40は、厚さが好
ましくは少なくとも約0.001mmであるのが有利である。保護被覆40に真の最大厚
さはないが、保護被覆40の厚さは、効果的に機能するために約0.025mm以下、好
ましくは約0.005mm以下にすべきである。
ヒートスプレッダー10を、プラズマディスプレイパネル等の表示装置に設ける場合、
プラズマディスプレイパネル10の主要表面12は、パネルと接触して機能する表面であ
る。この状態で、多くの用途で、主要表面12とパネルとの間の接触は、主要表面12を
グラファイトの剥離に対して「密封する」ように機能し、そのため主要表面12を保護被
覆40で被覆する必要が無くなる。同様に、主要表面14が、プラズマディスプレイパネ
ル10が配置されている電気的デバイスの残りの部分から電気的に絶縁されていれば、主
要表面12を電気的に絶縁する必要はない。しかし、取扱または他の理由から、実施態様
によっては、保護被覆40をプラズマディスプレイパネル10の両方の主要表面12およ
び14上に施し、グラファイトシートと、プラズマディスプレイパネル10を表示装置(
図には示していない)に接着させるために主要表面12上に使用する接着剤との間に挿入
することができる。
プラズマディスプレイパネル10には、保護被覆40を、幾つかの異なった方法により
設けることができる。例えば、フレキシブルグラファイトシートまたはラミネートを、プ
ラズマディスプレイパネル10を形成するサイズおよび形状に切断した後、保護被覆40
を形成する材料を個々のプラズマディスプレイパネル10の上に設け、主要表面14およ
び縁部表面16、等の周り、および縁部表面16等を超えて完全に流動させ、図3に示す
ように、プラズマディスプレイパネル10の周りに剥離保護境界を形成する。この目的に
は、保護被覆40を、当業者には周知の種々の被覆方法、例えばスプレー塗り、ローラー
塗りおよびホットラミネーティングプレスにより設けることができる。
図2に示す別の実施態様においては、保護被覆40をヒートスプレッダー10に、一つ
以上の縁部表面16a、16b、16c、16d(例えば、どれが露出し、従って、剥離
する、および/または電気的干渉を引き起こす可能性があるかに応じて)を覆うように設
けることができる。保護被覆40は、機械的マッピングおよびラミネーションにより施し
、これを達成することができる。
さらに、保護被覆40をヒートスプレッダー10に、主要表面14だけを被覆するよう
に施すことができる(図には示していない)。この実施態様のヒートスプレッダー10を
製造するための特に有利な一方法においては、フレキシブルグラファイトシートまたはラ
ミネートを保護被覆40で、例えばローラー塗り、接着剤での張り合わせ、または熱プレ
スでの張り合わせ、により被覆し、次いで、フレキシブルグラファイトシートまたはラミ
ネートをヒートスプレッダー10の所望の形状に切断する。このようにして、製造工程に
おける製造効率が最大限になり、保護被覆40の無駄が最少に抑えられる。
一般的に、被覆工程により、保護被覆40は、ほとんどの用途に十分な強度でヒートス
プレッダー10に接着する。しかし、所望により、あるいは比較的非接着性の保護被覆4
0、例えばMylar(登録商標)ポリエステル材料およびKaptonポリイミド材料(両方共、W
ilmington, DelawareのE.I. du Pont de Nemours and Companyから市販)には、図3に示
すように、ヒートスプレッダー10と保護被覆40との間に接着剤30の層を塗布するこ
とができる。好適な接着剤は、保護被覆40をヒートスプレッダー10に接着し易くする
接着剤、例えばアクリル系またはラテックス接着剤である。接着剤30の層は、ヒートス
プレッダー10および保護被覆40のどいずれか、またはその両方に設けることができる
。接着剤30の層は、できるだけ薄いが、それでも保護被覆40とヒートスプレッダー1
0との間の接着を維持するのが有利である。好ましくは、接着剤30の層は、厚さが約0
.015mm以下である。
さらに、別の実施態様においては、ヒートスプレッダー10は、ヒートスプレッダー1
0の表面12と表示装置の表面との間に挿入された仕上げ層50を含んでなることができ
る。上記のように、仕上げ層50は、アルミニウム等の金属、または薄いプラスチックフ
ィルム等でよく、図3に示すように、ヒートスプレッダー10の表面12と仕上げ層50
との間に塗布された接着剤30の層を使用することにより、表面12に接着させることが
できる。好適な接着剤は、アクリル系またはラテックス接着剤であり、ヒートスプレッダ
ー表面12および仕上げ層50のいずれか、またはその両方に塗布することができる。無
論、接着剤30は、できるだけ薄いが、それでも仕上げ層50と表面12との間の接着を
維持するように塗布し、好ましくは、厚さが約0.015mm以下である。
さらに、図3に示すように、特に仕上げ層50が固体のシートである場合、仕上げ層5
0は、保護被覆40と協力し、グラファイトヒートスプレッダー10を仕上げ層50と保
護被覆40との間に密封することができる。より詳しくは、仕上げ層50がヒートスプレ
ッダー10の縁部16等を超えて伸びる場合、保護被覆40はヒートスプレッダー10の
周りおよび仕上げ層50に設けることができる。あるいは、アルミニウムテープのような
材料を使用し、仕上げ層50と保護被覆40との間で縁部16、等を密封することができ
る。
別の実施態様においては、接着剤テープ、例えばVHBテープ(図には示していない)を
使用する場合、仕上げ層50自体が、固体のシートではなく、「ピクチャーフレーム」形
状にある。このようにして、仕上げ層50がヒートスプレッダー10を接着し、そのヒー
トスプレッダー10がテープに接着され、パネルに貼り付けることができる単一の単位を
形成する。あるいは、仕上げ層50をテープに直接接着することができ、それらが重なる
所で、パネルに取り付けるための単一の単位(やはり図には示していない)を形成する。
本明細書は、ヒートスプレッダーの、プラズマディスプレイパネルへの応用に関して記
載したが、無論、本考案の方法およびヒートスプレッダーは、他の放射型表示装置の熱源
、または熱源集合体(関連する機能で、プラズマディスプレイパネルを構成する個々の放
電セルの集合体と等しい)、例えば発光ダイオード、ならびに局所的な高温区域またはホ
ットスポットを発生する他の表示装置、例えば液晶ディスプレイにも等しく適用できる。
本明細書に関連して引用した特許および出版物は、本考案の開示の一部とされる。
以上、説明した本考案を多くの様式で変形できることは明らかである。そのような変形
は、本考案の精神および範囲から逸脱しているとは見なされず、当業者には明らかなその
ような修正は、下記の請求項の範囲内に入る。
本考案のヒートスプレッダーの一実施態様の側方平面図である。 本考案のヒートスプレッダーの別の実施態様の、部分的に切り取った、上面透視図である。 本考案のヒートスプレッダーのさらに別の実施態様の、部分的に切り取った、上面透視図である。 樹脂含浸されたフレキシブル性グラファイトシートを連続的に製造するための装置を示す。

Claims (11)

  1. パネルに取り付けられたシャシー及びヒートスプレッダーより成り、該ヒートスプレッダーは少なくとも一枚の2つの主要表面を有する剥離グラファイトの圧縮された粒子から成るシートでもって構成され、該ヒートスプレッダーは前記パネルと前記シャシーとの間に配置されるとともに一枚の剥離グラファイトの圧縮された主要表面の少なくとも一方の面に接着した接着材層を有し、前記ヒートスプレッダーはさらに2つの主要表面を有するバイアス材料とを備え、該バイアス材料は圧縮性でしなやかな材料でもって形成され前記シャシーにより前記バイアス材料に加えられる圧力に応答して前記ヒートスプレッダーを前記パネルに押し付け、前記ヒートスプレッダーとパネルとの間の熱的接触を大きくした表示装置。
  2. 前記圧縮性でしなやかな材料はゴムフォーム、シリコンフォーム、充填材を含むシリコンフォームまたはそれらの組合せから成る群より選ばれたフォームより成る請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記バイアス材料は前記ヒートスプレッダーと同じ寸法である請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記バイアス材料が細片または他の非連続的形状である請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記バイアス材料が断熱性である請求項1に記載の表示装置。
  6. 前記バイアス材料が熱移動特性を有する請求項1に記載の表示装置。
  7. 前記ヒートスプレッダーとシャシーとの間に配置される前記接着材層は厚さが0.015mm以下、より好ましくは0.005mm以下である請求項1に記載の表示装置。
  8. 前記バイアス材料の第1の主要表面が剥離グラファイトの圧縮された粒子から成る少なくとも一枚のシートに接着されている請求項1に記載の表示装置。
  9. 前記バイアス材料の第2の主要表面が剥離グラファイトの圧縮された粒子から成る少なくとも一枚のシートに接着されている請求項1に記載の表示装置。
  10. 前記バイアス材料は接着性であって、前記ヒートスプレッダーに直接接着している請求項1に記載の表示装置。
  11. 前記バイアス材料がシャシーに接着している請求項10に記載の表示装置。
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